テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

2016年01月

【1月29日(金) 国内市況と終値】
tk0129

*29日の金は大幅な円安を受けて7日続伸。本日の日銀金融政策決定会合で、マイナス金利導入が決まったと伝わると、為替市場で大幅に円安が進み、金は買いが優勢となった。白金も6日続伸。

*日本銀行は29日の金融政策決定会合で、0.1%のマイナス金利による追加緩和に踏み切ることを決めた。原油価格の下落に加え、年初からの国際金融市場の混乱や盛り上がりに欠ける春闘の賃金交渉により、物価目標の2%達成時期が遅れるリスクが高まったことから、さらなる後押しが必要と判断した。金融機関が保有する日銀当座預金に0.1%のマイナス金利を適用するが、今後、必要な場合、さらに金利を引き下げるとしている。2月16日から実施する。


*29日の中東産原油は3日続伸。28日の欧米原油相場が、減産期待を背景に上昇したことに加え、東京市場では日銀金融政策決定会合を受けて為替が大幅に円安となったため、買いが優勢となった。石油製品も原油に追随して高い。

*29日のゴムも円安を受けて反発。

*29日のトウモロコシは円安を受けて上昇。一般大豆は続落。

*29日の東京外国為替市場のドル円相場は、日銀のマイナス金利導入決定を受けてドル買い・円売りが進み、一時121円40銭台まで上昇した。日銀は金融政策決定会合でマイナス金利導入を決定。当座預金の超過準備に付く金利を-0.1%に引き下げた。黒田総裁が付利の引き下げを否定していただけに、市場ではポジティブサプライズとなり、為替市場ではドル買い・円売りが進み、日経平均株価も前日比で一時600円近く急騰した。

*29日の日経平均株価は大幅急反発した。日銀は金融政策決定会合でマイナス金利導入を決定。当座預金の超過準備に付く金利を-0.1%に引き下げた。黒田総裁が付利の引き下げを否定していただけに、市場ではポジティブサプライズとなり、為替市場ではドル買い・円売りが進み、日経平均株価は前日比で一時600円近く急騰する場面があった。


第51回 『おしえて陳さん』 
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1月29日(金)
【1月28日の海外相場および市況】
ny0128

*28日のNY金は小幅続落。27日に終了した米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明が、ハト派的だったことで、追加利上げのペースが想定よりも緩やかになるとの観測から、時間外相場は10ドル近く急上昇し11200ドルに接近したが、その後は利益確定の売りが出て反落に転じた。ロシアと石油輸出国機構(OPEC)が協調減産に向けて動き出したとの報道からNY原油が大幅高となり、市場のリスク回避姿勢が後退したことも弱材料となった。NY白金も金に連れて反落。

*28日のNY石油は3日続伸。この日、ロシアのエネルギー相が、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国が2月に閣僚級会合を開催する見通しだと述べたとの報道が伝わった。サウジアラビアは既に、生産量を最大5%ずつ削減する提案を行っている一方、OPEC内でも湾岸諸国の代表が市場安定化に向けてサウジと協力する姿勢を表明した。これを受けて世界的な需給不均衡の解消が進み始めるとの期待が膨らみ、原油相場は買戻しが殺到し、一時34ドル台まで急上昇した。しかし、イランの増産や協調減産に対する懐疑的な見方から上げ幅を削って引けた。

*28日のシカゴトウモロコシは、輸出需要が懸念されて下落。中国がウクライナ産トウモロコシ100万トン超を注文したとの報が弱材料となった。シカゴ大豆も下落。中国が米国産大豆39万5000トンの購入をキャンセルしたことが弱材料視された。

*28日のNY外国為替市場のドル円相場は、原油相場の上昇を受けて市場のリスク回避姿勢が後退し、118円台後半の上昇した。ロシアと石油輸出国機構(OPEC)諸国による協調減産との報道を受けて、NY原油は約3週間ぶりに34ドル台に乗せた。原油相場の回復を受けて、ドル買い・円売りが強まった。また、29日に日銀の金融政策決定会合の結果発表を控え、追加緩和に対する期待もあったようだ。

*28日のNYダウは、原油相場の続伸を受けて反発。石油輸出国機構(OPEC)の盟主サウジアラビアが有力産油国ロ
シアに対し、最大5%の減産を提案したとの報道を受けて、NY原油は一時34ドル台まで急伸した。市場のリスクオフ姿勢が後退し、NYダウは反発した。

【29日の主な経済指標およびイベント】
未定 (日) 日銀金融政策決定会合
08:30 (日) 12月全国消費者物価指数 (前年比) +0.3% +0.2% +0.2%
   (日) 12月全国消費者物価指数 (生鮮食品除く:前年比) +0.1% +0.1% +0.1%
08:30 (日) 1月東京都区部消費者物価指数 (生鮮食品除く:前年比) +0.1% +0.1% -0.1%
08:30 (日) 12月失業率 3.3% 3.3% 3.3%
08:30 (日) 12月有効求人倍率 1.25 1.26 1.27
08:50 (日) 12月鉱工業生産・速報 (前月比) -0.9% -0.3% -1.4%
09:30 (豪) 10-12月期生産者物価指数 (前年比) +1.7%
16:00 (独) 12月小売売上高指数 (前月比) +0.2%(+0.4%) +0.4%
19:00 (EU) 1月消費者物価指数(HICP)・速報 (前年比) +0.2% +0.4%
22:30 (加) 11月GDP (前月比) 0.0% +0.3%
22:30 (米) 10-12月期GDP・速報 (前期比年率) +2.0% +0.8%
22:30 (米) 10-12月期個人消費・速報 (前期比年率) +3.0% +1.8%
22:30 (米) 10-12月期GDPデフレーター・速報 (前期比年率) +1.3% +0.8%
22:30 (米) 10-12月期コアPCEデフレーター・速報 (前期比年率) +1.4% +1.2%
22:30 (米) 10-12月期雇用コスト指数 (前期比) +0.6% +0.6%
23:45 (米) 1月シカゴ購買部協会景気指数 42.9 45.3
24:00 (米) 1月ミシガン大消費者信頼感指数・確報 93.3 93.0 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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【1月28日(木) 国内市況と終値】
tk0128

*28日の金は続伸したものの、上値は重くなった。NY金時間外は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明公表後には前日比10ドル近く急伸し、一時1128.0ドルと約3カ月ぶりの高値を付けたが、その後は売りに押され、1120ドルを割り込んだ。FOMC声明は総じてハト派的だったが、3月利上げの可能性が完全に消えたわけではないとの見方が次第に強まったようだ。白金も続伸ながら、上値を削った。

*28日の中東産原油は、昨日の海外原油相場高と円安を受けて続伸。石油製品も原油になびいて上昇。主要産油国のロシアと石油輸出国機構(OPEC)が協調減産に向けて合意を目指すとの報道が強材料となった。

*28日のゴムは株安を受けて下落。ゴムの主産地であるタイでは、政府が今月12日に、天然ゴム相場の低迷で収入減に見舞われている生産農家への支援策を決議した。政府の介入を受けて現物価格は上昇し、東京市場も急伸したが、ゴム自体の供給過剰感が強いため、効果は一時的なものにとどまりそうだ。

*28日のトウモロコシは材料難から反落。一般大豆は変わらず。

*28日の東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価の下落を受けて、118円台半ばに反落した。26、27日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が終了し、市場は29日の日銀金融政策決定会合と黒田日銀総裁の記者会見待ちとなっている。

*28日の日経平均株価は反落。原油相場の反発や円安を受けてプラス圏まで戻す場面もあったが、明日公表される日銀金融政策決定会合待ちで、売りが優勢となった。


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1月28日(木)
【1月27日の海外相場および市況】
ny0127

*27日のNY金は反落したが、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明が公表された後の時間外相場は急伸している。FOMCの結果を前に利益確定売りが出て反落した。引け後にFOMC声明が発表されると、時間外相場は10ドル近く急伸した。市場の予想通り政策金利は据え置かれたが、最近の世界的な株安や原油安に関する言及があり、米国経済に対する見通しもやや下方修正されたため、早期の追加利上げ観測が後退し、金にとっては強材料となった。不安定な株式市場を背景に、世界最大の金上場投資信託(ETF)であるSPDRゴールド・トラストの26日時点の持ち高は669.23トンと、昨年11月5日以来の高水準となった。

*27日のNY石油は、ロシアが石油輸出国機構(OPEC)と協調減産について協議する可能性があるとの一部報道を受けて続伸した。また、米エネルギー情報局(EIA)が発表した最新週の米原油在庫は前週比840万バレル増加した。市場予想の330万バレル増を上回ったものの、前日発表の米石油協会(API)の在庫(1140万バレル増)は下回ったことから、弱材料視されなかった。米連邦準備制度理事会(FRB)は、米連邦公開市場委員会(FOMC)終了後の声明で、政策金利の据え置きを発表した。ただ、追加利上げ見送りは織り込み済みで、影響はほとんどなかった。

*27日のシカゴトウモロコシは材料難で変わらず。シカゴ大豆は、アルゼンチンでの乾燥天候が懸念されて反発。

*27日のNY外国為替市場のドル円相場は、119円絡みで堅調に推移した。26、27日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、市場の予想通り政策金利の据え置きが決定された。FOMC終了後に発表された声明では、「昨年終盤に成長が鈍化した。国際経済、金融情勢を緊密に注視する」と表明された。これを受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペースが鈍化するとの見方が広がった。ただ、ドル円相場の動きは限定的だった。

*27日のNYダウは反落。米連邦準備制度理事会(FRB)はこの日閉幕した米連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場の予想通り追加利上げの見送りを決定した。ただ、声明では「経済は緩やかなペースで拡大し、労働市場に関する指標は引き続き強固になる」と指摘し、米経済への強気な見方を維持したため、3月のFOMCで追加利上げが実施される可能性があるとして警戒感が広がり、株式相場は売りが優勢となった。


【28日の主な経済指標およびイベント】
09:30 (豪) 10-12月期輸入物価指数 (前期比) +1.4% -0.8%
18:30 (英) 10-12月期GDP・速報 (前期比) +0.4% +0.5%
   (英) 10-12月期GDP・速報 (前年比) +2.1% +1.9%
18:30 (南ア) 12月生産者物価指数 (前年比) +4.3% +4.9%
19:00 (EU) 1月経済信頼感 106.8 106.4
19:00 (EU) 1月消費者信頼感・確報 -6.3 -6.3
22:00 (独) 1月消費者物価指数・速報 (前年比) +0.3% +0.4%
22:30 (米) 新規失業保険申請件数 29.3万件 28.1万件
22:30 (米) 12月耐久財受注 (前月比) 0.0% -0.7%
   (米) 12月耐久財受注 (前月比:除輸送用機器) 0.0% -0.1%
24:00 (米) 12月中古住宅販売保留件数指数 (前月比) -0.9% +0.9%
30:45 (NZ) 12月住宅建設許可 (前月比) +1.8%
未定 (南ア) SARB政策金利発表 6.25% 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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【1月27日(水) 国内市況と終値】
tk0127

*27日の金は5日続伸。26日のNY金がリスクオフから急上昇し、為替も円安で推移したことから、買いが優勢となった。
今夜終了する米連邦公開市場委員会(FOMC)では、声明がハト派的になり、米利上げのペースが従来の想定より緩やかになるとの観測が強まっていることも金買いの背景にあるという。白金は円安と株高を受けて4日続伸。

*27日の中東産原油は大幅反発。昨夜の海外原油相場が産油国の協調減産観測を手掛かりに急伸したことに加え、為替が円安で推移したため、買いが優勢となった。石油製品も原油に追随して急反発。引け後に発表された米石油協会(API)週間在庫統計によれば、原油在庫は前週比1140万バレル増と、市場予想(330万バレル増)を大幅に上回る積み増しとなった。原油受け渡し拠点のオクラホマ州クッシングの在庫は66万4000バレル減だった。

*27日のゴムは株高、原油高、円安を受けて堅調。タイ政府によるゴム買い上げ政策は効果が疑問視されているという。

*27日のトウモロコシは円安を受けて反発。アルゼンチンでは、主要生産地のブエノスアイレス州北西部で干ばつが発生し、トウモロコシの生育に深刻な被害が出ているという。一般大豆は、まちまち。

*27日の東京外国為替市場のドルの対円相場は、日経平均株価は大幅上昇したものの、今夜の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を控えて、118円台前半で保ち合いとなった。

*27日の日経平均株価は、昨夜のNYダウの上昇を受けて大幅反発となり、1万7000円台を回復して引けた。

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1月27日(水)
【1月26日の海外相場および市況】
ny0126

*26日のNY金は続伸。不安定な金融市場に対する警戒感から「質への逃避」として買われた。この日は原油相場が上昇し、NYダウも大幅反発となった。しかし、中国の景気減速懸念や原油相場の乱高下を背景に、米連邦準備制度理事会(FRB)が27日に発表する米連邦公開市場委員会(FOMC)声明は、追加利上げに対してよりハト的なものになるとの観測が強まり、金買いにつながったようだ。なお、FRBは、追加利上げに慎重な姿勢を取るとの見通しから、FF金利を現在の0.25~0.50%に据え置くと予想されている。NY白金は原油高、株高を受けて4日続伸。

*26日のNY原油は大幅反発し、終値は31ドルを超えた。前日、再び30ドルを割り込んだ反動から買い戻しが先行した。ロイター通信によると、イラクの石油相が26日、供給過剰問題への対応策で石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国による政策調整で、若干の柔軟性が見いだせると指摘したという。これを受けて、OPEC加盟国と非加盟国が協調減産に踏み切る可能性があるとの観測が広がり、上昇に弾みがついた。1月の消費者信頼感指数は98.1と、前月から上昇したほか、市場予想の96.5を上回ったことも支援材料となった。北海ブレント原油も上昇し、31ドル台後半で引けた。

*26日のシカゴトウモロコシは小幅安。前日付けた1カ月ぶりの高値を超えられず、売りが優勢となった。シカゴ大豆は、過去最高を更新する見込みのブラジルの収穫高が圧迫要因になって下落。

*26日のNY外国為替市場のドル円相場は、118円台半ばに反発した。この日のNY原油は、一時32ドル台まで上伸した。これを受けてNYダウが反発に転じ、リスクオフモードが後退し、ドル買い・円売りが強まった。1月の消費者信頼感指数も98.1と、前月および市場予想をともに上回ったこともドル円を押し上げた。ただ、市場の関心は26、27日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果に集まっており、上げ幅は限定的だった。

*26日のNYダウは、原油相場の上昇を受けて大幅反発した。イラク石油相が、石油輸出国機構(OPEC)盟主のサウジアラビアと非加盟の有力産油国ロシアが、供給過剰解消に向け柔軟姿勢を示していると発言したと報じられると、NY原油は一時32ドル台を回復した。1月の米消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことも支援材料となり、NYダウは上げ幅が300ドルを超える場面もあった。


【27日の主な経済指標およびイベント】
09:30 (豪) 10-12月期消費者物価指数 (前期比) +0.5% +0.3%
      (豪) 10-12月期消費者物価指数 (前年比) +1.5% +1.6% 
24:00 (米) 12月新築住宅販売件数 49.0万件 50.0万件
      (米) 12月新築住宅販売件数 (前月比) +4.3% +2.0%
28:00 (米) FOMC政策金利発表 0.25-0.50%
29:00 (NZ) RBNZオフィシャル・キャッシュレート 2.50%
30:45 (NZ) 12月貿易収支 -7.79億NZD -1.31億NZD 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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【1月26日(火) 国内市況と終値】
tk0126

*26日の金は4日続伸。25日のNY金が上伸したため、買いが優勢となった。昨日のNY原油は一時30ドルを割り込み、これが株下落の原因となった。市場が不安定な動きをしており、リスク回避の金買いが入っているようだ。白金は3日続伸。

*26日の中東産原油は4日ぶりに大幅反落。25日のNY原油が供給過剰懸念で急落し、時間外相場が30ドルを割り込んだため、売りが優勢となり、サーキットブレーカー(CB)の発動を交えて下げ幅を拡大した。石油製品も原油安を映して軒並み大幅反落。

*26日のゴムは、原油安、円高、株安を受けてサーキットブレーカー(CB)の発動を交える大幅安となった。

*26日のトウモロコシは円高を受けて小安い。一般大豆も軟調。

*26日の東京外国為替市場のドル円相場は、日本や中国の株安が嫌気され、118円を割り込んだ。

*26日の日経平均株価は、3日ぶりに大幅下落となった。25日のNYダウは原油価格の下落を受けて大幅に値下がりしたため、売りが優勢となった。


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1月26日(火)
【1月25日の海外相場および市況】
ny0125

*週明け25日のNY金は反発。原油相場が再び30ドルを割り込み、リスク回避姿勢から、ドルが対ユーロで下落し、欧米株が全面安となったため、安全資産である金が買われた。ただ、26、27日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて上値は重かった。なお、今回のFOMCでの利上げは予想されていない。NY白金はドルの下落を受けて大幅続伸。

*週明け25日NY原油は、世界的な供給過剰懸念が再燃したため大幅反落した。なお、時間外取引では一時30ドルを割り込んだものの、終値は30ドルを維持した。ロイター通信によると、イラク石油省は、2015年12月の同国産油量が過去最高を記録したとの見方を示した。これを受けて、需給不均衡がさらに拡大するとの懸念が高まった。カタールのエネルギー相は同日、原油の一段安を受けて石油輸出国機構(OPEC)が臨時総会を開く必要性について依然検討していると言及したが、市場の反応は限られた。

*週明け25日のシカゴトウモロコシは材料難で小安い。シカゴ大豆は、大豆ミール高を受けて反発。

*週明け25日のNY外国為替市場は、原油の下落を受けて欧米株が全面安となったため、リスク回避の動きから安全資産の円が買われ、ドル円相場は118円台前半に下落した。ただ、今週は、26、27日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、28,29日に日銀金融政策決定会合がそれぞれ開催されるため、値動きは限定的だった。

*週明け25日のNYダウは、原油相場の下落が嫌気されて反落した。NY原油が29ドル台まで下落すると、先行き警戒感からリスク回避の株売りが加速し、NYダウは1万6000ドルの節目を割り込んで引けた。

【25日の主な経済指標およびイベント】
*オーストラリア休場(オーストラリアデー)
23:00 (米) 11月住宅価格指数 (前月比) +0.5% +0.5%
23:00 (米) 11月S&P/ケースシラー住宅価格指数 (前年比) +5.54% +5.67% 
24:00 (米) 1月消費者信頼感指数 96.5 96.5 
24:00 (米) 1月リッチモンド連銀製造業指数 6 2 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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【1月25日(月) 国内市況と終値】
tk0125

*25日の金は3日続伸。円安を受けて買いが優勢となった。その後もNY金時間外の上昇を受けて上げ幅が拡大し、一時4184円と昨年12月22日以来約1カ月ぶりの高値を付けた。白金も円安や株高を受けて続伸。

*25日の中東産原油と石油製品は、海外原油相場の上昇と円安を受けて大幅上昇。前週末22日のNY原油市場では、寒波で暖房油需要が拡大するとの観測が支援材料となった。

*25日のゴムは上昇し、一時、昨年12月24日以来約1カ月ぶりの高値となる166円台まで上昇し、相場の過熱を抑えるためのサーキットブレーカーが発動される場面もあった。

*25日のトウモロコシは円安を受けて上昇。原油相場の上昇も好感されたようだ。大豆は安い。

*25日の東京外国為替市場のドル円相場は、118円台後半で堅調に推移した。12月の貿易収支の黒字額が市場予想を上回ったことで、やや円が買われ118円40銭台に軟化した。その後は株価の上昇に伴ってドル円も反発に転じ、118円台後半に上昇した。

*25日の日経平均株価は続伸し、約1週間ぶりに1万7000円台を回復した。前週末の海外株の上昇が好感され、買いが優勢となった。為替の円安や原油相場の下げ止まりも支援要因となった。


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1月25日(月)
【1月22日の海外相場および市況】
ny0122

*週末22日のNY金は小幅続落。原油相場が反発し、市場のリスクオフモードが後退したため、安全資産である金には売りが強まった。ただ、中国景気の先行き懸念など不安材料も多く、相場の下値は限定的だった。米民間有力調査会社コンファレンス・ボードが発表した2015年12月の景気先行指数が前月比0.2%低下と、市場予想の0.1%低下を下回ったことも、金相場にとっては支援材料となった。世界最大の金ETF(上場投資信託)「SPDRゴールドシェア」の21日の金保有残高は前日比1.8トン増となり662.09トンとなった。CFTC建玉1月19日時点:ファンドの金買い越しは4万3694枚(前週比-1024枚)と買い越し幅は減少。総取組高は40万8835枚と前週比1万1270枚の増加。ファンドは買いを減らし、売りを増やしている。

*週末22日のNY白金は原油高、株高を受けて続伸。CFTC建玉1月19日時点:ファンドの白金買い越しは2万0283枚(前週比-2281枚)と買い越し幅は減少。総取組高は7万枚と前週比912枚の増加。ファンドは買い、売りを共に増やしている。

*週末22日のNY原油は、日欧による追加金融緩和観測や欧米の寒波予報などが強材料となり、大幅続伸して32ドル台を回復した。21日のドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁発言をきっかけに、ECBが3月の理事会で追加金融緩和に動くのではないかとの観測が台頭し、市場は日銀も1月末の金融政策決定会合で追加緩和に踏み切るとの期待を高めた。さらに、週末にかけて米北東部や欧州大陸の一部に寒波が到来するとの予報を受け、ヒーティングオイル(暖房油)需要の増加期待も高まった。北海ブレント原油も大幅上昇し、32ドル台で引けた。CFTC建玉1月19日時点:ファンドの原油買い越しは17万9372枚(前週比+1万5868枚)と買い越し幅は増加。総取組高は168万6382枚と前週比6万9850枚の減少。ファンドは買い、売りを共に減らしている。

*週末22日のシカゴトウモロコシは、輸出回復で1カ月ぶりの高値で引けた。CFTC建玉1月19日時点:ファンドのトウモロコシ売り越しは5万7805枚(前週比-2万5504枚)と売り越し幅は減少。総取組高は139万0878枚と前週比2116枚の増加。ファンドは買い、売りを共に減らしている。

*週末22日のシカゴ大豆は、南米の降雨予報で反落。CFTC建玉1月19日時点:ファンドの大豆売り越しは3万9094枚(前週比-2万6404枚)と売り越し幅は減少。総取組高は66万5786枚と前週比6020枚の減少。ファンドは買いを増やし、売りを減らしている。

*週末22日のNY外国為替市場のドル円相場は、リスク回避姿勢の後退から円は売り戻され、ドル円相場は118円台後半に上昇した。原油相場が反発し、日欧による追加金融緩和観測が広がり、NYダウも上昇したため、ドル買い・円売りが強まった。米不動産業者協会(NAR)が発表した2015年12月の中古住宅販売件数が前月比14.7%増と市場予想の8.9%増を大幅に上回ったことも好感された。

*週末22日のNYダウは、原油相場が大幅続伸したため、リスクオフモードが後退した。また、21日の欧州中央銀行(ECB)理事会後の記者会見で、ドラギ総裁が3月の理事会での追加金融緩和の可能性を示唆したことを受け、日銀も来週28、29日の金融政策決定会合で追加金融緩和に踏み切るとの期待感も出て、相場を押し上げた。

【25日の主な経済指標およびイベント】
08:50 (日) 12月貿易収支 -3797億円(-3813億円) -1170億円
09:30 (豪) 12月NAB企業信頼感 5
18:00 (独) 1月Ifo景況感指数 108.7 108.4 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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