【メキシコペソ円今週の予想(8月31日)】
*予想レンジ:4.60円~5.20円。
*先週のメキシコペソは底堅く推移した。メキシコ隔週消費者物価指数前年比3.99%、予想3.7%、前回3.59%。注目されていたインフレ率は、前回、予想よりも高くなった。利下げ懸念が後退し、メキシコペソに買いが入った。メキシコ中央銀行は26日に公表した四半期経済概況報告で、今年の国内総生産(GDP)成長率が、最良で-8.8%、最悪で-12.8%になるとの見通しを表明した。5月の前回発表では最悪で-8.3%を予測していた。消費者物価上昇率は前回の3.5%から3.7%に上方修正した。貿易収支は33億~88億ドルの黒字、経常収支は60億ドルの赤字から50億ドルの黒字を見込む。

一方、75万~110万人の雇用が失われる見通しという。これが現実になれば、世界恐慌の影響を受けた1932年の―14.8%に迫る大幅な景気悪化となる。こうした背景のもと、メキシコ銀行(中央銀行)のディアスデレオン総裁は26日、9月24日予定の次回の金融政策決定会合で11会合連続の利下げに踏み切る可能性を示唆した。9月会合は「難しい会合になる」とし、「インフレ率など多くの要素を検討して金融政策にどの程度の余地があるかをみてから決断する」と述べ、利下げを否定しなかった。

7月のメキシコ輸出が前年同月比8.9%減の356億6240万ドルとなったと発表した。5月は56.7%減、6月は12.8%減で、新型コロナウイルス流行による打撃から順調に立ち直りつつある。輸入は26.1%減の298億6370万ドル。貿易収支は57億9870万ドルとなった。同月の黒字としては過去最高。ロペスオブラドール大統領は23日、8月に6万6734人分の正規雇用が創出されたと述べた。メキシコ政府によると、新型コロナウイルス流行による経済麻痺の影響で、3月から7月にかけてメキシコでは50万人以上の正規雇用が失われた。


【メキシコ経済指標】
1日火曜日
20:00メキシコ8月景況感前回38.7、予想38.3
23:30メキシコ8月製造業PMI前回40.4、予想40.6

4日金曜日
26:00メキシコ消費者信頼感前回42.6


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