【金銀比価は金の割安感を示唆だが。。。】
米SNS「レディット」での書き込みを契機に個人投資家が結集し、業績不振となっていたゲームストップをショートしていた大手ヘッジファンドを踏み上げあせた件が市場を賑わせた。

その後、「レディット」では、産銀株と銀上場投資信託(ETF)の裏付けとなる銀現物の購入を推奨する書き込みが広がった。

それを受けて銀には買いが殺到し、1日のNY銀相場は2013年2月以来の高値となる3003セントを付け約8年ぶりの高値を付けた。

銀の上昇を受けて金も押し上げられた面がある。

これが一過性なのか今後も続くのか。

欧米では昔からインフレ懸念が強まると銀相場が金に先駆けて上昇するというパターンが多かった。

しかし、昨年の相場動向から見ると、金は米連邦準備制度理事会(FRB)の長期金融緩和に敏感反応していたが、銀相場はやや反応が小さかったように感じる。

今回の銀の急騰は出遅れていた銀の反撃とも言える。

古典的な「金銀レシオ」(金価格÷銀価格、ドル建て)を見ると1日は63.3、2日時点では69.1だった。

ここ3年間の金銀レシオを概算すると84、10年間で71だから、現状は「金割安・銀割高」といえよう。

銀相場がこのまま高値を維持するようであれば、割安な金が買われていく可能性があろう。単純に計算しても銀が1トロイオンス=30ドルとして、金は2100ドル台に上昇する計算になる。

逆に、銀相場の買いが萎んでいくようであれば金も押し下げられよう。ただ、「金売り・銀買い」ポジションの巻き戻しもあり下値はサポートされるのではないか。

SNSによる一般投資家の爆買いといった新たな動向は、それが金相場に向かう可能性もあるだろう。

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