テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

2015年09月

【9月30日 国内市況と終値】
tk0930

*30日の東京金は3日ぶりに反発。今夜には9月のオートマティック・データ・プロセッシング(ADP)全米雇用報告、10月1日には9月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)と注目度の高い経済指標の発表を控えているため、買い戻しも限定的だった。RSI(14日)=47.0%。白金も株高を受けて買戻しに大幅反発。RSI(14日)=35.5%。

*30日の中東産原油は、NY原油高や株価の上昇を受けて反発。RSI(14日)=45.3%。今朝発表された米石油協会(API)の週間統計よると、原油在庫は前週比460万バレル増加し、市場予想(10万2000バレル増)を大きく上回る積み増しとなった。一部では減少との予想も出ていたことから、API統計を受けて、時間外相場は売りが強まった。ただ、WTIの受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの原油在庫は120万バレル減だったため、下げ幅は小さかった。10月1日は中国で国家統計局の9月の製造業PMIのほか、マークイット・財新の9月の製造業PMI改定値など主要経済指標が発表されるため、原油相場が大きく動意付く可能性がありそうだ。石油製品も連れ高となった。ガソリンのRSI(14日)=48.5%。灯油のRSI(14日)=43.6%。

*30日のゴムは株高、原油高を受けて小反発。RSI(14日)=39.0%。中国政府が打ち出した自動車減税策も支援要因となったようだ。減税対象となるのは排気量1600cc以下の乗用車で、10月1日から2016年末までの間、購入時の税率は半分になるという。

*30日のトウモロコシはシカゴ相場高を受けて上昇。RSI(14日)=55.9%。大豆も高い。RSI(14日)=45.1%。シカゴ大豆は、28日に中国向けや仕向け地不明で計124万9000トンの大口の輸出成約が報告されたことや、最新の米クロップ・ブログレスで、主要18州の作柄の優・良の合計が62%と前週から1ポイント低下したことが強材料視されている。

*30日の東京外国為替市場のドル円相場は、119円台後半で上値の重い展開が続いた。朝方は、日経平均株価の上昇や実需の買いが入り、一時120円台まで上昇したが、上値は重く、次第に119円台後半に軟化した。株高に対するドル円の反応は鈍かった。今夜のADP全米雇用報告や明日未明のイエレンFRB議長の講演を待っている状況。

*30日の日経平均株価は3日ぶりに大幅反発。昨夜のNYダウが反発したことで下値不安が薄れ、買いが優勢となった。日本の8月鉱工業生産指数速報値は市場予想に反して前月比で減少し、基調判断も「弱含み」に下方修正された。


*第33回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/

9月30日(水)
【9月29日の海外相場および市況】
ny0929

*29日のNY金は3日続落。前日、NY連銀のダドリー総裁とサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が、年内の利上げ実施が適切と主張したため、金には圧迫要因となった。9月の米消費者信頼感指数が103.0と前月から改善し、市場の予想を上回ったことは、利上げを後押しする材料と見られた。RSI(14日)=50.0%。

*29日のNY白金はドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正操作問題をきっかけ
とした需要減退懸念から、3日続落した。一時900ドルを割り込む場面もあり、終値は2008年12月30日(917.40ドル)以来約6年9カ月ぶりの安値となった。RSI(14日)=34.9%。

*29日のNY原油は反発。NYダウが反発し、今週発表される米石油協会(API)週報、エネルギー情報局(EIA)週報において、最近の米国産原油の供給減少傾向を受けて、最新週の在庫が取り崩しになっているとの見方が強材料視された。RSI(14日)=49.8%。北海ブレント原油も買戻しに反発。

*引け後に発表された米石油協会(API)の統計によると、25日までの1週間の原油在庫は前週比460万バレル増の4億5780万バレルだった。市場予想は10万2000バレル増。原油受け渡し拠点のオクラホマ州クッシングの在庫は1200万バレル減少。これを受けて、午前9時のNY原油時間外は、0.50ドル安の44.70ドル近辺で推移している。

*29日のシカゴトウモロコシは、30日に発表される米農務省の四半期在庫報告発表を控えて買い戻しが入って反発。RSI(14日)=56.2%。シカゴ大豆は、前日の急落を受けた押し目買いが入り反発し、この日の高値付近で引けた。RSI(14日)=49.3%。

*29日のNY外国為替市場のドル円相場は、119円台後半に下落した。米雇用統計の発表を週末に控えて、様子見が強まる中、米長期金利の低下を受けてドルが売られた。9月の米消費者信頼感指数は103.0と前月から改善し、市場の予想は上回ったものの、ドル売りの流れを変えるには至らなかった。

*29日のNYダウは小反発。9月の米消費者信頼感指数が市場予想に反して前月から上昇したことが支援材料となり、上げ幅は一時、100ドルを超えた。ただ、中国をはじめ世界経済の減速懸念が根強く、上値は重く、高値を維持できなかった。

【本日の主な経済指標およびイベント】
06:45 (NZ) 8月住宅建設許可 [前月比] +20.4%(+20.3%) -- -4.9%
08:50 (日) 8月鉱工業生産・速報 [前月比] -0.8% +1.0% -0.5%
   (日) 8月鉱工業生産・速報 [前年比] 0.0% +1.8% +0.2%
10:30 (豪) 8月住宅建設許可件数 [前月比] +4.2% -2.0%
15:00 (独) 8月小売売上高指数 [前月比] +1.4%(+1.6%) +0.2%
      (独) 8月小売売上高指数 [前年比] +3.3% +3.3%
16:55 (独) 9月失業者数 -0.7万人 -0.5万人
16:55 (独) 9月失業率 6.4% 6.4%
17:30 (英) 第2四半期経常収支 -265億GBP -220億GBP
17:30 (英) 第2四半期GDP・確報値 [前期比] +0.7% +0.7%
      (英) 第2四半期GDP・確報値 [前年比] +2.6% +2.6%
18:00 (EU) 8月失業率 10.9% 10.9%
18:00 (EU) 9月消費者物価指数・速報 [前年比] +0.1% 0.0%
21:00 (南ア) 8月貿易収支 -4億ZAR -34億ZAR
21:15 (米) 9月ADP全国雇用者数 +19.0万人 +19.0万人 
21:30 (加) 7月GDP [前月比] +0.5% +0.2% 
22:45 (米) 9月シカゴ購買部協会景気指数 54.4 53.0 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。


第33回 『おしえて陳さん』 
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【9月29日 国内市況と終値】
tk0929

*29日の金は大幅続落。28日のNY金が年内利上げ観測の高まりを背景に売られたことや、為替の円高を反映して売りが優勢となった。RSI(14日)=45.0%。白金は暴落。株安やフォルクスワーゲンによるディーゼル車の排ガス不正問題に伴う需要減速懸念が引き続き弱材料視された。3年1カ月ぶりに3500円の節目を割り込んだ。RSI(14日)=29.8%。

*29日の中東産原油は、昨日の海外原油相場が中国の需要減退懸念や株安を受けて下落したことや、為替が円高に振れたこともあって売りが優勢となった。RSI(14日)=42.4%。中国国家統計局が発表した8月の工業部門企業利益は、前年同月比8.8%減と大幅な落ち込みとなった。1日は中国国家統計局の9月製造業PMIと非製造業PMIのほか、マークイット財新の9月製造業PMI改定値などの経済指標の発表が相次ぐため、結果次第では、原油相場の一段安も予想される。石油製品も原油安と円高を受けて下落。ガソリンのRSI(14日)=46.1%。灯油のRSI(14日)=40.7%。

*29日のゴムは原油安、株安、上海株安を受けて大幅安。RSI(14日)=38.5%。28日に発表された8月の工業部門企業利益は、前年同月比8.8%の減少と大幅に低下したため、1日の製造業PMIにも弱気な見方が強まっていることも弱材料視された。

*29日のトウモロコシはシカゴトウモロコシ安と円高を受けて反落。RSI(14日)=51.3%。一般大豆もシカゴ安を受けて反落。RSI(14日)=40.5%。

*29日の東京外国為替市場のドル円相場は、株価の大幅安を受けて、リスク回避の円買いが強まり119円台前半に下落した。一時119円30銭台まで下落したが、株の下落幅に比べるとドル円の下げは限定的だった。ただ、今夜の欧米市場でさらに下押しする可能性もありそうだ。

*29日の日経平均株価は、大幅下落となり、1月16日以来の1万7000円割れとなった。中国の景気悪化懸念が再燃して、昨日の欧米株が軒並み大幅安となった流れを引き継ぎ、本日の東京市場でも幅広く売られた。円高・ドル安が進んだことも、株売りに拍車をかけた。


*第33回 『おしえて陳さん』 
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9月29日(火)
【9月28日の海外相場および市況】
ny0928

*週明け28日のNY金は続落。NY連銀のダドリー総裁は28日、米連邦準備制度理事会(FRB)による年内の利上げは可能との見解を改めて示した。利上げに対する警戒感が広がり、金は売られた。欧米株が全面安にもかかわらず安全資産としての金に買いが入らず、失望売りも強まった。RSI(14日)=52.0%。

*週明け28日の白金は大幅続落し、2009年1月15日(922.20ドル)以来約6年8カ月ぶりの低水準となった。ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)によるディーゼル車の排ガス不正問題で、白金需要が減退するのではないかとの懸念が引き続き弱材料視された。RSI(14日)=35.7%。

*週明け28日のNY原油は3日ぶりに反落。中国国家統計局が発表した8月の工業部門企業利益が前年同月比8.8%減と大きく落ち込み、中国経済の急減速に伴うエネルギー需要減退を懸念した売りが出た。8月の米個人消費支出は前月比0.4%増と好調だったが、相場の反応は限られた。ただ、米国の原油受け渡し拠点となるオクラホマ州クッシングの在庫が減少したとの推計によって下げ幅は限定された。RSI(14日)=47.4%。北海ブレント原油も、欧米株の下落を受けて安い。

*週明け28日のシカゴトウモロコシは、米国産地の好天を受けて収穫が進展するちの見方が強まり小幅反落。RSI(14日)=54.5%。シカゴ大豆も、収穫作業の進展を受けて反落。RSI(14日)=46.1%。

*週明け28日のNY外国為替市場のドル円相場は、NYダウの大幅下落を受けてリスク回避姿勢が強まり、安全資産の円が買われ、ドル円は119円台後半に下落した。朝方、NY連銀のダドリー総裁が年内の利上げは可能との認識を示したと報じられ、一時ドルが買われる場面もあったが、中国の景気減速懸念による世界経済に対する先行き不安が広がって、NYダウが大幅下落すると、リスク回避姿勢が強まり、円買い・ドル売りが強まった。

*週明け28日のNYダウは、中国経済の減速懸念が再燃し、大幅反落。28日に発表した8月の中国工業部門企業利益は、前年同月比8.8%減少と大幅に低下。市場では中国景気に対する警戒感が再び高まった。資源消費大国である中国経済の先行き懸念による需要減退懸念から、原油など商品市況が下落に転じ、米株式市場では、エネルギーや素材関連銘柄が売られた。

【本日の主な経済指標およびイベント】
21:00 (独) 9月消費者物価指数・速報 [前月比] 0.0% -0.1% 
      (独) 9月消費者物価指数・速報 [前年比] +0.2% +0.1%
22:00 (米) 7月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 [前年比] +4.97% +5.15% 
23:00 (米) 9月消費者信頼感指数 101.5 97.0 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。


第32回 『おしえて陳さん』 
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【9月28日 国内市況と終値】
tk0928

*28日の金は反落。前週末25日に発表された4~6月期の米実質GDP(国内総生産)確定値は、季節調整済み年率換算で前期比3.9%増となり、8月末発表の改定値(3.7%増)から上方修正された。市場予想も上回り、年内利上げの観測が一段と強まったため、NY金には売りが強まった。もっとも、NY金はFOMC後の上昇に比べると、前週末の下げ幅は限定的で、1140ドル台は維持した。中国や世界の株式市場への不安感が根強いことが背景にあるようだ。RSI(14日)=55.9%。白金は反落。RSI(14日)=37.2%。パラジウムは続伸。引き続き、フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題を受けて、ディーゼル車からガソリン車への需要シフトが進むとの思惑に支えられた。一時2630円と、7月16日以来約2カ月半ぶりの高値を付けた。

*28日の中東産原油は反落。為替がやや円高で推移し、日経平均株価の下落が圧迫材料となり、下げ幅を広げた。RSI(14日)=44.8%。米国の石油掘削リグ稼働数は前週比4基減の640基と、4週連続のマイナスとなった。掘削リグ稼働数の減少は将来的な原油生産の削減につながるが、25日の欧米原油相場には、さほど強材料にはならなかった。石油輸出国機構(OPEC)の原油生産の高止まりなど世界的な供給過剰への懸念が強いようだ。石油製品も原油に追随して反落。ガソリンのRSI(14日)=49.4%。灯油のRSI(14日)=42.2%。

*28日のゴムは続伸。8月下旬からは165~180円のレンジが形成されている。今週は、中国市場が国慶節で10月1~7日まで休場となるため、東京市場も後半は動きがとりにくくなる見通し。中国では1日に9月の製造業PMIが発表される。RSI(14日)=43.6%。

*28日のトウモロコシは一般大豆に連れて上伸。RSI(14日)=55.0%。一般大豆は急反発。中国の買い付けにより、米国産大豆の輸出見通しが改善し、前週末のシカゴ大豆相場が上伸したことを眺めて、買いが入った。RSI(14日)=44.3%。

*28日の東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価の下落を受けて120円台前半で推移した。

*28日の日経平均株価は、利益確定売りを受けて反落。10月1日に日銀短観、2日には9月の米雇用統計といった重要指標が発表されるため、当面の利益を確定させようとの動きが強まった。


*第33回 『おしえて陳さん』 
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9月28日(月)
【9月25日の海外相場および市況】
ny0925

*週末25日のNY金は反落。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が前日の講演で、米国の景気回復が続けば年内にも利上げに踏み切る可能性があるとの見解を示した。この発言を受けて再び年内の利上げが意識され、金には売り圧力が強まった。良好な米景気指標も圧迫材料。米商務省が発表した4~6月期の実質国内総生産(GDP)確定値は、季節調整済み年換算で前期比3.9%増と、改定値の3.7%増から上方修正された。個人消費も3.6%増と大きく伸び、年内の利上げ観測を後押しする内容となった。ただ、ドルが、対ユーロで下落に転じたため、ドル建て金の割高感が弱まり、下げ幅は限定的となった。RSI(14日)=58.2%。CFTC建玉9月22日時点:ファンドの金買い越しは6万1125枚(前週比+2万1578枚)と買い越し幅は増加。総取組高は41万9304枚と前週比5971枚の増加。ファンドは買いを増やし、売りを減らしている。

*週末25日のNY白金はフォルクスワーゲン問題が尾を引き反落。RSI(14日)=42.0%。CFTC建玉9月22日時点:ファンドの白金買い越しは2万2842枚(前週比-190枚)と買い越し幅は減少。総取組高は7万9193枚と前週比5409枚の増加。ファンドは買い、売り共に増やしている。

*週末25日のNY原油は続伸。4~6月期の実質国内総生産(GDP)確定値が改定値から上方修正され、市場予想も上回り、NYダウが上昇したこと強材料。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が前日の講演で年内の利上げの可能性に触れたことで、景気の先行き不安が和らいだことも好感された。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズがこの日公表した報告によると、同日までの1週間の国内石油掘削リグ稼働数は前週から4基減少して640基となり、米国産原油の需給引き締まりが思惑された。RSI(14日)=51.0%。北海ブレント原油も堅調。CFTC建玉9月22日時点:ファンドの原油買い越しは25万9429枚(前週比+2万0043枚)と買い越し幅は増加。総取組高は160万6217枚と前週比9万6732枚の減少。ファンドは買いを増やし、売りを減らしている。

*週末25日のシカゴトウモロコシは、大豆相場の急伸を受けて上昇。前日、中国による米国産大豆1318万トンの買い付けが明らかにされた。RSI(14日)=56.5%。CFTC建玉9月22日時点:ファンドのトウモロコシ買い越しは12万9671枚(前週比-293枚)と買い越し幅は微減。総取組高は126万9119枚と前週比2万0665枚の増加。ファンドは買い、売り共に減らしている。

*週末25日のシカゴ大豆は、中国への輸出需要の見通しが改善し、大幅続伸。この日、2015~16年度渡しで米国産大豆26万トンの中国向け成約があった。前日には、中国が米国産大豆1318万トンの購入契約を交わした。RSI(14日)=51.0%。CFTC建玉9月22日時点:ファンドの大豆買い越しは1万7552枚(前週比-9505枚)と買い越し幅は減少。総取組高は68万8550枚と前週比1万8812枚の増加。ファンドは買いを減らし、売りを増やしている。

*週末25日のNY外国為替市場のドル円相場は上昇。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は前日の講演で「年内の利上げが適切」と言及し、中国など海外経済の減速に関しては「現時点で金融政策の方向性に大きな変更を与えるほどではない」強調した。これを受け、米景気の先行き不安が和らいだ。また、4~6月期の実質国内総生産(GDP)確報値が上方修正されたこともドル買いを強めた。

*週末25日のNYダウは反発。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は24日の講演で「年内利上げは適切」と発言し、中国など海外経済の減速については「現時点で金融政策の方向性に大きな変更を与えるほどではない」と強調した。4~6月期の実質国内総生産(GDP)確定値が前期比3.9%増と上方修正されたこともあり、市場には買い安心感が強まった。独フォルクスワーゲン(VW)の排ガス問題で下落していた欧州株も25日には反発したことも好感された。

【本日の主な経済指標およびイベント】
21:30 (米) 8月個人所得 [前月比] +0.4% +0.4% 
21:30 (米) 8月個人支出 [前月比] +0.3% +0.3%
21:30 (米) 8月PCEデフレーター [前年比] +0.3% +0.3% 
21:30 (米) 8月PCEコア・デフレーター [前月比] +0.1% +0.1% 
      (米) 8月PCEコア・デフレーター [前年比] +1.2% +1.3% 
23:00 (米) 8月中古住宅販売成約 [前月比] +0.5% +0.5% 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

【9月25日 国内市況と終値】
tk0925

*25日の金は続伸。昨日のNY金が、株安によるリスク回避を受けた買いに上昇したため、東京金も買いが優勢となった。日本時間25日午前6時に始まったイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が、講演で「年内に利上げするのが適切」との考えを示すと、NY金時間外は反落に転じ、1150ドルを割り込んだ。ただ、円安が継続したため、東京金は高値圏で推移した。RSI(14日)=57.3%。白金は昨日のNY白金の反発を受けて上昇。RSI(14日)=39.4%。

*25日の中東産原油は3日ぶりに反発。24日の欧米原油相場が、米原油在庫の減少予測を背景に上昇したことを受け、買いが優勢となった。RSI(14日)=46.2%。米エネルギー情報会社ジェンスケープがWTIの受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの原油在庫について、62万5000バレル減少したと予想したことが支援材料になった。ただ、世界経済の減速懸念から、米株価が下落したため、上値は重かった。石油製品も原油に連れて堅調。ガソリンのRSI(14日)=47.2%。灯油のRSI(14日)=46.5%。

*25日のゴムは、上海ゴム高を受けて反発。RSI(14日)=42.3%。ゴム独自の材料は乏しく、株や為替の動向に連れて動く状況が続きそうだ。ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のディーゼル車排ガス不正操作問題については、VWのシェアが落ち込んでも、代わりに他社の車が売れるので、全体の需要量には変化はなさそうだ。

*25日のトウモロコシは円安受けて堅調。RSI(14日)=49.5%。一般大豆は軟調。RSI(14日)=38.5%。シカゴ大豆は、好調な輸出を受けて底堅く推移している。24日に発表された最新の週間輸出成約高が131万6000トンと、予想レンジ上限の120万トンを上回った。

*25日の東京外国為替市場のドル円相場は、120円台前半で保ち合いとなった。早朝、イエレンFRB議長の「年内に利上げするのが適切」との発言を受けて、120円30銭台に上伸した。ただ、上下する日経平均株価に連れて不安定な動きとなり、方向性が出なかった。

*25日の日経平均株価は3日ぶりに反発。日本時間の早朝、イエレンFRB議長は講演で、「年内の利上げが適切」と発言したが、米国経済の好調さが確認されたとの評価から、日経平均株価は上昇した。


*第33回 『おしえて陳さん』 
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9月25日(金)
【9月24日の海外相場および市況】
ny0924

*24日のNY金は大幅続伸。8月の米耐久財受注額が前月比2.0%減少し、ドル安が進んだこと強材料となった。NYダウが続落し、上げ幅を拡大した。世界経済の先行き懸念が強まり、リスク回避姿勢から、安全資産の金に資金が流れ込んだ。RSI(14日)=62.2%。白金は買い戻しに大幅反発。RSI(14日)=43.2%。


*24日のNY原油は反発。43ドル台の安値圏にあることから値頃感による買いが入り、さらに、エネルギー情報会社ジェンスケープがWTIの受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングにおける在庫を22日時点で62万5000バレル減少と予想したことも買いを強めた。ただ、NYダウが続落したため、高値は45ドル付近で抑えられた。RSI(14日)=48.8%。北海ブレント原油も反発。


*24日のシカゴトウモロコシは、小麦の急落に圧迫されて小反落。RSI(14日)=50.8%。シカゴ大豆は、安値買いに続伸。中国が米国産大豆1318万トンを53億ドルで購入する契約を交わしたことも支援材料。RSI(14日)=41.1%。


*24日のNY外国為替市場のドル円相場は、120円台前半に戻した。NY市場オープン時は、米株安を受けて、ドル売り・円買いが強まり、一時119円台前半に下落した。その後は、株価の下げ幅が縮小して債券も売られたことで、ドルは買い戻されて120円台前半まで戻した。8月の米耐久財受注は前月比2.0%減少。新築住宅販売は5.7%増加。相場への影響は限定的だった。


*24日のNYダウは続落。ドイツ自動車大手BMWのディーゼル車からも基準値を上回る有害物質が検出されたと報じられ、欧州株が下落したため、NYダウも売りが優勢となった。フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題が自動車関連業界に広がる可能性が懸念されている。8月の米耐久財受注は前月比2.0%減少したことも弱材料となった。

*24日、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長はマサチューセッツ州アマーストでの講演で、連邦公開市場委員会(FOMC)参加者の大半は年内の利上げを見込んでいると述べた。ただ経済面で「予期せぬ事態」が生じた場合はこうした見通しが変わり得ると指摘した。

【本日の主な経済指標およびイベント】
08:30 (日) 8月全国消費者物価指数 [前年比] +0.2% +0.1% 
       (日) 8月全国消費者物価指数 [前年比:除生鮮] 0.0% -0.1% 
21:30 (米) 第2四半期GDP・確報値 [前期比年率] +3.7% +3.7% 
23:00 (米) 9月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値 85.7 86.5 

*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。


第32回 『おしえて陳さん』 
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【9月24日 国内市況と終値】
tk0924

*連休明け24日の金は反発。23日のNY金が上伸し、本日のNY金時間外も続伸したため、買いが優勢となった。RSI(14日)=50.7%。白金は大幅続落。23日のNY白金相場が、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のディーゼル車の排ガス不正操作問題を受けて続落したことから、売りが先行した。9月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値が悪化していたことも、同国経済への不安感を強め、産業用貴金属の白金にとっては弱材料となった。RSI(14日)=36.7%。一方、パラジウムは急反発。ディーゼル車の販売減少に伴って、ガソリン車の需要が拡大するとの思惑から買いが先行した。

*連休明け24日の中東産原油は続落。23日の欧米原油相場が需給緩和観測を背景に急落したことから、弱気売りが優勢となった。RSI(14日)=44.6%。石油製品は原油に追随して下落。ガソリンのRSI(14日)=45.6%。灯油のRSI(14日)=44.4%。9月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値が47.0と、前月確報値の47.3を下回り、2009年3月以来6年半ぶりの低水準に落ち込んだことで、中国経済の先行きに対する懸念が改めて意識され、弱材料視された。米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計では、原油在庫が前週比190万バレル減少する一方、ガソリン在庫は140万バレル増加した。

*連休明け24日のゴムは大幅続落。9月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値が47.0と、前月確報値の47.3を下回り、2009年3月以来6年半ぶりの低水準に落ち込んだことで、中国経済の先行きに対する懸念が改めて意識され、弱材料視された。加えて、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題をきっかけに世界的に自動車産業の先行きに不透明感も広がったようだ。日経平均株価の下げ幅拡大も嫌気された。RSI(14日)=37.7%。

*連休明け24日のトウモロコシは、シカゴトウモロコシ高を受けて反発。ただ、米中西部の天気は収穫に適しており、早霜の心配もないため、上値は重かった。RSI(14日)=48.2%。一般大豆は続落。RSI(14日)=38.9%。

*連休明け24日の東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価の下落が嫌気され、119円台後半で推移した。ドル円は朝方、120円40銭近くまで上昇したが、その後は、日経平均株価の下落を受けて119円台後半に下落した。日本時間25日早朝に行われるイエレンFRB議長の講演待ちの状況。

*連休明け24日の日経平均株価は大幅下落し、終値で8日以来約2週間ぶりの安値となった。連休中に米国株が下落した流れを引き継ぎ、売り優勢の展開だった。米株安に加え、9月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値が悪化し、中国経済の減速懸念が高まったことが嫌気された。ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)がディーゼル車の排ガス規制を不正に逃れていた問題も弱材料となった。

9月24日(木)
【9月23日の海外相場および市況】
ny0923

*23日のNY金は、3日ぶりに反発。欧州株高を受けて、為替市場では、ドルが対ユーロで軟調に推移し、ドル建て金に割安感が強まり、買いが優勢となった。また、9月の中国の製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値が約6年半ぶりの低水準に悪化したため、リスク回避の金買いも出た。RSI(14日)=54.2%。

*23日のNY白金は、一時6年半ぶりの安値に下落した。RSI(14日)=34.9%。独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が米国のディーゼル車排ガステストで不正を行ったとの報を受け、白金の自動車向け需要が減ると懸念された。今回の不祥事を受けてディーゼル車の販売が大幅に減少すれば、白金需要の減退は避けられない見込み。VWは不正に絡んだ車の販売停止を指示しており、対象は世界で1100万台に上る可能性があるという。白金は自動車のディーゼルエンジンの排ガスを浄化する触媒装置に用いられており、白金需要のうち、自動車向けが約4割を占める。対照的に、ガソリン車の排ガス触媒に用いられるパラジウム現物相場は急伸し、7月半ば以来の高値となった。

*23日のNY原油は大幅続落。ガソリン在庫増が嫌気され、中国の景気先行き懸念が弱材料視された。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計では、原油在庫が190万バレル減と、市場予想を上回る取り崩しとなり、ガソリン在庫も前週比140万バレル増と、市場予想の80万バレル増を上回った。また、中国の9月の製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値が6年半ぶりの低水準となり、中国経済に対する先行き不安が広がった。RSI(14日)=47.5%。北海ブレント原油も需要低下懸念から大幅安。

*23日のシカゴトウモロコシは、小麦の上昇を受けて小反発。ただ、米国産地では、トウモロコシの収穫が進んでいるため、上値は重かった。RSI(14日)=52.3%。シカゴ大豆は小反発。ただ、米国での収穫拡大に圧迫され、終盤に上げ幅を縮小した。RSI(14日)=38.8%。

*23日のNY外国為替市場のドル円相場は、120円台前半で小動き。この日は米経済指標の発表など大きな材料がなく、方向感に乏しい値動きとなった。ユーロは、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が同日の欧州議会証言で、ユーロ圏経済のてこ入れにより積極的に取り組む姿勢を示したことから、一段高となった。

*23日のNYダウは小幅続落。9月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値が6年半ぶりの低水準に落ち込んだため、欧州株の上昇にもかかわらず、次第に売りが優勢となった。アトランタ連銀のロックハート総裁が講演で、中国経済の減速が米経済に打撃を与えるとの懸念を「行き過ぎ」と牽制発言を行ったが、買いは続かなかった。

【本日の主な経済指標およびイベント】
07:45 (NZ) 8月貿易収支 -6.49億NZD -8.50億NZD -10.35億NZD
17:00 (独) 9月IFO景況指数 108.3 107.9
21:30 (米) 週次新規失業保険申請件数 26.4万件 27.2万件
21:30 (米) 8月耐久財受注 [前月比] +2.0%(+2.2%) -2.3%
(米) 8月耐久財受注 [前月比:除輸送用機器] +0.6%(+0.4%) +0.1%
23:00 (米) 8月新築住宅販売件数 50.7万件 51.5万件
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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