【プラチナ、1500ドルがありそう】
バイデン大統領が就任早々「パリ協定」に復帰したことで、「環境」銘柄が意識されてプラチナ相場が上昇した。

脱炭素の動きが世界の自動車産業を一変させる動きになっている。世界の自動車大手各社は相次いで電気自動車(EV)へのシフトを鮮明にしている。

米フォード・モーター、米ゼネラル・モーターズ(GM)、英ジャガー・ランドローバー(JLR)はそれぞれ、全乗用車のEV化を表明している。多くの国が温室効果ガス排出量を50年までに実質ゼロとする目標を打ち出したことがある。特に欧州では30年までの気候変動の中期目標を掲げる動きも出ている。

排ガス規制の厳格化を受けて、自動車メーカーは触媒コンバーターとしてのプラチナ使用量を増やす必要がある。ガソリン車触媒で競合するパラジウムからの代替需要や脱炭素化に伴う将来の燃料電池車(FCV)向けての需要増加期待もある。


また最大の生産国である南アフリカでの生産が停滞したことで2年連続の供給不足となったことも買いに拍車をかけ、NYプラチナ相場は今月16日に一時1300ドルを越えた。

その後、反落したものの1200ドルを維持して堅調に推移している。

NYプラチナのCFTC建玉におけるファンドの買い越しを見ると、2月16日時点で、3万6577枚と昨年の1~2月期と比較して、50%を下回っている。

世界景気が回復し、自動車触媒需要が本格化すると考えれば、ファンドの買いが増えていくのはこれからだろう。

NYプラチナは1300ドルを示現したが、チャートからは次の上値の目安は1500ドルになる可能性がある。

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