【メキシコペソ円今週の予想(7月7日)】
*堅調に推移か。予想レンジ:4.60円~5.20円。
*低調な経済指標が相次いでいる。メキシコ経済活動指数は-19.7%となり、過去最低の結果となった。5月失業率は4.2%。前年同月の失業率(季節調整値)は3.5%だった。新型コロナウイルスの流行で多くの企業が事業所閉鎖などに追い込まれたことが要因。4月鉱業・金属鉱業生産指標値(2013年=100)は前年同月比25.2%下落。前月比では24.4%下がった。ロペスオブラドール大統領は、新型コロナウイルス流行の影響で6月に8万2000人の正規雇用が失われたと述べた。同大統領は12~13万人を予想していた。4月には55万5000人、5月には34万人が職を失ったが、既に底は打っているという。6月のメキシコ国内新車販売台数は前年同月比41%減の6万2837台だった。6月としては2010年(5万9910台)以来の低い水準に落ち込んだものの、今年5月の実績は50%上回った。7月1日、米国・カナダ・メキシコで構成する北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定(USMCA)が発効した。トランプ大統領のNAFTA脱退示唆から始まった再交渉は決着し、環境の安定でメキシコでは投資拡大への期待が膨らむものの左派のロペスオブラドール政権が外資参加の投資案件に不利な決定を繰り返すなど不安材料もある。ロペスオブラドール大統領は、新協定が「生産性を引き上げ、外国投資を引き寄せ、輸出を促進する」と述べ期待を示した。メキシコの輸出の約8割は米国向けが占める。NAFTAにかわる新協定で経済を底上げしたい考え。メキシコ中銀副総裁が、金利を引き下げの余地があることを発表した。現在メキシコの金利は5.0%、インフレ率3.17%なので、実質金利=5.0-3.17=1.83%となり、利下げ余地として約1.8%ある。ドル円の上昇を受けてペソ円も堅調に推移しそうだ。
*堅調に推移か。予想レンジ:4.60円~5.20円。
*低調な経済指標が相次いでいる。メキシコ経済活動指数は-19.7%となり、過去最低の結果となった。5月失業率は4.2%。前年同月の失業率(季節調整値)は3.5%だった。新型コロナウイルスの流行で多くの企業が事業所閉鎖などに追い込まれたことが要因。4月鉱業・金属鉱業生産指標値(2013年=100)は前年同月比25.2%下落。前月比では24.4%下がった。ロペスオブラドール大統領は、新型コロナウイルス流行の影響で6月に8万2000人の正規雇用が失われたと述べた。同大統領は12~13万人を予想していた。4月には55万5000人、5月には34万人が職を失ったが、既に底は打っているという。6月のメキシコ国内新車販売台数は前年同月比41%減の6万2837台だった。6月としては2010年(5万9910台)以来の低い水準に落ち込んだものの、今年5月の実績は50%上回った。7月1日、米国・カナダ・メキシコで構成する北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定(USMCA)が発効した。トランプ大統領のNAFTA脱退示唆から始まった再交渉は決着し、環境の安定でメキシコでは投資拡大への期待が膨らむものの左派のロペスオブラドール政権が外資参加の投資案件に不利な決定を繰り返すなど不安材料もある。ロペスオブラドール大統領は、新協定が「生産性を引き上げ、外国投資を引き寄せ、輸出を促進する」と述べ期待を示した。メキシコの輸出の約8割は米国向けが占める。NAFTAにかわる新協定で経済を底上げしたい考え。メキシコ中銀副総裁が、金利を引き下げの余地があることを発表した。現在メキシコの金利は5.0%、インフレ率3.17%なので、実質金利=5.0-3.17=1.83%となり、利下げ余地として約1.8%ある。ドル円の上昇を受けてペソ円も堅調に推移しそうだ。
<強材料>
1.新NAFTA協定への期待。
1.新NAFTA協定への期待。
2.原油価格が底堅く推移。
<弱材料>
1.メキシコへの外国からの直接投資は19年は18年を3%下回り、20年1~3月期は前年同期比26%減となった。米コンサルティング会社ATカーニーが発表する投資先として魅力のある世界25カ国のランキングで、メキシコは今年、25カ国以内に入れなかった。
2.国際通貨基金(IMF)はメキシコの実質経済成長率が20年にマイナス10.5%落ち込む可能性があると見込んでいる。
3.メキシコ中銀が再びGDP予測を引き下げた。5月のマイナス7.99%予測から、マイナス8.80%に下方修正した。これを背景に年末の金利は4.5%になると予想している。現状の政策金利は5.0%。
【メキシコ経済指標】
6日月曜日
26:00メキシコ消費者信頼感前回42.6
情報提供:㈱ミンカブジインフォノイド
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