【NY金は1750~1850ドルにレンジを切り下げへ】
NY金が1800ドルを下回っているが、これは米長期金利の上昇と堅調なドル相場が要因。

バイデン政権が打ち出している1兆9000億ドル規模の大型経済対策法案の早期成立や新型コロナウイルスのワクチン普及への期待が支えとなり、景気回復への展望が強まっている。

そのため、安全資産である米国債の売りが続いており、昨日は長期金利が1.4%に上昇した。

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金利上昇は利子を産まない金にはマイナス要因。

昨日はまた、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が下院の公聴会で、今後予想される物価上昇は「一時的」との認識を示した。

インフレ率が持続的に2%目標に達するには「3年以上かかるだろう」と語ったことでインフレヘッジとして買われていた金にはマイナス要因となった。

また、金融緩和策を継続して景気回復を後押しすると強調したことが株式市場の追い風となってNYダウは一時3万2000ドルを初めて突破した。

株価の上昇も安全資産である金にはマイナス要因。

こうした複数の弱材料を背景に1800ドルを下回る展開となった。

投資資金は国債や金といった安全資産からリスク資産である株式市場に流れているようだ。

金ETFは年初から減少しており、昨日は1106トンと年初から6.8%もの減少となった。

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先物市場においてもCFTC建玉を見るとファンドの金買い越しは減少傾向にある。

ただ、大規模な金融緩和は将来的なドル安を招く可能性がある上に、最近の原油相場や銅、アルミ、ニッケルといった非鉄相場の上昇に加え、天候不順と需要増加を受けて穀物相場が高騰していることからインフレの芽は出ている。

国際的な商品指数であるロイター・ジェフリーCRB指数は195ポイントまで上昇し、200ポイントが視野に入ってきた。

長期的な観点から金はサポートされだろうが、短期的にはレンジは切り下がる見込み。

NY金は当面、1750~1850ドルのレンジで推移しそうだ。


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テクニカル的には、昨年の高値2107.6ドル(8月7日)と安値1467.0ドル(3月16日)にフィボナッチ比率を当てはめると、高値からの0.38倍=1864ドル、0.5倍=1787ドル、0.62倍=1710ドルが算定される。



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