テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

2015年06月

【6月30日 国内市況と終値】
tk0630

*金は反落。NY金時間外が下落しているため、売りが優勢となった。RSI(14日)=40.3%。白金は反発。NY白金高を受けた買戻しに堅調に推移した。RSI(14日)=35.9%。

*中東産原油は4日続落。RSI(14日)=41.3%。29日の欧米原油相場がギリシャ債務問題の拗れによるリスク回避の動きに下落した地合い受けて下落したため、売りが優勢となった。また、欧米など6カ国とイランの核協議をめぐる最終合意の期限が30日に迫っているが、イラン情勢も流動的なため、ポジションを取りにくい状態にある。石油製品も中東産原油に追随して続落。ガソリンのRSI(14日)=38.6%。灯油のRSI(14日)=40.8%。

*ゴムは上海ゴム安を受けてCBが発動し大幅続落。RSI(14日)=34.9%。中国人民銀行(中央銀行)が急遽発表した追加利下げの効果で、週明けの中国株や上海ゴムは相場回復が期待されたにもかかわらず、ともに急落しており、東京ゴムは失望感から手じまい売りが急がれた。また、ギリシャ債務問題の深刻化から、原油相場が下落したことも嫌気されたようだ。

*トウモロコシは反落。大手投資銀行が弱気のレポートを発行したことに加え、米四半期在庫
と作付面積の発表を控えて利食い売りが出た。RSI(14日)=65.8%。一般大豆は、シカゴ大豆時間外の下落を眺めて下落。RSI(14日)=52.6%。

*米農務省は今夜午前1時に作付面積を発表する。トウモロコシの市場予想平均は8929万2000エーカーと作付意向面積報告の8919万9000エーカーから微増が見込まれている。大豆の市場予想平均は8517万1000エーカーと作付意向面積報告の8463万5000エーカーから上方修正され、過去最高を記録する見通し。

*東京外国為替市場のドル円相場は、122円台前半で保ち合い。早朝、122円台半ばで推移していたが、実需筋の売りや中国株の下落に圧迫されて軟化し。ギリシャのデフォルトが懸念される中、リスクオフムードが根強く、円買い基調が継続しているようだ。

*日経平均株価は反発。前日600円近く下落したことから値頃感が強まり、買いが先行した。ただ、ギリシャ債務危機は、7月5日の国民投票の結果が判明するまでは予断を許さない状況が続きそうだ。


第20回 『おしえて陳さん』 
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6月30(火)
【6月29日の海外相場および市況】
ny0629

*週明け29日のNY金は続伸。RSI(14日)=46.8%。欧州連合(EU)ユーロ圏諸国は週末、緊縮財政の是非を問う国民投票の実施を決めたギリシャに対し、現行の金融支援策の打ち切りを決定。国際通貨基金(IMF)への債務返済期限が30日に迫る中、同国がデフォルト(債務不履行)に陥る可能性が強まったとの警戒感が広がった。これを受け、世界的に株価が下落する一方で、安全資産とされる金は買われた。白金は小反発。RSI(14日)=43.1%。

*週明け29日のNY原油は4日続落。RSI(14日)=44.2%。ユーロ圏諸国が先週末、対ギリシャ金融支援の延長を拒否し、交渉は合意に至らずに終了し、同国がデフォルト(債務不履行)に陥るとの懸念が高まる中、リスク回避姿勢が強まり、世界的に株価が下落し、原油にも売り圧力が強まった。また、欧米など6カ国とイランによる核問題解決に向けた交渉が翌30日に最終合意期限を迎える。交渉が合意に至れば、イラン産原油の輸出が拡大されるとの観測もあり、需給緩和も意識されたようだ。北海ブレント原油は続落し、一時5日以来の安値を付けた。

*週明け29日のシカゴトウモロコシは、一時急伸したものの、30日の米農務省の作付面積報告の発表を前に、利食い売りが出て反落した。RSI(14日)=74.5%。シカゴ大豆はまちまち。期近はショートカバーで反発する一方、期先は米農務省の統計発表を控えたポジション調整を受け下落した。RSI(14日)=60.1%。

*週明け29日のNY外国為替市場のドル円相場は上昇。週末に行われたギリシャの債務問題をめぐる財務相会合で、同国への金融支援が6月30日に打ち切られることが決定し、ギリシャがデフォルトに陥る可能性が高まった。ギリシャの政府当局者は週明け29日、国際通貨基金(IMF)に対する債務返済を期限の30日に行わないと表明した。金融市場ではリスク回避姿勢が強まり、株が売られ、安全資産とされる円が買われた。

*週明け29日のNYダウは大幅下落。ギリシャの金融支援をめぐる交渉が先週末に合意できず、同国がデフォルト(債務不履行)に陥るとの懸念が広がった。ギリシャ当局者が今月期限を迎える国際通貨基金(IMF)融資の支払いには応じないと表明したことで、株は大幅安となった。市場では、ギリシャで7月5日に予定している金融支援の是非をめぐる国民投票で反対派が多数を占めれば、同国のユーロ圏離脱が現実となり、金融市場全体に混乱が拡大する可能性があると見られている。


【本日の主な経済指標およびイベント】
07:45 (NZ) 5月住宅建設許可 [前月比] -1.7%(-0.9%) -- 0.0%
15:00 (独) 5月小売売上高指数 [前月比] +1.7%(+1.3%) 0.0%
      (独) 5月小売売上高指数 [前年比] +1.0% +2.8%
16:55 (独) 6月失業者数 -0.6万人 -0.5万人
16:55 (独) 6月失業率 6.4% 6.4%
17:30 (英) 第1四半期GDP・確報値 [前期比] +0.3% +0.4%
      (英) 第1四半期GDP・確報値 [前年比] +2.4% +2.5%
17:30 (英) 第1四半期経常収支 -253億GBP -240億GBP
18:00 (EU) 6月消費者物価指数・速報 [前年比] +0.3% +0.2%
18:00 (EU) 5月失業率 11.1% 11.1%
21:00 (南ア) 5月貿易収支 -25億ZAR -32億ZAR
21:30 (加) 4月GDP [前月比] -0.2% +0.1%
22:00 (米) 4月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 [前年比] +5.04% +5.50%
22:45 (米) 6月シカゴ購買部協会景気指数 46.2 50.0
23:00 (米) 6月消費者信頼感指数 95.4 97.4 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。


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【6月29日 国内市況と終値】
tk0629

*金は小反発。RSI(14日)=45.8%。ギリシャ債務ショックを受けて、ユーロが急落する中、「質への逃避」からNY金時間外が急反発したことを受けて買われた。ただ、為替市場では、円買い・ドル売りが強まったため、上げ幅を縮小した。白金は続落。RSI(14日)=33.1%。安寄り後、買い戻しに安値を切り上げる場面があったものの、午後に入る
と円高に圧迫された。

*中東産原油は大幅続落。先限は一代の安値を更新した。RSI(14日)=41.9%。NY原油時間外安と円高を受けて売りが優勢となった。原油市場では今週、ギリシャへの金融支援問題に加え、イラン情勢も大きなポイントになっている。イラン核協議をめぐり、欧米など6カ国との最終合意の期限が6月末に控えており、最終合意した場合、イランからの原油供給がすぐに拡大するわけではないものの、心理的には弱材料視されそうだ。逆に、合意に至らなければ、強材料視される可能性がある。石油製品も原油になびき下落。ガソリンのRSI(14日)=40.3%。灯油のRSI(14日)=42.2%。

*ゴムは下落。上海ゴム安や円高が嫌気された。RSI(14日)=42.1%。中国人民銀行は27日、株価の急落を受ける形で0.25%の追加利下げに踏み切ったが、中国の株安を止めることはできず、上海ゴムにも先安観が強まりそうだ。

*トウモロコシは続伸。シカゴ時間外相場高を受け買いが優勢となった。RSI(14日)=76.3%。シカゴトウモロコシ時間外で、新穀12月限が前週末26日402.0セントと急伸し、1月13日以来、約5月半ぶりに400セントの大台を回復した。米中西部の長雨による作柄の悪化懸念を背景に、弱気ファンドが買戻しを急いだようだ。一般大豆は下落。RSI(14日)=62.6%。

*東京外国為替市場のドル円相場は急落。早朝、週末にユーロ圏財務相会合がギリシャに対する金融支援の延長を否決し
たことから、122円前半に急落。その後は値頃感からの買いも入り、123円台を回復する場面もあった。しかし、上海総合株価指数が大幅安となり、日経平均株価も連れ安となったことで、リスクオフモードが強まり、122円台後半に押し戻された。

*日経平均株価は大幅下落。ユーロ圏諸国によるギリシャへの金融支援交渉がまとまらず、ギリシャ政府が債務を返済できなくなる可能性が高まり、日経平均株価は大幅安となった。一時600円を超える下落場面もあった。急激な円高や中国株の下落も弱材料となった。


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6月29(月)
【6月26日の海外相場および市況】
ny0626

*週末26日のNY金は、6日ぶりに小反発。一時1167.10ドルと、3週間ぶりの安値を付けたが、ギリシャ金融支援をめぐる交渉の先行き不透明感から、反発に転じた。ただ、対ユーロでのドル高を背景にドル建て金に割高感が生じ、上値は限定的だった。RSI(14日)=43.2%。CFTC建玉6月23日時点:ファンドの金買い越しは9万5114枚(前週比+1万9391枚)と買い越し幅は増加。総取組高は43万0978枚と前週比1万5260枚の増加。ファンドは売りを減らし、買いを増やしている。

*週末26日の白金は反落。RSI(14日)=42.3%。CFTC建玉6月23日時点:ファンドの白金買い越しは1万9482枚(前週比-3834枚)と買い越し幅は減少。総取組高は8万4121枚と前週比1643枚の増加。ファンドは買いを減らし、売りを増やしている。

*週末26日のNY原油は、3日続落。RSI(14日)=50.1%。ギリシャ支援問題をめぐり、6月末の期限までに同国と欧州連合(EU)など債権団による交渉に折り合いが付くかどうか不透明な状況。また、今月末に最終合意期限が迫るイラン核問題をめぐる同国と主要6カ国による協議の行方に関しても、合意して対イラン制裁が解除されれば、世界的な供給過剰がさらに深刻化することになり、需給緩和が強まる可能性があり、一時58.76ドルの安値を付けた。しかし、クウェート市内にあるイスラム教シーア派のモスクで過激派組織「イスラム国」による自爆テロが発生し、中東地域のエネルギー供給に影響を及ぼすのではないかとの不安が相場を押し上げ、下げ幅を縮めた。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが26日公表した統計によると、今週の米石油掘削リグ稼働数は前週比3基減の628基と、2010年8月以来の低水準となった。減少は29週連続となったが、過去5週間では最も少ない減少幅となった。北海ブレント原油は小反発。CFTC建玉6月23日時点:ファンドの原油買い越しは32万7433枚(前週比+300枚)と買い越し幅は微増。総取組高は165万0025枚と前週比1988枚の減少。ファンドは買い、売り共に減らしている。

*週末26日のシカゴトウモロコシは、米国の大雨懸念で大幅上昇。RSI(14日)=74.4%。5~6月に米中西部で降った大雨は、一部で記録的な雨量に達し、作付けされたばかりの耕地が水浸しになった。CFTC建玉6月23日時点:ファンドのトウモロコシ売り越しは4万6313枚(前週比-1万9065枚)と売り越し幅は減少。総取組高142万7005枚と前週比2万9355枚の減少。ファンドは売り、買い共に減らしている。

*週末26日のシカゴ大豆は続伸。米主要産地で大雨が降り、作付けを終えた地域の収量が減少するリスクが高まっているという。RSI(14日)=63.5%。CFTC建玉6月23日時点:ファンドは大豆を買い越しに転じた。買い越しは3万0218枚(前週比+5万0130枚)。総取組高70万1538枚と前週比3万6011枚の減少。ファンドは売り、買い共に減らしている。

*週末26日のNY外国為替市場のドル円相場は軟化した。欧州連合(EU)など債権団が税金や年金などの項目で一段の譲歩を求める一方、国民負担の軽減を目指すギリシャ政府はこの日も協議を継続したが、両者の隔たりは埋まらなかった。現行の支援期限が今月末に迫る中、週末に詰めの交渉が持ち越された形となり、リスク回避からやや円が買われた。

*週末26日のNYダウは小反発。ギリシャの金融支援交渉をめぐる不透明感が相場の重しとなり、徐々に上げ幅を縮小した。ギリシャと他のユーロ圏諸国は27日に再び会合を開く予定。


【本日の主な経済指標およびイベント】
08:50 (日) 5月鉱工業生産・速報 [前月比] +1.2% -0.8% 
   (日) 5月鉱工業生産・速報 [前年比] +0.1% -2.3% 
21:00 (独) 6月消費者物価指数・速報 [前月比] +0.1% +0.2% 
   (独) 6月消費者物価指数・速報 [前年比] +0.7% +0.5% 
23:00 (米) 5月中古住宅販売成約 [前月比] +3.4% +1.0%
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。


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【6月26日 国内終値】
tk0626

6月26日(金)
【6月25日の海外相場および市況】
ny0625
*25日のNY金は小安い。RSI(14日)=42.4%。5月の米個人消費支出は、自動車、ガソリンなどの支出が大幅に拡大したことから全体で前月比0.9%増加し、5年9カ月ぶりの大幅な伸びとなり、金には弱材料となった。欧州連合(EU)ユーロ圏19カ国は前日に続き、ギリシャ金融支援について協議。支援条件となるギリシャの財政改革案の対立点が解消されず、この日も結論が出なかった。27日に改めて会合を開くことが決定されたが、先行きは不透明。白金は3日続伸。RSI(14日)=43.6%。

*25日のNY原油は続落。RSI(14日)=50.5%。欧州連合(EU)ユーロ圏19カ国はこの日も財務相会合を開催し、対ギリシャ金融支援について協議したものの、結論は持ち越し。27日に改めて会合が開かれる見通しとなり、情勢の先行き不透明感から、市場心理は悪化した。今月末には、イランの核兵器開発疑惑をめぐる欧米など主要6カ国との協議が最終期限を迎える。合意なら経済制裁の解除に伴ってイラン産原油の輸出量が拡大し、世界的な供給過剰に一段と拍車が掛かるとの懸念も弱材料となった。北海ブレント原油も、ギリシャの債務危機が欧州のエネルギー需要に及ぼす悪影響への懸念から下落。

*25日のシカゴトウモロコシは、天候懸念からファンドがショートカバーに入り、急伸し、2カ月ぶりの高値となった。
RSI(14日)=63.3%。シカゴ大豆は反発。米中西部での大雨により、作物の生育に打撃が生じ生産量が減少するとの懸念が強材料となった。RSI(14日)=60.6%。

*25日のNY外国為替市場のドル円相場は、ギリシャの金融支援問題の先行き不透明感が強まって下落した。欧州連合(EU)ユーロ圏19カ国によるギリシャの金融支援をめぐる財務相会合では、この日も結論が出ず、協議は27日へ先送りとなった。ギリシャがデフォルト(債務不履行)を回避できるかどうかをめぐって懸念が強まる中、株が売られ、安全資産として円が買われた。5月の米個人消費支出は、自動車、ガソリンなどの支出が大幅に拡大したことから全体で前月比0.9%増加し、5年9カ月ぶりの大幅な伸びとなった。

*25日のNYダウは続落。5月の米個人消費支出が季節調整済み年換算で前月比0.9%増と、市場予想の0.7%増を上回った。また、米連邦最高裁が医療保険制度改革(オバマケア)の柱である政府補助金について、政府対応は合法との判断を下したことも支援要因となった。 ただ、ギリシャへの金融支援交渉に進展が見られず、徐々にリスクオフムードが強まった。ギリシャと他のユーロ圏諸国は27日に改めて会合を開く予定で、買いが控えられた。


【本日の主な経済指標およびイベント】
07:45 (NZ) 5月貿易収支 +1.23億NZD(+1.83億NZD) -1.00億NZD +3.50億NZD
08:30 (日) 5月全国消費者物価指数 [前年比] +0.6% +0.4% +0.5%
   (日) 5月全国消費者物価指数 [前年比:除生鮮] +0.3% 0.0% +0.1%
08:30 (日) 5月失業率 3.3% 3.3% 3.3%
23:00 (米) 6月米ミシガン大消費者信頼感指数・確報値 94.6 94.6 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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【6月25日 国内市況と終値】

 tk0625

*金は4日続落。RSI14日)=47.5%。昨夜のNY金が下落したため売りが先行したが、NY時間外が下げ渋ったため、下げ幅を縮めた。ギリシャへの金融支援問題を巡って、情勢が二転三転するため、ポジションを取りにくいようだ。白金は3日続伸。NY白金の上昇を受けて買いが優勢となった。RSI14日)=40.3%。

 

*中東産原油は反落。RSI14日)=49.7%。昨夜のNY原油が、米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計でガソリン在庫が増加したことを背景に、下落したため、売りが優勢となった。石油製品も原油安に連れて下落。ガソリンのRSI14日)=49.6%。灯油のRSI14日)=49.8%。EIAの週報によると、原油在庫は前週比490万バレル減少し、市場予想の210万バレル減以上の取り崩しとなった。原油受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫は187万バレル減だった。一方、ガソリン在庫は大方の減少予想に反して、68万バレル増加したが、米石油協会(API)の週間統計でもガソリン在庫が39万バレル増えていたため、弱材料視された。ただ、製油所稼働率が94.0%に上昇しており、必ずしも弱材料ともいえないようだ。

 

*ゴムは、上海ゴム相場の下落を映し、大幅下落となった。RSI14日)=49.3%。昨日は納会だったため、本日はサヤ滑りとなった面もあるようだ。

 

*東京トウモロコシは反落。RSI14日)=66.2%。昨夜のシカゴトウモロコシが生産者の売りに下落したのを受けて、利益確定売りが先行した。一般大豆も軟調。RSI14日)=56.6%。

 

*東京外国為替市場のドル円相場は、123円台半ばから後半にかけて軟調に推移した。昨日から、124円の大台が重くなっていることで、上値では利益確定売りが出やすくなっている。

 

*日経平均株価は5日ぶりに反落。24日のNYダウが大幅下落したことを受けて、東京株式市場も売りが優勢となった。ただ、下値では押し目買いが入り、下げ幅は縮小した。

6月25日(木)

624日の海外相場および市況】

 ny0624

*24日のNY金は、4日続落。RSI14日)=42.8%。13月期の実質GDP(国内総生産)の確定値は前期比0.2%減と、1年ぶりのマイナス成長が確定した。減少幅は市場予想通りで、前回改定値の0.7%減からは上方修正された。発表後、ドル高・ユーロ安が進行したため、金売りが進み、一時1168.10ドルまで下落し、その後は1170ドル台前半で小動きとなった。NY白金は続伸。RSI14日)=38.8%。

 

*24日のNY原油は反落。RSI14日)=53.1%。米エネルギー情報局(EIA)の週報で原油在庫が前週比490万バレルの大幅減となったことでプラス圏に浮上したが、夏のドライブシーズンに入り、小幅な減少になるとみられていたガソリン在庫が増加していたため、需要の伸び悩みが嫌気されて反落に転じた。ガソリン在庫は同68万バレル増と、市場予想の304000バレル減から大きく外れた。ディーゼル油とヒーティングオイルを含むディスティレート(留出油)も180万バレル増となり、市場予想の100万バレル増を超えた。

 

*24日のシカゴトウモロコシは、農家売りや利食い売りに小反落。RSI14日)=56.1%米中西部の過剰な降雨がイールド(単位当たり収量)を低下させるとの懸念を背景に上昇してきたが、30日発表の作付面積報告や四半期在庫報告を控え、ポジション調整の動きとなった。シカゴ大豆は、大豆ミール相場安に連れて下落。RSI14日)=51.3%。

 

*24日のNY外国為替市場のドル円相場は、一時12430銭台に上昇したものの、その後は123円台後半に戻した。201513月期の実質GDP(国内総生産)確定値は前期比0.2%減と市場予想と一致し、改定値の0.7%減から上方

修正された。1年ぶりのマイナス成長が確定したものの、影響は限定的だった。46月期の改善に期待が広がり、米利上げ観測が高まる中、ドル円は一時12438銭と、約1週間ぶりの高値まで上昇した。ただ、その後は、米長期金利の低下を受けて、反落に転じ、124円を割り込んだ。この日は、ユーロ圏財務相会合の協議が終了した。25日に再開される見通しだが、ギリシャが提出した新改革案の判断をめぐっては依然不透明で、ユーロも方向性が定まらず上下に振れる展開となった。

 

*24日のNYダウは下落し、終値は1週間ぶりに節目の18000ドルを割り込んだ。ギリシャ支援交渉は進展が見られず、警戒感が強まり、相場の重石となった。24日のユーロ圏財務相会合では、ギリシャが提出した財政改革案について議論されたが結論は出ず、25日に再び協議されることになった。ギリシャは国際通貨基金(IMF)への15億ユーロの債務について月末に返済期限を迎える。交渉が決裂すれば債務を返済できずデフォルト(債務不履行)に陥る可能性もある。201513月期の米実質GDP(国内総生産)確定値は前期比0.2%減と、改定値の0.7%減から上方修正されたが、予想通りの結果で市場の反応は薄かった。

 

 

【本日の主な経済指標およびイベント】

18:30 (南ア) 5月生産者物価指数 [前年比] +3.0 +3.3

21:30 () 週次新規失業保険申請件数 26.7万件 27.3万件

21:30 () 5月個人所得 [前月比] +0.4 +0.5

21:30 () 5月個人支出 [前月比] 0.0 +0.7

21:30 () 5PCEデフレーター [前年比] +0.1 +0.2

21:30 () 5PCEコア・デフレーター [前月比] +0.1 +0.1

   () 5PCEコア・デフレーター [前年比] +1.2 +1.2 

 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

【6月24日 国内市況と終値】
tk0624

*金は3日続落。23日のNY金が対ユーロでのドル高やギリシャ金融支援協議が前進するとの観測から続落したため、売りが優勢となった。RSI(14日)=49.5%。白金は続伸。NY白金時間外の底堅さを受けて買われた。RSI(14日)=35.2%。

*CPMグループが23日、「白金族金属イヤーブック2015」の中で明らかにしたところによると、2015年の世界白金市場は前年に続き供給不足に陥り、不足幅が21万5000オンス(約6.67トン)になる見通し。採掘量が増加する一方で、自動車や宝飾品向け需要も増加する。2014年は98万1000オンス(約30.5トン)の供給不足だった。 自動車、宝飾品、電子機器向け需要は718万オンス(約223.3トン)と、2014年比2.2%増となる見込み。ただ、2013年の722万オンス(約224.5トン)を下回る。供給は696万オンス(約216.5トン)と、2014年比15%増加するものの、2013年の735万オンス(約228.6トン)を下回るという。採掘量は575万オンス(約178.8トン)となり、5カ月間のストが響いた2014年から20%増加する見通し。ただ、2013年の605万オンス(約188.2トン)を下回る。最大の生産国である南アフリカでは403万オンス(約125.4トン)と、2014年の308万オンス(約95.8トン)から増加するものの、2013年の440万オンス(約136.8トン)から減少する見込み。CPMは2015年の平均価格が1オンス当たり1180.91ドルと、2014年を16%下回り、2006年以来の低水準にとどまると予想した。

*中東産原油は続伸。23日の米欧原油先物が石油製品相場高を受けて上伸したことから、買いが優勢となった。RSI(14日)=54.9%。石油製品は原油に連れて続伸。ガソリンのRSI(14日)=54.2%。灯油のRSI(14日)=54.4%。NY原油は昨日61ドル台で引け、約2週間ぶりの高値で終了した。米石油協会(API)の週間統計を受けて、NY原油時間外でも61ドル台を維持している。API週間統計によると、原油在庫は前週比320万バレル減少したが、ガソリン在庫は39万バレルの増加となった。このため、EIA統計でもガソリン在庫が増加しているとの見方も出ている。

*ゴムは納会と限月交代絡みの買いが入り続伸。RSI(14日)=54.4%。最大の需要国である中国は、1~5月の天然ゴム輸入量が97万トンと前年同期比27.4%減ったという。

*トウモロコシは続伸。23日のシカゴ相場が米産地の作柄悪化を受けて上伸したことから、強気買いが継続した。RSI(14日)=68.0%。一般大豆は、期中以降の4限月がシカゴ大豆安を受けて下落。RSI(14日)=59.1%。

*東京外国為替市場のドル円相場は、一時124円台前半まで上昇したが、その後は軟化し、124円台の維持はできなかった。日経平均株価は続伸したものの、あまり材料視されなかったようだ。

*日経平均株価は続伸し、18年半ぶりの高値を付けた。2000年ITバブル期の高値2万0833円を超えて、一時2万0952円まで上昇したが、高値警戒感から上値が重くなった。市場では25日未明に開かれるユーロ圏財務相会合の結果を待っているようだ。


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6月24日(水)
【6月23日の海外相場および市況】
ny0623

*23日のNY金は3日続落。RSI(14日)=44.4%。終値としては8日の1173.60ドル以来約2週間ぶりの安値で終了した。為替市場では、米長期金利の上昇や堅調な住宅関連統計を受けてドルが対主要通貨で上伸し、ドル建て金には割高感が強まって、売りが優勢となった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル理事は、経済情勢が予想通りに推移する限り、9月と12月の2回にわたり利上げする準備が整っていると述べた。また、23日にアトランタ地区連銀が発表した4~6月期の国内総生産(GDP)見通しは、2%の成長軌道に乗っていることが示された。22日の欧州連合(EU)ユーロ圏緊急首脳会議で、各国首脳はギリシャの新提案を評価しており、ギリシャがデフォルト(債務不履行)を回避できるとの楽観的な見方が出てきた。リスク回避姿勢が弱まり、金には弱材料となった。白金は買戻しに反発。RSI(14日)=35.6%。
 
*23日のNY原油は続伸。RSI(14日)=56.7%。終値としては6月10日の61.43ドル以来、約2週間ぶりの高値。24日に発表される米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計では、原油在庫の減少が予想され、ガソリン相場が急伸したことも、強材料となった。

*引け後に発表された米石油協会(API)の在庫統計によると、米原油在庫は先週より320万バレル減少となり、予想の210万バレル減を下回った。これを受けて、NY原油時間外が続伸し、61.2ドル付近で推移している。

*23日のシカゴトウモロコシは大幅続伸し、5週間超ぶりの高値となった。米中西部では今週、豪雨や暴風で農地が冠水し、作物の一部も倒れ、作柄が悪化している。終値は50日移動平均線を上回った。RSI(14日)=57.2%。シカゴ大豆は期近は軟化、期先は堅調。期先は作付面積の縮小や作柄の悪化が強材料となった。RSI(14日)=53.9%。

*23日のNY外国為替市場のドル円相場は上昇。ギリシャは22日のユーロ圏首脳会議で最新案を提出し、これまで渋ってきた財政収支や年金などの面で譲歩に踏み切った。各国首脳、債権団がこれを歓迎したことから、安全資産の債券が売られ、米長期金利が上昇した。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル理事が、「早ければ9月にも利上げが可能」との見方を示したこともドル買い要因となった。ただ、ギリシャではこの提案内容が緊縮策と受け止められており、議会を通過しないとの懸念もなおくすぶっている。ユーロはギリシャ問題の先行き不透明感を背景に下落。対ドルでは一時1.1135ドルと、約2週間ぶりの安値に下落した。

*23日のNYダウは続伸し、約1カ月ぶりの高値で終了した。5月の米新築住宅販売は約7年ぶりの高水準となった。米経済を引っ張る住宅市場が堅調だったことで、景気に対する楽観的な見方が広がった。ギリシャの金融支援交渉をめぐる期待感も強材料視された。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル理事は、今年2回の利上げが行われる可能性を指摘し、利上げに対する警戒感が上値を抑えた。


【本日の主な経済指標およびイベント】
08:50 (日) 日銀金融政策決定会合議事要旨(5月21・22日分)
17:00 (独) 6月IFO景況指数 108.5 108.1
21:30 (米) 第1四半期GDP・確報値 [前期比年率] -0.7% -0.2% 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第19回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/

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