テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

2018年05月

【緊急利上げで、トルコリラは急反発】

*トルコ政府の経済運営チームが21日に会合を開き、中央銀行が打ち出せる措置などを含めた経済対策を協議したと、同国経済担当当局者らが23日、明らかにした。会合にはシムシェキ副首相およびチェティンカヤ中銀総裁も出席した。23日、トルコリラの対ドル相場が一時1ドル=4.9リラ台に急落、過去最安値を更新した。トルコリラ円は22円22銭と上場来の最安値を更新していた。

トルコ中央銀行は23日、主要政策金利のうち後期流動性窓口金利を13.5%から300ベーシスポイント(bp)引き上げ、16.5%とした。トルコリラ急落に歯止めをかけ、エルドアン大統領の介入を巡る投資家の信頼回復に向け、次回の政策決定会合(6月7日)を待たず、緊急利上げに踏み切った。トルコリラはこの日、過去最安値の4.9290リラを付けたが、政策決定を受けて上昇に転じた。

エルドアン大統領は23日、トルコは6月24日の選挙後にインフレと経常赤字に対する新たな対応策を取るとの見解を示した。 同大統領はまた、年初から対ドルで約20%下落していたトルコリラ相場について、為替相場のボラティリティーはトルコの経済の現実に沿ったものではないとの見方を示した。

緊急かつ予想外の大幅利上げを受けて、トルコリラ円は24円台に急反発した。長大下ヒゲ陽線を引いたことで、目先の底値を確認した可能性がある。

一方で、来月24日の大統領選でエルドアン大統領が再選された場合、再び利下げ発言を繰り返すのではとの警戒感も依然として残っている。


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情報提供:(株)みんかぶ
※チャートの著作権は、(株)みんかぶに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)みんかぶは一切の責任を負いません。

【ドル円は調整安局面か】

ドル円は米長期金利の上昇に並行して上昇し、21日には111円40銭まで円安が進行した。
しかし、米長期金利が反落に転じると、ドル円も下落となった。

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日足の一目均衡表を見ると、ちょうど「雲」のねじれの日に反落しており、転換線を下回って基準線まで下落した。遅行線がまだ実体とデッドクロスしていないため、現在の下落は調整安に留まる可能性はある。

そのため、基準線のある109円50銭あたりで下げ止まる可能性はある。

しかし、一度ブレイクした200日移動平均線を下回ったことで、上値警戒感が強まる可能性はあり、戻り売りが強まるかもしれない。相対力指数(RSI)も高値圏から下落しており、それなりの下落が予想される。

基準線を下回った場合、100日移動平均線(現在108円32銭)、50日移動平均線(108円06銭)あたりが下落の目安になりそうだ。

調整一巡後は、「雲」が上昇していることから、再び下値を切り上げていくと予想する。


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5月24日(木)
【5月23日の海外相場および市況】
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*23日のNY外国為替市場では、3月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公表された後も、海外市場からの円高・ドル安地合いが継続し、ドル円は110円台前半に下落した。トランプ大統領は前日、先週行われた対中通商協議の結果に不満を表明したことで、世界1、2位の経済大国による「貿易戦争」が回避されるとの期待が後退し、米朝首脳会談の開催にも不透明感が広がったため、海外市場では円買い・ドル売りが進行し、トルコリラの急落や米長期金利の低下なども重なって、一時109円台半ば付近まで下落していた。4月米新築住宅販売件数は3カ月ぶりに減少し、市場予想も下回った。FOMC議事要旨では、次回6月の会合での利上げを支持する参加者が多かったことなどが確認されたものの、利上げペースの加速を示唆するような文言がなかったことで一段のドル買いにはつながらず、ドル円は110円台前半で小動きに推移した。

*トルコ中央銀行は23日、主要政策金利のうち後期流動性窓口金利を13.5%から300ベーシスポイント(bp)引き上げ、16.5%とした。トルコリラ急落に歯止めをかけ、エルドアン大統領の介入を巡る投資家の信頼回復に向け、次回の政策決定会合(6月7日)を待たず、緊急利上げに踏み切った。トルコリラはこの日、過去最安値の4.9290リラを付けたが、政策決定を受けて上昇に転じた。

*23日のNY金は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を控えて小反落した。トランプ大統領が前日、17〜18日に行われた中国との通商協議の結果について「満足していない」との認識を示したほか、6月12日の米朝首脳会談が延期または中止となる可能性を指摘したことなどが支援要因となり、安全資産である金は一時12698.40ドルまで上伸した。しかし、心理的な節目の1300ドルを抜けなかったことで反落に転じた。3月開催分のFOMCの議事要旨公表を控えて、売りが優勢となった。ただ、トランプ大統領が最近の中国との通商協議の結果に関し、「満足していない」と表明したため、リスク回避の金買いが入った。また、イタリアで欧州連合(EU)懐疑派の「五つ星運動」と「同盟」の両党が首相候補に推薦したジュセッペ・コンテ氏が新首相に指名されたことも、金の支援要因になり、下落幅は限定的だった。引け後に公表されたFOMC議事要旨では、次回6月の会合での利上げを支持する参加者が多かったことなどが確認されたものの、利上げペースの加速を示唆するような文言がなかったことでハト派的と受け止められ、ドルが下落し、NY金時間外は反発。現在、+5.4ドルの1296ドルで推移している。NY白金は反落。

*23日のNY原油は、石油輸出国機構(OPEC)の増産見通しや米エネルギー情報局(EIA)の在庫週報などを背景に続落。OPECがイランやベネズエラの減産懸念を理由に早ければ6月にも産油量拡大の決定を下す可能性があると報じた。この報道を受けて、需給引き締まり観測が後退したため、売りが優勢となった。OPEC諸国がイランとベネズエラの減産分をカバーするために増産するとの観測も相場を圧迫した。また、EIAが発表した週間在庫統計では、最新週の国内原油在庫が前週比580万バレル増と、市場予想の160万バレル減に反して大幅な積み増しとなっていた。また、ガソリン在庫も140万バレルの取り崩し予想に対して190万バレルの積み増し。米国内の供給過剰懸念が強まって下げ幅が拡大し、一時71.19ドルまで下落した。

*23日のシカゴトウモロコシは続伸し、9カ月半ぶりの高値を付けた。米中西部の悪天候で生産見通しに懸念が広がったことに加え、中国による飼料用穀物への需要が増加するとの期待が相場を押し上げた。シカゴ大豆は4日続伸。米中貿易摩擦が和らいだことを受けて、再び中国が米国産を買うとの期待が高まった。

*23日のNYダウは、米利上げ加速への警戒が和らぎ反発した。トランプ大統領は22日、前週開催された米中貿易協議について「満足していない」と発言。さらに23日朝には「これまでの協議とは異なる仕組みが必要だ。完了は困難で、その後の結果を検証できない」と懐疑的な見方を示し、下落が先行していた。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(5月1、2日開催分)で、一部の参加者が「インフレ率が2%を一時的に上回っても『2%前後』とする物価目標に矛盾しない」と表明。市場はインフレが高進しても米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げペースを緩やかにとどめる姿勢と受け止めた。利上げ加速への警戒感が和らぎ、ダウは議事要旨公表後にプラス圏に上昇した。


【24日の経済指標】
07:45 (NZ) 4月貿易収支 -0.86億NZD
15:00 (独) 1-3月期GDP・確報 (前期比) +0.3%
   (独) 1-3月期GDP・確報 (季調前:前年比) +1.6%
17:30 (英) 4月小売売上高 (自動車燃料含む:前月比) -1.2%
18:30 (南ア) 4月生産者物価指数 (前年比) +3.7%
21:30 (米) 新規失業保険申請件数 22.2万件
22:00 (米) 3月住宅価格指数 (前月比) +0.6%
23:00 (米) 4月中古住宅販売件数 560万件 560万件
    (米) 4月中古住宅販売件数 (前月比) +1.1% 0.0%
未定 (南ア) SARB政策金利発表 6.50%


第165回 『おしえて陳さん』 
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【 白金は売られ過ぎの反動で反発か】
*先週の東京白金は下落した。白金独自の需給要因は弱い。英貴金属製錬大手ジョンソン・マッセイは14日、2018年の白金は供給過剰が強まるとの予想を発表した。鉱山からの供給が伸び悩む一方、自動車触媒や投資需要が大きく減少すると予想されている。

供給過剰量は2017年の約3.1トンから約9.8トンに拡大する見通し。白金は需要の4割をディーゼル車の排ガス触媒向けが占めているが、主力市場の欧州で、ディーゼル車は生産台数が減っているほか、技術革新の影響で1台あたりの使用量も減少する傾向にある。投資分野では日本の個人投資家による白金地金の購入が鈍るほか、世界の上場信託投資(ETF)需要も減ると予想、2017年比では3割減が見込まれている。こうした背景のもと、ドル高・金安を受けて白金も売りが優勢となった。

ただ、週明け21日のNY市場は大幅反発となった。これは原油高に伴い商品市況全般が上昇していること、パラジウムの急反発に連れ高となったこと、ファンドの買い玉が減少し、内部要因的に軽くなったことが考えられる。

ジョンソン・マッセイによると、パラジウムは約7.4トンの供給不足となる見通し。ロシアなど生産国からの供給は増えるが、需要の8割を占めるガソリン車向け需要が過去最高を更新すると予想されている。パラジウムには先高期待が強いため、同じ白金属である白金も連動して買われていく可能性は高い。

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*東京白金予想レンジ:3180~3280円。

*CFTC建玉5月15日時点:ファンドの白金買い越しは8196枚(前週比-2192枚)と減少。総取組高は8万0140枚と前週比271枚の減少。

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*白金と金の逆ザヤは、4月26日に1429円と過去最大幅を記録した。その後は売られ過ぎからやや縮小したが、再び拡大に向かっているようだ。


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【 東京金は4600円を軸としたレンジで保ち合いが続きそう】 

*先週のNY金は下落した。米長期金利が再び3.0%の大台に乗せたことを受け、主要通貨に対してドルが上昇し、ドル建て金は割高感に押された。加えて、4月米小売売上高が2カ月連続のプラスとなったほか、5月NY製造業景況指数も市場予想を上回る水準に改善した。堅調な統計から米景気の順調な成長が予想され、NYダウは堅調に推移した。

中東情勢では、パレスチナ自治区ガザで米大使館のエルサレム移転に対する抗議デモを行うパレスチナ人にイスラエル軍が発砲し、数十人が死亡したため地政学リスクは高まったが、ラマダン入りと共にデモは鎮静化し、金買いも先細った。

金利上昇や堅調な株価を受けて、利子を産まない金の需要は後退し、金ETFは減少した。一連の弱材料を背景にNY金は200日移動平均線を下回り、節目の1300ドルも割り込んだ。

ただ、昨年5月からのパターンでは、200日移動平均線を下回ると10営業日程度の下落が続くが、相対力指数(RSI) が30%に達すると、そこで底入れを形成している。RSIは34%台まで低下しているため、現状の1280ドルを下回る安値では警戒感が強まり、下げ止まる可能性が高まるだろう。

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*NY金予想レンジ=1270~1320ドル

*CFTC建玉5月15日時点:ファンドの金買い越しは9万2443枚(前週比-1万4997枚)と減少。総取組高は51万9958枚と前週比2万8560枚の増加。
   
*米長期金利上昇が3.1%まで上昇し、金利先高観が強まっている。ドルインデックスは5ヶ月ぶりの高値に上昇し、為替市場ではドル高基調が強まっている。ドル円は111円台まで円安が進行した。ドル高によりドル建て金は割高感が強まるため、NY金は下落する傾向があるが、東京金は円安がサポート要因になっている。NY金がレンジ節目の1300ドルを下回ったため、東京金も4600円を下回ったものの、4550円では下ヒゲを引き下落に抵抗を見せた。

6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、利上げがほぼ確実視されており、ドル高(円安)基調が続くことが予想されるため、東京金は上値の重い展開が続きそうだ。ただ、米金利上昇のスピードが加速する場合、長期金利の上昇がもたらすリスクが意識されるだろう。株式市場では上値を抑えられ、新興国市場ではドル債務の増加や海外からの投資資金が流出する。すでにアルゼンチンやトルコでそういった流れが強まっているが、これがさらに広まる場合、長期的にはリスクオフモードが強まり、金が買われてくる可能性がある。

中東情勢はひとまず落ち着いているが、これはラマダンの影響によると思われる。ラマダン明けとなる6月中旬以降は、再びデモが起きる可能性がある。また、ポンペオ米国務長官は21日、イランに「史上最強の制裁を科す」と包括的戦略を発表したが、この地域の緊張が懸念される。短期的には上値が重いと予想されるが、反転する材料に注意したい。

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*東京金予想レンジ:4570~4650円。


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5月23日(水)
【5月22日の海外相場および市況】
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*22日のNY外国為替市場のドル円相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表を翌日に控えて様子見姿勢が強まり、110円台後半で小動きとなった。中国政府はこの日、最大25%の自動車輸入関税を7月1日付で15%に引き下げると発表したことなどを背景に、米中間の貿易摩擦に対する警戒感が後退。これを受け、安全通貨である円を売ってドルを買う動きが若干優勢だった。ただ、NY市場に入ってからは、米経済指標の発表がなく新規材料にも乏しかったため、小幅なレンジで推移した。翌日には米連邦準備制度理事会(FRB)がFOMC議事要旨を発表する予定で、様子見ムードも強まった。

*22日のNY金は小反発。ドルが対ユーロで下落し、ドル建て金に割安感が生じた。中国政府が22日、最大25%の自動車輸入関税を7月1日付で15%に引き下げると発表。中国による対米貿易摩擦の解消に向けた動きなどが好感され、投資家のリスク選好意欲が高まったことから、安全資産とされる金の需要は減退した。翌日には米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表が予定されているため、様子見ムードも強まった。NY白金は続伸。

*22日のNY原油は、世界的な供給逼迫懸念を背景に買いが先行したものの、あと売り戻され、ほぼ横ばいとなった。トランプ大統領は前日、反米左派のニコラス・マドゥロ大統領が再選されたベネズエラに対して新たな経済制裁を科す大統領令に署名。石油などのベネズエラ資産に絡む売掛債権取引などへの米国人の関与を禁止した。原油高や世界的な原油在庫減少で供給逼迫が深刻化する中、ベネズエラの原油生産の落ち込みが強材料視された。また、米国による対イラン経済制裁の再発動方針を受けた供給停滞懸念もあり、一時72.83ドルまで上昇した。しかし、その後は利益確定売りが優勢となり、上値を削る展開になった。トランプ大統領が、最近の米中貿易協議に満足していないと発言したことも嫌気された。米国産シェールオイルの増産の動きに対する警戒感が根強いことも、上値を抑える要因になった。

*石油輸出国機構(OPEC)が6月にも産油量の引き上げを決定する可能性があることが22日、関係筋の話で明らかになった。イランとベネズエラからの供給を巡る懸念が出ていることなどが背景にあるとしている。OPEC加盟国と非加盟のロシアなどの産油国は2018年末まで減産することで合意している。ただ、「すべての選択肢が検討されている」とし、OPECは早くて6月にも産油量の引き上げを決定する可能性があるとした。

*ロシア・エネルギー省のマーシャビン国際協力局長は22日、は石油輸出国機構(OPEC)との協調減産が2019年まで延長される可能性を除外していないと述べた。OPEC加盟国とロシアを含む非加盟産油国は6月、ウィーンで会合を開く予定。

*22日のシカゴトウモロコシは続伸。小麦相場の上昇に追随したほか、米中間の貿易摩擦が和らいだことで、米国産飼料穀物の需要が高まるとの期待感が生じた。米農務省が21日に発表したクロップ・プログレス(20日現在)によると、トウモロコシの作付け進捗率は81%となり、過去5年平均と一致。市場予想平均の80%を上回った。シカゴ大豆は、米中貿易摩擦緩和で続伸。クロップ・プログレス(20日現在)によると、大豆の作付け進捗率は56%となり、市場予想平均や過去5年平均を上回った。

*22日のNYダウは反落。中国政府はこの日、自動車の輸入関税を7月1日付で現行の25%から15%に引き下げる方針を発表。また、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、米政府が中国通信機器大手、中興通訊(ZTE)に発動中の制裁を見直すことで中国政府と大筋合意したと報じた。米中貿易摩擦の解決に向けた両政府の協議が前進していることが好感されたが、前日の大幅高を受けて資本財銘柄などに利益確定の売りも出たため、上値は重くなった。その後、トランプ大統領が、米中貿易摩擦をめぐる前週の閣僚級協議の結果について「満足していない」と発言。ZTE制裁に伴う罰金が13億ドル(約1400億円)に上る可能性にも言及したため、二大経済大国による「貿易戦争」突入への警戒感が再浮上し、NYダウはマイナス圏に沈んだ。


【23日の経済指標】
16:30 (独) 5月製造業PMI・速報 58.1
16:30 (独) 5月サービス業PMI・速報 53.0
17:00 (EU) 5月製造業PMI・速報 56.2
17:00 (EU) 5月サービス業PMI・速報 54.7
17:00 (南ア) 4月消費者物価指数 (前年比) +3.8% +4.6%
17:30 (英) 4月消費者物価指数 (前年比) +2.5%
17:30 (英) 4月小売物価指数 (前月比) +0.1%
      (英) 4月小売物価指数 (前年比) +3.3%
17:30 (英) 4月生産者物価指数 (前年比) +2.4%
23:00 (米) 4月新築住宅販売件数 69.4万件 68.0万件
      (米) 4月新築住宅販売件数 (前月比) +4.0% -2.0%
23:00 (EU) 5月消費者信頼感・速報 0.4
27:00 (米) FOMC議事録(5月1・2日分)


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【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は、下落した。米長期金利の上昇を背景に「ドル買い・メキシコペソ売り」が継続している中、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を巡る不透明感からメキシコペソは下落した。トランプ大統領は、満足のいくものでなければNAFTA離脱もあると示唆した。NAFTA交渉の不調も嫌気された。

17日、メキシコ中央銀行は、政策金利を予想通り7.50%に据え置いた。メキシコ中銀は、現在のメキシコペソの下落は、国内要因やNAFTAを巡る問題が要因であり、今後も、メキシコ大統領選やNAFTA問題で、さらに下落する可能性があるが、必要に応じて利上げ等の措置を行うと述べた。

*今週のメキシコペソ円は、上値の重い展開が続くだろう。先週、メキシコ中銀は政策金利を据え置いたが、5月9日に発表されたインフレ率は年率4.55%と前回の5.04%を下回り、直近の2018年第1四半期GDP成長率は+1.2%と2017年第4四半期の年率+1.5%から低下している。このような状況で、利上げは決定されるべくもないが、2016年に始まった利上げサイクルは既に終了したとの見方が強い。米金利に先高観が出ている中で、メキシコの利上げサイクルが終了したとなれば、「ドル買い・メキシコペソ売り」が継続しよう。

北米自由貿易協定(NAFTA)について、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は、合意からほど遠いとの認識を示した。米政府は現行の議会で承認するため5月17日までの合意を目指していたが不調に終わった。一方、NAFTA再交渉協議についてカナダのトルドー首相は、「前向き」に感じていると述べたほか、メキシコのグアハルド経済相は今月末までに妥結する可能性があるとの見方を示した。メキシコのグアハルド経済相は「来週までに条件が設定されれば、5月末までの妥結を阻むものはなくなる」とし、今月末までに妥結する可能性はあると指摘。ただ、何も合意が得られなければ、協議は7月1日に予定されているメキシコ大統領選挙後にもつれ込むとの見方を示した。

さて、7月1日に実施されるメキシコ大統領選では、独立候補のマルガリータ・サバラ氏が撤退を表明した。サバラ氏は直近の世論調査で支持率が2.7%と、5人の候補者中最低に落ち込んでいた。市場では、サバラ氏の撤退が、企業寄りで現在2番手の位置にある「メキシコのための前進」のリカルド・アナヤ氏を利するのではないかとの観測が浮上し、通貨ペソを押し上げる場面があった。しかし、直近の世論調査では、元メキシコ市市長の左派候補アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール氏の支持が圧倒的に高く、アナヤ氏に12%ポイントを超える差をつけている。米国に対抗意識を持つオブラドール氏が優勢を維持しているようだ。大統領選も流動的であり、ペソが買われる可能性は低いだろう。

【メキシコ経済指標】
5月21日月曜日
25:00メキシコ3月小売販売前年比前回1.2%  予想0.9%

5月22日火曜日
25:00メキシコ第1四半期GDP前年比前回1.5%  予想1.6%

5月23日水曜日
25:00メキシコ隔週消費者物価指数前年比前回4.69%  予想4.1%

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*予想レンジ:5.50円~5.60円


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【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は下落した。米長期金利の上昇を背景に「ドル買い・トルコリラ売り」が継続している。これに加えて、トルコ中央銀行が、2桁台に加速する物価上昇率を抑制できないのではないかとの懸念が売りを一段と強めている。4月の消費者物価指数(CPI)は前年比で10.85%上昇し、トルコ中銀のインフレ目標である5.0%を大きく上回っている。

一方、トルコ中央銀行は4月、実質的な政策金利となる後期流動性窓口金利を0.75%ポイント引き上げた。次回の金融政策決定会合は6月7日に開かれるが、エルドアン大統領が利下げを示唆しているため、市場はトルコの金融政策に対して疑いの目を向けている。また、6月24日に同時実施される議会選と大統領選を巡る不透明感も圧迫要因となっているようだ。

*今週のトルコリラ円は、下落基調が続きそうだ。先週14日、エルドアン大統領は政府代表団を率いて、ロンドンで有力機関投資家に経済政策の説明会を開いた。通貨リラの急落に見舞われいるトルコとしては、政策運営に安心感を持ってもらう狙いだったが、出席した投資家の間には「衝撃と不信感」が広がった。エルドアン大統領が景気刺激のための金利引き下げを目指しながら、物価上昇と通貨安に歯止めをかけるという計画を述べたことが、投資家の不信感を増大させたようだ。通常、通貨安やインフレ率の上昇に対処するためには利上げを行う。

エルドアン大統領は物価抑制には金融引き締めで対応するという金融政策の理論を無視している。ドル高や原油価格の上昇がトルコ経済を直撃している。15日には、エルドアン大統領が6月24日の大統領選と国会総選挙後に経済の統制を強化する意向を示すと、中央銀行の物価コントロール能力を巡る不安が強まり、トルコリラは対ドルで過去最安値を更新した。

インフレが国民生活を圧迫している中で、6月24日に大統領選挙が行われるが、選挙でエルドアン大統領が勝利した場合、金融政策への関与を強めると発言しており、市場は政治リスクへの警戒を強めそうだ。


【トルコ経済指標】
23日水曜日
16:00トルコ5月消費者信頼感指数 前回71.9

25日金曜日
20:30トルコ5月景気動向指数[季調済] 前回106.8
20:30トルコ5月設備稼働率 前回77.3%


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*予想レンジ:24.00円~25.00円


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