【4月6日海外市況】
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*6日のNY外国為替市場では、米長期金利の低下を受けて円買い・ドル売りが優勢となり、109円台後半に下落した。109円69~79銭。米長期金利の指標である10年物債国債利回りは1.66%近辺に低下。長期金利の上昇に歯止めがかかったことで、米景気回復期待を背景に進んだドル買いの巻き戻しや利益確定のドル売りが出て、一時109円67銭まで下落した。市場は7日に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(3月16、17日開催分)に注目している。

*6日のNYダウは、利益確定売りに押されて3営業日ぶりに反落した。3万3430.24ドル(-96.95)。NYダウは前日、3月の米雇用統計が強い内容だったことを好感し、終値の史上最高値を更新したが、この日は新規材料に乏しく、当面の利益を確定する売りが優勢となった。ただ、新型コロナウイルスワクチンの接種拡大や政府の大型財政出動に伴う景気回復加速への期待が下値を支えたため、下げ幅は小さかった。

*6日のNY金は、対ユーロでのドル下落や米長期金利の低下などを背景に4営業日続伸した。1743.00ドル(+14.20)。2月25日以来約1カ月半ぶりの高値となった。外国為替市場では朝方からドル安・ユーロ高の流れとなり、ドル建て金は割安感から買われ、一時1746.70ドルまで上昇した。米長期金利の指標である10年物国債利回りが低下したことも支援材料。ただ、最近発表された米国や中国の経済指標が堅調なことから景気回復期待が広がり、上値は重かった。

金ETFは、1029.05トン(-3.78)。

NY白金は4日続伸。1240.50ドル(+30.70)。
パラジウムも高い。2690.20ドル(+35.50)。

*6日のNY原油は、世界経済の早期回復期待を背景にエネルギー需要の先行きにも楽観的な見方が広がり、反発した。59.33ドル(+0.68)。3月の中国サービス業購買担当者景況指数(PMI)は昨年12月以来の高水準。国際通貨基金(IMF)が公表した最新の世界経済見通しでは今年の世界全体の成長率が6.0%に上方修正された。3月米ISMサービス業PMIも過去最高。一連の堅調な経済指標を受け、景気回復期待からの買いが先行した。前日の急落の反動から安値拾いの買いも入った。一方で、フランスなど欧州の一部や南米で新型コロナウイルスの感染者数が再拡大していることから上値は重かった。一時回復した60ドルの心理的な節目を保てなかったことも売りを誘ったようだ。

*6日のシカゴトウモロコシは反発。554.25セント(+1.00)。南米での収穫遅延懸念、米国での需給逼迫懸念、新穀の作付け意向面積が強材料視された。

シカゴ大豆は続伸。1418.75セント(+6.00)。米農務省の発表した米国の作付面積が市場予想を下回り、需給逼迫懸念が強まった。

【7日】
17:00   (欧) 3月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)  48.8  
17:30   (英) 3月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)  56.8  56.8  
20:00   (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比]  
21:30   (米) 2月 貿易収支  -682億ドル  -695億ドル 
27:00   (米) 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨  


*ストックボイス「FXフォーカス」出演
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