テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

2015年01月

【1月30日 国内市況と終値】
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*東京金は続落。終値は10日移動平均線を下回った。RSI(14日)=53.3%。29日のNY金は、米国の利上げ観測の高まりを受けて下落し、東京金もそれを反映して売り優勢となった。為替市場で、円が反発したことも嫌気された。ただ、ギリシャ問題などが依然として下支え要因として効いているようで、NY時間外相場は反発している。今夜午後10時30分に、10~12月期米GDPが発表される。市場予想は年率換算で前期比3.0%増と、7~9月期(5.0%増)に続いて堅調な内容が見込まれている。予想通り米景気の力強さが確認されれば、ドル買いが進み、金は売られそうだ。

*白金も金に連れて下落。終値は10日、25日、50日の移動平均線を下回り、RSI(14日)=42.9%と下落基調に転じている。

*中東産原油は小反発。RSI(14日)=35.7%。中東産原油は1月中旬以降、横ばいで推移している。海外原油が底堅く推移している上に、ドル円相場もレンジ内の動きとなっていることから、方向感が出てこない。ただ、総取組高は1月第3週以降、増加基調が強まり、29日現在で2万6000枚近くまで増加している。一方、ガソリンと灯油の総取組高をみると、ガソリンが4.8%、灯油が17.9%、ともに減少している。ガソリン、灯油も共に小反発で方向性に欠ける展開。ガソリンのRSI(14日)=35.9%、灯油のRSI(14日)=37.8%。

*ゴムは円の反発を受けて続落。RSI(14日)=44.5%。ただ、シンガポールRSS3号は、直近高値の171セントに迫っている。タイ政府による現物買いが押し上げているようだ。

*トウモロコシはシカゴコーンの下落と円の反発を受けて小幅続落。終値は20日安値を更新し、RSI(14日)=38.5%。一般大豆はシカゴ大豆の堅調地合いを受けて小反発。RSI(14日)=38.3%。例年、2月以降は米国の農家による作物の換金売りが活発化するため、市場では「フェブラリーブレーク」というジンクスがある。米国産大豆の主要輸出先である中国が、ドル高の中で割安な南米産大豆への切り替えを進めるとの観測も、相場の圧迫要因になっている。

*東京外国為替市場のドル円相場は、実需売りで下落し、117円台後半で推移した。早朝、前日の米株価反発で118円半ば近くまで買われたが、その後は月末要因の実需の売りに下落に転じた。日経平均株価が大引けにかけて上げ幅を縮めたこともドル円の圧迫要因。

*日経平均株価は、円安や業績拡大の期待から反発したが、週末に伴い利益確定売りも出て上値は重かった。2014年12月の鉱工業生産指数速報値が市場予想を下回った。ドイツの消費者物価指数も5年4カ月ぶりに低下して欧州のデフレ懸念が再燃したこともマイナス要因になった。

【東京金テクニカル分析】
昨夜のNY金は、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明を受けた売りが加速し大幅続落となった。
公表されたFOMC声明は、事実上のゼロ金利政策の継続に加え、利上げに向け「忍耐強くなれる(can be patient)」との指針(フォワードガイダンス)の維持が決定された。

大方の予想通りの結果だったが、景気認識に関しては上方修正され、雇用情勢の持続的な回復などを理由に、前回まで引用された「ゼロ金利を相当な期間(considerable time)維持する」との文言が削除された。

米景気の回復が安定してきたことから、市場では、年内のゼロ金利解除に向けての措置との見方を強め、ドルが反発し、NY金は一時1251.0ドルまで下落した。

これを受けて東京金相場も、昨日の夜間取引では一時4758円まで下落し、10日ぶりの安値をつけた。

日足を見ると、一目均衡表の転換線を割り込み、MACDはデッドクロスを示現しつつある。
ただ、まだ基準線や25日移動平均線にも達していないため、高値からの調整安場面に留まっている。

*東京金日足
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今夜は、昨年第4四半期米実質国内総生産(GDP)速報値が発表される。予想3.1%増と、リセッション後の平均2.2%増を上回る見込み。なお、第3四半期の米実質国内総生産(GDP)確定値は前期比年率5%増に上方修正され、2003年第3四半期以来で最高だった。

第4四半期GDP速報値が良好であれば、今年半ばでの利上げの実現の可能性が高いとの予想が強まり、為替市場ではドル買い・円売りが進行し、金市場では売りが強まるだろう。

その場合、東京金相場は基準線と25日移動平均線のある4700円が維持されるかどうかがポイントになるだろう。

4700円が維持されれば、押し目が確認されたとして下値を4700円、上値を転換線のある4860円とするレンジが形成されるだろう。その後は、2月6日に発表される2015年1月の米雇用統計の内容次第で次の方向性が出てくるだろう。

逆に、4700円を割り込んだ場合、基準線と25日移動平均線を割り込むため、上昇相場にヒビが入った格好になり、50日移動平均線や雲の上限レベルまで下落する可能性が出てくるだろう。


今後のFOMCの日程は、3月17~18日、4月28~29日、6月1~17日、7月28~29日、9月16~17日、10月27~28日、12月15~16日であり、イエレン議長の記者会見は、3月、6月、9月、12月に実施される。

利上げ時期に関しては、いきなり、「決定」とするのも唐突であり、株式市場へのインパクトも大きくなるだろうから、早ければ3月の記者会見で匂わせ、6月で実施だろうか。6月でなければ9月へとずれ込むだろう。市場のコンセンサスが6月というのも肯ける。だが、今後の景気動向次第では、さらに遅れる可能性もあり、注意が必要だろう。

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1月30日(金)
【1月29日の海外相場および市況】
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*NY金は、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明を受けた売りが加速し大幅続落。公表されたFOMC声明は、事実上のゼロ金利政策の継続に加え、利上げに向け「忍耐強く」対応するとの指針(フォワードガイダンス)の維持を決定。大方の予想通りの結果となった。ただ、景気認識の上方修正箇所に着目した売りが強まった。雇用情勢の持続的な回復などを理由に、前回まで引用された「ゼロ金利を相当の期間維持する」との文言が削除され、年半ば以降の利上げシナリオに変わりはないとの見方が広がり、一時1251.0ドルまで下落した。週間新規失業保険申請件数は15年ぶりの少ない水準に改善した一方、昨年12月の中古住宅販売仮契約指数は予想に反して大幅に低下し、強弱入り混じる材料となったが、引けは引き戻した。終値は10日移動平均線を下回ったが、安値は25日移動平均線にサポートされた。RSI(14日)=52.6%。

*白金は金に連れて大幅続落。終値は10日、25日、50日の移動平均線をすべて下回った。RSI(14日)=45.2%。

*NY(WTI)原油は、供給過剰懸念による売りに一時43.58ドルまで下落し、2009年3月中旬以来5年11カ月ぶりの安値を更新した。ただ安値警戒感も強く、引けには引き戻した。前日発表された米エネルギー情報局(EIA)の週報で、米国の原油受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫増が確認されたが、在庫は既に記録的な高水準にあるが、さらに積み増しされることが嫌気された。RSI(14日)=33.6%。北海ブレント原油も一時48.37ドルまで下落したが、引けには引き戻しプラス転換した。

*コーンはファンドの売りに一時368.00セントと3ヶ月ぶりの安値をつけたが、引け際には小麦の反発を受けたショートカバーによって下げ幅を縮小した。ただ、昨年の記録的な豊作に伴う潤沢な供給状況に加え、コーンを原料とするエタノールの在庫が2年ぶりの高水準となっていることもあり、相場の上値は重そうだ。終値は20日安値を更新した。RSI(14日)=34.9%。

*大豆は、南米産大豆の豊作見通しや大豆油相場の下落が嫌気され、3日続落。今週はブラジルで広範囲に雨が降るなど、南米産大豆の生育に好ましい天候が続いている。RSI(14日)=35.1%。

*NY外国為替市場のドル円相場は、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明を受け、年内にも利上げが実施されるとの見方を背景に118円台前半まで上昇した。米労働省がこの日発表した24日までの1週間の新規失業保険申請件数は前週比4万3000件減の26万5000件と、市場予想の30万件を下回り、2000年4月以来の低水準となり、雇用情勢の改善が好感され、ドル買いが強まった。

*NY株式相場は、予想を上回る企業決算が相次ぎ大幅反発。2014年10~12月期決算では、自動車大手フォード・モーターや高級革製品大手コーチ、化学大手ダウ・ケミカルなど、予想を上回る業績が相次いだ。米労働省が発表した24日までの1週間の新規失業保険申請件数は、約15年ぶりの低水準だったことも強材料。ただ、ゼロ金利維持と同時に米景気認識の引き上げが示された前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、利上げを意識する向きが強まったことで上値は抑えられた。


【本日以降の主な経済指標およびイベント】
08:30 (日) 12月全国消費者物価指数 [前年比] +2.4% +2.3% +2.4%
      (日) 12月全国消費者物価指数 [前年比:除生鮮] +2.7% +2.6% +2.5%
08:30 (日) 12月失業率 3.5% 3.5% 3.4%
08:50 (日) 12月鉱工業生産・速報 [前月比] -0.5% +1.2%
      (日) 12月鉱工業生産・速報 [前年比] -3.7% +0.3%
09:30 (豪) 第4四半期生産者物価指数 [前年比] +1.2%
16:00 (独) 12月小売売上高指数 [前月比] +1.0%(+0.5%) +0.3%
      (独) 12月小売売上高指数 [前年比] -0.8% +3.6%
19:00 (ユーロ圏) 12月失業率 11.5% 11.5% --
19:00 (ユーロ圏) 1月消費者物価指数・速報 [前年比] -0.2% -0.5%
21:00 (南ア) 12月貿易収支 -57億ZAR +18億ZAR
22:30 (加) 11月GDP [前月比] +0.3% 0.0%
22:30 (米) 第4四半期GDP・速報値 [前期比年率] +5.0% +3.0%
22:30 (米) 第4四半期個人消費・速報値 [前期比] +3.2% +4.0%
23:45 (米) 1月シカゴ購買部協会景気指数 58.3(58.8) 57.8
24:00 (米) 1月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値 98.2 98.2

2/1(日)
10:00 (中国) 1月製造業PMI 50.1 50.2
10:00 (中国) 1月非製造業PMI 54.1

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

【1月29日 国内市況と終値】
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*金は反落。NY金時間外相場が、米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明を受けて水準を切り下げたことや、為替の円高・ドル安を反映して売りが優勢となった。RSI(14日)=60.5%。白金もNY時間外安を反映して下落。RSI(14日)=52.1%。

*注目されていた米連邦公開市場委員会(FOMC)声明の内容については、前回とほぼ変わらずの内容で材料視されず、時間外取引では利益確定売りが先行した。米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策の正常化へのスタンスに変化がないことが示されたことで、NY金の上値は重くなりそうだ。今後は、30日の第4四半期米実質国内総生産(GDP)、2月6日の1月の米雇用統計発表が材料になる。なお、第4四半期米実質国内総生産(GDP)速報値は3.1%増と、リセッション後の平均2.2%増を上回る予想。

*中東産原油は3日ぶりの反落。28日の欧米原油相場が、米原油在庫の大幅増を受け急落した上、WTI時間外相場も続落し、為替も円高・ドル安に振れたことから売り優勢となった。RSI(14日)=34.3%。米エネルギー情報局(EIA)が28日発表した原油の週間在庫は、前週比890万バレル増の4億670万バレルにまで膨らんだ。4億バレル乗せは米政府が記録をとり始めた1982年以降で最高という。一方、この週の生産量は約3万バレル増の日量921万バレルで、先行きの需給の緩みも意識されているようだ。英金融大手バークレイズは28日、北海ブレントの15年の平均価格予想を従来の72ドルから44ドルに下方修正した。石油製品も原油に連れて下落。ガソリンのRSI(14日)=35.1%、灯油のRSI(14日)=35.1%。

*ゴムは、為替の円高、原油安、上海ゴム安を反映して3営業日ぶりに反落。終値は10日、25日の移動平均線を下回ったが、50日移動平均線を上回っている。RSI(14日)=48.3%。ゴム独自の材料に乏しく、外部要因に左右される展開が続きそうだ。

*トウモロコシは続落。終値は20日安値に達した。RSI(14日)=39.5%。シカゴ市場では、コーンが小麦につれて3日続落した上、為替相場が円高に振れたことから弱気売り優勢となった。また、米国ではコーンの主用途の一つである燃料用エタノールの在庫が増加していることも弱材料。米エネルギー情報局(EIA)の1月23日までの1週間の在庫統計によると、燃料用エタノールは2060万バレルと、前週よりも20万バレル増えた。これは前年同期(1690万バレル)を2割以上上回っている。一般大豆は下値の堅いシカゴ時間外を映して買いが優勢となった。RSI(14日)=37.5%。

*東京外国為替市場のドル円相場は、株の下落幅拡大で売り優勢となり、117円台後半で推移した。早朝、117円50銭前後で推移したが、その後、日経平均株価がさほど下げなかったことで118円台を回復した。しかし、株価が大引けにかけて下げ幅を拡大したことでドル円も売りに押され、117円台後半に下落した。

*日経平均株価は、前日の米株安を反映して引けにかけて下げ幅が拡大した。企業決算への期待から押し目買いが入ったが、円相場が上昇したため、一時は前日比200円を超える下げ幅となった。ただ、日銀の上場投資信託(ETF)買いや年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の買いも需給面での支えとなり、押し目買いへの期待も根強い。

【ドル円テクニカル分析】

先週22日、欧州中央銀行(ECB)理事会で、量的金融緩和(QE)が決定された。ユーロは主要通貨に対して大幅に下落し、ユーロドルは1.11ドル台まで下落し、2003年9月以来の安値水準となった。

ドルが対ユーロで反発したのに合わせてドル円も浮上したが、118円80銭台までで、119円の上値抵抗線に戻りを抑えられた格好だ。

もっとも、日足を見ると、相場は上値121円86銭(2014年12月8日)と下値115円55銭(2014年12月16日)で形成されるレンジ内にある。

しかし、日足に25日、50日、100日の移動平均線を入れてみると、先週の高値はすべて25日移動平均線に抑えられており、本日は25日移動平均線と50日移動平均線がデッドクロスしつつあることに気付く。RSI(14日)も47.3%と50%を割り込んでおり、地合いは弱基調に転換している。

75日移動平均線(現在116円50銭)を下回ればレンジの下限まで下落する可能性が高い。レンジの下限を下回った場合、レンジ幅121.86-115.55=6.31円をレンジの下限から下に伸ばして、115.55-6.31=109円24銭が下値目標値として算定される。

もっとも、下限の下には100日移動平均線(現在114円44銭)があり、ここでサポートされる可能性は高いだろう。しかし、100日移動平均線を下回った場合、150日移動平均線(現在110円58銭)、200日移動平均線(現在108円43銭)が下落の目安になるが、算定される109円24銭は150日線と200日線に挟まれたレベルにある。

*ドル円日足
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*26日に日銀金融政策決定会合議事要旨(12月18日・19日分)が公表された。
1.金融環境は、緩和した状態にある
2.「量的・質的金融緩和」の拡大が原油価格の下落そのものへの対応と市場の一部で受け止められている
3.消費者物価(生鮮食品を除く)の前年比は、+1%程度になった
4.海外経済は、一部になお緩慢さを残しつつ、先進国を中心に回復している

金融政策の維持は賛成多数で決定された。
原油価格の下落が物価を下押しすると認識されているが、そのために追加緩和も予想されているとの見方に対して、追加緩和は、原油価格の下落ではなく、デフレマインドリスクの顕現化を未然に防ぐためとの見解を表明した。

原油価格下落については、長期的には経済活動に対してプラスに作用するため、物価の押し上げ要因になるとしており、追加金融緩和に対しては消極的な姿勢を見せた。

ドル円の上値が重くなった背景には、日銀の追加金融緩和に関する言及がなかったためと思われる。

*27、28日の両日、連邦準備制度理事会(FRB)は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の定例会合を開催した。今回はイエレン議長の会見はなかった。
1.事実上のゼロ金利を維持
2.利上げに向けて「辛抱強く」対応するとの指針を維持。利上げ判断は雇用、物価、金融、国際情勢を考慮する
3.米経済活動は堅調に拡大。エネルギー価格の下落は、家計の購買力を押し上げる
4.エネルギー価格下落でインフレは目標を下回り、短期的にはさらに低下するが、中期的には雇用改善などで2%に向かって上昇。

発表後はドルが買われたが、特に目新しい内容もないため、利益確定売りにドル円の上値は重くなった。

なお、金融当局がインフレ指標としてみている個人消費支出(PCE)価格指数は昨年11月に前年比1.2%上昇。31カ月連続で当局の目標である2%を下回った。

今月30日に発表される昨年第4四半期米実質国内総生産(GDP)速報値は3.1%増と、リセッション後の平均2.2%増を上回るとの予想。 第3四半期の米実質国内総生産(GDP)確定値は前期比年率5%増に上方修正され、2003年第3四半期以来で最高だった。

第4四半期のGDP速報値が良好であれば、為替市場はドル買い・円売りで反応し、25日移動平均線ブレイクを目指す反発となるだろう。逆に、予想を下回る内容であれば、レンジの下限を試す下落になると予想される。


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1月29日(木)
【1月28日の海外相場および市況】
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*NY金は、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明を控えた調整的な売りに反落した。ただ、中国の春節(旧正月、2月19日)を前にした買いに支えられ、下げ幅は限られた。RSI(14日)=65.1%。引け後に発表されたFOMC声明は、市場の予想通り現行の事実上のゼロ金利を据え置きし、金融政策正常化に向けて「忍耐強く」対応するとの指針(フォワードガイダンス)を維持した。相場は当面の利上げ見送りを織り込んでいるため、影響は限られた。時間外取引は1285.5ドル前後でほぼ変わらずで推移している。白金は反落。RSI(14日)=55.0%。

*今年最初の会合となったFOMCでは、世界各国の市場が混乱に陥っているにもかかわらず、米経済が軌道に乗っているとの見解が示された。声明では、ゼロ金利について「相当期間」維持するとの文言が削除された。

*NY(WTI)原油は、米原油在庫の大幅な積み増しを嫌気した売りに反落。終値では2009年3月11日以来5年11カ月ぶりの安値を更新した。米エネルギー情報局(EIA)が午前10時半に発表した米石油在庫統計では、23日までの1週間の米原油在庫は前週比890万バレル増と、予想の410万バレルの2倍以上となった。一方、ガソリン在庫は260万バレル減(予想は30万バレル増)、ディスティレート(留出油)は390万バレル減(同170万バレル減)と、強弱まちまちの内容となったが、発表後に下落幅が拡大した。RSI(14日)=33.3%。北海ブレントも大幅安。

*コーンは、コーンとそれを原料とするエタノールの豊富な在庫が嫌気され、ほぼ3カ月ぶりの安値に下落した。100日移動平均を割り込んだことから売りが膨らんだ。終値は20日安値を更新。RSI(14日)=36.0%。大豆は、南米産地で収穫期が近づく中、豊作観測が強まり下落。RSI(14日)=35.7%。

*NY外国為替市場のドル円相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明を受けて反落。発表予定の米連邦準備制度理事会(FRB)による金融政策決定を控え、午前中は117円台後半でもみ合った。注目のFOMCは、大方の予想通り事実上のゼロ金利政策の据え置きを決定。利上げのタイミングについても、「忍耐強く」対応するとの指針(フォワードガイダンス)を維持した。声明発表直後、ドル円は118円近辺まで反発したものの、急速に117円台半ばに戻すなど荒い展開となった。内容については、ほぼ変更はなかったものの、米株価の急落や金利の低下を背景にドル売りが強まり、一時117円25銭まで下落した。

*NY株式市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明を受けて利上げが近づいたとの警戒感が広がり、続落した。FOMC声明によると、連邦準備制度理事会(FRB)はこの日、事実上のゼロ金利継続を決定。同時に、利上げに向けて「忍耐強く」対応するとの指針も維持した。だが、米景気に対する認識が引き上げられたため、利上げに向けて前進したと受け止められ、株式は売られた。原油安が一段と進んでエネルギー株が売られたことも、株価を押し下げた。

【本日以降の主な経済指標およびイベント】
17:55 (独) 1月失業者数 -2.7万人 -1.0万人
17:55 (独) 1月失業率 6.5% 6.5% 
18:30 (南ア) 12月生産者物価指数 [前年比] +6.5% +6.0%
22:00 (独) 1月消費者物価指数・速報 [前月比] 0.0% -0.8%
   (独) 1月消費者物価指数・速報 [前年比] +0.2% -0.1%
22:30 (米) 週次新規失業保険申請件数 30.7万件 30.0万件
24:00 (米) 12月中古住宅販売成約 [前月比] +0.8% +0.5%
30:45 (NZ) 12月住宅建設許可 [前月比] +10.0%
未定 (南ア) SARB政策金利発表 5.75% 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

【1月28日 国内市況と終値】
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*金は3営業日ぶりに反発。27日のNY金が上昇した地合いを引き継ぎ、買いが先行した。RSI(14日)=65.5%。NY金は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているものの、米経済指標の悪化とNYダウの下落を受けて反発した。白金もNY高を受けて3営業日ぶりに反発。RSI(14日)=57.4%。

*中東産原油は続伸。27日の欧米原油相場が買い戻しに反発したことを受けて買いが優勢となった。ただ、まだ終値は10日移動平均線を超えていない。RSI(14日)=35.6%。石油製品も中東産原油に追随して続伸。ガソリン終値はまだ10日移動平均線を超えていない。RSI(14日)=36.5%。灯油終値も10日移動平均線を超えていない。RSI(14日)=37.1%。

*NY原油(WTI)時間外相場は、米石油協会(API)発表による米原油在庫が大幅増加したことを受け、一時0.89ドル安の45.82ドルまで下落する場面があった。API統計によると、先週の原油在庫は前週比1270万バレル増(市場予想410万バレル増)だった。米エネルギー情報局(EIA)が今夜発表する1月23日までの週間石油在庫統計の市場予想は、原油が前週比410万バレル増で、予想通りであれば3週続けての積み増しになり、相場を押し下げる可能性が高い。

*ゴムは続伸。上海相場の上昇に連れて買われたが、上値は利益確定売りに抑えられた。終値は10日、25日、50日の移動平均線を上回っている。RSI(14日)=52.2%。

*トウモロコシは下落。終値は10日、25日、50日の移動平均線を割り込んだ。RSI(14日)=44.3%。シカゴ相場は現物の供給の潤沢さを背景に続落した。一般大豆もシカゴ安を受け下押した。RSI(14日)=36.5%。シカゴ穀物市場では、小麦相場の下落幅が大きく、コーンも大豆も連れ安している面がある。昨年は、ロシアの輸出規制の懸念から12月中旬に670セント台まで買われたが、その水準から20%以上下落している。ロシアの輸出規制への懸念が後退する一方で、世界の小麦生産量は過去最高になる見通しで、高値買いの反動が出ているようだ。また、為替市場でドル高が進行していることも、米国産穀物が割高になり、価格面でマイナスになっているという。

*東京外国為替市場のドル円相場は、今夜のFOMCの結果公表を控えて様子見が強まり118円台前半でもみ合っている。早朝、117円80銭前後で取引された。シンガポール中銀による想定外の金融緩和発表でシンガポールドルが対米ドルで急落したため、ドル円も118円台に乗せた。日経平均株価もプラスに転じたため、一時118円25銭前後まで上伸した。株価は午後も上げ幅を拡大したが、ドル円は反応しなくなった。日本時間29日午前4時にFOMCの結果が公表される。

*日経平均株価は前日の欧米株安を受けて売りが先行したが、次第に押し目買いが優勢となり切り返し小幅続伸した。これから本格化する主要企業の決算発表を前に、業績拡大への期待感から押し目買いが広がったようだ。

【白金と金の逆ザヤはさらに拡大へ】

NY市場と東京市場で共に白金と金のスプレッド(終値ベースでの白金と金の価格差)が、今月19日にマイナスに転じてから、日々拡大している。

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白金と金の需給規模を比較すると、白金が200トン程度なのに対し、金は4500トンもあり、およそ23倍もの違いがある。ファンダメンタルズから言えば、金よりも白金の方が希少性が高いため、白金価格が金価格を上回っているのが常態と言える。

昨年のスプレッドを振り返ると、5月末頃までは100~200ドルで推移していたが、9月以降は、欧州の景気低迷と中国の景気減速を背景に原油相場の下落とほぼ連動するように白金相場が下落し、12月にスプレッドはほぼゼロとなった。

白金需要の最大分野を占めるのは自動車触媒需要だが、その40%強が欧州向け需要であるため、白金価格は同地域の景気動向を敏感に反映する。また、中国の景気減速も宝飾需要や自動車触媒需要が低迷することになる。

逆ザヤ状態は今回が初めてではない。2011年8月下旬以降、白金が金を下回る逆ザヤとなり、この価格逆転状態は2013年前半まで続いた。2012年8月には一時-223ドルまで拡大した。これは、世界的な景気後退により白金の産業用需要が減少したのに対し、2010年に端を発した欧州債務危機等の影響や米国の金融緩和(QE)によってドルが下落したため、金が買われた事が主な要因だった。

現在は、欧州の経済状態が悪化している点は類似している。22日、欧州中央銀行(ECB)は、量的緩和(QE)実施を決定した。量的緩和に関しては、国債購入に加え、民間資産の買い入れと銀行への数千億ユーロの低利融資が含まれる。買い入れ額は月額600億ユーロ。3月から開始し2016年9月末まで継続する。総額1兆1400億ユーロの資金が供給される見通し。政策金利は0.05%に据え置いた。この決定を受けてユーロは各主要通貨に対して大幅に下落した。今回の措置は欧州経済の景気成長を促す事を意図しているが、軌道に乗るには時間がかかるだろう。そのため、白金相場にとってサポート要因になるが、需要の大幅な拡大が見込みにくいため、上昇は緩やかになるだろう。

一方、金は、ユーロ安がもたらすインフレ懸念に対して買われ、白金と金の逆ザヤ幅が拡大することになった。通常、ドル高・ユーロ安は、ドル建て金が相対的に割高になるため、金にとっては弱材料になるが、最近はドル高にもかかわらずリスクヘッジとして買われている。特に、NY株価が下落する局面ではその傾向がある。

また、金には需要面でも押し上げ要因がある。国際通貨基金(IMF)が27日に公表した統計によると、昨年12月のロシアの金準備は前月比20.73トン増加の1208.23トンとなり、9ヶ月連続で増加。カザフスタンは同4.16トン増加の191.8トンとなり、13ヶ月連続で増加した。また、オランダは同9.61トン増加の622.08トンとなり、2008年以来16年ぶりに金準備を積み増した。短期的には、中国の旧正月(2月19日)やバレンタインデー(2月14日)に向けての金需要が増加している。

白金と金の逆ザヤ状態は継続し、逆ザヤ幅も拡大していくだろう。
過去のサヤのチャートを見ると、NY市場では200ドル程度の逆ザヤになることも想定される。

*NY市場の白金と金およびサヤ(週足)
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1月28日(水)
【1月27日の海外相場および市況】
NY0127

*NY金は、ドル安による割安感や安全資産としての買いから3営業日ぶりに反発。昨年12月の耐久財受注額が前月比3.4%減と予想に対して弱い内容となったことや、一部の米企業決算が低調だったことを背景に米株式が下落。リスク資産への投資が嫌気され、安全資産としての金が買われた。また、軟調な米経済指標を受けて外国為替市場ではドルが対ユーロで下落し、ドル建て金に割安感が生じたことも金買い要因。米連邦準備制度理事会(FRB)はこの日、1日目の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合を開始した。28日には声明が発表される。終値は1290ドル台を維持した。RSI(14日)=67.9%。

*白金は3営業日ぶりに反発。終値は10日、25日、50日の移動平均線を上回った。RSI(14日)=57.2%。

*NY(WTI)原油は、ドル安やショートカバーを追い風に4営業日ぶりに反発。終値が46ドル台を回復したのは22日(46.31ドル)以来。米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表を28日に控えて、外為市場では、ドルが対ユーロで反落し、ドル建て原油相場の割安感が強まって買われた。RSI(14日)=36.5%。

*コーンは、潤沢な供給が圧迫要因となって2営業日続落。ファンドは3月限から5月限への乗り換えを行っている。終値は10日、25日、50日の移動平均線を下回った。RSI(14日)=41.0%。南アフリカの政府当局によると、同国の2015年度のトウモロコシ作付面積は265万6000ヘクタールと推計されている。これは前年度を1.2%下回る水準。

*シカゴ大豆は反落。中国向けの輸出成約がキャンセルされたため、中国需要の鈍化が懸念された。2014~15年度渡しの12万トンの中国向け大豆輸出成約がキャンセルされた。RSI(14日)=36.6%。

*NY外国為替市場のドル円相場は、低調な米景気指標を受けて下落したものの、FOMCを翌日に控えて引けには買い戻された。2014年12月の米耐久財受注は前月比3.4%減と、市場予測の0.5%増を大幅に下回った。これを受けてドル売り・円買いが強まり、一時117円34銭まで下落した。しかし、1月のコンファレンス・ボード消費者信頼感指数は7年5カ月ぶりの高水準を記録し、住宅関連指標に関して、11月のS&Pケース・シラー住宅価格指数が市場予想を上回ったほか、12月の新築住宅販売件数も大幅な増加に転じたため、ドルは買い戻され、118円に迫った。

*NY株式相場は、弱い企業決算を嫌気し大幅反落。ダウ構成銘柄の2014年10~12月期決算が軒並み市場予想を下回ったことが重しとなった。また、米商務省が発表した2014年12月の耐久財受注が前月比3.4%減となったことも弱材料。一方、午前中に発表された米商務省の2014年12月の新築住宅販売は6年半ぶりの高水準を記録し、民間調査会社による1月の米消費者信頼感指数も市場予想を大きく上回ったことはサポート要因になった。

【本日以降の主な経済指標およびイベント】
09:30 (豪) 第4四半期消費者物価 [前期比] +0.5% +0.3%
   (豪) 第4四半期消費者物価 [前年比] +2.3% +1.8%
28:00 (米) FOMC政策金利発表 0.00-0.25%
29:00 (NZ) RBNZオフィシャル・キャッシュレート 3.50%
30:45 (NZ) 12月貿易収支 -2.13億NZD +0.75億NZD 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

【1月27日 国内市況と終値】
TK0127

*金は続落。26日のNY金が、ドル高・ユーロ安を受けて続落したことから、利益確定の売りが先行した。終値は10日、25日、50日の移動平均線を上回っている。RSI(14日)=65.7%。27、28日にFOMCが開催されるが、声明で、利上げ開始時期に関する文言の変更があるかどうか、市場は注目している。白金は小幅安。終値は10日、25日、50日の移動平均線を上回った。RSI(14日)=57.7%。

*中東産原油は反発。為替相場の円安を受けた買いが先行した。RSI(14日)=36.9%。石油製品は原油に追随して反発。ガソリンのRSI(14日)=36.9%、灯油のRSI(14日)=36.6%。26日のWTI原油は、一時44.35ドルまで下落し、1月13日に記録した2009年4月下旬以来の安値44.20ドルに接近した。市場では先安観が払拭できず、戻りには売り圧力がかかりやすいようだ。

*ゴムは反発。新甫7月限は発会値比3円50銭高の201円で大引けた。中東産原油相場の上昇と為替相場の円安が強材料になった。終値は10日、25日、50日の移動平均線を上回った。RSI(14日)=50.9%。

*中国の自動車工業会が発表した2014年の新車販売台数は2349万1900台と6年連続で世界首位だったが、経済成長の鈍化を背景に、伸び率は13年の13.9%から14年は6.9%にとどまった。深セン市などの主要都市で、渋滞や環境への対策として新車の販売規制が広がっていることも影響したようだ。

*トウモロコシは反落。終値は10日、25日、50日の移動平均線を下回った。RSI(14日)=45.4%。一般大豆は反発。RSI(14日)=35.9%。シカゴ穀物市場では、1月の米農務省需給報告を通過後、材料出尽くし感が広がっている。米農務省は2月10日に需給報告を発表し、19~20日には農業アウトルックフォーラムが開かれる。シカゴ市場は、昨年の大豊作を受けて上値が重い展開になりそうだ。東京市場の穀物相場は、為替相場に左右される展開になりそうだ。

*東京外国為替市場のドル円相場は、118円台前半で保ち合い。甘利経済財政相が日銀の2%の物価目標について、「政府も日銀も厳格な期限をコミットしているわけではない」と発言し、追加緩和への期待がやや後退したことで、ドル円の上値が重くなった。

*日経平均株価は円安を受けて、輸出関連株を中心に幅広い銘柄に買いが入った。ギリシャ総選挙に対する欧米市場の反応が冷静だったことから、欧州経済に対する懸念が後退したとの見方が強まり、東京市場では買い安心感が広がった。

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