【イングランド銀行はマイナス金利を考慮中、ポンドは戻り売り優勢か?】

イングランド銀行(BOE、英中銀)は17日、政策金利を過去最低の0.1%に据え置くことを決めた。量的緩和を中心とした資産買い取り枠も7450億ポンドのまま維持した。いずれも市場の予想通り。

ベイリーBOE総裁は5月、マイナス金利の導入に含みを持たせる発言を行っていたが、今回の会合でイングランド銀行は、新型コロナウイルスの感染拡大で冷え込んだ景気が一段と悪化するような状況に備えて、「どうすればマイナス金利を効果的に実行することが可能か、調べていく」と明らかにした。

英国経済は8月時点の想定を上回って推移しているとの見方を示したが、状況が再び悪化した場合の選択肢としてマイナス金利を導入する考えを示した。

マイナス金利下では、資産価格の上昇や通貨安などの効果が見込める半面、銀行の収益を圧迫して融資態度を硬化させるなどの副作用を挙げ、慎重な姿勢も見せている。

声明では、新型コロナウイルスの感染拡大で悪影響を受けた英経済の今後は、感染第2波の展開や、来月中銀を合意期限とする欧州連合(EU)との貿易交渉の結果次第だと指摘。その上で「2%の政策金利という目標を達成するために講じられる可能性がある一連の方策の検討を続ける」と強調した。

BOEは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて3月に2度の緊急利下げを実施し、政策金利を0.65%に引き下げたが、その後の金融政策決定会合では据え置きが続いている。計4450億ポンドだった国債・社債の買い取り枠はまず6450億ポンドに拡大。その後、6月に国債買い取り枠を1000億ポンド増強し、7450億ポンドとなった。


英国では新型コロナウイルスの感染者数の増勢が再び勢いを増し、経済回復が妨げられる懸念が強まっている。

英経済には欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)交渉も決裂する可能性もある中で、マイナス金利の導入検討はポンドの重石になるだろう。

市場では、イングランド銀が11月上旬の会合で量的緩和の拡大に動くとの見方が多い。

ポンド円は135円のサポートを下回った場合、130円までの下落が想定されよう。

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