【南アランド円、今週の予想(7月7日)】
*堅調に推移しそう。予想レンジ:6.10円~6.60円
*南アフリカの経済状態は良くない。格付け会社ムーディーズは3月、南アの外貨建て長期債を投資不適格級に格下げした。2020年1~3月期の南アフリカ国内総生産(GDP)実質成長率は前期比年率でマイナス2%だった。マイナス成長は3四半期連続。4月以降も経済環境はさらに悪化する見通しで、財政赤字の拡大が続くと見込まれている。南アは19年末から景気後退入りしており、鉱業(マイナス21%)、製造業(同9%)の落ち込みが目立った。財務省は6月に20年通期の成長率が過去約90年で最悪のマイナス7.2%になるとの予測を公表した。20年度の政府債務の見通しも対GDPで64%から84%に引き上げられた。南アの政府債務はコロナ感染前から市場の懸念材料。ムボウェニ財務相は6月24日、歳出削減の必要性を訴えた。国際通貨基金(IMF)などから70億ドル(約7500億円)の支援を受けるべく交渉中だとも明らかにした。1~3月の失業率は1過去最悪の30%に達した。若年層は59%に上り、4月以降も悪化していることから、4~6月は50%に達する可能性もある。南アの新型コロナウイルスの感染者数は累計で14万人超で、冬を迎えて急増し収束の兆しが見えない。南ア政府は20年度(20年4月~21年3月)の財政赤字をGDP比で16%と想定しているが、新型コロナの感染拡大前の想定は7%だった。税収の落ち込みに加え、4月に発表した総額5000億ランド(約3兆円)の経済対策を打ち出したことが主な要因。ただ、先週発表された経済指標が予想以上に良好だったことが好感されて南アランドは上昇した。南ア第1四半期経常収支結果+700億ZAR(前回-680億ZAR)、南ア第1四半期経常収支[対GDP比] 結果+1.3%(前回-1.3%)。今週発表される6月SACCI企業景況感指数、5月製造業生産などが好調であれば堅調に推移しそうだ。

<強材料>
1.経済指標が良好だった。南ア第1四半期経常収支結果+700億ZAR(前回-680億ZAR)、南ア第1四半期経常収支[対GDP比] 結果+1.3%(前回-1.3%)。
2.貴金属価格が好調。

<弱材料>
1.南アでは、1日辺りの感染者数が6000を超えており、病床が不足するオーバーシュート状況に陥る恐れがあるという。ロックダン解除したことが、感染拡大の引き金になったようだ。このような状況下、フィッチとムーディーズは南アフリカに対し更なる格下げを警告した。
2.2020年1~3月期の南ア実質GDP(国内総生産)は、新型コロナウイルスの感染拡大が経済活動に悪影響を及ぼした結果、季節調整済みの年率換算で前期比2.0%減となった。19年7~9月期の0.8%減、同年10~12月期の1.4%減に続く3四半期連続のマイナス成長。特に鉱業が21.5%と大幅な落ち込みを記録した。南ア中銀は今年通年で7%のマイナス成長を予想。
3.新型コロナウィルス感染者数が1日当たり1万人に接近する。

【南アフリカ経済指標】
7日火曜日
15:00南ア6月外貨準備高[Net]前回455.3億USD、予想458.5億USD
17:00南ア第2四半期BER消費者信頼感前回-9、予想-21

9日木曜日
20:00南ア5月製造業生産前年比前回-5.4%、予想-46.6%

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