【10月26日海外市況】
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*週明け26日のNY外国為替市場では、欧州での新型コロナウイルス感染再拡大を受けてドルがやや買われ、104円台後半と小幅に反発した。104円78~88銭。新型コロナ感染第2波をめぐる懸念から、フランス政府による夜間外出禁止令の拡大に続き、スペイン全土を対象に非常事態が再び宣言され、イタリアも飲食店の夜間営業を制限するなど規制を強化した。欧州市場でリスク回避姿勢が強まる中、ドル高・ユーロ安が進行し、ドル買いの動きが対円にも波及し、一時105円05銭まで反発した。ただ、米大統領選挙を来週に控え、米追加経済対策をめぐる協議の行方にも不透明感が強まる中、動意に乏しかった。NYダウは午後に入り一時900ドル超安となり、米長期金利も低下したが、ドル売りへの影響は限られた。


*週明け26日のNY金は、ドル高・ユーロ安を受けた割高感が重石となり、ほぼ横ばい。1905.70ドル(+0.50)。世界保健機関(WHO)の集計によると、1日当たりの世界の新型コロナウイルス新規感染者は22日以降3日連続で過去最多を更新した。新型コロナ感染の第2波に見舞われている欧州では、仏政府が24日に夜間外出禁止令を拡大。スペインのサンチェス首相は25日にスペイン全土を対象に非常事態を再び宣言、イタリアのコンテ首相も26日から映画館やスポーツジムを閉鎖し飲食店の夜間営業を制限すると発表するなど、対策を強化している。出口の見えないコロナ禍への不安からリスク回避的なドル買いが対ユーロで活発化し、ドル建て金は割高感が強まり、上値は抑えられた。米大統領選挙が近づき、積極的なポジション形成は避けたいとの投資家の思惑も、方向感を欠く要因。追加景気対策が決定されるのは時間の問題と見られれており、それが金相場をサポートしているようだ。

26日の金ETFは1263.80トン(変わらず)。

白金は反落。877.40ドル(-29.30)。
パラジウムも反落。2368.70(-29.90)。

*週明け26日のNY原油は、需給緩和懸念の強まりを受けて大幅続落した。38.56ドル(-1.29)。今月2日以来約3週間ぶりの安値に沈んだ。米国内の新型コロナウイルスの新規感染者は中西部を中心に増加傾向をたどり、23日に過去最多の8万人を突破。また、欧州ではフランスが25日に初めて5万人を超える感染を確認したほか、イタリアとスペインも新たな行動制限を導入した。こうした中、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が「今後数カ月は大変厳しい状況になる」との見方を示したことで、エネルギー需要の先細り懸念が一段と強まった。一方、供給過剰観測の台頭も相場の下押し材料。国家が東西に分裂して内戦状態にあるリビアで、対立する各勢力が23日、全土での恒久的停戦実現に向けた合意に署名した。これを受けて、リビア国営石油会社(NOC)は26日、武装勢力による石油施設封鎖の終了を宣言。同社は4週間以内に日量100万バレルの生産レベルを回復するとの見通しを明らかにしており、需給の緩みに拍車がかかるとの警戒感が広がっている。OPECのバーキンド事務局長は、新型コロナの感染者数が世界中で増加する中、石油市場の回復には、期待していたよりも長い時間がかかるかもしれないと述べた。OPEC加盟・非加盟の産油国で構成するOPECプラスは、今年過去最大規模の減産に踏み切った後で、2021年1月から日量200万バレルの増産を計画している。


*週明け26日のシカゴトウモロコシは6日ぶりに反落。417.75セント(-1.50)。最近の連騰を受けて、利益確定売りが出た。前週末23日には、中国の輸入需要が高まるとの期待から、一時2019年8月以来の高値を付けていた。

シカゴ大豆は上昇。1083.50セント(+2.50)。中国からの強い需要が背景にあり、一時2016年7月以来の高値を付けた。

*週明け26日のNYダウは、新型コロナウイルスの感染再拡大をめぐる懸念が広がる中、大幅続落した。2万7685.38ドル(-650.19)。世界保健機関(WHO)によると、1日当たりの世界の新型コロナ新規感染者数は22日以降3日連続で過去最多を更新。感染再拡大が世界経済に及ぼす影響に対する警戒感が強まった。また、先週合意への期待が高まっていた米経済支援策をめぐり、この日は悲観的なムードが広がったことも相場の押し下げ要因となり、下げ幅は一時900ドルを超えた。

【27日】
06:45   (NZ) 9月 貿易収支  -3.53億NZドル  
21:00   (メキシコ) 9月 貿易収支  61.16億ドル    
21:30   (米) 9月 耐久財受注 [前月比]  0.5%  0.7%  
21:30   (米) 9月 耐久財受注・輸送用機器除く [前月比]  0.6%) 0.4% 
22:00   (米) 8月 ケース・シラー米住宅価格指数  226.55  
23:00   (米) 10月 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)  101.8  101.9  
23:00   (米) 10月 リッチモンド連銀製造業指数  21  16  


*ストックボイス「FXフォーカス」出演
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