【11月25日海外市況】
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*25日のNY外国為替市場は、感謝祭を控えて薄商いとなる中、104円台半ばで小動きとなった。104円41~51銭。米連邦準備制度理事会(FRB)は25日、金融政策の維持を決めた4、5両日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を公表した。複数のメンバーが、新型コロナウイルスの再拡大に対応した追加経済対策が成立しなければ景気の下振れリスクが高まるとの認識を示していたことなどが示された。ただ、市場の想定内として円相場の反応は限定的だった。週間新規失業保険申請件数と7~9月期の実質GDP(国内総生産)改定値への反応も乏しかった。

*25日のNY金は、前日までの売りが一服し小幅高となった。1805.50ドル(+0.90)。前日は、投資家のリスク回避姿勢が後退する中で、安全資産とされる金が売られ、4カ月ぶりの安値となった。米製薬大手ファイザーが開発中のワクチンについて有望な結果を示したことで早期の経済回復期待が高まり、よりリスクの高い資産へのシフトが進んで以来、金相場は160ドル近く下落している。この日は急落の反動から安値拾いの買いが入った。米新規失業保険申請件数の悪化が相場の支えとなったほか、ショートポジションの買い戻しが入った。ただ、新型コロナウイルスのワクチン早期実用化への期待は根強く、金相場の上値は重かった。感謝祭の祝日を控えて休暇を取る市場参加者が多く、見送り気分も強かった。

金ETFは、1194.78トン(-4.96)。

NY白金は続伸。969.80ドル(+11.50)。
パラジウムは続落。2342.60ドル(-9.60)。

*25日のNY原油は、米原油在庫の減少やドル安に伴う割安感などを背景に買われ、続伸した。45.71ドル(+0.80)。米エネルギー情報局(EIA)が午前に公表した週報によると、20日までの1週間の米原油在庫は前週比80万バレル減と、市場予想(13万バレル増)に反して取り崩しとなった。WTIの受け渡し拠点、オクラホマ州クッシングの在庫は170万バレル減少した。これを受けて供給過剰懸念が幾分後退する中、相場は一時46.26ドルまで上昇。ドル安・ユーロ高の進行に伴い、ドル建て原油に割安感が強まったことも買いを後押しした。米国の感謝祭に伴う休場を翌日に控え、清算値確定間際には利益確定の売りが出たが、上げ幅の縮小は限定的。米欧製薬会社による新型コロナウイルスのワクチン開発進展の相次ぐ報告を受け、市場ではエネルギー需要回復期待が高まっており、強地合いを維持した。ただ、需要をめぐる懸念により相場の上値は抑えられた。米国の週間ガソリン需要は日量12万8000バレル減少し、日量813万バレルとなった。これは6月以来の低水準。

*25日のシカゴトウモロコシは続落。427.50セント(-5.00)。26日からの感謝祭休暇を前に、テクニカルな売りや利食い売りが出たという。ただ、ブラジルとアルゼンチンの一部地域での乾燥天候が意識され、下値を支えた。

シカゴ大豆は続落。1184.00セント(-7.25)。26日からは感謝祭休暇が始まることから、利益確定が先行した。一部の中国の輸入業者や加工業者は、12月と1月に船積みされる米産大豆の予約を取り消す方向で動いているという。大豆相場の連騰により、圧砕マージンが崩壊状態となっていることが背景とみられる。

*25日のNYダウは相場は、利益確定売りや新型コロナウイルス感染再拡大への懸念に押され3営業日ぶりに反落した。2万9872.47ドル(-173.77)。NYダウ平均は前日、3万ドルの大台を初めて突破。バイデン次期政権への移行作業が始まり、政治的不透明感が後退したことや、コロナワクチンの開発進展などが買い材料となった。25日はこれを受けて利益確定売りが広がった。米国の株式市場は、26日が感謝祭の休場で、27日も短縮取引となる。休暇ムードが広がる中、相場は総じて動意に欠ける展開となった。

【26日】
未定   (米) 休場  
06:45   (NZ) 10月 貿易収支  -10.17億NZドル 
18:30   (南ア) 10月 卸売物価指数(PPI) [前年同月比]  2.5%  
21:00   (メキシコ) 7-9月期 四半期国内総生産(GDP、確定値) [前期比]  
21:00   (メキシコ) 7-9月期 四半期国内総生産(GDP、確定値) [前年同期比]  


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