テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

2019年02月

【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は下落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けて上昇していたが、低調な中国経済指標を背景に売りが優勢となった。財新マークイットが発表した1月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は48.3と、節目の50を2カ月連続で下回り、約3年ぶりの低水準となった。

南アの経済指標では、新規受注などが重しとなり1月の製造業活動が鈍化。1月の新車販売台数も前年比7.4%減少した。ラマポーザ大統領は、国営電力会社エスコムに関して、発電、送電、配電の3つの部門に分割されることにした。エスコムの過剰な人員が削減され、経営改善につながるとの見方が強まり、南アランドを押し上げた。

*今週の南アランド円は底堅く推移しそうだ。金融大手JPモルガンは、米連邦準備理事会(FRB)がハト派的な姿勢を示したことを受けて、新興国の自国通貨建て債券と新興国通貨へのエクスポージャーを拡大した。同社は、顧客向けのリポートで「決定的にハト派的な姿勢を示したFRBは、新興国市場の回復に新たな弾みをつけた。

米国の長期実質金利は低下する可能性がある」とし、「新興国為替・金利をオーバーウエートにする」と述べた。新興国アジアの自国通貨建て債券と欧州・中東・アフリカ(EMEA)新興国の金利をオーバーウエートにしたという。南アの自国通貨建て債券も新たにオーバーウエートにした。EMEA新興国の高利回り資産では、南アの金利が、グローバルな視点で強気姿勢が最も明確とした。


【南アフリカ経済指標】
12日火曜日
18:30 第4四半期失業率前回27.5%
20:00 12月製造業生産前年比前回+1.6%

13日水曜日
20:00 12月小売売上高前年比 前回+3.1%

14日木曜日
18:30 鉱工業生産前年比前回-5.6%
18:30 金生産前年比前回-14%


zar0213

*予想レンジ:7.80円~8.30円


情報提供:(株)みんかぶ
※チャートの著作権は、(株)みんかぶに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)みんかぶは一切の責任を負いません。

【ドル円相場、今週の展望】
*今週のドル円は高値を探る展開になりそうだ。先月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、米連邦準備制度理事会(FRB)のハト派的な姿勢が明らかになったものの、1月の雇用統計やISM製造業・非製造業景況指数がいずれも予想以上に良好な内容だったことに加え、米中通商協議の進展期待から、ドルは堅調に推移している。

3連休明けの12日、東京市場では、トランプ大統領が主張するメキシコ国境の壁建設を巡る対立で、議会の共和、民主両党が11日、今秋までの予算措置で大筋合意したことが報道されると、ドルは110円60銭台まで急反発した。国境地帯に何らかの「障壁」を建てる予算で一致したという。15日までに新たな合意がなければ、政府機関の一部閉鎖が再び起こる懸念があったが回避される見通しが出てきたため、ドルのショートカバーが炙り出された。政府閉鎖の懸念が後退したため、市場の焦点は米中通商協議に向かっている。

3月1日の米中貿易戦争の休戦期限に向けて、北京では11日から米中次官級通商協議が始まった。今週14-15日には米中閣僚級通商協議が開催される。妥結する可能性が高まった場合は、米中首脳会談が開催される予定となっている。先週、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は、米中協議について「かなり大きな隔たりがある」と発言。また、交渉期限までに米中首脳会談が開かれる可能性は低いと報じ、トランプ大統領も交渉期限までに中国の習近平国家主席と会談する「予定はない」と明らかにした。

しかし、コンウェイ大統領顧問は、トランプ大統領が習中国国家主席と会談する可能性はなお存在していると述べ、米中は通商協議で合意に近づいているように見える、と楽観的な見解を述べた。また、今月下旬にはベトナムで米朝首脳会談が開催される予定で、市場のリスク回避モードは徐々に後退しそうだ。楽観的な見方がやや強まり、ドルは上値を試す展開になりそうだ。ただ、米中通商協議が依然として不透明であることや英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)をめぐる懸念もあり、上値は111円を大きく超えていくことは困難ではないか。


<今週の主な経済指標>
13日は米1月消費者物価指数(CPI)、14日は米中貿易協議(北京、15日まで)、中国1月貿易収支、日本第4四半期実質国内総生産(GDP)、米国1月生産者物価指数(PPI)、15日は2月NY連銀製造業景気指数

yen0213

*予想レンジ:109.00円~111.00円


情報提供:(株)みんかぶ
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2月13日(水)
【2月12日の海外相場および市況】
ny0212

*12日のNY外国為替市場では、米政府機関の再閉鎖回避に向けた動きや米中貿易協議の進展期待からドル買い・円売りが進み、110円台半ばで堅調に推移した。110円43〜53銭。米議会与野党は11日、トランプ大統領が不法移民対策として主張するメキシコ国境の壁建設予算をめぐる交渉で原則合意。トランプ氏が予算案を承認するかどうかは依然不透明であるものの、15日が期限の暫定予算失効による政府機関の一部閉鎖回避に向け、議会レベルで道筋がついた形となった。これを受け、政府再閉鎖に対する過度の警戒感が後退した。また、米国のライトハイザー通商代表部(USTR)代表とムニューシン財務長官は12日、中国との閣僚級貿易協議のため北京入り。11日からは既に次官級による準備会合が開かれており、3月1日の交渉期限を控えて両国間の通商協議が進展するのではないかとの期待感が広がった。ただ、知的財産権侵害など中国の構造問題をめぐっては引き続き大きな隔たりがあるとの見方も多く、交渉の行方は不透明。

*12日のNY金は、米中貿易協議の進展期待に加え、米政府機関の再閉鎖回避に向けた動きを背景に売りが優勢となり、ほぼ横ばいとなった。1314.00ドル(+2.10)。米中両政府は11日から北京で次官級貿易協議を開始。この日は14、15日に予定される閣僚級会合のため、米国のライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン財務長官が北京入りしたとの報が伝わり、3月1日交渉期限を控えて協議進展への期待が広がった。また米議会与野党は11日、トランプ大統領が不法移民対策として主張するメキシコ国境の壁建設予算をめぐる交渉で原則合意。15日が期限の暫定予算失効による政府機関の一部閉鎖回避に向け、議会レベルで道筋がついた形となった。これらの材料を受け、NYダウが大幅上伸する中、安全資産である金には下押し圧力がかかった。一方、外国為替市場ではドル高・ユーロ安が一服し、ドル建て金の割高感が後退したことから、下値では買い支えもあった。

NY白金は反発。789.60ドル(+3.00)。

*12日のNY原油は、需給均衡への期待が広がる中、反発した。53.10ドル(+0.69)。石油輸出国機構(OPEC)がこの日公表した月報によると、1月のOPEC全体の産油量は前月比79万7000バレル減の日量3080万6000バレルとなった。また、サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は、3月の産油量を当初の目標水準よりも50万バレル強低い日量980万バレルに減少させる方針を明らかにした。これらの報を受けて、需給均衡への期待が広がった。また、米中貿易協議の進展期待に加え、米政府機関の再閉鎖回避に向けた動きが株価が押し上げられ、株と並んでリスク資産である原油にも買いが集まった。

米エネルギー情報局(EIA)は12日公表した2月の短期エネルギー見通しで、2019年の米原油生産は前年比日量145万バレル増の1241万バレル、20年は79万バレル増の1320万バレルとなり、過去最高に達すると予想した。テキサス州とニューメキシコ州にまたがるパーミアン盆地やメキシコ湾で生産拡大が続いていることを受け、見通しを上方修正した。

*12日のシカゴトウモロコシは反発。378.25セント(+5.50)。新規輸出成約が好感された。

シカゴ大豆は反発。917.50セント(+12.50)。トランプ大統領が米中貿易協議で楽観的な見方を示したことが好感された。


*12日のNYダウは、米政府機関の閉鎖回避に向けた超党派合意などを好感し、5営業日ぶりに反発した。2万5425.76ドル(+372.65)。米議会与野党は前日、国境の壁建設予算をめぐって原則合意に達した。政府機関の再閉鎖回避へと前進したことが好感された。閉鎖回避にはトランプ大統領の予算案への署名が必要だが、トランプ氏は「再び政府機関が閉鎖することはないと思う」と発言した。また、米中貿易協議進展への期待も株価を押し上げた。米国のライトハイザー通商代表部(USTR)代表とムニューシン財務長官はこの日、米中閣僚級会合に出席するため北京入り。トランプ大統領は、3月1日に迫った交渉期限を延期する可能性にも触れ、協議進展への期待を表明したことから、ダウは一時400ドル余り上昇した。ただ、いずれの交渉も最終的な打開策にまで至っていない。


【12日の経済指標】
09:30   (豪) 12月 住宅ローン件数 [前月比]  -0.9%   
09:30   (豪) 1月 NAB企業景況感指数  2   
13:30   (日) 12月 第三次産業活動指数 [前月比]  -0.3% 


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2月12日(火)
【2月11日の海外相場および市況】
ny0211

*週明け11日のNY外国為替市場では、米長期金利の上昇を背景にドル買いが進み、ドル円は110円台前半に上昇した。110円33〜43銭。コンウェイ米大統領顧問は、トランプ大統領が習中国国家主席と近い将来に会談する可能性はなお存在していると述べ、米中通商問題解決への期待感が高まった。また、連休明けの中国株高や米長期金利の上昇なども支援要因となり、ドル円は欧州時間に一時110円47銭程度まで上昇した。ただ、この日は主要な米経済指標の発表もなく、小幅レンジ内での推移となった。米中両政府はこの日、北京で次官級貿易協議を開始したが、今のところ交渉が進展しているかどうかなどは不透明。

*週明け11日のNY金は、対ユーロでのドル高進行を背景に売りが先行し、反落した。1311.90ドル(-6.60)。外国為替市場ではユーロに対してドル高が進行し、ドル建て金は割高感から売られた。ドル指数は約8週間ぶりの高値を付けた。ただ、1300ドルの節目を割り込んだ後は、買い支えが入り下げ渋った。米国の政府代表団が北京を訪問し、米中の次官級貿易協議が11日から行われている。トランプ大統領が先週、期限の3月1日までに、中国の習近平国家主席と会談する予定はないと発言したことで、貿易協議が早期に決着するとの期待は打ち消された。ドル指数は約8週間ぶりの高値を付けた。

NY白金は反落。786.60ドル(-15.90)。


*週明け11日のNY原油は、米中貿易協議をめぐる先行き不透明感から反落した。52.41ドル(-0.31)。米中両政府はこの日、北京で次官級の貿易協議を開始。3月1日に交渉期限が迫る中、対立が続く中国の構造改革などの難題解決に向けた詰めの議論を本格化させた。しかし、14、15日に予定する閣僚級会合で事態打開を図れるかどうかは依然不透明で、エネルギー需要の先細り懸念から原油相場には下押し圧力がかかった。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが8日午後に公表した統計で、同日までの1週間の石油掘削リグ稼働数が前年同期を大幅に上回る水準だったことが明らかになったほか、イリノイ州ウッドリバー製油所(日量処理能力33万バレル)の火災で約12万バレルの原油精製作業が停止したとの報を受け、国内の原油在庫が一層だぶつくとの懸念も増大。さらに、外国為替市場でドル買い・ユーロ売りが加速し、ドル建て原油に割高感が強まったこともあり、一時51.23ドルまで下げ幅を拡大した。

*週明け11日のシカゴトウモロコシは4日続落。372.75セント(-1.50)。大豆相場の下落になびき、米国と世界の潤沢な在庫が嫌気された。

シカゴ大豆は反落。905.00セント(-9.50)。先週末にブラジル産地で降雨があったほか、大豆の生育に好ましい雨が今週観測されるとの見通しが嫌気された。

*週明け11日のNYダウは、米中貿易協議の行方が懸念されて4営業日続落した。2万5053.11ドル(-53.22)。米中両政府は11日、北京で次官級の貿易協議を開始。14、15日に予定する閣僚級会合に向け、中国による知的財産権侵害や技術移転強要など隔たりの大きい構造問題をめぐって詰めの協議を進める。トランプ大統領は7日、交渉期限である3月1日までに中国の習近平国家主席との会談を行う「予定はない」と表明している。一方、コンウェー大統領顧問は11日、「大統領は習主席とすぐに会いたがっている」と説明。市場では米中協議の進展に対する期待と不安が入り交じり、方向感の乏しい展開が続いた。また、米連邦政府の暫定予算が15日に再び期限切れを迎える中、メキシコ国境の壁予算をめぐる与野党協議が難航していることも、様子見姿勢を強める結果となった。政府閉鎖に再度突入すれば、3月に到来する債務上限引き上げ問題への対応でも混乱は必至で、米国債の債務不履行(デフォルト)懸念を意識せざるを得なくなると警戒された。


【11日の経済指標】
未定   (日) 休場
10:45   (中) 1月 Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI)
18:30   (英) 12月 月次国内総生産(GDP) [前月比]  0.2% 
18:30   (英) 10-12月期 四半期国内総生産(GDP、速報値) [前期比]  0.6%   
18:30   (英) 10-12月期 四半期国内総生産(GDP、速報値) [前年同期比]  1.5% 
18:30   (英) 12月 商品貿易収支  -120.23億ポンド   
18:30   (英) 12月 貿易収支  -29.04億ポンド   
18:30   (英) 12月 鉱工業生産指数 [前月比]  -0.4%  
18:30   (英) 12月 鉱工業生産指数 [前年同月比]  -1.5%   
18:30   (英) 12月 製造業生産指数 [前月比]  -0.3% 

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2月11日(月)
【2月8日の海外相場および市況】
ny0208

*週末8日のNY外国為替市場のドル円相場は、米中貿易協議の結果を見極めたいとの思惑から様子見が広がり、109円台後半で小動きとなった。109円70~80銭。主要な米経済指標の発表など新規材料に乏しく、世界景気の見通しや米中貿易協議の行方に注目が集まった。米国が中国製品への追加関税を見送る猶予期間として設定した交渉期限の3月1日が3週間後に迫っているが、目立った進展はないもようで、トランプ大統領は前日、この期限前に中国の習近平国家主席と会談する「予定はない」と言明。ただこの日は、来週初めから北京で次官級、続いて閣僚級の協議を開催するとの公式発表もあり、協議結果待ちとなった。


*週末8日のNY金は、安値拾いの買いなどが入り、6営業日ぶりに反発した。1318.50ドル(+4.30)。米中間の貿易協議に対する先行き不透明感や世界的な景気減速懸念などのリスク回避が継続し、NYダウが続落する半面、安全資産として金を買う動きが見られた。ただ、外国為替市場ではドル高・ユーロ安が進行し、ドル建て金に割高感が生じたことから、上値は限定的だった。トランプ大統領は7日、中国と貿易協議の期限である3月1日までに、習近平国家主席と会談する計画はないと明らかにした。

NY白金は5日ぶりに反発。802.50ドル(+5.20)。


*週末8日のNY原油は、新規材料難となる中、もみ合いに終始した。52.72ドル(+0.08)。この日は売買材料に欠け、相場は終日にわたって方向感なく推移した。前日の2%超安の反動から安値拾いの買いや持ち高調整目的の買いは入ったものの、世界的な景気減速懸念や米中通商協議の先行き不透明感などが原油の上値を抑えた。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが8日公表した統計によると、同日までの石油掘削リグ稼働数は前週比7基増の854基となったが、あまり材料視されなかった。


*週末8日のシカゴトウモロコシは3日続落。374.25セント(-2.25)。南米の天候改善に圧迫された。

シカゴ大豆は反発。914.50セント(+1.25)。ただ、南米での天候改善も上値を重くした。


*週末8日のNYダウは、米中貿易協議の妥結への期待が後退する中、3日続落した。2万5106.33ドル(-63.20)。トランプ大統領は7日、米中貿易協議の期限である3月1日までに中国の習近平国家主席と会談する「予定はない」と明言した。これまでは首脳間で最終合意を目指す意向を示していたことから、市場では交渉が難航しているとの見方が広がり、協議妥結への期待が後退し、株式などリスク資産を売る動きにつながった。


【11日の経済指標】
未定   (日) 休場
18:30   (英) 12月 月次国内総生産(GDP) [前月比]  0.2%  0.0% -0.4%
18:30   (英) 10-12月期 四半期国内総生産(GDP、速報値) [前期比]  0.6%  0.3% 0.2%
18:30   (英) 10-12月期 四半期国内総生産(GDP、速報値) [前年同期比]  1.5%  1.4% 1.3%
18:30   (英) 12月 商品貿易収支  -120.23億ポンド (-124.00億ポンド)  -120.00億ポンド -121.02億ポンド
18:30   (英) 12月 貿易収支  -29.04億ポンド (-36.15億ポンド)  -31.00億ポンド -32.29億ポンド
18:30   (英) 12月 鉱工業生産指数 [前月比]  -0.4% (-0.3%)  0.2% -0.5%
18:30   (英) 12月 鉱工業生産指数 [前年同月比]  -1.5%(-1.3%)  -0.4% -0.9%
18:30   (英) 12月 製造業生産指数 [前月比]  -0.3% (-0.1%)  0.2% -0.7%


第199回 『おしえて陳さん』 
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2月8日(金)
【2月7日の海外相場および市況】
ny0207

*7日のNY外国為替市場では、世界経済の減速懸念を背景にドル売り・円買いが優勢となり、109円台後半に下落した。109円78〜88銭。欧州連合(EU)欧州委員会は7日、2019年のユーロ圏の実質GDP(域内総生産)伸び率見通しを下方修正。さらにEU主要国ドイツの鉱工業生産指数が4カ月連続で前月比マイナスとなり、ユーロ安が進行する一方、安全通貨である円買いが進んだ。また、米中貿易協議をめぐり、交渉期限である3月1日までにトランプ米大統領と中国の習近平国家主席の首脳会談が開かれる可能性は「非常に低い」と報じられたこともリスク回避姿勢を強め、円買い圧力となった。

*7日のNY金は、欧米株安を受けて安全資産としての買いが入る一方、対ユーロでのドル高基調が重しとなり、ほぼ横ばいとなった。1314.20ドル(-0.20)。世界景気の減速懸念や米中通商協議の先行き不透明感が強まる中、欧米株式市場が全面安となり、リスク回避姿勢から下値は安全資産として買い支えられた。ただ、外国為替市場では対ユーロでドル高が進み、ドル建て金は割高感が生じ上値は重かった。

トランプ大統領は、貿易協議で合意するため交渉期限の3月1日までに、中国の習近平国家主席との会談を行う可能性は非常に低いとした。

NY白金は4日続落。797.30ドル(-16.50)。

*7日のNY原油は、エネルギー需要の減退懸念などを背景に売られ、反落した。52.64ドル(-1.37)。欧州連合(EU)欧州委員会はこの日、2019年と20年のユーロ圏実質GDP(域内総生産)伸び率見通しを昨年11月の前回予想からそれぞれ下方修正した。また、米中貿易協議の期限である3月1日までに、トランプ大統領と習近平中国国家主席が首脳会談を開く可能性は「非常に低い」ことが判明した。米中通商協議の行方に不透明感が広がる中、世界景気が減速するのではないかとの懸念が再燃し、エネルギー需要の低下が懸念された。さらに、ハリファ・ハフタル将軍率いるリビア国民軍(LNA)がリビア最大のシャララ油田を奪還したことから、同油田で操業が再開される可能性が高まっているとの報道も相場を下押しした。さらに、外国為替市場ではドル高・ユーロ安が進み、割高感も圧迫材料となった。


*7日のシカゴトウモロコシは続落。376.50セント(-3.50)。トランプ大統領と中国の習近平国家主席が、貿易協議の期限である3月1日までに首脳会談を開かない見通しとの報道を受け、中国による米国産農産物の輸入減をもたらしている貿易摩擦の解消期待が後退した。

シカゴ大豆は5日ぶりに反落。913.25セント(-8.50)。トランプ大統領と中国の習近平国家主席が、米中貿易協議の期限である3月1日までに首脳会談を開かない見通しとの報道を受け、中国による米国産大豆の輸入減をもたらしている貿易摩擦の解消期待が後退した。ブラジルとアルゼンチンの天候改善も相場下落の要因となった。


*7日のNYダウは、世界経済の先行きに対する懸念が再燃し、続落した。ドル安の2万5169.53ドル(-220.77)。欧州連合(EU)欧州委員会は、米中貿易摩擦や中国経済の減速などを背景に、ユーロ圏の2019年と20年の成長率見通しをそれぞれ引き下げた。これを受けて欧州株は軒並み下落。米中両政府が3月1日を交渉期限とする貿易協議で妥結を図るのは難しいとの観測が広がったことも株価を圧迫した。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は、協議について「かなり大きな隔たりがある」と発言。また、交渉期限までに米中首脳会談が開かれる可能性は低いと報じ、トランプ大統領も交渉期限までに中国の習近平国家主席と会談する「予定はない」と記者団に明らかにした。


【8日の経済指標】
未定   (中) 休場 
未定   (日) 1月 景気ウオッチャー調査-現状判断DI  48.0   
未定   (日) 1月 景気ウオッチャー調査-先行き判断DI  48.5   
08:30   (日) 12月 全世帯家計調査・消費支出 [前年同月比]  -0.6%  1.1% 
08:50   (日) 12月 国際収支・経常収支(季調前)  7572億円  4741億円 
08:50   (日) 12月 国際収支・経常収支(季調済)  1兆4387億円  1兆3070億円 
08:50   (日) 12月 国際収支・貿易収支  -5591億円  1259億円 
09:30   (豪) 豪準備銀行(中央銀行)、四半期金融政策報告
22:15   (加) 1月 住宅着工件数  21.34万件  20.55万件


第198回 『おしえて陳さん』 
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2月7日(木)
【2月6日の海外相場および市況】
ny0207

*6日のNY外国為替市場では、米長期金利の反転上昇を受けてドル買いが優勢となった。109円91銭〜110円01銭。オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)のロウ総裁が利下げの可能性を示唆したため、アジア時間では一時109円50銭まで下落していた。NY市場では、米10年債の入札結果が低調だったことから、米長期金利が反転上昇し、これを受けて、110円近辺に押し上げられた。

*6日のNY金は、ドル買い・ユーロ売りの進行に伴う割高感などが重しとなり、4営業日続落した。1314.40ドル(-4.80)。中国の春節(旧正月)に伴うアジア市場の休場を受け、閑散な商いが続いている。外国為替市場では米金利高を背景にドル高・ユーロ安が進行し、ドル建て金は割高感から売られやすかった。ただ、トランプ大統領が5日夜に行った一般教書演説で、メキシコとの国境に壁を築くという公約について改めて言及したことが、安全資産である金の需要を高め、幾分の支援材料になったようだ。

NY白金は3日続落。813.80ドル(-6.10)。


*6日のNY原油は、米エネルギー情報局(EIA)在庫週報の発表を受けて、米国内の供給過剰懸念が後退し、3営業日ぶりに反発した。54.01ドル(+0.35)。EIAが発表した1日までの1週間の米原油在庫は前週比130万バレル増と、増加幅は市場予想の220万バレルを下回った。また、ガソリン在庫は50万バレル増と、積み増し幅は予想160万バレルの3分の1以下にとどまった。ディスティレート(留出油)在庫は180万バレル減の予想に対して230万バレルの取り崩しだった。先週の大寒波の影響が表れた格好になった。米国内の需給不均衡に対する警戒感が後退し、相場は一時54.30ドルまで上昇した。ただ、外国為替市場でドル高・ユーロ安が進行したため、ドル建て原油は割高感から上値が抑えられた。トランプ大統領が一般教書演説で、中国に「不公正な貿易慣行」の是正を求めていく決意を改めて表明したが、米中間の通商交渉は困難との見方も多く、圧迫要因となった。

*6日のシカゴトウモロコシは4日ぶりに反落。380.0セント(-0.75)。8日に発表予定の米農務省の農産物需給報告などの主要な農産物リポートを控え、売りが出た。ブラジルがトウモロコシの大規模な第二期作の作付けを準備している中、南米の天候が改善しつつあることも圧迫した。

シカゴ大豆は4日続伸。921.75セント(+1.50)。中国が米国産大豆の購入を増やしたことが好感された。米農務省は6日、米国産大豆58万6000トンの中国などへの販売を確認した。同省は4日と5日にも計350万トン近い販売を確認している。


*6日のNYダウは、買い材料に乏しい中、利益確定売りが優勢となり、4営業日ぶりに反落した。2万5390.30ドル(-21.22)。前日まで3営業日続伸し、2万5000ドルの大台を回復していただけにこの日は利益確定の売りが出た。トランプ大統領は5日夜の一般教書演説で不法移民の流入阻止を訴え、メキシコ国境の壁建設の必要性を改めて強調。壁予算をめぐる与野党対立で政府機関が再び閉鎖に追い込まれるのはないかとの懸念も再燃した。また、通商摩擦をめぐる米中貿易協議の先行きに依然として不透明感もあり、買いが入りにくかった。


【7日の経済指標】
未定   (中) 休場
06:45   (NZ) 10-12月期 四半期失業率  3.9%  4.1% 
06:45   (NZ) 10-12月期 四半期就業者数増減 [前期比]  1.1%  0.3% 
06:45   (NZ) 10-12月期 四半期就業者数増減 [前年同期比]  2.8%  2.6% 
08:50   (日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)  -1026億円 
08:50   (日) 1月 外貨準備高  1兆2710億ドル   
14:00   (日) 12月 景気先行指数(CI)・速報値  99.1  
14:00   (日) 12月 景気一致指数(CI)・速報値  102.9   
16:00   (独) 12月 鉱工業生産 [前月比]  -1.9%  0.7% 
16:00   (独) 12月 鉱工業生産 [前年同月比]  -4.7%  -2.8% 
21:00   (英) イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表  0.75%  0.75% 
21:00   (英) 英中銀資産買取プログラム規模  4350億ポンド  4350億ポンド 
21:00   (英) 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨 
21:00   (英) 英中銀イングランド銀行、四半期ごとの物価報告(インフレリポート)
22:30   (米) 前週分 新規失業保険申請件数  25.3万件   
22:30   (米) 前週分 失業保険継続受給者数  178.2万人   
23:00   (墨) 1月 消費者物価指数(CPI) [前月比]  0.70%   
28:00   (墨) メキシコ中銀、政策金利  8.25%   
29:00   (米) 12月 消費者信用残高 [前月比]  221億ドル  150億ドル 


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2月6日(水)
【2月5日の海外相場および市況】
ny0205

*5日のNY外国為替市場のドル円相場は、トランプ大統領による一般教書演説を控えて様子見が強まり、110円近辺で小動きとなった。109円92銭〜110円02銭。ダラス連邦準備銀行のカプラン総裁は5日発表の論文で、これまでの利上げや経済・金融情勢を踏まえて「金融政策は重大な岐路にある」と指摘。米連邦準備制度理事会(FRB)は政策判断を「今後数カ月、忍耐強く待つ余裕がある」などと訴えた。米供給管理協会(ISM)が発表した1月の非製造業総合景況指数は56.7と、昨年7月以来の低水準となり、サービス業の減速が示された。特に新規受注の指数は大きく落ち込み、1年ぶりの低水準となった。一方で雇用指数は上昇し、需要の底堅さが示唆された。

*5日のNY金は、ほぼ横ばい。1319.20ドル(-0.10)。米欧株価が上昇し、安全資産とされる金には圧迫要因となった。ただ、トランプ大統領による就任後2回目となる一般教書演説が予定されているため、ポジションを一方向に傾けづらい展開となった。米連邦準備制度理事会(FRB)が先週半ばに公表した連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、利上げ休止の可能性を示唆したことが金利を生まない資産である金を支えているもよう。

NY白金は続落。819.90ドル(-2.90)。

*5日のNY原油は、世界的な景気先行き不安を背景としたエネルギー需要減退懸念に加え、米国内の原油・ガソリン在庫拡大が警戒されて続落した。53.66ドル(-0.90)。市場では米政府による対ベネズエラ制裁や石油輸出国機構(OPEC)主導の協調減産を背景に国際石油市場の需給バランスが均衡に向かうとの期待が浮上している。一方で、米中両国の貿易協議にこれまで目立った進展が見られない上、世界経済の減速見通しを背景としたエネルギー需要の減退が懸念されている。ドル指数が4日続伸となり、ドル建てで取引される原油が割高になったことも相場を圧迫した。

引け後に米石油協会(API)が発表した国内原油在庫は前週比250万バレル増と、市場予想を上回る積み上がりとなった。

*5日のシカゴトウモロコシは3日続伸。380.75セント(+1.50)。米農務省需給報告の発表を8日に控えて、トレーダーらはポジション調整を行った。

シカゴ大豆は3日続伸。920.25セント(+1.75)。米農務省は5日、2018〜19年度渡しで中国向けに、米国産大豆260万トンの成約があったと明らかにした。

*5日のNYダウは、良好な米企業決算を受けて3営業日続伸した。2万5411.52ドル(+172.15)。化粧品大手エスティローダーが発表した2018年10〜12月期決算は、中国でスキンケア製品の販売が大きく伸びたことから、1株当たり利益や売上高が市場予想を上回った。高級アパレル大手ラルフローレンの同期決算も予想を上回る良好な内容となったことが好感され、消費関連銘柄を中心に買いが膨らんだ。ハイテク株にも買いが入った。超音速旅客機の開発を手掛ける新興企業エアリオンとの提携や大型投資を発表したボーイングも買われ、1銘柄でダウを約89ドル押し上げた。


【6日の経済指標】
未定   (中) 休場 
未定   (英) 英中銀金融政策委員会(MPC)1日目
16:00   (独) 12月 製造業新規受注 [前月比]  -1.0%  0.2% 
16:00   (独) 12月 製造業新規受注 [前年同月比]  -4.3%  -6.8% 
21:00   (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比]  -3.0%   
22:30   (米) 10-12月期 四半期単位労働コスト・速報値 [前期比年率]  0.9%  1.6% 
22:30   (米) 10-12月期 四半期非農業部門労働生産性・速報値 [前期比]  2.3%  1.7%
22:30   (米) 11月 貿易収支  -555億ドル  -540億ドル 


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【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は、軟調なメキシコ株価、原油安を嫌気して下落した。格付け会社フィッチは29日、1060億ドル相当の債務を抱えるメキシコの国営石油会社ぺメックスの格下げを発表した。「BBB +」から「BBB-」に格下げした。これを受け、メキシコペソは押し下げられた。しかし、ロペスオブラドール大統領は30日、今回の格下げについて、汚職問題は既に解決されており、同社は過去30年で最も好調な状態にあると反論した。

同大統領はフィッチについて、過去にぺメックスが複数の問題を抱えていた際にポジティブな見通しを示したこともあるとして「偽善者」と非難。「これまで静かに傍観してきたのに、ぺメックスが回復途上に乗ったら、等級付けしようとしている」と攻撃した。 ぺメックスの債務総額は中南米諸国の国営石油会社の中では最も多く、ぺメックスの元幹部は格下げによって、ぺメックスへの向かい風が強まると述べている。2018年11月のメキシコ鉱業・金属工業の生産量は前年同月比2.6%減少した。

*今週のメキシコペソ円は、上値の重い展開になりそうだ。今週7日はメキシコ中銀会合が開催される。政策金利は据え置き(8.25%)が予想されている。昨年は11月、12月と2会合連続で利上げを行っていることに加え、直近のインフレ率が低下しているため、今回は様子見となりそうだ。先週1週間で最も下落した通貨はメキシコペソだった。米連邦準備制度理事会(FRB)が1月30日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、利上げに慎重な姿勢を示したことからドルは新興国通貨に対して下落したが、メキシコペソは、2018年の国内総生産(GDP)成長率が3年連続で縮小したことや、同国大手石油メーカーの格付けが引き下げられたことから、経済の先行きに懸念が強まった。

ただ、格付け会社フィッチは先に、メキシコ国営石油会社ペメックスを再び格下げするとしたが、メキシコのソブリン格付けが引き下げられるとは限らないとの見解を示した。ペメックスが抱える債務は約1060億ドルと、中南米の国営石油会社としては最大で、フィッチは、メキシコ政府が昨年ペメックスに課した税金がおよそ270億ドルに上った点を大きな懸念材料に挙げている。メキシコ政府はペメックスの原油生産量が減っているにもかかわらず、もっと納税額を増やすよう求めている点が問題とした。移民問題は依然として頭の痛い問題だ。米国防総省は3日、メキシコとの南西部国境に軍の部隊3750人を追加派遣し、国境管理当局を支援すると発表した。これにより税関や国境の防衛などに従事する部隊の総員は約4350人になる。軍の部隊は9月末まで、アリゾナやカリフォルニア、ニューメキシコ、テキサスで移動監視カメラを操作するほか、一部は最長240キロメートルに及ぶ鉄条網を設置するという。


【メキシコ経済指標】
6日水曜日
23:00 消費者信頼感前回105.6 予想103

7日木曜日
23:00 消費者物価指数前回4.83%  予想4.7%
28:00メキシコ中銀政策金利前回8.25%、予想8.25%


peso0204

*予想レンジ:5.65円~5.85円


情報提供:(株)みんかぶ
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【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は上昇した。トルコ中銀は30日に公表した四半期インフレ報告で2019年のインフレ見通しを引き下げると同時に、インフレ率が低下すると確信できるまで金融引き締めスタンスを維持すると表明、必要であれば追加の引き締めを行う方針を示した。トルコ中銀は19年のインフレ率予測を14.6%に0.6%ポイント引き下げた。

中銀のチェティンカヤ総裁は、インフレ率を1桁台まで引き下げ、3年後に目標の5%の収斂させると表明。「インフレの改善が確信できるまで引き締めスタンスを維持する。この点については、必要であれば、追加の引き締めを実施する」と述べた。これを受けて、リラは上昇した。トルコ中銀が引き締めスタンスを維持すると表明したのに対し、米連邦準備理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ局面終了の可能性を示唆したことを受けてリラの上昇が続いた。

*今週のトルコリラ円は、底堅く推移しそうだ。今週4日には1月消費者物価指数(CPI)が発表される。CPI上昇率は2018年10月に前年比+25.24%に達し、約15年ぶりの高い伸びとなった。11月が+21.62%、12月が+20.30%と2カ月連続で鈍化したものの、トルコ中央銀行のインフレ目標である+5%を引き続き大きく上回っている。CPIの鈍化を背景に、市場ではトルコ中銀の利下げ観測が浮上した。しかし、1月16日トルコ中銀会合時の声明や30日の中銀総裁会見で、「引き締め的な金融政策スタンスを維持」し、「必要なら、追加の引き締めを行う」と表明したことで、早期の利下げ観測は後退した。

1月CPIは前年比+20.18%が予想されており、上昇率は3カ月連続で鈍化する見込み。CPIが市場予想を大幅に下回れば、市場では利下げ観測が再び高まる可能性がある。トルコ中銀は昨年9月に政策金利を24%に6.25%ポイント引き上げた後は金利を据え置いている。エルドアン大統領は、敵対するシリアのアサド政権と「低いレベル」で接触していると語った。

米軍のシリア撤収決定に絡んで設置構想が浮上したシリア北部への安全地帯は、トルコが管理すべきと述べた。シリア内戦ではトルコが支援する反体制派が追い詰められており、トルコはアサド政権の後ろ盾のロシアやイランに接近して和平を探っている。国境の安定化はトルコリラの支援要因になろう。


【トルコ経済指標】
4日月曜日
16:00 1月消費者物価指数前年比 前回+20.30%、予想+20.30%
16:00 1月生産者物価指数前年比前回+33.64%、予想+32.15%


lira0204

*予想レンジ:19.50円~21.50円


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