*金は続落。NY金時間外相場の軟化を受けて弱気売りが優勢となり、マイナスサイドへ落ち込んだ。RSI(14日)=44.9%。30日のNY金は、米国の利上げ実施観測を背景としたドルが主要通貨に対し上昇したため、続落した。米株高も圧迫要因となり、終値は1週間ぶりに1180ドル台で終えた。市場では、年内の金利引き上げが意識されており、金には売り圧力がかかるようだ。白金も続落。プラスサイドに一時浮上したが、戻りは売られた。RSI(14日)=36.8%。
*中東産原油は3日ぶりに反発。ただ、軟調なNY原油時間外相場を受けて上げ幅を削った。RSI(14日)=45.6%。石油製品は原油に追随し、3日ぶりに反発。ガソリンのRSI(14日)=43.7%。灯油のRSI(14日)=50.1%。主要6カ国とイランは、イランの核兵器開発疑惑を解決するため、3月31日までに合意の枠組みをまとめ、6月末までに最終合意することを申し合わせている。30日は、スイス・ローザンヌで外相級全体会合などを重ねたが、イランの核開発制限や期間、対イラン制裁の解除などをめぐる隔たりが埋められず、「枠組み合意」への進展はなかった。市場では「何らかの合意を得られる」、「今回の協議での合意は難しい」と見方は分かれている。
*東京ゴムは、上海安受けて3営業日続落。RSI(14日)=40.3%。先限が30日に、210円の下値支持線を割り込んだため、損切の売りや弱気の売りが膨らみ、205円台まで下落した。
*トウモロコシは反発。RSI(14日)=45.1%。一般大豆は軟調。RSI(14日)=51.8%。米農務省の作付け意向面積と四半期在庫が31日に発表される。最新のロイター通信の予想では、大豆は前年比220万エーカー増の8590万エーカー、トウモロコシは190万エーカー減の8870万エーカーとなっている。大豆が増えトウモロコシが減るとの見方が有力。
*東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価の下落を受けて120円台前半で上値の重い展開。輸入企業のドル買いを背景に、仲値後には120円35銭前後まで値を上げた。ただ、勢いは続かず、その後は120円10銭前後で弱含んでいる。期末を迎え国内銀行や機関投資家は手控えており、動意薄い展開となった。
*日経平均株価は、前日の欧米株高の流れを受け買いが先行したが、年度末の利益確定売りに押され、値を下げた。朝方は前日の欧米市場の株高や円安基調を背景に買い優勢となり、午前中に1万9600円台に乗せたが、その後は年度末による利益確定売りが広がって反落に転じた。市場は、4月1日発表の日銀短観や3日発表の3月の米雇用統計など重要指標を見極めたいようだ。