【1月19日海外市況】
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*連休明け19日のNY外国為替市場のドル円相場は、バイデン次期米大統領の就任式を翌日に控えて103円台後半で小動き。103円85~95銭。米議会上院財政委員会が19日午前から開催したイエレン米財務長官候補の承認公聴会や20日の大統領就任式を控えて投資家の様子見姿勢が強まった。イエレン氏は公聴会で、新型コロナウイルス危機に伴う景気悪化からの脱出を最重視し、積極的に財政を支出する「大きな行動」に取り組む決意を表明した。ただ、発言内容は事前の予想通りとの見方から相場の反応は限定的だった。

*連休明け19日のNY金は、ドル安・ユーロ高に伴う割安感から買われ、3営業日ぶりに反発した。1840.20ドル(+10.30)。外国為替市場では、ドルが対ユーロで下落し、ドル建て金は割安感から買われた。また、バイデン次期大統領が打ち出した総額1兆9000億ドル規模の追加経済対策案を背景としたインフレ高進観測からのインフレヘッジ目的の金買いも引き続き相場を支えた。一方、19日はイエレン米財務長官候補の承認公聴会が開かれたが、相場への影響は限定的だった。

金ETFは、1174.13トン(-3.50)。

NY白金は小反発。1092.00ドル(+2.10)。
パラジウムは安い。2365.00ドル(-30.10)。


*連休明け19日のNY原油は、需要回復期待などを背景に買われ反発した。52.98ドル(+0.62)。国際エネルギー機関(IEA)は19日、新型コロナウイルス感染再拡大で打撃を受けた原油需要がワクチン普及や政府による財政出動や金融政策により、今年後半に改善するとの見方を示した。今年の石油市場の回復を慎重ながらも楽観しているとのバーキンド石油輸出国機構(OPEC)事務局長の発言も伝わった。こうした見通しを受けて相場は一時53.13ドルまで上昇した。バイデン次期大統領の就任式を翌20日控え、大規模な財政出動への期待が広がる中、景気刺激策が世界経済の成長を支えるとの期待が広がり、米株価は上昇。株式と並ぶリスク資産とされる原油にも買いが入った。


*連休明け19日のシカゴトウモロコシは続落。526.00セント(-5.50)。2020年12月4日以来、下落幅は最大となった。ウクライナでは、飼料業者や畜産業者が飼料価格の上昇回避に向けて20~21年度のトウモロコシの輸出制限を要請しているが、同国の穀物トレーダーはこうした動きに反対している。中国税関総署が公表したデータによれば、同国は昨年、過去最多となる1130万トンのトウモロコシを輸入した。

シカゴ大豆は続落。1385.75セント(-31.00)。2.2%下げ、下落幅は昨年10月12日以来の大きさ。ブラジルとアルゼンチンでの降雨により供給見通しが改善した。米農務省は、米国産大豆(2020~21年度納入分)13万2000トンが新たに中国に売却されたと発表した。

*連休明け19日のNYダウは、バイデン次期米大統領が財務長官に指名したイエレン前連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言が好感され反発した。3万0930.52ドル(+116.26)。イエレン氏はこの日の承認公聴会で、新型コロナウイルス危機に伴う景気悪化からの脱出を最重視する方針を表明。積極的に財政を支出する「大きな行動」に取り組む決意を明らかにした。この日は米主要経済指標の発表に乏しく、手掛かり難となる中、ダウは前営業日まで3日続落していたこともあり、買いが入りやすい状況だった。


【20日】
未定   (日) 日銀・金融政策決定会合(1日目)  
08:30   (豪) 1月 ウエストパック消費者信頼感指数  112.0  
16:00   (英) 12月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比]  0.3%  
16:00   (英) 12月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前年同月比]  1.1%  
16:00   (英) 12月 小売物価指数(RPI) [前年同月比]  0.9%  
16:00   (英) 12月 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI) [前年同月比]  0.9%   
17:00   (南ア) 12月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比]  3.2%  
19:00   (欧) 12月 消費者物価指数(HICP、改定値) [前年同月比]  -0.3% 
19:00   (欧) 12月 消費者物価指数(HICPコア指数、改定値) [前年同月比]  0.2%
24:00   (加) カナダ銀行 政策金利  0.25%  0.25%  
24:00   (米) 1月 NAHB住宅市場指数  86  87  
26:00   (英) ベイリー英中銀(BOE)総裁発言