12月30日(土)
【12月29日の海外相場および市況】
*週末29日のNY外国為替市場は、年内最後の取引日でNYダウの下落を受けて、円が買い戻されて円高となって取引を終えた。ユーロは大幅上伸。欧州中央銀行(ECB)が来年、金融政策の正常化を進めるとの見方が強まって買いが加速し、一時9月22日以来約3カ月ぶりに1.20ドル台を付けた。CFTC建玉12月26日時点:ファンドのドル買い・円売りは11万6086枚(前週比-1713枚)と減少。総取組高は23万2428枚と前週比9004枚の減少。
*週末29日のNY金は7日続伸し、3カ月ぶりの高値で終えた。外国為替市場では、対ユーロでドル安が強まり、ドル建て金は割安感が強まった。終値では10月16日以来、1300ドルを突破して引けた。CFTC建玉12月26日時点:ファンドの金買い越しは13万5948枚(前週比+2万2153枚)と増加。総取組高は45万6470枚と前週比2875枚の増加。
*週末29日のNY白金は、ドル安を受けて続伸。FTC建玉12月26日時点:ファンドの白金買い越しは1万6313枚(前週比+3473枚)と増加。総取組高は8万5616枚と前週比1713枚の減少。
*週末29日のNY原油は続伸し、60ドルの大台を維持して引けた。ドル安に加え、この日発表された週間在庫統計が強材料となった。米エネルギー情報局(EIA)によると、最新週の米国内の産油量は日量975万4000バレルと、前週の978万9000バレルから予想外に減少した。最新週の原油在庫は前週比460万バレル減と、取り崩し幅は市場予想の400万バレル減を上回り、6週連続の取り崩しだった。これを受けて、米国内の需給不均衡が是正されるのではないかとの見方が強まった。CFTC建玉12月26日時点:ファンドの原油買い越しは63万2161枚(前週比+3万0322枚)と増加。総取組高246万0193枚と前週比4134枚の増加。
*週末29日のシカゴトウモロコシは7日ぶりに反落。米エネルギー情報局(EIA)は、トウモロコシ由来のエタノールの生産量が日量109万バレルに増加したと発表した。在庫は2203万バレルに減少した。CFTC建玉12月26日時点:ファンドのトウモロコシ売り越しは7万4657枚(前週比-1万8315枚)と減少。総取組高は154万4322枚と前週比5600枚の減少。
*週末29日のシカゴ大豆は、南米の天候改善で続落。ブラジルでは生育に適した天候が続き、アルゼンチンでも週末は作物に好ましい降雨が予想されている。2018年から中国の大豆輸入規制が強化されることも下押し要因。CFTC建玉12月26日時点:ファンドの大豆売り越しは2万3331枚(前週比-3万3613枚)と増加。総取組高は74万5186枚と前週比1万2879枚の減少。
*週末29日のNYダウは3日ぶりに反落。年内最後の取引となった29日は、利益確定売りが優勢となった。税制改革の影響で2017年10~12月期の利益が50億ドル(約5600億円)程度減少すると公表した金融大手ゴールドマン・サックスや、スマートフォン「iPhone」の旧機種の動作を減速した問題で謝罪に追い込まれたアップルなどに売りが集まった。
第147回 『おしえて陳さん』
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