【トルコリラ円今週の予想(1月25日)】
*予想レンジ:12.50円~14.50円。
*トルコリラ円は、上値の重い展開になりそうだ。
20日に米国ではバイデン新政権が発足した。バイデン大統領は早くもトルコ政府へ圧力をかけてきた。ブリンケン新国務長官は、「戦略的な最大な敵はロシアで、そのロシアとタッグを組んでS400を購入などは認められない」とし、トルコへのS400制裁の効果を見極め、さらに制裁が必要か検討すると述べた。ブリンケン国務長官は、反エルドアンで有名で、ツイッターでエルドアン批判を頻繁に展開していた。もともとバイデン新大統領は昨年の大統領選挙さなかにエルドアン政権を批判し、投票により政権交代を訴えていた。
一方、エルドアン大統領としては米国の対決姿勢は当面続くと観念したようで、欧州(EU)との関係改善を模索している。週明け25日には、東地中海の領海圏を争っていたギリシャと5年ぶりの協議を行い、関係改善を目指している。トルコがEU側にどう歩み寄るのか注目される。
一方、エルドアン大統領としては米国の対決姿勢は当面続くと観念したようで、欧州(EU)との関係改善を模索している。週明け25日には、東地中海の領海圏を争っていたギリシャと5年ぶりの協議を行い、関係改善を目指している。トルコがEU側にどう歩み寄るのか注目される。
トルコ中央銀行は21日、金融政策決定会合を開き、主要な政策金利の1週間物レポ金利を年17%で据え置くと決めた。アーバル総裁が就任して以降、2会合連続した利上げは打ち止めとなった。市場予想も据え置きだった。トルコ中銀は声明で「長期的なインフレ率の下降がみられるまで、断固として引き締め策を続ける」と述べた。
昨年、実質金利(名目金利-インフレ率)がマイナスに落ち込んだことでトルコリラは対ドルで30%強下落した。トルコ中銀総裁にアーバル氏が昨年11月に就任してからは、政策金利を2会合連続で引き上げ、17.0%とした。既に直近のインフレ率14.6%を上回っており、トルコリラは11月上旬に付けた対ドルの最安値圏から10%反発した。
アーバル中銀総裁は、インフレを抑えるまで引き締めを維持すると言明した。インフレ目標に関しては、2023年までに5.0%に低下させることを目標とし、2021年末は9.4%に低下させると述べた。しかし、中銀理事会の決定の後、エルドアン大統領は、高金利には「絶対に反対」と言明し、再び金融政策の決定にエルドアン大統領が介入してくるのではないかと市場に疑念を持たれている。
【トルコ経済指標】
1月25日月曜日
時間未定:トルコ・ギリシャ予備的協議
16:00トルコ1月景気動向指数[季調済]前回110.4
16:00トルコ1月設備稼働率前回75.6%
1月28日木曜日
16:00トルコ1月経済信頼感前回86.4
1月29日金曜日
17:00トルコ12月外国観光客数前年比前回-61.93%
情報提供:株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド
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