【JPX金、7000円の可能性も】
*米連邦準備制度理事会(FRB)は5日、昨年12月半ばに開催された連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表した。それによると、FOMC参加者は、インフレ高進や雇用の改善を背景に、従来の想定より速いペースで利上げを実施するのが妥当だという見解で一致した。

昨年12月のFOMCは、国債などの資産購入を通じた量的緩和策の終了時期を3月に前倒しする方針を決めたほか、2022年中に計3回の利上げを実施するシナリオも示した。議事要旨では、FOMC参加者の一部が、量的緩和で膨れ上がったFRBの総資産を利上げ開始後に時間を置かずに減らし始めるのが適切だと主張。積極的な金融引き締めを提案した。市場では、FRBが量的緩和の終了とほぼ同時に、事実上のゼロ金利政策を解除するとの見方が強まっている。

FRBによる速いペースでの利上げへの警戒感が広がる中、長期金利は1.7%に上昇した。

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FRBが利上げ姿勢を鮮明にする一方で、日銀は、現在の大規模緩和策を維持する公算が大きい。黒田総裁は昨年末、「欧米のように金融政策の正常化に向けて動きだすことにはならない」として、マイナス金利政策など大規模緩和を粘り強く続ける考えを強調した。日米の金融政策の違いによる金利差拡大を背景に、今年も「ドル買い・円売り」基調は続くだろう。

NY金が1800ドル前後のレンジで推移しても、JPX金は円安の進行により水準を切り上げていく展開が予想される。昨年の高値6886円(11月17日)をブレイクして7000円の大台に上昇する可能性は高いだろう。

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