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カテゴリ: トルコリラ

【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は大幅安。トランプ大統領が10日、トルコに対する鉄鋼・アルミニウムの輸入制限措置について追加関税を2倍に引き上げる方針を表明したことをきっかけに急落し、最安値を更新した。

エルドアン大統領は12日の演説で、急落した通貨リラの相場安定のために不可欠とみられる政策金利の引き上げに否定的な考えを示した。トルコ中央銀行は13日、リラ建ての預金準備率をすべての期間に対し250ベーシスポイント(bp)引き下げるとともに、非中核的な外貨建て債務に対する預金準備率を期間3年までを対象に400bp引き下げたと発表。これにより約100億リラ相当の金の流動性が金融システムに供給される。この他、中銀が流動性供給に向け翌日物貸出金利を用い、水準は19.25%と、1週間物レポレートの17.75%よりも1.5%ポイント高くなる見通しであることを明らかにした。利上げではなくコリドー(金利レンジ)を利用した金融引き締めへを計った。

アルバイラク財務相も市場の懸念緩和に向けた行動計画を策定したと発表。これを受け、リラは前日に付けた過去最安値圏から反発した。トルコは15日、米国による鉄鋼輸入制限措置に対する報復措置として、乗用車やアルコール飲料など一部の米国製品に追加関税を課したと発表。またエルドアン同国大統領は米国電化製品の不買運動を呼び掛けた。

一方、米政府はトルコで拘束された米国人牧師を早期に釈放しなければ一段の経済措置も辞さないと警告。両国の関係がさらに冷え込めば、トルコの通貨安が再燃するのではないかとの懸念が強まった。週末も、米国人牧師の拘束を続けるトルコに対し、米政府が追加の制裁措置も辞さない強硬姿勢を見せる中、再び急落した。

*今週のトルコリラ円は、戻り売り基調が続きそうだ。対米関係に改善の兆しが消えず、ダブル格下げもあってトルコリラは戻り売りが続きそうだ。今週は、トルコがほぼ1週間休場(犠牲祭)となるため、突発的な動きが警戒される。

米格付け大手2社が17日、既に投機的水準にあるトルコの信用格付けをそろって1段階引き下げた。通貨リラが急落しており、トルコ経済を押し下げるとの懸念を示した。S&Pグローバル・レーティングは、トルコの格付けを「Bプラス」に引き下げた。通貨の急落が経常赤字の拡大や民間企業の圧迫につながり、経済が悪化すると説明。トルコが来年、マイナス成長に陥ると予想した。ムーディーズ・インベスターズ・サービスも「Ba3」に格下げ。中央銀行の独立性が疑問視されるなど、強権姿勢を強めるエルドアン大統領の下で経済政策の見通しや実効性に不透明感が漂っていると指摘した。

国際金融協会(IMF)は15日、トルコ通貨リラの現時点の相場が適正水準を大幅に下回っているとの認識を示した。また、トルコの景気減速や輸出増加を背景に国際収支見通しが改善し、向こう1~2年間にリラ相場が上昇すると予想した。IMFエコノミストはトルコなど新興国市場の動揺に関するメディアとの電話会見で、マクロ経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)に基づくトルコリラの適正相場は「1ドル=5.0~5.50リラ前後」と語った。ドイツ政府は、トルコ通貨危機の打開に向けIMFの支援が有益となる可能性があるとの認識を示した。しかし、エルドアン大統領はIMFの救済を一切拒否すると言明した。

【トルコ経済指標】
20日月曜日
犠牲祭前夜祭、トルコ祝日・犠牲祭(8月21日~24日)


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*予想レンジ:15.00円~19.00円


情報提供:(株)みんかぶ
※チャートの著作権は、(株)みんかぶに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)みんかぶは一切の責任を負いません。

【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は大幅下落。7月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比15.85%上昇となり、14年超ぶりの高い伸びを示した。インフレ率の高進にもかかわらずトルコ中銀が利上げをする姿勢を見せず、リラには売りが継続した。

米通商代表部(USTR)は3日、トルコからの輸入品に対する関税を一部免除する優遇措置の見直しを検討していると発表した。米国による鉄鋼とアルミニウムの輸入制限に対し、トルコが米製品に課した報復関税への対抗措置とした。トルコは米国からの輸入品17.8億ドル(約2千億円)相当に追加関税を課した。

トルコ政府代表団は8日、サリバン米国務副長官と会談し、トルコ当局による米国人牧師拘束を受け対立が深まっている両国の関係改善に向けた協議が行われたが、進展は得られなかった。週末のトルコリラ円は一時15.53円まで急落。

トランプ大統領が10日、トルコからの輸入関税について、アルミニウムを20%、鉄鋼を50%に引き上げることを承認したことが嫌気された。トランプ大統領はツイッターで「われわれのトルコとの関係は現在は良くない!」とした。対米関係の悪化が嫌気されて売りが加速した。

*今週のトルコリラ円は下落基調が続くだろう。トルコの銀行規制監督庁(BRSA)は13日未明、外貨とリラとのスワップおよびスワップに類似する取引の総額が、銀行の法定自己資本の50%を上回ってはならないとする規制を発表した。同国の通貨リラと外貨のスワップを制限したため、リラは最安値から幾分値を戻しているが、インフレ抑止のための劇的な利上げ、対米関係の改善という2つの根本的な問題を解決しない限り、売りが継続しよう。

エルドアン大統領は、トランプ大統領が両国関係修復の条件としているブランソン牧師の解放に応じる意向は示していない。エルドアン大統領は対米関係について、トルコは新たなパートナーと市場を懸命に探しており、過去の同盟国と「決別」する用意があると発言。政策金利に関しては、富裕層をさらに豊かにするだけでの道具だと述べ、自分が生きている間は決して、利上げ圧力に屈しないと述べた。

また国際通貨基金(IMF)との合意についても、これを促す人たちはトルコの政治的独立性の放棄を要求しているとして否定した。先週末のトルコリラの急落を受けて関係の深い欧州主要銀行の株価が急落した。リラ資産を手放す動きが強まれば、リラは一段安に沈む可能性がある。また、今後、トルコが北大西洋条約機構(NATO)から脱退するという話が出てくる可能性もある。今週は17日にS&Pによるトルコの格付けが発表される予定。格下げ懸念が強く、トルコリラはまだまだ一波乱二波乱もありそうだ。


【トルコ経済指標】
15日水曜日
16:00 5月失業率 前回9.6%

16日木曜日
16:00 6月鉱工業生産(前月比)前回-1.6%
20:30 6月住宅価格指数前年比 前回+10.59%

8月17日金曜日
時間未定 S&P社トルコ格付け発表

16:00 6月小売販売前年比前回4.6%  予想5.8%
16:00 8月消費者信頼感指数 前回73.1


lira0813

*予想レンジ:13.00円~19.00円


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【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は大幅下落した。トルコリラが対ドル、対円でで過去最安値を更新した。インフレ圧力が高まることへの懸念や、米が対トルコ制裁の発動を警告したことが要因。

トランプ大統領はトルコに対し、拘束している米国人牧師2人を解放しない限り制裁を科すと表明。両国間の緊張が高まった。米財務省は1日、米国人のアンドルー・ブランソン牧師がトルコで長期間拘束されていることへの対応として、同国のギュル法相とソイル内相を制裁対象に指定すると発表した。米国内の資産が凍結され、米国人との取引が原則禁じられる。同盟国の閣僚への制裁は異例で、両国関係の悪化は避けられないとの見方が強まった。これに対し、トルコ外務省は1日、声明で「制裁に強く抗議する」と述べ、米側に決定を取り消すよう要求。「この攻撃的な姿勢に対して遅延なく、同じ方法で報復をする」と宣言した。

*今週のトルコリラ円は上値の重い展開が続きそうだ。トルコを取り巻く悪材料が拡大している。トルコ中央銀行のチェティンカヤ総裁は31日、四半期インフレ報告を発表し、トルコ中銀が2018年のインフレ率見通しを従来の8.4%から13.4%へ大幅に引き上げたことを明らかにした。

また、2019年末のインフレ率見通しも4月時点の予想の6.5%から9.3%に上方修正した。引き上げは、通貨リラの急落や輸入物価上昇の影響を反映したと説明した。実際、消費者物価指数(CPI)は前年比上昇率は6月が15.39%、7月が15.85%となり、14年超ぶりの高い伸びを示した。通貨リラの下落を受けて、食品価格が大幅に上昇したことが影響した。トルコ中銀は7月24日、政策金利の1週間物レポレートを17.75%に据え置くことを決定し、利上げ予想が大勢だった市場を驚かせた。ただ、さすがにここまでインフレ率が上昇したことで、次回の会合では利上げを行うのではないかとの期待も出ている。

米国がトルコのギュル法相とソイル内相を制裁対象に指定した件に関して、トルコ側はエルドアン大統領率いる与党AKPはもちろん野党もアメリカの制裁に対し、トルコが報復することを賛成している。与党AKPは、アメリカから購入予定の旅客機をキャンセルすべきとし、野党はイスタンブールにあるトランプタワーを押さえるべきとしている。その一方で、ポンペイオ米国務長官とトルコのチャウシュオール外相は会談で、両国は問題の解決に取り組むことで合意し、最悪の状態回避に向けてアピールした。

【トルコ経済指標】
10日金曜日
16:00 6月経常収支 前回-58.9億USD 予想-29.5億USD

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*予想レンジ:20.50円~23.00円

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【トルコリラ下落基調強まる】

1日、トルコリラが対ドルで過去最安値を更新した。

対円でも22.24円まで下落し、5月23日につけた上場来差安値の接近した。

先にトルコ中銀がインフレ見通しを大幅上方修正したものの利上げする見込みがないことや、米が対トルコ制裁の発動を警告したことが要因。

トランプ大統領はトルコに対し、拘束している米国人牧師2人を解放しない限り制裁を科すと表明し、両国間の緊張は高まっている。

米財務省は1日、米国人のアンドルー・ブランソン牧師がトルコで長期間拘束されていることへの対応として、同国のギュル法相とソイル内相を制裁対象に指定すると発表した。

財務省は声明で、制裁対象の2閣僚が「トルコ政府機関の長として、深刻な人権侵害に責任がある」と指摘。ムニューシン財務長官は「ブランソン牧師に対する不当な拘束と公判継続は、断じて受け入れられない」と強調した。 

米国内の資産が凍結され、米国人との取引が原則禁じられる。同盟国の閣僚への制裁は異例で、両国関係の悪化は避けられないようだ。

これに対し、トルコ外務省は1日、声明で「制裁に強く抗議する」と述べ、米側に決定を取り消すよう要求。「この攻撃的な姿勢に対して遅延なく、同じ方法で報復をする」と宣言した。

ブランソン氏は2016年夏にトルコで起きたクーデター未遂に関与した疑いで、同年10月に拘束された。先月25日に自宅軟禁へ切り替えられたが、米政府は即時釈放を要求。トランプ大統領は同26日、ツイッターで「大規模な制裁を科す」と警告していた。

トルコリラ円は、過去最安値圏まで下落したことで、本邦個人投資家の逆張りの買いが断続的に入っているようだ。これが値を支えているようだ。

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果たしてダブルボトムとなるのか、下抜けするのか注目される。



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【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は下落した。24日、トルコ中央銀行は政策金利である1週間物レポレートを17.75%に据え置いた。直近6月の消費者物価指数(CPI)が15%を越えていることもあり、市場では利上げが予想されていたが、中銀の決定を受け、失望感が強まり売りが膨らんだ。中銀は声明で「国内需要の減速が鮮明になっている」と指摘し、インフレ対策よりも景気に配慮した。今回の会合は、憲法改正で議院内閣制から大統領に権力を集中させた大統領制に移行して初の会合だった。

高インフレにもかかわらずトルコ中銀が政策金利の据え置きを決めたが、利上げを嫌うエルドアン大統領の意向を反映した結果となり、市場では中銀の独立性低下も懸念された。米国籍のブランソン牧師が、刑務所から出て自宅拘留となったことは一時的に好感されたが、トランプ大統領は即時釈放を要求し、トルコ側がこれに反対するなど両国の緊張が高まったこともリラ売りにつながった。

*今週のトルコリラ円は上値の重い展開が続くだろう。高インフレにもかかわらずトルコ中銀が金利を据え置いたことで、利下げが望ましいとのエルドアン大統領の意向を反映した結果となり、市場には失望感が高まっている。経常赤字の拡大、リラ安に伴う民間部門の対外債務負担の増大などマクロ経済への懸念は強まっている。トルコ株の下落が進み、米国の利上げを背景に新興国からの資金流出圧力がくすぶるなか、更なるリラ安・債券安・株安のトリプル安が懸念される。一方、こうした状況下でトルコリラ円は、22円台後半で下げ渋っている。過去最安値圏まで下落したことで、本邦個人投資家の逆張り買いが断続的に入っているようだ。

米国籍牧師ブランソン師を巡ってトルコと米国の関係悪化が懸念されている。トルコの裁判所は、テロリズムやスパイの罪に問われ係争中の米国人ブランソン牧師について、健康上の理由から収監継続決定を撤回し、自宅謹慎措置に変更した。同牧師は、トルコに20年以上住んでおり、2016年のクーデター未遂事件を起こしたグループや反政府武装組織のクルド労働者党(PKK)を支援した罪で起訴された。2016年10月に拘束され、21カ月間収監されていた。同牧師は無罪を主張しており、トランプ大統領は即時釈放を要求した。

【トルコ経済指標】
30日月曜日
16:00トルコ7月経済信頼感 前回90.4
17:00トルコ6月観光客数前年比 前回27.29%

31日火曜日
16:00トルコ6月貿易収支 前回-77.6億USD、予想-55.0億USD
16:00トルコ観光収入第二四半期 前回$4.43B、予想$5.94B

8月1日水曜日
16:00トルコ7月製造業PMI 前回46.8

8月03日金曜日
16:00トルコ7月消費者物価指数前年比 前回+15.39%、予想+16.32%
16:00トルコ7月生産者物価指数前年比 予想+23.71%

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*予想レンジ:22.50円~23.50円


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【トルコ中銀が政策金利据え置き、トルコリラ急落】

*昨日のトルコリラは大幅急落。トルコリラ円は高値から安値まで4.8%下落した。安値は22.40円と2カ月ぶりの安値をつけた。対ドルで約3%下落した。

トルコ中央銀行は政策金利である1週間物レポレートを17.75%に据え置いた。

直近6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比15%上昇と、伸び率は5月(12%)から一段と拡大していた。このため、市場では利上げが予想されていたが、トルコ中銀の決定を受け、失望感から売りが膨らんだ。

中銀は声明で「国内需要の減速が鮮明になっている」と指摘し、インフレ対策よりも景気に配慮した。今回の会合は、憲法改正で議院内閣制から大統領に権力を集中させた大統領制に移行して初の会合だった。

高インフレにもかかわらずトルコ中銀は政策金利の据え置きを決めたわけだが、利上げを嫌うエルドアン大統領の意向を反映する結果となり、中銀の独立性低下が懸念されている。

6月の大統領選後、エルドアン大統領は中銀の正副総裁と政策委員を大統領が任命すると定めた大統領令を出したうえ、利上げを牽制するような発言を繰り返していた。

今回は大統領権限が強化された新体制下での金融政策運営を占う会合になると注目されていたが、市場の懸念通りになったことで、トルコリラは上値の重い展開が続きそうだ。


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【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は横ばいで推移した。格付け会社フィッチは13日、既に投資不適格(ジャンク)等級にあるトルコのソブリン格付けをさらに引き下げた。経常赤字の拡大、インフレの高進、通貨リラ急落の影響を理由に挙げた。フィッチはトルコの発行体デフォルト格付け(IDR)を「BBプラス」から「BB」に引き下げ、見通しは「ネガティブ」とした。

フィッチは「ここ数カ月で経済政策の信頼性が低下し、6月の選挙後の政策措置で不透明感が強まった」と指摘。「こうした環境は経済のソフトランディングを困難にする」との見方を示した。5月鉱工業生産は前年比+6.4%と前回+6.2% 予想+5.9%をいずれも上回った。トルコの裁判所は18日、テロリズムやスパイの罪に問われた米国人のブロンソン牧師の収監継続を決定した。

*今週のトルコリラ円は、24日のトルコ中銀金融政策決定会合待ちの状況になろう。トルコの直近のインフレ率は15.4%と上昇しているが、エルドアン大統領の度重なる利下げ発言を受けて、中銀に対する政治介入が危惧された。しかも新財務相に娘婿であるアルバイラク氏を起用したことから市場の不信感が高まっていた。

しかし、ロイター通信が20日公表したエコノミスト調査によると、トルコ中央銀行は24日の金融政策決定会合で、政策金利の1週間物レポ金利を1.00~1.25%引き上げる見通しという。現在の政策金利は17.75%。

アルバイラク財務相は20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に参加するため訪問中のアルゼンチンで、政府の最近の政策は堅実な財政政策の維持や健全な貸し出しの伸び、構造改革の実行、金融政策の枠組み強化を意図したものだと指摘。「トルコ経済は力強い成長の勢いを維持している。われわれの経済の基盤は強くなるだろうし、見通しは実現可能」と話した。同財務相は就任後、中銀は独立しており、経済の実情と市場動向を踏まえた上で必要なことは何でも行うだろうと発言し、利上げを示唆した。

【トルコ経済指標】
23日月曜日
16:00 7月消費者信頼感指数前回70.3

7月24日火曜日
20:00トルコ中銀政策金利前回17.75% 予想18.75%

7月25日水曜日
20:30 7月景気動向指数前回102.5   
20:30 7月設備稼働率前回78.3%


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*予想レンジ:22.50円~24.00円


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【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は下落した。9日22時(日本時間)に、エルドアン大統領の就任式が行われた。財務相に娘婿のアルバイラク前エネルギー天然資源相を起用。トルコ政府はまた、中央銀行総裁の任期を5年間とした規定を撤廃した。元中銀当局者は、5年の総裁任期は政治家からの独立性を保つ一種の「盾」だったと述べ、規定改正に危機感を示した。

市場寄りとみられていたシムシェキ前副首相が閣僚から外れたことも失望を強めた。市場は金融政策に対するエルドアン大統領の影響力拡大を懸念した。エルドアン大統領は選挙期間中に、投資促進のために利下げを行うと明言していた。これを受けてトルコリラは下落に転じた。

S&Pグローバル・レーティングは10日、トルコのエルドアン大統領が財務相に娘婿を指名したことを受け、情勢を注視していると明らかにした。S&Pによるトルコの信用格付けは「BB-」(5月に引き下げ)で、これはムーディーズ・インベスターズ・サービスやフィッチ・レーティングスより低い水準。

*今週のトルコリラ円は上値の重い展開が続きそうだ。エルドアン大統領は2期目の就任を宣誓し、経済政策を仕切る財務相にエネルギー天然資源相だった娘婿のアルバイラク氏を起用した。市場は同氏の手腕や中央銀行の独立性低下を懸念し、トルコリラは急落に転じた。11日には金融引き締めを嫌うエルドア大統領による「金利低下を信じている」との発言が報じられた。同日発表された経常収支の悪化とともに材料視され最安値更新につながった。

来週24日にはトルコ中銀金融政策決定会合が開催される。直近のインフレ率は15%を超えており、市場は一段の金利引き上げが不可欠と見ているが、市場はエルドアン大統領がトルコ中銀の行動を阻止するのではないかと懸念している。アルバイラク新財務相は、中央銀行は独立していると述べるとともに、経済的現実や市場状況に応じて必要な措置を講じるとの見解を示した。

*格付け会社フィッチは13日、既に投資不適格(ジャンク)等級にあるトルコのソブリン格付けをさらに引き下げた。経常赤字の拡大、インフレの高進、通貨リラ急落の影響を理由に挙げた。フィッチはトルコの発行体デフォルト格付け(IDR)を「BBプラス」から「BB」に引き下げ、見通しは「ネガティブ」とした。フィッチは「ここ数カ月で経済政策の信頼性が低下し、6月の選挙後の政策措置で不透明感が強まった」と指摘。「こうした環境は経済のソフトランディングを困難にする」との見方を示した。

なお、2016年7月15日のクーデター未遂後に発令された非常事態宣言が、7月18日夜をもって解除されることが決定された。


【トルコ経済指標】
16日月曜日
16:00 4月失業率 前回10.1%  予想9.2%

17日火曜日
16:00 5月鉱工業生産前年比 前回+6.2% 予想+2.5%

20:30 5月住宅価格指数前年比 前回+10.06%

19日木曜日
16:00 6月住宅販売前年比 前回+2.7%


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*予想レンジ:22.50円~24.00円


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【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は小動きだった。3日に発表された6月消費者物価指数(CPI)は、前年比+15.39%と、5月の+12.15%から加速した。トルコ中央銀行のインフレ目標である+5%を大きく上回り、現在の算出方法が導入された2004年以来の高水準を記録した。輸送費が前年比+24.26%、食品・非酒類飲料が同+18.89%となり、それらがCPI全体を押し上げた。ユルドゥルム首相が5日、インフレと金利の押し下げが最優先課題と明言した。また、同首相はテロに対する行動ができる新たな法を発行した後に、非常事態宣言を終了すると発表した。

*今週のトルコリラ円は上値が重いだろう。週明け9日、6月24日投票のトルコ大統領選で再選されたエルドアン大統領(64)が、首都アンカラの国会で就任宣誓を行った。通算2期目に入る。これにより1923年の建国以来続いてきた議院内閣制から、大統領に権力を集中させた大統領制に完全移行する。任期は5年。

エルドアン政権は首相時代も含めると、既に約15年も続いている。しかし、経済成長率の低下やインフレの高進もあって政権運営は容易ではないと見られている。大統領選と同時に投票が実施された総選挙(一院制、定数600)では、エルドアン大統領が率いるイスラム系与党・公正発展党(AKP)は295議席に留まり過半数に届かなかった。そのため、民族主義者行動党(MHP)と協力して議会運営を行うことになる。同党はAKPと政党連合を組んで49議席を獲得した。


エルドアン大統領は、就任式後、財務相に娘婿のアルバイラク前エネルギー天然資源相を起用した。トルコ政府はまた、中央銀行総裁の任期を5年間とした規定を撤廃した。元中銀当局者は、5年の総裁任期は政治家からの独立性を保つ一種の「盾」だったと述べ、規定改正に危機感を示した。市場寄りとみられていたシムシェキ前副首相は閣僚から外れた。

金融政策に対するエルドアン大統領の影響力拡大が懸念され、トルコリラは大幅急落となった。エルドアン政権2期目は波乱の幕開けとなった。エルドアン大統領は選挙期間中に、投資促進のために利下げを行うと明言していたが、実際にこれを行えば、市場の不安感は一段と強まるだろう。


【トルコ経済指標】
9日月曜日
22:00トルコ・エルドアン大統領就任宣誓(内閣人事発表)

7月11日水曜日
時間未定、NATO首脳会議(エルドアン・トランプ会談)
16:00トルコ5月経常収支 前回-54.3億USD

7月12日木曜日
時間未定、NATO首脳会議(エルドアン・トランプ会談)


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*予想レンジ:23.00円~25.00円

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【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は上昇した。24日に行われた大統領選で現職のエルドアン氏が勝利するとともに、同時実施の議会選で与党連合が過半数を制したことで、同国政治が安定に向かうとの期待が高まった。選挙前、一部では、世論調査で過半数を下回っていたエルドアン氏が24日の大統領選第1回投票で50%以上の得票を得ることができず、決戦投票に進む公算が大きいと予想され、議会選では与党連合が過半数を割り込み、野党連合が勝利する可能性も指摘されていた。

そのため、エルドアン氏が決選投票を制しても、野党との対決で不安定な政権運営が続き、早晩再選挙が避けられなくなるシナリオが想定されていた。しかし、実際の選挙結果は現職・与党の勝利に終わり、政局をめぐる先行き不透明が払拭された。トルコ6月経済信頼感は、90.4と前回93.5より低下。インフレの影響が出たようだ。

*今週のトルコリラ円は、保ち合いで推移しそうだ。6月24日に投開票されたトルコの大統領選と議会選は、強権的な現職のエルドアン氏が再選され、公正発展党(AKP)と民族主義者行動党(MHP)の与党連合が過半数の議席を獲得した。政権の安定化がトルコリラの下値を支えよう。

一方で、トルコは昨年の憲法改正で大統領の権限が強化されているが、エルドアン大統領は海外投資家が懸念するような政策を導入する可能性があり、トルコリラの上値を抑えそうだ。トルコが政治的な行き詰まりを回避したことへの安心感から、トルコリラ円は24円台を回復している。

しかし、エルドアン大統領は選挙期間中、常々政策金利の引き下げが好ましいと表明し、中央銀行の政策に口出しする姿勢を見せている。選挙前にはエルドアン大統領の利下げ発言やインフレ率が上昇(12%)し、今年1─5月の財政赤字は前年同期比78%増加した。こうした背景からリラは対ドルで過去最安値に下落したため、トルコ中銀は大幅な利上げを実施した。

拡張的な財政政策により第1四半期の国内総生産(GDP)の前年比成長率は7.4%となったが、選挙が終わり、エルドアン大統領は景気をてこ入れする政治的必要性は薄れている。エルドアン大統領は2023年までの任期があるが、膨大な経常赤字と2桁のインフレ、高水準の対外債務を根本的に解決する姿勢を見せる必要がある。

有力格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは日、トルコの信用格付け引き下げ検討について、エルドアン大統領の再選後に取られる政策次第との見解を示した。トランプ米大統領は、トルコのエルドアン大統領と電話で会談し、再選に祝意を伝えた。両首脳は2国間の防衛・安全保障面の相互関係改善で一致した。 両首脳は、7月11、12日にブリュッセルで行われる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席する。


【トルコ経済指標】
2日月曜日
16:00 6月製造業PMI 前回46.4

3日火曜日
16:00 6月消費者物価指数前年比 前回+12.15% 予想+13.85%
16:00 6月生産者物価指数前年比 前回+20.16% 


lira0702

*予想レンジ:23.00円~25.00円

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