テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

2014年11月

【11月26日 国内市況終値】
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*金は7営業日ぶりの反落。NY時間外の上値の重さに加え、為替がやや円高基調で推移したため、マイナス圏に転落し、弱含みに推移した。白金は反発。NY時間外の下値の堅さを映し、堅調に推移した。海外金市場は、27日に米感謝祭休暇を控えて取引量が減少している。30日には、スイス中央銀行の金準備売却禁止法案の是非を問う国民投票が実施されるが、可否いずれでもNY金相場への影響は限定的とみられる。今夜は、10月の米耐久財受注や10月の米個人所得・消費支出、米週間新規失業保険申請件数などの発表が予定されている。

*中東産原油は下落。25日の欧米原油相場が、石油輸出国機構(OPEC)の減産観測の後退を背景に大きく水準を切り下げた事に加え、WTI時間外の上値の重さを眺め、売り優勢の展開が続いた。石油製品も原油安につれて下落。特に灯油は下落幅が大きい。先限継続チャートでは10月28日(7万2370円)以来約1カ月ぶりの安値を付けた。東・西日本の暖冬予報が需要低下を連想させたようだ。気象庁は25日発表した12月から15年2月までの3カ月予報で、平均気温は北日本(北海道と東北)でほぼ平年並みとなるが、東・西日本と沖縄・奄美では高く、暖冬になる可能性があるとの予報を出した。

*ゴムは反落。マイナス圏に転じた上海ゴム相場を受けて売りが優勢となった。21日に中国人民銀行が利下げに踏み切ったが、ゴム相場への影響は小さい。市場は12月1日に発表される11月の中国の製造業購買担当者景況指数(PMI)に注目している。

*トウモロコシと一般大豆は上昇。シカゴ市場は、大豆ミールが牽引役となって穀物相場を押し上げている。米農務省が発表した11月1日時点の肥育牛の飼育頭数が前年実績を上回るなど、米国内の飼料需要の増加が示され、飼料用需要の増加が期待されている。

*東京外国為替市場のドル円相場は、今夜の米経済指標を待つムードが強く、117円台後半で小動き。朝方、117円80~90銭台で推移したが、その後は売りに押され、117円70~80銭で保ち合った。ユーロも対円、対ドルでレンジ圏。ドル円と同様に方向感を欠いた展開。

米国では今夜、10月の耐久財受注や製造業受注、個人消費支出、中古住宅販売成約指数、新築住宅販売件数のほか、11月のシカゴ製造業景況指数やミシガン大学消費者マインド指数(確報値)が発表される。

25日に米国で発表された指標は、7-9月の国内総生産(GDP)改定値が速報値から上方修正された一方で、11月の消費者信頼感指数は市場の予想に反して前月から低下した。 27日は感謝祭の祝日で、米株式・債券市場は休場。

*日経平均株価は、衆院選公示を来週12月4日に控えて様子見ムードが強く、4営業日ぶりに小反落した。

*東京金1時間足
21日につけた年初来高値4567円を更新できなかった。上昇のモメンタムは低下している。18本、36本、54本の3本の移動平均線は収束しており、上放れるか、下放れるかのポイントに来ている。MACDもゼロラインに接近しており、ゼロラインで反転するか、ゼロラインを割り込むかのいずれが起きるか注目。保ち合い相場は、”放れた方向に付け”がセオリーだが。
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情報報提供:(株)インベステック
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【中東産原油テクニカル分析】

27日に開催される石油輸出国機構(OPEC)総会を前に、様々な思惑が出ている原油市場であるが、東京中東産原油はどのような状況だろうか。

日足の一目均衡表を見ると、日足は雲の下側にあり、本日の陰線で転換線が基準線とデッドクロスしつつある。遅行線は実体とデッドクロスしつつあり、三役逆転を示現する可能性が高い。MACDはゼロラインより下側で推移しており、RSI(14日)も50%を超えていないため、下落基調が続いていると言えるだろう。

年初来高値の6万9950円(6月24日)と年初来安値の5万4750円(10月17日)にフィボナッチリトレースメントを当てはめると、安値から0.38倍戻し=6万520円、0.5倍(半値)戻し=6万2350円、0.62倍戻し=6万4170円となり、11月上旬の戻りは0.38倍戻しラインの抵抗を受けて上ヒゲとなったことがわかる。25日には6万円目前まで上昇したものの、雲の下限とその上にある0.38倍戻しラインの抵抗を受けて押し返されている。

OPEC総会でサプライズとなり反発に転じても、0.38倍戻しラインと雲が上値抵抗となって、上昇を阻む可能性が高いだろう。

ただし、反発に転じて6万1150円以上で引けることになれば、ダブルボトムが形成され、底入れにつながる可能性が高まるだろう。

*中東産原油日足

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【豪ドル円テクニカル分析】
豪ドル円は102円台から反落し、調整安局面に入ったようだ。

4時間チャートを見ると、12本、24本、48本の3本の移動平均線をすべて下回り、12本線は、24本と48本それぞれとデッドクロスしている。24本安値ラインを更新して下落している。MACDもデッドクロスの後、ゼロラインを割り込みつつあり、下落相場のパターンができている。

10月16日の安値91.75円と年初来高値である11月22日の高値102.86円にフィボナッチリトレースメントを当てはめると、0.38倍押し=98.63円、0.5倍(半値)押し=97.3円、0.62倍押し=95.97円となる。目先的には100円がサポートラインとなるが、ここを割り込めば0.38倍押しのラインでサポートされそうだ。

10月下旬から11月上旬にかけて97~99円を挟んだレンジで保ち合いが続いていたため、0.38倍押しのラインは強力なサポートラインになるだろう。

*豪ドル円4時間足

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11月26日(水)

【11月25日の海外相場および市況】
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*NY金は小反発。27日の感謝祭休暇を控えて取引量も減っている。今年第3四半期の実質GDP(国内総生産)改定値は前期比3.9%増加。速報値(3.5%増)および市場予想の3.3%増を上回った。また、住宅関連指標も良好で、安全資産とされる金は直後に1189ドルまで下落した。しかし、その後は、リッチモンド地区連銀の製造業景況指数や民間統計の消費者景気信頼感指数低下をきっかけに買い戻され、プラス圏に切り返した。ユーロ・ドル相場が反発し、ドル建て金の割高感が低下した事も相場を下支えした。市場は、30日のスイスでの金準備売却禁止法案の是非を問う国民投票に注目している。

*米欧石油先物相場は北海ブレント、WTI原油が共に大幅下落。有力な産油国のサウジアラビアなど4カ国が石油輸出国機構(OPEC)総会を前に現在の原油相場をめぐって議論したが、減産で合意に至らなかった事が弱材料になった。サウジ、ベネズエラ、ロシア、メキシコの4か国が協議を行ったが、ベネズエラのラミレス外相によると、4カ国は原油価格が80ドルを下回るのは好ましくないとの認識で一致し、3カ月以内に再び会合を開くことを決めた。ロシア石油大手ロスネフチのセチン最高経営責任者(CEO)は会談後、
「現行の価格水準は危機的ではない」と強調し、減産には否定的な考えを明らかにした。OPEC総会の結果については、大幅な減産が決まるという意見から、何も決まらないという意見まで、さまざまな観測が飛び交っている

*米石油協会(API)が25日公表した11月21日までの1週間の米原油在庫は、前週比280万バレル増の3億7950万バレルだった。予想は47万バレル増。原油受け渡し拠点のオクラホマ州クッシング在庫は210万バレル増加。製油所の原油処理量は日量17万4000バレル増。ガソリン在庫は4万3000バレル増。

*コーンは反発。ショートカバーや堅調な現物市場を背景に値を上げた。大豆は、堅調な大豆ミール相場が支援材料となり反発。米国の大豆収穫率は97%に達しているが、大豆、大豆ミールの堅調な輸出成約を背景に、米国の大豆加工業者は供給不足の状況に置かれている。

*NY外国為替市場のドル円相場は、米長期金利の低下を背景に下落した。11月の消費者信頼感指数は88.7と、前月から低下したほか、市場予想の96.0も大幅に下回った。これを受けて、早期利上げ観測が後退したことから、ドル売り・円買いが先行した。さらに、米債券買いに伴う長期金利の低下も、円の買い戻しにつながった。ただ、朝方発表された第3四半期の実質GDP(国内総生産)の改定値が市場予想を上回ったことからドル買いも入り、円の上値は限定的にとどまった。感謝祭(27日)に伴う連休を控えて、取引量は減少している。ユーロは対ドルで堅調。欧州中央銀行(ECB)が追加の金融緩和を検討しているため、2年ぶり安値近辺に下落したものの、1.24ドルの水準を割り込まなかったため、買い戻しが入った。

*NYダウは、さえない景気指標を受けて反落した。11月の米消費者信頼感指数や、同月の米リッチモンド連銀の製造業景況指数がともに前月より悪化し、これを嫌気した売りが出た。ダウが前日まで3営業日連続で史上最高値を更新していたため、利益確定の売りもあった。一方、第3四半期の米実質GDP(国内総生産)が速報値から上方修正されたことはサポート要因になった。

【本日の主な経済指標およびイベント】
18:30 (英) 第3四半期GDP・改定値 [前期比] +0.7% +0.7%
   (英) 第3四半期GDP・改定値 [前年比] +3.0% +3.0%
18:30 (英) 第3四半期個人消費 [前期比] +0.6% +0.6%
22:30 (米) 10月耐久財受注 [前月比] -1.3%(-1.1%) -0.6%
   (米) 10月耐久財受注 [前月比:除輸送用機器] -0.2%(-0.1%) +0.5%
22:30 (米) 週次新規失業保険申請件数 29.1万件 28.8万件
22:30 (米) 10月個人所得 [前月比] +0.2% +0.4%
22:30 (米) 10月個人支出 [前月比] -0.2% +0.3%
22:30 (米) 10月PCEデフレーター [前年比] +1.4% +1.4%
22:30 (米) 10月PCEコア・デフレーター [前月比] +0.1% +0.2%
   (米) 10月PCEコア・デフレーター [前年比] +1.5% +1.5%
23:45 (米) 11月シカゴ購買部協会景気指数 66.2 63.0 --
23:55 (米) 11月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値 89.4 90.0 --
24:00 (米) 10月新築住宅販売件数 46.7万件 47.1万件
24:00 (米) 10月中古住宅販売成約 [前月比] +0.3% +0.5%
30:45 (NZ) 10月貿易収支 -13.50億NZD -6.42億NZD 
 
*数値は順に、前回、(改定値)予想。


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*NY金は小反発。27日の感謝祭休暇を控えて取引量も減っている。今年第3四半期の実質GDP(国内総生産)改定値は前期比3.9%増加。速報値(3.5%増)および市場予想の3.3%増を上回った。また、住宅関連指標も良好で、安全資産とされる金は直後に1189ドルまで下落した。しかし、その後は、リッチモンド地区連銀の製造業景況指数や民間統計の消費者景気信頼感指数低下をきっかけに買い戻され、プラス圏に切り返した。ユーロ・ドル相場が反発し、ドル建て金の割高感が低下した事も相場を下支えした。市場は、30日のスイスでの金準備売却禁止法案の是非を問う国民投票に注目している。

*米欧石油先物相場は北海ブレント、WTI原油が共に大幅下落。有力な産油国のサウジアラビアなど4カ国が石油輸出国機構(OPEC)総会を前に現在の原油相場をめぐって議論したが、減産で合意に至らなかった事が弱材料になった。サウジ、ベネズエラ、ロシア、メキシコの4か国が協議を行ったが、ベネズエラのラミレス外相によると、4カ国は原油価格が80ドルを下回るのは好ましくないとの認識で一致し、3カ月以内に再び会合を開くことを決めた。ロシア石油大手ロスネフチのセチン最高経営責任者(CEO)は会談後、「現行の価格水準は危機的ではない」と強調し、減産には否定的な考えを明らかにした。OPEC総会の結果については、大幅な減産が決まるという意見から、何も決まらないという意見まで、さまざまな観測が飛び交っている。

*米石油協会(API)が25日公表した11月21日までの1週間の米原油在庫は、前週比280万バレル増の3億7950万バレルだった。予想は47万バレル増。原油受け渡し拠点のオクラホマ州クッシング在庫は210万バレル増加。製油所の原油処理量は日量17万4000バレル増。ガソリン在庫は4万3000バレル増。

*コーンは反発。ショートカバーや堅調な現物市場を背景に値を上げた。大豆は、堅調な大豆ミール相場が支援材料となり反発。米国の大豆収穫率は97%に達しているが、大豆、大豆ミールの堅調な輸出成約を背景に、米国の大豆加工業者は供給不足の状況にあるという。

*NY外国為替市場のドル円相場は、米長期金利の低下を背景に下落した。11月の消費者信頼感指数は88.7と、前月から低下したほか、市場予想の96.0も大幅に下回った。これを受けて、早期利上げ観測が後退したことから、ドル売り・円買いが先行した。さらに、米債券買いに伴う長期金利の低下も、円の買い戻しにつながった。ただ、朝方発表された第3四半期の実質GDP(国内総生産)の改定値が市場予想を上回ったことからドル買いも入り、円の上値は限定的にとどまった。感謝祭(27日)に伴う連休を控えて、取引量は減少している。ユーロは対ドルで堅調。欧州中央銀行(ECB)が追加の金融緩和を検討しているため、2年ぶり安値近辺に下落したものの、1.24ドルの水準を割り込まなかったため、買い戻しが入った。

*NYダウは、さえない景気指標を受けて反落した。11月の米消費者信頼感指数や、同月の米リッチモンド連銀の製造業景況指数がともに前月より悪化し、これを嫌気した売りが出た。ダウが前日まで3営業日連続で史上最高値を更新していたため、利益確定の売りもあった。一方、第3四半期の米実質GDP(国内総生産)が速報値から上方修正されたことはサポート要因になった。

【本日の主な経済指標およびイベント】
18:30 (英) 第3四半期GDP・改定値 [前期比] +0.7% +0.7%
      (英) 第3四半期GDP・改定値 [前年比] +3.0% +3.0%
18:30 (英) 第3四半期個人消費 [前期比] +0.6% +0.6%
22:30 (米) 10月耐久財受注 [前月比] -1.3%(-1.1%) -0.6%
     (米) 10月耐久財受注 [前月比:除輸送用機器] -0.2%(-0.1%) +0.5%
22:30 (米) 週次新規失業保険申請件数 29.1万件 28.8万件
22:30 (米) 10月個人所得 [前月比] +0.2% +0.4%
22:30 (米) 10月個人支出 [前月比] -0.2% +0.3%
22:30 (米) 10月PCEデフレーター [前年比] +1.4% +1.4%
22:30 (米) 10月PCEコア・デフレーター [前月比] +0.1% +0.2%
      (米) 10月PCEコア・デフレーター [前年比] +1.5% +1.5%
23:45 (米) 11月シカゴ購買部協会景気指数 66.2 63.0
23:55 (米) 11月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値 89.4 90.0 
24:00 (米) 10月新築住宅販売件数 46.7万件 47.1万件
24:00 (米) 10月中古住宅販売成約 [前月比] +0.3% +0.5%
30:45 (NZ) 10月貿易収支 -13.50億NZD -6.42億NZD 
 
*数値は順に、前回、(改定値)予想。


【ドル円テクニカル分析】

ドル円相場は、先週118.995円まで上昇した後、反落に転じ、117.345円まで下落した。その後、これにより形成されたレンジ117.345~118.995円で推移しているが、1時間足の一目均衡表を見ると、転換線と基準線を下回り、遅行線も雲の中に入り込んで実体とデッドクロスしつつあり、上昇相場の条件が少しずつ崩れてきているが、ろうそく足はまだ雲の中にあるため、下げ止まっている。

ただ、144本移動平均線が117.56円にあるので、これを下回った場合は、注意が必要だろう。11月からの上昇相場では、この144本移動平均線が重要なポイントでサポートとして機能している。

今回の調整安も117円50銭レベルで下げ止まれば、従来の上昇パターンが踏襲される。反発に転じた場合、レンジの上限をブレイクすれば、レンジ幅118.995-117.345+118.995=120.645円が上値目標値として算定される。逆に、レンジの下限を割り込んだ場合、レンジ幅を下方に伸ばして117.345-(118.995-117.345)=115.695円が下値目標値として算定される。

短期的には、144本移動平均線が維持されるかどうか注目しておきたい。

*ドル円1時間足
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【11月25日 国内市況終値】
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*東京金は堅調。先週末の夜間取引では、4567円まで上昇し、年初来高値を更新した。週明けの日中取引では、連休中のNY金が反落したため、上値から下押した。本日の為替は円高基調で推移したが、時間外取引が堅調だったため、下げ幅は限定的だった。東京白金は円高と時間外取引の下落を受けて反落。本日は、パラジウムの上昇が目立った。前日比60円高の2996円で引けており、一時3023円と3000円台に乗せていた。3000円台は今年9月にもつけていたが、2001年3月の水準でもある。

*パラジウムは産業用需要が多く、主に米国や中国のガソリン自動車の排ガス触媒に使われるため、米中の景気を反映した値動きになる。24日の米株式市場では、中国の利下げなどを受け、世界経済の先行きに対する不安が後退し、ダウが3営業日連続で史上最高値を更新し、21日には中国人民銀行が、企業の資金調達コスト引き下げや住宅市場の下支えが目的に金利引き下げを決定したが、これらの要因が強材料視された模様。

*中東産原油は小幅ながら6営業日続伸。石油製品は本日納会。12月当限は、ガソリンが210円高の7万2330円、灯油が変わらずの7万5260円。先限は為替の円高を受けて下落。東京ガソリンはマイナス圏に沈んだ。為替相場の円安・ドル高進行を背景に高寄りしたが、その後はドル円の反落やNY原油(WTI)時間外相場の軟調な動きを見て売りが優勢となった。27日に開催される石油輸出国機構(OPEC)総会では、大幅減産で合意できるか見通しづらい状況にあることも弱材料視されたようだ。また、国内のガソリン消費は低燃費車の増加などで漸減しているという背景もある。

*ゴムは上昇。20~21日に開かれたタイ、マレーシア、インドネシアの生産3カ国協議では、共同で輸出を削減することが合意されたが、具体的な方法が示されなかった。タイでは、19日に中国への20万トンの売却が政府間で決まったようだ。これは政府備蓄の売却とは別の話で、増産期の1~2月に実施されるため、需給を引き締める可能性があるという。

*トウモロコシは反落。シカゴ安と円高を受けて売りが優勢となった。一般大豆は手じまいが交錯し、まちまち。一般大豆の2015年6月限はブラジル産が納会で渡される可能性が高く、他限月より安く推移している。

*連休明け25日の東京外国為替市場のドル円相場は、調整売りに上値は重い一方、下値では買い戻し意欲も強く、117円台後半で推移している。朝方、118円60銭前後に上伸した後は、反落に転じ、一時117円76銭まで下落した。上値では利食い売りが出るものの、下値では買い戻されているようだ。週末の中国の利下げを受けて、金融緩和によるリスクオンで株高・円安という流れには至らなかったようだ。

*日本銀行の黒田東彦総裁は25日午前、名古屋市内での講演後の質疑応答で、円安について、プラスの面はあるが、中小企業や非製造業の収益、家計の実質所得に対する押し下げ圧力として作用する面もあると述べた。

*日経平均株価は3営業日続伸。円相場の先安観測を背景に、輸出関連銘柄を中心に買われた。

*東京金1時間足
先週末の夜間取引では4567円まで上昇し、年初来高値を更新した。週明けは上値から反落したものの、移動平均線にサポートされて底堅く推移した。レンジ幅は4450~4567円へと上方へ拡大している。上昇基調に変化はなく、押し目買い基調が続きそうだ。
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11月25日(火)

【11月24日の海外相場および市況】
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*週明け24日のNY金は小幅下落。前週末は中国の予想外の利下げにより同国での金需要が高まるとの期待が拡大し3週間ぶりの高値を付けたが、週明けは買いの勢いが後退した。長期的には、中国の大きな購買力による金需要の高まりがサポート要因になるが、短期的には来年行われるであろう米国の利上げが上値を抑えそうだ。市場は、今週27日の石油輸出国機構(OPEC)総会や、30日にスイスで行われる金準備売却禁止法案の是非を問う国民投票に注目している。

*週明け24日の米欧石油市場は、今週27日の石油輸出国機構(OPEC)総会を前に減産をめぐる思惑の中、反落した。経済を支えるため原油相場押し上げを必要とするロシアが減産を求めてOPECに、日量30万バレルの減産が可能であると示唆した。市場の一部ではOPECが予想以上に大幅な減産に踏み切るとの期待が台頭した。OPECの一部からは6月以来約30%落ち込んでいる原油価格を支えるため日量100万バレルもしくはそれ以上の減産を求める声が上がっている。OPECが大幅減産に合意できなかった場合、原油相場は60ドルに下げる可能性があるとの見方も出ている。

*ロシア経済紙コメルサントによると、同国は2015年に原油生産を約1500万トン(日量30万バレル)削減することを提案する可能性がある。また、石油輸出国機構(OPEC)が同様に産油量を抑制すると期待している。今週後半にウィーンで行われるOPEC総会を前に、ロシアは25日、石油市場支援の必要性について、OPEC加盟国のベネズエラとサウジアラビアと協議。原油価格高の必要性を強調した。

*コーンは続落。米国産コーンの記録的豊作や輸出需要の減速を受け、ファンドの売りや利益確定売りが出た。米農務省が発表した最新の週間輸出検証高は52万9801トンと、市場予想の下限を下回った。これを受け、トウモロコシの下げ幅は一段と拡大した。大豆は3営業日ぶり反落。米国内で記録的な豊作の収穫が進むにつれ、供給量の大幅増加に圧迫された。ただ、輸出需要を反映して下値は限られた。米農務省が発表した週間輸出検証高によると、米国産大豆は前週278万5000トン輸出され、市場予想の245万~272万5000トンを上回った。

*週明け24日のNY外国為替市場のドル円相場は、日米の金利差拡大観測を背景としたドル高・円安基調に戻り、118円台前半で推移した。この日は、東京市場の休場に加え、米国市場が感謝祭(27日)休暇を前に動意に乏しく、鈍い動きが続いた。前週末は、麻生財務相による円安牽制発言を受けて、ドル安・円高に傾いたが、調整的な円買い戻しは一段落したもよう。市場では日銀が追加金融緩和に動くとの見方が織り込み済みで、円は週明け再び売られる展開となった。ユーロはドル、円に対して堅調。11月の独IFO景況感指数が7カ月ぶりに上昇。また、欧州中央銀行(ECB)の追加金融緩和観測がくすぶる中、ワイトマン独連銀総裁が24日の講演で「ECBの国債購入には法的な限界に直面する可能性がある」と指摘した事が伝わると、ユーロは買い戻された。

*週明け24日のNY株式相場は、中国の利下げなどで世界景気に対する不安が後退する中、3営業日連続で史上最高値を更新した。中国人民銀行による先週の利下げや、欧州中央銀行(ECB)による追加金融緩和期待を背景に、世界経済の先行き懸念が和らぎ、底堅い動きとなった。米年末商戦への期待で小売株を物色する動きも引き続き相場を支えた。 

【本日の主な経済指標およびイベント】
08:50 (日) 日銀金融政策決定会合議事要旨(10月31日分)
16:00 (独) 第3四半期GDP・確報 [前期比] +0.1% +0.1%
   (独) 第3四半期GDP・確報 [前年比] +1.2% +1.2%
16:00 (独) 第3四半期個人消費 [前期比] +0.1% +0.3%
18:30 (南ア) 第3四半期GDP [前期比年率] +0.6% +1.5%
22:30 (加) 9月小売売上高 [前月比] -0.3% +0.5%
22:30 (米) 第3四半期GDP・改定値 [前期比年率] +3.5% +3.3%
23:00 (米) 9月住宅価格指数 [前月比] +0.5% +0.4%
23:00 (米) 9月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 [前年比] +5.57% +4.60%
24:00 (米) 11月消費者信頼感指数 94.5 96.0 --
24:00 (米) 11月リッチモンド連銀製造業指数 20 16 
 
*数値は順に、前回、予想。


【11月21日の海外相場および市況】
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*週末21日のNY金は、中国の利下げやユーロ圏の追加緩和観測が強まったことなどから3日ぶりに反発。中国人民銀行(中央銀行)は21日、2年4カ月ぶりに貸出基準金利と預金基準金利の引き下げを決めた。主要消費国である中国が利下げによる景気テコ入れ策に動いたため、金の需要増期待から買いが入った。また、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がデフレ防止に向けたより抜本的な措置を取る可能性について言及したことも、インフレヘッジとしての金の強材料になった。ECBは、銀行の貸し出しを促進し、経済を再活性化する取り組みとして、資産担保証券(ABS)の購入を開始していると表明した。ただ、外為市場でドル買い・ユーロ売りが強まったことから、ドル建て金に割高感が生じ、上げ幅は限定的だった。CFTC建玉11月18日時点:ファンドの金買い越しは8万1422枚(前週比+2万5379枚)と買い越し幅は大幅に増加。取組高は45万9657枚と前週比1万6235枚の増加で、ロングが増え、ショートが減少している。

白金は金に連れて続伸。パラジウムは大幅反発。CFTC建玉11月18日時点:ファンドの白金買い越しは2万297枚(前週比-1836枚)と買い越し幅は減少。取組高は6万2442枚と前週比2275枚の増加で、ロング、ショート共に増加している。

*週末21日の海外原油先物相場は、北海ブレント、WTIいずれも続伸。中国による利下げや石油輸出国機構(OPEC)による減産観測が支援材料。中国人民銀行(中央銀行)は21日、貸し出し基準金利と預金基準金利の引き下げを決めた。利下げは2年4カ月ぶり。また、27日に開催されるOPEC総会では、減産に動くとの見通しが出ている。ただ、利食い売りが出て高値圏からは下げた。CFTC建玉11月18日時点:ファンドの原油買い越しは25万5363枚(前週比-2万1469枚)と買い越し幅は減少。取組高は145万9175枚と前週比5万196枚の減少で、ロング、ショート共に減少している。

*週末21日のコーンは反落。過去最高水準の収穫が見込まれる中、利益確定売りが出た。週間では2%超安となり、週間ベースでは9月上旬以来の下落だった。CFTC建玉11月18日時点:ファンドのコーン買い越しは25万5363枚(前週比-2万1469枚)と買い越し幅は減少。取組高は145万9175枚と前週比5万196枚の減少で、ロング、ショート共に減少している。

*大豆はショートカバーに続伸。中国人民銀行(中央銀行)が予想外の利下げを実施すると発表したことが強材料になった。世界有数の大豆輸入国である中国の需要を押し上げる可能性があるとの見方につながった。CFTC建玉11月18日時点:ファンドの大豆買い越しは1万9699枚(前週比-5717枚)と買い越し幅は減少。取組高は66万9902枚と前週比9295枚の増加で、実需筋のロング、ショートが共に増加している。

*週末21日のNY外国為替市場のドル円相場は、連休前の調整的なドル売り・円買いが続き、117円台で推移した。東京時間に、麻生太郎財務相による最近の急激な円安進行をけん制した発言が伝わり、ドル売り・円買いが加速し、は一時117円38銭まで下落した。日本市場が週明け休場となるほか、米感謝祭休日(27日)も控えており、積極的な売買は控えられた。市場では、米欧日の金利差や経済回復ペースを意識した円安・ドル高基調は根底で変わらないとみられている。ユーロは、大幅下落。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がユーロ圏の物価押し上げのためには「可能な限り迅速な追加措置を実施する」と表明したことが材料視された。

*週末21日のNYダウは、中国の利下げなどを受けて世界景気に対する懸念が和らぎ、前日に付けた史上最高値を更新して終了した。中国人民銀行(中央銀行)は21日、約2年4カ月ぶりに利下げに踏み切ると発表。また、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が講演で、現在の政策が不十分ならば一段の金融緩和策を実施すると強調した。景気の先行きに不透明感が強い中国と欧州で景気刺激策が講じられることが好感され、欧米市場がそろって上昇した。


* 中国人民銀行(中央銀行)は21日、予想外の利下げに踏み切った。主要政策金利の引き下げは約2年ぶり。借り入れコストを押し下げ、減速する経済を支援する方針。1年物貸出金利は40bp引き下げ、5.6%、1年物預金金利は25bp引き下げ、2.75%とし、22日から実施する。また、金利の自由化を進めるとして、預金金利の上限を基準金利の1.1倍から1.2倍に引き上げる方針を示した。
 
リーマン・ショック後の2008─2010年にかけ、中国政府が景気刺激策を打ち出すなか、各企業とも多額の借り入れを行ったが、昨今の景気減速のあおりで、多くの企業が債務の返済に腐心しており、今回の利下げはそうした企業の救いの手になるとみられている。
 
中国の利下げを受け、株価は世界的に値上がりし、商品(コモディティー)市況も堅調となった。不動産市場の冷え込みや不安定な輸出需要、国内投資の伸び鈍化を背景に、今年の経済成長率は7.4%と、24年ぶりの低水準になると見込まれている。

【東京トウモロコシテクニカル分析】
東京トウモロコシは上昇が一服している。

年初来高値2万8490円(4月30日)と年初来安値2万2680円(10月3日)にフィボナッチリトレースメントを当てはめると、高値から0.38倍押し=2万6280円、0.5倍(半値)押し=2万5590円、0.62倍押し=2万4890円となり、11月13日、14日と0.38倍押しを超えたものの、3日目にしてこのラインを割り込んでしまった。現在、0.5倍押しと0.38倍押しのレンジで保ち合いとなっている。また、200日移動平均線が2万5780円にある。

一目均衡表を見ると、現在は転換線を下回っているが、2万5000円台には基準線があり、0.62倍押しが2万5000円のすぐ下にあることから、2万5000円前後は強力なサポートゾーンになるだろう。

また、50日移動平均線と100日移動平均線が接近しており、来週にはゴールデンクロスが示現する可能性が高く、実際、そうなれば長期的な上昇の条件が加わることになる。

しばらく調整場面が続く可能性があり、2万5000円まで下落する可能性はあるにしても、上昇に転じている50日移動平均線が下値を押し上げていく展開になるだろう。

*東京トウモロコシ日足

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【11月21日 国内市況終値】
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*金は5日続伸。昨日の夜間取引で先限は一時4544円と、3月13日以来約8カ月ぶりの高値を付けた。日中は、NY金時間外相場の上昇を受けた買いに堅調に推移した。白金は時間外取引の反発受けて高い。昨夜のNY金は、米利上げ観測によるドルの先高観を背景に、小幅続落。20日に発表された11月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、10月のコンファレンス・ボードの景気先行指数、10月の中古住宅販売など米国の経済指標は好調な内容となり、ドルの先高観が強まった。

*中東産原油は5営業日続伸。20日の欧米原油相場が、米経済指標の堅調な内容を背景に反発したことから、買いが先行した。為替が円高に振れ一時伸び悩んだが、引けには円の軟化を映して買い直された。石油製品も原油相場高を受け、堅調。

NY原油(WTI)時間外相場は一段高。ただ、石油輸出国機構(OPEC)の総会を27日に控え、思惑が高まりやすい。昨日のNY市場は、堅調な米経済指標に加え、OPEC減産観測の高まりや米北東部を中心とした気温低下による需要増が意識された。時間外取引でも買いが継続し、一時、約1週間ぶりの高値まで上昇した。OPEC総会について、市場は、減産合意ができなければ大幅下落の可能性が高いとの見方が強い。生産目標を現在の余剰分である日量50万~100万バレル引き下げるとの観測も出ている。27日の総会まではOPEC幹部や加盟国幹部の発言を受けて一進一退の展開が続きそうだ。

*ゴムは反落。11月限の納会値は60銭高の190円20銭。日中は、価格安定をめぐり会合を開催した生産国の対策に期待した買いが先行し、続伸して始まったが、その後は3連休を控えて利食い売りが強まり下げに転じた。為替の円高も嫌気されたようだ。ただ、先限は201円台を維持したことで、地合いの強さが確認されたようだ。タイ、インドネシア、マレーシアの3カ国は20日、輸出を管理することや、計画を超える作付面積の拡大はせず、国内消費を促進することで合意したという。

*トウモロコシは上伸。20日のシカゴ相場が輸出成約増加を背景に大幅反発した流れを引き継ぎ堅調に推移した。一般大豆は限月間によりまちまち。来週は感謝祭を迎えるため、シカゴ穀物市場の動きはおとなしくなり、為替に左右される展開になりそうだ。

*東京外国為替市場のドル円相場は、麻生財務相の円安牽制発言や日経平均株価の下落を受けて一時117円33銭まで下落したが、その後は買い戻されて117円台後半に反発したが、118円は重い展開になっている。前日、オーバーシュート気味に119円近くまで上昇して失速したため、利益確定売りが出やすくなっているようだ。

麻生財務相は21日の閣議後会見で、この1週間の相場について「円の下がり方のスピードのテンポは速過ぎる」と述べた。また、円安や円高の急激な変動について「歓迎すべきではない」と語った。同時に、為替は市場が決めるとして介入には否定的だった。

ユーロ円相場も前日に2008年10月以来の円安水準となる149円14銭を付けたが、本日は148円台を割り込み、一時147円47銭まで下落した。今夜は、海外時間に欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の講演が予定されている。同総裁は17日の議会証言で、見通しが悪化した場合にECBが取り得る行動の一つとして国債購入を挙げている。

*日経平均株価は売りが一巡した後に押し目買いが入り続伸した。円安の一服感を受けて下げ幅を広げる場面があったが、急速に切り返した。

*東京金1時間足
昨夜の夜間取引では4544円まで上昇し、年初来高値の4545円に肉薄した。東京時間では4494円まで反落したが、54本移動平均線にサポートされて4500円を維持して引けた。54本移動平均線にサポートされており、上昇相場は崩れていない。4450~4544円のレンジを上抜ければ、年初来高値を更新するだろう。
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【ドル円テクニカル分析】

ドル円は昨日の東京市場で118.995円まで急伸し119円が目前に迫ったが、119円の上値抵抗線にあって反落に転じ、深夜には117.73円まで下落した。10:30時点の東京外国為替市場では117円台で推移している。

ドル円の1時間足を見ると、118.995円で上ヒゲとなり、117.73円で下ヒゲとなり、短期的には117.73~118.995円のレンジが形成されたと言えるだろう。

昨夜の下落で、転換線が基準線を下回り、現在は遅行線が実体とデッドクロスしつつあり、上昇相場の条件が崩れつつある(繰り返すが、あくまで1時間足での判断)。

現在10:45頃から下落が強まり、レンジの下限(117.73円)を割り込んできた。この下落基調が続けば、レンジ幅118.995-117.73=1.265円をレンジの下限から引き下げて、117.73-1.265=116.645円が下値目標値として算定される。

しかし、レンジの下限には一目均衡表の雲(雲の下限=117.30円)があり、その下には上昇している120本移動平均線(117.04円)がある。この120本移動平均線は、今回のドル円上昇相場において、10月22日以降、重要なサポートとして機能している。

雲を割り込んでも、この120本移動平均線レベルで下げ止まると予想する。RSI(14日)も40%を割り込んできており、午後以降、下げ止まる可能性がありそうだ。

ただ、117円を割り込むと120本移動平均線も下回るので、調整安は深くなる可能性がある。

*ドル円1時間足

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