テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

2015年07月

【7月31日 国内市況と終値】
tk0731

*金は続落。NY金時間外が続落し、為替もやや円高となったことから、売りが優勢となった。RSI(14日)=26.4%。30日に発表された4~6月期の米国内総生産(GDP)速報値は、季節調整済み年率換算で前期比2.3%増と市場予想の2.6%増を下回ったが、1~3月期分が従来の0.2%減から0.6%増に上方修正されたため、冬場の米経済の減速が寒波や港湾ストなど一時的要因の影響とする米連邦準備制度理事会(FRB)の見方を裏付ける結果と捉えられ、9月の利上げ開始の可能性が高まったとの見方が強まり、NY金時間外は続落している。白金もNY白金時間外の下落と円高を受けて反落。RSI(14日)=36.4%。

*東京原油は、昨日の欧米原油相場の下落を受けて売りが優勢となった。RSI(14日)=35.9%。ガソリンは原油に連れて下落したが、灯油は、売られ過ぎ感による買戻しに反発した。ガソリンのRSI(14日)=35.7%。灯油のRSI(14日)=36.8%。

*ゴムは下落。上海株の下落や月末要因の手じまい売りを巻き込んで下値を追う展開となった。上海市場のゴム在庫が増加傾向にあることも弱材料視されている。RSI(14日)=37.6%。

*トウモロコシはシカゴ相場の上昇を受けて買戻しが優勢となった。シカゴトウモロコシは、30日発表された米週間輸出成約高の今年度分が36万4900トンと市場予想レンジの20万~40万トンの上限に近く、来年度分が44万3300トンと予想を上
回ったことが買い材料となった。RSI(14日)=41.6%。大豆はまちまち。RSI(14日)=40.7%。

*東京外国為替市場のドル円相場は、124円前後で保ち合いとなった。124円10銭台で始まったが、利益確定売りに123円87銭まで下落した。しかし、日経平均株価が堅調に推移したため、買い戻され、124円台を回復した。米公開市場委員会(FOMC)や4-6月期国内総生産(GDP)の発表を終えて、週末、月末を迎えたことから、整理商い主体の展開となったようだ。

*日経平均株価は小幅続伸。前日の大幅高の反動で利益確定売りが嵩み、日経平均株価は一時2万0500円を下回った。ただ、下値では押し目買いが入り、相場全体としては堅調に推移した。


第25回 『おしえて陳さん』 
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7月31日(金)
【7月30日の海外相場および市況】
ny0730

*30日のNY金は続落。前日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)声明が、利上げに前向きな内容だったと見られた。年内の利上げが意識され、金の上値は重くなった。4~6月期の実質国内総生産(GDP)速報値が前期比年率2.3%増となった。1-3月期GDPも、0.2%減のマイナス成長とされていたが、0.6%増に上方改定された。米景気の回復が確認され、利上げへ期待が高まりドルが買われると、金には売り圧力が強まった。RSI(14日)=26.0%。白金は3日ぶりに反発。RSI(14日)=31.0%。

*30日のNY原油は、3日ぶりに反落。前日の米エネルギー情報局(EIA)週報では、24日までの1週間の国内原油生
産は日量14万5000バレル減の941万バレルと大きく落ち込んだ。この結果、原油在庫は市場予想を大きく上回る420万バレルの取り崩しとなり、需給緩和懸念が弱まった。しかし、4-6月期実質GDPが前期比年率で2.3%増となり、1-3月の成長率も0.2%減から0.6%増に上方改定されたため、為替市場ではドルが対ユーロで上昇し、ドル建て原油に割高感が生じると、売りが優勢となった。RSI(14日)=31.8%。北海ブレント原油もドル高を受けて小安い。

*30日のシカゴトウモロコシは、ショートカバーの買いに反発。ただ、作柄の改善が見込まれ、上値は重かった。RSI(14日)=37.8%。シカゴ大豆は、輸出需要の強まりで上伸。RSI(14日)=39.5%。

*30日のNY外国為替市場では、年内の米利上げ観測を受けたドル買い・円売りが続き、124円台前半に上昇した。前日に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)声明は、利上げに前向きな内容だったとの見方からドルが買われ、4~6月期の実質国内総生産(GDP)速報値が前期比年率2.3%増となり、米景気の回復が確認されたことから、発表直後には124円50銭台まで上昇した。ただ、予想の2.6%に届かなかったことで利益確定売りに上値を削った。

*30日のNY株式相場は、3日ぶりに小幅反落。4~6月期の米実質GDP速報値が、季節調整済み年率換算で前期比2.3%増と市場予想の2.6%増は下回ったが、堅調な内容で、コアの個人消費支出(PCE)物価指数も1.8%上昇したと評価されたものの、9月の利上げが意識されて売られた。


【本日の主な経済指標およびイベント】
08:30 (日) 6月全国消費者物価指数 [前年比] +0.5% +0.3%
   (日) 6月全国消費者物価指数 [前年比:除生鮮] +0.1% 0.0%
08:30 (日) 6月失業率 3.3% 3.3% 
10:30 (豪) 第2四半期生産者物価指数 [前年比] +0.7%
15:00 (独) 6月小売売上高指数 [前月比] +0.5%(+0.2%) +0.3%
15:00 (独) 6月小売売上高指数 [前年比] -0.4% +4.0%
18:00 (EU) 6月失業率 11.1% 11.0%
18:00 (EU) 7月消費者物価指数・速報 [前年比] +0.2% +0.2%
21:00 (南ア) 6月貿易収支 +50億ZAR +40億ZAR 
21:30 (加) 5月GDP [前月比] -0.1% 0.0% 
22:45 (米) 7月シカゴ購買部協会景気指数 49.4 50.8 
23:00 (米) 7月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値 93.3 94.0 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第24回 『おしえて陳さん』 
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【7月30日 国内市況と終値】
tk0730

*金は反落。米連邦公開市場委員会(FOMC)声明に、目新しい材料はなく、9月の利上げ開始の方針を示す内容はなかったことから、NY金時間外が反発し、一時1100ドル台を回復した。しかし、その後は、年内利上げに変わりはないとの見方からNY金時間外が反落に転じ、東京金も往って来いとなった。RSI(14日)=27.9%。白金は続伸。NY白金時間外の反発と円安を受けて買いが優勢となった。RSI(14日)=36.8%。

*中東産原油は続伸。29日の欧米原油相場が、米原油在庫の減少を受けて上伸した流れを受けて買いが優勢となった。為替が円安に推移したため、上げ幅を拡大した。米エネルギー情報局(EIA)が発表した24日までの1週間の原油在庫は前週比420万バレル減となり、市場予想を上回る減少幅となった。RSI(14日)=38.3%。石油製品も原油に追随して続伸。ガソリンのRSI(14日)=37.3%。灯油のRSI(14日)=36.2%。

*ゴムは原油高や円安を受けて続伸。ただ、上海ゴムの反落を受けて伸び悩んだ。RSI(14日)=40.6%。

*トウモロコシは小幅続落。29日のシカゴトウモロコシが、米国産地の天候回復を受けて反落したことから、売りが優勢となった。米国のトウモロコシは受粉期のピークを迎えている。作物の生育状況は良く、無事に受粉期を終える見込み。RSI(14日)=39.2%。一般大豆は期近安の期先高。RSI(14日)=38.7%。

*東京外国為替市場のドル円相場は、124円台前半で保ち合いとなった。早朝は、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、雇用情勢の判断がやや前進したことを受けたドルが買われた。堅調な日経平均株価も強材料となり、一時124円20銭近くまで上昇した。午後になると、日経平均の上値が重くなり、ドル円も124円台前半で保ち合いとなった。今夜9時30分に、4-6月期国内総生産(GDP)が発表される。1~3月期GDPはマイナス成長となったが、その反動から、年率換算で前期比2%台半ばの成長が予想されている。予想を上回れば、ドル円は一段の上昇となりそうだ。

*日経平均株価は5日ぶりに大幅反発。前日の欧米株の上昇や、中国上海株が落ち着いたことに加え、為替が円安に振れたことから、戻りを試す展開になった。


第24回 『おしえて陳さん』 
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7月30日(木)
【7月29日の海外相場および市況】
ny0729

*29のNY金は、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明の発表を控えて小幅続落。米連邦準備制度理事会(FRB)が年内にも利上げに踏み切るのではないかとの観測から、利子を生まない金には売り圧力が継続していた。為替市場でドル買い・ユーロ売りが進んだことから、ドル建て金に割高感が生じ、一時1090ドルを割り込んだ。ただその後は、FOMC声明発表を前に、買い戻され下げ幅が縮小した。RSI(14日)=27.2%。

*引け後に発表されたFOMC声明では、9月の利上げを示唆する内容がなかったことが判明し、NY金時間外は3.50ドル高の1096.80ドル前後で推移している。

*29日のNY白金も続落。RSI(14日)=27.1%。ただ、NY白金時間外は0.65ドル高の987.65ドル前後で推移している。

*29日のNY原油は続伸。米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計では、24日までの1週間の米原油在庫は前週比420万バレル減となり、市場予想の20万バレル増に反して大幅な取り崩しとなったことが判明した。ガソリン在庫も40万バレル減と、予想の50万バレル増に反して取り崩しとなった。相場は一時49.52ドルまで上昇した。RSI(14日)=32.7%。北海ブレント原油も原油在庫の減少を受けて上昇。

*29日のシカゴトウモロコシは、米中西部での天候回復を受け、ファンドの手じまい売りに下落し、5週間ぶり安値をつけた。RSI(14日)=33.9%。シカゴ大豆は、まちまち。旧穀は現物市場の供給逼迫を背景に値を上げたが、新穀は米中西部全域で天候が回復する中、収穫見通しの改善に圧迫された。RSI(14日)=36.6%。

*29日のNY外国為替市場のドル円相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表を受けて、124円近辺に上昇した。朝方は、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融政策決定を控えて123円台後半で保ち合った。午後、FOMC声明が発表されると、9月の利上げを示唆する内容が声明にないことが判明し、米長期金利も低下したことから、ドル円は一時123円50銭台まで急落した。しかしその後、今回の声明は雇用情勢の回復面で文言を強めるなど、タカ派的な内容に変更されたことが見直され、ドル円は124円台に急反発した。声明では9月の利上げに関する示唆がなかったため、利上げ時期の判断は経済指標次第となったようだ。今夜は、4-6月期国内総生産(GDP)が発表される。

*29日のNY株式は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が堅調な米景気を確認したことで買い安心感が広がり続伸した。FOMCの声明では、米国の経済と雇用が引き続き改善しているとの指摘があったが、9月利上げへの示唆もなく、株式市場には強材料となった。

【本日の主な経済指標およびイベント】
07:45 (NZ) 6月住宅建設許可 [前月比] 0.0% -- -4.1%
08:50 (日) 6月鉱工業生産・速報 [前月比] -2.1% +0.3%
   (日) 6月鉱工業生産・速報 [前年比] -3.9% +1.3%
10:30 (豪) 6月住宅建設許可件数 [前月比] +2.4% -1.0% 
16:55 (独) 7月失業者数 -0.1万人 -0.5万人
16:55 (独) 7月失業率 6.4% 6.4%
18:30 (南ア) 6月生産者物価指数 [前年比] +3.6% +3.9%
21:00 (独) 7月消費者物価指数・速報 [前月比] -0.1% +0.2%
   (独) 7月消費者物価指数・速報 [前年比] +0.3% +0.3%
21:30 (米) 週次新規失業保険申請件数 25.5万件 27.0万件
21:30 (米) 第2四半期GDP・速報値 [前期比年率] -0.2% +2.5%
21:30 (米) 第2四半期個人消費・速報値 [前期比] +2.1% +2.7% 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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【7月29日 国内市況と終値】
tk0729

*金は小反発。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちで、小幅なレンジで推移した。RSI(14日)=29.2%。日本時間30日午前3時にFOMC声明が発表される。9月の利上げを示唆する内容が出れば、ドルが上昇し、NY金は下落の展開となりそうだ。ただ、円建て金は円安により下げ幅は限定的になる可能性がある。逆に、消極的な内容であればNY金は反発する可能性がある。また、日本時間30日午後9時半には、4~6月期の米国内総生産(GDP)発表される。市場は、年率換算で前期比2%台半ば程度の増加を予想しており、想定通りであれば利上げが意識され、金には弱材料になりそうだ。白金は反発。RSI(14日)=34.9%。

*中東産原油は反発。28日のNY原油が米原油在庫の減少観測を背景に反発したため、買いが優勢となった。
RSI(14日)=31.6%。石油製品も原油高になびいて反発。ガソリンのRSI(14日)=30.6%。灯油のRSI(14日)=26.7%。

*ゴムは上海ゴムの堅調を受けて4日ぶりに反発。RSI(14日)=38.7%。週明け27日に上海株は急落したが、28日は下げ渋る展開となり、29日の終値は前日比プラスとなり、過度なリスク警戒感が後退したようだ。

*トウモロコシは3日続落。28日のシカゴトウモロコシは上昇したが、為替が円高に振れたため、東京市場は売りが優勢となった。RSI(14日)=39.0%。一般大豆は買い戻しに反発。RSI(14日)=36.5%。

*東京外国為替市場のドル円相場は、123円台半ば付近で下げ渋った。日中は、日経平均株価がマイナスに転じたことで売りが強まり、一時123円30銭まで下落したが、午後に株価が下げ幅を縮めると、123円台半ば付近に戻した。明日未明のFOMCの結果公表を控えて様子見ムードが強まった。

*日経平均株価は4日続落。朝方は、前日の欧米株価の上昇を受けて買いが先行したが、戻り売りに値を崩した。前日、中国関連の輸出企業が、通期の業績見通しを下方修正したため、中国景気の悪化が懸念された。また、FOMCの声明文発表を控えて様子見ムードも強まった。


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【7月28日 国内市況と終値】
tk0728

*金は反落。NY金時間外の下落を受けて売りが優勢となった。ただ、為替が円安に振れたことから、下げ幅は縮小した。
RSI(14日)=28.5%。中国上海株は前日に8.5%の急落となり、本日も大幅続落で始まったが、安全資産としての金買いにはつながっていない。28、29日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、様子見ムードが強まっている。今回の会合では米利上げの開始時期やペースなどについて、どのような姿勢が示されるかに関心が集まっている。白金は反落。RSI(14日)=32.4%。

*中東産原油は8日続落。先限は一時4万1100円と2月6日以来、約半年ぶりの安値を付けた。27日の欧米原油が世界的な供
給過剰懸念を背景に下落した流れを受けて、東京市場も売りが優勢となった。RSI(14日)=28.6%。石油製品も原油になびき続落。ガソリンのRSI(14日)=25.4%。灯油のRSI(14日)=22.1%。原油市場では、供給過剰懸念に加え、中国株の下落に関連して同国の需要が減退するとの見方が強まっている。

*ゴムは3日続落。株価の下落を受けて、一時全限月が200円の大台を割り込んだが、為替が円安に振れたため引き戻した。世界最大のゴム需要国である中国の株価が下落しているため、中国経済への懸念からゴムには売り圧力が継続している。RSI(14日)=35.2%。

*トウモロコシは続落。為替が円安に振れたため、下げ幅を縮めた。27日に発表された米クロップブログレスで、主要18州の開花状況が前週から23ポイント進み、78%と平年より1ポイント上回ったことや、作柄の優・良の合計が70%と、前週から1ポイント改善したことが売り要因となっている。RSI(14日)=40.8%。一般大豆も天候改善を受けて軟調。RSI(14日)=34.3%。

*東京外国為替市場のドル円相場は、123円台半ばで推移している。安寄りした日経平均株価や中国上海株の急落を受けて123円04銭まで下落する局面もあった。その後は上海株や日経平均株価が一時、プラス圏に浮上したのを受けて反発に転じた。もっとも、28、29日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて値動きは小さかった。

*日経平均株価は3日続落。前日の欧米株の下落が嫌気され、売り優勢で始まった。大幅安で始まった中国上海株が急速に値を戻すと、日経平均株価が下げ幅を縮小し、一時前日比でプラス転換する場面もあった。ただ、28、29日に開催されるFOMCを前に戻りは鈍く、マイナスサイドで引けた。

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7月28日(火)
【7月27日の海外相場および市況】
ny0727
*週明け27日のNY金は反発。世界的な株安から、リスク回避姿勢が強まり、安全資産として金が買われた。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内にも利上げに踏み切るとの観測から上値は重い。28、29日には、米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されるため、次第に様子見となった。RSI(14日)=28.3%。白金は反発。RSI(14日)=28.3%。

*週明け27日のNY原油は4日続落した。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが24日公表した報告によると、国内の石油掘削リグ稼動数は前週から21基増加し、生産拡大の動きと見られ弱材料視された。中国株式市場が8%超急落し、世界最大のエネルギー消費国である同国の景気が後退し、需要が落ち込むとの懸念も強まった。ただ、ドル安が進んだため、下げ幅は抑えられたようだ。RSI(14日)=23.5%。北海ブレント原油も続落し、3月半ば以来の安値となる52.90ドルまで下げた。

*週明け27日のシカゴトウモロコシは、天候改善を受けたファンドの売りに約5%安となった。RSI(14日)=35.3%。シカゴ大豆も天候の改善を受けたファンドの売りに続落。RSI(14日)=32.3%。

*週明け27日のNY外国為替市場のドル円相場は、123円台前半に下落した。中国株が大幅安となったことで欧米株価も下落し、リスク回避姿勢から、安全資産としての円買いが強まった。リスク回避の動きは米国債買いにもつながった。そのため。米長期金利が低下しドル売り・円買いが後押しされた。ただ、翌28日から開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見姿勢も強く、値動きは限定的だった。ユーロは対円、対ドルともに上昇。株安をきっかけに投資家らがユーロ・ドルのポジション解消に動いたことが支援材料になった。7月の独IFO景況感指数が3カ月ぶりに上昇したこともユーロ相場を下支えした。

*週明け27日のNY株式相場は、中国株の下落を受けて5日続落した。27日の上海株式市場は急落し、上海総合指数は前週末比8.48%安となった。政府の株価対策で、一時的に持ち直していてが、早くも腰折れとなった。NYダウもこれに連れて下落した。原油安、ドル高、中国株の3つのリスクが意識され、相場回復には時間がかかると見られている。


【本日の主な経済指標およびイベント】
17:30 (英) 第2四半期GDP・速報値 [前期比] +0.4% +0.7%
      (英) 第2四半期GDP・速報値 [前年比] +2.9% +2.6%
22:00 (米) 5月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 [前年比] +4.91% +5.60%
23:00 (米) 7月消費者信頼感指数 101.4 100.0
23:00 (米) 7月リッチモンド連銀製造業指数 6 7 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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【7月27日 国内市況と終値】
tk0727

*金は反発。NY金時間外の反発を受けて買いが優勢となった。28、29日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、買戻しが先行したようだ。RSI(14日)=29.1%。白金は反発したが、為替の円高を受けて上値を削った。RSI(14日)=39.5%。

*中東産原油は続落。先週末24日の米欧原油相場が世界的な需給緩和観測を背景に下落したことから、東京市場も売りが優勢となった。RSI(14日)=32.4%。石油製品も原油に追随して続落。新甫2016年2月限は、ガソリンが発会値比630円安の5万4070円、灯油が1640円安の5万4180円で引けた。ガソリンのRSI(14日)=29.0%。灯油のRSI(14日)=26.7%。

*ゴムは、上海ゴム安と円高を受けて大幅続落。上海市場は、自動車販売の不振を反映して在庫が増加しているという。また、上海株の下落により、今後の自動車販売も期待しにくいという。RSI(14日)=35.9%。

*トウモロコシは反落。先週末24日のシカゴトウモロコシが米中西部の天候改善を受けて急落したことから、売りが優勢となった。RSI(14日)=41.4%。シカゴトウモロコシ時間外は、6月26日以来、1カ月ぶりに400セントの大台を割り込んだ。米中西部の天候が順調で、受粉が問題なく成功するとの見通しから、ファンドが手じまい売りを急いでいるようだ。一般大豆もシカゴ大豆安を反映して下落。RSI(14日)=37.6%。

*東京外国為替市場のドル円相場は、123円台半ばに反落した。日経平均株価が軟調となったことでドル円もじり安に推移。日経平均株価の下落に加え、本日は中国やアジア株全般が下落したことがドル円の圧迫要因となった。

*日経平均株価は続落。中国株やアジア株の下落に加え、商品市況の悪化から世界経済の先行き不透明感が意識され、売りが優勢となり、一時2週間ぶりに2万0300円を割り込んだ。


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7月27日(月)
【7月24日の海外相場および市況】
ny0724

*週末24日のNY金は反落。前週のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言で、FRBが年内に利上げに踏み切る可能性が高いとの観測が高まり、利子を生まない金には売りが継続した。28、29日の両日、米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されている。ここで、利上げへの言及があれば、金には一段の売り圧力がかかりそうだ。RSI(14日)=20.4%。CFTC建玉7月21日時点:ファンドの金買い越しは2万8279枚(前週比-1万9545枚)と買い越し幅は減少。総取組高は45万9760枚と前週より2904枚減少。ファンドは買いを減らし、売りを増やしている。

*週末24日の白金は金に連れて小反落。RSI(14日)=22.3%。CFTC建玉7月21日時点:ファンドの白金買い越しは2万0139枚(前週比-287枚)と買い越し幅は減少。総取組高は8万0783枚と前週より894枚減少。ファンドは買い、売り共に増やしている。

*週末24日のNY原油は3日続落。7月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値が48.2と、前月確報値の49.4から低下し、2014年4月以来の低水準となった。低調な景気指標を受け、エネルギー需要が鈍化するとの懸念が広がった。また、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズの統計によると、最新週の国内掘削リグ稼動数は659基と、前週から21基増加した。リグ稼動数が増加したことで産油量がさらに増えるとの思惑も弱材料となった。RSI(14日)=25.1%。CFTC建玉7月21日時点:ファンドの原油買い越しは25万3683枚(前週比-1万0704枚)と買い越し幅は減少。総取組高は166万8737枚と前週より6万4958枚減少。ファンドは買いを減らし、売りを増やしている。北海ブレント原油も需給緩和懸念から続落し、3月以来の安値となった。

*週末24日のシカゴトウモロコシは、産地の天候改善見通しに大幅下落。RSI(14日)=44.2%。CFTC建玉7月21日時点:ファンドのトウモロコシ買い越しは32万3494枚(前週比+6万5264枚)と買い越し幅は増加。総取組高は138万6008枚と前週より3万6961枚増加。ファンドは買いを増やし、売りを減らしている。

*週末24日のシカゴ大豆は、産地の天候改善を受けて続落し、2週間ぶりの安値を付けた。RSI(14日)=39.9%。CFTC建玉7月21日時点:ファンドの大豆買い越しは11万3921枚(前週比+6875枚)と買い越し幅は増加。総取組高は67万9722枚と前週より3278枚増加。ファンドは買いを増やし、売りを減らしている。

*週末24日のNY外国為替市場のドル円相場は、123円台後半に軟化した。7月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値が48.2と、市場予想を下回り、1年3カ月ぶりの低水準となった。また、最近の原油などの商品相場の下落も意識され、世界的な景気先行き不安が高まり、リスクが低い円が買われやすくなった。28、29日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されているため、様子見ム
ードも強まった。

*週末24日のNY株式相場は、弱い中国製造業指標や米住宅統計を嫌気し4営業日続落した。7月の中国製造業購買担当者景況
指数(PMI)が48.2と、5カ月連続で節目の50を割り込んだことが弱材料視された。


【本日の主な経済指標およびイベント】
17:00 (独) 7月IFO景況指数 107.4 107.2
21:30 (米) 6月耐久財受注 [前月比] -1.8%(-2.2%) +3.2%
   (米) 6月耐久財受注 [前月比:除輸送用機器] +0.5%(0.0%) +0.5% 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第24回 『おしえて陳さん』 
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【7月24日 国内市況と終値】
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*金は反落。NY金時間外の大幅安を受けて売りが優勢となった。NY金時間外は、一時1072.30ドルと、約5年半ぶりの安値を付けた。来週は、28、29日に米連邦公開市場委員会(FOMC)があるが、利上げへの積極的な言及があれば、一段と金売りが強まる可能性がありそうだ。RSI(14日)=22.4%。白金も反落。RSI(14日)=30.7%。

*中東産原油は6日続落。23日の欧米原油が供給過剰への懸念から下落した流れを引き継いで、売りが優勢となった。RSI(14日)=32.9%。石油製品も原油になびき続落。ガソリンのRSI(14日)=30.3%。灯油のRSI(14日)=31.2%。ギリシャ支援問題やイラン核協議がひとまず合意した後に、米国の原油在庫が増加していることが判明したため、先安観が強まったようだ。50ドルを下回ったことで、テクニカル的にも売り圧力が高まりそうだ。

*ゴムは大幅反落。週明け27日に納会を控え、新甫発会に伴うさや滑り懸念から売られた。中国の7月製造業PMIは48.2と前月の確報値49.4を下回った。上海ゴムは、この発表後に下げ幅を拡大した。RSI(14日)=40.4%。

*トウモロコシは堅調。RSI(14日)=51.6%。一般大豆はまちまち。RSI(14日)=46.2%。米国産地では、長雨が続いた天気が改善し、不作懸念が後退している。

*東京外国為替市場のドル円相場は、週末を控えて123円台後半で保ち合い。一時1244円台に乗せる場面もあったが、中国の経済指標が弱かったことで反落した。来週は、米連邦公開市場委員会(FOMC)があるため、市場は様子見気分が強まっているようだ。


*日経平均株価は、利益確定売りに反落。中国の製造業関連の景気指標が市場予想を下回ったため、売りが強まった。前日発表された米主要企業の決算も予想より悪かったため、警戒感が出ているようだ。


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