テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

2015年03月

3月25日(水)
【3月24日の海外相場および市況】
ny0324

*24日のNY金は、ユーロ・ドル相場につれた動きとなり、5営業日続伸した。終値は、3月5日(1196.20ドル)以来約2週間半ぶりの高値を更新した。2月の消費者物価指数(CPI)は前期比0.2%上昇と予想通りの内容。変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数も0.2%上昇し、予想の0.1%上昇をわずかに上回った。これを受けてドルが買われたことから金は売られ、一時的にマイナス圏に沈む場面もあった。しかし、引けにかけてドル高にもかかわらずじりじりと買い戻された。NYダウが下落したことも支援要因になったようだ。RSI(14日)=52.4%。白金は4営業日ぶりに反落。RSI(14日)=45.6%。

*24日のNY原油は、小幅続伸した。2月の米消費者物価指数(CPI)の発表直後にドルが一時的に急落したため、ドル建て原油に割安感が生じ、一時一週間半ぶりの高値まで上伸する場面もあった。ただ、その後はドルが切り返し、NYダウも下げ幅を拡大したため、上値を削った。RSI(14日)=47.9%。北海ブレント原油は、ドルの対ユーロでの上昇や世界的な供給過剰懸念から反落した。

*シカゴトウモロコシは、米国のトウモロコシ作付け意向面積の縮小観測から3営業日続伸し、約2週間ぶりの高値に上伸した。ミシシッピ川デルタ地帯や米プレーンズ南部の一部では、降雨により初期の作付けが遅れたほか、中西部の農家の間では、トウモロコシの作付面積を縮小し、利益率がわずかに高い大豆に切り替える動きも見られるという。終値は10日、25日、50日の移動平均線をすべて上回った。RSI(14日)=57.3%。シカゴ大豆は、中国の経済指標の不振を背景に、同国からの買いが鈍るとの懸念に圧迫されて反落。RSI(14日)=48.3%。

*ロイター通信は24日、2015~16年度の米国農産物の作付け意向面積に関する市場予想調査を発表した。トウモロコシは前年度比2.1%減の8873万1000エーカー、大豆は2.6%増の8591万9000エーカーとなった。作付け意向面積は米農務省が31日に発表する。同省は2月にトウモロコシの作付けは8900万エーカー、大豆は8350万エーカーとの予測を示しており、市場予想通りならトウモロコシは下方修正、大豆は上方修正となる。同時に発表される四半期在庫報告(3月1日時点)については、トウモロコシの市場予想平均は前年同時点比8.6%増の76億900万ブッシェル、大豆は35.4%増の13億4600万ブッシェルとなった。

*24日のNY外国為替市場のドル円相場は、堅調な米経済指標を受けて一時反発し120円に接近したものの、米長期金利が下落したため反落に転じ、上げ幅を縮小した。2月の米消費者物価指数(CPI)と2月の新築一戸建て住宅販売件数は、季節調整済み年換算で前月比7.8%増の53万9000戸と、2008年2月以来の高水準となり、市場予想を上回る内容だった。これを受けて、米景気の先行きに期待が広がったことからドルが買われたが、米長期金利が低下したため、金利差縮小から円買い・ドル売りに転じた。

*24日のNYダウは高値警戒感から続落。2月の新築住宅販売は前月比7.8%増と市場予想を上回った。これを好感してダウはいったんは上昇した。ただ、NYダウが史上最高値付近にあり、株式を一段と買い進む材料に乏しい中、次第に利益確定売りに押された。


【本日以降の主な経済指標およびイベント】
06:45 (NZ) 2月貿易収支 +0.56億NZD(+0.33億NZD) +3.50億NZD +0.50億NZD
18:00 (独) 3月IFO景況指数 106.8 107.3 
21:30 (米) 2月耐久財受注 [前月比] +2.8% +0.2% 
   (米) 2月耐久財受注 [前月比:除輸送用機器] +0.3%(0.0%) +0.2% 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

【3月24日 国内市況と終値】
tk0324

*金は続伸。23日のNY金がドル安を背景に上昇したため、買いが先行した。ただ、NY金時間外の上値の重さと円相場の反発が圧迫要因となり、買い一巡後は上げ幅を削った。RSI(14日)=45.6%。NY金は、先週の連邦公開市場委員会(FOMC)以降、ドル高に調整が入り上伸しているが、年内にはほぼ間違いなく利上げは実施するとみられ、金の上昇には依然として懐疑的な向きが多い。ただ、下値に関しては中国やインドなどアジア勢の実需買いなどにより支えられる模様。白金も続伸。NY高を映して高寄り後、軟調なNY時間外が重しとなり、伸び悩んだ。RSI(14日)=43.2%。

*中東産原油は続伸。23日の欧米原油相場がドル安を背景に上昇した流れを引き継ぎ、買いが優勢となった。ただ、NY原油時間外が軟調となり、次第に上値を削った。RSI(14日)=43.7%。石油製品も原油高に追随し、総じて続伸。ガソリンのRSI(14日)=42.2%。灯油のRSI(14日)=43.1%。サウジのヌアイミ石油鉱物資源相は22日、サウジの原油生産水準が日量約1000万バレルにあることを明らかにした。サウジが増産傾向を維持していることが確認されたため、先行きの過剰供給観測は根強い。25日にはイランの核問題をめぐる米国などとイランの協議が再開される。解決に向けた枠組みで合意できた場合、原油相場には弱材料になりそうだ。また、25日は、米エネルギー情報局(EIA)の週間原油在庫が発表される。

*ゴムは上伸。先限は4日以来の高値で引けた。ただ、上海ゴム相場の上値が重く、東京市場も利益確定売りに上値を削った。RSI(14日)=57.2%。中国の3月のHSBC製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値が49.2と市場予想の50.5や節目の50を大きく下回ったことが警戒されたようだ。

*トウモロコシは下落。シカゴ相場が上伸したのを受け、買いが先行したが、軟調に推移するシカゴ時間外を眺め、値を消す展開となった。RSI(14日)=43.7%。一般大豆は上昇。シカゴ高を背景に高寄りしたが、シカゴ時間外の上値の重さを眺めて伸び悩んだ。RSI(14日)=53.3%。

*東京外国為替市場のドル円相場は、特段の材料もなく、調整的な売りに押され、119円台半ばで軟調な展開。120円を回復できなかったため、見切り売りが断続的に出たようだ。ユーロドルの反発がドル円を圧迫した面もある。

*日経平均株価は3営業日ぶりに小反落した。前日の米国株安をきっかけに、利益確定売りが優勢となった。ただ、2016年3月期の業績改善や利益還元強化への期待感から中長期的な先高期待は根強く、2万円回復の期待が高まっているという。

3月24日(火)
【3月23日の海外相場および市況】
ny0323

*週明け23日のNY金は、対ユーロでのドル安を背景に買われ、4営業日続伸した。終値は、3月5日(1196.20ドル)以来約2週間強ぶりの高値となり、25日移動平均線を上回った。RSI(14日)=50.6%。ギリシャ債務問題をめぐる不透明感が根強い中、為替相場ではユーロ高・ドル安が進み、ドル建て金など国際商品相場の割安感につながり、買われた。ただ、利益確定売りも出て、1200ドルの大台を目前に上値は重くなった。白金は3日続伸。終値は25日移動平均線を上回り、RSI(14日)=46.7%。

*週明け23日のNY原油は、世界的な供給過剰懸念による売り圧力をドル安が跳ね返し、続伸した。サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相は前日、原油相場押し上げの取り組みについて、石油輸出国機構(OPEC)だけが責任を負うのではなく、非加盟国の協調的な姿勢が求められるとの考えを表明した。世界的な過剰供給が改めて意識され、売り圧力が高まった。一方、為替市場ではドルが対ユーロで徐々に軟化し、ドル建て原油相場に割安感が浮上し、買いが強まった。終値は10日移動平均線を上回った。RSI(14日)=47.7%。北海ブレントも上昇。

*シカゴトウモロコシは、ドル安を受けて1%超値上がりし、約1週間ぶりの高値を付けた。先週の輸出検証高は99万4666トンと、市場予想の上限を上回った。終値は50日移動平均線を上回った。RSI(14日)=55.1%。シカゴ大豆は、ドルの下落を受けて続伸。前週の輸出検証高は51万9464トンと、ほぼ市場予想通りだった。RSI(14日)=48.9%。

*週明け23日のNY外国為替市場のドル円相場は、米国の早期利上げ観測の後退を受けた長期金利の低下などから、下落した。前週の連邦公開市場委員会(FOMC)後、利上げが当初予想より後ずれするとの思惑が強まっており、米長期金利の低下が続き、ドルのロング・ポジションを手じまう動きが続いている。2月の米中古住宅販売件数は、前月比1.2%増の488万戸だった。市場予想の490万戸、1.7%増に届かなかったものの、前回を上回っていたことで、市場への影響は限定的だった。

*週明け23日のNY株式相場は、材料に乏しい中を小反落。2月の米中古住宅販売件数は488万戸と予想の492万戸を下回ったものの、前回の482万戸を上回っていたため、弱材料視されなかった。ドルが下落したため、最近のドル高進行で強まっていたグローバル企業の業績悪化懸念が和らいだ。株式市場では、先週の連邦公開市場委員会(FOMC)後に発表された経済見通しでは、金利見通しが大幅に下方修正されたことが支援要因になっている。


【本日以降の主な経済指標およびイベント】
10:45 (中国) 3月HSBC/マークイット製造業PMI・速報 50.7 50.5 
17:30 (独) 3月PMI製造業・速報 51.1 51.5 
17:30 (独) 3月PMIサービス業・速報 54.7 55.0 
18:00 (ユーロ圏) 3月PMI製造業・速報 51.0 51.5 
18:00 (ユーロ圏) 3月PMIサービス業・速報 53.7 53.9 
18:30 (英) 2月消費者物価指数 [前月比] -0.9% +0.3% 
   (英) 2月消費者物価指数 [前年比] +0.3% +0.1%
18:30 (英) 2月生産者物価指数 [コア:前年比] +0.5% +0.4%
21:30 (米) 2月消費者物価指数 [前月比] -0.7% +0.2%
   (米) 2月消費者物価指数 [コア:前月比] +0.2% +0.1%
   (米) 2月消費者物価指数 [前年比] -0.1% -0.1%
   (米) 2月消費者物価指数 [コア:前年比] +1.6% +1.7%
22:00 (米) 1月住宅価格指数 [前月比] +0.8% +0.5%
23:00 (米) 2月新築住宅販売件数 48.1万件 46.4万件
23:00 (米) 3月リッチモンド連銀製造業指数 0 3 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

【3月23日 国内市況と終値】
tk0323

*金は反発。9日(4551円)以来2週間ぶりの高値で引けた。終値は10日移動平均線を上抜いた。RSI(14日)=43.1%。白金は反発。終値は10日移動平均線を上抜いた。RSI(14日)=42.0%。NY金時間外取引は、1180ドル台と2週間ぶりの高値水準で推移している。ドルの下落を契機にドル建て金に割安感が強まり買い優勢の展開になっているようだ。今週は23日に2月の米中古住宅販売、24日に2月の新築住宅販売、25日には2月の米耐久財新規受注が発表される。米経済指標は堅調な雇用関連統計を除いては、伸び悩んでいるものが少なくない。今週発表される指標が力強さに欠ければ、金相場にとっては強材料になりそうだ。

*中東産原油は反発。ただ、NY原油時間外の上値の重さを眺め、伸び悩んだ。RSI(14日)=41.4%。製品も原油高に追随し反発。ガソリンのRSI(14日)=40.0%。灯油のRSI(14日)=41.9%。ロイター通信によると、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズは20日、米国の石油掘削リグ稼働数が前週比41基減の825基となり、2011年3月以来の低水準になったと公表した。ただ、市場は、減少基数は少ないと受け止められているようだ。

*東京ゴムは期近2限月は続落したが、期中以降の4限月が反発した。先限は5日(214円40銭)以来の高値で引けた。終値は10日、25日、50日の移動平均線をすべて上回った。RSI(14日)=52.9%。上海ゴムが急騰し、1万3000元の節目を4日以来約半月ぶりに回復したことが好感された。

*トウモロコシは反発。先週末20日のシカゴ相場がドル安を背景に上昇したのを受け、買い優勢となった。RSI(14日)=44.6%。一般大豆はまちまち。RSI(14日)=52.9%。米国の調査会社インフォーマ・エコノミクスは21日、米国の2015年の主要穀物の作付面積について、トウモロコシが8853万7000エーカー(1月時点予想8861
万2000エーカー)、大豆が8748万5000エーカー(同8803万2000エーカー)と下方修正した。

*東京外国為替市場のドル円相場は下落した。午前中は120円近辺で推移していたが、午後には、まとまった売りが出て119円70銭台に押されたが、売りの勢いは長続きせず、下げ渋った。

*日経平均株価は、先高期待の買いが優勢となり、続伸した。企業収益の改善や株主還元の強化に対する期待から、幅広い銘柄が買いを集め、2000年4月以来約15年ぶりの高値を2営業日続けて更新し、2万円の大台回復が視野に入ってきたとの見方が強まっている。

3月23日(月)
【3月20日の海外相場および市況】
ny0320

*週末20日のNY金は、ドル安・ユーロ高の進行などを受け、3日続伸した。18日に発表された連邦公開市場委員会(FOMC)で、米景気の回復や利上げに対する慎重な姿勢が示されたことから、米長期金利の低下に伴いドルが対主要通貨で下落している。6月の利上げ観測が弱まったことも、代替資産としての金の価値を高めたほか、ギリシャの財政支援問題をめぐる先行き不透明感も支援材料となったようだ。終値は10日と25日の移動平均線を上回った。RSI(14日)=49.4%。CFTC建玉3月17日時点:ファンドの金買い越しは5万3093枚(前週比-2万8799枚)と買い越し幅は大幅減少。総取組高は42万9738枚と前週比1万8820枚の増加。ファンドの売りと商業筋の買いが大幅に増加している。

*白金は続伸。終値は10日移動平均線を上回った。RSI(14日)=45.4%。CFTC建玉3月17日時点:ファンドの白金買い越しは2万934枚(前週比-1084枚)と買い越し幅は減少。総取組高は7万2020枚と前週比3679枚の増加。ファンドの売りが増加している。

*週末20日のNY原油は、対ユーロでのドル下落を受けて反発した。終値は10日移動平均線を上回った。RSI(14日)=45.0%。為替市場では、ドルが対ユーロで軟化し、ドル建て原油に割安感が強まった。一時46.53ドルと、1週間ぶりの高値を付けた。米石油サービス会社のベーカー・ヒューズが20日公表したデータによると、週間の米国内の石油掘削リグ稼動数は前週比41基減の825基。15週連続の落ち込みとなった。北海ブレント原油もドル安を受けて反発した。CFTC建玉3月17日時点:ファンドの原油買い越しは24万3488枚(前週比-1万7171枚)と買い越し幅は大幅減少。総取組高は176万721枚と前週比8万9827枚の大幅増加。ファンドの売りと商業筋がの買いが増加している。

*シカゴトウモロコシは、ドルの下落や作付面積の下方修正見通しを受けて急反発。米調査会社インフォーマ・エコノミクスは、2015年における米国のトウモロコシ作付面積見通しを、8853万70000エーカーに下方修正した。終値は10日と25日の移動平均線を上回った。RSI(14日)=50.9%。CFTC建玉3月17日時点:ファンドのトウモロコシ買い越しは6万2880枚(前週比-6万6097枚)と買い越し幅は大幅減少。総取組高は133万967枚と前週比8万5527枚の大幅増加。ファンドの売りと商業筋の買いが増加している。

*シカゴ大豆はドルの下落や作付面積の下方修正見通しを受けて急反発。米調査会社インフォーマ・エコノミクスは、2015年における米国の大豆作付面積見通しを、従来の8803万2000エーカーから8748万5000エーカーに下方修正した。RSI(14日)=44.8%。CFTC建玉3月17日時点:ファンドの大豆売り越しは1万525枚(前週比+2132枚)と売り越し幅は増加。総取組高は71万6017枚と前週比3万7776枚の大幅増加。ファンドの売りと商業筋がの買いが増加している。

*週末20日のNY外国為替市場のドル円相場は、120円近辺まで下落した。じりじりと円買いが強まり、一時120円を割り込んだ。引けにかけて120円台を回復した。特に材料もなく、18日の連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明発表を受けた大幅な値動きに対する調整でドル売り・円買いとなったようだ。

*週末20日のNY株式市場は、ドル安を好感して大幅反発し、約2週間ぶりの高値で終了した。18日に発表された連邦公開市場委員会(FOMC)声明を受けて、早期利上げ観測が後退したことから、外国為替市場ではドル売りが進行。このためドル高による景気悪化懸念が後退し、株式の買い材料となった。原油相場の上昇も支援要因。


【本日以降の主な経済指標およびイベント】
23:00 (米) 2月中古住宅販売件数 482万件 494万件 
24:00 (ユーロ圏) 3月消費者信頼感・速報 -6.7 -6.0 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。


3月20日(金)
【3月19日の海外相場および市況】
ny0319

*19日のNY金は、連邦公開市場委員会(FOMC)後の買いが継続し、続伸。前日のFOMC声明では、利上げに対し「忍耐強く」対応するとの文言が取り除かれた。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)は利上げに慎重な姿勢を崩さなかったことから、早期利上げ観測が後退し、金の買いが活発化した。この日もこの流れが続いた。コンファレンス・ボードが19日発表した2月の景気先行指数は前月比0.2%上昇と予想に見合う内容だった。フィラデルフィア連銀がまとめた3月の製造業景況指数の総合は5.0と前月の5.2から低下し、予想の7.1も下回った。さえない経済指標も金の買い要因となった。終値は10日移動平均線を上回った。RSI(14日)=40.9%。白金は4日ぶりに反発。RSI(14日)=36.2%。

*19日のNY原油は、ドル買い戻しの流れなどに押されて反落。前日の連邦公開市場委員会(FOMC)声明を受けて、早期の利上げ観測が後退し、為替市場ではドルがほぼ全面安となったが、この日は早朝からドルの買い戻しが優勢となり、ドル建て原油の割安感が薄れた。クウェートのオメール石油相の発言も相場を圧迫。同相は、昨年11月に石油輸出国機構(OPEC)総会が生産目標の据え置きを決めたことについて、市場シェアを失わないためにやむを得なかったとの認識を示し、世界的な供給過剰を意識した売りが強まった。RSI(14日)=41.7%。北海ブレント原油は、約3%下落し、54ドル台に沈んだ。

*シカゴトウモロコシは、ドル高や前日の急騰を受けた利食い売りに反落した。米農務省が19日発表した12日までのトウモロコシ週間輸出成約高は今年度が50万2300トンと、予想の下限に近い水準だった。RSI(14日)=39.3%。シカゴ大豆は、利食い売りやドル高で反落。米農務省が19日発表した大豆旧穀の週間輸出成約高は34万2000トンと、市場予想レンジ(25万~45万トン)内の水準だった。RSI(14日)=39.3%。

*19日のNY外国為替市場のドル円相場は、120円台後半で小動きに推移した。米長期金利が上昇に転じたことを受けて、一時は121円台まで上昇した。前日公表された連邦公開市場委員会(FOMC)声明では、金利政策正常化に向け「忍耐強く」対応するとの文言を削除し、6月以降の利上げへ足場を築いた。半面、インフレ率や政策金利見通しを下方修正し、早期利上げに対して慎重な姿勢を見せた。ただ、年内の利上げの可能性が高いことから、ドル高基調に変化はないとの見方が強まり、ドルは買い戻された。最新週の新規失業保険申請件数は29万1000件と前週比1000件増加したものの、市場予想の29万2000件を下回った。2月の景気先行指数総合指数は前月比0.2%上昇と予想と一致。3月のフィラデルフィア地区製造業景況指数は前月から0.2ポイント低下の5.1と予想の7.1を下回った。

*19日のNY株式相場は、前日の大幅高の反動で反落。前日に220ドル超上昇した反動で利益確定の売りが先行した。前日発表された連邦公開市場委員会(FOMC)声明では、利上げに向け「忍耐強く」対応するとしていた指針が削除された。一方、経済見通しなどが下方修正され、早期利上げに対する警戒感が和らいだ。FOMCの結果はかなりハト派的な内容で、利上げペースは緩やかになると見られている。ただ、FOMC声明を受けて下落していたドルが上昇に転じたことで、グローバル企業の業績への悪影響が懸念されたほか、ドル高や供給過剰で原油価格が再び45ドルを割り込んでいることが嫌気された。


【19日の主な経済指標およびイベント】
08:50    (日) 日銀・金融政策決定会合議事要旨 
12:35    (日) 黒田東彦日銀総裁、発言 
16:00    (独) 2月 生産者物価指数(PPI) [前月比]  -0.6%  0.2%  
18:00    (欧) 1月 経常収支  178億ユーロ  ―  
21:30    (加) 2月 消費者物価指数(CPI) [前月比]  -0.2%  0.8%  
21:30    (加) 2月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比]  1.0%  1.0%  
21:30    (加) 2月 消費者物価指数(CPIコア) [前月比]  0.2%  0.6%  
21:30    (加) 2月 消費者物価指数(CPIコア) [前年同月比]  2.2%  2.1%  
21:30    (加) 1月 小売売上高 [前月比]  -2.0%  -0.8%  
21:30    (加) 1月 小売売上高(除自動車) [前月比]  -2.3%  -0.5%

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

【3月19日 国内市況と終値】
tk0319

*金は急反発。連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けてNY金時間外が急伸したことから、買い戻しが先行した。RSI(14日)=40.4%。白金は急反発。NY白金の時間外相場の急反発を受けて買いが先行した。RSI(14日)=39.1%。NY金時間外相場は、連邦公開市場委員会(FOMC)声明やイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受けた早期利上げ観測の後退により、急伸している。ただ、米国が利上げに向かって進んでいることに変わりはなく、上値は限定的との見方も根強い。18日のFOMC声明では、フォワードガイダンスの利上げに「忍耐強く」の文言を市場の予想通り削除し、労働市場の一段の改善とインフレ率が中期的に目標の2%に向かうとの合理的確信が得られれば、利上げするのが妥当とした。その一方で、政策金利やインフレ率、GDP見通しを前回から下方修正したことで、FRBはハト派的と受け止められたようだ。

*中東産原油は5営業日ぶりに急反発。18日の連邦公開市場委員会(FOMC)後にドル安が進み、ドル建て原油相場が上昇したことを受け、買いが先行した。RSI(14日)=44.0%。石油製品は、中東産原油高を受け反発。ガソリンのRSI(14日)=42.8%。灯油のRSI(14日)=44.2%。米エネルギー情報局(EIA)が18日発表した13日までの1週間の原油在庫は、前週比960万バレル増の4億5850万バレル、受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫は、290万バレル増の5440万バレルにまで膨らんだ。

*東京ゴムは続落。連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル安進行を受けた他商品の相場上昇を眺めて、強気買いが先行した。しかし材料不足との見方が強く、戻り売りが強まり、マイナス圏に沈んだ。RSI(14日)=47.6%。

*トウモロコシは反発。18日の連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けて、シカゴトウモロコシ相場が上昇したことを映し、7営業日ぶりに反発した。RSI(14日)=37.8%。一般大豆もシカゴ大豆の時間外相場の上昇を受けた買いが入った。RSI(14日)=47.9%。

*東京外国為替市場のドル円相場は、株価の下げ渋りなどを背景に買い戻され、120円台半ばに持ち直している。早朝、120円20銭前後だったが、昨日のFOMCの声明を受けた売りが強まり、一時119円60銭台に下落したが、押し目買いが入り、徐々に戻り歩調となった。FOMCの声明は「忍耐強く」の削除を除けばハト派的なものとなり、特に政策金利見通しの下方修正によりドル売りが強まったが、下げが速過ぎた面もあり、下げ過ぎの修正となったようだ。

*日経平均株価は急ピッチの上昇による過熱感が意識される中、為替が円高に振れたことが嫌気されて下落した。前日には約15年ぶりの高値水準となる1万9500円台まで上昇したため、利益確定売りが先行したようだ。ただ、今春闘では大手企業の大幅な賃上げ回答が相次ぎ、景気回復への期待感が高く、企業が株主資本利益率(ROE)を意識して、株主還元を強化するとの見方も先高期待につながっているようだ。


3月19日(木)
【3月18日の海外相場および市況】
ny0318

*18日のNY金は、連邦公開市場委員会(FOMC)の声明待ちで見送りムードが広がる中、調整的な買いに小反発した。FOMC声明では、事実上のゼロ金利解除に向けて「忍耐強く」対応するとの文言が削除されるかどうかが焦点。仮に文言が削除されたとしても6月からの利上げが確約される訳ではなく、利上げ時期については不透明感が残るため、様子見となった。RSI(14日)=28.6%。引け後に発表されたFOMC声明からは、「忍耐強く」の文言が削除され、雇用改善、物価目標達成への「合理的確信を得て利上げするのが妥当」との指針(フォワードガイダンス)に変更された。また、連邦準備制度理事会(FRB)の政策金利見通し(中央値)は、2015、16、17年末についていずれも昨年12月時点から下方修正された。これをきっかけにドル売り・ユーロ買いが進行。ドル建て金の割安感から買いが活発化した。FOMC声明発表後の時間外取引では、一時1172ドル台まで上伸した。

*白金は3日続落し、2日連続で2009年3月半ば以来の安値を付けた。RSI(14日)=20.8%。

*18日のNY原油は、軟調に推移した後、連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表を受けてドルが下落したため、急反発に転じた。米エネルギー情報局(EIA)がこの日発表した週報では、原油在庫が前週比960万バレルの大幅増となった。米国の原油受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫も290万バレル増と、記録的な高水準となったことから、一時42.03ドルと、6年ぶりの安値を付けた。しかし、午後に発表されたFOMC声明では、利上げに対し依然慎重な姿勢が示され、為替市場でドル売り・ユーロ買いが急加速し、ドル建ての原油相場も割安感が強まるにつれて急反発に転じた。RSI(14日)=37.8%。北海ブレント原油もドル安を受けて大幅急伸となった。

*シカゴトウモロコシは5営業日ぶり反発。連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)後に発表した声明から「忍耐強く」という文言が削除された。これを受けてドルが下落したため、商品市場は総じて上昇し、トウモロコシにも買いが入った。RSI(14日)=40.3%。大豆は5営業日ぶりに反発。ただ、南米産の収穫が進み、半分近くが完了したことは、上値を抑えた。RSI(14日)=40.3%

*18日のNY外国為替市場のドル円相場は、米利上げの後ずれ観測の強まりを受けてドルが売られ、大幅下落となった。連邦公開市場委員会(FOMC)声明が公表されると、円買い・ドル売りが加速した。連邦準備制度理事会(FRB)は大方の予想通り、事実上のゼロ金利解除に向けて「忍耐強く」対応するとの指針(フォワードガイダンス)を削除したものの、今年末の政策金利見通しが大幅に下方修正されたことで、9月利上げ開始の可能性が高まったとの見方が広がった。米金利が急低下し一時119円29銭まで下落、2週間半ぶりの安値を付ける場面もあったが、その後は買い戻されて120円台に浮上した。

*18日のNYダウは、連邦公開市場委員会(FOMC)声明などで利上げを慎重に探る姿勢が示されたことを好感し、大幅に反発した。約2週間ぶりに1万8000ドルの大台を回復して終了した。FOMC声明では、事実上のゼロ金利解除に「忍耐強く」対応するとした文言を削除。6月以降に、利上げに踏み切る可能性が出てきた。一方、声明は利上げにあたり、雇用やインフレを見極めると強調し、文言削除は最初の利上げ時期を決定したことを示すものではないと念を押すなど、慎重な姿勢を示した。文言削除は予想通りだった上、市場はFOMC声明やイエレン議長の記者会見が利上げに慎重なハト派的だったと受け止めて、買い安心感が広がり、ダウは一時1万8100ドル直前まで買われた。市場では、最初の利上げは9月になり、その後の利上げペースも緩やかになりそうだとの見方が強まった。


【19日の主な経済指標およびイベント】
06:45 (NZ) 第4四半期GDP [前期比] +1.0%(+0.9%) +0.8% +0.8%
(NZ) 第4四半期GDP [前年比] +3.2% +3.4% +3.5%
21:30 (米) 週次新規失業保険申請件数 28.9万件 29.3万件-
21:30 (米) 第4四半期経常収支 -1003億USD -1041億USD 
23:00 (米) 3月フィラデルフィア連銀景況指数 5.2 7.0 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

【3月18日 国内市況と終値】
tk0318

*金は続落。昨日のNY金の下落を映して売り優勢の展開となった。RSI(14日)=28.2%。NY金時間外相場は小動き。連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表とイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見を控えて様子見。日本時間19日午前3時にFOMC声明が発表される。市場ではフォワードガイダンスの「忍耐強く」が削除され、FRBが利上げの準備に入るとの見方が多い。ただ、複数の米経済指標は依然とし冴えないため、声明では、利上げ時期に関して慎重姿勢を示すと予想されている。白金は、NY時間外安を映して3営業日続落。RSI(14日)=23.4%。

*中東産原油は4日続落。NY原油時間外相場が米原油在庫の大幅増を背景に水準を切り下げたのを受け、4営業日続落となった。RSI(14日)=36.9%。石油製品も4営業日続落。ガソリンのRSI(14日)=33.8%。灯油のRSI(14日)=36.6%。NY原油時間外相場は、前日に付けた2009年3月以来6年ぶりの安値をさらに更新し、42ドル台半ばで軟調に推移している。米原油在庫の大幅な積み上がりが背景。米石油協会(API)が17日発表した最新週の原油在庫は、前週比1050万バレル増の4億5000万バレルとなった。受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫も300万バレル増加していた。ドル高への懸念も弱材料。連邦準備制度理事会(FRB)は17~18日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催する。FOMCの結果や理事会後のイエレンFRB議長の会見内容が注目されるが、ドル高基調に変化はなさそうだ。

*ゴムは反落。上海相場の下落を映し、マイナス圏に沈んだ。ただ、終値は50日移動平均線を維持している。RSI(14日)=48.5%。日本ゴム輸入協会が18日発表した10日現在の全国営業倉庫生ゴム在庫は、2月28日時点に比べ363トン少ない1万1904トンとなった。

*トウモロコシは6営業日続落。17日のシカゴトウモロコシが潤沢な供給を背景に下落したことを受け、弱気売りが先行した。終値は25日安値を更新した。RSI(14日)=35.8%。一般大豆はまちまち。材料難で方向感を欠いた。RSI(14日)=41.7%。

*東京外国為替市場のドル円相場は、株高に影響されて121円台前半で堅調に推移している。日経平均株価の上昇基調が鮮明となったことで、ドル円もやや買い優勢となった。もっとも値幅は狭く、明日のFOMCを待っている状況。FOMCの声明では、フォワードガイダンスから「忍耐強く」が削除されるとの見方が多い。利上げについては、イエレンFRB議長は急がない姿勢を強調するとみられる。

*日経平均株価は、利益確定売りが先行し、小安く始まったが、売り一巡後は押し目買いが優勢となって切り返し、反発した。賃金上昇を通じた景気持ち直しに加え、企業業績改善への期待感から押し目買い意欲は強く、日経平均株価は約15年ぶりとなる1万9500円台を回復した。先高観から海外投資家の買いが株価を押し上げているという。


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