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カテゴリ: トルコリラ

【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は反発した。週前半は、2桁台のインフレが懸念され、またエルドアン大統領が引き続き利下げの意向を持っていることが嫌気されて、トルコリラは安値圏で推移していた。しかし、19日に、エルドアン大統領が2019年11月に予定していた大統領選挙と議会選挙を今年6月24日に前倒しして実施すると表明したことを受けて、トルコリラは急反発に転じた。選挙の早期実施は、対立政党の準備が間に合わず、エルドアン大統領の再選が確実視され、人気取りのための無謀な景気刺激策を続ける必要性が大幅に後退する一方、中長期観点から経済改革に取り組めるようになるとの見方が広がり、リラは大幅反発となった。

*今週のトルコリラ円は、25日のトルコ中銀理事会の結果次第だろう。先週は、大統領選挙の前倒し決定を受けて、トルコリラは急反発したが、それでインフレ率が1桁台に落ち着いたわけではない。仮に、選挙の前倒しを持ってリラ安対策とするなら、本末転等だろう。利上げに踏み切ればリラは上昇し、利上げ見送りであればリラ下落となろう。チェティンカヤ・トルコ中央銀行総裁は、10 日の国会予算委員で、銀行の金融政策決定は 物価を安定させるために行われることを再確認している。

2月の鉱工業生産(季節調整済み)が前年同月比9.9%増となったことを受けて、複数のトルコ経済相当局者は、2018年の同国国内総生産(GDP)伸び率が7.0─7.5%になるとの見通しを示した。2017年は7.4%だった。カッパドキア地域に対する外国人観光客の関心が再び高まっているため、同地域のホテル占有率は4月と5月にほぼ100 %に達したという。今年の第11四半期に観光客の数が大幅増加し、特に中国、日本及び韓を含むアジ諸南米一部欧州諸国からの観光客数が伸びているという。

【トルコ経済指標】
24日火曜日
20:30 4月景気動向指数前回109.5  予想109.6%  
20:30 4月設備稼働率 前回77.8% 予想77.0%

25日水曜日
20:00トルコ中銀政策金利 前回8.00%  予想8.00%
      トルコ中銀後期流動性貸出金利 前回12.75% 予想13.25%

4月27日金曜日
16:00トルコ4月経済信頼感 前回100.2

lira0423

*予想レンジ:26.00円~27.50円


情報提供:(株)みんかぶ
※チャートの著作権は、(株)みんかぶに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)みんかぶは一切の責任を負いません。


【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は下落した。トルコリラは週明けからインフレ率の高留まりを嫌気して、対ドルで最安値を更新した。11日、トルコリラはドルとユーロに対して5日連続で最安値を更新した。

今月25日のトルコ中央銀行理事会では利下げの噂が出ていた。エルドアン大統領は、トルコの敵対勢力による経済的な攻撃によりリラ安がもたらされていると主張し、あくまでも金利低下を求める姿勢を変えなかった。

ユルドゥルム首相は11日、「中銀は金融政策の責任を負っている。今まで必要な措置を講じてきたし、これからもそれを続ける」と発言すると、リラはやや持ち直した。ただユルドゥルム氏は、中銀が具体的にどのような手段を取るかは明らかにしなかった。

同日発表されたトルコの2月経常赤字は過去最大の41億5200万ドルとなった。またゼイベック経済大臣も声明を出し、今のトルコリラ売りは投機的なもので経済に則していない、外国直接投資は増加し、外貨流入に問題はなく、急いで介入する必要はないとした。

*今週のトルコリラ円は、安値圏で低迷しよう。英米仏によるシリアへの軍事攻撃は1回だけのものとされ、地政学リスクはやや後退した。

しかし、トルコリラ安の根本原因である高留まりしているインフレ率に対して、トルコ中央銀行が有効な手立て(大幅な利上げ)を打たない限り、リラ安は継続しそうだ。悪いことに、今月25日のトルコ中央銀行理事会では、エルドアン大統領が利下げを求めているとの噂が出て、リラ安に拍車をかけた。

エルドアン大統領は、投資促進インセンティブを発表。これによると、トルコの23のプロジェクトに330億ドル投資し、経常赤字を190億ドル削減することを目指す。19の企業がこの支援を受け取るようで、16万9000人の間接雇用が生まれると推定されている。

またエルドアン大統領は、金利を下げないと投資が行われないとし、金利を引き下げる必要性を述べた。

一方、海外投資家はインフレやトルコの経常赤字拡大を懸念し、トルコ中央銀行が断固とした引き締め政策を打ち出して、リラを支えることを望んでいる。

13日、ジェミル・エルテム大統領顧問は、国営放送TRTハベルとのインタビューで、数日以内に為替レートに対して必要な措置を取ると述べ、トルコ中央銀行は引き続きインフレをターゲットとすると付け加えた。 さらに、第1四半期の経済成長率が7.4─7.5%になりそうだと述べた。通貨安に対する牽制だが、それが効果的なものでなければ投機筋の標的になる可能性があり、注意が必要だろう。

【トルコリラ経済指標】
16日月曜日
16:00 2月鉱工業生産前年比 前回+12.0% 予想+10.4%
16:00 1月失業率 前回10.4%

17日火曜日
20:30 2月住宅価格指数前年比 前回+10.27%

4月20日金曜日
G20財務大臣・中央銀行総裁会議
16:00 住宅販売[前年比]  前回-5.4%
16:00 消費者信頼感指数  前回71.31

lira0416


*予想レンジ:26.00円~27.00円


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【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は下落した。トルコリラの対ドル相場と対ユーロ相場がそれぞれ急落し、最安値を更新した。トルコリラ円は円安の影響もあって3月につけた最安値(25円25銭)を更新しなかった。米中の貿易戦争の影響を受けて新興国通貨は売りが優勢となり、トルコリラ円も週初めから売られた。4日にロシアのプーチン、イランのロウハニ、トルコのエルドアン各大統領が、内戦が続くシリア情勢について協議し、3カ国はシリアに安定をもたらすための取り組みを強化することで合意した。各国のシリア現政権に対する姿勢が異なる事から、地政学的リスクが高まるとの懸念が強まった。

*今週のトルコリラ円は、上値の重い展開が続きそうだ。トルコ経済は昨年、中国とインドを上回る高成長となった。2017年の国内総生産(GDP)は前年比7.4%増。17年10-12月(第4四半期)は前年同期比7.3%増と、市場予想中央値(6.7%増)を大きく上回った。2017年の経済成長率は中国が6.9%、インドが7.1%だった。こうした状況で、通貨安が続いていることが市場には懸念されている。

トルコリラの下落はトルコ国内でも関心が高く、当地の経済・金融アナリスト等がその原因を分析した。高留まりしているインフレに対して、トルコ中央銀行は利上げを示唆しているものの、実際に利上げで対処していない。エルドアン大統領が選挙対策の一環としてインフレ抑制のためには利下げが必要と、中銀に圧力をかけていることが問題視された。中銀の独立性が危惧され、加えて、経済の過熱状態を冷ますために利上げを行うという理論を無視した点が市場に懸念されている。果断な利上げが実行されなければ、トルコリラ円は下落基調が続きそうだ。


【トルコリラ経済指標】
9日月曜日
時間未定 IMF世界経済見通し公表

11日水曜日
時間未定 ザラブ問題判決

16:00トルコ2月経常収支 前回-71.0億USD  予想-43.0億USD

lira0409

*予想レンジ:26.30円~27.30円

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【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は上昇した。トルコ統計庁が発表した2017年の国内総生産(GDP)成長率は7.4%となり、2013年以来4年ぶりの高い伸びとなった。工業、サービス業、建設業が堅調だった。市場予想の7.2%を上回った。堅調な内需が成長に寄与し、輸入が大幅に伸びた。第3四半期GDPは前年比11.1%増から11.3%増に上方修正された。増大する輸入により、経常赤字拡大の懸念も出ている。トランプ大統領が、シリアから撤退すると発言したことも地政学的リスクが軽減されるとの見方から、トルコリラには好感された。

*今週のトルコリラ円は、27円を挟んで保ち合いとなりそうだ。2017年の国内総生産(GDP)成長率は7.4%となり、2013年以来4年ぶりの高い伸びとなった。トルコ経済は昨年、中国(6.9%)とインド(7.1%)を上回る高成長となった。家計と政府の支出がいずれも伸びたことが寄与した。

トルコ経済は2016年7月に起きたクーデター未遂後の低迷から回復し、主要20カ国・地域(G20)の中でも成長率の高さが目立つ。GDPの6割を占める個人消費は6.1%増えた。家計支出が家電から食品、ヘルスケアに至るあらゆる商品・サービスに向かい続けており、トルコ経済のこうしたトレンドが2018年も継続される公算が大きい。輸出はマイナスだった16年から12%増に転じた。最大市場である欧州連合(EU)の景気回復を追い風に自動車輸出は17%増の133万台と過去最高を更新した。ゼイベクジ経済相は2018年のGDP成長率は政府目標の5.5%を上回るかもしれないと述べた。

ただ、好調な消費により輸入が増加し、経常赤字は2017年にGDP比で5.0%台半ばに膨らんであり、2018年はさらに悪化する可能性がある。

国際通貨基金(IMF)は、需要の超過や高インフレ、経常収支の悪化から、トルコ経済が「過熱の兆候に直面している」と指摘した。トルコ経済はインフラ整備から消費者ローンまで不足する資金を海外からの借り入れや証券投資に依存している。米国が今後も継続的に利上げし、欧州も量的緩和の終了を探る局面に来ているため、債務増加が懸念されている。


【トルコリラ経済指標】
4月2日月
16:00 3月製造業PMI 前回55.6

4月3日火
16:00 3月消費者物価指数前年比 前回+10.26%  予想+10.00%
      3月消費者物価指数[コア]前年比 前回+11.94%
          3月生産者物価指数前年比 前回+13.71%

lira0402

*予想レンジ:26.30円~27.30円

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【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は急落し、23日には一時25円25銭の安値をつけ「くりっく365」に上場して以来の安値を更新した。NY市場のクローズと東京市場のスタートの間の流動性が低く薄商いの時間帯に急落したため、ストップロスの売りが巻き込まれ下げが加速したようだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)では予想通りに利上げが決定されたものの、声明内容がハト派的だったことから、ドルの地合いが弱まっていた。さらに米中が「貿易戦争」に突入することへの警戒感が広がり、リスク回避の円買い・ドル売りが進んだことを受けて、トルコリラ円も売りが膨らんだ。トルコのアフリーン制圧に対して、米国務省報道官はトルコに対して深い懸念を示したが、これに対してトルコ副首相は、アフリンに関する米国の声明を批判し、米国はトルコの動きの理由を理解していないと述べ反論した。そのため、トランプ大統領が安全保障担当補佐官に強硬派のボルトン元国連大使を指名したことは、今後の米国・トルコ関係の緊張を高めるとの懸念を強め、リラを押し下げた。

*今週のトルコリラ円は、安値圏で保ち合いとなりそうだ。先週の急落で、相当な買いポジションが整理されたようで、短期的には戻る可能性がある。ただ、トルコリラ円が反発基調に転じるには、高止まりしているインフレに対して、トルコ中銀(TCMB)が十分な利上げを実施し、市場が通貨安防衛に確かな手段を講じていると判断できることが必要だろう。トルコの2月消費者物価指数(CPI)は前年比+10.26%で、1月の+10.35%からわずかな改善にとどまった。TCMBのインフレ目標である+5.0%を大きく上回っているため、トルコ経済の先行きに懸念が強まった。1月の経常収支は約71億米ドルの赤字で、市場予想の69億米ドルを上回り、前年同月の約27億米ドルから急増し、これも通貨安要因になっている。今週は第4四半期GDPが発表されるが、 予想は前年比で+6.5%と前回+11.1% から鈍化する見込み。予想通りであれば下押し要因となろう。

地政学的リスクも依然として懸念されている。トルコは今年1月、シリア国内のクルド人勢力を掃討するためにアフリンへの軍事作戦「オリーブの枝」を開始した。エルドアン大統領は今月18日、トルコ軍がシリア北部アフリン市街地の中心部を制圧したと発表した。エルドアン大統領は軍事作戦を拡大する可能性に言及し、シリア北部のマンビジュやアインアルアラブ、北東部のカミシュリ、イラク北部のシンジャールなどが作戦対象になるとした。マンビジュには米軍が駐留しているため、戦線拡大を実行すれば米軍とぶつかるため、米国とトルコで話し合いが行われていた。トルコは米軍と共同管理を行うよう、当時の交渉相手のトップであるティラーソン国務長官に提案していたが、同長官が解任され、この提案も頓挫した。新大統領補佐官にボルトン氏が就任したこともあり、今後の交渉も難航が予想される。ただ、トルコも大統領選を控え、ロシアがバックにいることもあって、容易に妥協はしないだろう。


【トルコリラ経済指標】
3月26日月曜日
トルコ・EU首脳会談

3月29日木曜日
16:00 第4四半期GDP前年比 前回+11.1% 予想+6.5%

3月30日金曜日
16:00 2月貿易収支 前回-90.7億USD  予想-57.0億USD

lira0326

*予想レンジ:26.00円~27.00円

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【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は下落し、「くりっく365」上場以来の安値を更新した。1月の経常収支は、71億米ドルの赤字で予想の69億米ドル赤字を下回った。ただ、前回の77億米ドルよりは改善した。また、1月の観光収入は前年同月と比較して1億2700万ドル増加し8億2200万ドルとなった。格付け会社ムーディーズは、トルコに対する格下げに続き、14の銀行に対して長期格付けを格下げした。

一方で、12の銀行の見通しはネガティブから安定的となった。ムーディーズは、市中銀行の支援に必要な政府のキャパシティが弱体化していると指摘した。シリア北西部アフリンを支配するクルド人勢力「人民防衛部隊(YPG)」へのトルコ軍による攻撃も懸念要因となった。

*今週のトルコリラ円は、上値の重い展開が続くだろう。トルコ議会は13日に選挙改革法が可決した。野党は来年の選挙での不正行為や不公平につながると批判。選挙改革は早期の選挙実施を狙ったものとみられるが、政府関係者は早期実施の可能性を否定し、予定どおり来年実施するとしている。高止まりしているインフレ率に対してトルコ中銀が利上げを実施しなかったこと、格付け会社ムーディズが格付けを「Ba1」から「Ba2」に格下げしたことに加え、国会でトルコ選挙法が改正されたことがトルコリラの下落要因になった。

トルコ議会では、総投票数の10%以上を得票できなかった政党は議席を得られないという決まりがある。現在トルコの野党MHP党が、有力者アクシェネル氏が同党を脱退した影響で、10%を確保できなくなりそうな状況になっている。この危機に対し、MHP党はエルドアン大統領に選挙支援を要請した。連立政権が構想され、エルドアン大統領が優勢になったが、これが、トルコリラの下落に拍車をかけたようだ。つまり、市場はエルドアン大統領の再選を嫌気したということができるだろう。

高いインフレ率に対処するために利上げが必要なものの、エルドアン大統領が利下げを志向しており、トルコ中銀の政策に影響を与えているからだ。今週は21日に米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げがほぼ確実視されており、米国とトルコの金利差縮小から、ドル買い・トルコリラ売りが優勢となる可能性があり、トルコリラは上値の重い展開が続きそうだ。トルコと米国が対話を通じてシリア情勢をめぐる緊張関係を緩和させることもトルコリラの浮上には必要と見られている。


【トルコリラ経済指標】
19日月曜日
16:00 1月小売販売前年比前回5.4%  予想5.1%

20日火曜日
16:00 3月消費者信頼感指数 前回72.25
23:30 2月政府債務残高前回TRY892.6B 予想TRY 892.9B

21日水曜日
16:00 2月住宅販売前年比 前回+1.7%

22日木曜日
20:30 3月景気動向指数[季調済] 前回110.8
20:30 3月設備稼働率 前回77.8%

lira0319

*予想レンジ:27.40円~28.50円

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【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は堅調に推移した。トルコ中央銀行は7日、全ての政策金利の据え置きを発表し、インフレ率が持続的に低下する兆しが表れるまで流動性を引き締め気味に維持する方針を示した。中銀は後期流動性ウィンドウ金利を12.75%、1週間物レポ金利を8%に据え置いた。翌日物貸出金利と翌日物借入金利もそれぞれ9.25%と7.25%に維持した。

声明では、現在の高インフレ状況はリスクをもたらすため、必要に応じて引き締めを行うとトルコリラ安を牽制した。

格付け会社ムーディーズは7日、トルコの格付けを対外債務の増加、政治リスクの高まり、経常赤字のさらなる増加を理由に「Ba1」から「Ba2」に格下げした。

*今週のトルコリラ円は、28円を挟んで保ち合いで推移しそうだ。経済対策を受けてトルコの2017年第3四半期国内総生産(GDP)は前年同期比で+11.1%と、6年ぶりの大幅な伸びとなった。2017年通年GDPは7.0%を超える見込み。

こうした中、トルコ中央銀行は7日、主要政策金利を据え置き、物価上昇圧力が和らぐまで緊縮的な政策を維持すると述べた。利下げを求める政治的圧力がかかる中でも、物価上昇抑制への姿勢を示したことは評価されるだろう。トルコの2月の消費者物価指数(CPI)前年比+10.26%となった。昨年11月につけた14年ぶりの高水準である+12.98%からは上昇が鈍化したものの、依然としてインフレ率が高いことが明らかになった。

トルコ中銀はインフレ目標を5.0%としているが、それを大幅に超えている。金融政策委員会は声明で、物価と物価見通しが「引き続き、価格設定におけるリスク」とした。また、最近の指標は経済が底堅さを保ち国内需要が拡大し続けていることを示すとの見方も示した。

地政学的リスクの低下が期待される。「オリーブの枝」作戦で、米軍が駐留しているマンビジュに関して動きがあるかもしれない。トルコのチャヴシュオール外務大臣は米国とマンビジュ地区等の安定化に向けワーキンググループを設立したこと述べ、3月19日にティラーソン米国務長官と会談しこれに関して話し合うことを表明した。

トルコは1月20日より、同国がテロ組織とみなすクルド人民防衛隊(YPG)を標的として、シリアのアフリンに対する軍事作戦「オリーブの枝」を実施している。トルコは同国のクルド労働者党(PKK)と提携関係にあるYPGには強い敵意を抱いている。米国はイスラム国(IS)打倒のためにYPGを主体とするシリア民主軍に武器を供与してきたので、トルコはこれを問題視してきた。トルコは、シリア民主軍の拠点であるマンビジュに対する攻撃も示唆しているが、マンビジュには米軍顧問団も駐留しているため、両国の軍事衝突の可能性が強く懸念されてきた。

【トルコリラ経済指標】
*12日 月16:00 1月経常収支 前回-77.0億USD  予想-69.0億USD
*15日 木16:00 12月失業率 前回10.3%  予想10.4%
*16日 金16:00 1月鉱工業生産前年比 前回+8.7% 予想+6.7%
      20:30 1月住宅価格指数前年比 前回+11.15%

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*予想レンジ:27.40円~28.50円

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【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は下落した。地政学的リスクがトルコリラを押し下げている。内戦が続くシリアの北西部アフリンでは、戦闘が激化している。少数民族クルド人勢力が支配するアフリンでは、越境侵攻したトルコ軍が3日、同勢力と共闘するアサド政権側の民兵組織の展開地域を空爆、民兵36人が死亡した。

アフリンでは、クルド人勢力を「テロ組織」とするトルコが、クルド人勢力の支配地域拡大は「トルコの安全保障上の脅威」になるとして1月20日、越境侵攻。クルド人勢力は「対トルコ」でアサド政権に共闘を呼びかけ、同政権を支援する民兵組織が2月20日から相次いでアフリン入りしている。

トルコ軍の攻撃による民兵組織の死者は計58人。民兵組織に続いてアサド政権の正規軍もアフリン入りすれば、トルコとシリアの戦争勃発が危惧されている。

経済指標関連はまずまずの内容だった。まず、格付け会社ムーディーズは、トルコの経済成長率を上方修正した。2018年の経済成長率予測を3.2%から4.0%へ、2019年予測を3.3%から3.5%へそれぞれ上方修正した。上方修正の理由は、トルコ政府が2019年11月のトルコ大統領選に備え、経済成長を維持するための措置を引き続き実行すると予想されるからということ。2月製造業PMIは55.6(前回55.7)、1月観光客数は38.48%増(前回30.84%増)だった。

*今週のトルコリラ円は、上値の重い展開が続きそうだ。今週は6日にトルコ中銀理事会が開催される。政策金利は据え置かれる見込みで、トルコ中銀がインフレ抑制にたいして積極的姿勢を示す可能性が低いと見られていることが嫌気されそうだ。

トルコのインフレ率は低下傾向にあるとはいえ、依然として10%以上あり、これに対応するためには利上げが望まれる。

また、地政学的リスクや対米関係もトルコリラの重石になっている。トルコ首都アンカラの米大使館が、セキュリティー脅威という理由で5日月曜から閉鎖されるという。昨年の相互ビザの発給停止が連想される事態となった。

今週8、9日には、米トルコ協議がワシントンで行われる予定。懸念されている米トルコ関係だが、シリア問題を共同で取り組むと宣言している。トルコはマンビジュを米軍とトルコ軍の合同駐留にしようと提案しているが、今後、話し合いが行わるようだ。

また、トランプ大統領の関税措置を受けて、輸出を主体としている新興国通貨全般に売り圧力がかかっており、トルコリラも上値は抑えられよう。

【トルコリラ経済指標】
*5日月曜日
16:00トルコ2月消費者物価指数前年比 前回+10.35% 予想+10.00%
16:00トルコ2月消費者物価指数[コア]前年比 前回+12.18% 予想+11.80%
16:00トルコ2月生産者物価指数前年比 前回+12.14%

*7日水曜日
20:00トルコ中銀政策金利 前回8.00%  予想8.00%
20:00トルコ中銀後期流動性貸出金利 前回12.75% 予想12.75%


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*予想レンジ:27.20円~28.20円


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【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は下落した。地政学的リスクがトルコリラの上値重くしている。トルコ軍がシリア北西部アフリンを支配するクルド人勢力である人民防衛部隊(YPG)に先月から越境攻撃を続けているが、アサド政権を支持する民兵組織がYPGの援軍としてアフリン入りした。

シリアのアサド政権を支持する民兵組織は21日、アフリンに入った。体制派の指揮官は、ロシアがシリア軍のアフリン入りを遅らせようと介入したため、代わりに武装した民兵組織がアフリンに入ったと説明。

一方、トルコ政府は、YPGを支援するためアフリンに入った体制派の部隊に対し、「重大な結果」に直面すると警告した。エルドアン大統領の報道官は、シリアの体制派や他の集団によるこちら側へのいかなる行為も重大な結果を招くと述べた。

アフリンでは、トルコ軍がアサド政権側の部隊と直接対峙する格好となり、シリア内戦を巡り対立する米国とロシアを含めた各勢力の関係はいっそう複雑になっている。もしアサド政権がもしシリア正規軍を派遣すれば、トルコ軍との大規模な衝突が懸念される。これを避けるためエルドアン大統領は、ロシアのプーチン大統領とイランの・ロウハニ大統領とシリアにクルド支援をしないように要請したという。

先週の経済指標は、2月消費者信頼感指数72.25(前回72.30)、2月景気動向指数110.8(前回110.9)、2月設備稼働率77.8%(前回78.2%)だった。

*今週のトルコリラ円は、上値の重い展開が続くだろう。格付け会社S&P社は24日、トルコの格付けを「BB」で据え置き、見通しを「ネガティブ」とした。今後に関しては、景気減速による財政赤字の拡大によって格下げするる可能性を警告した。ただインフレと通貨安が改善されれば、見通しを「ネガティブ」から「安定」に引き上げることができると述べている。経済成長率に関しては、2018年4.0%、2019年3.2%になると予測している。今後のカギはやはりインフレ率の低下にありそうだ。ただ、この格付けに関してエルドアン大統領は、何の役にも立たないと腹を立て謝罪を求める発言をしている。

地政学的リスクに関しては、複雑化したトルコの「オリーブの枝」作戦がいつどのような形で終結するのかがポイントになろう。これが平和裏に終了すれば、トルコリラ浮上のきっかけになるかもしれない。アサド政権が敵対していたクルド人勢力を支援すると表明したことで、トルコの立場は微妙になってきた。トルコがアフリンでクルド人勢力とさらに戦闘を続けた場合、アサド政権のみならずそのバックにいるロシアやイランと敵対することになる。しかし、トルコが今回の軍事作戦で米国に強硬姿勢を貫けたのは、ロシアの後盾があったからだろう。エルドアン大統領は自国でクルド人勢力を「テロ組織」として攻撃を正当化して支持を伸ばしてきたが、ロシアの仲介で、「オリーブの枝」作戦を早晩切り上げる可能性はありそうだ。

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【トルコリラ経済指標】
*2月26日月曜日
19:30 トルコ1月自動車生産前年比前回-3%

*2月27日火曜日
16:00トルコ経済信頼感  前回104.9

*2月28日水曜日
16:00トルコ1月貿易収支 前回-92.1億USD  予想-91.0億USD
17:00トルコ1月観光客数前回30.84%
20:30トルコ12月住宅価格指数前年比 前回+11.33%

*3月1日木曜日
16:00トルコ2月製造業PMI 前回55.7


*予想レンジ:27.80円~28.40円

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【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は下落した。トルコ中央銀行は14日、2017年の国際収支を発表した。経常赤字額は前年比42%増の471億ドル(約5兆円)へと拡大した。推計によると、経常赤字の国内総生産(GDP)に対する割合は3.8%から5.5%へと悪化した。輸入の増加に輸出の伸びが追い付かず貿易赤字が拡大した。

ドイツのメルケル首相は、トルコを訪問し、両国の関係改善に乗り出した。ドイツで拘束されているドイツのジャーナリスト・ユジェル氏が解放されることになった。

*今週のトルコリラ円は、上値の重い展開が続きそうだ。米国との関係改善にはまだ時間がかかりそうだ。米国は過激派組織「イスラム国」(IS)掃討を巡り、シリアのクルド人勢力民主連合党(PYD)とその武装部門である人民防衛隊(YPG)と連携してきた。しかし、トルコは国内のクルド人テロ組織との連携を懸念し、強い危機感を募らせてきた。1月には米軍がYPG主体の恒久的な国境警備部隊の創設を進めていることが明らかになり、トルコはシリア北西部アフリンへ軍事行動に踏み切った。シリア北部には約2000人の米軍が駐留する。米国はトルコに対し自制を求めたが、エルドアン大統領は「オスマンの一撃」といった警告表現で、マンビジなどへの作戦拡大や米軍との衝突の可能性に言及した。両国関係はトルコ国会がイラクに進攻する米軍のトルコ領通過を拒んだ2003年以来の緊張状態と指摘された。

こうした中、ティラーソン米国務長官は16日、トルコの首都アンカラで同国のチャブシオール外相と会談し、米国によるシリアのクルド人勢力支援で溝ができた両国関係の「正常化で合意した」と述べた。しかし、懸案解決への具体策は示されておらず、正常化への道は依然として示されていない。トルコ国内のエルドアン大統領の支持率は上昇しており、トルコ側が米国に譲歩する可能性も小さい。ただ、トルコは米国が撤退しないのなら、トルコ軍と米軍と合同でマンビジに駐留しないかと妥協案を提示した。

【トルコリラ経済指標】
*2月20日火曜日
16:00トルコ2月消費者信頼感指数 前回72.30

*2月21日水曜日
16:00トルコ1月住宅販売前年比 前回-6.8%

*2月22日木曜日
20:30トルコ2月景気動向指数[季調済] 前回110.9 
20:30トルコ2月設備稼働率 前回78.2%

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*予想レンジ:27.80円~28.80円


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