【メキシコペソ円今週の予想(6月29日)】
*上値重く、軟調な展開か。
*予想レンジ:4.50円~4.80円。
メキシコ銀行(中央銀行)は25日、金融政策決定会合を開き、政策金利を5.5%から0.5%引き下げて5.0%にすることを決めた。利下げは9会合連続で、全会一致で決めた。新型コロナウイルスの感染拡大による小売店の営業停止や工場の稼働停止で経済が落ち込んでいるのに対応した。政策金利は2016年11月以来の低い水準となった。5月後半から経済活動は徐々に再開しているが、中銀はこの日の声明で「不確実性は続いている」と指摘した。社会保険庁(IMSS)によると、メキシコでは3月から5月までで100万人以上の公式雇用が失われた。建設や観光での失業者が目立つ。新型コロナの感染者数の拡大も続いている。メキシコ中銀は5月下旬に、2020年の実質経済成長率がマイナス8.8%%に落ち込む可能性があるとの見通しを示している。国際通貨基金(IMF)はマイナス10.5%と見込んでいる。次回の金融政策決定会合は8月に予定されているが、利下げ継続が見込まれている。ロペスオブラドール大統領は、6月の新たな失業者数は12万~13万人になるとの見通しを示した上で、新型コロナウイルス流行に伴う雇用喪失は既に底を打ったとの考えを示した。また、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」が7月1日に発効するのに合わせ、訪米してトランプ大統領と会談する意向を表明。カナダのトルドー首相にも参加を呼び掛けた。また、IMFのマイナス10.5%成長率予想には、「楽観している。速やかに景気が回復すると思う」と反論した。23日にメキシコ南部オアハカ州でマグニチュード(M)7.4の大きな地震があった。少なくとも5人が死亡し、30人以上が負傷したという。国営石油会社ペメックスのサリナクルス製油所で小さな火災が起き、製油所が閉鎖されたがすぐに解除され影響はほとんどなかった。

<強材料>
1.7月1日から、新NAFTA協定が発効。
2.減産効果で原油価格に急落懸念がなくなる。
3.ロベス・オブラドール大統領は景気の先行きを楽観視。
4.失業者は6月でボトムを打つ見込み。

<弱材料>
1.世界の新型コロナウイルスの死者数がメキシコなどの新興国で増加。メキシコでは2万6千人が死亡したもよう。
2.5月のメキシコの輸出が前年同月比56.7%減の180億6980万ドルだった。輸入も47.1%減の215億9240万ドルと激減。収支は35億2260万ドルの赤字となった。輸出の内訳は石油が63.8%減の9億2930万ドル、非石油が56.3%減の171億4040万ドル。
3.2020年の実質経済成長率がマイナス8.8%%に落ち込む可能性があるとの見通しを示している。国際通貨基金(IMF)はマイナス10.5%と見込んでいる。

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【メキシコ経済指標】
1日水曜日
米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)発効
20:00メキシコ6月景況感前回35.2、予想32
23:30メキシコ6月製造業PMI前回38.3、予想39
3日金曜日
20:00メキシコ6月消費者信頼感前回42.6、予想41

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