テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

2014年12月


【12月30日 大納会・国内市況終値】
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*大納会の金は3営業日ぶりに反落。ただ、終値は10日、25日、50日の移動平均線を上回っている。RSI(14日)=54.3%。白金も反落。ただ、終値は10日、25日、50日の移動平均線を上回っている。RSI(14日)=57.5%。

*大納会の中東産原油は続落し、この日の安値圏で引けた。RSI(14日)=29.8%。製品も続落。東京ガソリン終値は6万円の大台を割り込んだ。RSI(14日)=33.5%。東京灯油終値は5万7000円を割り込んだ。RSI(14日)=33.2%。

*ゴムは上海相場高を受けて大幅上昇。終値は20日高値を更新し、RSI(14日)=65.5%。

*大納会のトウモロコシは3営業日ぶりに反落。RSI(14日)=63.6%。一般大豆は反落。RSI(14日)=58.8%。

*東京外国為替市場のドル円相場は、株価下落を眺めて上値が重く、120円台半ばから前半で推移した。ドル円は早朝、120円60~70銭前後で推移していたが、日経平均株価が軟調となり、ドル円も売られた。前日の海外市場では、ギリシャ情勢への懸念はユーロ安・ドル買いとなり、結果的にドル円を押し上げたが、株安でややリスクオフ的になり、ギリシャ懸念は改めてドル円の圧迫要因になった。

*日経平均株価は大幅続落。年末年始の休場を控え、利益確定売りが膨らみ下げ幅を拡大した。RSI(14日)=58.8%。

【ドル円テクニカル分析】

ドル円は、23日に120円80銭台まで上昇したが、クリスマス休暇や年末・年始の休場を控えて上値重い展開が続いている。

日足の一目均衡表を見ると、転換線が基準線を再び上回って、三役好転状態となり上昇相場の条件を満たしたものの、伸び悩んでいる。

直近のサポートは転換線(119円54銭)、次が25日移動平均線(119円29銭)なので、120円の大台を割り込んでも、この2つのサポートラインで下げ止まるなら、上昇相場継続に不安はないだろう。

しかし、この2本のラインは日々上昇しているため、これらを下回る可能性が高まるというリスクもある。

MACDは横ばいからデッドクロスしつつあり、ストキャスティックス(スロー6本)は短期的にトップゾーンに入った。

昨夜の海外市場では、ロシアの11月の国内総生産 (GDP)が前年同月比で0.5%減少し、2009年以来5年ぶりのマイナス成長となったことを受けて、同国の通貨ルーブルが約2週間ぶりの大幅安となった。ルーブルは一時9.3%安と今月15日以来で最大の下落率を記録した。

また、本日の東京外国為替市場では、大統領選出失敗でギリシャの政局不安が高まっていることを背景に、ユーロ売りが強まり、ユーロが対ドルで約2年ぶりに安値を更新した。

ギリシャのサマラス首相は29日、3回目で最後となる大統領選出投票で十分な票を集められなかったため議会を解散し、1月に総選挙を実施することになった。ギリシャ経済を支えてきた国際的な支援が途絶えるリスクが生じ、ユーロは対ドルで下落し、一時1.2132ドルと2012年7月以来の安値を付けた。

ギリシャ不安を受けて、日経平均株価は270円以上下落し、1万7450円77銭で大納会を迎えた。

金融不安が高まる時、安全通貨と言われる”円”が買われる。まだ際立った動きにはなっていないが、為替市場は31日まで取引があり、今夜と明日で大きく動く可能性は捨てきれない。

25日移動平均線を下回った場合、50日移動平均線(116円52銭)への下落は想定しておきたい。

ただ、50日移動平均線の下には一目均衡表の雲があり、更には100日移動平均線があるため、長期的な上昇基調が崩れることは困難だろう。


*ドル円日足
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【原油テクニカル分析】
週明け29日のNY(WTI)原油は、53.61ドルで引け終値は54ドルを割り込んだ。2009年5月1日(53.20ドル)以来約5年8カ月ぶりの安値となった。

*WTI日足
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日足を見ると、50日安値ラインを更新しており、年明け後も下落基調が継続する公算が高い。

昨日は、リビア国営石油会社(NOC)が、同国の東部エスシデル港で武力衝突で火災が発生し、石油生産2日分が焼失したと発表し、国内需要が賄えない可能性があると示唆したことから、供給逼迫懸念が浮上し、一時55.74ドルまで上昇した。しかし、ドルが対ユーロで堅調となり、ドル建て原油価格に割高感が強まって売りが優勢となって反落した。


EIA(米国エネルギー情報局)発表による週間在庫統計によると、原油、ガソリン、灯油いずれも増加しており、需給逼迫する状況にはない(11月27日のOPEC総会で減産が否定される以前から、在庫が増加していた)。

*EIA
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WTI原油は日足、週足からは次の安値のメドが見えてこないので、月足を参考にすると、1998年12月安値10.35ドルと2001年11月安値16.70ドルを結ぶラインが、リーマンショック後の暴落時にサポートラインとして機能している。今回の下落相場もこのラインでサポートされるとすれば、2015年前半(1~4月の間)に、40ドル後半で下げ止まる可能性がある。

*WTI月足
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2015年前半の原油、石油製品相場は戻り売り基調が続きそうだ。


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【東京金テクニカル分析】
本日30日は大納会。

東京金は12月10日に4728円と年初来高値をつけた後は、高値圏で保ち合った後、12月16日には4637円から反落に転じて転換線を割り込んだ。大陰線となって、翌17日には4460円まで下落した。しかし、基準線にサポートされて引き戻して下ヒゲが出現した。その後は反発に転じているが、依然として4460~4637円のレンジ内にある。

現在、転換線が基準線を割り込んでいるが、11月7日の安値4199円と12月17日の安値4460円を結ぶ上昇トレンドラインが機能しており、上値重い状況ではあるが、上昇基調は継続している。仮に、この上昇トレンドラインを割り込んでも、レンジのすぐ下側には50日移動平均線があり、その下側には100日と150日移動平均線があるため、これらがサポートラインとして機能しよう。

現況は、MACDはデッドクロスして下落しているが、これは上昇のモメンタムが低下しているため。これがゴールデンクロスして上昇となれば、相場はレンジの上限をブレイクする展開になるだろう。

ブレイクした場合、レンジ幅4637-4460=177円をレンジの上限から上に伸ばして4637+177=4814円が上値目標値として算定される。

2014年の発会値は4164円で、2013年の大納会値4094円より70円も高く始まった。30日午前10:30時点で4593円なので、10%強高い水準で推移している。これに対しNY金は1204.5ドルで発会し、29日の終値が1181.9ドルなので、およそ2.0%ほど低い水準にある。これは円安の影響によるもの。ドル高はドル建て金価格を押し下げているが、円安が円建て金価格を押し上げている。NY金の下落率と円安の進行率の違いが、円建て金相場の上昇下落になる。

すでに円相場は120円台にあるが、日米の金融政策の違い(米国は利上げ志向、日本は金融緩和継続)から、今後も円安基調は続くと見ていいだろう。為替市場では、次のターゲットは124円台(2007年高値)と目されている。

金に関しては、現在のNY金価格が金の平均採算コストである1100~1200ドルの水準にあるため、仮に1100ドルを大幅に割り込むような事態になっても、それは長く続かない可能性が高い。中国、ロシア、インド等の新興国が金を買う動きは2014年も強く、今後も続くだろう。金価格が割安水準に低下すれば需要を喚起する可能性が高い。

さて、2015年の大発会値はどうなるだろうか。2014年のように上放れるならば、年明け早々、上昇相場が期待できるだろう。

逆に、下放れた時は、レンジの下限や主要移動平均線で下げ止まると予想する。


*東京金日足

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12月30日(火)
【12月29日の海外相場および市況】
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*週明け29日のNY金相場は、対ユーロでのドル上昇をきっかけに反落した。ギリシャ議会はこの日、次期大統領選出に向けた最終投票を行ったが、与党候補が承認に必要な賛成票を獲得できず、年明けに解散総選挙実施の見通しとなった。緊縮財政の継続に対する不透明感が強まり、安全資産の金は当初、底堅く推移した。しかし、為替市場でドルが堅調に推移すると、利食い売りが台頭し反落に転じた。ギリシャ議会が与党が推す大統領候補を受け入れなかったとの報を受けて、29日の欧州株や欧州周辺国の債券相場が急落した。これで同国では解散総選挙が実施されることになり、緊縮財政撤回を掲げる最大野党の急進左派連合が同選挙で勝利する可能性があるという。終値は1190ドルを下回った。RSI(14日)=44.5%。

*白金はパラジウムにつれて反落。終値は1200ドルを維持した。RSI(14日)=45.8%。

*週明け29日のNY(WTI)原油は、3営業日続落。終値は54ドルを割り込み、2009年5月1日(53.20ドル)以来約5年8カ月ぶりの安値となった。リビア国営石油会社(NOC)は28日、東部エスシデル港で武力衝突で火災が発生し、石油生産2日分が焼失したと発表。NOCは22日にもリビア東部の2主要石油輸出港は既に影響を受けており、国内需要も賄えない可能性があると示唆していた。このため、供給逼迫懸念が浮上し、一時55.74ドルまで上昇した。しかし、ドルが対ユーロで堅調となり、ドル建て原油価格に割高感が強まって売りが優勢となった。リビアの供給減少も世界的な過剰供給に影響しないとの見方も強まり下げ幅が拡大した。終値は20日安値を更新した。RSI(14日)=27.8%。北海ブレント原油もドル高を受けて下落。終値は58ドルを割り込んだ。

*コーンは小反落。週間輸出成約高報告は約170万5600トンと、予想上限の2倍近くに達し、7月初旬以来の高値を付けたが、その後は利食いに売りに圧迫された。RSI(14日)=64.6%。

*大豆は反落。一時1061.75セントと11月13日以来の高値を付けたが、農家の売りが拡大していることに圧迫された。週間輸出成約高は63万5700トンと、予想(45万~65万トン)の上限だった。RSI(14日)=55.8%。

*週明け29日のNY外国為替市場のドル円相場は上伸。年末年始を控えてポジション調整目的のドル買い・円売りが強まった。米景気の先行きに期待が広がり、日米金利差拡大の思惑が強まる中、日本政府が27日に3.5兆円の経済政策を決定したことも、円売り材料となった。ギリシャ議会は29日、次期大統領選出に向けた最終投票を行ったが、与党候補が承認に必要な賛成票を獲得できず、年明けに解散総選挙実施の見通しとなった。これを受けて、同国の緊縮財政の継続に不安が広がり、ユーロ売り・ドル買いが優勢となり、ドルは対円でも買われた。ユーロは対ドルで一時1.2143ドルと、2012年8月2日以来約2年5カ月ぶりの安値まで下落した。

*週明け29日のNY株式市場は、連続で史上最高値を更新した後の高値警戒感から小反落した。下落は8営業日ぶり。今週は元旦が休場のため市場参加者のほとんどが休暇中で、取引は薄い。財政問題を抱えるギリシャで政局不透明が広がったことも、重しとなった。

【本日以降の主な経済指標およびイベント】
12/30(火)
23:00 (米) 10月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 [前年比] +4.90% +4.40%
24:00 (米) 12月消費者信頼感指数 88.7 94.0

12/31(水)
東京休場(大晦日)
10:45 (中国) 12月HSBC/マークイット製造業PMI・確報 49.5 49.5
22:30 (米) 週次新規失業保険申請件数 28.0万件 28.7万件
23:45 (米) 12月シカゴ購買部協会景気指数 60.8 60.0
24:00 (米) 11月中古住宅販売成約 [前月比] -1.1% +0.5%

1/1(木)
10:00 (中国) 12月製造業PMI 50.3 50.0

1/2(金)
東京休場(正月)
18:30 (英) 12月製造業PMI・速報 53.5 53.6
24:00 (米) 12月ISM製造業景況指数 58.7 57.5

1/3(土)
10:00 (中国) 12月非製造業PMI 53.9

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

【12月29日 国内市況終値】
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*金は、NY金の上伸や円安を反映して続伸。先週末26日のNY金はショートカバーで4営業日ぶりに反発したが、終値は1200ドルを越えられなかった。NY金時間外はしっかりで推移し、東京金も堅調に推移した。終値は10日、25日、50日の移動平均線をすべて上回っている。RSI(14日)=57.2%。

*白金もNY相場高と円安を受けて上昇。終値は10日、25日、50日の移動平均線をすべて上回っている。RSI(14日)=58.9%。

*中東産原油は先週末のNY原油、北海ブレント原油が下落したため下落した。ただ、時間外取引は反発しており、下げ幅は縮小した。RSI(14日)=33.6%。NY(WTI)原油時間外相場は、リビアの主要輸出ターミナル、エスシデル港で内戦に伴う火災が発生していることを受けて反発した。ロイター通信によると、リビア国営石油会社(NOC)は28日、エスシデル港の火災で80万バレルの石油が焼失したことを明らかにした。エスシデルの石油貯蔵施設はミサイル弾による攻撃を受け、大規模な火災に発展したという。東京ガソリンも原油安を受けて下落。RSI(14日)=36.8%。東京灯油は下落し、終値は10日移動平均線を下回った。RSI(14日)=37.0%。

*ゴムはしっかり。終値は205円台を維持し、10日、25日、50日の移動平均線をすべて上回っている。RSI(14日)=56.4%。
ただ、マレーシアやタイの洪水を材料に上昇している上海相場ほどには上昇していない。マレーシアの洪水では、20万人以上が避難したと伝えられており、ゴム原料生産の停滞や物流の混乱が予想されている。また、タイでも多くの農園で被害が出ていると報じられている。

*トウモロコシは一時2万8120円まで上昇したが、シカゴコーン時間外相場が軟調に推移したため、利益確定売りに上値を削った。RSI(14日)=68.5%。一般大豆は、シカゴ大豆時間外相場の上昇を映し上伸した。RSI(14日)=66.4%。

*東京外国為替市場のドル円相場は、株価の下落で上値が重く、120円台前半で弱含みで推移している。今夜は特に経済指標もなく、大きな動きは期待しにくい。

*日経平均株価は反落。取引開始直後は100円近く上昇したが、エボラ熱感染が疑われる患者が確認されたと伝わり、売りが加速し、一時300円近く値を下げる場面もあった。

*東京金1時間足
上昇に転じ、上値抵抗線の4624円を上抜いた。MACDはゼロラインを上回っており、地合いは強い。4600円台での値固め(保ち合い)が続きそうだ。
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【ドル円テクニカル分析】
ドル円の4時間足を見ると、105.185円(10月16日)と115.550円(12月17日)を結ぶ上昇トレンドラインが引かれており、上昇基調(円安)が継続していると言える。

一目均衡表を見ると、雲の上側で推移しているが、先週は転換線を下回っていたため、調整局面が続いていた。しかし、先週末には転換線を上抜いてきており、再び上昇基調に転じている。

直近の高値120.84円をブレイクすれば、年初来の高値121.855円を試す展開になるだろう。

120.840円を上抜けることができなければ、保ち合い相場が続くが、反落しても厚い雲が下値を支えるため、上昇基調は維持されるだろう。何よりも上昇トレンドラインが機能している。このラインを割り込まない限りは、上昇トレンドは継続すると見ていいだろう。

*ドル円4時間足

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【東京トウモロコシテクニカル分析】
週明け29日、東京トウモロコシ相場は、2万8120円を付け一時2万8000円の上値抵抗線を上回った。

先週は、2万7350円~2万8000円で形成されたレンジ(グリーンのBOX)の中で推移していたが、レンジの上限を一時的にではあるがブレイクしたことで、上昇相場再開への期待が強まってきた。

終値で2万8000円を上回れば、レンジ幅2万8000-2万7350=650円をレンジの上限から上方に伸ばして、2万8000+650=2万8650円が上値目標値として算定される。

2014年の年初来高値は2万8490円だが、これを上回ることになる。もっとも、今年の取引は明日30日で終了なので、年内の更新は難しいかもしれない。

日柄面では、年初来高値の2万8490円(4月30日)から年初来安値の2万2680円(10月3日)まで、およそ5ヶ月かかっているが、下落の日柄を年初来安値から対等に伸ばすと、2015年3月となり、少なくともこの日まで上昇相場は継続すると考えてもいいだろう。

以上は強気の見方だが、終値が2万8000円をブレイクできなかった場合、結局、もとのレンジに収まってしまい、今度は逆にレンジの下限を割り込む可能性も出てくる。実際にレンジの下限を下回れば、調整安局面を迎えるが、その場合でも下落は長続きしないだろう。

移動平均線を見ると、50日移動平均線が200日移動平均線とゴールデンクロスして長期的にも上昇相場に入ったといえるため、基準線レベルでサポートされて上昇基調に回復する可能性が高いと予想する。

*トウモロコシ円日足

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12月29日(月)
【12月26日の海外相場および市況】
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*週末26日のNY金は、4営業日ぶりに反発。金相場は前営業日までの3日間に22ドル程度下落していたため、この日はショートカバーや年末要因の買いが入り上伸した。中国では銀行がより多くのお金を投融資できるようにすることで経済の再活性化を図る政策変更が検討されている、との報道により、世界で最も多くの原材料を消費する中国で融資規制が緩和されるとの観測から、金は買い戻された。終値は1200ドルを回復できなかったが、10日移動平均線を上回った。しかし、25日と50日の移動平均線を下回っている。RSI(14日)=49.4%。CFTC建玉12月16日時点:ファンドの買い越しは11万8408枚(前週比+3546枚)と買い越し幅は増加。総取組高は37万1743枚と減少。

*白金は金に連れて反発。終値は1200ドル台を回復し、10日、25日の移動平均線を上回った。RSI(14日)=50.9%。CFTC建玉12月16日時点:ファンドの買い越しは2万6741枚(前週比-6624枚)と買い越し幅は減少。総取組高は6万6810枚と増加。

*週末26日のNY(WTI)原油は、需給緩和観測などから続落。リビア最大の石油輸出ターミナル、エスシデル港のタンクにロケット弾が直撃したと伝えられ、当初は買いが先行したが、米原油在庫が増加傾向にあり需給緩和観測が広がったことが圧迫材料となって下落に転じた。外国為替市場でドルがユーロに対して上伸したことも、ドル建て原油価格の割高感を強め、相場を下押しした。終値は55ドルの節目を下回った。RSI(14日)=29.0%と弱基調が継続している。米エネルギー情報局(EIA)が24日に発表した原油在庫統計は、前週比730万バレルの増加となり、相場を圧迫した。CFTC建玉12月16日時点:ファンドの買い越しは28万4079枚(前週比+2万2303枚)と買い越し幅は増加。総取組高は147万5862枚と増加。11月の日本の原油輸入量は前年同月比17.3%減の1468万キロリットル(日量308万バレル)と減少した。北海ブレント原油も下落し、終値は節目の60ドルを下回った。

*コーンは週末要因で買戻しに反発。終値は410セントを超えた。RSI(14日)=66.4%。CFTC建玉12月16日時点:ファンドの買い越しは26万8323枚(前週比+2711枚)と買い越し幅は増加。総取組高は122万4374枚と増加。

*大豆は大豆ミールの逼迫を背景に反発。ただ、南米では作物の生育に好適な天候が続いており上値は抑えられた。終値は1050ドルを超えた。RSI(14日)=58.3%。CFTC建玉12月16日時点:ファンドの買い越しは2万2276枚(前週比-226枚)と買い越し幅は微減。総取組高は69万5296枚と増加。

*週末26日のNY外国為替市場のドル円相場は、休日の谷間とあって動意乏しく120円台前半で小動きに終始した。26日は欧州市場をはじめ、オセアニア、アジアなどが休場だった。2014年第3四半期(7~9月)の米実質GDP(国内総生産)確定値が前期比5.0%増と11年ぶりの大幅な伸びに上方修正され、ドル買い・円売りが強まっていたが、休場の谷間でポジション調整の動きが強まった。

*休場明け26日のNY株式相場は続伸し、4営業日連続で史上最高値を更新して引けた。リビアの石油輸出ターミナルが被弾したと報じられ、供給懸念から原油価格が反発したことや、中国人民銀行が銀行預金率の算出方法を変更し流動性を拡大する方針との報道が支援材料となって一時1万8103.45ドルと取引時間中の最高値を更新したが、上値を追う展開にはならず、徐々に上げ幅を縮小した。

【本日の主な経済指標およびイベント】
特になし。

【12月26日 国内市況終値】
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*金は反発。NY金時間外相場の上昇や円安を受けて買いが優勢となった。終値は10日、25日、50日の移動平均線をすべて上回った。RSI(14日)=54.1%。白金は続伸。NY白金時間外高を背景とした買い戻しが優勢となった。終値は10日、25日、50日の移動平均線をすべて上回った。RSI(14日)=55.4%。

*中東産原油は上伸。NY原油(WTI)時間外相場が水準を切り上げたことから、買いが優勢となった。ただ、終値は10日移動平均線を上回っていない。RSI(14日)=35.2%。NY原油(WTI)時間外相場は、リビア最大の石油輸出ターミナル、エスシデル港のタンクにロケット弾が着弾したとの報道が伝えられ、反発した。サウジアラビアのアッサーフ財務相が、同国の2015年度予算案は1バレル=80ドルの原油価格を前提にしていると発言したとの報道も、サウジが価格上昇に向け、何らかの調整に動くとの思惑を強めたようだ。石油製品は原油高に追随し反発。東京ガソリン終値は10日移動平均線を上回った。RSI(14日)=38.3%。東京灯油終値は10日移動平均線を上回った。RSI(14日)=39.1%。

*ゴムは続伸。中東産原油相場の上昇を受けて買戻しが入った。終値は10日、25日、50日の移動平均線をすべて上回っている。RSI(14日)=54.8%。200円割れでは買われる一方、205円以上では売られており、保ち合い相場が続いている。1~11月の中国の自動車輸出が前年同期比9.3%減の81万台に落ち込んだことが上値を抑えたようだ。

*トウモロコシは反発。25日のシカゴ市場が休場で時間外取引もないため、円安を受けて玉整理が出たようだ。終値は依然として10日、25日、50日の移動平均線を上回っている。RSI(14日)=65.9%。中国政府が12月、スイスのシンジェンタ社が開発した遺伝子組み換えトウモロコシ「アグリシュア・ビプテラ(MIR162)」の輸入を承認したことで、中国向けの輸出が回復すると期待されている。一般大豆は反発。終値は依然として10日、25日、50日の移動平均線を上回っている。RSI(14日)=64.6%。

*東京外国為替市場のドル円相場は、120円台前半で小動きとなった。日経平均株価が堅調に推移したため、ドル円も120円台を維持したようだ。

*日経平均株価は新年度に向けて先高期待からの買いが入り小反発した。25、26両日は海外の主要市場が休場とあって上値は重かったが、海外勢が戻ってくれば日経平均が1万8000円に乗せて越年するとの期待も高まっている。

*東京金1時間足
18本、36本、54本の3つの移動平均線を上回った。MACDもゴールデンクロスを示現し、ゼロラインを上回って上昇している。4518~4624円のレンジで推移しているが、レンジの上限を目指す可能性が高いだろう。
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