テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

2014年12月

【東京トウモロコシテクニカル分析】
東京トウモロコシ相場は、24日に一時2万8000円を付けたが、その後は上値が重くなり調整安場面を迎えている。年初来高値は2万8490円(4月30日)だが、残り2営業日を残すだけで、高値を更新することは困難かもしれない(100%不可能とは言えないが)。しかし、日足の一目均衡表を見ると、三役好転状態は続いており、上昇相場に変化はない。

現状は、2万7350円~2万8000円で形成されたレンジ(グリーンのBOX)の中で推移しており、レンジの上限をブレイクすれば、レンジ幅2万8000-2万7350=650円をレンジの上限から上方に伸ばして、2万8000+650=2万8650円が上値目標値として算定される(年初来高値は更新される)。

逆に、レンジの下限を下回れば、レンジ幅650円をレンジの下限から下方に伸ばして、2万7650-650=2万7000円が下値目標値として算定される。この場合、転換線を下回るが、その下にある基準線(2万6950円)にサポートされるだろう。

大勢的には50日移動平均線が100日移動平均線とゴールデンクロスして上昇しており、現在は50日移動平均線が200日移動平均線に接近して、ゴールデンクロスを示現する日が近づいている。50日移動平均線との乖離率を見ても、過熱感が強まる10%をまだ超えていないため、長期的な上昇基調に変化はないと言える。

日柄面では、年初来高値の2万8490円(4月30日)から年初来安値の2万2680円(10月3日)まで、およそ5ヶ月かかっているが、下落の日柄を年初来安値から対等に伸ばすと、2015年3月となり、少なくともこの日まで上昇相場は継続すると考えてもいいだろう。

*トウモロコシ円日足

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【東京白金テクニカル分析】
NY白金時間外取引の上昇を受けて、東京白金も騰勢を強め4700円の上値抵抗線をブレイクしている。

4時間足を見ると、一目均衡表の転換線と基準線、それに雲を上回っている。しかし、転換線と基準線はまだ雲を超えてはおらず、遅行線も雲の中に入り込んでしまい、雲の抵抗を受けやすくなっている。

50本、100本、200本の移動平均線を見ると、23日に大陰線が入ったものの、200本移動平均線にサポートされて下げ止まり、50本移動平均線を上回って今回の上昇となった。

50本移動平均線は100本移動平均線とデッドクロスして下落しているが、転換線がすでに50本移動平均線を上回っており、基準線も50本移動平均線を上回りつつある。

MACDもゼロラインを越えて上昇しつつあり、金に比べると上昇力は強いと言えるだろう。4800円を目指して下値を切り上げる展開が続きそうだ。

*東京白金4時間日足

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【東京金テクニカル分析】
クリスマス休暇明けのNY金時間外取引が10ドル以上も反発しているため、東京金も朝方から上昇し、4570円台で堅調に推移している。

4時間足を見ると、先週末は一目均衡表の雲の中に入り込んで保ち合い状態に入っていたが、週明け22日に雲のねじれの時間帯になると大陰線が入り、転換線と基準線、そして雲を割り込んだ。

ただ、150本移動平均線にサポートされて下げ止まり、底堅く推移し、本日の大陽線で雲の中に入り込んできた。現時点では、50本移動平均線が上値抵抗線になっており、その上には100本移動平均線と雲の上限がある。よって、これらをブレイクできなければ、雲の中で保ち合う状態となって、再度、下落の可能性が高まることも想定される。

逆に、4600円を超えれば、これらの上値抵抗線を上回るため、上昇相場へと発展する可能性が高い。しかし、50本移動平均線と100本移動平均線がゴールデンクロスしているため、4600円をブレイクしても、すんなり上昇という展開も難しく値固めが必要とされるだろう。

MACDはゴールデンクロスしつつあり、このラインがゼロラインを超えて上昇となれば、上昇相場へと発展していくだろう。

ただ、18日の高値4624円を上回れば、ダブルボトムが形成され、上昇のモメンタムが強まり、一気に4700円を目指す展開になる可能性がある。

*東京金4時間足

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【12月25日 国内市況終値】
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*金は続落。昨夜のNY金は米週間新規失業保険申請件数の減少を受けて下落したが、NY時間外は底堅く推移したため、下げ幅は小さかった。終値は10日移動平均線を下回ったが、25日移動平均線にはサポートされた。RSI(14日)=51.0%。白金は小動き。終値は10日移動平均線を下回ったが、25日移動平均線にはサポートされた。RSI(14日)=50.4%。今夜の米国市場はクリスマスのため休場。

*中東産原油は下落。昨夜の欧米原油相場は下落した。RSI(14日)=33.8%。NY原油は下げ止まりつつあるが、好調な米国経済を背景に需要増が見込まれる上、イラクやリビアなど中東産油国の地政学的リスクが顕在化することも予想されるため、強基調に転換するとの見方が台頭している。米エネルギー情報局(EIA)が24日発表した週間統計によると、米製油所からの出荷は前週比57万バレル増の日量2103万バレルと、需要も増加しつつある。一方、クリスマス前に一時的に需要が増加しただけで、休場明けは下落する可能性が高いとの見方もあり、強弱感は分かれている。石油製品も反落。東京ガソリン終値は6万1000円を割り込んだ。RSI(14日)=34.2%。東京灯油終値は再び10日移動平均線を割り込んだ。RSI(14日)=35.7%。

*ゴムは小反発。先限は一時200円割れとなったが、上海高受けて下値を切り上げた。終値は203円を上回り、10日、25日、50日の移動平均線を上回っている。RSI(14日)=53.8%。

*トウモロコシは反落。24日のシカゴ相場が、小麦の急落になびいて3日ぶりに反落したため、手仕舞い売りが優勢となった。終値は依然として10日、25日、50日の移動平均線を上回っている。RSI(14日)=64.0%。一般大豆は軟調。終値は依然として10日、25日、50日の移動平均線を上回っている。RSI(14日)=61.8%。24日のシカゴ穀物市場では、小麦相場が急反落し、これがコーン、大豆にも波及した。ロイター通信によると、エジプト商品供給公社(GASC)の幹部は24日、ロシアが小麦輸出を規制しても影響はないとの見解を示した。また、ロシア通貨ルーブルの下落も一服したため、輸出規制リスクは後退するとの思惑が働いた。ロシア政府は、ルーブル安によって穀物が国外へ流出し、国内分が不足する事態を予防するため、輸出規制をかけると見られていた。

*東京外国為替市場のドル円相場は、調整的な売りに上値が重く120円台前半で弱含みで推移した。日経平均株価が軟調となったことも上値を重くした。

*日経平均株価は前日まで続伸した後を受け利益確定売りが優勢となり、円安も一段落したため、軟調に推移した。市場は既に2015年を見ているが、円相場が120円台で推移していることに加え、原油安に伴いエネルギー価格などが低下することを背景に、企業収益はさらに押し上げられると見ているようだ。

*東京金1時間足
18本、36本、54本の3つの移動平均線を割り込んだ状態で、MACDもゼロラインを下回って推移している。4518~4624円のレンジで推移している。今夜は海外市場が休場なので、大きな変動はなさそうだ。
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12月25日(木)
【12月24日の海外相場および市況】
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*NY金は、米雇用関連指標が改善したことを受けて売りが強まり3日続落となった。週間新規失業保険申請件数は28万件となり、前週から9000件減少し、市場予想の29万件に比べて少なかった。景気回復期待を後押しする材料と判断され、NYダウは前日に続いて取引途中の最高値を更新。また、外国為替市場ではドルが買われ、安全資産の金は圧迫された。終値は1175ドルを割り込み、RSI(14日)=39.4%。白金は小反落。RSI(14日)=40.9%と下落基調が続いている。

*NY原油は、米エネルギー情報局(EIA)週報の発表を受けて下げ幅が拡大した。EIAによると、19日までの1週間に国内の原油在庫は730万バレル増加。積み増し幅は、市場予想の230万バレルを大幅に上回った。石油製品在庫も、ガソリンが410万バレル増(市場予想は60万バレル増)、ディスティレート(留出油)が230万バレル増(同90万バレル減)となり、シェールオイルなどの生産が拡大する一方で需要が伸び悩んでいる実態が確認された。発表を受けて一段と売りが膨らみ、相場は一時55.07ドルまで下落した。終値は55ドルを維持した。RSI(14日)=30.6%。北海ブレントも下落したが、60ドル台は維持された。

*コーンは、小麦の急落に圧迫され下落。クリスマス休暇を前に利益確定売りもみられた。約2週間ぶりに10日移動平均を下抜けたことで、売りが加速した。米国のエタノール製品の生産量が記録的水準となったことは、下値限定要因となった。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間石油在庫統計によると、19日までの1週間のエタノール生産は、日量99万2000バレルだった。終値は依然として10日、25日、50日の移動平均線を上回っている。RSI(14日)=61.9%。

*大豆は、国内市場の現物安、中南米の天候改善が影響して下落。南米では大豆の生育に好適な天候が続いており、ブラジルやアルゼンチンでの豊作が見込まれる。終値は10日と25日の移動平均線を割り込んだが、50日移動平均線は上回っている。RSI(14日)=49.9%。

*NY外国為替市場のドル円相場は、120円台半ば付近で小動きとなった。米新規失業保険申請件数は前週比9000件減の28万件と、市場予想の29万件よりも良い内容となったものの、相場の反応は限定的だった。

*NYダウは、労働市場の改善を示す指標を好感して上昇、3営業日連続で史上最高値を更新して終了した。米労働省が発表した新規失業保険申請件数は前週比9000件減の28万件。市場では、来月発表される雇用統計の改善につながるとの期待感から、買いが先行した。一時、18086.24ドルまで上昇、取引時間中の最高値を更新した。

【本日の主な経済指標およびイベント】
NZ、オーストラリア、香港、ロンドン、フランクフルト、パリ、スイス、NY休場(クリスマスデー)
08:50 (日) 日銀金融政策決定会合議事要旨(11月18・19日分)

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。


【12月24日 国内市況終値】
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*金は下落。昨日のNY金相場が下落したことを受けて売りが先行したが、NY金時間外相場が底堅く推移したため下げ渋った。終値は10日移動平均線を下回ったが、25日と50日の移動平均線は上回っている。RSI(14日)=52.0%と強基調は維持された。昨夜のNY金は、7~9月期米GDP確定値の好調などを受けて続落した。23日に発表された7~9月期の米GDP確定値は、年率換算で前期比5.0%増と改定値の3.9%増から上方修正され、市場予想も大幅に上回った。米経済が回復基調にあることが改めて確認され、NYダウが最高値を更新し、為替市場ではドル高・ユーロ安が進行したため、金は売られる展開となった。

*白金は小幅続落。終値は10日移動平均線を下回ったが、25日と50日の移動平均線は上回っている。RSI(14日)=50.4%。

*東京中東産原油は下落。円安が一服し、NY原油(WTI)時間外相場が軟調に推移したため、マイナス圏に沈んだ。終値は10日、25日、50日の移動平均線をすべて下回っている。RSI(14日)=35.2%。石油製品も反落。年末年始の需要増加観測を背景に朝方は堅調に推移したが、円安が一服し、NY原油(WTI)時間外相場も軟調となって下落に転じた。東京ガソリン終値は、依然として10日、25日、50日の移動平均線をすべて下回っている。RSI(14日)=35.8%。東京灯油終値は10日移動平均線を上回っているが、25日、50日の移動平均線を下回っている。RSI(14日)=38.0%。

米石油協会(API)が発表した週間在庫は、原油が前週比540万バレル増、ガソリンが550万バレル増、ディスティレート(留出油)が110万バレル増と、いずれも増加した。

*ゴムは5営業日ぶりに急反落。上海ゴム相場が伸び悩んだため、東京市場は売りが優勢となった。ただ、下落して引けたものの、終値は10日、25日、50日の移動平均線を上回っている。RSI(14日)=52.8%。

*トウモロコシは反発。シカゴコーンが輸出需要の拡大観測を背景に上昇した上、円安が進行したため、堅調に推移した。円安や、シカゴ相場高を受け一時2万8000円を付けた。引けにかけてはシカゴ時間外の下落を眺め、伸び悩んだ。RSI(14日)=71.1%。一般大豆は、円安を映し上伸して始まった後、シカゴ大豆時間外安を受け、値を沈めた。RSI(14日)=64.3%。

*東京外国為替市場のドル円相場は、朝方120円80銭まで上昇したものの、海外市場の休場を控えて利益確定売りに上値を削り、120円に近い水準では押し目買い意欲も強く、小動きで推移した。

*日経平均株価は、米景気の回復期待や円安を背景に幅広い銘柄が買われ、4日続伸となった。米国の7~9月期実質GDP(国内総生産)確定値が上方改定され、NYダウが初めて1万8000ドル台に乗せた事が好感された。円相場が120円台まで下落したことも株価を押し上げた。

*東京金1時間足
夜間取引で大陰線が入り、18本、36本、54本の3つの移動平均線を割り込んだ。MACDもデッドクロスしてゼロラインを下回っているが、安値は4518円までで、4500円の大台は維持された。海外市場はクリスマス休暇に入るため市場参加者も少なく、東京金も小動きに終始しそうだ。4550円を挟んで保ち合いが続きそうだ。

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【東京金テクニカル分析】
東京金4時間足を見ると、先週末は一目均衡表の雲の中に入り込んで保ち合い状態に入っていたが、週明け22日に雲のねじれの時間帯になると大陰線が入り、雲を下抜けた。これにより転換線と基準線も割り込んだ。雲のねじれの時間帯は基調転換を迎えることがよく起きるが、今回も保ち合いから下落基調に転換した可能性がある。

また、移動平均線を見ると、50本移動平均線に上値を抑えられていたが、100本移動平均線が下値をサポートしていたものの、この大陰線で100本移動平均線を下回った。

ただ、現時点の安値4518円は150本移動平均線に安値がサポートされている。上値は50本移動平均線(現時点では4605円)、下値は150本移動平均線(現時点では4524円)でレンジが形成されている。

MACDはゼロラインまで上昇しているが、現時点ではゼロラインをブレイクして上昇していくか、ゼロラインの抵抗を受けて下落基調に転換するかの分岐点にあると言える。一方、RSI(14日)は50%を割り込んでおり、地合いは弱い。

レンジの上限を超えて4600円台を回復できなければ、次第に売り圧力が勝り、レンジの下限を割り込む可能性が高まってくるだろう。ただ、150本移動平均線を割り込んでも、直近の安値4460円で下げ止まるかどうかがポイントになるだろう。

下げ止まるなら、4460~4500円で保ち合いながら値固めして、再度上昇相場へと発展していくだろう。

逆に、4460円を割り込むようなら、4728円(12月10日)から4460円(12月17日)までの下落幅4728-4460=268円を、戻り高値の4624円(12月18日)から下方に伸ばして、4624-268=4356円が下値目標値として算定される。

*東京金4時間足

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【ドル円テクニカル分析】

ドル円相場は、12月8日に121.865円の年初来高値に達した後、12月16日の115.550円まで下落した。この高値と安値にフィボナッチリトレースメントを当てはめると、安値から0.38倍戻し=117.95円、0.5倍(半値)戻し=118.71円、0.62倍戻し=119.47円となる。19日の終値が119.555円となったことから0.62倍戻しが達成されたことが確認され、全値戻しの可能性が高まった。実際、昨日の海外市場では120.80円まで上昇し、121円台に迫った。

しかし、一目均衡表の転換線が基準線をまだ下回っている状態なので、すんなり上昇という展開にもなりにくい。転換線が基準線を上回るまでは120円台で保ち合いが続く可能性がある。

MACDもゴールデンクロスしつつあるため、まだ上昇相場へ転換したシグナルは出ていない。


今年のドル円相場では、10月に調整場面があったが、この時は、1日に110.110円と110円台を達成した後は、15日に105.175円まで下落した。この高値と安値にフィボナッチリトレースメントを当てはめると、安値から0.38倍戻し=107.05円、0.5倍(半値)戻し=107.65円、0.62倍戻し=108.245円となる。10月23日に一目均衡表の基準線を上回り、なおかつ0.62倍戻しもブレイクしたため、全値戻し(110.110円)へと発展し、その後の上昇相場へとつながった。日柄では、1日の110.110円から15日の105.175円まで11営業日かかっており、全値戻しまで23営業日かかっている。およそ、下げの日柄の2倍で調整が終了した。

仮に、今回もこのパターンがあてはまるなら、12月8日の121.865円から12月16日の115.550円まで7営業日かかっており、下げの日柄の2倍である14営業日に全値戻しになる可能性がある。それは12月26日に当たり、その後、121.865円をブレイクすれば、年末から来年早々にも上昇基調が強まりそうだ。

その場合、115.550円~121.865円のレンジを上抜けたという事で、レンジ幅121.865-115.550=6.315円をレンジの上限に上乗せして、121.865+6.315=128.18円が算定される。

ちなみに、10月のレンジ相場をブレイクした後は、レンジ幅110.110-105.175=4.935円をレンジの上限に上乗せして110.110+4.935=115.045円が算定されたが、実際には121.865円まで上昇しており、レンジ幅の2倍以上、上昇している。

同様のパターンが繰り返されるなら、128.18+6.315=134.63円となる。なお、2002年2月の高値が134.98円であるが、算定される価格とほぼ一致する。


果たして、今回もこのパターンを踏襲するかどうか、注視したい。


*ドル円日足

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12月24日(水)
【12月23日の海外相場および市況】
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*NY金は、好調な実質GDP(国内総生産)統計を受けて売られ、小幅安で引けた。前日に続いて終値ベースでは11月28日以来約3週間ぶりの安値で引けた。2014年第3四半期(7~9月期)の実質GDP確定値は前期比年率5.0%の増加と、市場予想を上回った。これを受けて、NYダウが史上初めて1万8000ドル台を突破し、安全資産の金には売りが強まった。終値は2日続けて1180ドルを割り込み、RSI(14日)=40.9%と下落基調が継続している。

*白金は4日ぶりに反発。しかし、まだ終値は10日移動平均線に達していない。RSI(14日)=41.1%。

*NY(WTI)原油は、第3四半期(7~9月)の米実質GDP(国内総生産)確定値が上方修正されたことを好感して買われた。米国の経済指標が多数発表され、概ね改善していたが、とりわけ第3四半期の実質GDP確定値が年率換算で前期比5.0%増加と11年ぶりの高い伸び率を記録し、NYダウが史上最高値を更新する上昇となり、原油にも買いが強まった。原油相場が18日に5年半ぶりの安値まで下落していったん底を打ったとみているトレーダーが、強い米GDPと米株価の上昇を受けて買い意欲を強めたようだ。終値は57ドルに乗せたが、まだ10日移動平均線に達していない。RSI(14日)=32.5%。

*米石油協会(API)が引け後に発表した最新週の米原油在庫は、前週比540万バレル増の3億8650万バレルとなった。予想は前週比230万バレル減。原油受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫は91万5000バレル増。製油所の原油処理量は日量8万6000バレル増。ガソリン在庫は前週比550万バレル増、アナリスト予想は60万バレル増。ディスティレート(留出油)在庫は前週比110万バレル増、予想は90万バレル減。原油輸入量は前週比58万8000バレル増の日量810万バレルだった。北海ブレント原油も反発し、61ドル台で引けた。

*コーンは輸出需要拡大を受けて上昇。終値は20日高値ラインを更新し、RSI(14日)=69.5%と上昇基調が継続している。大豆はまちまち。世界在庫が豊富な中で、南米の好天によりブラジル産やアルゼンチン産も豊作になるとの観測から上値が抑えられた。終値は10日、25日、50日の移動平均線を上回っているが、横ばいで推移している。RSI(14日)=53.5%。

*NY外国為替市場のドル円相場は、予想以上に強い米GDP(国内総生産)を受けて120円台後半に上昇した。今年第3四半期(7~9月)の米実質GDP確定値は前期比5.0%増と、改定値(3.9%増)および市場予想(4.3%増)を大幅に上回り、過去11年間で最大の成長率となった。11月の米個人消費支出の高い伸びも確認され、ドル円は一時120円80銭台まで上昇した。

*NYダウは、米実質GDP(国内総生産)が上方修正されたことを好感して買いが優勢となり、初の1万8000ドル台乗せとなって史上最高値を更新した。第3四半期(7~9月)の米実質GDP確定値は年率で前期比5.0%増と改定値から大幅に上方修正され、11年ぶりの高い伸びとなった。米景気の予想以上の回復ぶりが示され、個人消費や企業業績も改善し、米連邦準備制度理事会(FRB)の緩和的な金融政策が続くとの見通しから買いが強まった。

【本日の主な経済指標およびイベント】
フランクフルト、スイス休場(クリスマスイブ)
22:30 (米) 週次新規失業保険申請件数 28.9万件 29.0万件 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

12月23日(火)
【12月22日の海外相場および市況】
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*週明け22日のNY金は原油価格の下落を受けて売られ、4営業日ぶりに反落した。終値は11月28日以来約3週間ぶりの安値となった。原油相場の下落が強まるとインフレヘッジを目的とした金買いが後退し、次第に下げ幅を拡大した。

*週明け22日のNY(WTI)原油は、需給緩和観測が再燃して反落。時間外取引で一時58ドル台まで値を伸ばした後、徐々に値を消した。サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相は21日の講演で、OPEC非加盟国の非協力的な行動と投機が原油安の原因と発言。さらに、同相は中東経済専門誌の取材に対して、原油価格が仮に20ドルに下落したとしても、加盟国が減産することは利益にならないと減産に否定的な姿勢を強調した。これを受けて、需給緩和懸念が再燃し、原油相場は、ほぼ終日マイナス圏で推移した。ただ、安値圏では押し目買いが入り、安値は55ドル台を維持した。
*コーンは小幅反発。米国産穀物に対する輸出需要の高まりが支援材料となり、一時7月以来の高値を付けた。ただ、南米の生育に好ましい気象状況や世界的に潤沢な在庫を背景に上値は抑えられた。大豆は堅調な大豆ミール相場や米国産穀物の輸出需要の強さが支援材料となり反発。中国がデュポン傘下デュポン・パイオニアの遺伝子組み換え(GM)大豆の輸入を承認したことから、輸出需要が高まるとの見方が広がった。

*週明け22日のNY外国為替市場のドル円相場は上昇し、一時120円台に浮上した。アジアや欧州の株高を受けてリスクオンモードが高まり、安全通貨の円は売られた。NY市場でも米株相場が上伸する中、ドル円もジリ高となった。米不動産業者協会(NAR)が午前中に発表した11月の中古住宅販売は年換算で493万戸と、前月比6.1%減少し5月以来6カ月ぶりの低水準となった。シカゴ連銀の同月の全米活動指数はプラス0.73と、2カ月ぶりに改善した。

*週明け22日のNY株式相場は、前週の堅調な地合いを引き継ぎ4営業日続伸した。今月5日以来11営業日ぶりに終値としての史上最高値を更新した。原油安でエネルギー株が下落したが、全体的にはFOMC声明を好感した強地合いが継続したようだ。

【本日の主な経済指標およびイベント】
東京休場(天皇誕生日)
18:30 (英) 第3四半期GDP・確報値 [前期比] +0.7% +0.7% +0.7%
   (英) 第3四半期GDP・確報値 [前年比] +3.0% +3.0% +2.6%
18:30 (英) 第3四半期経常収支 -231億GBP(-243億GBP) -232億GBP -270億GBP
22:30 (加) 10月GDP [前月比] +0.4% +0.1% +0.3%
22:30 (米) 11月耐久財受注 [前月比] +0.4%(+0.3%) +3.0% -0.7%
   (米) 11月耐久財受注 [前月比:除輸送用機器] -0.9%(-1.0%) +1.0% -0.4%
22:30 (米) 第3四半期GDP・確報値 [前期比年率] +3.9% +4.3% +5.0%
23:00 (米) 10月住宅価格指数 [前月比] 0.0% +0.3% +0.6%
23:55 (米) 12月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値 93.8 93.5 93.6
24:00 (米) 11月新築住宅販売件数 45.8万件(44.5万件) 46.0万件 43.8万件
24:00 (米) 12月リッチモンド連銀製造業指数 4 7 7
24:00 (米) 11月個人所得 [前月比] +0.2%(+0.3%) +0.4% +0.4%
24:00 (米) 11月個人支出 [前月比] +0.2%(+0.3%) +0.5% +0.6%
24:00 (米) 11月PCEデフレーター [前年比] +1.4% +1.2% +1.2%
24:00 (米) 11月PCEコア・デフレーター [前月比] +0.2% +0.1% 0.0%
   (米) 11月PCEコア・デフレーター [前年比] +1.6%(+1.5%) +1.5% +1.4%
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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