【南アフリカ中銀は政策金利据え置き、利下げは終了か?】

*南アフリカ中央銀行は17日、主要政策金利を現行の3.5%に据え置くことを決めたと発表した。
市場予想でも据え置きが見込まれていた。

南ア中銀は、4~6月期の実質GDP(国内総生産)が年率で前期比51.0%の大幅減を記録したことから、2020年通期の経済成長率見通しをマイナス8.2%と従来予想のマイナス7.3%から下方修正した。

来年からの2年間はプラス成長への回復を見込んでいる。
2021年の成長率を3.7%から3.9%に引き上げた一方、2022年は2.8%から2.6%に引き下げた。

通年の消費者物価指数(CPI)上昇率見通しは3.4%から3.3%に引き下げた。

声明では「新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けたロックダウン(都市封鎖)の緩和が経済を下支えした」と指摘する一方で、コロナ前の状態に経済が戻るには「時間がかかる」と認めた。


クガニャゴ中銀総裁は最新の経済データに基づき、適切に金融政策を展開していくと述べたが、政策金利が過去最低水準にあることから市場はこれ以上の緩和を見込んでいないようだ。


昨日、ラマポーザ大統領がロックダウンレベルを2から1に引き下げ、禁止されていた海外渡航も解禁したことも好感されよう。

緩和サイクルの終了が意識されていることに加え、経済活動の再開が期待されることから南アランドは今後、堅調に推移しよう。6.5~7.0円のゾーンに水準を切り上げると予想する。


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