2016年06月
6月29日 海外相場および市況
*28日のNY金は3日ぶりに反落。英国の欧州連合(EU)離脱によるパニック的なリスク回避姿勢が弱まり、欧米の株価が反発したため、安全資産として買われていた金には売りが優勢となった。1~3月期の米実質国内総生産(GDP)確定値は季節調整済み年率換算で前期比1.1%増となり、市場予想の1.0%増も上回った。米民間調査会社コンファレンス・ボードが発表した6月の消費者景気信頼感指数も市場予想を上回る好調な内容だったことも売り要因になった。NY白金はほぼ横ばいで推移した。
*28日のNY原油は3日ぶりに反発した。英国の欧州連合(EU)離脱によるパニック的なリスク回避姿勢が弱まり、欧米の株価が反発したことが好感された。為替市場で、ドル売り・ユーロ買いが進行し、ドル建て原油に割安感が生じたことも強材料。また、ノルウェーの石油・ガス田で働く労働者の間では賃上げを要求する動きが出ており、交渉が7月1日までに合意に達しない場合は2日からストに入る可能性が出たため、同国の供給に混乱が生じる懸念も出てきた。
*引け後に発表された米石油協会(API)による週間在庫統計では、24日までの1週間の米原油在庫は、前週比390万バレル減の5億2770万バレルとなり、市場予想の240万バレル減を上回る取り崩しとなった。原油受け渡し拠点のオクラホマ州クッシングの在庫は120万バレル減。ガソリン在庫は41万6000バレル減(市場予想は5万8000バレル増)。これを受けて、9時半時点のNY原油時間外は48.17ドル(+0.32ドル)で推移している。
*28日のシカゴトウモロコシはまちまち。米農務省の作付面積報告を30日に控え様子見となった。ただ、米中西部産地では気温が上昇し、収穫に悪影響を及ぼす可能性が懸念されている。シカゴ大豆は、米中西部産地での気温上昇を受けて上昇。
*28日のNY外国為替市場では、英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けたリスク回避の動きが一服し、ドル円相場は102円台後半に上昇した。米民間調査会社コンファレンス・ボードが発表した6月の消費者景気信頼感指数は98.0となり、市場予想の93.3を上回ったことも円売り・ドル買いを後押しした。ただ、S&Pによる英国の2段階格下げやムーディーズによる英金融機関12行の格付け見通し引き下げるなどから、102円台後半では上値が重くなった。
*28日のNYダウは3日ぶりに反発。英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けたパニック的な売りが一服し、欧州株が急反発し、NYダウも連れ高となった。1~3月期の米実質国内総生産(GDP)確定値と米民間調査会社コンファレンス・ボードが発表した6月の消費者景気信頼感指数がともに市場予想を上回ったことも好感された。ただ、英国のEU離脱の影響がなお不透明なことや英金融機関の格付け見通しの引き下げを受けて、上値は重かった。
【本日の主な経済指標およびイベント】
17:30 (英) 5月消費者信用残高 +13億GBP +15億GBP
18:00 (EU) 6月経済信頼感 104.7 104.7
18:00 (EU) 6月消費者信頼感・確報 -7.3 -7.3
21:00 (独) 6月消費者物価指数・速報 (前年比) +0.1% +0.3%
21:30 (米) 5月個人所得 (前月比) +0.4% +0.3%
21:30 (米) 5月個人消費支出 (前月比) +1.0% +0.4%
21:30 (米) 5月コアPCEデフレーター (前月比) +0.2% +0.2%
(米) 5月コアPCEデフレーター (前年比) +1.6% +1.7%
23:00 (米) 5月中古住宅販売保留件数指数 (前月比) +5.1% -1.1%
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。
第71回 『おしえて陳さん』
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6月28日(火) 国内市況と終値
*28日の金は4日ぶりに反落。NY金時間外が前日比マイナスに転じたため、売りが優勢となった。白金も、NY白金の下落を受けて売られた。ドル円相場は下げ渋りを見せ、英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けたリスク回避姿勢も徐々に落ち着いてきたようだ。NY金も2日続けて上ヒゲが出現して、高値警戒感が出てきているようだ。利益確定売りに、調整安場面も迎える可能性もありそうだ。
*28日の中東産原油は、NY原油安を受けて反落。石油製品も原油安に追随して反落。先週から、原油相場は需給要因よりも英国の欧州連合(EU)離脱に絡むリスクオフ要因で動いており、外部環境が落ち着くまでは不安定な展開が続きそうだ。
*28日のゴムは小幅安。米欧原油安や世界経済の不透明感を背景に反落して始まったが、日経平均株価が反発に転じたため、下げ幅が縮小した。
*28日の東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価の動きに合わせて上下し、101円台後半で保ち合った。ドル円は、株高で底堅いものの、英国の欧州連合(EU)離脱決定が圧迫要因となり、上値が重い。
*28日の日経平均株価は小幅続伸。27日の欧米株が下落したことを嫌気し、朝方は下落し、一時は前日比300円を超える場面もあった。ただ、為替の円高が一服すると買いが入り、プラスに転じた。
第71回 『おしえて陳さん』
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6月27日の海外相場および市況
*週明け27日のNY金は、英国の欧州連合(EU)離脱決定を背景に小幅続伸した。23日の英国民投票でEU離脱が決定し、世界経済の先行き不透明感が強まる中、リスク資産である株式や原油が売られる一方、「質への逃避」から金が買われている。ゴールドマン・サックスは、Brexit(ブレグジット=英国のEU離脱)は米国の金利引き上げ見通しに対して、持続的な影響を及ぼす可能性があるとして、金相場見通しを引き上げた。UBSウェルス・マネジメント・リサーチは、英国民投票を受けた不安や、年内1回の米利上げ予想に基づき、3カ月の金相場予想を1275~1425ドル、1年予想を1275ドルに引き上げた。NY白金は株安を受けて反落。
*週明け27日のNY原油は、英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けた世界経済の先行き不透明感の強まりを嫌気して続落した。欧州をはじめ世界景気全体への悪影響が指摘される中、エネルギー需要が減退するのではないかとの警戒感が広がった。為替市場でドル高・ユーロ安基調が続き、ドル建て商品に割高感が生じていることも原油相場の重石となった。
*週明け27日のシカゴトウモロコシはまちまち。小麦安は弱材料視されたが。米国の天候が不透明なことが支援材料となった。トウモロコシの受粉が始まる今週は温暖な気温となる一方で、一部の予報では、7月後半は高温・乾燥状態になる見通し。シカゴ大豆は、天候懸念で3日ぶりに反発。
*週明け27日のNY外国為替市場では、英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けて、先行きの不透明感が払拭できないため、安全資産とされる円が買われたものの、政府・日銀による為替介入に対する警戒感もあって102円を挟んで推移した。
*週明け27日のNYダウは、英国の欧州連合(EU)離脱決定で世界経済の先行き不透明感が強まる中、大幅続落し、3カ月半ぶりの安値をつけた。ロンドンに拠点を置く金融機関への影響に懸念が強まっており、クレディ・スイスなどの欧州系のみならず、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカなどの米系金融株が売り込まれた。米格付け会社S&Pグローバル・レーティングが英国債の格付けを最上級の「AAA」から「AA」に2段階引き下げたことも相場の圧迫材料となった。
【本日の主な経済指標およびイベント】
21:30 (米) 1-3月期個人消費・確報 (前期比年率) +1.9% +2.0%
21:30 (米) 1-3月期GDP・確報 (前期比年率) +0.8% +1.0%
21:30 (米) 1-3月期GDPデフレーター・確報 (前期比年率) +0.6% +0.6%
21:30 (米) 1-3月期コアPCEデフレーター・確報 (前期比年率) +2.1% +2.1%
22:00 (米) 4月S&P/ケースシラー住宅価格指数 (前年比) +5.43% +5.41%
23:00 (米) 6月消費者信頼感指数 92.6 93.5 --
23:00 (米) 6月リッチモンド連銀製造業指数 -1 3
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。
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6月27日(月) 国内市況と終値
*27日の金は続伸。NY金時間外が堅調に推移し、為替の円高も一服したため買いが優勢となった。白金は、円高の一服と株高を受けて4日ぶりに反発。英国の欧州連合(EU)離脱を受けて、世界の金融市場の混乱はいまだに収まらず、質への逃避から金買いが続いている。世界最大規模の金ETF、SPDRゴールド・シェアの現物保有量は、6月24日現在で934.31トンと、2013年7月18日(935.17トン)以来、2年11カ月ぶりの高水準となった。今まで上値抵抗線だった1300ドルをブレイクしたことで、1400ドルが意識されているようだ。
*27日の中東産原油は3日ぶりに反発。NY原油時間外が下げ止まり、為替の円高も一服したため、買いが優勢となった。石油製品も堅調。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが24日発表した石油掘削リグ稼働数は、前週比7基減の330基と4週ぶりの減少になった。しかし、英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けて、強材料視されなかった。
*27日のゴムは日経平均株価の上昇を受けて反発。市場は7月1日に発表される中国の6月製造業購買担当者景況指数(PMI)の結果に注目している。
*27日のトウモロコシは円高の一服を受けて5日ぶりに反発。一般大豆は続落。米国産地の天候が改善したことで、穀物相場は上値が重くなっている。
*27日の東京外国為替市場のドル円相場は、英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けて、リスクオフムードが継続し、101円台後半に下落して推移した。英国のEU離脱決定を受けてポンドが売られやすくなっている一方、安全資産とされる円は引き続き買われやすい地合いにあるようだ。
*27日の日経平均株価は、下げ過ぎ感の買い戻しで反発。先週末のNYダウの下落率はおよそ3.4%であったのに対し、日経平均株価の下落率は約8%に達していたため、下げ過ぎ感が意識され、買い戻しが優勢となった。
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6月27日 先週末の海外相場および市況
*週末24日のNY金は、英国の欧州連合(EU)離脱が決定したため大幅上昇し、2年ぶりの高値を付けた。時間外相場では一時1360ドル台まで上昇した。終値も2014年7月11日以来約2年ぶりの高値となった。英国のEU離脱を受けて世界経済の成長減速懸念が再燃し、米国の利上げ見通しが一段と後退した。また、リスク資産である原油や株式が世界的に大幅安となり、「質への逃避」として金買いが一段と強まった。ロンドン市内の金現物商によると、金貨や金塊への需要が急増し、一部で在庫が逼迫しているという。CFTC建玉6月21日時点:ファンドの金買い越しは29万2729枚(前週比+1万2867枚)と買い越し幅は増加。総取組高は57万1517枚と前週比2万6160枚の増加。
*週末24日のNY白金は金に連れて反発。CFTC建玉6月21日時点:ファンドの白金買い越しは2万9299枚(前週比-1077枚)と買い越し幅は減少。総取組高は6万4950枚と前週比1513枚の減少。
*週末24日のNY原油は、英国の欧州連合(EU)離脱が決定したため、リスク回避目的の売りが強まり、大幅反落した。NY原油は47ドルの節目を割り込み、一時46.70ドルまで下落した。英国のEU離脱で世界的に経済成長が減速し、エネルギー需要が減退するのではないかとの懸念が広がった。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズはこの日、最新週の国内掘削リグ稼働数が4週間ぶりに減少したと発表した。CFTC建玉6月21日時点:ファンドの原油買い越しは31万8595枚(前週比+6010枚)と買い越し幅は減少。総取組高は172万6381枚と前週比4万7969枚の減少。
*週末24日のシカゴトウモロコシは5日続落。英国の欧州連合(EU)離脱が決定し、貴金属を除く商品が下落した流れに影響された。米国中西部の産地で降雨予報が出たことも弱材料視された。CFTC建玉6月21日時点:ファンドのトウモロコシ買い越しは32万8885枚(前週比-3万3640枚)と買い越し幅は減少。総取組高は147万9366枚と前週比1335枚の減少。
*週末24日のシカゴ大豆は続落。英国の欧州連合(EU)離脱が決定し、貴金属を除く商品が下落した流れに影響された。米国中西部の産地で降雨予報が出たことも弱材料視された。CFTC建玉6月21日時点:ファンドの大豆買い越しは24万2483枚(前週比-4625枚)と買い越し幅は減少。総取組高は86万5099枚と前週比1万7401枚の減少。
*週末24日のNY外国為替市場では、英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けて安全資産への資金逃避が加速し、ドル円相場は102円台前半に急伸した。開票直後はEU残留派が優勢とみられていたものの、徐々に離脱派が票を伸ばして過半数を獲得。予想外の結果を受けて東京市場では円買いが殺到し、節目の100円を一気に突破して99円割れまで急落する場面があった。しかし、麻生財務相の円高牽制発言や介入への言及を受けて警戒感が高まり、欧州時間以降は買戻しが優勢となり102円台に戻した。
*週末24日のNYダウは大幅安。英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けてアジア株や欧州株が暴落した流れを引き継いで、売りが殺到した。ロンドンの金融街シティーの地位低下や金融市場の混乱が意識され、金融株が売られた。一方で、リスク回避姿勢の強まりから安全資産とされる金相場が急騰し、産金株は買われた。
【本日の主な経済指標およびイベント】
17:00 (独) 6月Ifo景況感指数 107.7 107.4
21:30 (米) 5月耐久財受注 (前月比) +3.4% -0.5%
(米) 5月耐久財受注 (前月比:除輸送用機器) +0.5% +0.1%
23:00 (米) 6月ミシガン大消費者信頼感指数・確報 94.3 94.1
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。
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6月24日(金) 国内市況と終値
*24日の金は大幅続伸。英国の欧州連合(EU)離脱が決定し、市場のリスクオフ姿勢が高まった。ドル安、株安となる中、安全資産である金に買いが殺到した。白金は円高と株安を受けて3日続落。英国BBC放送が、「離脱派多数」と報じたことを受けて、金買いが加速し、NY金時間外は一時1360ドル台まで上昇した。英国のEU離脱で米国の利上げは一段と困難になるとの見方が強まった。
*24日の中東産原油は大幅続落。英国の欧州連合(EU)離脱が確実になり、市場のリスクオフモードが高まると、NY原油時間外や北海ブレント原油が大幅急落し、円高も重なって下げ幅が拡大した。石油製品も原油になびいて大幅安。
*24日のゴムは、英国の欧州連合(EU)離脱を受けた円高の影響から反落。一時は期先3限月にサーキットブレーカーが発動された。
*24日のトウモロコシと一般大豆は円高を受けて4日続落。米国中西部では適度な降雨があり、ラニーニャ現象による高温・乾燥を見込んで、積極的に買い進んでいたファンドの投げが加速した。
*24日の東京外国為替市場のドル円相場は、英国の欧州連合(EU)離脱が決定し、朝方の106円台から急落し、一時99円も割り込んだ。ただ、麻生財務相の円高牽制発言を受けた介入警戒感から、3時頃には102円台前半で下げ渋っている。
*24日の日経平均株価は暴落。英国の国民投票で、欧州連合(EU)離脱派が勝利する情勢となったことを受け、市場心理が悪化し、投げが投げを呼ぶ展開となった。下げ幅は一時1400円に迫り、一時2014年10月以来の安値を付けた。
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6月24日 海外相場および市況
*23日のNY金は、英国の欧州連合(EU)残留への期待感から、リスク回避姿勢が後退し5日続落した。英国ではこの日、EU残留か離脱を問う国民投票が始まった。投票直前に公表された複数の世論調査で残留派がリードしているとの結果が出たことから、市場では残留優位が予想された。そのため、リスク資産である原油や株式には買いが入り、安全資産とされる金は売られた。NY白金は反落。英スカイニュースが伝えた投票終了直後のユーガブ調査によれば、残留が52%、離脱が48%となった。これを受け、英ポンドが対ドルで年初来高値を付けた。
*23日のNY原油は、英国の欧州連合(EU)残留への期待感から、リスク回避姿勢が後退し、反発した。英国ではこの日、EU残留か離脱を問う国民投票が始まった。投票直前に公表された複数の世論調査で残留派がリードしているとの結果が出たことから、市場では残留優位が予想された。そのため、リスク資産である原油や株式には買いが入った。また、最新の米週間失業保険申請件数は減少支援要因になった。
*23日のシカゴトウモロコシは、米国産地の降雨予想を受けて4日続落。シカゴ大豆は、トウモロコシ安に追随して反落。
*23日のNY外国為替市場では、英国の欧州連合(EU)残留への期待感から、リスク回避姿勢が後退し、ドル円相場は約1週間ぶりに106円台前半に下落した。調査会社イプソスモリの世論調査では、残留派が離脱派を4ポイントリード。ブックメーカー(賭け屋)の予想でも残留優位が示された。また、英スカイニュースが伝えた投票終了直後のユーガブ調査によれば、残留が52%、離脱が48%となった。これらの調査結果を受けて、市場は残留を確信したようだ。
*23日のNYダウは、英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票で残留派が勝利するとの観測が強まり、大幅反発した。調査会社イプソスモリの世論調査では、残留派が離脱派を4ポイントリード。ブックメーカー(賭け屋)の予想でも残留優位が示された。また、英スカイニュースが伝えた投票終了直後のユーガブ調査によれば、残留が52%、離脱が48%となった。これらの調査結果を受けて、市場は残留を確信したようだ。一方、5月の米景気先行指標総合指数は前月比で0.2%低下したほか、5月の新築一戸建て住宅販売件数も前月比で6.0%減少となった。しかし市場はさえない経済指標を材料視しなかった。
【本日の主な経済指標およびイベント】
17:00 (独) 6月Ifo景況感指数 107.7 107.4
21:30 (米) 5月耐久財受注 (前月比) +3.4% -0.5%
(米) 5月耐久財受注 (前月比:除輸送用機器) +0.5% +0.1%
23:00 (米) 6月ミシガン大消費者信頼感指数・確報 94.3 94.1
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。
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6月23日(木) 国内市況と終値
*23日の金は反発。白金は続落。欧州連合(EU)離脱を問う英国民投票を控えて、NY金時間外は下落し、「残留」を織り込む展開になっている。市場の予想通り残留となれば、リスク資産である株が買われ、安全資産である金が売られることが予想される。一方で、残留を先取りしてかなり下落してきただけに、噂で売って、事実で買い戻される可能性もありそうだ。逆に、市場予想に反して、離脱となった場合、売られてきた金の反動高は大きくなる可能性が高い。
*23日の中東産原油は4日ぶりに反落。前日の欧米原油安を受け、売りが優勢となった。石油製品は、原油になびいて安い。欧米原油相場は、欧州連合(EU)離脱を問う英国民投票を目前に控えて、保ち合い状態。国民投票の結果を受けて為替や株式など外部要因が大きく変動し、原油相場が影響を受ける可能性がある。米エネルギー情報局(EIA)が22日発表した週間在庫統計は、原油在庫が前週比90万バレル減ったものの、減少幅は市場予想(170万バレル減)よりも小さかった。21日に発表された米石油協会(API)の原油在庫が520万バレル減と大幅減少していたこともあり、EIA統計を受けて、失望売りが強まった。
*23日のゴムはまちまち。タイ産RSS3号ゴムのオファー価格(7月積み)上昇を背景に、プラス圏で推移していたが、上海ゴム相場の軟化を受け、一部で売りが優勢となった。欧州連合(EU)離脱を問う英国民投票を控えて、市場は様子見ムードが強い。
*23日のトウモロコシは3日続落。一般大豆はまちまち。シカゴ穀物市場では、米国産地の高温・乾燥懸念が降雨で緩和されるとの見方が広がり、ファンドの売りが拡大している。
*23日の東京外国為替市場のドル円相場は、欧州連合(EU)離脱を問う英国民投票を控えて、104円台後半で膠着状態。
*23日の日経平均株価は反発。取引開始前に、英国の世論調査で、欧州連合(EU)残留派が離脱派を上回ったと伝わると、過度な不安感が後退し、買いが優勢となった。ただ、売買代金は低調で、総じて様子見が強かった。
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6月23日 海外相場および市況
*22日のNY金は4日続落。英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票を23日に控えて、残留派がリードしているとの世論調査結果が先週末から出始めると、過度の離脱懸念が和らぎ、リスク回避姿勢が後退した。これを受けて、安全資産である金の需要が減退し、売りが優勢となり、この流れが継続した。ただ、離脱派が依然優勢との一部世論調査もあり、下値では「質への逃避」買いが入った。ドル安・ユーロ高に伴う割安感から買われる面もあった。NY白金は反発。
*22日のNY原油は続落。米石油協会(API)が前日の引け後に発表した週間在庫統計では、最新週の原油在庫が予想を大幅に上回る取り崩しとなったことから、朝方は買いが優勢だった。しかし、この日に米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計でが、17日までの週の原油在庫が91万7000バレルの減少だったことが判明すると、売りが優勢となった。加えて、ガソリン在庫が60万バレル増と、30万バレル減の予想に反して積み増しとなり、需給緩和懸念が高まったことも弱材料視された。
*22日のシカゴトウモロコシは、米国産地の天候回復を受けて続落し、一時1カ月ぶりの安値を付けた。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間統計によると、先週のトウモロコシを原料とするエタノール生産高は日量96万2000バレルで、前週比101万バレル減。在庫は7万2000バレル減の2111万バレルだった。シカゴ大豆は、約1週間ぶりの安値まで下落した後を受け、安値拾いの買いが入り反発した。
*22日のNY外国為替市場では、英国の欧州連合(EU)離脱か残留かを問う国民投票を23日に控えて様子見気分が広がり、ドル円相場は104円台半ばで推移した。英国民投票の行方をめぐっては、EU残留派と離脱派が依然拮抗しているという。一時は、離脱派優勢の世論調査結果が発表されて、円高に振れる場面もあった。しかし、その後、ユーガブ社による最新の世論調査で、残留派が51%と、離脱派の49%を上回ったことが判明すると、ポンドが対ドルで上昇し、1.4842ドルと年初来高値を付けた。これに連れて、ドル円も引き戻された。
*22日のNYダウは反落。英国の欧州連合(EU)離脱か残留かを問う国民投票を23日に控えて様子見気分が広がった。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長はこの日、下院金融サービス委員会で半期金融政策報告に関して証言。目新しい発言はなかったものの、5月の雇用の伸びの急減速が一時的なものとの認識を示したほか、賃金の伸びにも言及があったことから、市場では、利上げ警戒感がやや高まった。
【本日の主な経済指標およびイベント】
16:30 (独) 6月製造業PMI・速報 52.1 52.0
16:30 (独) 6月サービス業PMI・速報 55.2 55.0
17:00 (EU) 6月製造業PMI・速報 51.5 51.4
17:00 (EU) 6月サービス業PMI・速報 53.3 53.2
21:30 (米) 新規失業保険申請件数 27.7万件 27.0万件
23:00 (米) 5月新築住宅販売件数 61.9万件 56.0万件
(米) 5月新築住宅販売件数 (前月比) +16.6% -9.5%
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。
第70回 『おしえて陳さん』
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