【トルコリラ円今週の予想(7月21日)】
*上値重い展開。予想レンジ:15.00円~16.00円。
*トルコの状態は「内憂外患」だろう。
内にあってはインフレ率の上昇見込みからエルドアン大統領が希望している利下げが難しくなっている。7月トルコ期末インフレ予測 は10.22%と前回9.54%を大きく上回った。
トルコ中銀の予測調査では、前回よりもインフレが加速し、年末に10.22%に上昇する見込み。本来であれば今週のトルコ中銀会合では政策金利の引き上げが予想されるところだが、エルドアン大統領の利下げ圧力の前に、トルコ中銀がどのような判断を下すか注目される。ただ、この状況で利下げすればトルコリラが更に水準を引き下げる可能性がある。各付け会社S&Pが政策金利に関して利上げを期待するコメントを出している。S&Pは24日にトルコ格付けを発表する予定。7月3日にフィッチが警告を出したとき、リラは急落したが、週末のS&Pの格付けは市場の警戒を高めそうだ。外においては、地政学的リスクが高まっている。現在、トルコが支援するリビア暫定政府GNAとハフタル軍LNAとの間で内戦状態が起きているが、トルコの支援で暫定政府軍が盛り返し、首都トリポリを押さえた。次に海の要諦であるシルト石油輸出基地と空の要諦であるジェフラ空軍基地を押さえようとしている。暫定政府は、なんとしても、海と空の要諦を確保したいところだが、エジプトがこの要諦をレッドラインとし、ここに触れたら、軍事介入すると、トルコを牽制した。エジプトは米と軍事同盟関係にあるため、トルコとしても、強硬姿勢はとれないと見られている。また、トルコはリビア暫定政府と組んで、排他的経済水域(EEZ)を設定したが、イスラエルとキプロスがこのEEZに異議を唱え、必要とあらば武力を行使すると警告した。イスラエルとしては、ガスをパイプラインでヨーロッパに輸出しようとしているが、トルコとリビアが設定したEEZが輸出の妨げとなっており、苛立ちを高めているようだ。トルコもイスラエルも、譲歩の姿勢を見せておらず地政学的リスクが高まっている。エルドアン大統領が世界遺産の旧大聖堂で今は博物館のアヤソフィアをイスラム教のモスク(礼拝所)に変更することを決めたことで、トルコの欧州連合(EU)加盟の可能性もほぼなくなった。

<強材料>
1.インフレ率上昇の兆し。

<弱材料>
1.23日のトルコ中銀政策会合ではりさげの可能性。

2.リビアを巡る地政学的リスク。


【トルコ経済指標】
23日木曜日
16:00トルコ7月消費者信頼感指数前回62.6
20:00トルコ中銀政策金利前回8.25%、予想8.25% 

24日金曜日
時間未定:トルコS&P格付け

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