テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

2016年05月

【5月24日(火) 国内市況と終値】
tk0524

*24日の金は続落。NY金が米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測を背景に4日続落し、為替も円高基調となったため、売りが優勢となった。白金も金に連れて続落。昨日は、サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が、今年2、3回の利上げ見通しはおおむね妥当との見方を示した。

*24日の中東産原油は続落。NY原油時間外が下落したため、売りが優勢となった。石油製品も中東産原油相場につれて続落。6月2日に予定される石油輸出国機構(OPEC)定例総会が注目される。ただ、サウジアラビアとイランの対立などから協議がまとまる可能性は低いようだ。OPECは昨年12月の前回総会で、生産目標の設定を見送った。それまでは日量3000万バレルの生産目標を掲げていたが、原油安が長期化する中で加盟国の足並みは揃わなかった。

*24日のゴムは、売られ過ぎ感の反動で小反発。先限は夜間取引で、一時154円30銭と2月29日以来約3カ月ぶりの安値を付けた。

*24日のトウモロコシは続落。円高とシカゴトウモロコシ時間外が弱含みに推移したことから、整理売りが強まった。一般大豆は下落。

*24日の東京外国為替市場のドル円相場は、特段の材料もなく109円台前半で推移した。

*24日の日経平均株価は続落。為替がやや円高で推移したため、売りが優勢となった。26、27日に開催される主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)を控え積極的な取引は見送られた。


第66回 『おしえて陳さん』 
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5月24日(火)
【5月23日の海外相場および市況】
ny0523

*週明け23日のNY金は4日続落。為替市場でドルが対ユーロで上昇し、ドル建て金は割高感から売られ、一時1243.50ドルまで下落した。また、サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が同日、6月か7月の利上げの可能性に言及したことも利上げ観測を一段と強め、圧迫材料となった。ただ、その後ユーロが対ドルで買い戻され始めると、金相場も下げ幅を圧縮した。世界最大の金ETF、SPDRゴールドトラストの金保有量は前週末20日、1.0%増の869.26トンと、2013年11月以来の高水準となった。NY白金は金に連れて反落。

*週明け23日のNY原油は続落。イランのジャバディ副石油相は22日、原油輸出量を制裁前の水準に引き上げる意向を明らかにした。これを受けて、イランによる増産で石油輸出国機構(OPEC)加盟国全体の産油量が一段と増えるのではとの観測が強まった。ただ、米原油受け渡し拠点のオクラホマ州クッシングの在庫が減少したことで下げ幅は限られた。

*週明け23日のシカゴトウモロコシは続伸。米国での作付面積が縮小する可能性や夏季の天候が不透明なことが好感された。また、米農務省が20日、4月の肥育場の牛の頭数が前年同月比で7.0%増加したことも飼料需要増につながるとして強材料視された。シカゴ大豆は、大豆ミール安につれて下落。また、米農務省が発表した大豆の週間輸出検証高が市場予想を下回ったことも弱材料視された。

*週明け23日のNY外国為替市場のドル円相場は109円台前半に下落した。4月の日本の貿易収支で黒字幅が予想を上回った。また、週末に開かれた先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議では財政出動で足並みがそろわず、日米財務相会談でも為替相場をめぐり見解の相違が改めて浮き彫りとなった。想定内の範囲内だったものの、週明けの日欧米の株価が下落したため、リスク回避のドル売り・円買いが強まった。

*週明け23日のNYダウは小反落。この日、サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が今年2、3回の利上げ見通しはおおむね妥当との見方を表明したため、市場では引き続き利上げへの警戒感が広がった。さらに、イランが原油輸出量を引き上げる意向を示したことなどから原油相場が下落し、エネルギー株などの売りにつながった。5月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)が市場予想を下回ったことも嫌気された。


【本日の主な経済指標およびイベント】
15:00 (独) 1-3月期GDP・確報 (前期比) +0.7% +0.7% 
   (独) 1-3月期GDP・確報 (季調前・前年比) +1.3% +1.3% 
17:30 (英) 4月財政収支 -42億GBP -58億GBP
18:00 (独) 5月ZEW景気期待指数 11.2 12.0
18:00 (EU) 5月ZEW景気期待指数 21.5 
20:00 (トルコ) トルコ中銀政策金利発表 7.50% 
23:00 (米) 4月新築住宅販売件数 51.1万件 52.2万件 
   (米) 4月新築住宅販売件数 (前月比) -1.5% +2.2% 
23:00 (米) 5月リッチモンド連銀製造業指数 14 8 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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【5月23日(月) 国内市況と終値】
tk0523

*23日の金は反落。先週末のNY金が3日続落し、為替も円高に振れたため、売りが優勢となった。白金も円高を受けて4日続落。NY白金は先週、米国の利上げ観測が高まったことから、1009ドル台まで急落したが、時間外では反発し、1020ドル近辺で推移している。自動車向けなど産業用需要拡大の思惑が下値を支えているようだ。ジョンソン・マッセイ社が欧州連合(EU)の最新排ガス規制「ユーロ6」の施行に伴い、自動車触媒装置向け需要が増え、今年は86万オンスが不足するとの見通しを出した。

*23日の中東産原油は反落。NY原油時間外が反落し、為替も円高で推移したため、売りが優勢となった。石油製品も原油安を受けて軟調。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが20日公表した週間統計によれば、米国の石油掘削リグ稼働数は前週比横ばいの318基だった。原油価格が回復しているため、リグ稼働数がこれから増加に転じることが予想されるが、それにより、原油生産が拡大するかどうかがポイントになる。米国の石油掘削リグ稼働数は、シェールオイル生産の拡大に伴って急増し、2014年10月にはピークの1609基を記録した。直近では318基まで減っているが、これは2009年10月以来の低水準。

*23日のゴムは急落し、2カ月半ぶりの安値を付けた。上海ゴム相場の下落を受けて売りが優勢となった。上海取引所が先週末発表したゴム在庫量は、前週末に比べ約2700トン増加したことが嫌気された。

*23日のトウモロコシは円高を受けて続落。一般大豆も安い。シカゴ市場では、天候相場期を迎えファンド筋の買いポジションが増加している。

*23日の東京外国為替市場のドル円相場は、109円台後半で推移した。早朝は110円20銭台で推移していたが、4月の貿易黒字が市場予想を上回ったほか、日経平均株価が下落に転じたため、下落に転じ、110円を割り込んだ。ただ、6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが実施される可能性もあることから、下値も見込みずらく、110円を挟んで保ち合い相場が続きそうだ。

*23日の日経平均株価は、円高を受けて反落。先週末の日米財務相会談で為替相場に関する日米の認識の違いが鮮明になったことや、4月の貿易収支の黒字拡大を受けて円高が進み、売りが優勢となった。


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5月23日(月)
【5月20日の海外相場および市況】
ny0520

*週末20日のNY金は、ドルが対ユーロで上昇し、3日続落となった。公表された4月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が早期利上げの可能性を示唆する内容だったことに加え、NY連銀のダドリー総裁が「6、7月の追加利上げが合理的」などとタカ派的な発言をしたことから、前日のNY金は約3週間ぶりの安値を付けていた。この日も、中古住宅販売件数が前月比1.7%増と市場予想を上回る好調な内容だったことから、ドルが対ユーロで上昇し、ドル建て金は割高感から売りが優勢となった。CFTC建玉5月17日時点:ファンドの金買い越しは26万6288枚(前週比+1390枚)と買い越し幅は増加。総取組高は59万5077枚と前週比1万5300枚の増加。ファンドは買い、売りを共に増やしている。

*週末20日のNY白金は買戻しを受けて3日ぶりに反発。CFTC建玉5月17日時点:ファンドの白金買い越しは3万9404枚(前週比+1027枚)と買い越し幅は増加。総取組高は6万6689枚と前週比1196枚の増加。ファンドは買い、売りを共に増やしている。

*週末20日のNY原油は、ドル高に伴う割高感から売り優勢となり3日続落した。ただ、最近起きている不測の生産減を受けて下げ幅は小さい。内戦状態にあるナイジェリアでは、原油輸出が日量140万バレルを下回るまでに減少し、22年超ぶりの低水準になった。カナダでは、森林火災で日量100万バレル程度の生産が停止している。CFTC建玉5月17日時点:ファンドの原油買い越しは36万8769枚(前週比+7万6809枚)と買い越し幅は大幅増加。総取組高は169万8980枚と前週比2万6007枚の減少。ファンドは買いを増やし、売りを減らしている。

*週末20日のシカゴトウモロコシは反発。大豆ミールの上昇が支援材料になった。CFTC建玉5月17日時点:ファンドのトウモロコシ買い越しは14万5372枚(前週比+1万7370枚)と買い越し幅は増加。総取組高は135万3223枚と前週比2万9532枚の減少。ファンドは買いを増やし、売りを減らしている。

*週末20日のシカゴ大豆は上昇。アルゼンチンで豪雨があり、同国産大豆の作柄に懸念が生じている。CFTC建玉5月17日時点:ファンドの大豆買い越しは22万6002枚(前週比-3514枚)と買い越し幅は減少。総取組高は85万6259枚と前週比2万2131枚の増加。ファンドは買い、売りを共に減らしている。

*週末20日のNY外国為替市場では、米利上げ観測が強まる中、円売り・ドル買い基調が継続し、ドル円相場は110円台前半で週を終えた。今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表や複数の連邦準備制度理事会(FRB)高官らの発言を受けて、FRBが6月か7月に利上げに踏み切るとの観測が強まり、円安・ドル高が強まった。この日も世界的な株高を背景にドル円は一時110円59銭と、約3週間ぶりの高値を付けた。ただ、その後は、仙台市で開催されている先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で、現在の為替市場に対してどのような姿勢を見せるかを見極めたいとして利益確定売りが広まり、110円台前半まで軟化した。

*週末20日のNYダウは反発。早期利上げを警戒した株売りが落ち着き、買い戻しが優勢となった。

【本日の主な経済指標およびイベント】
08:50 (日) 4月貿易収支 +7550億円(+7542億円) +5400億円 
16:30 (独) 5月製造業PMI・速報 51.8 52.0
16:30 (独) 5月サービス業PMI・速報 54.5 54.6
17:00 (EU) 5月製造業PMI・速報 51.7 51.9
17:00 (EU) 5月サービス業PMI・速報 53.1 53.2 
23:00 (EU) 5月消費者信頼感・速報 -9.3 -9.0 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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【5月20日(金) 国内市況と終値】
tk0520

*20日の金は円安を受けて3日ぶりに小反発。白金は3日続落。昨日のNY金は、4月28日以来3週間ぶりに1250ドルの節目を割り込んだ。しかし、その後は売られ過ぎ感から安値拾いの買いが入って値を戻しており、地合いの強さが印象付けられた。世界最大規模の金ETF、SPDRゴールド・シェアの現物保有量は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨公表で利上げ観測が一気に高まった18日以降も増加している。

*20日の中東産原油は円安を受けて反発。石油製品も原油になびいて上伸。今夜、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズは、週間の石油掘削リグ稼働数を発表する。NY原油相場が45ドルを超えて50ドルを目指している状況で、米国のシェールオイルの生産動向が注目される。シェールオイルの生産量が増えれば、供給過剰懸念から原油相場の上値が抑えられる可能性がある。

*20日のゴムは円安を受けて上伸。米追加利上げ観測によりドル高が進行すると、ドル建て国際商品相場は圧迫される。ドル高・新興国通貨安が進めば、ゴム生産国の業者が輸出しやすい環境となり、需給の緩みが強まる可能性がある。

*20日のトウモロコシは反落。一般大豆はまちまち。

*20日の東京外国為替市場のドル円相場は、堅調な株価を眺めて110円台前半で小幅高となった。財務省は麻生財務相とルー米財務長官が21日に会談すると発表した。市場では為替政策に対する認識がどう示されるのか関心が集まっており、会談内容が発表されるまでは積極的に動きにくいようだ。

*20日の日経平均株価は続伸。早期利上げ観測が強まった米国では株価が下落したが、為替や原油相場が落ち着き、東京株式市場は底堅く推移した。


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5月20日(金)
【5月19日の海外相場および市況】
ny0519
*19日のNY金は続落し、3週間ぶりの安値となった。前日公表された4月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、6月の追加利上げ観測が強まり、売りが優勢となった。FOMC議事要旨では、委員の大半が条件が整えば6月の利上げが「適切」との判断を示していたことが明らかになった。このため、為替市場でドル買い・ユーロ売りが強まり、ドル建て金には割高感が強まった。NY白金もドル高を受けて大幅続落。

*19日のNY原油は小反落。ただ、安値から大幅に引き戻した。ドル高を受けて一時下落していたが、その後ナイジェリアでの供給不安が再燃したことから反発した。ナイジェリア最大の原油ターミナルが過激派による攻撃予告で閉鎖されたとの報が伝わった。

*19日のシカゴトウモロコシは反落。米国の早期利上げ観測を受けてドルが上昇したことが嫌気された。シカゴ大豆もドル高を嫌気して反落。

*19日のNY外国為替市場のドル円相場は、株安を受けたリスク回避の円買い・ドル売りが進み、110円を割り込んで引けた。前日公表された4月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は予想以上にタカ派的だったため、円売り・ドル買い基調は継続したものの、早期利上げを嫌気してNYダウが下落したため、ドルの上値は重くなった。

*19日のNYダウは3日続落。NY地区連邦準備銀行のダドリー総裁がこの日の記者会見で「予想通りに経済成長が進めば、6、7月の追加利上げは合理的だ」と発言した。前日公開された4月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に続いて6月の利上げの可能性が示されたため、早期利上げへの警戒感が一段と強まり、NYダウは売りが優勢となった。最新週の新規失業保険申請件数は季節調整済みで27万8000件と前週比1万6000件減少し、コンファレンス・ボードが発表した4月の景気先行指標総合指数は前月比で0.6%上昇となったが、株価への影響は限定的だった。


【本日の主な経済指標およびイベント】
15:00 (独) 4月生産者物価指数 (前年比) -3.1% -3.0%
23:00 (米) 4月中古住宅販売件数 533万件 540万件
      (米) 4月中古住宅販売件数 (前月比) +5.1% +1.3% 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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【5月19日(木) 国内市況と終値】
tk0519

*19日の金は続落。米国の利上げ観測からNY金時間外が大幅安となったため、売りが優勢となった。白金もドル高を受けて続落。

*19日の中東産原油は4日ぶりに反落。石油製品は、原油安を映して安い。NY原油時間外は、米国の早期利上げ観測を背景としたドル高が弱材料となり反落している。ただ、カナダやナイジェリアの供給不安などの供給サイドの強材料があるため、下げ幅は限定的になっている。

*19日のゴムは、上海ゴムの大幅安を受けて下落し、下げ幅が拡大した。一時165円30銭をつけ、3月上旬以来、2カ月半ぶりの安値に沈んだ。

*19日のトウモロコシはまちまち。一般大豆は軟調。18日のシカゴトウモロコシは一時400セント台を回復した。ただ、為替市場でドル高が進行したため、大台は定着せず上値は重くなった。

*19日の東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価の反発を受けて110円台前半で堅調に推移した。

*19日の日経平均株価はほぼ変わらず。朝方は、前日公表された4月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、委員の大半が次回6月会合での利上げが「適切」と判断していたことを受けて、円安・ドル高が進行したことが好感された。しかし、戻り待ちの売りに押され、急速に値を消す展開となった。

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5月19日(木)
【5月18日の海外相場および市況】
ny0518

*18日のNY金は4日ぶりに反落。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を控えて様子見が強まり、為替市場でのドル高・ユーロ安を受けて売りが優勢となった。引け後に公開されたFOMC議事要旨(4月26、27日開催分)によると、同会合では利上げを見送ったが、大半のFOMC参加者は景気回復や物価上昇などが今後確認できれば、次回6月会合での利上げが「適切」と判断していたことが判明した。前日発表された消費者物価指数(CPI)や鉱工業生産指数などの米景気指標が堅調だったほか、FRB高官の早期利上げを示唆する発言が相次ぎ、市場は6月の利上げを視野に入れ始めたようで、NY金時間外が1259ドル台に急落している。NY白金も金に連れて3日ぶりに反落。

*18日のNY原油は反落。米石油協会(API)が17日に発表した週報では原油在庫の取り崩しが明らかになったが、米エネルギー情報局(EIA)が18日に発表した週報は、原油在庫が前週比130万バレル増加し、市場予想(280万バレル減)に反して積み増しとなっていたため、売りが優勢となった。ただ、ガソリン在庫が250万バレル減(市場予想は20万バレル減)、ディスティレート(留出油)在庫が320万バレル減(同60万バレル減)と大幅な取り崩しとなっていたため、下落幅は小さかった。公表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、FOMC委員の大半が条件が整えば6月の利上げが適切との見解を示していたことが明らかになり、ドルが対ユーロなどで一段と上昇したため、ドル建てで原油に割高が強まったことも弱材料視された。

*18日のシカゴトウモロコシは5日続伸し、約4週間ぶりの高値を付けた。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計によると、エタノール在庫が2110万バレル減少したことも強材料。また、米中西部では天候が回復し、温暖で乾燥した状態になると予想されている。シカゴ大豆は利食い売りに反落。大豆買い・トウモロコシ売りのスプレッド・ポジションが解消されている。

*18日のNY外国為替市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が発表され、早期利上げが示唆されていたことから、円売り・ドル買いが加速し、ドル円相場は約3週間ぶりに110円台に上昇した。FOMC議事要旨では、委員の大半が4~6月期の成長加速や物価上昇などが確認できれば、6月の利上げが「適切」との認識を示していることが判明。市場ではFRBが予想外にタカ派的な姿勢に転換していると受け止め、ドル買いに弾みが付いた。

*18日のNYダウは小幅続落。早期利上げの可能性を示唆した米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を受け、売りが優勢となった。公開されたFOMC議事要旨(4月26、27日開催分)によると、同会合では利上げを見送ったが、大半のFOMC参加者は景気回復や物価上昇などが今後確認できれば、次回6月会合での利上げが「適切」と判断していたことが判明した。前日発表された消費者物価指数(CPI)や鉱工業生産指数などの米景気指標が堅調だったほか、FRB高官の早期利上げを示唆する発言が相次ぎ、市場の見方は変わりつつあるようだ。

【本日の主な経済指標およびイベント】
*イスタンブール休場(青少年とスポーツの日)
08:50 (日) 3月機械受注 (前月比) -9.2% -2.0%
      (日) 3月機械受注 (前年比) -0.7% +0.8%
10:30 (豪) 4月就業者数 +2.61万人 +1.20万人
10:30 (豪) 4月失業率 5.7% 5.8%
17:30 (英) 4月小売売上高 (自動車燃料含む:前月比) -1.3% +0.6%
18:00 (EU) 3月建設支出 (前月比) -1.1%
21:30 (米) 新規失業保険申請件数 29.4万件 27.5万件
21:30 (米) 5月フィラデルフィア連銀製造業指数 -1.6 3.0
21:30 (加) 3月卸売売上高 (前月比) -2.2% -0.5%
未定 (南ア) SARB政策金利発表 7.00% 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第65回 『おしえて陳さん』 
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【5月18日(水) 国内終値】
tk0518

【今週の注目通貨:南アランド円】
*今週の南アランド円は、上値重い展開になりそうだ。

今週は南アフリカの経済指標が複数発表される。18日には4月消費者物価指数(CPI、前年比で予想6.2%、前回6.3%)、3月小売売上高(前年比で予想3.8%、前回4.1%)があり、19日には政策金利(現行7.00%)が発表される。CPIに関しては、2月は7.0%だったが、3月は6.3%に低下し、4月予想も6.2%となっている。依然インフレターゲットの上限の6.0%を超えているが、低下傾向にあるため、政策金利は据え置かれる可能性がある。

製造業、鉱工業生産が弱く第1四半期国内総生産(GDP)はマイナス成長も予想されているため、利上げは困難だろう。

中国経済の減速感が強く、資源価格も低迷しているため、南アランドが押し上げられていく可能性は小さいだろう。

6月にはS&P社の格付見直しがある。現在の南アフリカの格付けは投資適格水準では最も低く、格下げとなれば投資不適格(ジャンク債)級となり、海外からの投資資金流入も細ってくる可能性がある。

予想レンジ:6.60円~7.10円


ZARC



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