テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

2020年04月

4月8日(水)
【4月7日の海外相場および市況】
ny0408

*7日のNY外国為替市場では、NYダウの下落を受けて円が買われ、108円台後半に下落した。108円72〜82銭。欧米の一部地域で新型コロナウイルスの感染拡大の勢いが鈍化したとの見方を背景に米株高・長期金利の上昇に連れてドルが買われたが、NY州の1日当たりの死者が過去最多を更新したと発表されたのを機に、状況は楽観できないとの警戒感が台頭。ダウが反落に転じるとドル円も下落した。安倍晋三首相が7日夕、緊急事態宣言を発したことへの市場の反応は鈍かった。
*7日のNY金は、新型コロナウイルスに対する市場の警戒感が幾分和らぐ中、上値の重い展開となり、4営業日ぶりに反落した。1683.70ドル(-10.20)。NYダウが、欧米で新型コロナの感染拡大ペースが鈍化するのではとの期待感を背景に上伸すると、市場のリスク回避姿勢はやや後退し、安全資産とされる金は売られた。米長期金利の上昇も、金利を生まない金にとっては圧迫材料となった。金相場は前日まで3営業日続伸し、一時1742.60ドルの高値を付けていたため、利益確定売りも出やすかったようだ。米国の幾つかの区域で(コロナウイルスの)数字がピークに達する中、コロナの世界的流行が終息するとの期待が出ているものの、リスクが払拭されることはないとの見方に加え、今後も景気刺激策が講じられて金利が低下するとの見方も引き続き金相場を支えている。ユーロ圏財務相らは5000億ユーロ相当の財政支援策で合意する公算が大きい。安倍首相は緊急事態宣言を発令し、経済への影響を和らげるために1兆ドル近い規模の刺激策を打ち出した。
NY白金は続伸。745.00ドル(+13.00)。
パラジウムは反発。2094.30ドル(+17.50)。

*7日のNY原油は、主要産油国による協調減産の実現に懐疑的な見方が強まり、続落した。23.63ドル(-2.45)。石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」が9日の会合で協調減産に合意するとの期待で、相場は海外時間帯からプラス圏で推移していた。一方OPECプラスは、減産合意の条件に米国が減産に参加することを挙げているとされる。米エネルギー省は7日、「日量200万バレルの減産を見込んでいるが、これは連邦政府の介入によるものではない」と表明し、OPEC主導の減産への不参加を示唆した。これを嫌気して相場はマイナス圏に沈み、急速に下げ幅を拡大した。同省は来年の産油量が日量平均1100万バレルとなり、昨年のピークに比べ約200万バレル減少すると見込んでいるという。米石油協会(API)が発表した前週の米原油在庫は1190万バレル増加し、市場予想(930万バレル増)を上回った。北海ブレント原油は、31.87ドル(-1.18)。
サウジアラビアやロシアなどの主要産油国は9日に会合を開いて協調減産を検討する計画。ただ、数カ国のエネルギー相は米国が自ら減産に加わった場合に限って減産に応じる考えを示しているという。石油輸出国機構(OPEC)関係者は、OPECと非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が最終的にどれだけの減産で合意するかは、米国やカナダ、ブラジルなどの自主的減産の規模によって決まるとの見方を明らかにした。
石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成するOPECプラスは9日に開く会合で、2020年4月の全体の生産量に対し日量430万バレル減の協調減産で合意に至る公算が大きくなった。割り当ては、サウジアラビアが日量220万バレル減、アラブ首長国連邦(UAE)が約100万バレル減、イラクが約50万バレル減、クウェートとロシアが30万バレル減の見込み。このところの170万バレル減産から大幅な減産だが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う需要減少量には見合わない。トランプ大統領はOPECプラスに対し日量1000万バレル以上の減産を求めたが、OPECプラスは「緩い減産」で合意する見通し。

*7日のシカゴトウモロコシは反発。331.50セント(+3.75)。8営業日ぶりに反発。前日まで7営業日続落し、3年半ぶりの安値を付けていた。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大が穀物の主要な消費者である畜産市場に及ぼす長期的な影響をめぐる懸念が重石。新型コロナの感染急拡大で世界的な供給が引き続き混乱しており、需要の減退が心配されている。トウモロコシを原料とするエタノールの生産者にとって利益が大幅に低下していることに加え、米国でトウモロコシの作付けが昨年に比べ増加するとの見通しも相場の上値を抑えた。
シカゴ大豆は、ほぼ横ばい。854.75セント(-0.75)。一時はトウモロコシ相場の上昇に追随したものの、エネルギー市場が落ち着いたことを受け値を消した。ブラジルの収穫見通しの減少が相場を幾分下支えした。南米では日照りが続いている。
*7日のNYダウは、前日に大幅に上昇した反動から利益確定売りに押され、小反落した。2万2653.86ドル(-26.13)。欧米で新型コロナウイルスの感染拡大ペースがやや鈍化したことを好感し一時930ドル超上昇したが反落に転じた。NY州では、前日までの鈍化していた死者数が急増し、過去最多となった。市場では、感染拡大が長期化するとの懸念が再び台頭し、楽観論が後退した。主要産油国間の協調減産の実現に懐疑的な見方が広がり、原油先物価格が下落に転じたことも、売り要因となった。

【8日の経済指標】
08:50 (日) 2月 国際収支・経常収支(季調前) 6123億円
08:50 (日) 2月 国際収支・経常収支(季調済) 1兆6268億円
08:50 (日) 2月 国際収支・貿易収支 -9851億円
08:50 (日) 2月 機械受注  [前年同月比] -0.3%
14:00 (日) 3月 景気ウオッチャー調査-現状判断DI 27.4
14:00 (日) 3月 景気ウオッチャー調査-先行き判断DI 24.6
20:00 (墨) 2月 鉱工業生産 [前月比] 0.3%
20:00 (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比]
27:00 (米) 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

*第244回
『おしえて陳さん』 
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4月7日(火)
【4月6日の海外相場および市況】
ny0407

*週明け6日のNY外国為替市場では、新型コロナウイルスの感染拡大が欧州の一部で1日の死者数が減少したことで、安全資産である円が売られた。109円18〜28銭。 感染拡大が深刻なスペインやイタリアで、感染者や死者の増加ペースが鈍化。米国で最も感染者が多いNY州でもここ2日間は死者の増加数がほぼ横ばいだった。一方、日本政府は7日に非常事態宣言をする方針。市場では、欧米で新型コロナ拡大が終息に向かうとの期待が高まり、円を売り、ドルやユーロを買う動きが広がった。円は対ユーロでも下落した。米株価上昇もドル買いを促した。

*週明け6日のNY金は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気減速懸念を背景に買われ、3営業日続伸した。1693.90ドル(+48.20)。ジョンズ・ホプキンス大学システム科学工学センター(CSSE)の集計によると、新型コロナによる世界全体の死者は6日時点で7万人を突破。感染者数は130万人に達した。経済活動の長期的な停滞で景気が大幅に落ち込むとの懸念が強まり安全資産である金が買われた。日本では安倍首相が6日、新型コロナの感染拡大を受け、総額108兆円規模の緊急経済対策を実施すると発表。7日には東京など7都府県を対象に緊急事態宣言を発令する方針。実施期間は同日から5月6日までの1カ月間。イエレン前米連邦準備制度理事会(FRB)議長は6日、新型コロナ感染拡大による景気悪化に関し、「現在の失業率は12〜13%で、さらに上昇している」と警告。また、ドイツのメルケル首相は「欧州連合(EU)は創設以来最大の課題に直面している」と危機感を示した。世界最大の金ETF(上場投資信託)、SPDRゴールド・トラストの金保有高は3日に0.7%増の978.99トンと、3年超ぶりの高水準となった。
NY白金は反発。732.0ドル(+13.90)。
パラジウムは続落。2076.8ドル(-29.20)。
*週明け6日のNY原油は、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」の緊急テレビ会合が延期となったことで減産合意への期待が後退し、3営業日ぶりに反落した。26.08ドル(-2.26)。先週、主要産油国のサウジアラビアは、原油価格の低迷を受け、OPECプラスの会合の開催を要請。対立していたロシアも応じ、6日にテレビ会議を開くと決めた。トランプ大統領が日量1000〜1500バレルの減産で合意する可能性があるとの見通しを示した。市場では、供給過剰の緩和期待が広がった。ただ週末、原油価格低下の原因をめぐり、サウジ、ロシアの対立が再燃。テレビ会議の開催が9日に延期されると、減産合意への期待が後退すると売りが優勢となった。
*週明け6日のシカゴトウモロコシは続落。327.75セント(-3.00)。感染ペースの勢いに歯止めがかからない新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)の中で、エタノール需要が急落したことを受け、約定新安値を更新した。
シカゴ大豆は反発。855.50セント(+1.25)。南米での干ばつで、ブラジルの収穫が減少するとの見方を手掛かりに買いが先行した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)は、世界的な供給を混乱に陥らせ、需要減につながるとの懸念をかき立てており、相場に下押し圧力をかけ続けている。ブラジルの農業調査会社アグルーラルは、同国南部の干ばつを理由に、2019年〜20年大豆収穫高を下方修正した。
*週明け6日のNYダウは、一部の国で新型コロナウイルスの感染ペースが鈍化したことを好感し、急反発した。2万2679.99ドル(+1627.46)。週末から週初にかけ、イタリアやスペインなどで新型コロナによる死者・感染者の増加ペースが鈍化。米国で最多の感染者が出ているNY州でも、5日発表した新たな死者数が初めて前日を下回った。同州では5、6日の2日間で死者数は「実質横ばい」となった。投資家の警戒感が和らぎ、株価は終日大幅高で推移した。また、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国が、米国の減産を条件に減産に合意する見通しだと報じられ、買いが加速した。投資家の不安心理を示す「VIX指数(恐怖指数)」が45.24と、2週間ぶりの低水準まで落ち着いたことも好感された。

【7日の経済指標】
08:30 (日) 2月 全世帯家計調査・消費支出 [前年同月比] -3.9%
08:30 (日) 2月 毎月勤労統計調査-現金給与総額 [前年同月比] 1.5%
10:30 (豪) 2月 貿易収支 52.10億豪ドル
13:30 (豪) 豪準備銀行(中央銀行)政策金利発表 0.25%
14:00 (日) 2月 景気先行指数(CI)・速報値 90.5
14:00 (日) 2月 景気一致指数(CI)・速報値 95.2
15:00 (独) 2月 鉱工業生産  [前年同月比] -1.3%
20:00 (墨) 3月 消費者物価指数(CPI) [前月比] 0.42%
28:00 (米) 2月 消費者信用残高 [前月比] 120.2億ドル

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4月6日(月)
【4月3日の海外相場および市況】
ny0404

*週末3日のNY外国為替市場は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けたドル需要の高まりや原油価格の上昇などを背景に、108円台半ばに反発した。108円44~54銭。新型コロナの感染拡大が続く中、海外市場で安全資産としてのドル買いの流れが続いた。主要産油国による減産合意への期待から、原油相場が大幅続伸したこともドル買いを誘った。3月米雇用統計は、非農業部門就業者数は前月から70万1000人減少し、失業率は大幅に悪化した。ただ、今回の統計の調査期間は外出規制が実施される前で、新型コロナの影響を完全に反映しておらず、市場ではあまり材料視されなかった。

*週末3日のNY金は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う米雇用統計の大幅悪化で買いが膨らみ、続伸した。1645.70ドル(+8.00)。3月米雇用統計によると、景気動向を示す非農業部門就業者数は季節調整済みで前月比70万1000人減少。リーマン・ショック後の2010年9月以来9年半ぶりにマイナスに転じた。失業率も4.4%(前月3.5%)と大幅悪化し、17年8月(4.4%)以来2年7カ月ぶりの水準に上昇した。これを受け、安全資産される金は急伸した。ただ、外国為替市場ではドルが上昇し、ドル建て金に割高感が強まり、上値を抑えた。
NY白金は反落。718.1ドル(-11.90)。
パラジウムは続落。2106.0ドル(-15.70)。
*週末3日のNY原油は、主要産油国による減産合意への期待が続く中、大幅続伸した。28.34ドル(+3.02)。前日、トランプ大統領がツイッターで、サウジアラビアとロシアの減産合意に期待を表明したことを受けて急反発。過剰供給が解消されるとの見方が強まった。
この日も減産合意への期待が継続。サウジとロシアを軸に、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」が週明け6日にテレビ会議で緊急会合を開くと伝わり、一時12%超上昇した。また、ロイター通信によると、ロシアのプーチン大統領は3日、政府当局者や石油業界関係者らとのテレビ会議で、米国やOPEC加盟国と共に産油量を大幅に削減する用意があると発言。各国が協調すれば世界の産油量の1割に当たる日量1000万バレルの削減が可能だと述べたことも支援材料となった。一方、市場では、新型コロナウイルスの大流行で原油需要が日量3500万バレル減少したとの声もある。1000万バレル程度の減産では不十分との見方が相場の上げ幅を抑えた。
北海ブレント原油は、34.11ドル(+4.17)。週間では36.8%高と、過去最大の上昇率を記録した。
*週末3日のシカゴトウモロコシは6日続落。330.75セント(-2.75)。新型コロナウイルスの感染拡大を背景にエタノール生産者と畜産業者が生産縮小に動く中、今後徐々に減少する需要に懸念が高まり、3年半ぶりの安値に沈んだ。トウモロコシはエタノールや家畜用飼料の原料となるだけに、エタノール生産者らは主要な消費者と位置付けられている。原油価格がさえない中、エタノール生産者が生産量を絞ったり停止したりしたため、トウモロコシ需要の減少が価格を下押しした。さらに、牛や豚の出荷価格の下落が、飼料需要そのものを減らしかねない、頭数の削減という懸念を強めた。
シカゴ大豆は続落。854.25セント(-4.50)。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)が世界的な供給を破壊し、需要の減退に対する懸念が高まったことを受け、2週間ぶりの安値に沈んだ。ブラジルの生産と2019~20年度渡しの輸出量は、リオグランデドスル州での猛烈な暑さの気温と干ばつによりこれまでの予想よりも約400万トン下回る形となりそうだ。
*週末3日のNYダウは、3月米雇用統計の大幅悪化を嫌気し、反落した。2万1052.53ドル(-360.91)。下げ幅は一時550ドルに達した。3月米雇用統計は、新型コロナウイルスの感染拡大で雇用削減が広がる中、非農業部門就業者数が前月比70万1000人減となった。マイナスは9年半ぶりで、市場予想の10万人減を大きく下回った。失業率も4.4%と、2年7カ月ぶりの水準に上昇。米国が深刻なリセッション(景気後退)に陥っているとの見方を裏付けた。一方、雇用統計の調査期間は3月中旬までで、行動自粛要請が本格化した月後半の数字
は反映されていない。3月米ISM非製造業景況指数が3年7カ月ぶりの低水準に落ち込んだこともマイナス材料になった。

【6日の経済指標】
(中) 休場
15:00 (独) (独) 2月 製造業新規受注 [前年同月比] -1.4%
17:30 (英) 3月 建設業購買担当者景気指数(PMI) 52.6

*第244回
『おしえて陳さん』 
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4月3日(金)
【4月2日の海外相場および市況】
ny0402

*2日のNY外国為替市場では、原油相場の急伸などを手掛かりにドルを買って円を売る動きが優勢となり、ドル円は107円台後半に上昇した。107円86〜96銭。最新週の新規失業保険申請は664万8000件と、前週に続き過去最多を更新した。市場予想の350万件を大幅に上回り、新型コロナウイルス感染拡大に伴う雇用悪化の深刻さが浮き彫りになった。これを受けて一時107円02銭付近まで下落した。その後、トランプ米大統領がツイッターに「サウジアラビアとロシアは、日量約1000万バレルの原油生産を減らすと予測、期待している」と投稿。主要産油国による減産期待から原油相場が急反発した。原油高を背景にNYダウも上昇したため、リスク回避姿勢が後退し、ドル買い・円売りが進行した。
*2日のNY金は、米雇用関連指標の悪化などを背景に買いが先行し、反発した。1637.70ドル(+46.30)。3月28日までの1週間の新規失業保険申請は、季節調整済みで664万8000件(市場予想350万件)と、前週比334万1000件増加。前週(330万7000件)に続き、過去最多を更新した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)が米雇用環境の悪化につながっている形で、景気減速懸念が一段と強まった。このため、安全資産とされる金は買いが強まった。
NY白金は反発。730.0ドル(+12.20)。
パラジウムは続落。2121.70ドル(-19.10)。
*2日のNY原油は、主要産油国による減産期待から急反発した。25.32ドル(+5.01)。1日の上昇率としては過去最大となった。サウジアラビアの実権を握るムハンマド皇太子は2日、トランプ大統領と電話会談した。トランプ大統領は会談後にツイッターで「サウジとロシアは、日量約1000万バレルを削減すると私は予測、期待している。削減は1500万バレルになるかもしれない」と表明。主要産油国による減産合意の可能性が高まり、過剰供給が解消されるとの見方が強まった。サウジ国営通信によると、同国は石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」の緊急会合の開催を呼び掛けた。サウジは4月1日から最大限の増産となる日量1230万バレルを生産する方針。ロシアも大幅増産の構えを示し、市場に供給過剰懸念が強まっていたが、一転して相場の安定に期待感が広がった。原油相場が低迷する中、産油量の削減を協議する方針。トランプ大統領が前日、原油相場の急落で打撃を受けている米石油各社のトップと3日に会い、経営支援策を協議すると明らかにしたことも支援材料となった。ただ、ロシアとサウジが大幅減産で実際に合意する可能性について疑問が浮上したことから、相場は上げ幅を縮小した。石油輸出国機構(OPEC)非加盟国のロシアと、場合によっては米国やカナダが協調減産に加わらない限り、サウジが減産する可能性は小さいとの認識を示した。北海ブレント原油は、29.94ドル(+5.20)。
*ロシアのノバク・エネルギー相は2日、石油市場の供給過剰を踏まえ、同国としては増産する計画はないとの見解を示した。また、石油市場についてサウジと協議していないが、その可能性は除外出来ないと語った。

*2日のシカゴトウモロコシは5日続落。333.50セント(-1.25)。序盤は原油価格急伸が相場を支援したが、その後は新型コロナウイルスの世界的流行を背景とした穀物需要への根強い懸念に圧迫された。トランプ大統領が、主要産油国のロシアとサウジアラビアとの間の減産合意を仲介したと表明したことを受けて原油価格が上昇、トウモロコシも連れ高となった。これまでの原油価格急落はエタノール業界に打撃を与えていた。米国産トウモロコシの3分の1超を消費するエタノール・プラントは、エネルギー価格安を背景に生産を縮小または停止している。新型コロナ危機で米国の失業者が増加し、世界経済が景気後退に陥る中、穀物トレーダーの間では需要減退懸念が根強い。
シカゴ大豆は続落。858.75セント(-4.00)。トランプ大統領が、主要産油国のロシアとサウジアラビアとの間に立って、原油を減産して価格急落に歯止めをかける合意をまとめたと表明したことを受けて、原油価格が上昇。これを追い風に大豆も取引時間中の高値に上伸した。しかし、大豆ミールの値下がりが弱材料となってマイナス圏に沈んだ。
*2日のNYダウは、原油相場の急伸を好感してエネルギー株を中心に買いが入り、3日ぶりに反発した。2万1413.44ドル(+469.93)。トランプ大統領のツイッター投稿をきっかけに、主要産油国サウジアラビアとロシアが減産で合意するとの期待が高まり、原油相場が急伸した。NY原油は一時、前日比で約35%上昇した。トランプ大統領は、サウジのムハンマド皇太子と電話会談したと投稿。サウジとロシアによる減産規模が「1500万バレルになるかもしれない」との期待を示した。一方ダウは、米新規失業保険申請の急増を嫌気し、一時マイナス圏に沈んだ。3月28日までの週間新規失業保険申請は664万8000件と、前週に続き過去最多を更新。市場予想の350万件を大幅に上回り、新型コロナウイルス感染拡大に伴う雇用環境の急速な悪化が示された。

【3日の経済指標】
09:30 (豪) 2月 小売売上高 [前月比] -0.3% 0.4%
10:45 (中) 3月 Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI) 26.5 39.5
16:00 (トルコ) 3月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比] 12.37% 11.85%
16:55 (独) 3月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 34.5 34.3
17:00 (欧) 3月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 28.4 28.2
17:30 (英) 3月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 35.7 34.8
18:00 (欧) 2月 小売売上高  [前年同月比] 1.7% 1.6%
21:30 (米) 3月 非農業部門雇用者数変化 [前月比] 27.3万人 -10.0万人
21:30 (米) 3月 失業率 3.5% 3.8%
21:30 (米) 3月 平均時給 [前年同月比] 3.0% 3.0%
22:45 (米) 3月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 39.1 38.5
22:45 (米) 3月 総合購買担当者景気指数(PMI、改定値) 40.5
23:00 (米) 3月 ISM非製造業景況指数(総合) 57.3 44.7

*第243回
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4月2日(木)
【4月1日の海外相場および市況】
ny0401

*1日のNY外国為替市場では、NYダウの急落を受けて円が買われ、ドル円は107円台前半に下落した。一時107円を割り込んだ。107円10〜20銭。NYダウの大幅続落や米長期金利の低下、経済指標の悪化が円買いを後押しした。106円90銭台まで買われた後は、107円10銭付近を挟んで小動きとなった。3月ADP雇用報告では、3月の非農業部門就業者数が2017年9月以来初めて、前月比でマイナスに転じた。ただ、新型コロナウイルス感染防止のための行動自粛要請が本格化する月半ば以降の数字は未反映。また、3月米ISM製造業景況指数は、好不況の節目となる50を割り込んだ。全体では市場予想を上回ったが、新規受注が11年ぶりの低水準に落ち込んだ。
*1日のNY金は、他の貴金属相場の軟調地合いを嫌気し、下落した。1591.40ドル(-5.20)。3月米ISM製造業景況指数は49.1(前月50.1)と、景気拡大と縮小の節目とされる50を3カ月ぶりに下回った。3月のADP全米雇用報告も、非農業部門の民間就業者数が前月比2万7000人減と、2017年9月以来2年半ぶりに就業者数がマイナスとなった。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)が深刻化する中、低調な内容の米経済指標を受けて景気減速懸念が高まり、安全資産とされる金に「質への逃避買い」が入った。ただ、引けにかけては他の貴金属相場に追随する形で軟調に推移した。
NY白金は反落。717.8ドル(-12.10)。
パラジウムは大幅安。2140.8ドル(-164.00)。
*1日のNY原油は、米原油在庫の急増が重しとなり、小反落した。23.74ドル(-0.77)。米エネルギー情報局(EIA)がこの日発表した3月27日までの週の在庫統計では、原油在庫が前週比1380万バレル増加した。増加幅は2016年10月以来の大きさで、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う需要急減が浮き彫りになった。ガソリン需要も日量220万バレル減の670万バレルになり、過去最大の減少幅を記録した。これが嫌気され、一時19.90ドルまで売られた。午後、トランプ大統領が米エネルギー大手首脳と3日に会談し、業界支援策を協議すると報じられると、21.11ドルまで上昇。その後は急速に値を下げ、マイナス圏に沈んだ。新型コロナの感染拡大による需要減に加え、サウジアラビアとロシアが先月、協調減産で合意できなかったことによる増産を背景に相場は下落している。ブレント先物は今年1〜3月期に66%急落し、四半期としては過去最大の下落率になった。サウジの原油生産は直近数カ月で日量1200万バレル超増加したという。北海ブレント原油は、24.74ドル(-1.61)。
*1日のシカゴトウモロコシは4日続落。334.75セント(-6.00)。新型コロナウイルス感染拡大への懸念が幅広い市場に打撃を与えた。また、米エネルギー情報局(EIA)の統計で、エタノールの生産量が急減したことも響いた。EIAによると、先週のエタノール生産量は日量84万バレルと、日量16万5000バレル減となった。米国産トウモロコシの3分の1以上を消費するエタノール業者が、エネルギー価格安の中、生産を鈍化もしくは停止させた。
シカゴ大豆は大幅反落。862.75セント(-23.25)。新型コロナウイルス感染拡大対策としての制限措置が長引くと懸念され、下落率は3月16日以来の大きさとなった。
*1日のNYダウは、新型コロナウイルスによる死者数が急増するとの見通しを受けて懸念が強まり、大幅続落した。2万0943.51ドル(-973.65)。下げ幅は一時1100ドルを超えた。米ジョンズ・ホプキンス大学の集計では、米国の新型コロナ感染者数は20万人を突破し、急速に増え続けている。米政府当局者は前日夜、米国の死者数が10万〜20万人に達する可能性を指摘。トランプ米大統領は「地獄の2週間になるかもしれない」と危機感を示した。市場では、想定以上に感染が広がり、景気悪化がより深刻になるとの懸念が台頭。リスク回避姿勢が強まり、下げが加速した。3月米ISM製造業景況指数では、新型コロナの影響で、3カ月ぶりに景気拡大と縮小の節目となる50を下回った。特に新規受注が11年ぶりの低水準に落ち込み、景況指数の数字以上に経済は悪化しているとの見方が広まったことも、株価下落に拍車を掛けた。

【2日の経済指標】
18:00 (欧) 2月 卸売物価指数(PPI)  [前年同月比] -0.5% -0.8%
20:30 (米) 3月 チャレンジャー人員削減数 [前年比] -26.3%
21:30 (米) 2月 貿易収支 -453億ドル -397億ドル
21:30 (米) 前週分 新規失業保険申請件数 328.3万件 275.0万件
23:00 (米) 2月 製造業新規受注 [前月比] -0.5% 0.2%
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4月1日(水)
【3月31日の海外相場および市況】
ny0331

*31日のNY外国為替市場では、新型コロナウイルスの感染者数の急増を背景に、リスク回避の円買いが優勢となり円高・ドル安が進んだ。107円51〜61銭。期末を迎えた日本の輸入企業によるドル需要増加や、中国の製造業購買担当者景況指数(PMI)が改善し、過度なリスク回避姿勢がやや後退したのを受け、円売り・ドル買いが進んだ。 ただ、米国では、新型コロナの感染者数が急増しており、18万人を突破。死者数は中国を上回った。感染封じ込めのための経済活動縮小の長期化も懸念されており、安全通貨とされる円を買い戻す動きが強まった。米連邦準備制度理事会(FRB)が外国中央銀行へのドル資金供給制度創設したことで、ドル需給の緩みが意識され、ドル売りを誘った。
*31日のNY金は、中国の景況感の大幅改善を背景に投資家のリスク回避姿勢が後退し、続落した。1596.60ドル(-46.60)。31日発表された3月中国製造業購買担当者景況指数(PMI)は前月比16.3ポイント上昇の52.0。新型コロナウイルスの感染拡大で過去最低となった2月(35.7)から大幅に回復し、景気の拡大・縮小を判断する節目の50を3カ月ぶりに上回った。また、外国為替市場では、主要通貨に対するドル高が進行し、ドル建て金の圧迫要因となった。さらに、ロシア中央銀行が4月1日から金の購入を中止すると報じられたことも地合いを弱めた。ただ、世界的な新型コロナの感染拡大には歯止めが掛かっていないため、経済活動の長期的な停滞に伴う景気悪化懸念を背景に、安全資産である金への需要は底堅く、下値を支えた。
四半期ベースで見ると、新型コロナウイルスによる経済的な損害に対する懸念を背景として、6四半期連続の上昇となった。1月に米、イラン間の緊張が高まったことに加え、その後の新型ウイルスのパンデミック(世界的流行)を背景に、金価格は4.6%高となった。仮に世界最大の経済大国である米国経済が底割れすれば、世界的な景気後退に対する懸念が強まる結果、金買いはさらに強まりそうだ。
*ロシア中央銀行は30日、金の購入を4月1日から停止すると発表した。同国はこの5年間、400億ドル(約4兆3400億円)余りを投じ、金保有を積み上げてきた。ロシア中銀は購入停止の理由に言及していないが、アナリストらによると、ロシアは既に大量の金を保有し、さらに買い増す必要はない可能性が高い。また、金相場が7年ぶりの高値付近にあり、安全資産として世界の投資家からの需要が高まる状況にあって、ロシア勢が売却を目指している可能性もある。金はロシア外貨準備の約20%を占め、これは過去の水準や他国中銀と比較すると高い。ロシア中銀は発表文で、金購入に関する今後の判断は金融市場の状況次第だと説明した。
*BNPパリバは2020年の金の平均価格について、従来予想を90ドル上回る1オンス=1610ドルとの見通しを示した。21年は1500ドルと予想した。各国政府・中央銀行による前例のない景気刺激策を受けて経済状況が安定し、経済見通しが改善し始めるまでは、金価格は高水準で推移するとの見方を示した。

*NY白金は反発。729.9ドル(+6.10)。
パラジウムは続伸。2304.80ドル(+107.20)。

*31日のNY原油は、原油情勢をめぐる米ロ首脳の電話会談を受け、産油国間の対立緩和への期待が広がり、反発した。20.48ドル(+0.39)。一時21.89ドルまで上昇した。ただ、型コロナウイルスの感染拡大を背景にした需要減への懸念は根強く、上値は重かった。トランプ大統領とロシアのプーチン大統領は30日に電話会談し、相場安定に向けた閣僚級会合の開催で合意した。市場では、こうした動きを好感して上昇した。ただ、需要減退懸念が根強いのに加え、米ロ協議の行方も不透明感が強く、上げ幅を縮めた。3月初旬、主要産油国間の協議が決裂。31日で協調減産体制が終了する。サウジアラビアとロシアなどが増産方針を示しており、原油価格低迷に拍車をかけている。
新型コロナの感染拡大を受けた移動制限措置で世界の燃料需要が大幅に減少。主要な商社や銀行は4月の需要が20〜30%減になると予想し、弱い消費が数カ月間続くとみている。米ロ首脳の取り組みが実るかは、依然不透明な情勢。サウジと石油輸出国機構(OPEC)の他の加盟国は31日、価格急落を話し合う4月の緊急会合の開催で合意できなかった。サウジとロシアとの対立は続いており、サウジは国内の消費減を受けて5月から石油輸出を日量1060万バレルに拡大する計画。北海ブレント原油は、22.74ドル(-0.02)。

*31日のシカゴトウモロコシは3日続落。340.75セント。(-0.50)。米農務省が今春の米作付面積を市場予想よりも広く見積もったことが弱材料だった。収穫全体の3分の1を消費するエタノール部門の需要懸念が広がる中、米農務省は作付面積を広く予想した。新型コロナウイルスの感染拡大でエネルギー価格が低迷しており、数多くのエタノール製造所が生産を減速させたり、見合わせたりしている。米農務省は作付面積を9699万エーカーと予測。平均予想(9432万8000エーカー)を上回った。
シカゴ大豆は上昇。886.00セント(+3.75)。米農務省が今春の作付面積を市場予想よりも低く見積もったことが強材料だった。米農務省は作付面積を8351万エーカーと予測。アナリストの平均予想(8486万5000エーカー)を下回った。
*31日のNYダウは、新型コロナウイルスの感染拡大による景気悪化を懸念した売りに押され、反落した。2万1917.16ドル(-410.32)。1〜3月期では6621.28ドル(23.2%)安となり、四半期ベースで1987年以来の下落率となった。3月米消費者景気信頼感指数(1985年=100)は120.0と、前月の132.6(改定値)から急低下した。市場予想の110.0は上回ったものの、2017年7月以来、2年8カ月ぶりの低水準となった。市場では新型コロナが景気を下押しするとの懸念が広がる中、幅広い銘柄に売りが出た。一方、3月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)が過去最低まで悪化した2月からV字回復したほか、トランプ米大統領が新型コロナ問題を受けた経済対策「第4弾」として2兆ドル(約216兆円)規模のインフラ整備に意欲を示したことが支援材料となり、ダウの下げ幅は抑えられた。
【1日の経済指標】
08:50 (日) 1-3月期 日銀短観・四半期大企業製造業業況判断 0 -10
08:50 (日) 1-3月期 日銀短観・四半期大企業製造業先行き 0 -15
08:50 (日) 1-3月期 日銀短観・四半期大企業非製造業業況判断 20 3
08:50 (日) 1-3月期 日銀短観・四半期大企業非製造業先行き 18 -1
08:50 (日) 1-3月期 日銀短観・四半期大企業全産業設備投資 [前年度比] 6.8% 2.5%
09:30 (豪) 2月 住宅建設許可件数 [前年同月比] -11.3%
09:30 (豪) 豪準備銀行(中央銀行)金融政策会合議事要旨公表
10:45 (中) 3月 Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI) 40.3 45.0
15:00 (独) 2月 小売売上高指数 [前年同月比] 2.1% 1.5%
16:00 (トルコ) 3月 製造業購買担当者景気指数(PMI) 52.4
16:55 (独) 3月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 45.7 45.5
17:00 (欧) 3月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 44.8 44.6
17:30 (英) 3月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 48.0 47.0
18:00 (欧) 2月 失業率 7.4% 7.4%
20:00 (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比] -29.4%
21:15 (米) 3月 ADP雇用統計 [前月比] 18.3万人 -15.0万人
22:45 (米) 3月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 49.2 48.0
23:00 (米) 2月 建設支出 [前月比] 1.8% 0.5%
23:00 (米) 3月 ISM製造業景況指数 50.1 45.0

第243回
『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/

*ストックボイス「FXフォーカス」出演
https://www.stockvoice.jp/vod_playlists/PL84385BD60AE8CDE1

*マーケットスクランブル出演
https://www.mkt-s.com/past_video/

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