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商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

カテゴリ: トルコリラ

【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は大幅下落となった。米連邦準備制度理事会(FRB)は13日、約3カ月ぶりの利上げを決定し、今年の利上げペースが年3回から年4回へ加速することが示された。14日には欧州中央銀行(ECB)が、量的金融緩和政策を年内に終了することを決めた。これを受けて対外債務の比率が高いトルコリラは売られた。

24日の大統領選挙では、依然としてエルドアン現大統領が優勢との世論調査も嫌気されたようだ。トルコ第1四半期国内総生産(GDP)は前年同期比+7.4%となり、市場予想(+7.0%)を上回った。GDP成長率は前期比(季節・日数調整済み)では+2.0%。4月経常赤字は54億2600万ドルに拡大し、予想の53億ドルを上回った。

*今週のトルコリラ円は、24日の選挙を前に上値が重くなりそうだ。開票直後の市場の動きに注意したい。トルコでは昨年4月の国民投票で憲法改正が承認され、今回の選挙後に1923年の建国以来続いてきた議院内閣制から、権限が拡大された大統領制に移行するため、トルコ政治の大きな転換点となる。 エルドアン大統領は今年の4月、2019年11月予定の選挙を今年6月に前倒しすると発表した。財政出動による景気対策の限界を見越し、経済が悪化する前に選挙を済ませておきたいという思惑があったとみられる。

最近の世論調査結果では、エルドアン大統領への支持はおおよそ45~48%に留まっているという。得票率が50%に達する候補者がいない場合、上位2人による決選投票が7月8日に行われる。経済低迷などから政権への不信感が高まり、エルドアン大統領が1回目の投票で再選を決めるかは不透明になってきた。野党共和人民党(CHP)の立候補者インジェ氏は、「国は崩壊している」とエルドアン大統領を批判し、支持を広げている。CHPなど野党は、エルドアン氏の強権統治への危機感から選挙協力で合意。決選投票になった場合、野党側は一致して野党候補を支持する方針で、インジェ氏がエルドアン氏と争う可能性が指摘されている。トルコの選挙結果、その後の政局は不透明感が強く、トルコリラは上値の重い展開が続きそうだ。

大統領選に立候補しているのは、エルドアン氏の他、最大野党・共和人民党(CHP)のインジェ氏、新党・優良党(IYI)の女性候補で元内相のアクシェネル氏、クルド系政党・国民民主主義党(HDP)の前共同党首で拘束中のデミルタシュ氏ら。 仮に、24日で決まらず(過半数に達しない場合)、決選投票となれば、野党共闘が実現するとの見方もある。総選挙を巡っては国会の定数が550から600に増加。任期も4年から5年に延長される。

格付け会社フィッチ・レーティングスは11日、トルコのソブリン格付けについて、今月24日に実施される大統領選や議会選後に政権が同国経済の弱点に対処すれば、現在の不安定な状況を切り抜ける可能性があるとの見方を示した。フィッチのトルコソブリン格付け(外貨建て)は投資不適格(ジャンク)級の「BBプラス」。格付け見通しは「安定的」としている。

【トルコ経済指標】
19日火曜日
20:30 4月住宅価格指数前年比 前回+9.48%

20日水曜日
16:00 5月住宅販売前年比 前回-9.9%

21日木曜日
16:00 6月消費者信頼感指数 前回69.9

24日日曜日
トルコ大統領選、トルコ総選挙

lira0618

*予想レンジ:22.00円~24.50円


情報提供:(株)みんかぶ
※チャートの著作権は、(株)みんかぶに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)みんかぶは一切の責任を負いません。


【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は大幅上昇した。4日に発表された5月消費者物価指数(CPI)は前月比1.62%上昇(予想1.45%)と予想を上回り、前年比では12.15%上昇、前月は10.85%上昇だった。シムシェキ副首相は「比較対象の関係で短期的にインフレ率は上昇が続く可能性があるが、金融と財政の政策協調で下半期には低下トレンドが始まるだろうとした。

トルコ中銀は7日の理事会で、政策金利の1週間物レポレートを1.25%引き上げ17.75%にすると発表。予想以上の利上げを受けてトルコリラは急上昇した。トルコ中銀は声明で、今回の利上げは、インフレ上昇がリスクをもたらすとし、価格安定のため金融引き締めをさらに強化したと発表した。ただ、大統領選挙でエルドアンが勝った場合、再び利下げ方向に進むのではという懸念が残っているため、トルコリラは伸び切れなかったようだ。

政策金利(1週間物レポ)16.50%⇒17.75%、
翌日物貸出金利 18.00%⇒19.25%、
翌日物借入金利 15.00%⇒16.25%、
後期流動性貸出金利 19.50%⇒20.75%


*今週のトルコリラ円は、保ち合いとなろう。先週末8日のトルコリラは対ドルで下落。7日の利上げを受けて上昇したものの、高値を維持できなかった。ムーディーズは1日、トルコの経済運営を巡る懸念や投資家の信頼感の低下を挙げ、同国の格付け「Ba2」を格下げ方向で見直すと発表。同社は3月に格付けを「Ba2」に引き下げた。純資本流入に深く依存する国にとって、投資家心理の悪化は大きな課題となると指摘。当局が国内の経済構造問題に完全に対応できていないとした。

またフィッチは、トルコの銀行25行の格付けを「ウォッチ・ネガティブ」に指定すると発表。同社は「ウォッチ・ネガティブ」指定について、銀行の業績、資産内容、また最近の市場のボラティリティー上昇を受けた流動性などに対するリスクを反映したと説明。中銀の利上げは政策を巡る疑念を払拭し、信認を高めたが、最近の格付け会社のトルコへの見解で楽観的見方が相殺されているようだ。

市場から利上げが「遅すぎ、小幅すぎ」と批判されてきたトルコ中銀は今回、大胆な引き締め姿勢を見せ、信認の回復に乗り出した。背景には24日に迫った大統領選と国会総選挙で思わぬ苦戦を強いられているエルドアン大統領の方針転換があると言われている。エルドアン政権はこれまで景気浮揚を優先して中銀の利上げに反対する姿勢を示してきたが、選挙を前にリラ急落によるインフレ高進と景況感の悪化を放置できないと判断したようだ。

トルコのシムシェキ副首相とチェティンカヤ中銀総裁は先だって、ロンドンで開かれた機関投資家との会合で、トルコ中銀はリラ防衛に向けた行動で独立性を認められていると強調し、金利政策を巡るエルドアン大統領の強硬発言について軌道修正を図った。今回の利上げ措置はこれを裏付けた格好になり、海外投資家の信任を幾分か取り戻した可能性がある。ただ、市場は24日の大統領選でエルドアン氏が勝利した場合、再び中銀の政策に口を挟むか利下げ圧力を示唆するかを依然として懸念している。

【トルコ経済指標】
11日月曜日
16:00 4月経常収支 前回-48.1億USD 予想-51.5億USD
16:00 第1四半期GDP前年比 前回+7.3% 予想+7.0%

13日水曜日
16:00 4月鉱工業生産前年比 前回+7.6% 予想+6.2%

lira0611

*予想レンジ:23.00円~25.00円


情報提供:(株)みんかぶ
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【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は上昇した。トルコのエルドアン大統領は26日、急落している自国通貨リラの下支えのため、ドルやユーロの貯蓄をリラに交換するよう国民に要請した。リラは年初来、対ドルで約20%下落している。

大統領は5月24日の議会・大統領選挙の遊説で訪れたエルズルムで、自宅にあるドルやユーロの貯蓄をリラに交換して、リラ安に抵抗しようと、聴衆に呼び掛けた。28日、トルコ中央銀行は1週間物レポ金利を現行の8.0%から倍以上の16.5%に引き上げることを決めた。6月1日から適用するとした。

現在、資金供給で採用している金利と同じにし、新たな主要政策金利とする。トルコ中銀は今回の措置を、複数の政策金利から成るトルコの金融政策の枠組みを簡素化する取り組みの最終ステップと説明した。翌日物貸出金利と翌日物借入金利は1週間物レポ金利のそれぞれ上下1.5ポイントに設定する。 現行の9.25%と7.25%から、それぞれ18%と15%となる。この措置を受けてトルコリラは対ドルで3.4%高と2015年11月以来の大幅上昇となった。 トルコリラ円はおよそ3.8%上昇となった。

*トルコ政策金利 
政策金利(1週間物レポ)8.00%⇒16.50%(6月1日)
翌日物貸出金利 9.25%⇒18.00%(6月1日)
翌日物借入金利 7.25%⇒15.00%(6月1日)
後期流動性貸出金利 16.50%⇒19.50%(6月7日)


*今週のトルコリラ円は、7日のトルコ中銀理事会で追加利上げが行われるかどうかに左右されよう。トルコ中銀が実施した緊急利上げや金融政策の簡素化を受けて上昇してきたが、市場の関心は今週4日に発表される5月消費者物価指数(CPI)に移っている。CPIが上昇すれば、利上げ観測は高まるが、トルコ中銀が7日の理事会で再度利上げに踏み切るかどうか注目される。

トルコのシムシェキ副首相は2日、政策措置を通じて金融市場の懸念に対応していると強調した。これより先、格付け会社ムーディーズはトルコの格付けを格下げ方向で見直すと発表し、フィッチはトルコの銀行について、将来の格下げの可能性を示す「ウォッチ・ネガティブ」に指定した。

シムシェキ副首相は、金融政策を引き締め、簡素化し、マクロプルデンシャルな措置を導入したと説明。ポリシーミックスの一段の強化に取り組んでおり、支出削減を通じて財政政策を引き締めるとした。ムーディーズは1日、トルコの経済運営を巡る懸念や投資家の信頼感の低下を挙げ、同国の格付け「Ba2」を格下げ方向で見直すと発表。ムーディーズは3月に格付けを「Ba2」に引き下げていた。 

ムーディーズは「純資本流入に深く依存する国にとって、投資家心理の悪化は大きな課題となる」と指摘。当局が国内の経済構造問題に完全に対応できていないとした。またフィッチは、トルコの銀行25行の格付けを「ウォッチ・ネガティブ」に指定すると発表。フィッチは「ウォッチ・ネガティブ」指定について、銀行の業績、資産内容、また大半の場合、最近の市場のボラティリティー上昇を受けた流動性などに対するリスクを反映したと説明。

一方トルコ国営のアナトリア通信によると、ゼイベクジ経済相は、ムーディーズとフィッチの発表は性急かつ意図的で、トルコ市場の投機筋を支援したと述べた。トルコの銀行の資本などを巡る懸念や問題はないとの見解を示した。


【トルコ経済指標】
4日月曜日
16:00 5月消費者物価指数前年比 前回+10.85% 予想+12.15%
16:00 5月生産者物価指数前年比 前回+16.37%

7日木曜日
20:00 トルコ中銀政策金利 前回16.50% 予想16.75%
20:00 トルコ中銀後期流動性貸出金利 前回16.50% 予想19.50%


lira0604

*予想レンジ:23.00円~25.00円


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5月29日(火)
【5月28日の海外相場および市況】

*昨日は、ロンドン休場(スプリングバンクホリデー)、NY休場(メモリアルデー) 。

*本日の東京市場のドル円相場は、109円台前半で小幅な値動きにとどまりそう。

*ユーロ情勢が懸念されている。イタリアの次期首相に指名されたコンテ氏が就任を断念。政権の右傾化が避けられるとの期待感からユーロは反発したが、欧州時間には改めて政局不安が台頭し、ユーロ売りが強まった。

米朝首脳会談の実現に向けた進展も期待と不安が入り混じっており、様子見姿勢が強まっている。

*トルコ中央銀行は1週間物レポ金利を倍以上の16.5%に引き上げることを決めた。6月1日から適用する。

現在、資金供給で採用している金利と同じにし、新たな主要政策金利とする。

トルコ中銀は今回の措置を、複数の政策金利から成るトルコの金融政策の枠組みを簡素化する取り組みの最終ステップと説明した。

翌日物貸出金利と翌日物借入金利は1週間物レポ金利のそれぞれ上下1.5ポイントに設定する。 現行の9.25%と7.25%から、それぞれ18%と15%となる。

1週間物レポ金利は現在8.0%。以前はトルコ中銀の主要政策金利だったが、 2017年1月以降は使われていなかった。

トルコ中銀がこれに代わって適用していた緊急時の貸出金利である後期流動性貸出金利は3.0ポイント引き上げ19.5%とする。 一部について移行期間が設けられ、移行は6月7日に完了する。

この決定を受けて、28日のトルコリラは約3年ぶりの大幅上昇となり、同国の株と債券も値上がりした。

トルコリラは対ドルで3.4%高の1ドル=4.5627リラと2015年11月以来の大幅上昇。
トルコリラ円はおよそ3.8%上昇。
10年物国債利回りは57ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の14.11%。
イスタンブール100種株価指数も2.9%上昇。

*トルコ政策金利 
政策金利(1週間物レポ)8.00%⇒16.50%(6月1日)
翌日物貸出金利 9.25%⇒18.00%(6月1日)
翌日物借入金利 7.25%⇒15.00%(6月1日)
後期流動性貸出金利 16.50%⇒19.50%(6月7日)


lira0529


【29日の経済指標】
08:30 (日) 4月有効求人倍率 1.59
08:30 (日) 4月失業率 2.5%
22:00 (米) 3月S&P/ケースシラー住宅価格指数 (前年比) +6.80%
23:00 (米) 5月消費者信頼感指数 128.7 128.0


第166回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/



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【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は大幅下落し、23日には22円22銭と上場来の最安値を更新した。市場は、商いが薄い時間帯に大口の売りが出て、個人投資家のストップロスの売りが誘発されたことが原因と見ている。

トルコ中央銀行は23日、主要政策金利のうち後期流動性窓口金利を13.5%から300ベーシスポイント(bp)引き上げ、16.5%とした。トルコリラ急落に危機感が強まり、次回の政策決定会合(6月7日)を待たず、緊急利上げに踏み切った。これを受けてトルコリラ円は22円台から24円台に急反発した。しかし、25日には再び下落に転じた。急反発したものの、やれやれの売りが上値を抑えた。また、リラの押し上げには一段の利上げが必要との見方も強かった。

*今週のトルコリラ円は、安値圏で保ち合いとなろう。海外投資家はインフレ圧力が高いにもかかわらず金利低下を目指すエルドアン大統領の金融政策への不信感を強め、リラ売りを継続した。エルドアン大統領が先週、6月24日の大統領選後に金融政策への関与を強める考えを示すとさらにリラ売りが加速し、最安値を更新した。トルコリラの対ドルでの年初来下落率は約20%に達した。

これに危機感を抱いたトルコ中央銀行は、緊急に300bpと予想以上の利上げを行った。しかし、2桁台で高止まりしているインフレに対処するためには、継続的な利上げが必要であり、トルコ中銀が今後もエルドアン大統領の利下げ圧力をかわして利上げしていくかどうかが注目される。国内政治情勢や膨大な財政赤字などの根本的な問題もある。

6月7日のトルコ中銀理事会で追加利上げが実施されれば、市場はこれを好感し、トルコリラは上昇に転じる可能性がある。しかし、先週の利上げが単に6月7日の前倒しであるなら、失望売りが優勢となろう。

6月の大統領選では、エルドアン大統領が優勢と見られており、再選となれば再び利下げ圧力を強めることが予想され、これも市場には嫌気されるだろう。格付け会社フィッチ・レーティングスは「トルコの金融政策は以前から政治の制約を受けてきた。しかし中銀の独立性を低下させようとするあからさまな脅威は、政策決定環境と政策の有効性に対するリスクを増大させる」と指摘した。

【トルコ経済指標】
30日水曜日
16:00トルコ4月観光客数(年間) 前回34.83%
16:00トルコ5月経済信頼感 前回98.3

31日木曜日
16:00トルコ4月貿易収支 前回-58.6億USD  予想-67.0億USD

1日金曜日
16:00トルコ5月製造業PMI 前回48.9


lira0528

*予想レンジ:22.00円~25.00円


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【緊急利上げで、トルコリラは急反発】

*トルコ政府の経済運営チームが21日に会合を開き、中央銀行が打ち出せる措置などを含めた経済対策を協議したと、同国経済担当当局者らが23日、明らかにした。会合にはシムシェキ副首相およびチェティンカヤ中銀総裁も出席した。23日、トルコリラの対ドル相場が一時1ドル=4.9リラ台に急落、過去最安値を更新した。トルコリラ円は22円22銭と上場来の最安値を更新していた。

トルコ中央銀行は23日、主要政策金利のうち後期流動性窓口金利を13.5%から300ベーシスポイント(bp)引き上げ、16.5%とした。トルコリラ急落に歯止めをかけ、エルドアン大統領の介入を巡る投資家の信頼回復に向け、次回の政策決定会合(6月7日)を待たず、緊急利上げに踏み切った。トルコリラはこの日、過去最安値の4.9290リラを付けたが、政策決定を受けて上昇に転じた。

エルドアン大統領は23日、トルコは6月24日の選挙後にインフレと経常赤字に対する新たな対応策を取るとの見解を示した。 同大統領はまた、年初から対ドルで約20%下落していたトルコリラ相場について、為替相場のボラティリティーはトルコの経済の現実に沿ったものではないとの見方を示した。

緊急かつ予想外の大幅利上げを受けて、トルコリラ円は24円台に急反発した。長大下ヒゲ陽線を引いたことで、目先の底値を確認した可能性がある。

一方で、来月24日の大統領選でエルドアン大統領が再選された場合、再び利下げ発言を繰り返すのではとの警戒感も依然として残っている。


rira0524

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【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は下落した。米長期金利の上昇を背景に「ドル買い・トルコリラ売り」が継続している。これに加えて、トルコ中央銀行が、2桁台に加速する物価上昇率を抑制できないのではないかとの懸念が売りを一段と強めている。4月の消費者物価指数(CPI)は前年比で10.85%上昇し、トルコ中銀のインフレ目標である5.0%を大きく上回っている。

一方、トルコ中央銀行は4月、実質的な政策金利となる後期流動性窓口金利を0.75%ポイント引き上げた。次回の金融政策決定会合は6月7日に開かれるが、エルドアン大統領が利下げを示唆しているため、市場はトルコの金融政策に対して疑いの目を向けている。また、6月24日に同時実施される議会選と大統領選を巡る不透明感も圧迫要因となっているようだ。

*今週のトルコリラ円は、下落基調が続きそうだ。先週14日、エルドアン大統領は政府代表団を率いて、ロンドンで有力機関投資家に経済政策の説明会を開いた。通貨リラの急落に見舞われいるトルコとしては、政策運営に安心感を持ってもらう狙いだったが、出席した投資家の間には「衝撃と不信感」が広がった。エルドアン大統領が景気刺激のための金利引き下げを目指しながら、物価上昇と通貨安に歯止めをかけるという計画を述べたことが、投資家の不信感を増大させたようだ。通常、通貨安やインフレ率の上昇に対処するためには利上げを行う。

エルドアン大統領は物価抑制には金融引き締めで対応するという金融政策の理論を無視している。ドル高や原油価格の上昇がトルコ経済を直撃している。15日には、エルドアン大統領が6月24日の大統領選と国会総選挙後に経済の統制を強化する意向を示すと、中央銀行の物価コントロール能力を巡る不安が強まり、トルコリラは対ドルで過去最安値を更新した。

インフレが国民生活を圧迫している中で、6月24日に大統領選挙が行われるが、選挙でエルドアン大統領が勝利した場合、金融政策への関与を強めると発言しており、市場は政治リスクへの警戒を強めそうだ。


【トルコ経済指標】
23日水曜日
16:00トルコ5月消費者信頼感指数 前回71.9

25日金曜日
20:30トルコ5月景気動向指数[季調済] 前回106.8
20:30トルコ5月設備稼働率 前回77.3%


lira0521

*予想レンジ:24.00円~25.00円


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【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は下落した。トルコ中央銀行は9日、通貨リラを防衛するため追加的な流動性措置を導入したと発表した。

外貨預金(売却)入札の規模を12億5000万ドルから15億ドルに拡大した。先渡し取引における外貨の売りポジションは53億ドルから71億ドルに増える可能性があるという。

エルドアン大統領はまた、通貨リラ安対策や経済動向を協議するため、政府の経済チームとの緊急会合を開き、金利を引き下げる措置を講じることで一致した。大統領府は声明で、「金利や為替相場に対する圧力を弱めるために必要な措置を講じる。より効果的にインフレの問題に対処する」と説明した。

エルドアン大統領が緊急会合を開くとの報道を受けて、通貨リラは上昇。異例の金融引き締め措置が議題に上る可能性があるとの期待が高まった。

しかし、エルドアン大統領が11日、金利の引き下げが必要との考えをあらためて示し、6月に前倒しした大統領選と議会選に勝利した場合、金利の「呪い」と闘うと語った。 この発言を受け、トルコリラは再び売り圧力を受けた。買い戻し一巡後は再び反落に転じた。

*今週のトルコリラ円は、上値の重い展開が続きそうだ。トルコリラは先週、最安値まで下落した後に急反発と大きく振れた。高いインフレ率、経済赤字の拡大、経済過熱と指摘される中での積極的な財政出動、格付け会社S&P社による格下げ等、弱材料に事欠かない状態にある。

エルドアン大統領が9日に開催した緊急会合で声明を発表し、「金利と為替レートにかかる圧力を和らげ、そしてインフレとより効果的に戦う措置を講じる。トルコ中央銀行はこれに関して自由に政策措置を使い続ける」と表明したものの、具体策は示されなかった。

市場は、トルコのインフレ抑制やトルコリラへの下落圧力を緩和するには、中銀による利上げが必要と見ている。そのため、高留まりしているインフレ率を引き下げるに十分な利上げを継続して行わない限り、トルコリラは戻り場面では売りが優勢となろう。


【トルコ経済指標】
14日月曜日
16:00トルコ3月経常収支 前回-41.5億USD  予想-41.0億USD

5月15日火曜日
16:00トルコ2月失業率 前回10.8%  予想10.8%

5月16日水曜日
ザラブ問題 HALKBANK元頭取アティラ氏判決

5月17日木曜日
20:30トルコ3月住宅価格指数前年比 前回+10.09%

5月18日金曜日
16:00トルコ4月住宅販売前年比 前回-14.0%


lira0514

*予想レンジ:24.50円~26.50円

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【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は下落した。4月25日、トルコ中央銀行は、実質的な政策金利である後期流動性窓口金利を0.75%ポイント引き上げて、12.75%から13.50%とした。利上げは4カ月ぶり。声明では、現在の高水準のインフレとインフレ見通しは引き続き価格決定にリスクとなり、必要なら追加引き締めに踏み切るとした。この他3種の主要金利は据え置いた。1週間物レポレートを8.00%、翌日物貸出金利は9.25%、翌日物借入金利は7.25%に据え置いた。

格付け会社S&P社は1日、トルコの信用格付けを投機的(ジャンク)等級内でさらに引き下げた。通貨リラが売られる中、インフレ見通しを巡る懸念が高まっていると指摘し「BB/B」から「BB─/B」に引き下げた。インフレ見通しの悪化や、リラ相場の長期的な下げ基調と大幅変動に対する懸念が背景にあり、対外状況の悪化や借り入れが極端に膨らんでいる民間部門の苦境も格下げの理由だった。

トルコ統計局が発表した4月消費者物価指数(CPI)は前月比1.87%上昇し、伸びは市場予想の1.6%を上回った。CPIは前年比で10.85%上昇し、コアCPIは前年比12.24%上昇した。統計発表を受け、中銀の物価管理能力を巡り懸念が高まり、トルコリラは過去最安値を付けた。 なお、4月の生産者物価指数(PPI)は前月比2.60%上昇、前年比16.37%上昇した。

*今週のトルコリラ円は、下落基調が続きそうだ。トルコ中央銀行は4月25日、実質的に政策金利である後期流動性窓口金利を12.75%から0.75%ポイント引き上げ、13.50%とした。利上げは4カ月ぶり。トルコ中銀は声明で、現在の高水準のインフレとインフレ見通しは引き続き価格決定におけるリスクだ。輸入価格が上がったことがこうしたリスクを高めたとし、金融政策委員会は物価安定に向けて金融の引き締めに踏み切ることとしたと付け加えた。インフレ見通しが改善するまで金融政策の引き締めスタンスを維持するとの過去3回の会合の声明の文言はほぼ変わらなかった。

トルコの物価は2017年11月に14年ぶりの高水準となる12.98%まで上昇。現在は10.23%上昇に落ち着いている。ただ中銀の最新調査によると、2018年末時点の物価見通しは1カ月前の9.49%から10.07%上昇まで悪化した。中銀の目標である5.0%を大幅に上回っている。市場は、利上げ自体は評価しているものの、インフレの再加速が予想されるため、0.75%の利上げでは不十分と見ているようで、1.5~2.0%の利上げが望ましいとしていた。

一方、リラ安の背景にはエルドアン大統領が繰り返し金利引き下げを要求していることがある。エルドアン大統領の利下げ圧力を受けて、トルコ中銀が積極的に利上げを進められないとの懸念が出ている。

こうした中、先週はインフレ率が依然として強いことが判明した。トルコ中銀が大胆な利上げを継続的に行わないことが市場で懸念された場合、トルコリラはさらに売り込まれる可能性があろう。

なお、エルドアン大統領は4月18日、2019年11月に予定されていた大統領選と国会総選挙を今年の6月24日に前倒しすると表明した。経済的な課題やシリア情勢を指摘し、早急に大統領の権限を拡大する必要性を訴えた。トルコでは2017年4月の国民投票で、大統領に権限を集中する憲法改正案が僅差で承認されている。改憲内容の大部分が次期大統領選後に発効し、現行の議院内閣制から大統領制への移行が決まっている。経験基盤が再度強化されれば選挙対策のために財政拡大策を行う必要はなくなり、経済運営も落ち着くとの見方も出ている。

【トルコ経済指標】
8日火曜日
23:30トルコ財務省4月現金残高 前回TRY-6.66B

lira0507

*予想レンジ:25.00円~26.50円


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【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は反発した。週前半は、2桁台のインフレが懸念され、またエルドアン大統領が引き続き利下げの意向を持っていることが嫌気されて、トルコリラは安値圏で推移していた。しかし、19日に、エルドアン大統領が2019年11月に予定していた大統領選挙と議会選挙を今年6月24日に前倒しして実施すると表明したことを受けて、トルコリラは急反発に転じた。選挙の早期実施は、対立政党の準備が間に合わず、エルドアン大統領の再選が確実視され、人気取りのための無謀な景気刺激策を続ける必要性が大幅に後退する一方、中長期観点から経済改革に取り組めるようになるとの見方が広がり、リラは大幅反発となった。

*今週のトルコリラ円は、25日のトルコ中銀理事会の結果次第だろう。先週は、大統領選挙の前倒し決定を受けて、トルコリラは急反発したが、それでインフレ率が1桁台に落ち着いたわけではない。仮に、選挙の前倒しを持ってリラ安対策とするなら、本末転等だろう。利上げに踏み切ればリラは上昇し、利上げ見送りであればリラ下落となろう。チェティンカヤ・トルコ中央銀行総裁は、10 日の国会予算委員で、銀行の金融政策決定は 物価を安定させるために行われることを再確認している。

2月の鉱工業生産(季節調整済み)が前年同月比9.9%増となったことを受けて、複数のトルコ経済相当局者は、2018年の同国国内総生産(GDP)伸び率が7.0─7.5%になるとの見通しを示した。2017年は7.4%だった。カッパドキア地域に対する外国人観光客の関心が再び高まっているため、同地域のホテル占有率は4月と5月にほぼ100 %に達したという。今年の第11四半期に観光客の数が大幅増加し、特に中国、日本及び韓を含むアジ諸南米一部欧州諸国からの観光客数が伸びているという。

【トルコ経済指標】
24日火曜日
20:30 4月景気動向指数前回109.5  予想109.6%  
20:30 4月設備稼働率 前回77.8% 予想77.0%

25日水曜日
20:00トルコ中銀政策金利 前回8.00%  予想8.00%
      トルコ中銀後期流動性貸出金利 前回12.75% 予想13.25%

4月27日金曜日
16:00トルコ4月経済信頼感 前回100.2

lira0423

*予想レンジ:26.00円~27.50円


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