【南アフリカランド円今週の予想(10月16日)】
*予想レンジ:7.6円~8.0円
*今週の南アランド円は堅調に推移しそうだ。
7日に起きたパレスチナ自治区のガザを実効支配するハマスとイスラエルとの衝突を受けて中東情勢を巡る緊迫化から、安全資産である米国債が買われ、米金利が急低下したことから、南アランドは対ドルで反発。リスク回避から南アフリカの主要産品である金やプラチナが買われたことも南アランドには好材料となった。
米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めの長期化観測や南アフリカ経済の先行きには不透明感が強いものの、冬を無事に過ごしたことで最悪期は脱したのではないか。当初は電力不足から起こる停電によって危機的な状況が訪れると見られていた。
南アフリカの経済状況は好転しつつあり、海外からの投資が増えている。南ア8月貿易収支は市場予想を上回る黒字幅となり、8月財政収支は市場予想を下回る赤字幅となった。
今週は南ア8月小売売上高が発表される。今週の南アランドは経済的な結びつきの強い中国の主要経済指標(第3四半期GDP、9月鉱工業生産、9月固定資産投資、9月小売売上高、中国人民銀行の最優遇貸出金利発表)に影響されそうだ。経済指標が冴えない結果であれば、南ア経済の下振れリスクと見なされ、南アランドには売りが強まろう。しかし、最近の状況を見ると、中国経済は徐々に持ち直しており、悲観するほどではないだろう。また、中東情勢はイスラエルがガザ地区で地上戦を開始する可能性があり、安全資産である金が買われることが予想されるため、南アランドをサポートしよう。
*CFTC建玉:10月10日時点のファンドの南アランド買い・米ドル売りポジションは、+2300枚(前週比-500枚)。
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