【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は下落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けて上昇していたが、低調な中国経済指標を背景に売りが優勢となった。財新マークイットが発表した1月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は48.3と、節目の50を2カ月連続で下回り、約3年ぶりの低水準となった。
南アの経済指標では、新規受注などが重しとなり1月の製造業活動が鈍化。1月の新車販売台数も前年比7.4%減少した。ラマポーザ大統領は、国営電力会社エスコムに関して、発電、送電、配電の3つの部門に分割されることにした。エスコムの過剰な人員が削減され、経営改善につながるとの見方が強まり、南アランドを押し上げた。
*今週の南アランド円は底堅く推移しそうだ。金融大手JPモルガンは、米連邦準備理事会(FRB)がハト派的な姿勢を示したことを受けて、新興国の自国通貨建て債券と新興国通貨へのエクスポージャーを拡大した。同社は、顧客向けのリポートで「決定的にハト派的な姿勢を示したFRBは、新興国市場の回復に新たな弾みをつけた。
米国の長期実質金利は低下する可能性がある」とし、「新興国為替・金利をオーバーウエートにする」と述べた。新興国アジアの自国通貨建て債券と欧州・中東・アフリカ(EMEA)新興国の金利をオーバーウエートにしたという。南アの自国通貨建て債券も新たにオーバーウエートにした。EMEA新興国の高利回り資産では、南アの金利が、グローバルな視点で強気姿勢が最も明確とした。
【南アフリカ経済指標】
12日火曜日
18:30 第4四半期失業率前回27.5%
20:00 12月製造業生産前年比前回+1.6%
13日水曜日
20:00 12月小売売上高前年比 前回+3.1%
14日木曜日
18:30 鉱工業生産前年比前回-5.6%
18:30 金生産前年比前回-14%
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