【今夜は8月米雇用統計】
今夜(日本時間21時30分)は8月米雇用統計が発表される。

8月米雇用統計の事前予測は、非農業部門就業者数が140万人増(前月は176万3000人増)で、失業率が9.8%(同10.2%)。平均時給は前年比で4.5%増(同4.8%増)。

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いずれも前月を下回る内容であり、この予想通りであれば「ドル売り・株安・金上昇」という展開だろうか。

もっとも先行して発表された米民間雇用サービス会社オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)の全米雇用報告では、非農業部門民間就業者数(季節調整済み)は前月比42万8000人増で、市場予想の95万人増を大幅に下回っていため、マーケットには悪化した場合の、”心の準備”はできているだろう。

サプライズとなるのは、雇用統計が労働市場の回復を示し、予想以上に良好な場合だろう。
この場合、「ドル買い・株高・金下落」が予想される。

7日は、米市場がレーバーデーのため休場となり、3連休前のポジション調整も重なるため、
ボラティリティの高い展開も想定される。

特に、ユーロドルの動向には注意が必要だろう。

ユーロは今週、一時節目の1.2ドルに上昇したが、その後は利益確定売りに現在は1.185~1.19ドル台に反落している。とはいえ、依然として高値圏にある。

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CFTC建玉ではファンドの買い越しは21万枚を超え過去最高水準にある。
ここでドルのポジティブな材料が出れば、「ユーロ買い・ドル売り」ポジションが巻き戻され、一気に売りが拡大する可能性がある。

その場合、ドルが上昇するためドル建て金は割高感が強まり大幅安の展開が想定される。

もっとも、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融緩和政策の長期化を明言している以上、
金の上昇トレンドが崩れることはないと予想するが、高値買い玉はそれなりに調整を強いられるだろう。


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