テクニカルマイスター

商品、為替、株式相場を,ファンダメンタルズとテクニカルから思いつくままに分析。

カテゴリ: 南アランド

【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は上昇した。4-6月期国内総生産(GDP)が前期比年率+3.1%、と前回-3.2%、予想+2.5%を大きく上回る結果となり、景気後退が回避された。今回は鉱業が14.4%(前期比)成長したことが要因。南アフリカ国内での反移民の抗議活動を巡る懸念は重石となった。最大都市ヨハネスブルクや首都プレトリアではここ数日、移民を標的とした暴動が発生し、少なくとも5人の死亡が確認されている。警察はこれまでに約300人を逮捕した。ラマポーザ大統領は暴動を非難し、事態の鎮静化にコミットすると述べた。南アフリカ第2四半期経常収支は-2040億ZAR、前回-1430億ZAR、予想-1580億ZARまた、第2四半期経常収支[対GDP比]は-4.0%、前回-2.9%、予想-3.0%と、いずれも悪化する内容となった。

第2四半期の経常赤字は、国内総生産(GDP)比4%となり、第1四半期の同2.9%から拡大した。市場予想は平均で3%だった。第2四半期の貿易収支は272億ランド(18億ドル)の赤字。第1四半期は419億ランドの黒字だった。世界的な貿易対立の激化で、南ア貿易は今後数四半期にさらに落ち込み、経常赤字への圧力が強まる可能性が懸念された。週末の南アランドは対ドルで上げ幅を広げて1%超上昇し、1カ月ぶり高値を更新した。8月米雇用統計が市場予想を下回ったことを受けて、ドルが1カ月ぶり水準に下落した。米中両国が5日、閣僚級の通商交渉を10月初旬にワシントンで開催することで合意したことも支援要因となった。

*今週の南アランド円は、堅調に推移しそうだ。先週発表された4-6月期の南ア国内総生産(GDP)が前回と予想を大幅に上回る好結果だったことが、南アランドをサポートしよう。また、金やプラチナの価格が上昇していることもGDP押し上げ要因となっており、南アランドにはプラス要因となっている。ただ、中長期的にみると不安要因が大きい。先週発表された4~6月期の実質国内総生産(GDP)は前期比年率で3.1%増とプラスに転じたものの、本格的な景気浮揚には遠いともいえる。若年失業率が50%を超えている状況で、国民の不満は高まっている。成長率は前期比でプラスを記録したが、主因は前期の反動と見られている。1~3月は火力発電所の不具合や燃料不足などから計画停電が行われた影響で、-3.1%(修正後)の落ち込みを記録していた。

南アフリカ中銀は2019年通期の成長率を0.6%と予想する。政府が失業率を半減させるために必要とみている5%にはほど遠い。4~6月の失業率は現行の方法で統計を取り始めた2008年以降で最悪の29%だった。15~24歳の若年層に限れば56%に達する。最近では、こうした若年層の不満を背景にヨハネスブルクや近郊で、若者らによる暴動が拡大している。移民が経営している店が襲われたり焼き打ちにあったりしたという。地元メディアは「若者らのいら立ちが暴力に向かっている」という。ズマ前大統領にかわって18年、同じ与党アフリカ民族会議(ANC)から就任したラマポーザ大統領は民間部門の育成や改革にとり金でいる。財務省は19年8月末、経済改革案を発表し、破綻寸前の国営電力会社エスコムの資産売却のほか、個人や企業が売電できるようにするなどの規制緩和を盛り込んだ。水道や通信などのインフラ事業にも競争原理を取り込む考え。ただANCには改革に否定的なズマ派も多く残る。方向性は正しいものの、党内でコンセンサスを得るのは容易でないとの指摘がある。


【南アフリカ経済指標】
10日火曜日
20:00 7月製造業生産前年比前回-3.2%、予想-1.8%

11日水曜日
18:30南アフリカ景況感前回92.0、予想92.4
19:00南アフリカ第3四半期BER企業信頼感前回+28、予想+28

12日木曜日
18:30南アフリカ鉱業生産前年比前回-4.2%、予想-1.0%

zar0909

*予想レンジ:6.90円~7.30円


情報提供:㈱ミンカブジインフォノイド
*チャートの著作権は、㈱ミンカブジインフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、㈱ミンカブジインフォノイドは一切の責任を負いません。

【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は上昇して週を終えた。週明け26日の南アランド円は下落し、約1週間ぶりの安値をつけた。米中貿易戦争の激化で世界的にリスク回避姿勢が強まったことが要因。格付け会社ムーディーズが南アフリカを投機的等級に格下げするとの懸念が強まったことも下押し要因。南アフリカは対中輸出や対米輸出への依存度が高く、米中貿易戦争の激化を受けて、国内経済の見通しが一段と悪化する恐れがある。その後、米中が貿易を巡り対立解消に向けて歩み寄りを見せたことから反発し、一時付けていた約1週間ぶりの安値から切り返した。

30日の南アランド円は、米中貿易摩擦が緩和に向かうとの期待を背景に上昇。米国と中国は29日、通商交渉を再開する可能性を示唆した。中国商務省は9月の対面協議について話し合っていることを明らかにした。ヨハネスブルクの株式指数も1.56%上昇し、3週間ぶりの高値をつけた。7月の南ア貿易統計は、29億ランド(1億9000万ドル)の赤字。前月は55億ランドの黒字だった。予想では27億ランドの黒字。また7月の財政収支は991億ランドの赤字で、前年同期の959億8000万ランドから拡大した。

*今週の南アランド円は、保ち合いとなりそうだ。新興国通貨には売り圧力が継続しそうだ。米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げの好影響よりも、米中の貿易対立激化を受けた世界景気の先行き不透明感が新興国通貨の下げ圧力となっている。7月にFRBが10年半ぶりに利下げしたが、米国との金利差縮小による新興国への資金流入は進んでいない。むしろ、リスク回避による新興国通貨売りが継続している。世界景気減速の懸念が大きく、リスクの高い新興国通貨への投資は控えられているようだ。3日に発表される4-6月期国内総生産(GDP)は前期比で予想2.5%の伸びと、1-3月期のマイナス成長(3.2%減)から回復する見込みで、南アランド円にとって支持要因となろう。また、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ見通しを背景にドルの先安感が強まる中、金や白金価格が上昇していることは産出国である南アフリカ経済に寄与するだろう。一方、南アフリカ経済の重石となっている国営電力会社エスコムの巨額債務問題は、いまだに解決のめどが立っていない。財務省が発表したエスコムの最新状況では、決定済みの2年間にわたる590億ランドの支援金とは別の特別予算案で新たな支援を行わなければ、2020年3月には同社の資金の枯渇が指摘されたという。南アの税収に関しては昨年度は政府目標を下回り、今年度も目標に届かないとみられている。財政支援はあまり期待できそうになく、エスコム問題は、南アランドの上値を抑えよう。

【南アフリカ経済指標】
3日火曜日
18:30 第2四半期GDP前年比前回0.0%、予想+0.7%
18:30 第2四半期GDP前期比年率前回-3.2%、予想+2.5%

5日木曜日
18:00 第2四半期経常収支前回-1430億ZAR、予想-1580億ZAR


zar0902

*予想レンジ:6.80円~7.20円


情報提供:㈱ミンカブジインフォノイド
*チャートの著作権は、㈱ミンカブジインフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、㈱ミンカブジインフォノイドは一切の責任を負いません。

【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は下落した。世界経済の減速に対する懸念やアルゼンチンの危機を受けてリスク回避姿勢が強まり、新興国通貨には売り圧力がかかった。米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利下げ観測が強まったことも、新興国通貨からの資金流出を招き、週初には対円で6.87円まで弱下落した。

しかし7月の南ア消費者物価指数(CPI)が前年比で+4.0%、前月比では+0.4%となり、それぞれ市場予想の+4.4%と+0.7%を下回り、インフレが抑制されていることが好感され、ランドに買い戻しが入り、ランド円は7円台を回復する場面もあった。しかし、週末は中国が米国に報復関税を課したことで、米中貿易戦争が激化するとの懸念からリスクオフが強まり、新興国通貨は売られた。

*今週の南アランド円は、上値の重い展開が続きそうだ。米連邦準備制度理事会(FRB)が9月会合で追加利下げを行うとの見方が強まり、新興国でも利下げが相次いでいる。南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)は、7月の会合で0.25%の利下げを決定し6.50%とし、SARB総裁はこれが最後の利下げとした。市場は、SARBが来月19日の金融会合で政策金利を6.50%に据え置く可能性が高いと見ている。7月の消費者物価指数(CPI)は前年比で+4.0%となり前月や予想を下回ったことで市場では利下げ期待が高まった。

南アにとって30%近い失業率対策や、国営電力会社エスコムの多額債務などを考えると、利下げは南ア経済にとってはプラス材料になると見られている。しかし、南アランドが下落しているため輸入インフレが懸念され、利下げを見送る公算が大きいと見込まれている。第1四半期の国内総生産(GDP)が前期比年率で3.2%減少したが、第2四半期は6月の小売売上高が2.4%増加するなど、マイナス成長を回避できたことも利下げ見送りの背景にある。もっとも、国営電力会社エスコムが計画停電を考えていることや、南アの財政赤字などを考えると、南アランドの上値は重いだろう。
今週は7月の生産者物価指数(PPI)、財政収支と貿易収支が発表される。


【南アフリカ経済指標】
29日木曜日
18:30 7月生産者物価指数前年比前回+5.8%、予想+5.3%

30日金曜日
15:00 7月マネーサプライM3前年比前回+8.99%

15:00南 7月民間部門信用前年比前回+6.91%、予想+7.05%

21:00 7月財政収支前回-236億ZAR

21:00 7月貿易収支前回+44億ZAR、予想+29億ZAR

zar0826

*予想レンジ:6.70円~7.00円


情報提供:㈱ミンカブジインフォノイド
*チャートの著作権は、㈱ミンカブジインフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、㈱ミンカブジインフォノイドは一切の責任を負いません。


【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は、乱高下したが、結果的にほぼ同値で終えた。週初はアルゼンチン・ペソが政局不安で3割以上弱含んだことや、米中貿易摩擦の激化に加えて、国内の政治不安やさえない経済見通しが重石となり、6.79円と11カ月ぶりの安値を更新した。米中通商協議の悪化が世界経済に悪影響を及ぼすとの懸念から、資源通貨であり新興国通貨でもあるランドに売りが出た。米国の対中制裁関税の一部適用延期で買い戻しが入ったが、米国の長短金利逆転や世界的な株価の下落で再び下押しした。

*今週の南アランド円は、上値の重い展開が続きそうだ。国営電力会社エスコムが深刻な財政難に陥っていることが最大の懸念要因だろう。大手格付け会社3社のS&P、フィッチ、ムーディーズはいずれもエスコムの多額な負債に対する南アフリカ政府の救済策は不十分と警告している。S&Pグローバルとフィッチ・レーティングスは2017年以来、南アフリカ格付けを投資不適格級としているが、ムーディーズのみは格付けを唯一投資適格級に維持している。しかし、今秋の見直しで格下げがされるとの見方が強まっている。高い失業率を受けてラマポーザ大統領の経済運営に不満が高まる中、同大統領を巡る違法献金問題が起こり、来年には辞職に追い込まれる可能性も取りざたされている。

こうしたもろもろのネガティブな要因を受けて、南アランドは対ドルで7月中旬から10%以上も下落し、南アランド円も今年1月のフラッシュ・クラッシュで急落した水準を大きく下回った。ショートカバーが一巡すれば、再び下げに転じるだろう。ここ数カ月の間に米連邦準備制度理事会(FRB)の他19の中銀が利下げを決定したが、。利下げを決定した中銀はFRBの政策変更と米中貿易戦争に起因するリスクの双方に対応したといえる。新興国ではこれまで金融政策が商品(コモディティー)価格に連動してきたが、現在はFRBとの連動性が強まっている。そのFRBが9月に再利下げする確率は83%に達している。南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)は、7月に利下げを決定しこれが最後としたが、追加利下げ見通しが起きる可能性は残っているだろう。


【南アフリカ経済指標】
20日火曜日
16:00 6月景気先行指数前回103.9

21日水曜日
17:00 7月消費者物価指数前年比前回+4.5%、予想+4.3%

zar0819

*予想レンジ:6.90円~7.20円


情報提供:㈱ミンカブジインフォノイド
*チャートの著作権は、㈱ミンカブジインフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、㈱ミンカブジインフォノイドは一切の責任を負いません。

【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は続落した。米中通商協議は難航し、米国は人民元安を非難して、中国を「為替操作国」に認定した。米中貿易戦争は、新興国通貨も押し下げ、南アランド円は対円で1月3日のフラッシュクラッシュ時の安値を割り込み、2016年7月15日以来の水準まで下落した。

南アフリカ6月製造業生産は前年比-3.2%、前回+1.0%、予想+1.7%と前回、予想よりも悪い内容となった。格付け会社ムーディーズは、南アフリカの国営電力会社エスコムについて、資本構造が持続可能でないため、直ちに改善計画が必要との見解を示した。

*今週の南アランド円は、上値の重い展開が続きそうだ。米中通商協議が難航し、貿易面で中国依存が強い南アフリカにとってはネガティブな状況が続くことになろう。市場のリスクオフモードが高まっている中、リスクの高い新興国通貨が買われる可能性は低いだろう。南アフリカ自体にも格下げ懸念、史上最悪水準の高失業率、国営電力会社エスコムの経営問題、財政悪化などの問題点が多く、上値の重い展開が強いられそうだ。

今週は14日に6月小売売上高が発表される。国営電力会社エスコムは資金繰りが厳しくなっているが、先週、2019/20年度は200億ランド(13億4000万ドル)の純損失を計上するとの見通しを発表。18/19年度の207億ランドに続く損失となる。こうした中、南アフリカ政府は向こう2年度にわたり590億ランドの資本注入を行うと同時に、約10年間で2300億ランドの救済措置を実施することを提案。これに対し格付け会社ムーディーズは「エスコムの現在の資本構造は持続可能ではない」とし、「長期的で戦略的な業務改善策が直ちに必要」とした。ムーディーズは主要格付け会社3社の中で、南アフリカの格付けを唯一投資適格級に維持。S&Pグローバルとフィッチ・レーティングスは17年以来、南アフリカ格付けを投資不適格級としている。

【南アフリカ経済指標】
14日水曜日
20:00南アフリカ6月小売売上高前年比前回+2.2% 予想+2.0%

zar0813

*予想レンジ:6.90円~7.20円

情報提供:㈱ミンカブジインフォノイド
*チャートの著作権は、㈱ミンカブジインフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、㈱ミンカブジインフォノイドは一切の責任を負いません。

【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は下落した。格付け会社ムーディーズによる南ア国債の格下げ示唆やフィッチの見通し引き下げで、地合いが悪化している中、じり安となった。南アフリカの国営電力会社エスコムの損失は、過去最大の207億ランドだった。

ただ、予想よりも低かったようだ。とはいえ、年間損失が2017年の23億ランドから207億ランドと9倍に拡大しているため、市場の警戒感は強まった。南アフリカ第2四半期失業率は29.0%、前回27.6%より悪化した。ラマポーザ大統領は、2018年の就任時に27万5000人の雇用を約束していたが、この状況では難しいと見られ、今後の国内総生産(GDP)への影響が懸念された。また、米中通商協議の難航が予想されたことも南アランドには重石となった。

*今週の南アランド円は、上値の重い展開が続きそうだ。国営電力会社エスコムの損失額が市場予想よりも少なかったことは安心感を与えたが、依然として7月末に辞任したハデベ前最高経営責任者(CEO)の後任が決定していないことが市場の不安を高めている。今年に入り、南アフリカからの資金流失は債券市場を中心に進んでおり、南アランドを押し下げている。

ラマポーザ大統領を巡る違法献金問題で、大統領が来年には辞職に追い込まれる可能性があることも、市場の不透明感を高めている。週明け5日には中国の景気減速が鮮明になり、人民元が2008年の金融危機以降で初めて対ドルで7元台まで下落したことも南アランドには重石となろう。


【南アフリカ経済指標】
7日水曜日
15:00 7月外貨準備高[Net]前回439.4億USD、予想437.5億US18:30
       7月SACCI景況感指数前回93.3、予想93.0D

8日木曜日
20:00 6月製造業生産前年比前回+1.0%、予想+1.7%
 
9日金曜日
南アフリカ[休日]女性の日

zar0805

*予想レンジ:6.90円~7.20円

情報提供:㈱ミンカブジインフォノイド
*チャートの著作権は、㈱ミンカブジインフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、㈱ミンカブジインフォノイドは一切の責任を負いません。


【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は下落した。6月消費者物価指数(CPI)は市場予想を上回り、インフレが抑制されていないことが判明した。25日、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが、政府が国営電力会社エスコムに対する追加の金融支援を提案したことについて、国の「信用力にネガティブ」に働くとの見方を示したことから、南アランドは大きく売られた。エスコムに対する政府の資金注入で、財政赤字や公的債務が著しく増大し、ムーディーズが11月にも格付けを引き下げる可能性が懸念された。格付け会社フィッチは26日、南アフリカの信用格付けに対する見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げたため、下げ幅が拡大した。

ムボウェニ財務相は、エスコムに590億ランド(42億4000万ドル)規模の支援を行うための特別歳出法案について議会で説明した。しかし、フィッチは国営電力会社エスコムへの支援拡大などで財政状況が圧迫されているとした。 格付けはジャンク級(投機的等級)の「BBプラス」を維持した。フィッチによると、今会計年度の一般政府赤字は対国内総生産(GDP)比で前年度の4.2%から6.3%に拡大するという。声明では政治面のリスクも強調。「与党アフリカ民族会議(ANC)での内紛継続から政策決定への注力がそがれる可能性が高い」とした。 また「2019年のGDP成長率の下方修正も南アの潜在的なGDP成長率に新たな疑問を投げかける」とした。


*今週の南アランド円は、戻り売りが優勢となろう。国営電力会社エスコムには多額の負債があり、政府の救済策に関して、大手格付け会社2社がいずれも問題視している。ムボウェニ財務相は「エスコムへの融資は借入必要額を大幅に引き上げる可能性がある」としつつも、「南アフリカの対国内総生産(GDP)比債務は受け入れられない水準」とも言っている。エスコムの救済に多額の資金が必要だが、債務の拡大も懸念され南アの財政が一段と悪化する可能性がある。格付け会社ムーディーズは唯一、南ア債をジャンク級にしていないが、今後は格下げを行う可能性も有り得る。エスコムのハデベ最高経営責任者(CEO)は31日に辞任するが、後任者はまだ不明で、エスコム改革の前途は不透明。今週は、30日に4-6月期失業率、6月財政収支、31日に6月貿易収支が発表される。


【南アフリカ経済指標】
29日月曜日
15:00 6月マネーサプライM3前年比前回+9.07% 予想+8.50%
15:00 6月民間部門信用前年比前回+7.66% 予想+7.10%

30日火曜日
18:30 第2四半期失業率前回27.6%
21:00 6月財政収支前回-175億ZAR

31日水曜日
21:00 6月貿易収支前回+17億ZAR 予想+40億ZAR

01日木曜日
18:00 7月製造業PMI前回46.2 予想46.5

zar0729

*予想レンジ:7.50円~7.70円

情報提供:㈱ミンカブジインフォノイド
*チャートの著作権は、㈱ミンカブジインフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、㈱ミンカブジインフォノイドは一切の責任を負いません。

【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は底堅く推移した。*南アフリカ準備銀行(中央銀行)は18日、主要政策金利を0.25%引き下げ、6.50%にすると発表した。利下げは市場の大方の予想通り。2019年の経済の成長率も下方修正した。市場は、利下げが南ア経済にポジティブに作用すると考え、政策金利発表後に南アランドは買い戻された。

ズマ前大統領(77)は、「ステート・キャプチャー(国家そのものの略奪)」と称される大規模な汚職疑惑が取り沙汰されているが、ヨハネスブルクで先週開催された政府の調査委員会の公聴会に出席し、証言した。疑惑を全面否定し、敵対勢力による「策略」と主張した。15~17日の公聴会でズマ氏は、南アを意のままにしたい外国の情報機関が自分を陥れようとしたと反論。今週最後となる予定だった19日の公聴会は欠席し、代理人は「偏った扱い」を不満としてズマ氏は今後証言を行わないと表明した。これを受けて公聴会は一端休止となった。調査委は、批判の高まりを受けて昨年、任期途中で退任に追い込まれたズマ氏の後を継いだラマポーザ大統領が設置した。

*今週の南アランド円は、レンジ相場で推移しそうだ。南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)は18日、主要政策金利を0.25%引き下げ、6.50%にした。利下げは市場の大方の予想通り。2019年の経済の成長率も下方修正した。南ア中銀は今後の金融政策の見通しについて、「いずれの方向にも変化しうる」と述べた。声明で「短期的な経済指標は世界経済の予想を下回る成長を示している」と指摘。世界各国・地域の中銀が緩和的な姿勢に動く中で「下振れリスクはなおも残っており、さらなる貿易と地政学的な緊張に支配されている」と述べた。その上で、19年のGDP(国内総生産)の予想を0.6%増(従来予想は1.0%増)に下方修正した。

南アでは1~3月期に電力不足から3.2%減となった。20年、21年の予想はそれぞれ1.8%増、2.0%増に据え置いた。なお、クガニャゴ中銀総裁は今後の利下げに関しては、インフレが大きく低下、もしくは経済成長予想が悪くならない限り、今回の利下げが今年最後の可能性となるだろうと述べた。経済指標では6月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)が注目される。また、23日から国会がはじまり、2019-20年、2020-21年の会計年度の予算を立てる。ムボウェニ財務相は国営企業エスコムに対して特別政府歳出予算を決定すると発言している。エスコム救済策の内容次第では大きく動く可能性がある。

【南アフリカ経済指標】
24日水曜日
17:00 6月消費者物価指数前年比前回+4.5%、予想+4.4%

25日木曜日
18:306月生産者物価指数前年比前回+6.4%、予想+5.8%

zar0722

*予想レンジ:7.50円~7.70円

情報提供:㈱ミンカブジインフォノイド
*チャートの著作権は、㈱ミンカブジインフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、㈱ミンカブジインフォノイドは一切の責任を負いません。

【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は上昇した。6月米雇用統計が良好な内容だったにも関わらず、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が、「経済の見通しを雇用統計で変更することはない」と発言したことで米金利が低下し、南アランドは買い戻された。また、深刻な財政難に陥っている国営電力会社エスコムに対して、最大の債権者である南ア公共投資会社(PIC)がエクイティスワップなどを遣った支援策を提案したことが好感された。

*今週の南アランド円は、保ち合いで推移しそうだ。今週は18日に南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)理事会が開催される。市場では政策金利を0.25%ポイント引き下げて、6.75%から6.50%にするとの予想が優勢となっているようだ。再任されたクガニャゴSARB総裁は、インフレ指標は依然としてSARBの目標レンジに入っているが、景気減速懸念が強く、利下げ見通しが強まっている。依然として高い失業率も利下げ要因になろう。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が約10年ぶりの利下げを準備しているということで、高金利を維持している新興国の金融緩和を促す要因にもなるだろう。

【南アフリカ経済指標】
17日水曜日
20:00 5月小売売上高前年比前回+2.4%、予想+1.7%

18日木曜日
時間未定:南ア中銀政策金利前回6.75%、予想6.50%

zar0717

*予想レンジ:7.50円~7.70円

情報提供:㈱ミンカブジインフォノイド
*チャートの著作権は、㈱ミンカブジインフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、㈱ミンカブジインフォノイドは一切の責任を負いません。


【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は小幅保ち合いで、やや上値の重い展開だった。6月29日に行われた米中首脳会談後で通商交渉の再開が決定したことが好感されて、5月中旬以来となる7.7円まで上昇した。しかし、米中通商協議の難航や長期化が米政府高官から伝えられると、上げ幅を全て削り、マイナス圏に沈んだ。

*今週の南アランド円は、保ち合いが続きそうだ。国営電力会社エスコムの救済策が失望され、ラマポーザ大統領の汚職疑惑に不透明感が漂う中、これといった材料に欠けるため、外部要因に左右されそうだ。南アフリカは世界の白金生産の7割強を占めるが、同国の大手白金鉱山会社では、3年前の労使交渉で締結した労働契約が6月末で期限切れとなり、7月9日から労使交渉が開始される。現在の白金価格では、南ア白金鉱山の半分がコスト割れとなっているが、パラジウム価格の大幅上昇を受けて鉱山会社は黒字化している。

そのため労働組合側は大幅な賃上げを要求しているが、鉱山会社側は、同国のインフレ率に近い4~5%程度の賃金引き上げを考えている。また、大手鉱山会社が大規模リストラを計画していることもあって、労使交渉は難航しそうだ。大規模ストライキ突入となれば、同国の経済に大きなマイナス要因になるとして警戒されている。なお、格付け会社フィッチは、「ドルに対する通貨の下落や、政治混乱は新興国市場の銀行システムに短期的なリスク」とし、新興国通貨投資への警告を出した。

【南アフリカ経済指標】
11日木曜日
20:00 5月製造業生産前年比前回+4.6%、予想+1.4%

zar0708

*予想レンジ:7.50円~7.70円

情報提供:㈱ミンカブジインフォノイド
*チャートの著作権は、㈱ミンカブジインフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、㈱ミンカブジインフォノイドは一切の責任を負いません。


↑このページのトップヘ