【プラチナは1200ドルへ】
白金(プラチナ)に関する英国際調査機関ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)によると、2023年の白金の世界需給は3年ぶりに供給不足になるという。主要生産国が電力不足による供給停滞に見舞われる一方で、需要は産業向けなどを中心に堅調で、供給が足りなくなると見られている。

2019年10月以降、パラジウムとプラチナの価格差が800ドルを下回ると、「パラジウムが割安、プラチナが割高」と見られ、「パラジウム買い・プラチナ売り」が強まり、価格差が1800ドルを超えると、「パラジウムが割高、プラチナが割安」と見られ、「パラジウム売り・プラチナ買い」が強まるという傾向があった。

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29日時点の価格差は825.3ドルまで縮小し、従来のパターンであれば、そろそろパラジウム買い・プラチナ売りが強まるものだが、節目の800ドルを下回ってプラチナのパラジウムに対する割安感が解消される可能性が高いだろう。パラジウムとプラチナの価格差が縮小しているとはいえ、依然として800ドルを超えているため、割安感の強いプラチナが自動車触媒の代替品としての需要が期待される。

プラチナには将来の水素エネルギー産業の需要も期待されるため、1000ドルレベルの価格は依然として割安だろう。NYプラチナは、ファンドの買い越しが増加しており、1100~1200ドルの水準に上昇していくと予想する。

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