テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

2021年12月

【12月29日海外市況】
ny1230

*29日のNY外国為替市場では、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」感染拡大に対する過度の警戒感が和らぐ中、115円近辺に上昇した。114円93銭~115円03銭。感染力が強いとされるオミクロン株をめぐっては、重症化リスクが低いとの報告が相次いでいる。景気回復への深刻な打撃となる可能性は小さいとの楽観的な見方が持続し、安全資産とされる円は売りが先行した。米長期金利の上昇もドル買いを後押しし、ドル円は早朝に約1カ月ぶりに115円台に上昇した。

*29日のNYダウは、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に対する楽観的な見方が広がる中、6営業日続伸した。3万6488.63ドル(+90.42)。11月8日以来約1カ月半ぶりに史上最高値を更新して終了。オミクロン株をめぐっては、感染力は強いとされているが、重症化リスクが他の変異株よりも低いとの報告が相次いでおり、投資家の過度の警戒感は後退している。年末の5営業日から新年の2営業日にかけては相場が上昇しやすくなる「サンタクロース・ラリー」が続いた。


*29日のNY金は反落。1805.80ドル(-5.10)。投資家のリスク選好姿勢を受けて、安全資産とされる金の売りが優勢だった。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染が急拡大する一方で、重症化リスクは低く、経済に与える影響は限定的との見方が広まっている。投資家のリスク回避姿勢の後退を受けて、安全資産とされる金は、一時1789.10ドルまで売られた。ただ、安値圏では押し目買いが入ったほか、外国為替市場でのドルの対ユーロでの下落もドル建て金の割安感からの買いを後押しし、下げ幅を縮小した。

金ETFは、975.66トン(+2.03)。

NY白金は反落。968.50ドル(-10.90)。
パラジウムも安い。1987.00ドル(-13.60)。約5週間ぶりの高値を付けたあとで、利益確定の売りなどが出た。


*29日のNY原油は、米原油・石油製品在庫の減少や対ユーロでのドル安を背景に、6営業日続伸した。76.56ドル(+0.58)。約1カ月ぶりの高値水準を維持している。米エネルギー情報局(EIA)が発表した米原油在庫は、24日までの1週間に360万バレル減少と、市場予想の310万バレルをやや上回る取り崩しとなった。これで5週連続のマイナス。また、石油製品在庫はガソリンが50万バレル増の予想に対して150万バレル減、ディスティレート(留出油)が20万バレル増の予想に対して170万バレル減となった。この結果を受けて需給引き締まり観測が強まり、買いが優勢となった。外国為替市場ではドルがユーロに対して軟化し、ドル建て原油の割安感につながったことも支援材料。ただ、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の急速な感染拡大への懸念は根強く、上値は重かった。

*29日のシカゴトウモロコシは小反発。605.50セント(+0.75)。アルゼンチンの天候への警戒感が相場の支援材料。ブラジルの一部の地域やパラグアイでは来週、引き続き天候ストレスが見込まれるという。

シカゴ大豆はまちまち。1356.50セント(-2.75)。調査機関などによると、乾燥気候が今季のブラジル南部の収穫量を下押しする見込み。

【30日】
17:00 (スイス) 12月 KOF景気先行指数 108.5 106.5
22:30 (米) 前週分 新規失業保険申請件数
23:45 (米) 12月 シカゴ購買部協会景気指数 61.8 62.0

*ストックボイス「FXフォーカス」出演
https://www.stockvoice.jp/vod_playlists/PL84385BD60AE8CDE1

【12月28日海外市況】
ny1229

*28日のNY外国為替市場では、リスク回避姿勢の強まりを受けた円買い・ドル売りが一巡し、114円台後半で小動きとなった。114円77~87銭。日米金利差の観点からの円買い・ドル売りが先行し、一時114円71銭まで下落した。ただ、長期金利が持ち直すと、ドル売りがやや巻き戻された。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」感染拡大をめぐり、米疾病対策センター(CDC)は27日、コロナ感染の推奨隔離期間について、無症状であれば従来の10日間から5日間に短縮するとの新たな指針を公表。感染拡大による労働不足解消を狙いとする基準見直しを受けて、経済活動の停滞懸念が和らいでいることもドル買い要因となった。


*28日のNYダウは、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に対する過度な警戒感が後退する中、5営業日続伸した。3万6398.21ドル(+95.83)。米疾病対策センター(CDC)は27日、コロナ感染の推奨隔離期間について、無症状であれば従来の10日間から5日間に短縮する新たな指針を公表した。医療や鉄道・航空業界などでの人手不足を解消する狙いがある。経済活動の制限に伴う景気後退への懸念が和らぎ、投資家心理は改善。株式市場では旅行関連株を中心に押し目買いが入った。年末5営業日と年初2営業日に相場が上昇しやすい「サンタクロース・ラリー」が続いている。


*28日のNY金は、新規材料に乏しい中、小反発した。1810.90ドル(+2.10)。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」感染の急拡大による人手不足の影響を軽減するため、米疾病対策センター(CDC)は前日、ウイルスに感染しても無症状なら推奨隔離期間をこれまでの10日間から5日間に短縮する新たな指針を公表した。オミクロン株は感染力が強いものの、重症化する確率は低いとみられている。こうした中、外国為替市場では安全資産とされるドルがユーロに対して下落し、ドル建て金はこれを手掛かりに上昇し、一時1821.60ドルの高値を付けた。しかし、その後にドルがユーロに対して強含みに転じると、金塊は上げ幅を縮小。また、この日は世界的に株価が上昇したことも金相場の上値を抑える要因となった。

金ETFは、973.63トン(変わらず)。

NY白金は反発。979.40ドル(+10.20)。
パラジウムは約5週間ぶり高値。2000.60ドル(+54.10)。

*28日のNY原油は、米原油在庫の減少予想や供給逼迫への懸念を支援材料に、5営業日続伸した。75.98ドル(+0.41)。ロイター通信の調査によると、24日までの1週間の米原油在庫は前週比320万バレル減少と、5週連続の取り崩しとなる見込み。これを受けて需給引き締まり観測が強まり、原油に買いが集まった。また、エクアドル、リビア、ナイジェリアは今月に入り、原油輸出と生産をめぐり不可抗力条項を相次ぎ発動。一部産油国での生産余力も引き続き低迷しており、供給逼迫への懸念も根強い。高値圏では利益確定の売りも出て、上げ幅の一部を削ったが、終盤にかけてプラス圏を維持した。

*28日のシカゴトウモロコシは5日ぶり反落。604.75セント(-10.00)。ブラジル穀物輸出協会(Anec)によると、同国の12月のトウモロコシ輸出は345万4000トンと、前週予想の391万4000トンを下回る見通し。コモディティー・ウェザー・グループはこの日、ブラジル中部および南東部の一部では今週、限定的な恵みの雨が降る可能性があると指摘。ただ、多雨のリスクも浮上しているという。

シカゴ大豆は反落。1368.00セント(-3.50)。コモディティー・ウェザー・グループはこの日、ブラジル中部および南東部の一部では今週、限定的な恵みの雨が降る可能性があると指摘。ただ、多雨のリスクも浮上しているという。

【29日】
21:00 (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比]
22:30 (米) 11月 卸売在庫 [前月比] 2.2%
24:00 (米) 11月 住宅販売保留指数 [前月比] 7.5% 1.0%
24:00 (米) 11月 住宅販売保留指数 [前年同月比] -4.7%


*ストックボイス「FXフォーカス」出演
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【メキシコペソ円今週の予想(12月27日)】
*予想レンジ:5.40円~5.60円。
*今週のメキシコペソ円は、インフレ高進を背景に来年の追加利上げへの見通しから、堅調に推移しよう。23日発表した2021年12月前半の消費者物価指数(CPI)は、前年同期比で7.45%上昇した。11月の平均は7.37%で2001年初め以来の高水準だった。変動の激しい品目を除いたコアインフレ率は5.87%と、市場予想の5.70%を上回った。11月は5.67%。

メキシコ銀行(中央銀行)は12月中旬に金融政策決定会合を開き、5会合連続の利上げを決めた。政策金利を0.5%引き上げて5.5%にした。それでも、名目金利からインフレ率を差し引いた実質金利は-1.95%。実質金利をプラスにするためには、さらに2.0%ポイント程度の利上げが必要とされるため、来年も利上げへの期待が強まるだろう。

メキシコ中銀が17日に民間銀行など37機関の予測をまとめた調査では、21年通年の実質経済成長率見通しは5.6%と11月公表時の5.7%から下方修正された。ただ、インフレを抑えるための相次ぐ利上げが新型コロナウイルスで落ち込んだ経済回復の足かせになる懸念がある。


【メキシコ経済指標】
12月31日金曜日
06:00メキシコ11月財政収支前回10.98B

peso1228


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※上記のチャートの著作権の一切は、 TradingView Inc.に帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。 また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、 TradingView Inc.は一切の責任を負いません。 

【トルコリラ円今週の予想(12月27日)】
*予想レンジ:9.00円~11.00円
*先週のトルコリラ円は、荒れに荒れた週だった。結果的に大幅上昇となり、底入れへの期待が高まった。トルコ中銀は、インフレ率が年率21.3%も上昇する中、12月の会合で政策金利を15.0%から14.0%に引き下げた。通貨安への対処がままならない中、連日のリラ買い介入も功を奏さずトルコリラは最安値を更新した。しかし、エルドアン大統領が20日、低金利政策の継続を確約する一方、通貨安による国民の負担軽減につながるとする一連の措置を発表すると、リラは急上昇した。

エルドアン大統領は、預金保証などの措置によって、国民はリラ安を念頭にリラを外貨に交換する必要がなくなると表明した。リラのドルに対する下落率が預金金利を上回れば、満期を迎えた段階で政府が銀行を通じて差額を上乗せして払い戻すという。リラの下落幅に応じて預金者は多くの利息を得ることになる仕組みで、当局はこれにより市民の外貨への換金加速によるリラ安に歯止めがかかると算段している。ただ、預金者に為替の差額を支払うための国庫負担の増大が懸念されている。

16日の政策決定会合の議事要旨によると、輸出が増加基調を強めていることから来年は経常黒字が見込まれると予想した。これを受けてリラはさらに上昇した。

アフリカで共通市場の設立を目指す枠組み「アフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)」がトルコと貿易投資促進の覚書を交わした。AfCFTAのメネ事務局長はアフリカ諸国とトルコとの間の貿易額を年500億ドル(約5兆7000億円)に倍増できると表明した。


【トルコ経済指標】
12月27日月曜日
16:00トルコ12月景気動向指数[季調済]前回112.0
16:00トルコ12月設備稼働率前回78.1%

12月30日木曜日
16:00トルコ12月経済信頼感前回99.3

12月31日金曜日
16:00トルコ11月貿易収支前回-14.4億USD、予想-53.0億USD


rira1228


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【南アフリカランド円今週の予想(12月27日)】
*予想レンジ:7.250円~7.45円
*今週の南アフリカランド円は、新型コロナウィルス「オミクロン株」の感染拡大がピークを過ぎたと見られることから堅調に推移しよう。新型コロナウイルス感染症のオミクロン株が急速に拡散していた南アフリカでは先週初め感染者が急減した。南アフリカ共和国はオミクロン株が急増した時、封鎖などの制約措置をとることはなかった。オミクロン株の発見を主導した南アフリカ共和国感染症学者サリム・アブドゥル・カリム博士は22日、「南アフリカ共和国がオミクロン株拡散のピークを素早く越えた」と語った。

南アフリカ共和国でオミクロン株の感染は11月末の2000人台から今月中旬には2万7000人まで急増したが、オミクロン株が報告されてから約1か月後に新規感染者は減少へと転じた。

南アフリカ大統領府は20日、新型コロナウイルスに感染し、自主隔離していたラマポーザ大統領(69)が公務に復帰したことを明らかにした。公務に戻り、22日に開催された今年最後の閣議に出席した。

また、米ホワイトハウスの報道担当者は24日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の検出を受けて南アフリカや周辺国を対象に実施している渡航制限を、今月31日に解除すると明らかにした。これにより、南アフリカへの渡航制限が解除され、経済活動が活発化しよう。

【南アフリカ経済指標】
12月30日木曜日
21:00南アフリカ11月財政収支前回-368億ZAR、予想-103億ZAR

12月31日金曜日
15:00南アフリカ11月マネーサプライM3前年比前回+3.19%、予想+4.20%
15:00南アフリカ11月民間部門信用前年比前回+1.29%、予想+1.30%
21:00南アフリカ11月貿易収支前回+198億ZAR

zar1228


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【ドル円今週の予想(12月27日)】
*予想レンジ:113.00~115.00円
*今週のドル円は年末休暇を控えて突発的な材料がなければ114円を軸にしたレンジで推移しよう。市場の関心は、年明け1月7日に発表される12月米雇用統計に向かっているだろう。

ただ、米長期金利やNYダウが上昇し、リスクオンモードが高まった場合115円ブレイクが想定される。一方、新型コロナ「オミクロン株」の感染者数が急増している欧州でクリスマス明けにロックダウンが導入されることがあれば、リスクオフの円買いが進み113円台への下落が想定される。

オランダ政府は18日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」を懸念し、年末年始に厳しいロックダウンを行うと発表した。感染拡大が悪化した場合、他の国も倣う可能性はある。

ウクライナ情勢を巡るロシアとNATO(北大西洋条約機構)諸国の緊張が高まる可能性もあり、欧州発の地政学的リスクにも注意したい。

yen1228


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【12月27日海外市況】
ny1228

*連休明け27日のNY外国為替市場では、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」への警戒感がやや後退する中、114円台後半に上昇した。114円83~93銭。世界中でオミクロン株の感染が急速に拡大する一方で、現段階では、重症化リスクは低いとの見方が示されている。経済活動停滞への過度な懸念が後退する中、この日は米株式市場がほぼ全面高となり、安全資産とされる円を売り、ドルを買う動きが強まった。


*連休明け27日のNYダウは、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」への楽観論が相場を支え、4営業日続伸した。3万6302.38ドル(+351.82)。11月中旬以来約1カ月半ぶりに、終値で3万6000ドル台を回復した。オミクロン株感染者の重症化リスクが、デルタ株など他の変異株に比べて低いとする複数の報告が、前週に続き株価を支えた。また、年末で市場参加者が少ないため、上げ幅が増幅された。

*連休明け27日のNY金は、3営業日ぶりに反落。1808.80ドル(-2.90)。24日はクリスマス振り替えで休場。この日も休暇ムードが続き、動意に乏しかった。新規材料不足から為替相場の動向を手掛かりとした取引となった。ドルが対ユーロで堅調に推移したことから、ドル建て金は割高感を背景に売りが先行した。ただ、相場は終日、心理的な節目である1800ドルを上回る水準を維持。新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」をめぐる根強い警戒感などを背景に一定の金買い需要もあり、下値は堅かった。

金ETFは、973.63トン(変わらず)。

NY白金は4日ぶり反落。969.20ドル(-5.90)。
パラジウムも4営業日ぶりに反落。1946.50ドル(-10.40)。


*連休明け27日のNY原油は、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」への過度な警戒感が後退する中、4営業日続伸した。75.57ドル(+1.78)。11月下旬以来の高値水準となった。世界的に感染が拡大するオミクロン株をめぐっては、軽症化の傾向があるとの報告が相次いでいるほか、米国などでは飲み薬も承認された。航空会社乗務員の感染などでクリスマス休暇中の3日間に全世界で6000便以上が欠航したと報じられ、原油は早朝に一時72.57ドルの安値を付けたものの、影響は一時的との楽観的な見方が台頭。買いが優勢となった。米株式の上昇も、同じリスク資産とされる原油の支援材料となった。

*連休明け27日のシカゴトウモロコシは4日続伸。614.75セント(+9.00)。米農務省が27日発表した週間輸出検証高によると、米国産トウモロコシは71万9031トンと、市場予想レンジを下回った。

シカゴ大豆は続伸。1371.50セント(+30.75)。米農務省は27日、最新週の週間輸出検証高が157万7417トンと、市場予想レンジ内だったと発表した。前週については21万トン超上方改定した。需要拡大が続いているという。


【28日】
  (NZ、豪、英、カナダ 休場)
08:30 (日) 11月 有効求人倍率 1.15 1.16
08:50 (日) 11月 鉱工業生産・速報値 [前年同月比] -4.1% 2.3%
23:00 (米) 10月 住宅価格指数 [前月比] 0.9%
23:00 (米) 10月 ケース・シラー米住宅価格指数 [前年同月比] 19.1% 18.5%
24:00 (米) 12月 リッチモンド連銀製造業指数 11


*ストックボイス「FXフォーカス」出演
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【JPX金、来年は7000円の可能性も】
*今年最後の米連邦公開市場委員会(FOMC)は、テーパリング(購入資産の段階的縮小)を加速させ、22年には年3回の利上げというシナリオが示されて「タカ派的」な会合となった。それでも市場の想定内だったということで、金融市場に大きな動揺は起こらなかった。

NY金も逆に反発に転じており、節目の1800ドルを回復している。

市場の関心は、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の世界的な感染拡大への警戒感と高止まりするインフレだろう。
インフレヘッジとして金が買われているようで、ウクライナ情勢をめぐるロシアと欧米諸国間の地政学的な対立も支援要因になっている。

今年1年のJPX金を俯瞰してみると、3月5日の年初安値5852円から下値は切り上がっており、高値も6月から11月に切り上がっている。上昇相場が続いており、現状は、直近の安値を上回っていることから、上昇トレンドは継続していると見ていいだろう。

現状は、日足の一目均衡表の雲にサポートされて転換線を上回ったところで、基準線のある6640円に上昇している。ちょうど雲の上限にもあたり、上抜けると上昇相場が再開となろう。

ただ、遅行線が実体とクロスするために数日かかりそうで、「三役好転」となるのは年明けとなりそうだ。RSIは上昇中でまだ60%に達していないため、上値余地は残っている。上昇相場が再開となれば、前回の高値をブレイクする可能性が高いことから、7000円の大台も視野に入ってくるだろう。

tkg1224


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【12月23日海外市況】
ny1224

*23日のNY外国為替市場では、クリスマス休暇を控えて薄商いの中、114円台前半に上昇した。114円35~45銭。11月米個人消費支出(PCE)物価指数は前月比0.6%上昇、食料品とエネルギーを除いたコア指数は0.5%増。物価上昇圧力が続いていることを示し、ややドル買いが先行した。英製薬大手アストラゼネカはこの日、自社が開発した新型コロナウイルスワクチンの追加接種が、変異株「オミクロン株」にも有効と発表した。オミクロン株拡大への懸念が和らいだことも、安全資産とされる円を売り、ドルを買う動きを後押しした。18日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比でほぼ変わらずの20万5000件となり、パンデミック(世界的大流行)前の水準を引き続き下回った。市場予想は20万5000件だった。

*23日のNYダウは、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」をめぐる懸念が和らぐ中、3日続伸した。3万5950.56ドル(+196.67)。世界的にオミクロン株の感染拡大が続く中、従来の変異株に比べて重症化リスクが低いとする報告が好感された。南アフリカの研究によれば、別の株に感染した人に比べ入院のリスクが最大約80%低かったという。また、米食品医薬品局(FDA)が前日、米ファイザーが開発したコロナ経口治療薬に緊急使用許可を出したのに続き、メルクの経口治療薬にも緊急使用を認めたため、オミクロン株をめぐる警戒感の緩和につながった。こうした材料を受け、ダウは堅調に推移し、この日まで3日間の上昇幅は計1000ドルを超えた。


*23日のNY金は、クリスマス休暇を控えて薄商いとなる中、続伸した。1811.70ドル(+9.50)。週間では0.38%上昇。翌24日は祝日振り替えで休場。11月米個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比5.7%上昇し、約39年ぶりの高い伸びを記録。インフレの高止まりを反映する内容を受け、金はインフレヘッジとしての側面から買われた。ただ、世界的に拡大する新型コロナウイルスの「オミクロン株」をめぐり、感染者の重症化リスクは低いとの研究結果が南アフリカと英国から相次ぎ発表された。また、ファイザーに続き、この日はメルクが開発した経口治療薬が緊急使用許可を得たことで、投資家のリスク選好意欲が回復。このため、安全資産とされる金相場の上値はやや抑えられた。

*金ETFは、973.63トン(変わらず)。

NY白金は3日続伸。975.10ドル(+6.70)。と
パラジウムも3日続伸。1956.90ドル(+67.60)。

*23日のNY原油は、新型コロナウイルスの「オミクロン株」感染拡大をめぐる強い警戒感の後退を背景に、3日続伸した。73.79ドル(+1.03)。約1カ月ぶりの高値となった。米食品医薬品局(FDA)がこの日、前日の米ファイザー社製に続き、メルク社の新型コロナ経口治療薬の緊急使用を許可した。また、英製薬大手アストラゼネカは、オミクロン株に対して、自社製ワクチンの追加接種が有効だとする研究結果を発表。これらを受けて新変異株をめぐる警戒感が和らぎ、米株式が上昇。同じリスク資産とされる原油にも買いが集まった。

*23日のシカゴトウモロコシは3日続伸。605.75セント(+3.25)。一時607.00セントと、7月1日以来約半年ぶりの高値を付けた。南米で高温・乾燥天候が続き、作物にストレスを与えているという。

シカゴ大豆は続伸。1340.75セント(+5.75)。8月19日以来の高値。南米の高温・乾燥天候懸念の強まりが相場を押し上げた。

【24日】
(米休場)
08:30 (日) 11月 全国消費者物価指数(CPI) [前年同月比] 0.1%
08:30 (日) 11月 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く) [前年同月比] 0.1%
08:30 (日) 11月 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品・エネルギー除く) [前年同月比] -0.7%
17:00 (トルコ) 11月  観光客数 99.25%  45%
21:00 (メキシコ) 11月 貿易収支 -27.01億ドル

【原油は上昇相場再開の可能性】
*先週のNY原油は、新型コロナ変異株「オミクロン株」の影響が懸念されて下落した。オランダ政府は週末にロックダウン(都市封鎖)に踏み切るなど、各国が相次いで規制を強化した。こうした感染対策で燃料需要が再び落ち込むとの懸念が広がった。しかし、週明け20日以降は、1000ドルあまり下げていたNYダウが反発に転じると、株式と同じリスク資産である原油にも買いが入り、上昇に転じた。

*「オミクロン株」の感染が世界各地で拡大しており、警戒感は根強い。ただ、米バイオ医薬品企業モデルナが、同社製新型コロナウイルスワクチンの3回目接種によりオミクロン株に対する高い感染予防効果が期待できるとする実験結果は、そうした不安を払拭することになった。

*2021年7~9月期米実質GDP(国内総生産)確定値は、季節調整済み年率換算で前期比2.3%増と、改定値(2.1%増)から上方修正された。ワクチンの普及が寄与し5四半期連続のプラス成長となった。12月米消費者景気信頼感指数は115.8と前月の111.9から上昇し、市場予想の110.8を上回った。米景気見通しに対する楽観的な見方が確認されことも支援要因だろう。

*米エネルギー情報局(EIA)が発表した17日までの1週間の米原油在庫は、前週比470万バレル減と、減少幅は市場予想(280万バレル減)を上回った。在庫取り崩しは4週連続。

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一方で、ガソリン在庫は550万バレル増(予想は50万バレル増)、ディスティレート(留出油)在庫は40万バレル増(予想は変わらず)と、強弱まちまちの内容となった。ただ、原油在庫の減少傾向を受けて供給逼迫懸念が再燃した。記録的な価格高騰を背景に、欧州の事業者が電力源を天然ガスから灯油に転換したことも、原油相場の上昇要因。

NY原油(21年2月限)の年初最高値82.13ドル(10月25日)と直近の最安値62.26ドル(12月2日)にフィボナッチ比率を当てはめると、最安値からの0.38倍戻し=69.80ドル、0.5倍(半値)戻し=72.20ドル、0.62倍戻し=74.58ドルとなる。現状は、半値戻しを達成したことから、次の節目となる75ドル台に上昇しよう。

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