テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

2016年03月

【3月31日(木) 国内市況と終値】
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*31日の金は反落。明日1日に発表される3月の米雇用統計を控えて売りが優勢となった。白金は小幅続伸。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が29日の講演で利上げを慎重に進める姿勢を示したのを受け、NY金はいったん1250ドルを目指して上昇したが、買い一巡後は上げ幅を縮めた。米国の早期利上げ観測は後退したため株式相場が上昇し、金には売りが優勢となったようだ。

*31日の中東産原油は3日続落。NY原油時間外が反落に転じたため売りが優勢となった。石油製品も原油の下落になびいて下落。NY原油は節目の40ドルをブレイクできずに反落したため、テクニカル的にも強気になれなかったようだ。米エネルギー情報局(EIA)が30日に発表した週間在庫統計は、原油在庫は前週比230万バレル増と、市場予想の330万バレル増を下回った。しかし、原油在庫の積み上がりは続いており、7週連続で過去最高を記録した。一方、原油生産の減少幅は前週比で1万6000バレルと小さく、需給環境の弱さが上値を圧迫しているようだ。

*31日のゴムは月末と年度末が重なったため、利益確定売りが優勢となって反落。

*31日のトウモロコシは為替の円高基調を受けて続落。一般大豆も安い。今夜は、米農務省が作付け意向面積と四半期在庫を発表するため、玉整理が主体となった。

*31日の東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価の軟調な地合いを反映して112円台前半で保ち合いとなった。明日発表される3月の米雇用統計を控えて動きにくくなっている。

*31日の日経平均株価は3日続落。明日4月1日は日銀の全国企業短期経済観測調査(日銀短観)、3月の米雇用統計が発表されるため、利益確定売りが優勢となった。為替がやや円高基調で推移したことも嫌気された。

第59回 『おしえて陳さん』 
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3月31日(木)
【3月30日の海外相場および市況】
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*30日のNY金は利食い売りに反落。前日のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受け
て早期の追加利上げ観測が後退しているものの、週末1日に発表される米雇用統計をにらんで利益確定売りが出た。世界最大の金ETF(上場投資信託)「SPDRゴールド・トラスト」は、30日時点の金保有高は、819.28トンと、前日の820.47トンから0.15%減少となった。NY白金は金に連れて下落。

*30日のNY原油は小幅高。前日のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受けて早期の追加利上げ観測が後退したため、為替市場ではドル安・ユーロ高が進行し、ドル建て原油相場は割安感から買われた。米エネルギー情報局(EIA)が発表した最新週の在庫統計によると、原油在庫は前週比230万バレル増と、増加幅は市場予想の330万バレルを下回った。また、ガソリン在庫は250万バレル減(市場予想220万バレル減)、ディスティレート(留出油)在庫は110万バレル減(市場予想は変わらず)といずれも取り崩しとなった。結局、原油在庫の増加が嫌気されて上値を削った。ロイター通信の調査によると、3月の石油輸出国機構(OPEC)加盟国の産油量が日量3247万バレルと、2月の3237万バレルに比べ、増加傾向にあることが分かった。加盟国の中で最も生産を伸ばしたのは、1月に経済制裁が解除されたイランで、産油量は昨年12月以降、日量23万バレル増加した。

*30日のシカゴトウモロコシは4日ぶりに反落。米農務省が31日に発表する作付け意向面積と在庫報告を控えてポジション調整に圧迫された。シカゴ大豆は利食い売りに反落。

*30日のNY外国為替市場のドル円相場は、米国の早期利上げ観測の後退でドル売りが優勢となり112円台前半に下落した。米民間雇用サービス会社オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した3月の全米雇用報告は、就業者数が前月比20万人増と市場予想(19.4万人増)を上回った。これを材料にドルは一時買われたものの、週末1日に米雇用統計の発表を控えていることから、値動きは限られた。

*30日のNYダウは、早期利上げ懸念の後退から続伸。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が前日の講演で、追加利上げを急がない姿勢を強調したことが好感された。米民間雇用サービス会社オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した3月の全米雇用報告は、就業者数が前月比20万人増と市場予想(19.4万人増)を上回ったことは、順調な景気回復と受け止められた。


【本日の主な経済指標およびイベント】
08:05 (英) 3月GfK消費者信頼感 0 -1 0
09:00 (NZ) 3月ANZ企業景況感 7.1 -- 3.2
15:00 (独) 2月小売売上高指数 (前月比) +0.7%(-0.1%) +0.4%
16:00 (トルコ) 10-12月期GDP (前年比) +4.0% +5.0%
16:55 (独) 3月失業者数 -1.0万人 -0.6万人
16:55 (独) 3月失業率 6.2% 6.2%
17:30 (英) 10-12月期GDP・確報 (前期比) +0.5% +0.5%
   (英) 10-12月期GDP・確報 (前年比) +1.9% +1.9%
17:30 (英) 10-12月期経常収支 -175億GBP -212億GBP
18:00 (EU) 3月消費者物価指数(HICP)・速報 (前年比) -0.2% -0.1%
20:30 (米) 3月チャレンジャー人員削減予定数 (前年比) +21.8%
21:30 (米) 新規失業保険申請件数 26.5万件 26.5万件
22:45 (米) 3月シカゴ購買部協会景気指数 47.6 50.7 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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【3月30日(水) 国内市況と終値】
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*30日の金は続伸。前日のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演で米早期利上げ観測が後退し、NY金が急伸したため、買いが優勢となった。NY金はイエレン議長の講演以降、1220ドル台から1240ドル台へ急伸した。白金も金に連れて小反発。

*30日の中東産原油は続落。石油製品も原油に追随して安い。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟産油国の会合を4月17日に控えており、原油相場は積極的に売買しにくい状況。

*30日のゴムは小反発。上海ゴム安と円高で上値を削った。先週24日、インドネシアの農業相がゴム相場を支えるために50万トンのゴムを買い付けると発表したことで、世界的なゴムの需給が引き締まるとの思惑が強まっている。また、エルニーニョ現象による異常乾燥で、パーム油やゴムなどインドネシアの農業生産が落ち込むと予測されていることも支援要因。

*30日のトウモロコシは反落。一般大豆は、シカゴ相場高を受け、3日続伸。29日、中国がトウモロコシの国家備蓄制度の廃止を決めたことが報じられた。価格決定は市場原理に委ね、農家には補助金を支給するという。発表を受けて大連のトウモロコシ相場は急落し、シカゴ市場に波及するとの懸念が出ている。

*30日の東京外国為替市場のドル円相場は、株安を背景に売りが先行し、112円台前半に続落した。昨日のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演はハト派的な内容で、為替市場ではドルが下落し、円高となった。

*30日の日経平均株価は円高が嫌気されて続落。昨日のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演はハト派的な内容で、NYダウを押し上げたが、為替市場ではドルが下落し、円高となったため、日経平均株価にはマイナス要因となった。2月の鉱工業生産の低下も株安要因となった。


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【金は押し目完了が近い】

3月16日、米連邦準備制度理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利の据え置き(0.5%)を決定し、イエレンFRB議長は記者会見で、「米国を除く世界的な成長見通しが若干鈍化した」と述べ外部環境の悪化を懸念し、声明も「米国の経済活動は緩やかなペースで拡大し、労働市場は力強さを続けているが、世界の経済金融情勢がリスクをもたらしている」とした。

ハト派的な内容を受けて17日のNY金は反発したが、21日以降は、相次ぐFRB高官による再三の早期利上げ発言を受けて、売り優勢の展開となった。アトランタ連銀のロックハート総裁、サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁、フィラデルフィア連銀のハーカー総裁、セントルイス連銀のブラード総裁らが相次いで、「経済指標が予想通りに進展すれば、4月や6月の追加利上げは可能」と述べた。こうしたタカ派的発言を受けて、週明け28日には1206ドルまで下落した。

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しかし、昨晩の講演でイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、海外の成長鈍化が米経済に及ぼすリスクを指摘し、追加利上げに関しては慎重を要するとハト派的発言を行った。28日に発表された2月の米個人消費(PCEコアデフレーター)が、前月比0.1%と前回の0.3%を下回り、インフレ率の低下が判明していたこともあって早期利上げ機運は後退し、NY金は上昇した。終値は1235.80ドルと1週間ぶりの高値を付けた。


CMEのFedWatchを見ると、4月にFF金利が0.75%に引き上げられる確率は、28日時点では11.5%だったが、29日のイエレンFRB議長の発言を受けて、4.6%にまで低下した。6月時点でも42.4%から28.4%まで下がった。4月のFOMCで利上げされる可能性は低いだろう。


28日時点の金ETF「SPDRゴールド・トラスト」の金保有高は、2648万オンス(およそ824トン)と、2013年12月以来の水準に増加した。昨年12月に9年半ぶりとなる利上げが決定されてから、金ETFは増加に転じている。

豪州、南アフリカはいずれも世界有数の金生産国であるが、米国の緩慢な利上げペースを受けて、資源国通貨である豪ドルや南アランドが堅調に推移していることも金には強材料だろう。

さて、東京金相場を見ると、年初来安値の4046円(1月15日)と4622円にフィボナッチリトレースメントを当てはめると、0.38倍押し=4403円、0.5倍(半値)押し=4334円、0.62倍押し=4265円となるが、先週の安値4378円(3月24日)は、ほぼ0.38倍押しのラインと200日移動平均線にサポートされた格好になった。

20日移動平均線が200日移動平均線を上回っているため、上昇トレンドは継続している。また、RSI(14日)が50%を上回りつつあるため、再び上昇基調が強まるだろう。20日移動平均線(現在4500円)をブレイクすれば、押し目完了となって、年初来高値を更新する可能性が高まるだろう。


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3月30日(水)
【3月29日の海外相場および市況】
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*29日のNY金は4日ぶりに反発し、1週間ぶりの高値を付けた。この日の講演で、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、海外の成長鈍化が米経済に及ぼすリスクを指摘し、追加利上げに関しては慎重を要するとハト派的発言を行った。早期の追加利上げは遠のいたとの見方が広がり、為替市場では、ドルが対ユーロで下落し、ドル建て金には割安感が強まり買いが優勢となった。なお、28日に発表された2月の米個人消費がわずかな増加にとどまり、インフレ指標の個人消費支出(PCE)物価指数が低下したことで、利上げ見通しは弱まっていた。米サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は29日、米経済は依然として緩やかな利上げを可能にする状況となる見通しだと述べた。NY白金はドル安と株高を受けて4日ぶりに反発。

*29日のNY原油は5日続落。石油輸出国機構(OPEC)加盟および非加盟の主要産油国は4月17日にカタールの首都ドーハで増産凍結の最終合意に向けた会合を開く予定だが、有力産油国のイランとリビアが増産方針を堅持するなど、供給削減への道のりは厳しそうとの見方が広がっている。ロイター通信によると、イランの関係筋は会合には参加する見通しだが、増産凍結合意に向けた協議には加わらない方針を明らかにした。この日行われたイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演内容は、追加利上げには慎重を要するとハト派的なものとなり、為替市場ではドル安が進んだが、原油相場には大きな影響はなかった。

*引け後に発表された米石油協会(API)による週間統計は原油在庫の増加が260万バレルにとどまり、市場予想の330万バレルを下回った。原油受け渡し拠点のオクラホマ州クッシングの在庫は、前週比31万9000バレル減だった。この結果を受けて、NY原油時間外は0.35ドル程度上昇し、38.63ドル前後で推移している。

*29日のシカゴトウモロコシは3日続伸し、1カ月ぶりの高値となった。31日に発表される米農務省の2016年度作付け意向面積や、四半期在庫報告を控えて、ポジション整理が進んでいる。シカゴ大豆は反発し、5カ月ぶりの高値となった。

*29日のNY外国為替市場のドル円相場は112円台半ばに下落した。3月の消費者信頼感指数は96.2と、前月改定値の94.0から改善したことはドル買い要因となった。しかし、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)がこの日の講演で、海外の成長鈍化が米経済に及ぶリスクに言及し、追加利上げに関しては、慎重に進めることが適切と考えると表明したことから、円買い・ドル売りが加速した。

*29日のNYダウは続伸。この日の講演で、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、海外の成長鈍化が米経済に及ぼすリスクを指摘し、追加利上げに関してはなお慎重を要するとハト派的発言を行った。早期の追加利上げは遠のいたとの見方が広がり、買いが優勢となった。


【本日の主な経済指標およびイベント】
08:50 (日) 2月鉱工業生産・速報 (前月比) +3.7% -5.9% -6.2%
18:00 (EU) 3月経済信頼感 103.8 103.8
18:00 (EU) 3月消費者信頼感・確報 -9.7 -9.7
21:00 (独) 3月消費者物価指数・速報 (前年比) 0.0% +0.1%
21:15 (米) 3月ADP全国雇用者数 +21.4万人 +19.5万人 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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【3月29日(火) 国内市況と終値】
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*29日の金は上伸。今晩予定されているイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演で、利上げに関する発言の内容待ちの状況で手仕舞い売りが先行した。白金は小反落。16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利見通し(中央値)が引き下げられたが、先週は米地区連銀総裁らから4月や6月のFOMCで追加利上げに踏み切る可能性を示唆する発言が相次ぎ、ドルは対主要通貨で上昇し、ドル建て金には売りが優勢となった。今晩のイエレンFRB議長の講演が、タカ派的になるのかハト派的になるのか注目される。

*29日の中東産原油は反落。NY原油時間外が下落したため、売りが優勢となった。石油製品も原油になびいて安い。4月17日にカタールのドーハで予定される石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟生産国の会合に関心が集まっているが、増産凍結で合意できるかどうかは楽観視できないとの見方が広まっている。

*29日のゴムは原油安を受けて反落。東南アジアのゴム産地市場では、減産期や輸出規制策などの政策期待に価格がサポートされている。

*29日のトウモロコシは円安を受けて3日続伸。一般大豆も続伸。

*29日の東京外国為替市場のドル円相場は、年度末の実需買いが一巡し、113円台半ばで保ち合いとなった。日本時間30日未明には、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長による講演が予定されているが、利上げ検討を示唆する発言があるかどうか注目される。

*29日の日経平均株価は小反落。年度末で材料に乏しく、為替に左右される展開となった。


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【ドル円相場、今週の見通し】
*今週のドル円相場は、堅調に推移しそうだ。3月も最終週を迎え、企業のレパトリ(資金の本国回帰)もほぼ終了し、円高要因が一つ減っている。年度末から新年度に向けてのドル買い需要を受けて円安基調が強まりそうだ。

財務省によると、本邦機関投資家は3月14日の週に外国の中長期債をおよそ2兆2800億円買い越したという。この間、ドルは15日の114円台前半から、17日の111円割れまでおよそ3.0%下落したが、下落過程では公的年金などによるドル買い・円売りが入っている模様とのこと。今後もドルの下落局面では、実需のドル買いが入る可能性が高いだろう。

また、先週は米連邦準備制度理事会(FRB)高官による再三の早期利上げ発言が出されており、4月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げが意識される。1日に発表される3月の米雇用統計において、非農業部門就業者数、失業率の改善は元より、平均時給の改善が見られれば、インフレ期待の高まりと共に、4月利上げへの思惑を高めるだろう。28日時点での予想は、非農業部門就業者数+21.0万人(前回+24.2万人)、失業率4.9%(前回4.9%)、平均時給+0.3%(前回-0.1%)。

ドル円の弱材料としては、やはり突然のテロ事件であるが、先週のベルギーでの事件でも一時的な急落を見ただけで、ドル円相場の上昇基調を変えるには至らなかった。押し目買い基調は継続するだろう。今週注目されるその他の経済指標は、28日の米2月個人所得、米2月個人消費支出、 米2月コアPCEデフレーター、29日の米3月消費者信頼感指数、30日の本邦2月鉱工業生産、米3月ADP雇用統計、1日の3月日銀短観、中国3月製造業PMI、米3月ISM製造業景況指数など。

予想レンジ:112.00円~114.50円


*テクニカル:ボリンジャーバンドの中心線の上側で推移し、RSI(14日)も50%を上回っているが、ボリンジャーバンド自体がまだ横ばいなのでレンジ相場が続きそうだ。上値抵抗線:113円72銭(+1σ)、114円44銭(+2σ)、115円(心理的節目)。下値支持線:112円99銭(中心線)、112円27銭(-1σ)、111円55銭(-2σ)、110円65銭(3月17日安値、年初来安値)。

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*CFTC建玉3月22日時点:ファンドの円買いは5万3346枚(前週比+7857枚)と買い越し幅は増加。総取組高は14万6421枚と前週比6337枚の増加。ファンドは買いを増やし、売りを減らしている。

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3月29日(火)
【3月28日の海外相場および市況】
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*3連休明け28日のNY金は3日続落。ただ、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したため、ドル建て金は割安感から買い支えられ、下げ幅は限定的だった。金ETF「SPDRゴールド・トラスト」の金保有高は24日時点で、2648万オンス(およそ824トン)と、2013年12月以来の水準に増加した。NY白金は金に連れて3日続落。

*3連休明け28日のNY原油は小幅続落。市場では、増産凍結に向けた主要産油国による協議が4月17日に予定されているが、最終合意に至るかどうか疑わしくなっているという。ただ、為替市場ではドルが対ユーロで下落したため、買い戻しが入り、下げ幅を大きく縮小した。

*連休明け28日のシカゴトウモロコシは小幅続伸。ロイター通信によるアナリスト調査では、米農務省が31日に発表する2016年度作付面積見通しは、8997万2000エーカーと予想されている。2015年は8799万9000エーカーだった。シカゴ大豆は利益確定売りに反落。

*連休明け28日のNY外国為替市場のドル円相場は、113円台半ばに反発した。日本の輸入企業や機関投資家の年度末を控えたドル買い需要が高まった。2月の個人消費支出は年換算で前月比0.1%増と、予想通りの伸びとなった。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)が注視するインフレ指標の個人消費支出(PCE)物価指数は0.1%低下と、前月の0.1%上昇に対して落ち込んだことから、利上げペースが遅れるとの見方も出た。

*連休明け28日のNYダウは小幅続伸。2月の個人消費支出は年換算で前月比0.1%増と、予想通りの伸びとなった。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)が注視するインフレ指標の個人消費支出(PCE)物価指数は0.1%低下と、前月の0.1%上昇に対して落ち込んだ。一方、2月の中古住宅販売成約指数が市場予想を大きく上回ったほか、ダラス連銀の3月の製造業景況指数も前月からマイナス幅を縮小し、経済指標は総じて良好な内容となったことから、景気回復は順調と見られた。

【本日の主な経済指標およびイベント】
08:30 (日) 2月失業率 3.2% 3.2% 3.3%
08:30 (日) 2月有効求人倍率 1.28 1.29 1.28
22:00 (米) 1月S&P/ケースシラー住宅価格指数 (前年比) +5.74% +5.75%
23:00 (米) 3月消費者信頼感指数 92.2 94.0
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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【3月28日(月) 国内市況と終値】
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*28日の金は小反落。NY金時間外の下落を受けて売りが優勢となった。ただ、為替が円安に振れたため下げ幅を縮小した。NY金時間外は一時1206ドルまで下落し、2月22日以来約1カ月ぶりの安値を付けた。前週末25日に発表された2015年10~12月期の米実質国内総生産(GDP)確定値が上方修正されたため、ドルが対主要通貨で上昇し、ドル建て金には割高感が強まった。白金は原油高を受けて3日ぶりに反発。

*28日の中東産原油は4日ぶりに反発。為替の円安やNY原油時間外を受けて買いが優勢となった。石油製品は原油に追随して上昇。4月17日に石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国の会合を控えていることもあり、売り買い共に積極的にはなりにくそうで、NY原油は40ドルを挟んで保ち合いで推移しそうだ。

*28日のゴムは、円安や原油高、上海ゴムの上昇を受けて高い。ゴムの生産地では、エルニーニョ現象の影響で、インドネシアやベトナムなどの乾燥がきつく、ゴム樹液の採取に対する懸念が浮上しているという。気象庁によると、今年のエルニーニョ現象は夏には終息する見通しだが、東南アジアでは乾期明けが遅れ、農産物の生産に支障が出るとの見方も出ている。

*28日のトウモロコシは円安を受けて続伸。一般大豆も堅調。ただ、米農務省が31日に発表する作付け意向面積と四半期在庫の内容を見極めたいとして待ちの状態が続いている。

*28日の東京外国為替市場のドル円相場は、株価の上昇を受けて113円台半ばで堅調に推移した。先週末発表された米実質国内総生産(GDP)確定値が上方修正されたことを受けて、早期利上げ観測が強まりドルが買われた。2015年10~12月期の実質GDP確定値は年率換算で前期比1.4%増と、改定値の1.0%増から上方修正された。

*28日の日経平均株価は円安を好感して続伸。今週は4月1日に日銀全国企業短期経済観測調査(日銀短観)や3月の米雇用統計が発表されるため、動きにくくなる可能性がある。

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3月28日(月)
【3月25日の海外相場および市況】
*米国市場休場(イースター休暇)

*CFTC建玉3月22日時点:ファンドの金買い越しは17万8831枚(前週比+9319枚)と買い越し幅は増加。総取組高は51万0579枚と前週比1万7493枚の増加。ファンドは買い、売りを共に増やしている。

*CFTC建玉3月22日時点:ファンドの白金買い越しは3万2364枚(前週比+499枚)と買い越し幅は増加。総取組高は6万2649枚と前週比585枚の減少。ファンドは買い、売りを共に減らしている。

*CFTC建玉3月22日時点:ファンドの原油買い越しは30万7977枚(前週比+3万8121枚)と買い越し幅は増加。総取組高は170万5631枚と前週比7万7226枚の減少。ファンドは買い、売りを共に減らしている。

*CFTC建玉3月22日時点:ファンドのトウモロコシ売り越しは4万3300枚(前週比-3万0933枚)と売り越し幅は減少。総取組高は133万8870枚と前週比1万0405枚の減少。ファンドは買い、売りを共に減らしている。

*CFTC建玉3月22日時点:ファンドの大豆買い越しは4万5265枚(前週比+3万1804枚)と買い越し幅は増加。総取組高は74万9752枚と前週比3万9239枚の増加。ファンドは買いを増やし、売りを減らしている。

*週末25日のNY外国為替市場では、米実質国内総生産(GDP)確定値が上方修正されたことを受けてドルが買われ、ドル円相場は113円05銭に反発して引けた。2015年10~12月期の実質GDP確定値は年率換算で前期比1.4%増と、改定値の1.0%増から上方修正された。


【本日の主な経済指標およびイベント】
*ニュージーランド、オーストラリア、ロンドン休場(イースター休暇)
*ヨハネスブルグ休場(家族の日)
21:30 (米) 2月個人所得 (前月比) +0.5% +0.1%
21:30 (米) 2月個人消費支出 (前月比) +0.5% +0.1%
21:30 (米) 2月コアPCEデフレーター (前月比) +0.3% +0.2%
      (米) 2月コアPCEデフレーター (前年比) +1.7% +1.8%
23:00 (米) 2月中古住宅販売保留件数指数 (前月比) -2.5% +1.1%
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第59回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/


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