テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

2015年08月

【8月31日 国内市況と終値】
tk0831

*31日の東京金は小幅続伸。前週末のNY金が押し目買いに反発し、為替が円安に振れたことから、買いが優勢となった。週明け31日のNY金時間外は軟化している。前週末にはフィッシャー米連邦準備制度理事会(FRB)副議長のジャクソンホールでの講演内容から、市場は、9月利上げ観測が完全に消えたわけではないと見ており、金相場の上値を抑えている。ロックハート・アトランタ連銀総裁は、9月利上げは「五分五分」と発言し、セントルイス連銀のブラード総裁やクリーブランド連銀のメスター総裁は、市場の混乱によって米景気の見通しは変わっていないと表明し、利上げを後押しする考えを示唆。ミネアポリス連銀のコチャラコタ総裁は、インフレ率の2%目標達成は「遠い」と利上げに慎重姿勢を示している。今週は週末の8月米雇用統計が最大に注目材料になるだろう。RSI(14日)=46.1%。白金は反落。株価の下落に伴う需要減退への思惑が上値を抑えているようだ。RSI(14日)=47.6%。

*31日の中東産原油は小幅高。先週末のNY原油は上昇したものの、株価の下落を受けて上げ幅を削った。RSI(14日)=48.7%。石油製品も上昇ながら上値が重い。ガソリンのRSI(14日)=48.1%。灯油のRSI(14日)=48.3%。

*31日のゴムは反落。日経平均株価や上海株、上海ゴムの下落を眺めて売り優勢で推移した。RSI(14日)=30.5%。週明けの上海株は売りが先行。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が、中国政府が大規模な株価買い支え策を放棄する方針と報じ、再び中国株について下落不安が広がっており、ゴム相場には弱材料となっている。

*31日の東京トウモロコシは反落。前週末のシカゴトウモロコシ安を受けて、売りが優勢となった。最近のシカゴトウモロコシは方向感に欠け、保ち合い状況にある。ハーベストプレッシャーを受けながらも、ファンドの買戻しに下値を固めているようだ。RSI(14日)=37.9%。一般大豆は軟化。RSI(14日)=30.7%。

*31日の東京外国為替市場のドル円相場は、121円台前半で推移している。日経平均株価の下落に連れて一時121円を割り込んだが、120円90銭前後では買戻しが入り、121円台に戻した。

*31日の日経平均株価は反落。8月末のため、前週末の大幅高もあって利益確定売りが先行した。


第29回 『おしえて陳さん』 
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8月31日(月)
【8月28日の海外相場および市況】
ny0828

*週末28日のNY金は、5日ぶりに反発。一時1140.00ドル付近まで上伸したが、ドルが対ユーロで上昇したため、、買いの勢いは弱まった。カンザスシティー連銀がワイオミング州ジャクソンホールで開催している年次会合で、フィッシャー米連邦準備制度理事会(FRB)副議長は、9月の利上げの有無について、判断するのは時期尚早だが、市場はすぐに落ち着く可能性があると言及したことも弱材料となった。RSI(14日)=53.8%。CFTC建玉8月25日時点:ファンドの金買い越しは7万0733枚(前週比+2万9074枚)と買い越し幅は増加。総取組高は43万2154枚と前週比574枚の減少。ファンドは買いを増やし、売りを減らしている。

*白金は3日続伸。RSI(14日)=56.3%。CFTC建玉8月25日時点:ファンドの白金買い越しは2万3291枚(前週比+1212枚)と買い越し幅は増加。総取組高は7万4149枚と前週比4415枚の減少。ファンドは買い、売り共に減らしている。

*週末28日のNY原油は、米国内の石油掘削リグ稼働数の増加ペースが落ちたことを受け、供給過剰状態が緩和されるとの思惑から続伸した。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが同日公表した報告によると、国内の石油掘削リグの稼働数は前週比1基増にとどまった。6週連続の増加となったものの、原油価格の下落を背景に稼働数の増加ペースが落ちたことが強材料視された。製油所の操業停止を受けてガソリン相場が値上がりしたことも支援要因。熱帯低気圧エリカがメキシコ湾の米石油関連施設に向かっていることも懸念された。北海ブレント原油は、サウジアラビア主導の連合軍の戦闘機によるイエメン空爆で死者が出たことで、地政学的リスクが高まるとの懸念から大幅反発し、終値は50ドル台を回復した。RSI(14日)=52.8%。CFTC建玉8月25日時点:ファンドの原油買い越しは21万8597枚(前週比-4999枚)と買い越し幅は増加。総取組高は167万7151枚と前週比1万1580枚の減少。ファンドは買いを増やし、売りを減らしている。

*週末28日のシカゴトウモロコシは、米国産地の収穫が差し迫っていることを受けて反落。小麦相場の急落も弱材料。RSI(14日)=42.9%。CFTC建玉8月25日時点:ファンドのトウモロコシ買い越しは15万1460枚(前週比-9251枚)と買い越し幅は減少。総取組高は129万6742枚と前週比7万9794枚の減少。ファンドは買い、売り共に減らしている。

*週末28日のシカゴ大豆は、週末の買戻しに続伸。米中西部東側地域の乾燥気候が、大豆の成熟を阻害するとの見方も強材料。RSI(14日)=39.6%。CFTC建玉8月25日時点:ファンドの大豆買い越しは4万6911枚(前週比-2万0665枚)と買い越し幅は減少。総取組高は65万5907枚と前週比2456枚の減少。ファンドは買いを減らし、売りを増やしている。

*週末28日のNY外国為替市場のドル円相場は、121円台後半に上昇した。7月の個人消費支出は市場予想に届かず、物価指数の伸びも鈍化した。また、ミシガン大消費者景況感指数の8月確報値は下方修正された。フィッシャー米連邦準備制度理事会(FRB)副議長は同日午前、年次会合開催中のワイオミング州ジャクソンホールで、9月の利上げ判断は時期尚早ながら、最近の金融市場の変動は一時的との見方を示した。市場は、9月も含めて年内利上げの可能性はあるとの見方を強め、ドル買い・円売りが強まった。

*週末28日のNY株式相場は、3日ぶりに小幅反落。週末を控え、利益確定売りが優勢となった。米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長が、9月利上げの有無について、判断するには時期尚早と発言したが、利上げに慎重なハト派とされる同副議長が9月利上げの可能性が残っていると示唆したと判断されたようだ。ただ、原油価格が45ドル台まで上昇したため、下値は支えられた。

【本日の主な経済指標およびイベント】
ロンドン休場(サマーバンクホリデー)
07:45 (NZ) 7月住宅建設許可 [前月比] -4.1%
08:50 (日) 7月鉱工業生産・速報 [前月比] +1.1% +0.1% 
      (日) 7月鉱工業生産・速報 [前年比] +2.3% +0.8% 
15:00 (独) 7月小売売上高指数 [前月比] -2.3% +1.1% 
      (独) 7月小売売上高指数 [前年比] +5.1% +1.7% 
18:00 (EU) 8月消費者物価指数・速報 [前年比] +0.2% +0.1%
21:00 (南ア) 7月貿易収支 +58億ZAR -16億ZAR 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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【8月28日 国内市況と終値】
tk0828

*金は反発。為替が円安に振れ、NY金時間外も反発したことから、買いが優勢となった。RSI(14日)=45.0%。昨日は、NYダウが急伸し、2日間で1000ドル近く値を戻した。また、4~6月期の米実質GDP(国内総生産)改定値は季節調整済み年率換算で前期比3.7%増と速報値の2.3%増から大幅に上方改定され、市場予想の3.2%増も上回った。金には弱材料だったが、リスクオンモードから原油が急反発したため、NY金の下げ幅は小さかった。白金は大幅続伸。RSI(14日)=48.6%。

*中東産原油は大幅続伸。世界同時株高となり、欧米原油相場が急反発したため、買いが優勢となった。RSI(14日)=42.1%。石油製品も大きく上昇。ガソリンのRSI(14日)=44.3%。灯油のRSI(14日)=42.2%。

*ゴムは大幅続伸。世界的な株価反発や原油高を受けて買い戻された。RSI(14日)=34.6%。

*トウモロコシは大幅高。27日のシカゴトウモロコシの上昇や、円安を受けて買い戻された。RSI(14日)=38.2%。一般大豆も急伸。RSI(14日)=32.0%。

*東京外国為替市場のドル円相場は、121円付近で保ち合い。日経平均株価を強材料に一時121円30銭近辺まで上伸したが、買い一巡後は伸び悩み、121円を割れる場面もあったが、その後は方向感もなく、121円台前半で保ち合いとなった。市場は、週末のジャクソンホールでのフィッシャーFRB副議長の講演を見極めたいようだ。

*日経平均株価は、大幅3日続伸。上げ幅が一時600円を超えて急騰する場面があった。終値では21日以来1週間ぶりに1万9000円台を回復した。前日の欧米株価が上昇し、本日の上海株も堅調に推移したため、買い安心感が広まったようだ。


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8月28日(金)
【8月27日の海外相場および市況】
ny0827

*27日のNY金は続落。中国人民銀行(中央銀行)が2日連続で大規模な資金供給を実施したことなどを受け、この日の上海株は6日ぶりに急反発した。米国の早期利上げ観測も後退したため、押し目買いが先行した。しかし、4~6月期の実質GDP(国内総生産)改定値は季節調整済み年率換算で前期比3.7%増となり、伸び率は市場予想の3.2%増を上回った事に加え、最新週の新規失業保険申請件数は前週比6000件減の27万1000件と、市場予想の27万6000件を下回った事から、米経済の好調さから株価が上昇し、金には利益確定売りが強まった。RSI(14日)=48.7%。NY白金は株価上昇を受けて続伸。RSI(14日)=51.8%。

*27日のNY原油は急騰。中国上海株が急伸したことでリスクオフモードが後退した。日米欧の株価も上昇したため、原油の買戻しが活発化した。2015年4~6月期の実質GDP(国内総生産)改定値は年率換算で前期比3.7%増と、速報値の2.3%増から大幅上方修正されたことも支援材料となった。RSI(14日)=44.5%。北海ブレントも大幅急反発となった。

*27日のシカゴトウモロコシは小反発。大豆相場の上昇と米トウモロコシの週間純成約量が予想を上回ったことが強材料となった。RSI(14日)=42.9%。シカゴ大豆は、中国上海株の上昇を受けて需要懸念が後退し反発。米大豆の週間輸出成約量も予想を上回った。RSI(14日)=37.4%。

*27日のNY外国為替市場のドル円相場は、堅調な米経済指標とNYダウの上昇を受けて121円台に上昇した。日経平均株価、上海株が上昇し、欧米の株価も上昇した。4~6月期の実質GDP(国内総生産)改定値は季節調整済み年率換算で前期比3.7%増となり、伸び率は市場予想の3.2%増を上回った。また、最新週の新規失業保険申請件数は前週比6000件減の27万1000件と、市場予想の27万6000件を下回った。ただ、9月の米利上げ観測が後退しているため、ドル円の伸びは鈍かった。なお、前日にはNY連銀のダドリー総裁が、最近の相場混乱を受けて、9月の利上げの可能性が低下したとの見方を示したが、この日は、米カンザスシティー連銀のジョージ総裁が、米景気が十分に強くなったとして、9月の米利上げの可能性を排除しないと発言した。

*27日のNYダウは、良好な米経済指標を反映して全面高となった。4~6月期の米実質GDP(国内総総生産)は、伸び率が上方改定され、上海株が6日ぶりに上昇し、日欧など海外の株式市場も上昇したことを受けて買い安心感が広がった。


【本日の主な経済指標およびイベント】
08:30 (日) 7月全国消費者物価指数 [前年比] +0.4% +0.2%
      (日) 7月全国消費者物価指数 [前年比:除生鮮] +0.1% -0.2%
08:30 (日) 7月失業率 3.4% 3.4%
17:30 (英) 第2四半期GDP・改定値 [前期比] +0.7% +0.7%
      (英) 第2四半期GDP・改定値 [前年比] +2.6% +2.6%
17:30 (英) 第2四半期個人消費 [前期比] +0.9% +0.7%
21:00 (独) 8月消費者物価指数・速報 [前月比] +0.2% -0.1%
      (独) 8月消費者物価指数・速報 [前年比] +0.2% +0.1% 
21:30 (米) 7月個人所得 [前月比] +0.4% +0.4%
21:30 (米) 7月個人支出 [前月比] +0.2% +0.4%
21:30 (米) 7月PCEデフレーター [前年比] +0.3% +0.3% 
21:30 (米) 7月PCEコア・デフレーター [前月比] +0.1% +0.1% 
      (米) 7月PCEコア・デフレーター [前年比] +1.3% +1.3% 
23:00 (米) 8月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値 92.9 93.0

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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【8月27日 国内終値】
tk0827

8月27日(木)
【8月26日の海外相場および市況】
ny0826

*26日のNY金は、3日続落。日米の株価が上昇したため、リスク回避姿勢が後退し、金には売り圧力がかかった。7月の耐久財受注額(季節調整後、半導体を除く)が前月比2.0%増と、市場予想の0.4%減に反して改善し、為替市場ではドルが対ユーロで反発したため、ドル建て金の割高感が強まったことも、弱材料となった。ただ、NY連銀のダドリー総裁が、9月の利上げは数週間前に比べれば必然さが低下したと発言したことは、サポート要因となった。RSI(14日)=49.6%。白金は4日ぶりに反発。RSI(14日)=42.9%。

*26日のNY原油は、ドルが対ユーロで上昇したことや、米ガソリン在庫の大幅増が嫌気されて反落した。米エネルギー情報局(EIA)の週報では、21日までの1週間の米原油在庫は前週比550万バレル減と、100万バレル増の市場予想に反し大幅減と
なったものの、ガソリン在庫は170万バレル増と、市場予想の130万バレル減に反して積み増しとなった。ディスティレート(留出油)は140万バレル増で、市場予想の90万バレル増を若干上回った。夏のドライブシーズン需要がピークを過ぎる中で、在庫が増加したため、売り圧力が強まった。RSI(14日)=26.7%。北海ブレント原油は小反落。

*26日のシカゴトウモロコシは、好調な収穫見通しに反落。RSI(14日)=41.5%。シカゴ大豆は、中国の需要低下懸念から反落。RSI(14日)=32.6%。

*26日のNY外国為替市場のドル円相場は、119円台後半に上昇。日経平均株価が反発し、NYダウも600ドルを超える上昇となって、世界的な株安連鎖が落ち着いたとの見方が広がり、ドル売り・円買いが巻き戻された。NYダウの上昇により米債券が売られ、長期金利が上昇したこともドル買い・円売り要因となった。ただ、NY連銀のダドリー総裁は同日の記者会見で、9月の利上げについて、数週間前に比べて可能性は低くなったと述べたため、米連邦準備制度理事会(FRB)は早期の利上げに慎重との見方がドル円の上値を抑えた。ユーロは対円、対ドルともに下落。欧州中央銀行(ECB)のプラート専任理事が「世界経済の動向から見て、2%のインフレ目標達成に対する下振れリスクが高まった」と発言し、ECBの追加緩和観測が強まった。

*26日のNYダウは、7日ぶりに急反発した。日経平均株価の急反発を受けて、中国経済の減速懸念を背景にした世界的な株安に下げ止まったとの見方が広がり、NYダウも反発した。7月の米耐久財受注が市場予想を大きく上回ったことも好感された。NY連銀のダドリー総裁が会見で、9月利上げの正当性は数週間前よりも低下したと発言すると早期利上げへの警戒感が和らぎ、サポート要因となった。


【本日の主な経済指標およびイベント】
18:30 (南ア) 7月生産者物価指数 [前年比] +3.7% +3.8%
21:30 (米) 週次新規失業保険申請件数 27.7万件 27.4万件
21:30 (米) 第2四半期GDP・改定値 [前期比年率] +2.3% +3.2%
23:00 (米) 7月中古住宅販売成約 [前月比] -1.8% +1.0% 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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【8月26日 国内市況と終値】
tk0826
*金は3日続落。ドル円相場が、リスク回避姿勢の後退によって円安基調になっているため、下げ幅も限定的だった。昨日発表された米経済指標が良好だったほか、中国人民銀行が利下げを含む追加金融緩和に踏み切ったことが金を押し下げたが、中国経済への懸念は依然として払拭されていないため、下値は支えられそうだ。RSI(14日)=40.7%。白金はNY白金時間外の反発と円安を受けて上昇。RSI(14日)=36.9%。

*中東産原油は9日ぶりに反発。25日の海外原油相場が買戻しに急伸したことに加え、為替が円安に振れたため、買いが優勢となった。RSI(14日)=24.4%。25日に米石油協会(API)が発表した週間統計によると、原油在庫は前週比730万バレル減少した。市場予想の100万バレル増に反して、大幅な在庫取り崩しとなったが、相場の反応は鈍かった。石油製品も原油に追随して上伸。ガソリンのRSI(14日)=29.6%。灯油のRSI(14日)=21.6%。

*ゴムは日経平均株価の上昇と円安を受けて反発。中国人民銀行(中央銀行)が25日に追加利下げと預金準備率の引き下げを発表したことで、景気てこ入れへ期待が高まっている。ただ、金融緩和により一時的に株価を押し上げても、実体経済にどれほど影響を及ぼすのか疑問視されている。RSI(14日)=23.7%。

*トウモロコシは反落。25日のシカゴトウモロコシ相場が米国産の豊作観測を背景に下落したため、売りが優勢となった。RSI(14日)=35.5%。米農業調査会社のプロファーマーは21日公表した産地の視察調査結果で、2015~16年度のイールドを164.3ブッシェルと予測。米農務省が8月の需給報告で示した168.8ブッシェルを下回った。また、24日発表のクロップ・プログレスで「優」と「良」の占める割合は、前週と変わらずの69%(前年同期は73%)とやや強気の内容。しかし、2015~16年度の米コーン生産高は8月報告で136億8600万ブッシェル見通しで、昨年度(142億1600万ブッシェル)に続いて豊作見通しとなっている。一般大豆はまちまち。米国産地の天候は良好で生育に特にストレスはないという。RSI(14日)=18.8%。

*東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価が一段高となったことで買われ、119円台後半に上昇した。ドル円は今後も株価動向に連動する値動きが想定されるため、株価が落ち着かない限り、ドル円も不安定で変動の大きい動きが続きそうだ。

*日経平均株価は、中国経済の減速懸念が和らぎ、7日ぶりに大幅反発となった。日経平均株価は、前日の中国人民銀行(中央銀行)の追加金融緩和を好感して反発して始まった。午後に入って上げ幅を拡大し、一時前日比636円14銭高の1万8442円84銭まで急伸した。ただ、中国経済に対する不安が完全に消えたわけではなく、米国の金融政策をめぐる不透明感もあって、完全に出直りとも言い切れないようだ。


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8月26日(水)
【8月25日の海外相場および市況】
ny0825

*25日のNY金は続落。中国人民銀行(中央銀行)は25日、金融機関の期間1年の貸出基準金利と預金基準金利を26日から0.25%引き下げると発表した。これを受けて、過度のリスク回避姿勢が後退し、安全資産の金は売られた。また、米民間有力調査会社コンファレンス・ボードが発表した8月の消費者信頼感指数が101.5と、前月から大幅に上昇し、市場予想の93.4を上回ったことも、金には弱材料となった。RSI(14日)=56.0%。白金は大幅続落し、8月7日(962.20ドル)以来約2週間半ぶりの安値となった。RSI(14日)=41.6%。

*25日のNY原油は反発。中国人民銀行(中央銀行)はこの日、金融機関の期間1年の貸出基準金利と預金基準金利をそれぞれ0.25%引き下げた。中国当局による追加金融緩和を受けて、前日のリスク回避姿勢が後退し、買い戻された。ただ、中国の景気先行き不安や世界的な供給過剰懸念から、上値は重かった。RSI(14日)=28.2%。北海ブレント原油も買戻しに反発。

*25日のシカゴトウモロコシは、米国産の豊作観測や小麦の下落に連れて反落。米農務省が公表した作柄報告によると、良と優良の割合は69%を維持した。RSI(14日)=43.7%。シカゴ大豆は3日ぶりに小反発。RSI(14日)=34.9%。

*25日のNY外国為替市場のドル円相場は、リスク回避の円買い・ドル売りが一服し、118円台後半に反発した。中国人民銀行(中央銀行)が2カ月ぶりに追加金融緩和を同日決定したことを受けて欧州株が反発し、NYダウも寄り付きは大幅高となった。そのため、ドル売り・円買いの流れが巻き戻され、119円台後半で推移した。7月の新築住宅販売件数は年換算で前月比5.4%増と、2カ月ぶりに前月を上回った。米民間有力調査会社コンファレンス・ボードが発表した8月の消費者信頼感指数も前月比で大幅改善し、市場の予想を上回ったことが好感された。ただ、午後に入りNYダウが下げに転じたことから、再び円買い・ドル売りに転じ、118円台後半に戻した。

*25日のNYダウは、中国経済の減速懸念が払拭くされず、続落した。中国では、中国人民銀行(中央銀行)が追加の金融緩和を発表し、景気下支えの姿勢を打ち出したことが好感され、寄り付き直後は大幅反発した。原油価格が下げ止まったことも強材料となり、一時上げ幅は400ドルを超えた。しかし、市場では、今回の追加緩和でも変わらないと実効性に懐疑的な見方が強まり、NYダウは次第に戻り売りに値を崩した。


【本日の主な経済指標およびイベント】
18:30 (南ア) 7月生産者物価指数 [前年比] +3.7% +3.8%
21:30 (米) 週次新規失業保険申請件数 27.7万件 27.5万件
21:30 (米) 第2四半期GDP・改定値 [前期比年率] +2.3% +3.2%
23:00 (米) 7月中古住宅販売成約 [前月比] -1.8% +1.5% 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第28回 『おしえて陳さん』 
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【8月25日 国内市況と終値】
tk0825

*金は続落。24日のNY金の下落や急速な円高を受けて売りが優勢となったが、午後から円高も一服し、終値は4400円を維持した。RSI(14日)=44.4%。この日、中国人民銀行(中央銀行)は公開市場操作で1500億元(約2兆8000億円)を供給した。これを受けて中国上海株や日経平均株価も反発し、為替は円安・ドル高へ振れたため、円建て金には支援となった。白金は大幅続落。RSI(14日)=35.9%。

*中東産原油は8日続落。24日のNY原油が、中国経済の減速懸念などを背景に急落したことを受け、大幅安となった。RSI(14日)=33.3%。昨日のNY原油は約6年半ぶりに40ドルを下回り、ブレント原油も節目の45ドルを割り込んだ。石油製品も原油安に追随して下落。ガソリンのRSI(14日)=19.2%。灯油のRSI(14日)=22.1%。

*ゴムは上海ゴム安と円高を受けて3日続落。一時165円10銭まで下落し、約6年1カ月ぶりの安値を付けた。RSI(14日)=18.1%。根本的な原因である中国株の下落が止まらない限り、ゴム相場の立ち直りもまだ先のようだ。さらにマレーシアやタイなど主要原産国の通貨が急落しており、通貨安を受けて生産者の輸出が活発化する可能性があり、需給は緩和しそうだ。

*トウモロコシはシカゴ高を受けて反発したものの、円高を受け、上げ幅を縮小した。RSI(14日)=36.9%。一般大豆はシカゴ安を背景に続落。RSI(14日)=15.2%。シカゴ大豆相場は、中国経済の減速に伴って、同国の大豆輸入が減少するとの見方が広まって、売りが継続し、新穀11月限は2009年3月上旬以来の安値を付けた。

*東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価の上げ下げに連れて118円台から120円台を行き来したが、119円台前半で引けた。中国人民銀行の資金供給を受けて日経平均株価も一時プラス圏になったが、上海株はマイナス圏で低迷したため、中国経済に対する懸念は強く、ドル円は株価に連動して乱高下した。

*日経平均株価は、6日続落し2月17日以来、1万8000円割れで引けた。寄り付きの下げ幅は前日比800円安に迫ったが、その後、中国人民銀行が公開市場操作で資金供給を実施したと伝わり、急速に値を戻し、前日比300円高に迫まったが、上海株が再びマイナス圏に沈むと、日経平均株価も下落に転じた。


第28回 『おしえて陳さん』 
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昨日夕刻、ドル円は200日移動平均線に接近し、RSI(14日)が30%割れとなっていることから、底値圏が近いとの見通しを示したが、見事に外れた。

昨日のドル円は、120円を割り込むと、断続的にストップロスがヒットし、NYダウの1000ドルを超える暴落もあって、パニック的な売りが強まり、116円14銭という安値をつけた。NY市場の引けは118円台に戻したが、チャートを見ても判るように、ダブルトップを形成している。

5月以降は、おおよそ120~125円のレンジを形成していたが、昨日の下落により、レンジの下限を下回ったため、115~120円のレンジに切り下がった可能性が高い。

今までサポートラインとして機能していた200日移動平均線は、今後、上値抵抗線として機能するだろう。

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