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カテゴリ: 南アランド

【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は上昇した。年明けから米国がイランのソレイマニ司令官をミサイル攻撃で殺害し、それに対してイランが報復攻撃をしたことで、市場全体がリスク回避の動きになったことを受けて、南アランド円は7.45円まで急落した。国営電力会社エスコムが6日に計画停電を再び実施したことで成長見通しを巡る懸念が強まったことも弱材料。

しかし、米・イランとも戦争を回避したいと発言したことや、イランがこれ以上の報復を停止するとしたことで反発に転じた。米中貿易協議の部分合意の調印を15日に控えて7.6円まで舞い戻された。エスコムは9日にも、計画停電を10日まで継続すると明らかにした。昨年11月の製造業生産は前年比3.6%減で、10月の0.8%減からさらに落ち込んだ。前月比でも1.5%減少した。

*今週の南アランド円は、上値の重い展開になりそうだ。南アフリカで電力の供給不安が再燃している。経営危機に陥っている国営電力会社エスコムが12月、9日間の計画停電に追い込まれた。主要産業の鉱山が操業を停止し、10~12月期の国内総生産(GDP)を最大で0.3%押し下げると専門家は試算する。中長期で成長の重荷になる可能性がある。全国規模の計画停電は昨年12月5日に始まった。地域や時間帯を区切り、順番に電力供給を停止した。

エスコムは南アの電力供給の9割以上を担うが、能力の低下が続く。12月は南半球の盛夏で電力消費が大きく増えるが、供給能力を上回ると送電システムが故障するため、計画停電に踏み切った。エスコムの発電能力は最大4400万キロワットだが、実際にはそれほど稼働していないようだ。同社は「大雨による浸水で装置が壊れた」などと説明する一方、政府側は改革に反対する勢力の妨害があったと指摘している。ラマポーザ大統領の政権はエスコムを分割して効率を高め、発電事業への民間参入も促す改革に取り組んでいるからだ。放漫経営も発電能力が低下する一因。エスコムは4500億ランド(約3兆円)の債務を抱え、設備の更新や維持に必要な投資ができていない。

調査会社の試算によると、12月の計画停電で10~12月期のGDPが0.2~0.3%低下する可能性があるとしている。南アの鉱山で金鉱石を採掘するハーモニー・ゴールド、ダイヤモンドを採鉱する英ペトラ・ダイヤモンズなどが電力不足で生産を一時停止した。プラチナ鉱石を掘り出すインパラ・プラチナムの損害は1億2千万ランドにのぼる。南アの電力不安は国内外の企業の投資意欲を損ね、それが成長率の鈍化につながっていると多くの専門家が指摘する。実質成長率は7~9月期が前四半期比年率でマイナス0.6%だった。4~6月期の同3.2%から大きく落ち込んだ。国際通貨基金(IMF)は19年通年の実質成長率を0.6%と予想している。

米・イランの緊張緩和や米中通商協議の部分合意署名にもかかわらず、停電や弱い製造業指標が引き続き圧迫材料になろう。16日の南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)政策決定会合では、政策金利の6.25%据え置きが予想されている。

【南アフリカ経済指標】
14日火曜日
17:00南アフリカ第4四半期BER消費者信頼感前回-7、予想-7

15日水曜日
20:00南アフリカ11月小売売上高前年比前回+0.3% 予想+0.8%

16日木曜日
時間未定:南アフリカ中銀政策金利前回6.50%、予想6.50%


zar0115


予想レンジ:7.45円~7.75円

情報提供:㈱ミンカブジインフォノイド
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【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は上昇した。米中通商協議の部分的合意を好感して、欧米株が軒並み上昇したことで南アランド円が買われた。格付会社フィッチは南アフリカの外貨および自国通貨建て長期債務格付けを「BBプラス(ジャンク)」に据え置いたことが好感された。格付け見通しも「ネガティブ」に据え置き。フィッチは声明で、国営電力会社エスコムは労働組合によって改善が阻害される可能性があることを指摘した。南アランドが高金利であることも支援要因となり、南アランド円は4カ月半ぶりの高値に上昇。


*今週の南アランド円は、高値圏で保ち合いとなりそうだ。今週半ばから欧米市場が休場となり、南アフリカからも経済指標の発表予定がないため、動くに動けない。ただ、停電懸念があるため高値は警戒されるだろう。国営電力会社エスコムの電力施設は依然として脆弱であり、エスコム側も「いつ急遽計画停電を発表するかわからない」と発表しているため、突然の電力問題に影響される可能性はある。南アへの海外直接投資、第3四半期は減少、証券投資は増加していることが判明した。第3四半期の南アフリカへの海外直接投資は第2四半期から減少した。

ただ、政府が国際資本市場で起債したため、証券投資は大幅に増加した。南アフリカ中銀のデータによると、第3四半期の海外直接投資は170億ランド(11億6000万ドル)。第2四半期の263億ランドから減少した。第3四半期の同国への証券投資は402億ランド。50億ドル規模の起債が寄与し、第2四半期の100億ランドから大幅に増加した。南アフリカ  中銀は、非居住者による証券・株売り越しの影響が帳消しになったと指摘。非居住者の株投資は、第2四半期は買い越しだったが、第3四半期は323億ランドの売り越しに転じた。南アフリカは、海外マネーで巨額な財政・経常赤字を穴埋めしている。財務省のデータによると、国債の外国人保有率は10月末時点で36.9%。2018年3月末時点は約43%だった。


【南アフリカ経済指標】
*特になし。

zar1223

*予想レンジ:7.25円~7.55円


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【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は上昇した。週前半は、豪雨の影響で国営電力会社エスコムがこれまで以上に大規模な計画停電を余儀なくされたことを受けて南アランドは対ドルで2週間ぶり安値に下落した。停電の影響で南ア国内の鉱山企業は20%の電力が使用制限され、一時的に営業ができない状況に陥った。10月の製造業生産は前年比0.8%減少。前月比は2.7%増だった。しかし、週後半は11月消費者物価指数(CPI)が9年ぶり水準に低下したことを受け、南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)による利下げへの思惑が強まり、景気押し上げ期待から南アランドは買いが優勢となった。

*今週の南アランド円は、次第に上値が重くなりそうだ。11月消費者物価指数(CPI)は前年同月比で3.6%上昇に鈍化し、前月は3.7%だった。南アではここ10年以上で最も深刻な停電が発生し、10日までに主要鉱山が相次ぎ操業を停止した。各地を襲った大雨と洪水のため国営電力会社エスコムの主要施設が被害を受けたため、同国の主要産業である鉱業資源の輸出が損なわれ、既に減速している景気が一段と悪化する恐れがある。それにもかかわらずランドが先週、堅調に推移したのは、米中通商協議が部分合意に到達し

たからだろう。また、停電により南アフリカの主要な産出品であるプラチナやパラジウムが供給減少懸念から価格が上昇していることは同国の貿易に好材料となるのは皮肉なことだ。南アフリカの第3四半期の国内総生産(GDP)は前期比年率0.6%減となり、第2四半期の3.2%増(改定値)からマイナス成長に転落した。マイナス成長は第1四半期に続き、今年2回目。クリスマス休暇に続き年末が近いため、上値では利益確定売りが出やすくなり、上値は抑えられそうだ。


【南アフリカ経済指標】
17日火曜日
16:00南アフリカ10月景気先行指数前回103.2、予想103.5

20日金曜日
21:00南アフリカ11月財政収支前回-423億ZAR、予想-226億ZAR

zar1216

*予想レンジ:7.25円~7.55円


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【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は軟調だった。南アフリカ11月製造業PMIは47.7と前回(48.1)を下回った。製造業PMIは4ヶ月連続で基準である50を割り込んだ。2019年7~9月の国内総生産(GDP)の実質伸び率が前期比年率で-0.6%だった。世界経済の減速で鉱物資源の生産が減少したことが主因。国営企業の経営難が低迷する経済の足枷になっていることが判明した。米中通商協議の不透明感を背景に売りが優勢となった。

*今週の南アランド円は、上値の重い展開になりそうだ。南アの2019年7~9月の国内総生産(GDP)実質伸び率がマイナス成長だったのは、世界経済の減速で鉱物資源の生産が減少したことが主因と見られている。国営企業の経営難も低迷する経済の足枷になっていることも判明した。4-6月期のGDP成長率は比較的高い伸びをみせたが、7~9月期は再びマイナスに転落した。産業別では鉱業が-6.1%と落ち込んで全体の足を引っ張った。プラチナや石炭の生産が減少し、製造業も-3.9%と振るわなかった。特に景気減速や汚職取り締まりの影響を受けた中国の宝飾需要が減少していることがプラチナ価格にはマイナスになっている。運輸・通信は5.4%減で、落ち込み幅は1993年以降最大となった。建設業は5四半期連続のマイナス成長だった。企業の設備投資は95億ランド(約700億円)減少した。金融などはプラス成長だったが、牽引力は弱かった。

南ア経済の混乱に拍車をかけているのが国営企業問題だろう。最大の問題であるのは国営電力会社エスコムで、4000億ランド以上の債務を抱える上、国内シェアの9割以上を担いながら、たびたび計画停電に追い込まれ、安定した電力供給ができずにいる。国営企業は南アの国家財政も圧迫する。19~20年度(19年4月~20年3月)のエスコムへの支援額は国家予算の3%近くを占める。同年度の財政赤字はGDP比で5.9%に上り、景気浮揚のための財政出動を困難にしている。失業率は30%近く、構造改革が遅れれば経済と社会状況はさらに悪化すると見られれている。

11月下旬、国際通貨基金(IMF)は声明で、国営企業の改革を繰り返し要求した。来年2月には再び政府の財政政策が発表され、3月にはムーディーズの南ア債に対する格付け見直しも発表される。格下げとなれば南アランドは下落基調を強めるだろう。なお、外国人投資家による今年1─11月の南アフリカ株式・債券売り越し額は1410億ランド(96億ドル)を超え、少なくとも過去10年間で最大の規模となったことが、ヨハネスブルク証券取引所の2日付のデータで分かった。今週は、11日に11月消費者物価指数(CPI)と10月小売売上高、12日に11月生産者物価指数(PPI) が発表される。

【南アフリカ経済指標】
10日火曜日
20:00南アフリカ10月製造業生産前年比前回-2.4%、予想-2.6%

11日水曜日
17:00南アフリカ11月消費者物価指数前年比前回+3.7%、予想+3.6%
20:00南アフリカ10月小売売上高前年比前回+0.2%、予想+0.8%

12日木曜日
19:30南アフリカ非農業部門雇用者前年比前回+1.4%

zar1210

*予想レンジ:7.25円~7.55円


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【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は上昇した。11月20日の南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)理事会では、政策金利の据え置き(6.75%)が決定された。ハニャホSARB総裁は記者会見で、政策委員3人が金利据え置きに賛成した一方、2人が25ベーシスポイント(bp)の利下げを主張したことを明らかにした。インフレリスクが高まっているため、金利据え置きが予想されていた。市場は、インフレ期待が改善すれば来年1月には利下げの可能性が高まると予想している。国際通貨基金(IMF)は25日、南アフリカに関する審査(4条協議)終了を受け、同国が経済改革を迅速に進めない限り、失業率の悪化や格差の拡大など長引く景気低迷を招く恐れがあるという見解を示した。IMFは先月、同国の国内総生産(GDP)成長見通しを従来の1.2%から0.5%に引き下げたばかり。

この日の声明では迅速な改革を行わなければ来年の成長率も阻害されると警告した。「政府は来年2月に公表する2020年・21年度予算で財政や国有企業、債務安定の問題に関して明確な対応策を打ち出す必要がある」とした上、取り組みが見られない場合、「金融の安定性が損なわれ、国のリスクプレミアムも一段と上昇する」と述べた。10月の南アフリカCPI上昇率は前年同月比3.7%で、9月の4.1%から鈍化した。2011年2月以来の低い伸びだった。予想は3.9%だった。燃料価格の下落が主な背景。南ア経済研究所(BER)企業信頼感指数は、7-9月期は1999年以来の21まで落ち込んだものの、10-12月期には26まで回復した。

*今週の南アランド円は、保ち合いとなりそうだ。2日にABSA製造業PMI、3日に7-9月期GDP、5日に7-9月期経常収支が発表される。先週、南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)は今年のGDP予想を引き下げている。7-9月期のGDPは弱まる可能性がある。南アフリカ財務省は、2019年の実質成長率が0.5%になるとの見通しを公表した。2月時点で予想した1.5%を下回り、経済の減速感の強まりが再確認された。主力輸出品のプラチナの価格低迷と、過剰な国営企業支援などが主因。歳入減にもつながり、19年度(19年4月~20年3月)の財政収支の赤字は国内総生産(GDP)比で10年ぶりの高水準に達する見込み。南アはアフリカ最大規模の工業国で一時は中国、ロシア、ブラジル、インドとともにBRICSと呼ばれ、成長する新興国の象徴とされた。

だが、00年代に高騰したプラチナをはじめとする鉱物資源の価格が低迷すると成長率も低下した。国営企業改革の不調が財政負担となり、成長の足かせになっている。事実上の救済に多額の国費を投入し、財政の自由度が限られ、成長に必要な分野へ十分な投資ができない事態に陥っている。破綻寸前の国営電力会社エスコムは破綻寸前と言われている。足元で4400億ランド(約3兆円)の負債を抱え、設備投資が遅れている。電力を安定して供給する能力も不足している。多額の負債を抱える国営企業はほかにもあり、国費での救済が財政負担の拡大につながっている。

南ア財務省によると18年度にGDP比で4.2%だった財政赤字は19年度は5.9%に達する見通しだ。20年度からの3年間の平均値は6.2%を見込む。政府債務のGDP比は19年度が61%で、22年度には71%に拡大する見込み。失業率も高止まりしている。10月末に発表された直近の失業率は29.1%。このうち15~24歳の若年層に限れば50%を超える。このため低賃金で働く外国人労働者が職を奪っているとの不満が自国民に高まり、外国人が経営する店舗が襲撃されている。南ア政府は財政再建を模索し、エスコムを分割したうえで電力業界への新規参入を促す競争促進策を発表した。ラマポーザ大統領の政権はこれを突破口に国営企業改革を進める方針だが、エスコムの労働組合が強く反対しており、改革は前途多難のようだ。


【南アフリカ経済指標】
2日月曜日
18:00南アフリカ11月製造業PMI前回48.1

3日火曜日
18:30南アフリカ第3四半期GDP前期比前回+3.1% 予想0.1%  
18:30南アフリカ第3四半期GDP前年比前回+0.9% 予想+0.4%

5日木曜日
18:00南アフリカ第3四半期経常収支前回-2040億ZAR  予想-1670億ZAR 
18:00南アフリカ第3四半期経常収支[対GDP比] 前回-4.0%  予想-3.0%
18:30南アフリカ11月SACCI景況感指数前回91.7

6日金曜日
15:00南アフリカ11月外貨準備高前回$54.53B 予想$54B

zar1203

*予想レンジ:7.25円~7.55円


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【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は堅調に推移した。格付け会社ムーディーズによる格下げが回避される中、米中貿易協議の進展期待を背景に買い戻しが継続した。南アフリカの多くの自治体もムーディーズに見通しを下げられたことや、南ア航空の労働者が人員削減に対抗してストライキを行うことを決定したことや国営電力会社エスコムの計画停電などは重石となった。

*今週の南アランド円は、保ち合いの域を出ることは難しそうだ。21日には南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)が政策金利を発表するが、市場予想は6.50%と据え置きになっている。22日には格付け会社S&Pが南ア債の格付けを発表するが、すでに投資不適格(ジャンク債)扱いのため、市場に与える影響は大きくないだろう。国営電力会社エスコムは、「発電プラントが不安定で、引き続き電力は制約されて脆弱なまま」と報告している。老朽化なども電力供給が滞る要因だが、その影響で南ア企業の決算は市場予想を裏切る結果となっている。エスコムの最高経営責任者(CEO)の決定に関しても、現政権は10月末、ゴーダン公共企業相は今月10日までとしていたが一向に発表されないことに市場は失望感を感じている。

今週は10月消費者物価指数(CPI)が注目されよう。市場予想は前回の4.1%から若干弱まり3.9%前後となっている。インフレ率の上昇が抑えられると、南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)は将来の利下げを考慮しやすくなる。国営電力会社エスコムは多額の財政負担を強いられているため、利下げが予想される状況になれば好感されるだろう。一方、若年層の失業率が高止まりし雇用対策は喫緊の課題だ。最近では、移民に対する攻撃も頻発しており、政情不安が懸念される。ただしCPIが強い結果となった場合、利下げへの展望も難しくなるため南アランドにはマイナスとなりそうだ。


【南アフリカ経済指標】
20日水曜日
17:00 10月消費者物価指数前年比前回+4.1%、予想+3.9%

21日木曜日
時間未定: 南ア中銀政策金利前回6.50%、予想6.50%

22日金曜日
時間未定: S&P社南アフリカ格付け


zar1118

*予想レンジ:7.20円~7.50円

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【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は上昇した。格付け会社ムーディーズは1日、南アフリカの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げたものの、格付けは投資適格級で最低水準の「Baa3」に据え置いた。据え置きを受けて南アランドは買い戻された。ムーディーズ社は格付けは維持したものの、格付け見通しを引き下げたことで、向こう1年から1年半の間に格下げがある可能性を示唆した。

南アが投資適格級の格付けを失えば、南ア国債は世界国債インデックスから除外されるため、大規模な資金流出が発生する恐れがある。見通しはネガティブに引き下げられたが、投資適格を維持することができたことで、週初から格下げリスクでショートしていた南ア債やランドの買い戻しが優勢となり、南アランド円は買いが優勢となった。ただ、ムーディーズがすでにジャンク級であるエスコムの格付けを「B2」から「B3」へ引き下げたことや、7-9月期のBER消費者信頼感指数がマイナスに転じたことなどで上値も抑えられた。

*今週の南アランド円は、上値の重い展開になりそうだ。日本で開催されていたラグビー・ワールド・カップで南アフリカ・スプリングボックスが優勝したことは明るい材料で、南アフリカ景気に一時的には寄与すると思われるが、現実に目を向けるとなかなか厳しい。

高い失業率が改善する気配はなく、10月29日発表の直近失業率は29.1%で、このうち15~24歳の若年層に限れば50%を超える。このため低賃金で働く外国人労働者が職を奪っているとの不満が自国民に高まり、外国人が経営する店舗が襲撃されている。消費者信頼感指数も低下し、経営が悪化している国営電力会社エスコムが全土で停電を実施し、海外投資家の動揺が広がっている。

エスコムは7日から8日までステージ2の停電を実施し、2000メガワットの電力供給を削減。3つの発電機が電力を供給できなくなったと説明した。システムの抑制が続くため、8日も再び停電が発生する可能性は高いと付け加えた。エスコムは2月と3月にも停電を実施し、第1四半期の南ア経済成長率はマイナスに落ち込んだことは記憶に新しく、第4四半期の経済成長率も落ち込みが予想される。ムボウェニ財務相は10月末、2019年の実質成長率が0.5%になるとの見通しを公表した。2月時点で予想した1.5%を下回った。

主力輸出品のプラチナの価格低迷と、過剰な国営企業支援などが主因だ。歳入減にもつながり、19年度(19年4月~20年3月)の財政収支の赤字は国内総生産(GDP)比で10年ぶりの70%を超える高水準に達する見込み。国営企業改革の不調が財政負担となり、成長の足を引っ張っている。事実上の救済に多額の国費を投入し、財政の自由度が限られ、成長に必要な分野へ十分な投資ができない事態に陥っている。

国営電力会社エスコムは破綻寸前にある。同社は足元で4400億ランド(約3兆円)の負債を抱え、設備投資が遅れている。電力を安定して供給する能力にも欠けている。同様に多額の負債を抱える国営企業はほかにもあり、国費での救済が財政負担の拡大につながっている。南ア財務省によると18年度にGDP比で4.2%だった財政赤字は19年度は5.9%に達する見通しだ。20年度からの3年間の平均値は6.2%を見込む。

政府債務のGDP比は19年度が61%で、22年度には71%に拡大する見込み。南ア政府も財政再建を模索している。エスコムを分割したうえで電力業界への新規参入を促す競争促進策を発表し、ラマポーザ政権はこれを突破口に国営企業改革を進める方針だが、エスコムの労働組合が強く反対しており、改革の道は険しい。13日に9月小売売上高が発表される。


【南アフリカ経済指標】
13日水曜日
20:00 9月小売売上高前年比前回+1.1%、予想+1.9%

14日木曜日
18:30 金生産前年比前回-5.4%、予想-7.2%
18:30 鉱業生産前年比前回-3.2%、予想-2%

zar1111

*予想レンジ:7.20円~7.50円


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【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は上昇した。南ア議会は22日、国営電力会社エスコムに対する590億ランド(40億ドル)の追加支援案を承認した。エスコムに対する懸念が後退し、南アランドは上昇し、対ドルではおよそ1カ月ぶりの高値をつけた。しかし、23日に発表されたインフレの上昇率が年率で4.1%と予想を上回って低下し、追加利下げ観測が強まったことは重石となった。9月の南ア消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比4.1%で、8月の4.3%から鈍化し、予想の4.2%も下回った。緩やかなインフレ予想やさえない成長見通しから追加の金融緩和が予想された。しかし、来週の中期財政計画に対して政府関係者によるポジティブな発言を背景に買いが優勢となり、南アランド円は9月中旬以来の水準を回復した。

*今週の南アランド円は、ボラテリティの高い展開になりそうだ。米中貿易協議の部分的合意というポジティブな雰囲気の中、日米の金融政策会合があるが、南アフリカでも重要なイベントが控えている。経済指標では29日に7-9月期の失業率が発表される。南アの失業率は上昇基調で、4-6月期には29%にまで達している。失業率の増加で犯罪率も高まっていることで、ラマポーザ政権にとっては今後の政争にも関わる。31日には9月貿易収支と生産者物価指数(PPI)も発表される。政治的イベントとして、30日に中期財政計画が発表される。ここで補正予算、多額債務を抱える国営電力会社エスコムをはじめとした、複数の国営企業改革案も発表される。

市場は、エスコムに対してこれまで以上に資金が注入されると予想している。これまで過去2回、予算発表時にランドが下落していた。内容次第では11月1日の格付け会社ムーディーズによる南ア債格付け見直しにも影響を及ぼすことになりそうだ。市場では格付けは据え置き予想になっている。ムーディーズは3大格付け会社では唯一、格付けをジャンク級扱いにしていないが、もし格下げを行った場合は南アランドに大きな影響を与えるだろう。

最新の海外の報道ではジャンクの可能性は非常に低いと予想されている。日本で開催されているラグビーワールドカップで27日、南アフリカはウェールズを下し11月2日の決勝戦に出場が決まった。決勝戦にはラマポーザ大統領が観戦のため来日する可能性もあるという。南アフリカの国技といわれるラグビーで、3回目の優勝となれば南アフリカ経済は一時的にも活気付きそうだ。

【南アフリカ経済指標】
30日水曜日
時間未定:南アフリカ中間予算
21:00南アフリカ9月財政収支前回-328億ZAR

31日木曜日
18:30南アフリカ9月生産者物価指数前年比前回+4.5% 予想+4.3%
21:00南アフリカ9月貿易収支前回+68億ZAR 予想+20億ZAR

11月1日金曜日
時間未定:ムーディーズ南アフリカ格付け


zar1028

*予想レンジ:7.20円~7.60円


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【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は保ち合いだった。週明けは、米中通商協議の部分合意の見通しが立ったことや、ブレグジットの合意の可能性も高まったことで、底堅く推移し、7.3円台に上昇した。その後、国営電力会社エスコムが全土にわたる停電を発表したことが嫌気されてで、7.2円台まで反落した。しかし、発電計画を内閣が承認したことで反発し、再び7.3円台に引き戻した。

中国の第3四半期の国内総生産(GDP)が前年比6.0%増と、予想の6.1%増を下回ったものの6.0%台を維持したことは好感された。また、9月の同国鉱工業生産が前年比5.8%増、小売売上高が前年比7.8%増と、景気刺激策が一定の効果を発揮していることも南アランドをサポートした。

*今週の南アランド円は、保ち合いが続きそうだ。米中通商協議の部分合意に注目が集まるものの、英国の欧州連合(EU)離脱問題が混乱の種となり、リスクオンにはなりにくい環境にある。今週は9月消費者物価指数(CPI)が注目指標。南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)は、財政逼迫や高失業率対策のため利下げの意向が強いが、インフレ率が高止まりしているなら、利下げに踏み切りにくい。もし、CPIの結果が弱かった場合は、利下げへの連想から南ア経済にとってはプラスに働くことが予想され、南アランド円は買われるだろう。

先週、経営が悪化している国営電力大手エスコムは、発電能力不足のため全土での停電(ブラックアウト)を実施し、約2000メガワットの電力供給を削減した。同社の発電能力4万5000メガワットのうち1万0500メガワット以上が利用できなかった。発電所に石炭を運ぶコンベアーやボイラー管に不具合が生じているという。同国では今年2月から3月にかけて計画停電が実施され、第1四半期の経済成長率が大幅なマイナスとなった。

南ア政府は、エスコムを発電・送電・配電の3部門に分割し効率化を進める計画。今後2年で1000億ランド以上の支援も提案しているが、対策が不十分との指摘もある。南アフリカ政府は今週、長期の発電政策を議論する予定。今月中にはエスコムの新最高経営責任者(CEO)も発表するとみられている。ラマポーザ大統領は14日、ロンドンで投資家に対し、国営・南アフリカ航空の株式売却など、厳しい経済改革を進めていく用意があると表明。国営電力会社エスコムについても、民間の出資容認に前向きな姿勢を示唆した。エスコム救済がうまくいくかどうかが今後の南アランド円相場に影響しよう。

【南アフリカ経済指標】
22日火曜日
16:00 8月景気先行指数前回103.9、予想103.7

23日水曜日
17:00 9月消費者物価指数前年比前回+4.3%、予想+4.3%

zar1021

*予想レンジ:7.20円~7.50円


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【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は上昇した。週前半は、10-11日開催の米中閣僚級通商協議の動向に影響を受けて、様々な憶測や報道で上下した。「米中次官級貿易協議は主要貿易問題で進展がなかった」「中国側は10日のみ協議を行い、11日には帰国する予定」という報道で売られ、南アランド円は節目の7円を下回った。しかし、週後半には「ホワイトハウスが中国との協議は予定通り11日まで続くと発言」「トランプ政権は一部米企業にファーウェイへの供給を許可」と報じられると反発に転じ、米中協議に楽観的な見方が強まると一時時7円38銭まで上昇した。英国の欧州連合(EU)離脱交渉が前進したことも追い風となった。

*今週の南アランド円は、保ち合いで推移しそうだ。国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は講演で、世界経済に関して悲観的な見方を示し、景気減速が深刻化した場合、各国政府は協調して財政による刺激措置を講じる必要性が出てくる可能性があると述べた。IMFは10月15日公表予定の世界経済見通し(WEO)で2019年と20年の成長見通しを引き下げると同氏は語った。IMFは7月に今年の成長率予測を3.2%、来年は3.5%にそれぞれ引き下げ、昨年10月以降で4度目の下方修正を行っていた。ゲオルギエワ氏は8日のワシントンでの同講演で、貿易摩擦が製造業の落ち込みや投資減速の一因となっており、サービス業や消費といった経済の他分野に波及する「深刻なリスク」が生じていると指摘。世界の貿易の伸びは停滞状態に近いと、付け加えた。

さらに、「貿易や英国の欧州連合(EU) 離脱を起因とする不確実性、地政学的な情勢緊迫が潜在的な経済力を抑制している」とも指摘。それにとどまらず、経済的な対立は「長期にわたり続き」、自己中心的な貿易といったシフトが起こる可能性があると話した。世界経済に停滞感が強まる状況で、新興国通貨の上昇には限界があろう。特に南アフリカでは海外からの投資資金が流出している。

南ア証券取引所(JSE)が発表した9月30日から10月4日までの1週間の国外投資家の株式投資状況は、107億ランドの売り越しになり、2017年9月以来の売り越し額になった。世界経済の落ち込みによるリスクオフが主要因であるが、それに加え南ア経済及び治安などの悪化なども要因と見られている。今週は16日に8月小売売上高が発表される。なお、世界銀行は南アフリカの成長予測を発表し、19年を+0.8%、20年が+1.3%、21年は+1.3%と、それぞれ4月予測(19年+1.3%、20年+1.7%、21年+1.8%)から下方修正した。


【南アフリカ経済指標】
16日水曜日
20:00 8月小売売上高前年比前回+2.0%、予想+1.7%

zar1015

*予想レンジ:7.15円~7.45円


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