テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

2015年04月

【4月30日 国内市況と終値】
tk0430

*金は小安い。夜間取引では一時4632円と、14日の4660円以来、半月ぶりの高値を付けたが、NY時間外の下落や為替の円高を受けて売りが優勢になった。RSI(14日)=48.8%。白金は続伸。RSI(14日)=45.5%。

*英鉱業大手アングロ・アメリカンの白金子会社で南アフリカを拠点とするアングロ・アメリカン・プラチナム(アムプラッツ)は29日、リストラ計画の一環として、南アフリカの労働者1248人のうち、474人の人員削減に今週踏み切ると発表した。アムプラッツは2013年、商品価格下落と相次ぐストの影響で利益が損なわれたことを受け、リストラ計画を始動させた。

*中東産原油は反発。底堅いNY原油時間外を受けて買いが継続した。RSI(14日)=62.9%。石油製品も反発。ガソリンのRSI(14日)=63.1%。灯油のRSI(14日)=64.8%。NY原油は一時、59.33ドルまで上昇し、2014年12月12日の59.57ドル以来、約4カ月半ぶりの高値を付けた。29日に米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油在庫が前週比190万バレル増と市場予想の230万バレル増を下回った上、受け渡し拠点のオクラホマ州クッシングの在庫が51万4000バレルの減少となり、2014年11月下旬以来約5カ月ぶりの取り崩しとなったことが強材料。また、為替市場では、ドルの対ユーロ相場が下落基調を強めているため、ドル建て原油相場を押し上げそうだ。

*東京ゴムは、上海ゴム相場高を受けて3日続伸。終値は25日高値に達した。RSI(14日)=67.3%。

*トウモロコシは上伸。シカゴ時間外の堅調を受けて買戻しが強まった。RSI(14日)=35.1%。一般大豆は堅調。RSI(14日)=41.7%。

*東京外国為替市場のドル円相場は、日銀の金融政策決定会合で現状維持が決まっやことで、118円台半ばで軟調に推移している。昼頃は、119円台まで戻したが、午後1時すぎに日銀決定会合で現状維持が決まると118円47銭まで下落した。日銀の決定会合に関しては、予想通りの現状維持だったが、一部では追加緩和への思惑があったため、直後はドル売り・円買いが優勢になったようだ。また、日経平均株価が前営業日比で500円を超える大幅安となったことも、ドル円の戻りを抑えた。

*日経平均株価は急反落。昨夜発表された1~3月期の米実質GDP速報値が前期比0.2%増と、前期の2.2%増や市場予想の1.0%増を下回ったことで、米国の景気先行き懸念が強まり、売りが殺到した。日銀の金融政策決定会合で「現状維持」が決まった後は下げ幅を広げ、一時556円安まで値下がりした。

第12回 『おしえて陳さん』 
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4月30日(木)
【4月29日の海外相場および市況】
ny0429

*29日のNY金は、3日ぶりに反落した。ただ、50日移動平均線は上回ったまま。RSI(14日)=54.7%。2015年1~3月の実質GDP(国内総生産)速報値は前期比0.2%の小幅増にとどまり、204年1~3月以来の低水準となった。ただ、連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表を控えて、内容を見極めたいとの思惑から、大きくは動けなかった。白金はユーロの上昇を受けて3日続伸。RSI(14日)=53.1%。

*引け後に発表された連邦準備制度理事会(FRB)は2日間の連邦公開市場委員会(FOMC)後に出した声明で、米国の雇用と経済の弱さを指摘した。年内の利上げ実施についての可能性には言及した。ただ、市場は、FRB声明から、6月利上げの予想を後退させているが、9月利上げの可能性を強めている。NY金時間外は、6ドル程度安い1204ドル台で推移している。NY白金時間外は2ドル程度安い1153ドル台で推移している。

*29日のNY原油は続伸した。RSI(14日)=65.8%。1~3月の米実質GDP(国内総生産)速報値は0.2%増と前期の2.2%増から急減速し、市場予想の1.0%増も大きく下回った。発表を受け、為替市場ではドルがほぼ全面安の展開となり、ドル建て原油は割安感から買い戻された。また、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油在庫が190万バレル増と、市場予想の230万バレル増を下回ったほか、原油受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫が5カ月ぶりに減少に転じたことも好感され、買いが加速した。北海ブレント原油は上昇。

*シカゴトウモロコシは、ドルの下落を受けて上昇。RSI(14日)=40.5%。米中西部では今後2週間の大半、トウモロコシの作付けにとって理想的な天候になるとの予報を受け、上値は重かった。

*シカゴ大豆は続伸。終値は50日移動平均線を上回った。RSI(14日)=57.8%。アルゼンチンの主要穀物港でのストを受け、同国の大豆出荷に支障が出るのではないかとの懸念が強まった。堅調な大豆ミールも支援材料になった。

*29日のNY外国為替市場のドル円相場は、予想を下回る米実質GDP(国内総生産)や連邦公開市場委員会(FOMC)声明を受けて、一時118円60銭台まで下落したが、引けには119台に戻した。1~3月期の米実質GDP速報値は前期比0.2%増と、伸び率は前期(2.2%増)から大幅に下回った。市場予想の1.0%増も下回り、景気先行き不安が再燃した。これをきっかけに、円買い・ドル売り圧力が台頭し、一時118円60銭と、20日以来約1週間ぶりの安値を付けた。ただ、午後に公表されたFOMC声明を受けて、一転してドル買い・円売りに転換し、一気に119円34銭まで上昇した。連邦準備制度理事会(FRB)は声明では、足元の景気認識については引き下げたものの、「冬季に一時的な要因で減速」と強調したため、市場の過度な警戒感が後退した。金融政策に関しては現状維持とした。ユーロは対ドル、対円ともに堅調。対ドルで1.11ドル台を回復した。

*29日のNYダウは、企業の弱い四半期決算や米実質GDP(国内総生産)が嫌気されて反落。米商務省が朝方発表した1~3月期の実質GDPは前期比0.2%増(市場予想は1.0%増)に留まった。ただ、寒波や西海岸の港湾ストなどの一時的な要因に圧迫されたとの見方から、影響は限定的だった。連邦公開市場委員会(FOMC)の声明には、特段のサプライズはなく、ほとんど材料視されなかった。

【本日の主な経済指標およびイベント】
未定 (日) 日銀金融政策決定会合
08:50 (日) 3月鉱工業生産・速報 [前月比] -3.1% -2.3% 
      (日) 3月鉱工業生産・速報 [前年比] -2.0% -3.4% 
15:00 (独) 3月小売売上高指数 [前月比] -0.5%(-0.1%) +0.5% 
      (独) 3月小売売上高指数 [前年比] +3.6% +3.1%
16:55 (独) 4月失業者数 -1.5万人(-1.4万人) -1.5万人
16:55 (独) 4月失業率 6.4% 6.4%
18:00 (EU) 4月消費者物価指数・速報 [前年比] -0.1% 0.0%
18:00 (EU) 3月失業率 11.3% 11.2%
18:30 (南ア) 3月生産者物価指数 [前年比] +2.6% +2.7%
21:00 (南ア) 3月貿易収支 -85億ZAR -65億ZAR
21:30 (加) 2月GDP [前月比] -0.1% -0.1%
21:30 (米) 週次新規失業保険申請件数 29.5万件 29.0万件
21:30 (米) 3月個人所得 [前月比] +0.4% +0.2%
21:30 (米) 3月個人支出 [前月比] +0.1% +0.5%
21:30 (米) 3月PCEデフレーター [前年比] +0.3% +0.4%
21:30 (米) 3月PCEコア・デフレーター [前月比] +0.1% +0.2% 
      (米) 3月PCEコア・デフレーター [前年比] +1.4% +1.4%
22:45 (米) 4月シカゴ購買部協会景気指数 46.3 50.0 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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4月29日(水)
【4月28日の海外相場および市況】
ny0428

*28日のNY金は続伸。RSI(14日)=56.2%。米民間有力調査会社コンファレンス・ボードが公表した4月の消費者信頼感指数が予想外に悪化したことをきっかけに、ドル安・ユーロ高が加速し、ドル建て金に割安感が生じたため、買われた。一時1214.90ドルと約3週間ぶりの高水準を付けた。ただ、買い一巡後は上値が重くなった。28、29日の2日間に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちとなり、追随買いは乏しかった。低調な米経済指標の発表が続く中、市場では連邦準備制度理事会(FRB)が利上げに動く時期は9月以降に後ずれするのではないかとの観測が浮上している。白金もドル安を受けて小幅続伸。RSI(14日)=52.2%。

*28日のNY原油は小高い。RSI(14日)=63.2%。米エネルギー情報局(EIA)が29日に発表する週間在庫統計で原油在庫の増加が見込まれるものの、為替相場ではユーロ高・ドル安となり、ドル建て原油の割安感から買われた。ただ在庫増を警戒して買い意欲は弱かった。北海ブレント原油は反落。

*米石油協会(API)が28日公表した4月24日までの1週間の原油在庫は、前週比420万バレル増の4億8540万バレルとなった。予想は230万バレル増だった。原油受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫は16万2000バレル減で、今年初の減少となった。製油所の原油処理量は日量9万8000バレル増加。ガソリン在庫は40万8000バレル増、予想は20万バレル増だった。ディーゼルとヒーティングオイルを含むディスティレート(留出油)在庫は74万6000バレル増、予想は120万バレル増だった。原油輸入量は10万3000バレル増の日量810万バレルだった。

*シカゴトウモロコシは小反発。一時は半年ぶりの安値を付けたが、ショートカバーや安値拾いの買いが入って上昇に転じた。ただ、米中西部の穀物ベルトで乾燥気候になるとの予報により、作付けが進展するとの見方が強まって上値を抑えた。RSI(14日)=35.8%。

*シカゴ大豆は続伸。輸出需要の高まりを背景に、一時3週間超ぶりの高値を付けた。しかし利益確定の売りが出たため、上値を削った。最近数週間にわたって農家の販売が遅れているため、加工業者への圧砕向け供給が逼迫しているという。RSI(14日)=52.2%。

*28日のNY外国為替市場のドル円相場は、軟調に推移した。4月のコンファレンス・ボード消費者信頼感指数が市場の改善予想に反して悪化したため、円買い・ドル売りが活発化し、一時118円77銭まで下落した。ただ、29日には、1~3月期GDP(国内総生産)と連邦公開市場委員会(FOMC)声明が公表されることから、様子見気分が強まって引けには買い戻された。ユーロは堅調。ギリシャが金融支援獲得に向けて債権団との交渉チームを再編するなど、協議打開への期待が買い戻しを後押しした。

*28日のNYダウは、弱い米経済指標を受けて利上げ時期の後ずれ観測が浮上したことから小反発した。調査会社コンファレンス・ボードが発表した4月の米消費者信頼感指数が市場予想を大幅に下回ったことや、イランが米貨物船を拿捕したとの報が伝わったことが弱材料となった。ただ、経済指標の悪化で利上げ時期が後ずれするとの観測が浮上し、下値では買いが入ったためプラスに転じた。連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表と1~3月期の米GDP(国内総生産)速報値の発表を翌日に控えて様子見気分が強まった。


【本日の主な経済指標およびイベント】
東京休場(昭和の日)
07:45 (NZ) 3月貿易収支 +0.50億NZD(+0.83億NZD) +3.00億NZD +6.31億NZD
21:00 (独) 4月消費者物価指数・速報 [前月比] +0.5% -0.1% 
      (独) 4月消費者物価指数・速報 [前年比] +0.3% +0.4% 
21:30 (米) 第1四半期GDP・速報値 [前期比年率] +2.2% +1.0% 
21:30 (米) 第1四半期個人消費・速報値 [前期比] +4.4% +1.7% 
23:00 (米) 3月中古住宅販売成約 [前月比] +3.1% +1.0%
27:00 (米) FOMC政策金利発表 0.00-0.25%
30:00 (NZ) RBNZオフィシャル・キャッシュレート 3.50%

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

【4月28日 国内終値】
tk0428

4月28日(火)
【4月27日の海外相場および市況】
ny0427

*週明け27日のNY金は、大幅反発。終値は1200ドルを回復し、50日移動平均線を上回った。RSI(14日)=52.8%。前週末24日のユーロ圏財務相会合では、対ギリシャ追加支援をめぐる協議が続けられたが、包括的な経済改革リストの提出を改めて求める結果にとどまった。このため、安全資産とされる金が買われた。為替市場では、ユーロが対ドルで反発したため、ドル建て金に割安感が生じ、1200ドルの節目を回復した。市場は、29日に発表される連邦公開市場委員会(FOMC)声明から、利上げ時期の手掛かりを探ろうとしている。白金はユーロが対ドルで反発したことから買われた。終値は1150ドルを回復し、25日移動平均線を上回った。RSI(14日)=50.7%。

*週明け27日のNY原油は続落。RSI(14日)=61.9%。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが24日に公表した調査では、国内石油掘削リグの稼動数が703基と前週比31基減少となった。20週連続の減少となり、減少ペースも前週から加速したため、当初は買いが先行した。また、イエメンではサウジアラビア軍などによる空爆やイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」が絡む衝突が続いていることから、地政学的リスクを懸念した買いもあった。しかし、28日に米石油協会(API)、29日にエネルギー情報局(EIA)の石油在庫統計を控えていることから、利益確定売りが強まって反落に転じた。米国では石油リグの稼働数が減少しているが、原油在庫は15週連続で増加し、過去最高の4億8900万バレルに達している。北海ブレント原油は反落。

*シカゴトウモロコシは、米中西部の穀倉地帯で今週は乾燥天候になるとの見通しを受け、作付けが加速するとの見方が広がり、6営業日連続下落となった。一時約6カ月ぶり安値を付けた。RSI(14日)=36.5%。

*シカゴ大豆は輸出需要が堅調なことを受けて反発。週間輸出検証高(17~23日)によると、米国産大豆の検証高は31万1622トンで、市場予想レンジ(12万5000~27万5000トン)を上回った。RSI(14日)=49.8%。

*週明け27日のNY外国為替市場のドル円相場は、材料も特になく119円付近で小動きとなった。29日の連邦公開市場委員会(FOMC)声明や、1~3月の米GDP(国内総生産)速報値の発表を控えて、様子見気分が強まった。格付け大手フィッチ・レーティングスが日本国債の格付けを一段階引き下げたことは円売り要因となった。ユーロは、ギリシャが欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)との支援協議を担当する交渉チームを再編成したとの報を受けて、交渉進展に期待が出たことから、対円、対ドルで買われた。対ドルでは一時1.0927ドルと、4月7日以来約3週間ぶりの高値を付けた。

*週明け27日のNYダウは、今週開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて利益確定売りが優勢となり、反落した。欧州株高を好感して買いが先行したものの、28、29の両日開かれるFOMCを前にいったん利益を確保する売りに押され、株価はマイナスに転じた。


【本日の主な経済指標およびイベント】
17:30 (英) 第1四半期GDP・速報値 [前期比] +0.6% +0.5%
   (英) 第1四半期GDP・速報値 [前年比] +3.0% +2.6% 
22:00 (米) 2月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 [前年比] +4.56% +4.70% 
23:00 (米) 4月消費者信頼感指数 101.3 102.2 
23:00 (米) 4月リッチモンド連銀製造業指数 -8 -2 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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【4月27日 国内市況と終値】
tk0427

*金は大幅下落。RSI(14日)=37.8%。前週末のNY金が、世界的な株高を背景に売られ、約5週間ぶり安値で終了したことや、円高・ドル安の進行が圧迫要因となり、売りが優勢となった。今週は重要な経済指標やイベントが複数あり、金相場も大きく上下に振れる可能性がありそうだ。28、29日には連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、29日には米1-3月期国内総生産(GDP)が発表される。30日には日銀金融政策決定会合および黒田日銀総裁会見があり、5月1日には米4月ISM製造業景況指数が発表される。*白金は下落。NY白金相場の下落や円高を受けて売りが優勢となった。RSI(14日)=35.2%。

*中東産原油は3営業日続伸。RSI(14日)=63.3%。前週末は北海ブレントが、イエメン情勢の不透明感などを背景に4カ月半ぶりの高値を付けたが、この流れを引き継いで、東京市場も買いが優勢となった。ただ、NY時間外が軟調に推移したことから、上値は重くなった。石油製品は、原油高になびき続伸。ガソリンのRSI(14日)=63.7%、灯油のRSI(14日)=66.5%。

*ゴムは原油高と上海高受け、CBを交えてて急反発。RSI(14日)=62.6%。3月27日以来約1カ月ぶりの高値水準で終えた。上昇の背景には中国の金融緩和がありそうだ。

*トウモロコシは大幅続落。RSI(14日)=27.5%。米国産地の作付けが進展しているとの観測や為替の円高を背景に売りが優勢となった。一般大豆もシカゴ大豆安を受けた売りが優勢となり下落。RSI(14日)=35.4%。

*週明け27日の東京外国為替市場のドル円相場は、118円台後半で保ち合いとなっている。特段の材料も見当たらず、方向感に乏しい展開となった。週後半に日米金融政策決定を控えて動きにくいようだ。

*日経平均は小幅続落し、2万円の大台を割り込んだ。今週は主要企業の2015年3月期決算発表や内外の経済指標、重要イベントが目白押しで、結果を見極めるまでは動きにくく、利益確定売りが先行したようだ。


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4月27日(月)
【4月24日の海外相場および市況】
ny0424

*24日のNY金は、世界的な株価上昇を受けて反落し、約5週間ぶりの安値で終了した。RSI(14日)=42.1%。ただ、翌週に連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、利上げ時期への思惑から、一段の下落には至らなかった。CFTC建玉4月21日時点:ファンドの金買い越しは10万1245枚(前週比+2848枚)と買い越し幅は増加。総取組高は39万7379枚と前週比2290枚の増加。ファンドは売りと買いを共に減らしている。

*白金は反落。RSI(14日)=40.0%。CFTC建玉4月21日時点:ファンドの白金買い越しは2万7379枚(前週比-1988枚)と買い越し幅は減少。総取組高は6万8668枚と前週比31枚の減少。ファンドは売りと買いを共に増やしている。

*24日のNY原油は反落。RSI(14日)=63.7%。イエメン情勢の緊張は支援要因だったが、この日発表された3月の米耐久財受注は、8カ月ぶりの大きな伸びとなったものの、コア部分が弱い数字となった。設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財受注は、市場の増加予想に反してマイナスとなり、弱材料視された。CFTC建玉4月21日時点:ファンドの原油買い越しは32万3092枚(前週比+4万932枚)と買い越し幅は増加。総取組高は172万3025枚と前週比5万1748枚の減少。ファンドは売りと買いを共に減らしている。北海ブレント原油は、イエメン情勢を背景に4カ月半ぶりの高値を付け、65ドル台で引けた。

*24日のシカゴトウモロコシは、米中西部の作付けが大きく進展するとの見方に圧迫されて続落し、昨年11月20日以来の安値水準で引けた。RSI(14日)=39.5%。小麦相場の急落も弱材料となった。米国の鳥インフルエンザの拡散懸念も嫌気されている。CFTC建玉4月21日時点:ファンドのトウモロコシ買い越しは32万3092枚(前週比+4万932枚)と買い越し幅は増加。総取組高は172万3025枚と前週比5万1748枚の減少。ファンドは売りと買いを共に減らしている。

*24日のシカゴ大豆は、輸出需要低迷が懸念されて続落。RSI(14日)=48.4%。好調な南米産大豆油の出荷やドル高が、今後も米国産需要を圧迫するとの見方が強まった。ミネソタ州が鳥インフルエンザの発生を受け、緊急事態を宣言したことも、需要減退懸念を強めた。CFTC建玉4月21日時点:ファンドの大豆売り越しは1万748枚(前週比-2万6467枚)と売り越し幅は減少。総取組高は74万9699枚と前週比4万4699枚の減少。ファンドは買いを増やし、売りを減らしている。

*週末24日のNY外国為替市場のドル円相場は、118円台後半に下落した。3月の米耐久財受注額は前月比4.0%増加となり、伸び率は8カ月ぶりの大きさとなり、市場予想の0.6%増を大きく上回った。一方、設備投資の先行指標となる航空機を除く非防衛資本財受注は0.5%減少し、予想の0.3%増を大きく下回った。最近発表された小売売上高や住宅販売件数など一連の経済指標が低調だったことと併せて、市場では米景気減速不安が強まった。連邦準備制度理事会(FRB)による年内の米利上げに懐疑的な見方が強まり、円買い・ドル売りの流れが加速し、一時118円82銭まで下落した。ユーロは、対ドルで堅調に推移した。この日開かれた欧州連合(EU)ユーロ圏財務相会合は、ギリシャ金融支援問題について合意に至らなかったが影響は小さかった。

*週末24日のNY株式市場は、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コム、グーグルなど主要IT企業の四半期決算を好感した買いが入り、3営業日連続上昇した。一方、この日発表された3月の耐久財受注は、設備投資の先行指標となる数字が前月比マイナスとなり、欧州連合(EU)ユーロ圏財務相会合も対ギリシャ支援で合意できなかったことはいずれも相場の上値を抑えたようだ。

【本日の主な経済指標およびイベント】
特になし。


*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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【4月24日 国内市況と終値】
tk0424

*金は小動き。為替も時間外相場も変動が小さく、方向性のない展開となった。RSI(14日)=45.7%。白金は小幅安。NY白金の反発を受けた買いに上昇して始まったが、その後は時間外安を受けて売りが出た。RSI(14日)=41.0%。NY金は、来週に1~3月期米GDP速報値の発表や、連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることもあって、様子見ムードが強まっているようだ。

*南アフリカの全国鉱山労組(NUM)は来週、産金業界の下級労働者の基本給を75%引き上げる要求を提出する意向。就労1年目の月給は現在5700ランドだが、これを1万ランドにするよう求めていく方針という。労使交渉は難航が予想され、利幅が圧迫されている南アの産金業界で労使紛争が長期化する可能性も指摘されている。NUMには産金労働者の57%が加盟しており、先月は、産金業界と石炭業界、ダイヤモンド業界について100%の賃上げを求める可能性を示唆していたという。

*中東産原油は続伸。RSI(14日)=62.4%。23日の米欧石油市場で、サウジアラビアのイエメン空爆を懸念した買いが入り、北海ブレントが年初来高値を付けたのを受けて、一時4万8550円と、昨年12月12日以来の高値を付けた。ただ、時間外相場が伸び悩んだことから上値を削った。原油相場の上昇を受け、石油製品も続伸した。ガソリンのRSI(14日)=64.0%。灯油のRSI(14日)=63.3%。納会の5月当限は、ガソリンが750円高の6万2130円、灯油が870円高の5万8050円。海外原油相場は、イエメンをめぐる緊張が中東からの供給不安につながるとの懸念に加え、NY原油の受け渡し拠点である米オクラホマ州クッシングの在庫減少予測が買い材料になった。ただ、米原油在庫は過去最高水準に積み上がっていることは弱材料視されている。

*ゴムは4日ぶり反落。RSI(14日)=53.9%。新甫10月限は、206円30銭で発会した後は206円で終えた。前日は、上海ゴム高に加え、東南アジアの大手天然ゴムメーカーが、割安なシンガポール商品取引所での受け渡しを止めると報じられたことが買いを誘ったようだ。

*トウモロコシは下落。23日のシカゴトウモロコシ相場が、作付け作業の進展観測を背景に下落したことから、売りが先行した。RSI(14日)=32.7%。一般大豆はまちまち。RSI(14日)=38.3%。シカゴ穀物時間外相場は、トウモロコシが下落する一方、大豆は堅調に推移している。トウモロコシは、作付けが進捗するとの見方が弱材料視され、大豆はブラジルのトラック運転手のストが強材料視されたようだ。来週もシカゴ相場は、作付け状況をにらんだ展開となりそうだ。

*東京外国為替市場のドル円相場は、119円台半ばで保ち合い。日経平均株価は、反落したものの2万円の大台を維持しており、売り材料にはならなかった。特段の材料もなく、方向感の出ない展開が続いた。

*日経平均株価は、4日ぶりに反落。週末には、ギリシャの債務問題が焦点になるユーロ圏財務相会合が開かれることから、利益確定売りが優勢となった。ただ、終値は2万円の大台を維持し、底堅く推移した。


第12回 『おしえて陳さん』 
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4月24日(金)
【4月23日の海外相場および市況】
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*23日のNY金は反発。前日、3週間ぶりの安値で終了したが、米経済指標の悪化を受けて、この日は買い戻しが入った。週間新規失業保険申請件数が1000件増の29万5000件と、市場の減少予想に反して弱い内容となり、3月の新築住宅販売件数も48.1万件と市場予想の51.5万件を下回ったことから、ドル売りが強まり、ドル建て金に割安感が生じた。ただ、市場の関心は来週の連邦公開市場委員会(FOMC)に移っており、上値は追えず、終値は1200ドルを回復できなかった。RSI(14日)=49.2%。白金はドル安を受けて反発。RSI(14日)=44.3%。

*23日のNY原油は、地政学的リスクが高まる中、ドルが対ユーロで下落したことから買われ急伸した。サウジアラビア主導の連合軍が22日、イスラム教シーア派系武装組織がイエメン南部タイズの軍事拠点を占拠したことへの措置として空爆を加えたと伝わると、サウジなどの産油国からの供給が停滞するのではないかとの懸念が強まった。また、外国為替相場ではドルが対ユーロで下落し、ドル建て原油に割安感が生じ買われた。RSI(14日)=64.7%。北海ブレントは大幅続伸し、年初来高値を付けた。サウジアラビアなどによるイエメンへの空爆を受け、中東地域の原油供給に支障が出るのではないかとの懸念が強材料視された。

*シカゴトウモロコシは4日続落。米中西部における作付け作業の進捗で改善が予想されたことが弱材料視された。RSI(14日)=39.8%。シカゴ大豆は、現物と大豆油の堅調が支援材料となって反発。RSI(14日)=53.8%。

*23日のNY外国為替市場のドル円相場は、米経済指標の悪化を受けて反落した。NY市場は120円台で寄り付いたものの、週間新規失業保険申請件数が1000件増の29万5000件と、市場の減少予想に反して弱い内容となり、3月の新築住宅販売件数も48.1万件と市場予想の51.5万件を下回ったことから、ドル売り・円買いが強まった。米長期金利が一段と低下し、一時119円43銭まで下落した。ユーロは堅調。ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念が後退し、買い戻しが進んだ。

*23日のNY株式相場は、原油価格上昇を受けて企業業績の先行きに対する安心感が広がり続伸した。週間新規失業保険申請件数や3月の新築一戸建て住宅販売件数は、いずれも市場予想よりも弱い結果となった。また、早朝発表の米主要企業2015年1~3月期決算も市場に好感される内容ではなく、弱材料視された。ただ、イエメン情勢の緊迫化を受けて、原油価格は上昇したことは、エネルギー株の上昇につながった。

【本日の主な経済指標およびイベント】
17:00 (独) 4月IFO景況指数 107.9 108.4
21:30 (米) 3月耐久財受注 [前月比] -1.4% +0.6% 
   (米) 3月耐久財受注 [前月比:除輸送用機器] -0.4%(-0.6%) +0.3% 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第11回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/


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