【1月21日海外市況】
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21日のNY外国為替市場は、材料難の中、103円台半ばで小幅な値動きとなった。103円43~53銭。バイデン米新政権の政策期待から、投資家心理が改善し、安全資産とされるドルは主要通貨に対し売られる展開。週間新規失業保険申請件数は90万件と前週から減少し、市場予想も下回った。昨年12月米住宅着工件数も高い伸びを示した。堅調な米経済指標を受け、一時円売りが優勢となる場面もあった。


*21日のNY金は、利食い売りに小反落。1865.90ドル(-0.60)。前日に2週間ぶりの高値を付けた反動から、利益確定売りが出やすかった。20日に就任したバイデン米大統領が掲げる大型経済対策などへの期待から米株式相場が一時史上最高値を更新。リスク回避姿勢が後退する中、安全資産とされる金に売りも出やすかった。一方で、外国為替市場では対ユーロでドル安が進行し、ドル建て金は割安感から下値は限定的だった。米新規失業保険申請件数などの指標は堅調だったものの、相場の反応は限定的だった。

金ETFは、1174.13トン(変わらず)。

NY白金は3日続伸。1128.00ドル(+11.60)。
パラジウムは反落。2375.10ドル(-28.10)。

*21日のNY原油は、エネルギー需要の鈍化懸念が重しとなり、3営業日ぶりに反落。53.13ドル(-0.18)。米石油協会(API)が20日夕に発表した週報で、15日までの1週間に国内原油在庫が260万バレル増と、市場予想(120万バレル減)に反する結果となったことが嫌気された。また、ガソリンとディスティレート(留出油)の在庫も予想ほどではなかったものの拡大したことから、新型コロナウイルス感染拡大の影響でエネルギー需要が鈍化しているとの懸念が再燃した。ただ、バイデン新政権による米追加経済対策への期待を支えに主要株価指数の史上最高値更新が相次ぐ中、同じくリスク資産である原油先物にも資金が流入し、一時プラス圏に浮上する場面もあった。

*21日のシカゴトウモロコシは反発。524.25セント(+2.25)。新たな輸出成約が相場を押し上げた。

シカゴ大豆は4日ぶりに反発。1370.25セント(+0.75)。新たな輸出成約が大豆を支援した。

*21日のNYダウは、手掛かり材料難で3日ぶりに反落した。3万1176.01ドル(-12.37)。バイデン大統領が掲げる1兆9000億ドル規模の経済対策によって、新型コロナウイルスの流行で打撃を受けた米経済が下支えされるとの期待が、引き続き支援要因。ダウは一時3万1272.22ドルを付け、取引時間中の史上最高値を更新した。ただ、高値警戒感が漂う中で、次第に利益確定売りが優勢となった。最新週の新規失業保険申請は90万件と、依然高止まりしているものの、3週ぶりに改善。市場予想も下回った。この他、フィラデルフィア連銀発表の製造業景況指数や、米商務省発表の12月の住宅着工件数も市場予想を上回り、株価を下支えしたようだ。

【22日】
06:45   (NZ) 10-12月期 四半期消費者物価(CPI) [前年同期比]  1.4%  
16:00   (英) 12月 小売売上高 [前年同月比]  2.4%  
16:00   (英) 12月 小売売上高(除自動車) [前年同月比]  5.6%  
18:00   (欧) 1月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)  55.2  
18:00   (欧) 1月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)  46.4  
18:30   (英) 1月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)  57.5  
18:30   (英) 1月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)  49.4 
23:45   (米) 1月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)  57.1  
23:45   (米) 1月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)  54.8    
23:45   (米) 1月 総合購買担当者景気指数(PMI、速報値)  55.3  
24:00   (米) 12月 中古住宅販売件数 [年率換算件数]  669万件  655万件