テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

2017年02月

【2月28日(火)国内市況と終値】
tk0228

*28日の金は軟調。NY金の下落を受けて売りが優勢となった。白金は続伸。

*28日の中東産原油は小高い。石油製品は、ガソリンが小高く、灯油が軟調。石油市場は、2月の石油輸出国機構(OPEC)加盟国の産油量に関するロイター通信の調査結果や、トランプ大統領の議会演説などを控えて、様子見モードが強まっている。

*28日のゴムは反落。上海相場の軟調地合いを受けて売りが優勢となった。

*28日のトウモロコシと一般大豆は保ち合い。動意薄い展開。

*28日の東京外国為替市場のドル円相場は、112円台半ばで小動き。日経平均株価が上げ幅を縮小したため、ドル円も上値が重くなったようだ。市場は、日本時間のあす昼前に予定されているトランプ大統領の議会演説を待つムードが強まっている。演説内容を確認されるまでは積極的な取引は手控えられそうだ。

*28日の日経平均株価は小反発。NY株高と円高一服に加え、トランプ大統領が大規模なインフラ投資に前向きな姿勢を示したことが好材料となり、終日プラス圏で推移した。しかし、トランプ大統領の議会演説を控えて様子見姿勢が強まり、上値を削って引けた。


第105回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/

2月28日(火)
【2月27日の海外相場および市況】
ny0227

*27日のNY金は3日続伸。この日は、28日のトランプ大統領の議会演説を前にして利益確定売りが優勢となった。しかし、為替市場でドルがユーロに対して軟化すると、金を買い戻す動きが強まり、相場は一時1264.90ドルまで上伸した。ただ、ドル売り・ユーロ買いの流れが反転すると、金も上げ幅を縮小した。トランプ大統領が議会演説で、大幅な財政出動を発表すれば、インフレ期待が高まり、金買いが強まる可能性がある。NY白金は金に連れて3日続伸。

*27日のNY原油は小反発。石油輸出国機構(OPEC)加盟国・非加盟国による協調減産への期待が相場を支えた。OPEC加盟国・非加盟国による協調減産に後れを取っていたアラブ首長国連邦(UAE)とイランも減産目標達成の遅れを取り戻すと公約した。ただ、受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫が前週比80万バレル以上の積み増しとなったことが明らかになると相場は上げ幅を縮小した。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが前週末に発表した国内の石油掘削リグ稼働数も前週比5基増の602基と、2015年10月以来の高水準にあることも上値を抑える要因となった。

*27日のシカゴトウモロコシはファンドの売りに3日続落。シカゴ大豆は、低調な輸出統計を受けて反落。

*週明け27日のNY外国為替市場では、米長期金利の上昇を受けてドルが買われ、ドル円は112円台後半に上昇した。NYダウが史上最高値を連日更新する中、債券売りに伴う米長期金利の上昇を背景に日米金利差拡大から円売り・ドル買いの動きが強まった。米ダラス連銀総裁のカプラン総裁は同日、オクラホマ州での会合で、利上げは速やかに行い、年に2、3回利上げしても政策は依然緩和的だと述べた。これを受けて、3月の利上げ観測が強まったことも円売り・ドル買いを後押しした。ただ、トランプ大統領による議会演説を28日夜に控えて、発言内容を見極めたいとの思惑から様子見ムードが広がり、次第に買いは細った。

*週明け27日のNYダウは小幅続伸。12日連続で最高値を更新いた。トランプ大統領はこの日、3月半ばに議会に提出する予算教書で国防費を大幅に拡大する方針を示したほか、28日の議会演説でインフラ投資に関して「大きな発表をする」などと表明。これを受け、ボーイングやキャタピラーなど関連銘柄が上昇した。ただ、議会演説を控えた様子見ムードの広がりや高値警戒感に上値を抑えられ、小幅な値動きにとどまった。


【本日の主な経済指標およびイベント】
08:50 (日) 1月鉱工業生産・速報 (前月比) +0.7% +0.4% -0.8%
09:00 (NZ) 2月ANZ企業景況感 21.7 -- 16.6
09:30 (豪) 10-12月期経常収支 -114億AUD -40億AUD --
16:45 (仏) 2月消費者物価指数 (前年比) +1.3% +1.5% --
21:00 (南ア) 1月貿易収支 +120億ZAR +13億ZAR --
22:30 (米) 10-12月期GDP・改定 (前期比年率) +1.9% +2.1% --
22:30 (米) 10-12月期個人消費・改定 (前期比年率) +2.5% +2.6% --
22:30 (米) 10-12月期GDPデフレーター・改定 (前期比年率) +2.1% +2.1% --
22:30 (米) 10-12月期コアPCEデフレーター・改定 (前期比年率) +1.3% +1.3% --
22:30 (米) 1月卸売在庫 (前月比) +1.0% +0.4% --
23:00 (米) 12月S&P/ケースシラー住宅価格指数 (前年比) +5.27% +5.40% --
23:45 (米) 2月シカゴ購買部協会景気指数 50.3 53.5 --
24:00 (米) 2月消費者信頼感指数 111.8 111.0 --
24:00 (米) 2月リッチモンド連銀製造業指数 12 10 

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【2月27日(月)国内市況と終値】
tk0227

*27日の金は反落。先週末のNY金が米政策の不透明感を背景に、3カ月半ぶりの高値を付けたものの、為替が円高・ドル安に振れたことから、売りが優勢となった。白金は続伸。NY相場高を映し、買いが優勢となった。前週末24日のNY金は、トランプ大統領が掲げる大規模減税策への不確実性を材料に、目先のドル安観測が強まったことでドル建て金に割安感が広がり、一時は1261.2ドルまで急伸し、200日移動平均線が通る1264ドル近辺に迫った。28日の米大統領議会演説で、減税策の具体的な内容に関しては、3月の一般教書演説に先送りされる可能性が高く、米経済政策の不透明さに対する警戒感が強まり、金には強材料になりそうだ。

*27日の中東産原油は反落。前週末24日の欧米原油が米国内の需給緩和懸念を背景に下落したほか、為替が円高・ドル安に振れたのを受け、売りが優勢となった。石油製品はガソリンが反落、灯油が高い。

*27日のゴムは上伸。上海ゴム高を受けて買い戻された。

*27日のトウモロコシと一般大豆は円高を受けて下落。

*27日の東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価の軟調な展開を背景に112円台前半で上値の重い展開が続いている。日経平均が下げ幅を縮小し、米長期金利も時間外取引では持ち直したが、ドル円は積極的に買われるには至らなかった。28日のトランプ大統領の議会演説を控えて積極的には動きにくいようだ。

*27日の日経平均株価は円高が嫌気されて反落。一時1万9000円の大台を割れ、下げ幅が300円に迫る場面もあったが、その後下げ幅を縮小した。日銀による上場投資信託(ETF)購入観測が買い戻しにつながったようだ。28日にはトランプ大統領の上下両院合同会議における演説を控えており、積極的な売り買いは見送られた。

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2月27日(月)
【2月24日の海外相場および市況】
ny0224

*週末24日のNY金は、トランプ政権の政策に対する不透明感から買われ、続伸した。2016年11月10日以来約3カ月半ぶりの高値を更新した。ムニューシン米財務長官が前日、8月の議会休会までに大幅な税制改革を行う考えを明らかにしたものの、改革の中身については具体的な言及はなかった。これを受けて、トランプ政権の政策に対して先行き不透明感が広がり、ドルが売られ、リスク回避姿勢が強まり、安全資産とされる金が買われた。CFTC建玉2月21日時点:ファンドの金買い越しは12万3768枚(前週比+1万4011枚)と増加。総取組高は42万7168枚と前週比1万2040枚の増加。

*週末24日のNY白金はドル安を受けて続伸。CFTC建玉2月21日時点:ファンドの白金買い越しは3万9642枚(前週比-6枚)と減少。総取組高は6万5938枚と前週比759枚の増加。

*週末24日のNY原油は反落。前日に約1年8カ月ぶりの高値を付けた反動で、利食い売りが徐々に優勢となった。前日発表された米エネルギー情報局(EIA)週報では、原油在庫の積み増し幅が60万バレルと、市場予想の350万バレルを大きく下回ったものの、7週連続で在庫が拡大し、産油施設再稼働の流れに歯止めがかかっていない実態が示された。また、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した国内の石油掘削リグ稼働数も計602基と前週から5基増加した。CFTC建玉2月21日時点:ファンドの原油買い越しは55万6607枚(前週比+4万8151枚)と増加。総取組高は210万3278枚と前週比8万0665枚の減少。

*週末24日のシカゴトウモロコシは続落。米農務省が発表した米国産トウモロコシの週間輸出成約高は、旧穀が74万3100トン、新穀が26万4500トンで、いずれも市場予想を下回った。同省が公表した2017~18年度の米国産農産物の需給予測によると、トウモロコシの生産高は140億6500万ブッシェルと、前年度比7%減。期末在庫は22億1500万ブッシェルと、同5%減だった。CFTC建玉2月21日時点:ファンドのトウモロコシ買い越しは17万2938枚(前週比+2522枚)と増加。総取組高は150万1027枚と前週比3万2407枚の増加。

*週末24日のシカゴ大豆は6日ぶりに反発。ただ、堅調なブラジル産大豆の収穫見通しや、今年春の米国産の作付面積が拡大するとの予想に上値は抑えられた。米農務省が発表した米国産大豆の週間輸出成約高は、旧穀が41万3500トン、新穀が2万8700トンで、いずれも市場予想を下回った。米農務省が公表した2017~18年度の米国産農産物の需給予測によると、大豆の生産高は41億8000万ブッシェルと、前年度比3%減。期末在庫は横ばいの4億2000万ブッシェルだった。CFTC建玉2月21日時点:ファンドの大豆買い越しは16万6769枚(前週比-9552枚)と減少。総取組高は75万6976枚と前週比1万5278枚の減少。

*週末24日のNY外国為替市場では、トランプ政権の経済政策に対する先行き不透明感が強まる中、リスク回避的な円買い・ドル売りが加速し、ドル円相場は2月9日以来約2週間ぶりに111円台に下落した。ムニューシ米財務長官が前日のインタビューで、8月の議会休会までに大幅な税制改革を行う考えを示したものの、具体的な中身については依然明らかにしなかった。トランプ大統領の議会演説を28日に控えて新政権の経済政策に懐疑的な見方が広がったため、リスク回避姿勢が強まった。米長期金利の低下もドル売り要因となり、一時111円93銭まで下落した。CFTC建玉2月21日時点:ファンドのドル買い・円売りは5万0162枚(前週比-1122枚)と減少。総取組高は20万5223枚と前週比946枚の増加。

*週末24日のNYダウは、トランプ大統領の景気刺激策への期待を背景に続伸した。トランプ大統領が今月9日に「2、3週間以内に驚くような税制改正案を発表する」と表明し、大型減税への期待から「トランプ相場」が継続している。利益確定売りに一時下押す場面もあったが、引けにかけて下げ幅を急速に縮め、プラス圏に浮上して取引を終えた。市場は、トランプ大統領が就任後初となる28日のトランプ氏の議会演説に注目している。ただ、ムニューシン財務長官は23日、税制改革などの政策効果は「来年以降に本格化する」と説明。米議会との調整などで景気刺激策の実施は遅れる可能性が高まっている。

【本日の主な経済指標およびイベント】
19:00 (EU) 2月経済信頼感 107.9 108.0 --
19:00 (EU) 2月消費者信頼感・確報 -6.2 -6.2 --
22:30 (米) 1月耐久財受注 (前月比) -0.5% +1.6% --
   (米) 1月耐久財受注 (前月比:除輸送用機器) +0.5% +0.5% --
24:00 (米) 1月中古住宅販売保留件数指数 (前月比) +1.6% +1.0% --
30:45 (NZ) 1月貿易収支 -0.41億NZD -0.03億NZD 

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【2月24日(金)国内市況と終値】
tk0224

*24日の金は上昇し、4523円と年初来高値を更新して引けた。白金も上昇。23日のNY金は大幅反発。ムニューシン米財務長官が米テレビとのインタビューで、トランプ大統領が掲げる大規模な税制改革について「8月の議会休会までに行う」と語り、来週28日に予定されているトランプ氏の議会演説では税制改革の具体的な内容が出てこないとの見方が広がり、失望感からドルが売られ、ドル建て金の割安感が強まった。一時は1252ドル台と、昨年11月11日以来約3カ月半ぶりの高値を付けた。

*24日の中東産原油は小反発。石油製品は堅調。23日のNY原油は、米エネルギー情報局(EIA)週間統計で、原油在庫の増加幅が市場予想を下回ったことなどから上昇し、一時54.94ドルと年初来高値(1月3日の55.24ドル)に迫った。その後はドルの反発を受けて上げ幅を縮小した。ただ、NY原は、産油国による協調減産進展と米シェールオイルの増産観測といった強弱両材料が交錯し、50ドル台前半のレンジ相場が続いている。

*24日のゴムは続落。円高と上海相場安を受けて売りが継続した。

*24日のトウモロコシと一般大豆は円高を受けて安い。

*24日の東京外国為替市場のドル円相場は、トランプ米大統領の議会演説などを来週に控えて動きが鈍くなり、112円台後半で保ち合い。来週は28日にトランプ大統領の議会演説、3月3日にイエレン米連邦公開市場委員会(FOMC)議長の講演が予定されている。重要イベントを前にポジションを取りにくくなっている。

*24日の日経平均株価は3日続落。ムニューシン米財務長官の発言により、米税制改革が遅れるのではないかとの懸念が強まったことが悪材料となり、売りが優勢な展開だった。米国の踏み込んだ減税策やインフラ投資の具体策の発表は先送りになりそうだとの見方が広がった。


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2月24日(金)
【2月23日の海外相場および市況】
ny0223

*23日のNY金は4日ぶりに反発し、3カ月半ぶりの高値をつけた。前日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、「かなり早期」の利上げを適切としつつも、トランプ米政権の政策の不確実性を強く警戒していることが明らかになり、市場は議事要旨内容が想定よりもハト派的と受け止め、次回3月の会合での利上げ観測が後退した。このため、米長期金利が低下し、ドルもユーロなどの主要通貨に対して下落する中、安全資産である金は買われた。為替市場では、ドル安がさらに進行し、金相場は上げ幅を一段と拡大した。NY白金は金に連れて反発。

*23日のNY原油は反発。米石油協会(API)が発表した週間在庫統計で、原油在庫が大幅増加予想に反して小幅な取り崩しとなったことに加え、米エネルギー情報局(EIA)がこの日発表した在庫週報で、原油在庫が前週比60万バレル増と、小幅な積み増しにとどまったことから、米国内の供給過剰懸念が後退し、相場は一時54.94ドルまで上昇した。ただ、その後は利益確定の売りが出て、上げ幅を縮小した。

*23日のシカゴトウモロコシは反落。シカゴ大豆は5日続落。米農務省が発表した2017年の米国産トウモロコシの作付面積は前年比4.3%減の9000万エーカーと、市場予想の9104万6000エーカーを下回った。米国産大豆の作付面積見通しは8800万エーカーと、市場予想の8760万エーカーを上回った。トウモロコシは作付面積予測が予想を下回ったにもかかわらず、この日は下落した。世界的に供給過剰な状態が続いており、今年度(2016~17年度)の期末在庫(2017~18年度の期初在庫)を多く抱える見込みであることから、さほど強材料視されなかったようだ。また、世界最大の米トウモロコシ輸入国であるメキシコは現在、米新政権に反発を強めており、南米産が世界市場に豊富に出回るようになれば、そちらの輸入を優先させる方針であり、実現すれば米国産トウモロコシにとっては弱材料となる。

*23日のNY外国為替市場では、米財務長官の発言をきっかけにドルが売られ、ドル円相場は112円台後半に下落した。ムニューシン財務長官はこの日、米メディアとのインタビューで、トランプ大統領が掲げる大規模な税制改革について「8月の議会休会までに行う」との認識を示した。トランプ氏は9日、「2~3週間以内に驚くべき税制改革案をまとめる」と語っていた。市場では、来週28日に予定されているトランプ氏の議会演説で、税制改革の具体的な内容は出てこないとの見方が広がり、失望感からドルが売られた。財務長官が短期的なドル高や中国の為替操作に懸念を表明したことも、ドル売りの材料となった。

*23日のNYダウは10日連続で最高値を更新した。ムニューシン米財務長官はこの日、8月の議会休会までに大幅な税制改革を行う考えを表明した。大幅な法人減税への期待感が株価を押し上げた。NY原油が上昇したことも強材料となった。


【本日の主な経済指標およびイベント】
24:00 (米) 1月新築住宅販売件数 53.6万件 57.1万件 --
   (米) 1月新築住宅販売件数 (前月比) -10.4% +6.4% --
24:00 (米) 2月ミシガン大消費者信頼感指数・確報 95.7 96.0 
 
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【2月23日(木)国内市況と終値】
tk0223

*23日の金と白金は円高を受けて反落。NY金時間外は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表を受けて上伸した。3月の追加利上げに関して特段の言及がなかったことや、トランプ政権の先行き不透明感が示されたことが要因だが、東京金は円高が弱材料となった。市場は来週28日に予定されているトランプ大統領の議会演説を注目している。施政方針が評価されてNY株が上昇するか、失望感で下落するかがポイントで、金もそれに連動して動きそうだ。

*23日の中東産原油は4日ぶりに反落。石油製品も安い。今朝公表された米石油協会(API)週間統計で、原油在庫が市場予想に反して減少したのを受けてNY原油時間外は54ドル台に反発しているが、為替の円高を受けて上値が重くなった。APIの週報によれば、原油在庫は前週比88万4000バレル減(市場予想は350万バレル増)。原油受け渡し拠点のオクラホマ州クッシングの在庫は170万バレル、ガソリン在庫は89万3000バレルそれぞれ減った。了)

*23日のゴムは急落。円高や上海ゴム安を受けて下げ幅を拡大した。なお、2月10日現在の取引所指定倉庫在庫は1674トンと、1月末に比べ22.1%減少し、水準は低い。東南アジア産地はウインタリング(落葉期)に入り、今後は生産量の落ち込みが予想されるという。

*23日のトウモロコシは続落。一般大豆は反発。

*23日の東京外国為替市場のドル円相場は、軟調な日経平均株価に連動し、113円台前半の安値圏で保ち合いとなった。朝方は、ムニューシン米財務長官のドル高容認発言を受けて買い戻しが優勢となり、113円50銭近くまで反発したが、その後は株安に圧迫されて113円台前半に沈んだ。

*23日の日経平均株価は小幅続落。NYダウは連日の史上最高値を更新しているものの、為替が円高基調で推移しているため、本邦株価は盛り上がりに欠けている。


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2月23日(木)
【2月22日の海外相場および市況】
ny0222

*22日のNY金は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を控えて早期利上げが意識される中、徐々に売りが優勢となり、3日連続で下落した。序盤は、大統領選を控えたフランスで極右候補が台頭しつつあるなど、欧州情勢の先行きを警戒したリスク回避的な金買いに支えられて堅調に推移した。しかし、引け後に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録要旨は、早期利上げに関してタカ派的な内容ではないかとの見方から徐々に売りが優勢となった。ただ、公表されたFOMC議事録要旨では、参加者の多くが経済が予想通りかそれ以上に進展すれば「かなり早期」の利上げが適切と主張していたことが判明したが、同時にインフレ懸念がそれほど高まっていない上に、バランスシートの縮小に関する議論がまだ行われていないことが確認されたたため、市場が警戒していたほどタカ派的な内容でなかったとの見方から、NY金時間外は4ドル強反発し、1238ドル程度で推移している。NY白金は反落。

*22日のNY原油は4日ぶりに反落。この日は、米国の原油在庫統計発表を控えて買いが細る中、対ユーロでのドル高進行を受けて売りが優勢となった。引け後に発表された米石油協会(API)による17日までの1週間の国内原油在庫は前週比88万4000バレル減の5億1270万バレルとなった。市場予想は350万バレル増だった。原油受け渡し拠点のオクラホマ州クッシングの在庫は170万バレル減。ガソリン在庫は89万3000バレル減。ディーゼル油とヒーティングオイルを含むディスティレート(留出油)在庫は420万バレル減。総じて強気の内容となり、引け後の時間外相場は0.40ドル強反発し、54ドル台で推移している。

*22日のシカゴトウモロコシは続伸。アナリストらは、2017年の米国産トウモロコシの作付面積は、昨年の9400万エーカーより減少すると予想している。シカゴ大豆は、南米産の豊作見通しを受けて続落。

*22日のNY外国為替市場は、この日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、想定されていたほど利上げペースを速める内容でなかったことから円買い・ドル売りが優勢となり、113円台前半に反落した。FOMC議事要旨では、参加者の多くが経済が予想通りかそれ以上に進展すれば「かなり早期」の利上げが適切と主張していたことが判明。しかし、同時にインフレ懸念がそれほど高まっていない上に、バランスシートの縮小に関する議論がまだ行われていないことが確認された。市場が警戒していたほどタカ派的な内容でなかったとの見方から円買い・ドル売りが優勢となった。この日のユーロは対ドルで一時1.05ドルを割り込んだ。フランス大統領選の先行き不透明感から朝一時1.0496ドルと、1月11日以来の安値を付けた。ただその後、中道政党・民主運動のバイル議長が出馬を断念し、中道系独立候補のマクロン前経済相を支持すると表明したため、極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首による勝利を阻止できるのではないかとの期待が広がり、対ドルで買い戻され、1.05ドル台前半まで反発した。

*22日のNYダウは9日連続で最高値を更新した。1月の米中古住宅販売件数が約10年ぶりの高水準となり、化学大手デュポンと同業ダウ・ケミカルの合併計画について、欧州連合(EU)の規制当局が承認する見通しが強材料となった。この日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、多数の参加者が、経済が予想通りかそれ以上に進展すれば「かなり早期」の利上げが適切と述べていたことが判明。早期利上げ観測から一時的に売りが出たものの、まもなく買い戻された。


【本日の主な経済指標およびイベント】
16:00 (独) 10-12月期GDP・確報 (前期比) +0.4% +0.4% --
   (独) 10-12月期GDP・確報 (季調前・前年比) +1.2% +1.2% --
18:30 (南ア) 1月生産者物価指数 (前年比) +7.1% +6.6% --
22:30 (米) 新規失業保険申請件数 23.9万件 24.0万件 --
23:00 (米) 12月住宅価格指数 (前月比) +0.5% +0.5%

 
第104回 『おしえて陳さん』 
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【 東京金は4500円台を示現後に押し目を形成、再び高値トライへ 】

*先週は、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言があり、年内の利上げに関して前向きな姿勢を見せた。米長期金利が上昇し、ドルが買われ、NY金は1230ドル台に下落した。小売売上高や消費者物価指数が予想以上に伸び、早ければ3月にも利上げする可能性があると思惑された。

しかし、年3回の利上げは昨年12月に想定されていたわけで、イエレン議長の発言は、FRBの姿勢を再確認したということで、あまり弱材料にはならなかった。

それよりも、マイケル・フリン大統領補佐官がロシア問題の件で辞任し、労働長官の指名を受けていたパズダー氏が指名辞退を表明したため、トランプ政権の運営混乱を受けて「リスク回避」の金買いが優勢となった。

17日には1241ドル台まで上昇し、2016年11月10日(1266.40ドル)以来約3カ月ぶりの高値を付けた。3連休明け21日は、対ユーロでのドル高進行に伴う割高感や米早期利上げ観測などに上値を抑えられ、ほぼ横ばいだった。

フィラデルフィア連銀のハーカー総裁とクリーブランド連銀のメスター総裁が3月の利上げの可能性を示唆し、米長期金利の上昇を受けてドルが買われ、金は売られた。

しかし、トランプ大統領の政策運営に対する不透明感が強く、極右政党が台頭しつつある欧州情勢への懸念もあって、下げ幅は小さかった。2月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)が53.9と、市場予想の55.8と1月の55.6を下回ったことも金のサポート要因となった。

*25日移動平均線に沿って上昇、100日移動平均線をブレイクしたものの、1250ドルが上値抵抗線となったようだ。しかし、下落しても100日移動平均線にサポートされており、25日移動平均線と100日移動平均線がゴールデンクロスしつつある。下値は堅く、値固め局面が続きそうだ。1200~1250ドルのレンジで保ち合いが続くだろう。

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*CFTC建玉2月14日時点:ファンドの金買い越しは10万9752枚(前週比-7397枚)と減少。総取組高は41万5128枚と前週比415枚の減少。

*NY金の上昇を受けて、東京金も上昇基調を強め、16日には4512円まで上昇し、年初来高値を更新した。チャートからは、昨年7月につけた4523円が目前になったことがわかる。4500円台を値固めし、昨年3月の高値4622円を目指す展開になろう。

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さて、先週のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言や、週明けの複数のFRB高官のタカ派的発言を受けて、早ければ3月にも利上げとの見方が出ているが、CMEのFED WATCHでは、21日における3月の利上げ見通し確率は22%にすぎない。6月は46%であり、利上げは6月になると予想する。それよりも、週明けはドルが対ユーロで上昇したにもかかわらず、NY金が底堅く推移したことに注目だろう。

3月に入れば、欧州の政治リスクがさらに金相場に影響を及ぼすだろう。 3月のオランダ総選挙、4~5月のフランス大統領選は、いずれも移民政策に反対する極右やポピュリスト政党が優勢になっている。特に、フランスでは、欧州連合(EU)脱退を公約に掲げている国民戦線(FN)のルペン党首が勝利する可能性が高まっているが、フランスがEU脱退となれば、ユーロが瓦解する可能性が高まる。欧州の政局は混迷を深め、欧州発のリスク回避の金買いが本格化するだろう。ドイツが予定を前倒しして、海外に預けてる「金塊」を自国返還させようとしているのも、こうした背景からだろう。NYダウは2万ドル台で推移しているが、金ETF保有量は増加傾向にあり、投資家はリスク回避に備えているといえるだろう。

*金ETF「SPDRゴールド・トラスト」の金保有高は、2月21日時点で841.17トン。2月に入ってから増加に転じ、1月末(799.07トン)から比較すると、5.2%の増加。今年の最大量は843.54トン(2月15日)、昨年の最大量は982.72トン(7月5日)。

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*今週の予想レンジ:4400~4550円


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【2月22日(水)国内市況と終値】
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*22日の金は小幅続伸。白金は小幅高。3連休明け21日のNY金は、米株価の好調で投資家のリスク回避姿勢が後退し、安全資
産とされる金を売る動きが優勢となった。ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が「現時点で3月の利上げを選択肢から除外すべきではない」と語るなど、複数のFRB高官がこのところ利上げペースの加速に前向きな発言をしているの受け、金利の付かない金を売る動きが強まった。一時は1226.8ドルまで値を下げたが、その後は割安感から買い拾われて下げ渋る展開となった。22日には連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨(1月31日、2月1日開催分)が公表される。

*22日の中東産原油は続伸。石油製品は原油になびいて堅調。前日のNY原油は一時54.68ドルと1月3日以来、約1カ月半ぶりの高値を付けた。石油輸出国機構(OPEC)のバーキンド事務局長の発言を受け、協調減産進展への期待感から買いが入った。

*22日のゴムは6日続落。当限の納会値は5年半ぶりの高値水準となった。年始から、産地で発生した洪水被害による現物不足は、タイ政府の備蓄在庫の売却によって相殺されたようだ。一方、米国が中国製のトラック、バスなど大型車用のタイヤについてダンピングを認定し、制裁課税を決定した。米国際貿易委員会(ITC)が3月上旬にも被害を認めれば、制裁関税の導入が確定する。確定はほぼ確実視されており、中国のゴム需要にとって弱材料となりそうだ。

*22日のトウモロコシは反落。一般大豆は軟調。昨日のシカゴ大豆は軟調。一時、約3週間ぶりの安値となる1026セントに下落した。需要が豊作見込みの南米産にシフトしつつあるほか、米週間輸出検証高の低調さや今後の作付面積の拡大観測といった弱材料が多い。

*22日の東京外国為替市場のドル円相場は、手掛かり材料に乏しく、113円台半ばで小動き。ドル円は、米国の早期利上げ観測やトランプ大統領の景気刺激策に対する期待を背景に底堅い動きとなっているが、上値を追う勢いは乏しく、小幅なレンジでもみ合う展開となっている。

*22日の日経平均株価は小反落。前日はNYダウが史上最高値を更新しており、高値トライと思われたが、為替の円安が進まず、失望感が強まったようだ。


第104回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/

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