テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

2021年05月

【金ETF(スパイダー・ゴールド)2021年5月28日】
 *5月28日時点1043.21トン

*週間増減率+0.03%

*年初来(1187.95トン)からの増加率-12.2%。

*前年同時期比-6.8%。

*2021年最大1187.95トン(1月4日)。

*2020年最大1278.82トン(9月18日)。

*過去最大保有量1353.35トン(2012年12月10日)


etf0531

【5月28日海外市況】
ny0531

*週末28日のNY外国為替市場では、米国のインフレ加速を示す統計の発表を受けてドル買いが活発化し、一時約2カ月ぶりに110円台に上昇した。ただその後は、月末の持ち高調整などで軟化した。109円85~95銭。4月米PCE物価指数は前年同月比3.6%上昇した。伸び率は、2008年9月(3.7%)以来、約12年半ぶりの高水準。同コア指数は前年同月比3.1%上昇し、1992年7月(3.1%上昇)以来約29年ぶりの高い伸び率となった。インフレ懸念が広がり、米長期金利は上昇し、ドル円も上値を試す動きとなったが、インフレ圧力の高まりは想定通りで、米連邦準備制度理事会(FRB)も「一時的な」物価の上振れを容認する姿勢を繰り返し強調しているため、売り買いが一巡した後は、米メモリアルデー(戦没者追悼の日=31日)の3連休と月末要因に絡んで利益確定売りに軟化した。

*週末28日のNYダウは、景気回復期待に支えられ3日続伸した。3万4529.45ドル(+64.81)。4月米個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比3.6%上昇した。伸び率は、2008年9月(3.7%)以来、約12年半ぶりの高水準となった。前月比では0.6%上昇。新型コロナウイルスのワクチン普及により、経済活動の正常化が進展。需要が拡大し、物価を押し上げた。ただ、市場は想定内と受け止め、主要株価指数は終日プラス圏で推移した。メモリアルデー(戦没者追悼の日)の連休前で取引参加者が減り、やや動意に乏しい展開となった。バイデン米大統領は戦後最大規模となる6兆ドル超の予算教書を議会に提出。ただ、政権が企業と富裕層への増税を目指していることに加え、野党共和党の反対がある中で実現は不透明なため、株価への影響は限られた。


*週末28日のNY金は、ドル売り戻しを受けて買いが優勢となり、反発した。1905.30ドル(+6.80)。4週続伸となった。4月米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比3.6%上昇し、伸び率は約12年半ぶりの大きさとなった。発表直後に金は売り買いが交錯したが、インフレ上昇は一時的との見方などから米長期金利が低下すると、それまでのドル買いが反転。ドル安の動きを受けて金が買われ、1900ドル台を再び回復した。バイデン大統領はこの日、就任後初めての予算教書発表。大規模なインフラ投資などで景気回復が加速すれば、インフレ懸念が強まり、金相場の上昇要因になるとの見方も相場を支えた。

金ETFは、1043.21トン(-0.87)。

NY白金は反発。1182.40ドル(+3.30)。
パラジウムも高い。2830.10ドル(+19.60)。


*週末28日のNY原油は、3連休を前に利食い売りが台頭し、6営業日ぶりに反落した。66.32ドル(-0.53)。ただ、週間では4.31%上昇した。欧米を中心に新型コロナウイルスワクチンの普及が進む中、アナリストらは7~9月期の世界の石油需要は日量1億バレルに迫ると試算。メモリアルデー(戦没者追悼の日)に伴う3連休が始まる米国では、経済正常化が進展し、ガソリン価格が7年ぶりの高値に達しているという。この日は海外株高などを眺め、相場は未明からジリ高で推移し、一時67.52ドルの高値を付けた。ただ、買い一巡後は、前日に2年7カ月ぶりの高値を回復していたこともあり、利益確定の動きが台頭した。

*週末28日のシカゴトウモロコシは反落。656.75セント(-7.75)。中国では今月から始まる冬小麦の収穫シーズンを前に、一部の畜産業者が家畜の飼料を同国産小麦に切り替える準備を進めている。これにより中国の目先のトウモロコシ輸入が冷え込む可能性がある。今シーズンのブラジルのトウモロコシ生産量は、乾燥の影響で約11%減の9520万トンとなる見通し。ブラジルは91年ぶりの乾燥に見舞われている。

シカゴ大豆は反落。1530.50セント(-6.50)。ブエノスアイレス穀物取引所によると、今シーズンのアルゼンチンの大豆収穫高は4350万トンになる見通し。従来予想は4300万トンだった。

【31日】
未定   (英、米) 休場 
08:50   (日) 4月 鉱工業生産・速報値 [前年同月比]  3.4%
10:00   (中) 5月 製造業購買担当者景気指数(PMI)  51.1  
15:00   (南ア) 4月 マネーサプライM3 [前年同月比]  3.62%    
17:00   (欧) 4月 マネーサプライM3 [前年同月比]  10.1%  
21:00   (南ア) 4月 貿易収支  528億ランド  
21:00   (独) 5月 消費者物価指数(CPI、速報値) [前年同月比]  2.0%  


*ストックボイス「FXフォーカス」出演

https://www.stockvoice.jp/vod_playlists/PL84385BD60AE8CDE1

【5月27日海外市況】
ny0528

*27日のNY外国為替市場では、堅調な米雇用関連統計を受けて円売り・ドル買いが優勢となり、ドル円は109円台後半に上昇した。109円78~88銭。米週間新規失業保険申請件数は40万6000件と、新型コロナウイルス感染拡大以降の最低水準を4週連続で更新。引き続き雇用改善が確認されたため米長期金利が上昇し、ドル買いが先行した。リスク選好の動きが強まる中、安全資産とされる円はじりじりと売られた。

*27日のNYダウは、雇用指標の改善を好感し続伸した。3万4464.64ドル(+141.59)。新規週間失業保険申請件数は、40万6000件と、前週から減少。新型コロナウイルス感染拡大以降の最低の水準を更新した。市場予想も下回った。一方、第1四半期実質GDP(国内総生産)改定値(季節調整済み)は年率換算で前期比6.4%増と、前月発表の速報値と一致したものの、個人消費、設備投資が引き上げられた。ワクチン普及による経済活動の再開を背景に、雇用や景気の改善が続いていることを示した。


*27日のNY金は、米長期金利やドルの上昇を受け、4日ぶりに反落した。1898.50ドル(-5.30)。米週間新規失業保険申請は40万6000件と、新型コロナウイルス感染拡大以降の最低水準を4週連続で更新した。雇用改善の継続が確認され、景気回復への期待から長期金利が上昇。対ユーロでドルが上昇し、ドル建て金は割高感から、売りが優勢となり、前日に約4カ月半ぶりに回復した1900ドル台を再び割り込んだ。短期的に買われ過ぎ感がやや強まっていたことも売り要因。ただ、終盤には買い戻しも見られ、底値も堅かった。

金ETFは、1044.08トン(変わらず)。

NY白金は4日ぶり反落。1179.10ドル(-21.10)。
パラジウムは高い。2810.50ドル(+57.80)。

*27日のNY原油は、米雇用関連指標の改善を受けて景気先行きに期待が広がったことから買われ、5営業日続伸した。66.85ドル(+0.64)。2018年10月下旬以来2年7カ月ぶりの高値。最新週の米新規失業保険申請件数は、前週比3万8000件減の40万6000件と、市場予想の42万5000件を下回った。昨年の新型コロナウイルス感染拡大以降で最も少ない水準を4週連続で更新した。1~3月期の米国内総生産(GDP)は、2003年7~9月期以降で2番目の大きな伸びを記録。27日発表の別指標でも、4月に設備投資が加速していることが示された。これらを受けて、米経済正常化に伴うエネルギー需要見通しにも期待が広がり、原油が買われた。ただ、イラン核合意再建に向けた交渉は依然、相場の重し。米国による対イラン制裁が解除されればイラン産原油の供給が再開され、需給の緩和につながるとの見方は根強い。

*27日のシカゴトウモロコシは大幅続伸。664.50セント(+40.00)。力強い輸出需要に加え、ショートカバーとテクニカルな買いで6%超上昇した。米中西部での穀物とって良好な天候と、来週はさらなる降雨があるとの予報にもかかわらず相場は上昇した。予報士によると、6月後半は中西部西側で降雨が少ない可能性がある。

シカゴ大豆は反発。1537.00セント(+33.50)。ショートカバーとテクニカルな買いに加え、トウモロコシ相場の急騰が波及して8営業日ぶりの上昇となった。

【28日】
08:30   (日) 4月 有効求人倍率  1.10  
08:30   (日) 5月 東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く) [前年同月比]  -0.2%  
16:00   (トルコ) 4月 貿易収支  -46.5億ドル 
18:00   (欧) 5月 消費者信頼感(確定値)  
18:00   (欧) 5月 経済信頼感  110.3 
21:30   (米) 4月 個人所得 [前月比]  21.1%  -15.0%  
21:30   (米) 4月 個人消費支出(PCE) [前月比]  4.2%  0.4%  
21:30   (米) 4月 個人消費支出(PCEデフレーター) [前年同月比]  2.3%  ―  
21:30   (米) 4月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) [前月比]  0.4%  0.6%  
21:30   (米) 4月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) [前年同月比]  1.8%  2.9%  
22:45   (米) 5月 シカゴ購買部協会景気指数  72.1  69.0  
23:00   (米) 5月 ミシガン大学消費者態度指数・確報値  82.8  82.9 


*ストックボイス「FXフォーカス」出演
https://www.stockvoice.jp/vod_playlists/PL84385BD60AE8CDE1

【原油相場は上昇基調強めそう】
「イラン核合意」に関して、イラン外務省報道官は24日、妥結は可能とした一方で、「米国の政治決断」が必要だと米国側に譲歩を促した。ブリンケン米国務長官も23日、「イランに決断の準備と意志があるか分からない」と述べており、隔たりが解消されるかは予断を許さない。バイデン政権は、5月下旬までの妥結を目指している。

米国がイランへの制裁を解除し、同国が増産した場合、OPECプラスの供給量は100万~200万バレル押し上げられる可能性があるが、欧米各国ではワクチン普及とともに経済活動の正常化が進み、ガソリンなどエネルギー需要も増大するとの見方が強まっている。

英金融大手バークレイズ、米金融大手ゴールドマン・サックスはいずれも、イランによる原油供給再開の可能性はあるものの、世界各国での新型コロナのワクチン接種進展を考えると、長期的に需要が停滞することはなさそうとして、供給圧力は需要増加に吸収されると予測し、原油価格のさらなる上昇を予想した。

eia0527

米エネルギー情報局(EIA)による週間在庫統計で、米原油在庫は21日までの1週間に170万バレル減少し、市場予想の110万バレル減を上回る取り崩しとなった。製油所の稼働率が上昇し、受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫は2020年3月以来の水準に低下。また、石油製品在庫もガソリンが170万バレル減(市場予想は60万バレル減)、ディスティレート(留出油)が300万バレル減(同190万バレル減)と、今週末の3連休から始まる夏季のドライブシーズンを前に需要回復期待を強める内容。

米国では通常31日の米国のメモリアルデー(戦没者追悼の日)前後から旅行が増え、ガソリンの消費量が増加し始める。NY原油は70ドルを目指して上昇基調を強めそうだ。

なお、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は7月までに生産量を計210万バレル増やし、減産量を580万バレルに縮小する方針。OPECプラスは6月1日に会合を開く予定。

nyoil0527




情報提供:株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド
※上記ロゴのチャートの著作権は、ミンカブ・ジ・インフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。 提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。 また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、ミンカブ・ジ・インフォノイドは一切の責任を負いません。

【プラチナはレンジ相場が続きそう】
週明け24日のNYプラチナは急落し、時間外取引では一時、約1カ月半ぶりの安値となる1160ドル台前半まで下落した。今月17日に英製錬大手ジョンソン・マッセイは、2021年の白金の世界需給は3年ぶりの供給超過となる見通しと発表した。そこへ景気動向を敏感に示す銅価格が下落したため、プラチナにも売りが強まったようだ。また、「ビットコイン」の下落を受けて株価が下落したため、利益確定売りが強まった面もある。

しかし、26日には1200ドルを回復した。NY金相場が1900ドル台に上昇したため、連れ高となったようだ。

また、プラチナの需給に関しても反省があったのではないか。国際調査機関ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)が17日に発表した21年第1四半期「Platinum Quarterly」によると、21年第1四半期のプラチナ需要は、4四半期連続で小幅(1トン)不足となった。3年連続で需要が供給を上回る見通し。

英調査会社メタルズ・フォーカスも18日付のリポートで、プラチナは今年、投資需要もすべて考慮された場合、6万8000オンス(およそ2.1トン)の供給不足に陥る見込みとした。

また、最大の生産国である南アフリカの通貨ランドが上昇基調にあることも、プラチナ売りをためらわせたようだ。

ただ、現在、需要が旺盛なのはパラジウムとロジウムであり、両者の生産が拡大するに連れて、副産物であるプラチナの供給も増えることになる。そのため、需給の逼迫感は乏しくなろう。

ファンドの買いが今一つ盛り上がってこないのもこうした要因だろう。

当面は1200ドルを軸にしたレンジ相場が続きそうだ。

nypt0527


情報提供:株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド
※上記ロゴのチャートの著作権は、ミンカブ・ジ・インフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。 提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。 また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、ミンカブ・ジ・インフォノイドは一切の責任を負いません。


【5月26日海外市況】
ny0527

*26日のNY外国為替市場では、日本の景気見通しの悪化などを背景に円売り・ドル買いがやや優勢となり、ドル円は109円台前半に上昇した。109円08~18銭。内閣府が26日公表した5月の月例経済報告は、景気の全体判断を「持ち直しの動きが続いているものの、一部で弱さが増している」に下方修正。個人消費の一段の落ち込みを背景に、3カ月ぶりの判断引き下げとなった。これを受けて円は弱んだ。


*26日のNYダウは、インフレ加速への懸念が後退する中、小反発した。3万4323.05ドル(+10.59)。複数の米連邦準備制度理事会(FRB)高官が「インフレ率上昇は一時的」との見方を引き続き示していることから、市場ではインフレ加速や、早期の金融緩和策縮小への警戒感が和らいでいる。この日もクオールズFRB副議長が、講演で同様の見解を表明。クオールズ氏は同時に、インフレ率や雇用動向が予想を上回れば、今後の連邦公開市場委員会(FOMC)で、資産購入額の調整の「検討を始めることが重要」とも述べた。


*26日のNY金は、米金融緩和政策の長期化観測などを背景に買われ、3日続伸した。1901.20ドル(+3.20)。1月上旬以来、約4カ月半ぶりに1900ドル台を回復した。一時1913.30ドルまで上昇した。米連邦準備制度理事会(FRB)高官らの金融緩和長期化を示唆する発言も金相場の追い風となった。ただ、対ユーロでドル高の流れが強まると、ドル建て金は割高感から売りに押される展開となり、上げ幅を縮小した。

金ETFは、1044.08トン(-2.04)。

NY白金は3日続伸。1200.20ドル(+3.30)。
パラジウムは安い。2748.20ドル(-29.00)。


*26日のNY原油は、米原油・石油製品在庫の減少を好感した買いが入り、4営業日続伸した。66.21ドル(+0.14)。イラン核合意再建に向けた交渉が佳境を迎える中、イラン産原油の供給再開をにらんだ売りが先行したが、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報をきっかけに反発に転じた。米原油在庫は21日までの1週間に170万バレル減少し、市場予想の110万バレル減を上回る取り崩しとなった。製油所の稼働率が上昇し、WTIの受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫は2020年3月以来の水準に低下。また、石油製品在庫もガソリンが170万バレル減(市場予想は60万バレル減)、ディスティレート(留出油)が300万バレル減(同190万バレル減)と、今週末の3連休から始まる夏季のドライブシーズンを前に需要回復期待を強める内容で、買い戻しが優勢となった。

*26日のシカゴトウモロコシは小幅反発。624.50セント(+4.25)。一時、4月21日以来の安値を付けたが、50日移動平均の近辺でのテクニカルな買いが相場を支えた。米中西部はトウモロコシにとって良好な天候。広範囲に及ぶ降雨で最近作付けされたトウモロコシの生育が進み、中西部西側の一部地域におけるシーズン序盤の乾燥天候懸念が軽減した。来週もさらなる降雨が予想されている。

シカゴ大豆は続落。1503.50セント(-8.25)。一時は4月22日以来の安値となる1489.25セントを付けた。
米中西部での大豆の生育を促進する降雨と、今後も続く降雨予報が相場の重しとなった。今後2週間にわたり降雨に見舞われると予想されている。

【27日】
10:30   (豪) 1-3月期 四半期民間設備投資 [前期比]  3.0%  
15:00   (独) 6月 GFK消費者信頼感調査  -8.8  
18:30   (南ア) 4月 卸売物価指数(PPI) [前月比]  1.3%  
18:30   (南ア) 4月 卸売物価指数(PPI) [前年同月比]  5.2%  
20:00   (メキシコ) 4月 失業率  3.89% 
21:30   (米) 4月 耐久財受注・輸送用機器除く [前月比]  1.9%  0.7%  
21:30   (米) 前週分 新規失業保険申請件数 
21:30   (米) 1-3月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値) [前期比年率]  6.4%  6.4%  
21:30   (米) 1-3月期 四半期GDP個人消費・改定値 [前期比年率]  10.7%   
21:30   (米) 1-3月期 四半期コアPCE・改定値 [前期比年率]  2.3%   
23:00   (米) 4月 住宅販売保留指数 [前年同月比]  25.3%  

【NY金、1900ドルに上昇】
NY金が26日の時間外で1900ドル台に上昇した。1月8日以来、およそ5ケ月ぶりのこと。

米連邦準備制度理事会(FRB)当局者のハト派な発言が続いているのに加えて、この日の2年物国債入札は堅調だったため、米長期金利の指標となる10年物米国債利回りが1.57%付近に低下し、対ユーロでドル安が進行し、ドル建て金は割安感から買われた。

シカゴ連邦準備銀行のエバンズ総裁やクラリダFRB副議長らがインフレ高進は「一時的」との認識を示し、現行の金融緩和政策は維持されるとの考えを繰り返し表明している。

市場はインフレ懸念を強めているが、債券利回りが低下しているためインフレヘッジとして金を選好している。

bit0526

加えて、金の代替的存在になると期待されていた仮想通貨(ビットコイン)が下落基調を強めたことも、安全資産である金を見直すきっかけとなった。

CFTC建玉を見てもファンドの買い越しは増加しており、金市場への投資資金が拡大しつつある。


NY金は1900ドルを回復したことで、次の上値は1950ドル、そして2000ドルの大台が意識される展開となろう。

nyg0527



情報提供:株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド
※上記ロゴのチャートの著作権は、ミンカブ・ジ・インフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。 提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。 また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、ミンカブ・ジ・インフォノイドは一切の責任を負いません。

【ニュージーランドドル急上昇、利上げ見通し強まる】
ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は26日(日本時間午前11時)の会合で、政策金利(オフィシャル・キャッシュレート)を過去最低の0.25%に据え置くことを決定。「大規模資産購入プログラム(LSAP)」の規模も1000億NZドル(約7兆9300億円)のまま維持した。

ただ、経済回復が予想通りであれば、政策金利(オフィシャル・キャッシュレート)を2022年下期にも引き上げる可能性があるとの見通しを明らかにした。

NZ中銀は声明で、「金融政策委員会(MPC)は消費者物価上昇率が年率2%の目標中間点近くで持続的に推移し、雇用が持続可能な最大限の水準にあると確信が持てるまで、現行の景気刺激的な金融政策設定を維持することで一致した」と説明。「これらの要件を満たすにはかなりの時間と忍耐が必要」との認識も示した。

米連邦準備制度理事会(FRB)は、最近のインフレ上昇にもかかわらず、依然として少なくとも2023年末まで利上げに踏み切らない見通しを維持している。ただし、4月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、テーパリング(量的緩和縮小)に関して討議を開始すべきとの見解を示した。

NZ中銀の金融政策は、FRBと比べてよりタカ派的となり、ニュージーランドドルは急反発となった。ニュージーランドドル円は80円台に水準を切り上げていきそうだ。

nz0526


情報提供 : TradingView Inc.
※上記のチャートの著作権の一切は、 TradingView Inc.に帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。 また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、 TradingView Inc.は一切の責任を負いません。 

【5月25日海外市況】
ny0526

*25日のNY外国為替市場は、108円台後半で方向感なく推移した。108円73~83銭。ドイツ景況指数が良好となり、ユーロ高・円安が進行し、その余波でドル高・円安に傾いた。NYダウの上昇を背景に一時109円前後まで買われていたが、一巡後は、米長期金利の低下を背景に108円台後半に反落した。5月米消費者景気信頼感指数は117.2と、市場予想を下回った。4月米新築住宅販売が2カ月ぶりのマイナスとなった。また、米シカゴ連邦準備銀行のエバンズ総裁やクラリダFRB副議長らがインフレ高進は「一時的」との認識を示し、米長期金利は低下。ドル円の下押し要因となった。

*25日のNYダウは、暗号資産(仮想通貨)のビットコイン相場が不安定な動きを続ける中、4営業日ぶりに反落した。3万4312.46ドル(-81.52)。NYダウは、ビットコイン相場の下げ止まりやインフレ懸念の後退を受け、上昇した。しかし、午後になって、ビットコイン相場が伸び悩み、下落に転じると、投資家心理も悪化。ダウ平均が最高値に近づく中、利益確定売りが出てマイナス圏に沈んだ。


*25日のNY金は、米長期金利の低下やドル安、米金融緩和長期化への思惑を背景に買われて続伸した。1898.00ドル(+13.50)。米長期金利の指標となる10年物米国債利回りが1.57%付近に低下し、対ユーロでドル安が進行し、ドル建て金は割安感から買われた。一方、5月米消費者景気信頼感は117.2と予想を下回った。米金融緩和の長期化を示唆する内容と受け止められ、金相場は一時1899.40ドルまで上昇。1月上旬以来の1900ドル台を試す展開となった。FRB当局者は、インフレ懸念を打ち消す発言を相次いでしており、現行の金融緩和政策は維持されるとの考えを繰り返し表明している。

金ETFは、1046.12トン(変わらず)。

NY白金は続伸。1196.90ドル(+19.30)。
パラジウムは5日ぶり反発。2777.20ドル(+47.40)。


*25日のNY原油は、新型コロナウイルスワクチン普及に伴う経済正常化に期待から買われる一方、イラン核合意再建の動きをにらんだ供給増への懸念などから売りも出やすく、ほぼ横ばいとなった。66.07ドル(+0.02)。欧米各国では夏の行楽シーズンを控え、ワクチン普及とともに経済活動の正常化が進み、ガソリンなどエネルギー需要も増大するとの見方が強まっている。また、外国為替市場では対ユーロでドルが下落し、ドル建て原油に割安感が生じたことも原油を支えた。一方、イラン核合意再建に向けた英仏独中ロとイラン、欧州連合(EU)の次官級合同委員会が25日に再開。合意への復帰を目指す米国もイランを除く各国と協議した。米国がイランに対する経済制裁を解除し、イラン産原油の供給が再開されれば、需給不均衡につながるとの見方も根強く、相場はマイナス圏に沈む場面もあった。また、前日に4%近く上伸した反動から利益確定の売りも出やすかった。

*25日のシカゴトウモロコシは大幅続落。620.25セント(-37.00)。一時は4月22日以来の安値を付けた。米農務省は、23日時点で米国においてトウモロコシの作付けが90%完了したと発表。シーズンのこの時期の5年平均(80%)よりも作付けが進んでいることが示された。

シカゴ大豆は続落。1511.75セント(-11.00)。一時は4月30日以来の安値となる1499セントを付けた。米農務省は24日、23日時点で米国において大豆の作付けが75%完了したと発表。進捗状況は市場予想を下回ったが、5年平均(54%)は大幅に上回った。


【26日】
07:45   (NZ) 4月 貿易収支  0.33億NZドル 
11:00   (NZ) ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利  0.25% 
20:00   (メキシコ) 1-3月期 四半期国内総生産(GDP、確定値) [前期比]  0.4% 
20:00   (メキシコ) 1-3月期 四半期国内総生産(GDP、確定値) [前年同期比]  -3.8%  
20:00   (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比]  1.2% 

【トルコリラ円今週の予想(5月24日)】
*予想レンジ:12.50円~13.50円。
*今週のトルコリラ円は不安定な動きが続きそうだ。トルコのインフレ懸念が強いこと、トルコ中銀金融政策決定会合では、前回まで盛り込まれていた「金融引き締めスタンスを維持する」との文言が削除されるなどトルコ中銀が利上げに対して積極的な姿勢を見せていないことがトルコリラの地合いを不安定にさせている。

先週発表されたトルコ5月消費者信頼感指数は77.3と前回の80.2を下回った。この指数はトルコ経済の先行きを予測する指数で、100を基準として100を超えると明るい展望、逆に100を下回ると暗い展望を予測しているというもの。トルコ国民は今後の経済の見通しに
関して、前向きではないようだ。やはり、コロナによるロックダウンによる消費低下や主要産業の観光業へのダメージが大きいようだ。

ワクチン接種に関しては、トルコの主要産業がが観光業であることから力を入れている。トルコの観光業界関係者全員のワクチン接種は本年夏までに完了する予定で、観光客の受け入れの早期回復を狙っている。英米欧でワクチン接種の普及が進んでいることから、トルコ観光業の回復は想定より早まる可能性がある。

一方、対米関係の悪化がトルコ経済の足を引っ張りそうだ。北大西洋条約機構(NATO)の一員でありながらロシアのミサイル防衛システムを導入した。バイデン大統領は、トルコの前身となるオスマン帝国末期の1915年に起きたアルメニア人大量殺害事件について、米大統領として初めて「ジェノサイド(民族大量虐殺)」だと正式に認定したが、トルコは激しく反発している。

イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの軍事衝突が停戦に至ったことは好感されよう。


【トルコ経済指標】
5月24日月曜日
17:00トルコ4月観光客数前年比前回26.07%、予想5700%

5月25日火曜日
16:00トルコ5月景気動向指数[季調済]前回107.4
16:00トルコ5月設備稼働率前回75.9%

5月28日金曜日
16:00トルコ4月貿易収支前回-46.5億USD、予想-31.0億USD
16:00トルコ5月経済信頼感前回93.9

*日足の一目均衡表は「三役逆転」状態が続いている。戻り売り圧力が継続しよう。

rira0525



情報提供 : TradingView Inc.
※上記のチャートの著作権の一切は、 TradingView Inc.に帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。 また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、 TradingView Inc.は一切の責任を負いません。 

↑このページのトップヘ