テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

2016年09月

【9月30日(金)国内終値】
tk0930

9月30日(金)
【9月29日の海外相場および市況】
ny0929

*29日のNY金は小反発。ドルが対ユーロで下落したため、ドル建て金に割安感が強まった。4-6月期の米実質国内総生産(GDP)が8月の改定値から上方修正されたほか、最新週の新規失業保険申請件数は前週比で増加したものの、市場予想を下回った。これを受けて、為替市場ではドルが対ユーロで上昇したが、その後は、為替相場が反転したため、金の割高感が薄れて買い戻された。また、米株相場がドイツ銀行の経営不安再燃で昼ごろから大きく値を下げたことから、「質への逃避先」として買われた面もあった。NY白金は金に連れて上伸。

*29日のNY原油は続伸。石油輸出国機構(OPEC)による8年ぶりの協調減産合意を受け、供給過剰解消への期待感が広がった。OPEC関係者によると、減産計画では日量約70万バレルの減産になるという。ただ、この日は前日の急伸を受けて利益確定の売りも出た。また、OPECは11月の総会で国別減産割り当ての決定を目指すとみられるが、合意の実効性に対しては懐疑的な見方も依然として多いようだ。4-6月期の米実質国内総生産(GDP)確定値が年率換算で前期比+1.4%と、8月発表の改定値+1.1%から上方修正され、市場予想の+1.3%を上回ったのは強材料。

*29日のシカゴトウモロコシは変わらず。低調な輸出成約高報告が上値を抑えた。シカゴ大豆は反発。堅調な米国の輸出需要が支援要因。2016~17年度の米国産大豆の週間純成約高は169万2800トンと、市場予想レンジ(110万~130万トン)を上回った。

*29日のNY外国為替市場のドル円は101円台前半で上値重く推移した。石油輸出国機構(OPEC)による減産合意を好感した原油高やNYダウ高を受け、リスクオンとなった。4-6月期の米実質国内総生産(GDP)確定値が+1.4%と8月に発表された改定値から上方修正されたことや、最新週の米新規失業保険件数が予想より少なかったこともドル買い要因となった。しかし、ドイツ銀行から顧客のヘッジファンド数社が資金を引き出しているとの一部報道をきっかけに、NYダウが急落に転じ、ドル円も上値が重くなった。ドイツ銀行は、金融商品の不正取引をめぐり、米司法省から多額の和解金支払いを要求されており、同行の経営悪化や、金融システムへの影響波及に懸念が広がると、ドル円は一時101円84銭まで上昇していたが、101円を挟んだレンジにまで下落した。

*29日のNYダウは反落。4-6月期の米実質国内総生産(GDP)確定値が市場予想を上回ったが、ドイツ銀行に資金を預けているヘッジファンド約10社が一部資金を引き出しているとの報道を受けて売りが優勢となった。ドイツ銀行の経営不安説が再燃し、NYダウは一時247ドル安まで下げた。


【本日の主な経済指標およびイベント】
06:45 (NZ) 8月住宅建設許可 (前月比) -10.5%(-8.1%) -- -1.0%
08:30 (日) 8月全国消費者物価指数 (前年比) -0.4% -0.5% -0.5%
   (日) 8月全国消費者物価指数 (生鮮食品除く:前年比) -0.5% -0.4% -0.5%
08:30 (日) 8月失業率 3.0% 3.0% 3.1%
08:30 (日) 8月有効求人倍率 1.37 1.37 1.37
08:30 (日) 9月東京都区部消費者物価指数 (生鮮食品除く:前年比) -0.4% -0.4% -0.5%
08:50 (日) 8月鉱工業生産・速報 (前月比) -0.4% +0.5% +1.5%
09:00 (NZ) 9月ANZ企業景況感 15.5 -- --
10:45 (中国) 9月財新/製造業PMI 50.0 50.1 --
15:00 (独) 8月小売売上高指数 (先月比) +1.7%(+0.6%) -0.2% --
17:30 (英) 4-6月期GDP・確報 (前期比) +0.6% +0.6% --
   (英) 4-6月期GDP・確報 (前年比) +2.2% +2.2% --
17:30 (英) 4-6月期経常収支 -326億GBP -306億GBP --
18:00 (EU) 8月失業率 10.1% 10.0% --
18:00 (EU) 9月消費者物価指数(HICP)・速報 (前年比) +0.2% +0.4% --
21:00 (南ア) 8月貿易収支 +52億ZAR +16億ZAR --
21:30 (加) 7月GDP (前月比) +0.6% +0.3% --
21:30 (米) 8月個人所得 (前月比) +0.4% +0.2% --
21:30 (米) 8月個人消費支出 (前月比) +0.3% +0.1% --
21:30 (米) 8月コアPCEデフレーター (前月比) +0.1% +0.2% --
   (米) 8月コアPCEデフレーター (前年比) +1.6% +1.7% --
22:45 (米) 9月シカゴ購買部協会景気指数 51.5 52.0 --
23:00 (米) 9月ミシガン大消費者信頼感指数・確報 89.8 90.0 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第84回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/

【9月29日(木)国内市況と終値】
tk0929

*29日の金は反発。為替の円安やNY金時間外の上昇を受けて上げ幅が拡大した。白金も円安とNY白金時間外の上昇を受けて反発。

*29日の中東産原油は大幅反発。石油輸出国機構(OPEC)の減産合意を受けた海外原油高に加え、為替が大幅に円安となったため、上げ幅が拡大し12日以来約2週間ぶりに3万円台を回復した。石油製品も、原油高になびいて堅調。OPEC加盟国は28日の会合で、原油生産量を日量3250~3300万バレルに制限することで合意した。8月の産油量は日量約3324万バレルで、合意が履行されれば実質的には減産となる。OPECは11月30日の総会に向けて、産油量制限の詳細を詰めることになる。

*29日のゴムは原油高や円安を受けて上昇。

*29日のトウモロコシは円安や時間外相場の反発を受けて高い。一般大豆も上昇。ただ、いずれも米国の豊作観測が強く、上値は重そうだ。

*29日の東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価の上昇を受けてドル買い・円売りが加速し、101円台後半に続伸した。

*29日の日経平均株価は大幅反発。28日の欧米株の上昇や海外原油相場の上昇が好感されて買いが加速した。円安もあって上げ幅が一時300円近くまで拡大する場面があった。

第84回 『おしえて陳さん』 
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9月29日(木)
【9月28日の海外相場および市況】
ny0928

*28日のNY金は、ドルが対ユーロで上伸したことに伴う割高感から売られ続落した。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言では、今後の利上げペースに関しては「決まったタイムテーブルはない」とし、具体的な利上げ時期に言及しなかったことから、金利を生まない資産である金の下値は買い支えられた。シカゴ連銀のエバンズ総裁は、金融安定への懸念を理由に利上げを行うことは、FRBの物価目標を達成する能力を損なう懸念があると指摘。また、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、インフレが引き続き弱いため、低金利は当面続く可能性があるとの認識を示した。NY白金はドル高を受けて4日続落。

*28日のNY原油は、石油輸出国機構(OPEC)が産油量の制限で合意したことを好感して大幅急反発した。終値は8日(47.26ドル)以来約3週間ぶりの高値となった。OPECはアルジェリアで26~28日の国際エネルギーフォーラムに合わせ非公式会合を開き、OPEC加盟国は11月から生産量を日量3250万~3300万バレルに制限することで合意した。サウジアラビアとイランがぎりぎりまで意見が衝突していたため、実効性には疑問が残るものの、合意見送り観測が強かっただけにサプライズとなり、相場は一時47.45ドルまで急上昇した。OPECが11月に開く会合で、産油量を制限することになるが、これは2008年以来の減産合意となる。OPECは、現在の生産量を3324万バレルと推計している。イランのザンギャネ石油相は「われわれは、生産量を日量70万バレル前後減らすことを決定した」と語った。OPECは11月30日にウィーンで会合を開き、加盟各国の生産水準について合意を得る。世界的な供給過剰をさらに緩和するため、非加盟の産油国にも支援を求めるという。米エネルギー情報局(EIA)が午前に発表した最新週の米原油在庫は前週比190万バレル減と、積み増し予想に反して4週連続の取り崩しとなった。ただ、ガソリン在庫が200万バレル増と予想を上回る積み増しだった。

*28日のシカゴトウモロコシは反落。米国中西部で乾燥が予想され、農家の収穫が進展するとの見方が強まった。一方、メキシコ向けに157万7000トンの輸出成約が発表され、下値は支えられた。シカゴ大豆は反落。米国中西部で収穫ペースが加速する中、現物相場価格が軟調に推移し弱材料視された。

*28日のNY外国為替市場では、欧米株高や原油相場の上昇を背景にリスク回避姿勢が後退したことから、ドル買い・円売りが強まった。ドイツ銀行が非中核事業の売却を決定したことで、同行の経営不安が落ち着き、この日の欧州株は全面高。また、石油輸出国機構(OPEC)加盟国が同日の非公式会合で、産油量を制限することで合意したことから、欧米の原油相場が急上昇した。これを受け、市場のリスク選好意欲が強まった。この日はイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言やシカゴ連銀のエバンズ総裁の講演などがあったが、発言内容にあまり新味がなかったため、相場の反応は限定的だった。

*28日のNYダウは続伸。アルジェリアで開かれていた非公式会合で、石油輸出国機構(OPEC)の加盟国らが産油量の制限で合意したと伝わると、NY原油相場が一時6%超上昇し、エネルギー関連株が反発し、NYダウも原油高に追随して上昇した。


【本日の主な経済指標およびイベント】
16:55 (独) 9月失業者数 -0.7万人 -0.5万人 --
16:55 (独) 9月失業率 6.1% 6.1% --
17:30 (英) 8月消費者信用残高 +12億GBP +14億GBP --
18:00 (EU) 9月経済信頼感 103.5 103.5 --
18:00 (EU) 9月消費者信頼感・確報 -8.2 -8.2 --
18:30 (南ア) 8月生産者物価指数 (前年比) +7.4% +7.5% --
21:00 (独) 9月消費者物価指数・速報 (前年比) +0.4% +0.6% --
21:30 (米) 新規失業保険申請件数 25.2万件 26.0万件 --
21:30 (米) 8月卸売在庫 (前月比) 0.0% 0.0% --
21:30 (米) 4-6月期GDP・確報 (前期比年率) +1.1% +1.3% --
21:30 (米) 4-6月期個人消費・確報 (前期比年率) +4.4% +4.4% --
21:30 (米) 4-6月期GDPデフレーター・確報 (前期比年率) +2.3% +2.3% --
21:30 (米) 4-6月期コアPCEデフレーター・確報 (前期比年率) +1.8% +1.8% --
23:00 (米) 8月中古住宅販売保留件数指数 (前月比) +1.3% 0.0% 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第84回 『おしえて陳さん』 
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【9月28日(水)国内市況と終値】
tk0928

*28日の金は下落。前日のNY金の下落と為替の円高を受けて、売りが優勢となった。白金も安い。27日は、大統領選に向けた初の討論会ということで注目も高く、値動きは15ドルを超えた。討論会を受け、民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官が優勢との見方が広がり、投資家のリスク選好意欲が高まったため、リスク資産とされるNYダウが買われ、安全資産の金は売られる逆相関の動きを見せた。

*28日の中東産原油は反落。NY原油時間外の軟化と為替の円高を受けて売りが優勢となった。石油製品も原油になびいて反落。現在、ナイジェリアで開催さrている石油輸出国機構(OPEC)とロシアとの会合では、生産調整は見送られる公算が大きいようだ。しかし、米石油協会(API)の週間在庫統計で、原油在庫が減少したことが下値を支えている。APIの週報によれば、原油在庫は前週比75万2000バレル減と、市場予想(300万バレル増)に反して取り崩しとなった。原油受け渡し拠点のオクラホマ州クッシングの在庫は83万2000バレル減、ガソリン在庫は370万バレル減だった。

*28日のゴムは小じっかり。上海ゴム相場の上昇と為替の円高といった強弱両材料の綱引きとなった。

*28日のトウモロコシは続落。一般大豆はまちまち。

*28日の東京外国為替市場のドル円相場は、特に材料もなく100円台半ばで保ち合い。実需筋の買いにドル円は浮上したが、ドイツ銀行の経営不安などが重しとなり、追随的な買いは入らず保ち合いとなった。

*28日の日経平均株価は反落。円高進行に対する警戒感が根強く、売りが優勢となった。米国の金融政策や大統領選の行方が明確にならないため、積極的にポジションを取れないようだ。

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【9月27日(火)国内市況と終値】
tk0927

*27日の金は小幅まちまち。白金もまちまち。NY金が狭いレンジを形成して推移しているため、為替の動きに左右される展開となった。日足チャートでは、1月15日の年初来安値4046円から、3月7日の年初来高値4622円までの半値押し水準は4334円で、米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが見送られた後もこの水準辺りで保ち合っている。

*27日の中東産原油は、NY原油高を受けて上昇。原油相場につれて石油製品も上昇。26日から28日まで、石油輸出国機構(OPEC)はアルジェリアで開催される国際エネルギー・フォーラムにおいて、ロシアなど非加盟国を交えて価格安定化に向けた非公式会合を開く。会合の結果が出るまでは、産油国の要人発言に左右される展開になりそうだ。ただ、市場では増産凍結などの生産調整で合意するのは難しいとの見方が多い。

*27日のゴムは続落。為替は円安に振れたが、上海ゴム相場が下げたことから、強弱材料が打ち消し合い、売りが優勢となった。

*27日のトウモロコシは反落。シカゴトウモロコシが収穫作業の加速見通
しを背景に大幅下落したため、売りが優勢となった。一般大豆もシカゴ安を反映して安い。

*27日の東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価の反発を受けて小幅上昇した。米大統領選の候補者討論会を受けた世論調査で、民主党のクリントン氏が優勢となり、トランプ・リスクが後退してドルが買われた面もあるようだ。

*27日の日経平均株価は3日ぶりの反発。朝方は、欧米市場で経営不安の再燃からドイツ銀行の株価が急落したことを背景に大幅続落で始まった。また、米大統領選候補者による第1回目のテレビ討論会があり、日本や中国に批判的な発言を繰り返す共和党のトランプ候補が優勢となると、急激な円高もあるとのトランプ・リスクが懸念された。しかし、討論会後の各種世論調査では民主党のクリントン候補が優勢とされ、円高傾向も一服したため、日経平均はプラスに転じた。

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9月27日(火)
【9月26日の海外相場および市況】
ny0926

*週明け26日のNY金は小反発。為替市場ではこの日ドル売り・ユーロ買いが進行し、ドル建て金は割安感から買われた。ドイツ銀行の経営不安再燃から欧米株が軒並み下落し、リスク回避の金買いも入った。市場の注目はこの日夜のヒラリー・クリントン前国務長官と共和党候補ドナルド・トランプ氏による第一回テレビ討論会に集まっている。トランプ氏の優勢となれば、先行き不透明感から金が買われやすくなる可能性がある。NY白金は続落。

*週明け26日のNY原油は大幅反発。石油輸出国機構(OPEC)はアルジェリアで26~28日に開催される国際エネルギー・フォーラムにおいて、ロシアなど非加盟国を交えて価格安定化に向けた非公式会合を開く。先週末、年初水準での増産凍結を提案するサウジアラビアと制裁解除前の規模に生産を拡大したいイランの対立により、同会合での合意形成は困難との見方が広がり急落した。しかし25日には、アルジェリアのボータルファ・エネルギー相が「何も決めないで会合を終えるつもりはない」と述べたとの報が伝わったことなどから、生産調整に向けて何らかの進展があるかもしれないとの期待感が浮上し、この日は買いが優勢となった。また、米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン前国務長官と共和党候補ドナルド・トランプ氏による第1回テレビ討論会を今夜に控えて、為替市場でドルが対ユーロで軟化し、ドル建て原油に割安感が生じたことも支援材料となった。なお、OPECの産油量は8月、日量3324万バレルと、歴史的にも高い水準にある。ロシアの生産量は先週、過去最高となる日量1175万バレルを記録した。

*週明け26日のシカゴトウモロコシは大幅続落。米国での降雨量減少で、収穫作業が加速するとの見通しに圧迫された。シカゴ大豆は、雨量減少で収穫加速の見通しから続落。

*週明け26日のNY外国為替市場では、欧米株価の下落を受けてリスク回避の円買い・ドル売りが優勢となり、ドル円相場は100円台前半に下落した。ドイツ銀行の経営不安再燃から欧米株価が下落し、市場のリスク回避姿勢が強まったことから、円買いが強まった。ただこの日は、米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン前国務長官と共和党候補ドナルド・トランプ氏による第1回テレビ討論会を夜に控えて、次第に値動きも落ち着いた。

*週明け26日のNYダウは続落。ドイツ銀行は住宅ローン担保証券(MBS)の不正取引に絡み、米司法省から巨額の和解金支払いを求められている。この日は独政府が支援の可能性を否定したと報じられ、ドイツ銀が資本増強を余儀なくされるとの観測が浮上。同社株は7%超急落し、欧州市場の主要株価指数も軒並み下落した。NYダウも欧州株安の流れを引き継ぎ、売りが優勢となった。


【本日の主な経済指標およびイベント】
08:50 (日) 日銀金融政策決定会合議事要旨(7月28-29日開催分)
22:00 (米) 7月S&P/ケースシラー住宅価格指数 (前年比) +5.13% +5.10% --
23:00 (米) 9月消費者信頼感指数 101.1 99.0 --
23:00 (米) 9月リッチモンド連銀製造業指数 -11 -2
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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【9月26日(月)国内市況と終値】
tk0926

*26日の金、白金はいずれも時間外取引の下落と円高基調を受けて安い。先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが見送られたが、米連邦準備制度理事会(FRB)は年内の利上げを見込んでおり、NY金は上値の重い展開が予想される。しばらくは1300~1350ドルのレンジで推移しそうだ。

*26日の中東産原油は、先週末のNY原油の大幅安を受けて下落。石油製品も原油安と円高基調を受けて安い。26日からナイジェリアで開催される石油輸出個機構(OPEC)とロシアとの会合では、増産凍結に関する協議は見送られる見込み。特にイランが経済制裁前の生産量である日量400万バレルを回復していないことから、増産凍結には否定的のようだ。

*26日のゴムは4日ぶりに反落。上海ゴム安を受けて利益確定売りが優勢となった。

*26日のトウモロコシは反発。一般大豆は下落。米中西部北側では先週後半、広範囲で豪雨と洪水に見舞われ、トウモロコシと大豆の収穫が中止されたという。これから収穫を迎える作物への水害懸念が高まる一方、ミシシッピ川が氾濫し、輸出穀物用のはしけの積み込みに影響が出る恐れもあるという。

*26日の東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価の下落が上値を抑え、100円台後半に軟化した。黒田日銀総裁はこの日、大阪で講演し、追加緩和の手段について「マイナス金利の深掘りと長期金利操作が中心になる」と発言した。マイナス金利の深堀りに言及したことが株価の下げ要因となり、結果的に円高になった可能性もある。ただ、特段の材料もなく小幅なレンジでの動きとなった。

*26日の日経平均株価は続落。先週末のNYダウの下落や為替の円高が売り材料視された。日銀の上場投資信託(ETF)買い入れ期待が支えとなり、朝方は1万6600円を挟んで底堅く推移していたが、黒田日銀総裁が講演で、マイナス金利の深堀りに言及したことが伝わると、売りが優勢となった。


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9月26日(月)
【9月23日の海外相場および市況】
ny0923

*週末23日のNY金は、主要な米経済指標の発表もなく利益確定の売りが出て5日ぶりに反落。前日まで4日続伸し、約2週間ぶりの高値を付けていたため、この日は利益確定の売りが出た。ただ、為替市場でドルが対ユーロで売られ、これに伴う割安感から金が買い戻されて下値は限定的だった。また、21日に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)参加者の金利見通しを受けて、利上げペースが従来の想定よりも緩やかになるとの安心感が広がっていることもサポート要因になった。一方、12月に利上げされる可能性があるため、金の上伸は抑えられている。CFTC建玉9月20日時点:ファンドの金買い越しは25万6179枚(前週比-2万9234枚)と買い越し幅は減少。総取組高は55万8791枚と前週比1万6211枚の減少。

*週末23日のNY白金は利益確定売りに5日ぶりに反落。CFTC建玉9月20日時点:ファンドの白金買い越しは3万8302枚(前週比-2753枚)と買い越し幅は減少。総取組高は7万4671枚と前週比1528枚の減少。

*週末23日のNY原油は、アルジェリアで来週開催される石油輸出国機構(OPEC)非公式会合での増産凍結合意は期待薄との見方が強まり大幅反落した。ロイター通信によると、サウジアラビアは今月に入り、イランが年内の生産量を現状のまま据え置くことを条件に、自国の産油量を年初の水準まで削減する提案を行っていたという。しかし、イランの当局者が現行の産油量はまだ制裁解除前の水準の日量400万バレルに達していないとして、この提案を拒否する方針を明らかにした。加えて、サウジ側も来週の会合では合意形成を期待していないとの報が伝わった。さらに、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した米石油掘削リグ稼働数が前週比2基増の計418基に拡大し、米国内の供給過剰感が強まったことも圧迫要因となった。CFTC建玉9月20日時点:ファンドの原油買い越しは27万8873枚(前週比-3万4429枚)と買い越し幅は減少。総取組高は181万1705枚と前週比1万7915枚の減少。

*週末23日のシカゴトウモロコシは、米国の豊作見通しが圧迫要因となり小幅続落。CFTC建玉9月20日時点:ファンドのトウモロコシ売り越しは3万5026枚(前週比-1645枚)と売り越し幅は減少。総取組高は129万9946枚と前週比1万6211枚の増加。

*週末23日のシカゴ大豆は豊作見通しを背景に下落し、1週間ぶりの安値水準となった。CFTC建玉9月20日時点:ファンドの大豆買い越しは12万5216枚(前週比+6264枚)と買い越し幅は増加。総取組高は65万0105枚と前週比2万4828枚の増加。

*週末23日のNY外国為替市場のドル円相場は、米国の主要経済指標の発表もなく手掛かり材料が不足し、101円近辺で保ち合いとなった。21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げ見送りが決定され、FOMCメンバーによる金利見通しも引き下げられたことから、市場では利上げペースが従来の想定よりも緩やかになるとの見方が強まった。ただ、今回のFOMCで利上げ見送りに反対票を投じたボストン連銀のローゼングレン総裁がこの日、同連銀のホームページで声明を出し、米景気は過熱する恐れがあるとして「現時点で小幅かつ緩やかに金融政策を引き締めるべきだ」と主張した。これを受けてドル売りの動きが一服し、101円近辺で小動きする展開となった。

*週末23日のNYダウは反落。NY原油価格の急落が嫌気された。来週26~28日の石油輸出国機構(OPEC)とロシアとの非公式会合を控え、増産凍結に向けてサウジアラビアとイランの対立が解消されていないと報じられ、原油相場は大幅安となった。原油の供給過剰の長期化への懸念から、エネルギー関連株が売られた。

【本日の主な経済指標およびイベント】
06:45 (NZ) 8月貿易収支 -4.33億NZD -7.35億NZD --
17:00 (独) 9月Ifo景況感指数 106.2 106.2 --
23:00 (米) 8月新築住宅販売件数 65.4万件 59.7万件 --
   (米) 8月新築住宅販売件数 (前月比) +12.4% -8.8% 
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

第84回 『おしえて陳さん』 
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*9月27日(火)「FX基礎講座」
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9月23日(金)
【9月22日の海外相場および市況】
ny0922

*23日の金は反落。22日のNY金は続伸したが、為替相場が円高・ドル安に振れたことから売りが優勢となった。白金はNY白金の上昇幅が大きく続伸。NY金は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で9月の利上げが見送られたことで一時1347.8ドルまで上昇した。ただ、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長はFOMC後の会見で、年内利上げの可能性が高まったと指摘しており、NY金が7月6日の年初来高値1377.5ドルを目指すかどうかは微妙なところ。目先は、上値抵抗線である1350ドルを越えられるかどうかがポイントだろう。

*23日の中東産原油は小幅続伸。22日の欧米原油高と為替の円高・ドル安の強弱両材料が交錯する中、総じて買いが優勢となった。石油製品はガソリンが総じて上伸。灯油は変わらず。低迷する原油相場のてこ入れに向け、石油輸出国機構(OPEC)加盟国や非加盟のロシアが来週26日から、アルジェリアで非公式会合を開き、石油の増産凍結などを議論する。欧米による制裁の解除を受けて増産を進めているイランの協力を得られるかが最大の焦点。OPECやロシアは4月にも増産凍結を模索したが、サウジアラビアがイランの不参加を認めなかったため、物別れに終わった。今会合にはイランも加わる見込み。ただ、OPECの統計によると、8月のイランの産油量は日量約365万バレルで、同国が目標とする400万バレルにはまだ達していない。この状況で同国が増産を止められるかどうか疑問は残る。

*23日のゴムはまちまち。先限が、一時170円90銭と、5月18日以来約4カ月ぶりの高値を付けた後は、利益確定売りが優勢となった。今週は、上海ゴム相場の急騰を映し、東京ゴムも上昇し、レンジを上放れた。上海市場での、鉄・非鉄関連など工業品の相場上昇に連動したとみられている。

*23日のトウモロコシと一般大豆はシカゴ相場安と円高を反映して安い。9月の米需給報告以降、米国産穀物は豊作との見方が強まっている。

*23日の東京外国為替市場のドル円相場は、海外市場の円高地合いを引き継いで上値が重かった。政府要人による円高牽制発言や実質的な五・十日に伴う実需の買いが入り、一時101円20銭台に浮上したが、午後に入ると、日経平均株価の下落や週末を控えた調整売りに押されて100円80銭台に下落した。

*23日の日経平均株価は円高を嫌気して小反落。日銀は、上場投資信託(ETF)の買い入れについて、TOPIX連動型のみの買い入れ枠を設けると決定したが、相場全般の支援要因になった。


【本日の主な経済指標およびイベント】
16:30 (独) 9月製造業PMI・速報 53.6 53.1 --
16:30 (独) 9月サービス業PMI・速報 51.7 52.1 --
17:00 (EU) 9月製造業PMI・速報 51.7 51.5 --
17:00 (EU) 9月サービス業PMI・速報 52.8 52.8 --
*数値は順に、前回(改定値)、予想、結果。

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