【11月26日 国内市況終値】
*金は7営業日ぶりの反落。NY時間外の上値の重さに加え、為替がやや円高基調で推移したため、マイナス圏に転落し、弱含みに推移した。白金は反発。NY時間外の下値の堅さを映し、堅調に推移した。海外金市場は、27日に米感謝祭休暇を控えて取引量が減少している。30日には、スイス中央銀行の金準備売却禁止法案の是非を問う国民投票が実施されるが、可否いずれでもNY金相場への影響は限定的とみられる。今夜は、10月の米耐久財受注や10月の米個人所得・消費支出、米週間新規失業保険申請件数などの発表が予定されている。
*中東産原油は下落。25日の欧米原油相場が、石油輸出国機構(OPEC)の減産観測の後退を背景に大きく水準を切り下げた事に加え、WTI時間外の上値の重さを眺め、売り優勢の展開が続いた。石油製品も原油安につれて下落。特に灯油は下落幅が大きい。先限継続チャートでは10月28日(7万2370円)以来約1カ月ぶりの安値を付けた。東・西日本の暖冬予報が需要低下を連想させたようだ。気象庁は25日発表した12月から15年2月までの3カ月予報で、平均気温は北日本(北海道と東北)でほぼ平年並みとなるが、東・西日本と沖縄・奄美では高く、暖冬になる可能性があるとの予報を出した。
*ゴムは反落。マイナス圏に転じた上海ゴム相場を受けて売りが優勢となった。21日に中国人民銀行が利下げに踏み切ったが、ゴム相場への影響は小さい。市場は12月1日に発表される11月の中国の製造業購買担当者景況指数(PMI)に注目している。
*トウモロコシと一般大豆は上昇。シカゴ市場は、大豆ミールが牽引役となって穀物相場を押し上げている。米農務省が発表した11月1日時点の肥育牛の飼育頭数が前年実績を上回るなど、米国内の飼料需要の増加が示され、飼料用需要の増加が期待されている。
*東京外国為替市場のドル円相場は、今夜の米経済指標を待つムードが強く、117円台後半で小動き。朝方、117円80~90銭台で推移したが、その後は売りに押され、117円70~80銭で保ち合った。ユーロも対円、対ドルでレンジ圏。ドル円と同様に方向感を欠いた展開。
米国では今夜、10月の耐久財受注や製造業受注、個人消費支出、中古住宅販売成約指数、新築住宅販売件数のほか、11月のシカゴ製造業景況指数やミシガン大学消費者マインド指数(確報値)が発表される。
25日に米国で発表された指標は、7-9月の国内総生産(GDP)改定値が速報値から上方修正された一方で、11月の消費者信頼感指数は市場の予想に反して前月から低下した。 27日は感謝祭の祝日で、米株式・債券市場は休場。
*日経平均株価は、衆院選公示を来週12月4日に控えて様子見ムードが強く、4営業日ぶりに小反落した。
*東京金1時間足
21日につけた年初来高値4567円を更新できなかった。上昇のモメンタムは低下している。18本、36本、54本の3本の移動平均線は収束しており、上放れるか、下放れるかのポイントに来ている。MACDもゼロラインに接近しており、ゼロラインで反転するか、ゼロラインを割り込むかのいずれが起きるか注目。保ち合い相場は、”放れた方向に付け”がセオリーだが。
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