【9月24日海外市況】
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*24日のNY外国為替市場では、米雇用情勢や欧州での新型コロナウイルスの再拡大への懸念を背景に、ドル買いが優勢となり、105円台前半に上昇した。105円37~47銭。1週間の新規失業保険申請件数は87万件と前週から増加し、市場予想よりも悪化した。欧州での新型コロナ再拡大への懸念も強くドル買いが進んだ。協議が難航していた米追加経済対策をめぐり、与野党協議が再開するとの見通しが伝わると、投資家の警戒感が後退し、ドルを買う動きは失速した。景気の先行き不透明感から、安全資産としての円を買う動きもあり、狭いレンジでの取引となった。

*メキシコ中央銀行は24日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で打撃を受けた経済を下支えするため、政策金利を0.25%引き下げて4.25%にすることを決定した。

*トルコ中央銀行は24日の金融政策会合で、主要政策金利を2.0%引き上げ、10.25%にすると決定した。

*24日のNY金は、ドル高・ユーロ安に伴う売りなどが一巡し、4営業日ぶりに反発した。1876.90ドル(+8.50)。外国為替市場ではドル高・ユーロ安基調が強まったものの、8月米新築住宅販売統計が予想外の大幅増加となったとをきっかけにドルの売り戻しが活発化し、ドル建て金は割高感が後退し、反発に転じた。FRB当局者は、労働市場が回復するか、物価上昇率が2%に達するまで、低金利政策を維持することを再確認しており、一段の緩和措置が実施されるとの見方が金相場をサポートした。

24日時点の金ETFは、1267.14トン(変わらず)。

NY白金は4日続落。838.00ドル(-5.00)。
パラジウムは反落。2226.90ドル(-31.4)。

*24日のNY原油は、米石油製品の在庫取り崩しが引き続き支援材料となり、3日続伸した。40.31ドル(+0.38)。米エネルギー情報局(EIA)が23日に発表した最新週の米原油在庫は前週比160万バレル減少。ガソリン在庫とディスティレート(留出油)在庫もそれぞれ400万バレル、340万バレルの取り崩しとなり、過度な供給過剰懸念が和らいだ。ただ、欧州で新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、世界的な景気減速からエネルギー需要も縮小するのではないかとの懸念も根強い。ただ、ドルが対ユーロで下落に転じ、ドル建て原油の割高感が和らいだため、プラス圏に浮上する展開となった。市場は、リビアの原油輸出再開を警戒。同国に3カ所ある石油ターミナルの一つが先日再開し、この日タンカーに原油が積み込まれた。積み込みはこの先数日間も行われる見通し。

*24日のシカゴトウモロコシは4日続落。363.50セント(-5.00)。9月16日以来の安値を付けた。季節要因として収穫の進展も相場を幾分圧迫したという。米中西部の主要生産地で収穫が進んでいる。

シカゴ大豆は大幅続落。1000.00セント(-14.50)。米中西部の単収が予想を上回ったとの報での売りが強まった。

*24日のNYダウは小反発。2万6815.44ドル(+52.31)。最新週の新規失業保険申請件数は87万件と、予想に反して前週から増加。一方、8月米新築一戸建て住宅販売件数は前月比4.8%増の101万1000戸と、約14年ぶりに2カ月連続で90万戸を超えた。市場予想は0.1%減だった。安値拾いの買いが入ったほか、新型コロナウイルス危機に対応した追加経済対策をめぐって政権と野党民主党が協議を再開するとの報道に支えられた。ただ、ギンズバーグ連邦最高裁判事の後任人事をめぐる与野党対立によって、経済対策の妥結が先送りされるとの見方も根強く、株価は上げ幅を縮小した。

【25日】
21:30   (米) 8月 耐久財受注 [前月比]  11.2%    
21:30   (米) 8月 耐久財受注・輸送用機器除く [前月比]  2.4%  


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