テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

2015年10月

【10月23日(金) 国内市況と終値】
tk1023

*23日の金は反発。RSI(14日)=60.2%。昨日の欧州中央銀行(ECB)理事会で、ドラギECB総裁が追加の金融緩和を12月にも実施すると示唆したことから、円安が進み、東京金は押し上げられた。来週は27、28日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。今回も利上げは見送られると見られるが、声明で12月利上げの可能性に言及されれば、ドル建て金には弱材料になりそうだ。逆に、年内利上げ見通しが後退すれば、1200ドルを試す可能性もありそうだ。白金も円安で反発。RSI(14日)=59.8%。

*23日の中東産原油は海外原油相場高や株高、円安を受けて反発。RSI(14日)=46.5%。中国経済に対する過度の懸念が後退していることも好感されている。来週は中国共産党の第18期中央委員会第5回総会(5中総会)が開かれる。市場では、次期5カ年計画(2016~20年)で、景気刺激対策が講じられるとの期待があるようだ。原油高を受け、石油製品も反発。ガソリンのRSI(14日)=48.7%。灯油のRSI(14日)=43.5%。

*23日のゴムは反発。株高を受けてサーキットブレーカー(CB)の発動も出る上昇となったが、上海ゴム相場の下落を受けて、上値を削った。RSI(14日)=39.9%。

*23日のトウモロコシは下落。シカゴ時間外の下落を受けて売りが優勢となった。RSI(14日)=46.2%。一般大豆は軟調。RSI(14日)=59.2%。

*23日の東京市場のドル円相場は、120円台後半で保ち合い。日経平均株価の上昇を受けて一時121円に接近したが、その後は利益確定売りが出て次第に上値が重くなった。

*23日の日経平均株価は大幅高。一時、1万9000円に接近したが、週末のため利益確定売りも出て上値は重くなった。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が22日の記者会見で、追加金融緩和を示唆したことを好感して欧米で株価が上昇したため、買い安心感が高まった。市場では、30日に開催される日銀金融政策決定会合で、追加金融緩和が実施されるとの期待も強い。


*第37回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/


10月23日(金)
【10月22日の海外相場および市況】
ny1022

10月23日(金)
【10月22日の海外相場および市況】

*22日のNY金は小安い。ドルが対ユーロで大幅上昇したものの、欧州中央銀行(ECB)の追加金融緩和観測を背景にインフレヘッジとしての金が再認識され、下値では買いが入り、下げ幅を抑えた。ECBはこの日の定例理事会で政策金利の据え置きを決定した。ドラギECB総裁は、会見で「12月のECB理事会で金融緩和策の度合いを見直す必要がある」と発言したため、追加緩和期待が強まりユーロが売られた。RSI(14日)=56.8%。NY白金は世界的な株高を受けて反発。RSI(14日)=61.3%。

*22日のNY原油は4日ぶりに反発。昨日、約3週間ぶりの安値を付けていたが、この日は株高もあり買戻しが優勢となった。ただ、ドラギECB総裁が定例理事会後の記者会見で、追加金融緩和に動く可能性に触れたことを受けて、為替市場ではユーロ安・ドル高が進行し、ドル建て原油には割高感が強まり、上値は抑えられた。RSI(14日)=46.2%。北海ブレント原油も欧州株高を受けて反発。

*22日のシカゴトウモロコシは輸出統計の冴えない数字を受けて小安い。米農務省が発表した週間輸出成約高は24.8万トンと、予想の45万~65万トンを下回った。RSI(14日)=45.9%。シカゴ大豆は反落。ただ、輸出需要が強く、下値は支えられた。米農務省が発表した週間輸出成約高は、2015~16年度産が203万トンと、予想の120万~180万トンを上回った。RSI(14日)=52.9%。

*22日のNY市場のドル円相場は120円台後半に上昇。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が追加緩和の可能性を示唆したため、ドルが対ユーロで大幅に上昇し、対円でも水準を切り上げた。また、ECBに続いて日銀の追加緩和にも期待が高まった。ECBはこの日の定例理事会で政策金利の据え置きを決定した。ドラギECB総裁は、会見で「12月の理事会で金融緩和策の度合いを見直す必要がある」と発言したため、追加緩和期待が強まりユーロが売られた。

*22日のNYダウは、良好な企業業績と欧州中央銀行(ECB)による追加金融緩和への期待感が相まって大幅反発。ドラギECB総裁は、理事会終了後の記者会見で、12月に資産購入の拡大など追加の量的金融緩和に踏み切ることを示唆した。このため、株式市場への資金流入に期待が高まり、欧州株高に連れてNY市場でも買いが優勢となった。


【本日の主な経済指標およびイベント】
16:30 (独) 10月PMI製造業・速報 52.3 51.7
16:30 (独) 10月PMIサービス業・速報 54.1 53.9
17:00 (EU) 10月PMI製造業・速報 52.0 51.7
17:00 (EU) 10月PMIサービス業・速報 53.7 53.5
21:30 (加) 9月消費者物価指数 [前月比] 0.0% -0.1%
   (加) 9月消費者物価指数 [前年比] +1.3% +1.1% 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

【本日の主な経済指標およびイベント】
16:30 (独) 10月PMI製造業・速報 52.3 51.7
16:30 (独) 10月PMIサービス業・速報 54.1 53.9
17:00 (EU) 10月PMI製造業・速報 52.0 51.7
17:00 (EU) 10月PMIサービス業・速報 53.7 53.5
21:30 (加) 9月消費者物価指数 [前月比] 0.0% -0.1%
   (加) 9月消費者物価指数 [前年比] +1.3% +1.1% 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第36回 『おしえて陳さん』 
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【10月22日(木) 国内市況と終値】
tk1022

*22日の金は反落。昨日のNY金が下落した流れを受けて、売りが先行した。RSI(14日)=56.1%。今夜は、欧州中央銀行(ECB)理事会が開催される。金融政策は現状維持が見込まれているが、終了後のドラギ総裁の記者会見で追加金融緩和が示唆されるかどうかが注目される。仮に、追加緩和示唆の発言があれば、ドル買い・ユーロ売りが進行し、ドル建て金は下落する可能性が高い。白金も利益確定売りに反落。RSI(14日)=57.4%。

*22日の中東産原油は反落。21日の欧米原油相場は、米国の在庫増加を受けて下落したため、弱気売りが優勢となった。RSI(14日)=43.8%。米国の原油在庫増加に加え、イラン情勢も弱材料視されている。8日に、イラン核問題の最終合意が発効したが、イランは国際原子力機関(IAEA)による抜き打ち査察を認める追加議定書の暫定的な適用を受けると通知している。これが順調に行けば、イランへの経済制裁も緩和・解除され、イラン産原油の供給増へと連想される可能性がある。なお、21日、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国は本部(ウィーン)で専門家会合を開いたが、原油相場押し上げへの具体策では合意できなかったもよう。
石油製品も原油に連れて安い。ガソリンのRSI(14日)=45.8%。灯油のRSI(14日)=40.2%。

*21日のゴムは、上海ゴム安を受けて5日続落。RSI(14日)=37.2%。先限は一時、約3週間ぶりの安値を付ける場面があった。

*21日のトウモロコシは小反落。RSI(14日)=49.7%。一般大豆はまちまち。RSI(14日)=64.6%。

*22日の東京市場のドル円相場は、119円台後半で推移した。日経平均株価が下落したたため、120円台は回復できなかった。今夜の欧州中央銀行(ECB)理事会、来週開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合を控えて動きにくいようだ。

*22日の日経平均株価は、3日ぶりに反落。前日のNYダウの下落を受けて売りが優勢となった。今夜の欧州中央銀行(ECB)理事会、来週開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合を控えて動きにくいようだ。今月末の日銀金融政策決定会合では、追加金融緩和が出るという期待もある。


*第36回 『おしえて陳さん』 
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【白金と金の逆ザヤはピークに達した可能性】

1月19日に白金価格が金価格を下回る、いわゆる”逆ザヤ状態”に転じ、終値ベースでは9月29日に812円まで拡大した。しかし、週明けには縮小に向かい、600円を下回る場面も出てきた。

白金はフォルクスワーゲンショックにより暴落の憂き目に遭ったが、今後は排ガス規制のさらなる強化が予想され、今まで以上に白金の需要が増えるとの見方が広がった。NY白金は、10月2日に900ドルを割り込む場面もあったが、今では1000ドルの大台を回復し、年初来安値から14%近く上昇した。

これには、米国の利上げ機運の後退による「ドル買い・南アランド売り」ポジションの巻き戻しも影響しているだろう。ドル・南アランド相場を見ると、9月29日には1ドル14.15南アランドまで上昇し、南アランドはドルに対して下落し、年初来安値を更新した。しかし、10月に入ると、南アランドはドルに対して反発し、16日には8%ほど上昇した。

トムソン・ロイターGFMSが今年発表した「プラチナ・サーベイ2015年」によると、2014年の白金の世界平均コスト(トータル・キャッシュ・コスト)は1209ドルとなり、前年から37ドルもアップしている。現状の水準では、白金鉱山会社は依然として赤字を余儀なくされるため、今後は、リストラや設備投資、生産量の削減が予想され、それは、白金生産量の減少の原因になる可能性が高い。

既に、スイスの資源商社であるグレンコアは、経営悪化の対策として、南アフリカのエランド鉱山を閉鎖し、800人以上ものリストラを敢行した。白金生産量世界3位のジンバブエでは、政府が白金鉱山会社が使用する電気消費量の25%縮小を求めた。供給サイドでは、縮小の動きが出てきている。

需要面では、採算コスト割れの価格水準を受けて販売量が増加している。田中貴金属工業の1〜9月の白金販売量は、前年同期比3.6倍の9891キログラムに達した。すでに昨年の年間販売量の2倍以上になったという。

このように白金を取り巻く需給状況は大きな転換を迎えており、下落のピークを迎えた可能性がある。

saya1022

10月22日(木)
【10月21日の海外相場および市況】
ny1021

*21日のNY金は続落。特に材料もなく利益確定売りが先行した。22日の欧州中央銀行(ECB)理事会、来週開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合を控えて動きにくくなった。RSI(14日)=57.3%。白金も利益確定売りに急落。RSI(14日)=59.7%。

*21日のNY原油は下落。終値は約3週間ぶりの安値となった。米エネルギー情報局(EIA)が発表した16日までの1週間の原油在庫は前週比800万バレル増と、増加幅は市場予想の390万バレルを大きく上回った。しかし、ガソリンが150万バレル減、ディスティレート(留出油)が260万バレル減とそれぞれの在庫が減少したことは強材料視され、終値は45ドル台を回復した。この日、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国8カ国による市場専門家会合がOPEC本部(ウィーン)で開催されているが、原油安対策で協調減産に傾く公算は小さいとみられている。RSI(14日)=45.5%。北海ブレント原油も下落。

*21日のシカゴトウモロコシは大豆高に連れて続伸し、1週間ぶりの高値を付けた。RSI(14日)=48.2%。シカゴ大豆は、輸出需要増や大豆油高が強材料となって続伸。RSI(14日)=56.2%。

*21日のNY市場のドル円相場は、119円台後半で小動き。日経平均株価の上昇は強材料だが、22日の欧州中央銀行(ECB)理事会、来週開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合を控えて動きにくくなったようだ。トルコの政策金利は7.50%の据え置きとなった。

*21日のNYダウは続落。好調な企業業績を受けて反発する場面もあったが、22日の欧州中央銀行(ECB)理事会、来週開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合を控えて、利益確定売りが優勢となった。

【20日の主な経済指標およびイベント】
17:30 (英) 9月小売売上高指数 [前月比] +0.1% +0.4% 
   (英) 9月小売売上高指数 [前年比] +3.5% +4.7%
20:45 (EU) 欧州中銀金融政策発表 0.05%
21:30 (米) 週次新規失業保険申請件数 25.5万件 26.5万件
21:30 (加) 8月小売売上高 [前月比] +0.5% +0.1% 
22:00 (米) 8月住宅価格指数 [前月比] +0.6% +0.5%
23:00 (米) 9月中古住宅販売件数 531万件 539万件
23:00 (EU) 10月消費者信頼感・速報 -7.1 -7.4 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第36回 『おしえて陳さん』 
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【10月21日(水) 国内市況と終値】
tk1021

*21日の金は反発。20日のNY金がドル安・ユーロ高を受けて上昇したため、買いが優勢となった。RSI(14日)=52.0%。白金もドル安やNY白金時間外の上昇を受けて大幅反発。RSI(14日)=63.8%。9月は、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)によるディーゼル車の排ガス不正操作問題を受けて需要減少観測が強まったことから急落し、一時900ドルを割り込んだが、10月初旬からは米国の利上げ機運の後退を受けたドル安もあって反発に転じている。10月に入って世界的に株価が回復していることも、産業用需要が期待されているようだ。

*21日の中東産原油は小反発。RSI(14日)=45.4%。石油製品はガソリンが小反発。RSI(14日)=47.5%。灯油は続落。RSI(14日)=42.1%。米石油協会(API)が20日公表した週間統計によれば、原油在庫は前週比710万バレル増の4億7300万バレルとなり、増加幅は市場予想の390万バレル増を大きく上回った。秋の保守点検に入る製油所が多く、需要の端境期にあるため、材料的には強気になりにくい。

*21日のゴムは、上海ゴム安や上海株の下落を受けて4日続落。主産地タイでは例年、雨期に当たる10月から翌年2月中旬までは増産期となることも、供給増加が連想され、強気になりにくい。RSI(14日)=38.4%。

*21日のトウモロコシは反発。20日のシカゴ相場高を受けて買いが優勢となった。RSI(14日)=50.8%。一般大豆もシカゴ高を受けて上伸。RSI(14日)=64.6%。20日のシカゴ大豆は、中国向けの13万2000トンの輸出成約が発表されたことが強材料となった。

*21日の東京市場のドル円相場は、120円を回復する場面があった。日経平均株価の一段高を受けて、リスクオンモードとなり、ドル買い・円売りが強まった。

*21日の日経平均株価は大幅続伸。9月の貿易収支は市場予想外の赤字。輸出は前年比0.6%増と、8月の3.1%増から伸び率が鈍化した。このため、市場では、日銀による追加金融緩和への期待感が高まり、株式市場では買い意欲が高まったようだ。


*第36回 『おしえて陳さん』 
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10月21日(水)
【10月20日の海外相場および市況】
ny1020

*20日のNY金は3日ぶりに反発。RSI(14日)=65.1%。中国経済の減速懸念や、米経済指標のまちまちの内容から、米国の利上げ機運は後退しており、金には押し目買いが入りやすい地合いになっているようだ。市場では、上値余地が広がる可能性があるとの見方が強まっている。RSI(14日)=63.1%。白金も金に連れて反発し、1020ドル台を回復した。

*20日のNY原油は続落。RSI(14日)=49.6%。市場の事前予想では、6日までの1週間の国内原油在庫は370万バレル増と4週連続の積み増しが予想されている。為替市場でドルがユーロに対して反発したことも弱材料となった。市場は、21日にウィーンで開催される石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国の市場専門家会合で、減産計画が議題に上るか、サプライズの発表があるかどうか注目されている。北海ブレント原油は買戻しに小反発。

*20日のシカゴトウモロコは値頃買いに反発。季節的にハーベストプレッシャーがそろそろ緩和してくる可能性がある。RSI(14日)=44.0%。シカゴ大豆も安値拾いの買いに反発。RSI(14日)=52.3%。

*20日のNY市場のドル円像場は、119円台後半に上昇した。米債券売りを受けて米長期金利が上昇したため、ドル買い・円売りが強まった。9月の米住宅着工件数は前月比6.5%増の120万6000戸と、市場予想の115万戸を上回ったことも、ドル買い要因。ユーロは、22日の欧州中央銀行(ECB)の定例理事会やドラギECB総裁の記者会見を控えて、上下動した。

*20日のNYダウは小幅安で引けた。企業業績はまちまち。ロイター通信によると7~9月期の米主要500社の利益は3.99%の落ち込みが予想されるという。ドル高進行や原油安のほか、世界経済の成長減速が影響しているようだ。そのため、好業績企業と不振企業の2極化が起きているという。


【20日の主な経済指標およびイベント】
08:50 (日) 9月通関ベース貿易収支 -5697億円(-5694億円) +870億円
17:00 (南ア) 9月消費者物価指数 [前年比] +4.6% +4.7%
20:00 (トルコ) トルコ中銀政策金利発表 7.50%
20:00 (南ア) 8月実質小売売上高 [前年比] +3.3% +2.8%
23:00 (加) 加中銀政策金利発表 0.50%
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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【10月20日(火) 国内市況と終値】
tk1020

*20日の金は続落。19日のNY金が利益確定売りに下落したため、売りが優勢となった。RSI(14日)=59.4%。NY金は200日移動平均線を再び割り込んだため、テクニカル的には弱気に転じたようだ。22日には欧州中央銀行(ECB)理事会があり、来週は27、28日に米連邦公開市場委員会(FOMC)と、30日には日銀金融政策決定会合がそれぞれ開催されるため、動きにくいようだ。白金も7日ぶりに反落。RSI(14日)=59.8%。

*20日の中東産原油は続落。RSI(14日)=44.9%。19日の海外原油相場は中国の需要減退見通しを背景に急落した。また、18日に米欧等6カ国とイランが同意した核協定が発効したが、原油市場では早くも、イランからの将来的な供給増が意識されている。イランのザンガネ石油相は、経済制裁解除後に輸出シェア回復に取り組むことを明言するとともに、原油生産拡大に向けて国外の石油企業に速やかに門戸を開く方針を示したという。石油製品も原油安に連れて続落。ガソリンのRSI(14日)=46.8%。灯油のRSI(14日)=42.3%。

*20日のゴムは、原油安や上海安を受けて3日続落。世界最大のゴム需要国である中国の7~9月期GDP成長率が7%を割り込んだことが、尾を引いているようだ。RSI(14日)=40.3%。

*20日のトウモロコシは下落。19日のシカゴトウモロコシは、米中西部の収穫進展に伴う需給緩和観測を背景に反落した。
RSI(14日)=46.5%。一般大豆は、まちまち。先限が上伸。RSI(14日)=62.0%。

*20日の東京外国為替市場のドル円相場は、119円台半ばを挟んで保ち合い。今夜はイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演が予定されている。22日には欧州中央銀行(ECB)理事会があり、来週は27、28日に米連邦公開市場委員会(FOMC)と、30日には日銀金融政策決定会合がそれぞれ開催されるため、動きにくいようだ。

*20日の日経平均株価は反発。前日のNYダウが続伸した流れで、買いが優勢となった。ただ、10月27、28日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)や、30日に開催される日銀金融政策決定会合を前に動きにくく、利益確定売りに上値は押された。


*第36回 『おしえて陳さん』 
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10月20日(火)
【10月19日の海外相場および市況】
ny1019

*週明け19日のNY金は続落。約4カ月ぶりの高値を付けた反動で利益確定売りが先行した。この日発表された中国の国内総生産(GDP)は景気の減速を示す内容となったものの、むしろ目先の強材料出尽くしと捉えられた。為替市場では、22日の欧州中央銀行(ECB)金融政策会合で、ユーロ圏の追加金融緩和をめぐる思惑が強まり、ユーロ売り・ドル買いが進んだ。そのため、ドル建て金に割高感が強まり、売られやすくなった。RSI(14日)=61.5%。白金も利益確定売りに4日ぶりに反落。RSI(14日)=63.8%。

*週明け19日のNY原油は急反落。中国の2015年7~9月期の国内総生産(GDP)は前年同期比6.9%増と、市場予想をわずかに上回ったものの、6年ぶりに7%割れとなった。これを受け、エネルギー消費大国である中国の需要減退懸念が強まった。為替市場では、対ユーロでドル高が進み、ドル建て原油には弱材料となった。イラン高官が19日、今後2カ月間で同国の原油生産が日量50万バレル増加するとの見通しを示したことも、需給緩和懸念を強めた。RSI(14日)=49.4%。北海ブレント原油は、イランの核兵器開発疑惑解決のための最終合意が発効、同国産原油が市場に近く流入するとの見方が弱材料視され、下落した。

*週明け19日のシカゴトウモロコシは、収穫の進捗や低調な輸出が嫌気されて反落。RSI(14日)=39.7%。シカゴ大豆は4日続落。中国の7-9月期GDPが悪化したため、中国の需要への懸念が高まった。RSI(14日)=50.0%。

*週明け19日のNY外国為替市場のドル円相場は、119円台半ばで推移した。昨日発表された中国の国内総生産(GDP)伸び率の鈍化を受けて、世界の景気減速懸念が強まり、安全通貨とされる円が買われた。しかし、22日には欧州中央銀行(ECB)、27、28日には米連邦公開市場委員会(FOMC)、30日に日銀とそれぞれ重要なイベントが控えているため、動きにくくなった。

*週明け19日のNYダウは小幅続伸。ただ、中国経済の減速懸念や27、28日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて上値は抑えられた。中国の7~9月期の国内総生産(GDP)は前年同期比6.9%増にとどまった。


【20日の主な経済指標およびイベント】
09:30 (豪) RBA議事録
15:00 (独) 9月生産者物価指数 [前年比] -1.7% -1.8% 
21:30 (米) 9月住宅着工件数 112.6万件 114.2万件 
21:30 (米) 9月建設許可件数 117.0万件 117.0万件 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第36回 『おしえて陳さん』 
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【10月19日(月) 国内市況と終値】
tk1019

*19日の金は小幅続落。NY金時間外の下落を受けて利益確定売りが優勢となった。RSI(14日)=59.0%。白金は6日続伸。前週末のNY白金高や円安を受けてプラス圏を維持した。RSI(14日)=59.7%。

*19日の中東産原油は反落。NY原油時間外が下落したため、売りが優勢となった。RSI(14日)=48.1%。石油製品も原油に連れて下落。ガソリンのRSI(14日)=50.3%。灯油のRSI(14日)=46.4%。本日発表され7~9月期の中国GDPが+6.9%と前回の+7.0%を下回ったものの、予想の+6.8%よりやや強めとなった。今後、新たな景気刺激策が発表される可能性があり、それが実施されれば原油相場には強材料になろう。

*19日のゴムは、株安や上海ゴムの下落を受けて続落。7~9月期の中国GDPが+6.9%と前回の+7.0%を下回ったことが嫌気された。RSI(14日)=42.9%。

*19日のトウモロコシは上昇。RSI(14日)=49.0%。一般大豆はまちまち。RSI(14日)=60.6%。

*19日の東京外国為替市場のドル円相場は119円台前半で推移した。本日発表され7~9月期の中国GDPが+6.9%と前回の+7.0%を下回ったものの、予想の+6.8%よりやや強めとなり、一時119円60銭前後に反発した。しかし、日経平均株価が軟化すると、ドル円も売られ、119円20銭台にじり安となった。

*19日の日経平均株価は3日ぶりに反落。7~9月の中国国内総生産(GDP)が年率で+6.9%増と市場予想の+6.8%増を上回ったことからやや安心感が出てプラス転換する場面もあった。しかし、中国経済の先行き不透明感は払拭されず、再びマイナス圏に沈んだ。9月の鉱工業生産などが市場予想に届かなかったことが嫌気されたようだ。


*第36回 『おしえて陳さん』 
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