【NY金、1900ドル越えをうかがう展開】
クリスマス休暇明けのNY金は、外国為替市場でドルが対ユーロで反発したことから、ドル建て金の割高感から売られた。1882.80ドル(-6.10)。

米与野党が9000億ドルの経済対策で合意に達したことは金にとって強材料となってNY金は一時一時1900ドル台を回復し。

トランプ大統領が、追加の新型コロナ経済対策法案に署名したことを受け、28日のNYダウは、ナスダック総合指数ともに終値ベースで史上最高値を更新した。

これを受けてリスクオンのドル買いが強まり、金は売られる展開になった。

来年9月までの連邦政府予算も成立し、市場のリスク警戒ムードが後退したことも安全資産である金には、圧迫材料となった。

ただ、感染力の強い新型コロナウイルスの変異種が英国など欧州で広がったことを受けて安全資産として金を買う動きもあり、相場の下値は限定的だった。

電子取引も1882ドル台で推移しており底堅い。

来年の見通しとしては、米国の大規模な財政支出や、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融緩和の長期化を背景に、ドル安の流れは変わらないとの見方が強い。

1月5日にジョージア州で行われる連邦議会上院2議席の決選投票が注目される中、民主党が議席を獲得すれば、さらに米国の財政赤字拡大が進む可能性が高いと観測されている。

CFTC建玉を見るとファンドの金買い越しは増加傾向にあり、強気姿勢を維持しているようだ。

来年前半には1900~2000ドルのレンジに浮上すると予想する。

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