テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

2017年06月

6月30日(金)
【6月29日の海外相場および市況】
ny0630

*29日のNY金は3日ぶりに反落。欧米の主要中央銀行が軒並み金融政策の引き締めに動くのではないかとの観測が広がる中、金利を生まない資産である金には売り圧力がかかった。27日にはドラギECB総裁がユーロ圏の景気回復の強さとデフレ懸念の後退に言及したほか、28日にはカーニー英中銀総裁が「金融刺激策の一部撤廃が必要になる公算が大きい」と指摘していた。これを受けて、欧米の国債利回りが一段と上昇する中、この日は金利を生まない資産である金に売りが出た。また、1~3月期の米実質国内総生産(GDP)確定値が季節調整済み年率換算で前期比1.4%増となり、市場予想の1.2%増を上回ったことも、FRBによる金融引き締めを後押しする材料となり、金相場には弱材料となった。NY白金は反落。

*29日のNY原油は6日続伸。45ドルの節目を抜くと、一時45.45ドルまで上昇した。米エネルギー情報局(EIA)が前日公表した週報では、23日までの1週間に国内原油在庫は若干増加したが、この週の原油生産が10万バレル減の日量925万バレルと、ほぼ1年ぶりの大幅なマイナスとなったことが強材料視されている。

*29日のシカゴトウモロコシは、小麦高に追随して反発。独立記念日以降の米中西部産地では、気温上昇が予想されている。シカゴ大豆は小幅続伸。

*29日のNY外国為替市場では、NYダウの大幅安を受けて、ドル円は112円台前半に下落した。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁とカーニー英イングランド銀行(中央銀行)総裁のタカ派的な発言を手掛かりに米長期金利が上昇したことや、1~3月期の米実質国内総生産(GDP)確定値が市場予想を上回ったことkら、ドル買いが加速し、一時113円台目前まで上昇した。 その後、NYダウがハイテク株の下落に引きずられて下げ幅を拡大すると、ドル円も下落に転じ、一時111円80銭まで下落した。ただ、NYダウが下げ止まると、ドル円も112円台前半に戻した。

*29日のNYダウは反落。米連邦準備制度理事会(FRB)によるストレステスト(健全性審査)に米大手銀行が全て合格したことは好感されたが、FRBやドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁やカーニー英イングランド銀行(中銀)総裁らが今週に入り相次ぎ金融引き締めに前向きな姿勢を示したことへの警戒感から、割高感のあるハイテク株主導でダウはマイナス圏に沈んだ。


【本日の主な経済指標およびイベント】
07:45 (NZ) 5月住宅建設許可 (前月比) -7.6%(-7.4%) -- +7.0%
08:01 (英) 6月GfK消費者信頼感 -5 -7 -10
08:30 (日) 5月全国消費者物価指数 (前年比) +0.4% +0.5% +0.4%
   (日) 5月全国消費者物価指数 (生鮮食品除く:前年比) +0.3% +0.4% +0.4%
08:30 (日) 5月有効求人倍率 1.48 1.48 1.49
08:30 (日) 5月失業率 2.8% 2.8% 3.1%
08:30 (日) 6月東京都区部消費者物価指数 (生鮮食品除く:前年比) +0.1% +0.2% 0.0%
08:50 (日) 5月鉱工業生産・速報 (前月比) +4.0% -3.0% --
10:00 (中) 6月製造業PMI 51.2 51.0 --
10:00 (中) 6月非製造業PMI 54.5 -- --
15:00 (独) 5月小売売上高指数 (前月比) -0.2% +0.3% --
16:55 (独) 6月失業者数 -0.9万人 -1.0万人 --
16:55 (独) 6月失業率 5.7% 5.7% --
17:30 (英) 1-3月期経常収支 -121億GBP -169億GBP --
17:30 (英) 1-3月期GDP・確報 (前期比) +0.2% +0.2% --
   (英) 1-3月期GDP・確報 (前年比) +2.0% +2.0% --
18:00 (EU) 6月消費者物価指数(HICP)・速報 (前年比) +1.4% +1.2% --
21:00 (南ア) 5月貿易収支 +51億ZAR +93億ZAR --
21:30 (米) 5月個人所得 (前月比) +0.4% +0.3% --
21:30 (米) 5月個人消費支出 (前月比) +0.4% +0.1% --
21:30 (米) 5月コアPCEデフレーター (前月比) +0.2% +0.1% --
   (米) 5月コアPCEデフレーター (前年比) +1.5% +1.4% --
22:45 (米) 6月シカゴ購買部協会景気指数 59.4 58.0 --
23:00 (米) 6月ミシガン大消費者信頼感指数・確報 94.5 94.5 --

第121回 『おしえて陳さん』 
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6月29日(木)
【6月28日の海外相場および市況】
ny0629

*28日のNY金は続伸。ドルが対ユーロで下落したため、割安感が強まり買われた。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が前日、ユーロ圏の景気回復の強さやデフレ懸念の後退に言及したことを受け、外国為替市場ではこの日もユーロ買い・ドル売りの流れが継続し、ドル建て金に割安感が生じた。また、前日に世界各地でサイバー攻撃が相次いだほか、米上院共和党が医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の採決延期を決定したことでトランプ政権が掲げる経済政策の実現性に改めて懐疑的な見方が広がったことも、金には強材料となった。ただ、前日のドラギECB総裁の発言は、金融政策の引き締め時期が迫っていることを意味しておらず、低インフレの長期化を容認する姿勢を示唆する意図があったと説明しているとの報が流れたことから、ドルが対ユーロで買い戻され、金の割安感が薄れたため、徐々に上げ幅を縮小した。NY白金はドル安を受けて続伸。

*28日のNY原油は5日続伸。米エネルギー情報局(EIA)が発表した23日までの1週間の米原油在庫は前週比10万バレル増と、市場予想の260万バレル減に反して小幅な積み増しとなった。しかし、原油生産が日量で前週比10万バレル減の925万バレルとなったことが好感され、買いが優勢となった。ガソリン在庫も90万バレル減と、取り崩し幅が予想の60万バレル減よりも大きかったことも強材料となった。

*28日のシカゴトウモロコシは反落。米中西部産地で降雨があり、生育促進が期待された。シカゴ大豆は4日続伸。

*28日のNY外国為替市場のドル円は、112円台前半で推移した。来週4日の米独立記念日に伴い既に休暇に入っている市場参加者も多く、商いも薄かった。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は前日の講演で、ユーロ圏の景気回復の強まりやデフレ懸念の後退に言及したことから、ECBがそう遠くない時期に出口戦略に着手するとの観測が浮上し、ユーロ買い・ドル売りが加速していた。ただ、ロイター通信によると、ドラギ総裁の発言は金融政策の引き締め時期が迫っていることを意味しておらず、低インフレの長期化を容認する姿勢を示唆したものだったと報道され、ユーロが対円、対ドルでともに一時急落する場面がった。

*28日のNYダウは反発。ドラギECB総裁は前日の講演で、ユーロ圏の景気回復に自信を示し、「デフレ圧力はリフレの力に取って代わられた」と発言。ECBが早期に出口戦略に着手するとの観測が広がり、米株相場を押し下げた。しかし、「緩和縮小の示唆」という金融市場の解釈は間違いと指摘するECB関係者の話が報じられ、この日は、安心感から買い戻しが入った。独立記念日の祝日(7月4日)が近づく中、主要な米経済指標の発表もないため、市場では様子見ムードが強まっている。


【本日の主な経済指標およびイベント】
10:00 (NZ) 6月ANZ企業景況感 14.9 -- --
17:30 (英) 5月消費者信用残高 +15億GBP +14億GBP --
18:00 (EU) 6月経済信頼感 109.2 109.5 --
18:00 (EU) 6月消費者信頼感・確報 -1.3 -1.3 --
18:30 (南ア) 5月生産者物価指数 (前年比) +4.6% +4.8% --
21:00 (独) 6月消費者物価指数・速報 (前年比) +1.5% +1.4% --
21:30 (米) 新規失業保険申請件数 24.1万件 24.0万件 --
21:30 (米) 1-3月期GDP・確報 (前期比年率) +1.2% +1.2% --
21:30 (米) 1-3月期個人消費・確報 (前期比年率) +0.6% +0.6% --
21:30 (米) 1-3月期GDPデフレーター・確報 (前期比年率) +2.2% +2.2% --
21:30 (米) 1-3月期コアPCEデフレーター・確報 (前期比年率) +2.1% +2.1% 

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【6月28日(水)国内市況と終値】
tk0628

*28日の金は、円安とNY金高を受けて反発。白金も反発。NY金時間外は1254ドル台に続伸している。 対ユーロでのドル安を背景に心理的節目となる1250ドルを上回った。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演に対する市場の反応は鈍かった。27日は、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の発言を受け、ECBが金融緩和政策からの出口戦略を模索する時期はそう遠くないとの観測が浮上、ユーロ買い・ドル売りが加速したため、ドル建て金には割安感が広がった。

*28日の中東産原油は、NY原油を反映し上昇。石油製品も堅調。この日発表された米石油協会(API)の原油在庫が予想外の増加となり、米国内の需給に弱気な見方が広がったため、NY原油時間外は反落した。ただ、円安もあって、東京市場は買いが優勢となった。

*28日のゴムは円安を受けて3日続伸。先限は一時200円台を回復した。産地が増産期入りしたことで、今後は十分な供給量が見込まれる一方、主産地タイでは、政府が生産者に保護政策を実施するなどと伝えられている。

*28日のトウモロコシは7日ぶりに反発。一般大豆はまちまち。米農務省のクロップ・プログレス(25日現在)によると、トウモロコシの作柄状況は、「優」「良」の占める割合が前週と変わらずの67%と、市場予想平均(68%)と前年同期(75%)を下回った。

*28日の東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価下落を受けて、112円台前半で上値が重くなった。株安に加え、新規の買い材料も見当たらず、膠着状態になった。

*28日の日経平均株価は小反落。6月期決算企業の配当権利落ち分があるほか、円安を好感して自動車関連株など大型株が買われた一方、米IT大手グーグルが欧州で多額の制裁金を科されたことを映し、東京市場でもハイテク関連株が売られ、日経平均の重石となった。


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6月28日(水)
【6月27日の海外相場および市況】
ny0628

*27日のNY金は小幅反発。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がこの日の講演で、ユーロ圏の景気回復の強さなどに言及したとの報が伝わり、超金融緩和策を続けてきたECBが出口戦略にそう遠くない時期に着手するのではないかとの観測から、為替市場ではユーロ買い・ドル売りが加速し、ドル建て金は割安感から買われた。ただ、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長らの講演を控えて、様子見ムードが強まり、小動きとなった。26日、計185万オンスの大量の売り注文が出て、金は6週間ぶりの安値に下落した。この日は逆に80万オンスの買いが入ったようだ。急落しても200日移動平均を割り込まなかったことが好感されたようだ。NY白金は反発。

*27日のNY原油は続伸。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の発言を受けて、ECBが遠くない将来に金融引き締めに方向転換するとの観測が広がったことから、ユーロが対ドルで急伸し、ドル建て原油に割安感が生じたことから買われた。6月の消費者景気信頼感指数が118.9と、前月の117.6から上昇し、市場予想の116.0も上回ったことも米景気の先行き不透明感の後退につながり、支援材料となった。また、米石油協会(API)と米エネルギー情報局(EIA)による週間在庫統計では、原油在庫の減少が予想されていることも好感された。ただ、引け後に発表されたAPIによる23日までの1週間の米原油在庫は、市場予想に反して前週比85万1000バレル増加したことから、時間外相場は43.87ドル近辺に下落した。

*27日のシカゴトウモロコシは小幅続伸。農務省が26日に発表した作柄報告では、トウモロコシの「優」「良」の割合は67%で、前週比横ばいだったものの、アナリスト予想平均(68%)を下回った。シカゴ大豆は3日続伸。農務省が26日に発表した作柄報告では、大豆の「優」「良」の割合を66%と、前週(67%)から引き下げた。

*27日のNY外国為替市場のドル円は、約1カ月ぶりに112円台に上昇した。6月の消費者景気信頼感指数は118.9と前月の117.6からら上昇し、市場予想の116.0も上回ったことから、ドル買いが加速。また、米フィラデルフィア連銀のハーカー総裁が米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策に関し「年内あと1回」の追加利上げが適切と発言したこともドル買いを後押しし、一時112円46銭まで上昇した。この日はイエレンFRB議長やフィッシャーFRB副議長による講演もあったが、金利見通しや今後の利上げペースについては言及しなかった。ユーロは円、ドルいずれに対しても上昇。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がこの日の講演で、ユーロ圏の景気回復の強まりとデフレ懸念の後退に言及したことが理由で、超金融緩和策を続けてきたECBがそう遠くない時期に出口戦略に着手するのではないかとの観測が広がったことから、対円では約1年3カ月ぶりに127円台を付けた。

*27日のNYダウは反落。欧州連合(EU)欧州委員会はこの日、グーグルが検索サービスでの支配的な地位を乱
用したとして、EU競争法(独占禁止法)に基づき、過去最高額となる24.2億ユーロ(約3000億円)の制裁金を科した。これを受けてグーグルの親会社アルファベット株が急落し、他の主要ハイテク株も軒並み売られた。また、米上院共和党が医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の採決延期を決定。トランプ政権が掲げる減税やインフラ投資などの経済政策の実現性に懐疑的な見方が広がった。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長とフィッシャー副議長が資産価格の上昇リスクに関して相次ぎ発言したことも嫌気された。


【本日の主な経済指標およびイベント】
21:30 (米) 5月卸売在庫 (前月比) -0.5% +0.2% --
23:00 (米) 5月中古住宅販売保留件数指数 (前月比) -1.3% +1.0% 

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6月27日(火)
【6月26日の海外相場および市況】
ny0627

*週明け26日のNY金は4日ぶりに反落。この日はヘッジファンドが未明から早朝にかけて大量の売り注文を出した(後に誤発注と判明する)。1250ドルの下値支持線を割り込むと、ストップロスの売りが誘発された。5月の耐久財受注額が前月比1.1%減と、市場予想の0.6%減よりも悪かったことを受けて、為替市場ではユーロに対してドル安が先行し、ドル建て金は割安感から買い戻しが入った。また、トランプ米政権をめぐる先行き不透明感が根強い上、国外ではイタリア政府が多額の不良債権で経営が行き詰まった地方銀2行の破綻処理を決定したほか、英国による欧州連合(EU)離脱交渉の行先も予断を許さないことから、「質への逃避先」である金にはこの日も買い支えられた。NY白金は反落。

*週明け26日のNY原油は3日続伸。この日の原油相場はドル安・ユーロ高に伴う割安感に押し上げられたほか、安値拾いの買いも入った。ただ、米国内での増産の動きに対する警戒感も根強く上値は重かった。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが先週末に発表した最新週の国内の石油掘削リグ稼働数は前週比11基増の758基と、2015年4月以来の高水準に達し、増加期間は23週連続と過去最長を記録した。

*週明け26日のシカゴトウモロコシは買い戻しから反発。シカゴ大豆は続伸。

*週明け26日のNY外国為替市場では、米長期金利の持ち直しに伴ってドルが買われ、ドル円は111円台後半に上昇した。5月の米耐久財受注が前月比で市場予想以上の減少幅となったほか、設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財受注も予想に反してマイナスとなったため、一時111円36銭まで急落したが、米長期金利が反発すると、ドルが買われ、111円台後半に反発した。米連邦準備制度理事会(FRB)が想定する「年内あと1回」の利上げに懐疑的な見方も台頭しているが、27日にはイエレン議長のほか、サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁、フィラデルフィア連銀のハーカー総裁、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が講演を予定しており、FRB高官らによるタカ派的な発言を警戒してドルの買い戻しが進んだようだ。

*週明け26日のNYダウは5日ぶりに反発。米最高裁は、イスラム圏6カ国からの入国を禁じる大統領令について、条件付きで執行を認めた。今回の判断は暫定で、10月に審問を開き最終判断するという。入国禁止令の承認が伝わると、移民の人材活用が進むハイテク株が売り込まれたが、ハイテク株から流出した資金が割安感の出た金融株などに流れた。5月の米耐久財受注は、前月比1.1%減と市場予想平均(同0.6%減)を下回った。米債券市場では金利が低下したものの、米株相場への影響は限定的だった。


【本日の主な経済指標およびイベント】
*イスタンブール休場(砂糖祭)
07:45 (NZ) 5月貿易収支 +5.78億NZD(+5.36億NZD) +4.19億NZD +1.03億NZD
22:00 (米) 4月S&P/ケースシラー住宅価格指数 (前年比) +5.89% +5.90% --
23:00 (米) 6月消費者信頼感指数 117.9 116.0 --
23:00 (米) 6月リッチモンド連銀製造業指数 1 5 

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6月26日(月)
【6月23日の海外相場および市況】
ny0626

*週末23日のNY金は続伸。ドルが対ユーロで下落したことに伴う割安感などを背景に買われた。また、米国内ではロシア政府の米大統領選介入疑惑がトランプ政権の政策運営に影を落とし、国外では北朝鮮をめぐる地政学的リスクや紆余曲折が予想される英国の欧州連合(EU)離脱交渉など、政治的な先行き不透明感がくすぶっているため、安全資産とされる金には買いが入りやすかった。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)が追加利上げや保有資産縮小に依然前向きな姿勢を示していることは、金利を生まない資産である金にとっては圧迫材料で、上値は抑えられた。CFTC建玉6月20日時点:ファンドの金買い越しは15万0675枚(前週比-3万959枚)と減少。総取組高は44万5841枚と前週比2万5293枚の減少。

*週末23日のNY白金はドル安を受けて反発。CFTC建玉6月20日時点:ファンドの白金買い越しは1万2811枚(前週比-2425枚)と減少。総取組高は7万5380枚と前週比660枚の減少。

*週末23日のNY原油は続伸し、43ドル近辺に戻した。石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国が実施中の協調減産について、5月の順守率が開始以来最高の106%に達したと発表。また、シェールオイルの増産が続く米国でも、エネルギー情報局(EIA)が週央に公表した原油在庫が2週連続で減少していたことから、買い戻しが入りやすかったようだ。ただ、米国内の石油掘削リグ稼働数は前週比11基増の計758基となり、23週連続のプラスを記録したことは相場の上値を抑えた。CFTC建玉6月20日時点:ファンドの原油買い越しは32万8764枚(前週比-3万0235枚)と減少。総取組高は211万8015枚と前週比5万8725枚の減少。

*週末23日のシカゴトウモロコシは5日続落。米国トウモロコシ主産地の生育に好ましい降雨、気温低下の見通しを映し、昨年12月以来半年ぶりの安値を付けた。CFTC建玉6月20日時点:ファンドのトウモロコシ買い越しは4万1900枚(前週比-4万3358枚)と減少。総取組高は142万2725枚と前週比2万1818枚の減少。

*週末23日のシカゴ大豆はまちまち。30日に発表される米農務省の作付面積報告で、米大豆は過去最高の作付面積が示される見通し。CFTC建玉6月20日時点:ファンドの大豆売り越しは5万0490枚(前週比-4534枚)と減少。総取組高は70万6456枚と前週比6105枚の増加。

*週末23日のNY外国為替市場のドル円相場は、手掛かり材料が少なく111円台前半で小動き。5月の新築一戸建て住宅販売件数は季節調整済み年換算で前月比2.9%増の61万戸と、市場予想の59.7万戸を上回る良好な内容となったが、市場への影響は限定的だった。CFTC建玉6月20日時点:ファンドのドル買い・円売りは4万9959枚(前週比-594枚)と減少。総取組高は17万1840枚と前週比3万8777枚の減少。

*週末23日のNYダウは小幅続落。直近のインフレ指標の低迷から米連邦準備制度理事会(FRB)の年内利上げは見送られるとの見方が再燃し、10年債利回りは2.15%割れとなった。利ざや改善が遅れるとの懸念から、金融株に売りが出た。ただ、FRBが22日に大手銀行持ち株会社へのストレステスト(健全性審査)の結果を公表したが、全34社が深刻な景気後退に陥った状況でも自己資本比率の基準を満たしたことが好感されて、相場はやや持ち直した。一方、NY原油相場が続伸し、エネルギー関連株には買い戻しが入り、ダウの下値を支えた。ただ、米国のシェールオイル増産を背景に世界的な供給過剰懸念は払拭されておらず、戻りは鈍かった。

【本日の主な経済指標およびイベント】
*イスタンブール休場(砂糖祭)
17:00 (独) 6月Ifo景況感指数 114.6 114.5 --
21:30 (米) 5月耐久財受注 (前月比) -0.8% -0.7% --
      (米) 5月耐久財受注 (前月比:除輸送用機器) -0.5% +0.4% 

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【6月23日(金)国内市況と終値】
tk0623

*23日の金は小幅続伸。前日のNY金高や円安を受けて買いが優勢となった。白金は反落。金独自の材料に乏しく、目先はもちあいで推移しそうだ。

*23日の中東産(ドバイ)原油は4日ぶりに反発。石油製品(バージ)も、原油になびいて堅調。原油相場には先安観が強まっている。米国のシェールオイルに加え、ナイジェリアやリビアの増産に伴い、世界的な在庫改善が妨げられ、需給緩和が続くとの見方が広がっている。

*23日のゴムは反落。先週末、タイなど主要生産3カ国が輸出制限などを協議する緊急会合を開いたとされるが、詳細は明らかになっていない。これが圧迫要因になり、今週の東京市場は失望売りに急落。会合に対する期待で上昇する前の値位置に戻った。
 
*23日のトウモロコシは4日続落。一般大豆も軟調。米国産地の天候改善に加え、輸出需要が伸び悩んでいる。

*23日の東京外国為替市場のドル円相場は、手掛かり材料難から、111円台前半で膠着している。実質的な五・十
日に伴う国内輸入企業の買いや米長期金利上昇を受けて、一時111円40銭台へ浮上し
たが、その後は反落に転じた。

*23日の日経平均株価は3日ぶりに小反発。


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6月23日(金)
【6月22日の海外相場および市況】
ny0623

*22日のNY金は続伸。最近の原油安の影響で米国内のインフレ圧力が弱まるのではないかとの観測から、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペースは想定ほど加速しないとの見方が広がり、金利を生まない資産である金には支援材料となった。

*22日のNY原油は4日ぶりに反発。この日は安値拾いの買いが入り、一時43.32ドルまで上昇した。ただ、石油輸出国機構(OPEC)主導の協調減産が免除されているリビアやナイジェリアで増産の動きが出ている上、米国内でもシェールオイルの増産に歯止めが掛かっていないため、需給不均衡の是正にはなお時間がかかるとの見方が根く、次第に上値を削る展開となった。

*22日のシカゴトウモロコシは4日続落。天候改善予報が嫌気された。シカゴ大豆は4日続落。

*22日のNY外国為替市場では、材料難の中、111円台前半で推移した。に強含んだ。午後5時現在は111円27~37銭と、前日同時刻(111円34~44銭)比07銭の円高・ドル安。米労働省が朝方発表した最新週の新規失業保険申請件数はほぼ市場予想に沿っていた。5月の景気先行指標総合指数も市場予想と一致し、いずれも材料視されなかった。

*22日のNYダウは3日続落。米共和党の上院執行部はこの日、メディケイド(低所得者向け公的医療保険)対象者の大幅な削減を含む、オバマケアの代替案を公表。共和党は来週にも採決したい考えで、トランプ大統領の公約実現に一歩近づいたことは好感された。原油相場の上昇も相場を下支えした。ただ、オバマケア代替案の可決に必要な議員数を確保できるかどうか不透明なことが弱材料視され、次第に売りが優勢となり、マイナス圏に沈んだ。


【本日の主な経済指標およびイベント】
16:30 (独) 6月製造業PMI・速報 59.5 59.0 --
16:30 (独) 6月サービス業PMI・速報 55.4 55.4 --
17:00 (EU) 6月製造業PMI・速報 57.0 56.8 --
17:00 (EU) 6月サービス業PMI・速報 56.3 56.1 --
23:00 (米) 5月新築住宅販売件数 56.9万件 59.0万件 --
      (米) 5月新築住宅販売件数 (前月比) -11.4% +3.7% 

第120回 『おしえて陳さん』 
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