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カテゴリ: パラジウム

【【パラジウム vs プラチナ】

パラジウムの上昇が顕著だ。

NYパラジウムは、10月末から約100ドル上昇し、1カ月半ぶりに700ドル台に乗せた。
東京市場は1年ぶりの高値水準となり、2500円を超えた。

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パラジウムはプラチナ同様に自動車の排ガス触媒など産業用需要が多い。

そのため、自動車、特にディーゼル車の販売動向に左右される。
10月は米国の自動車販売の低調さから需要低下が懸念され、売りが継続した。

しかし、米大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ氏が勝利すると、景気刺激策への期待からNYダウが連日上昇し、産業用貴金属であるパラジウムもこれに連れて上昇した。

ジョンソン・マッセイ社が14日公表した報告書によると、2017年のパラジウム市場は供給不足になるという。これが強気買いを後押ししたようだ。

一方、同じ白金族で兄貴分のプラチナは、大統領選以降、約100ドル下落しており、パラジウムと対照的な展開を見せている。

ジョンソン・マッセイが14日公表した報告書によると、2016年のプラチナ市場は供給不足が予測されているが、2017年は、自動車触媒需要の減少と中国宝飾品需要の低迷を受け、6年ぶりに供給過剰に転じる可能性があるという。プラチナは全体需要のうちのおよそ4割が宝飾品向けだが、その8割を占める中国需要が同国の景気低迷で激減している。

総需要量を比較すると、パラジウムは298トン、白金は226トンで需要の勢いはパラジウムにある。パラジウム市場は規模が小さい。ちょっとした投機資金が入るだけで大きく動いてしまう。

NY市場のプラチナとパラジウムの比率を見ると、2008年のリーマン・ショックの前はプラチナ価格の急騰により5.5まで拡大した。

しかし、価格高騰の煽りを受けて、自動車触媒用需要に関しては、プラチナの代替品として主にパラジウムが使われるようになり、価格比は下落基調が続いた。

そして17日、価格比は1.3を下回った。過去最低水準に落ち込み、プラチナ価格とパラジウム価格がイコールになり、さらには下回る可能性も取り沙汰されている。

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【パラジウム上昇の影にロシアあり】
白金とともに上昇しているパラジウムが注目されている。プラチナとパラジウムの生産はロシアと南アフリカの2カ国がほぼ独占しているため、両国の金融、経済、通貨動向に左右される。

パラジウムも白金同様に、自動車の排気ガス除去用の触媒として使われている。特に、2002年以降は白金価格が高騰したため、白金の代替え品としてパラジウムを主原料とする触媒の研究が盛んになった。

パラジウムの上昇は、最大の生産国であるロシアの経済状況が改善していることと無縁ではないだろう。

ロシアはクリミアをロシア領に編入したため、欧米諸国から経済制裁を科され、しかも2014年以降は原油や天然ガス価格も大きく下落したため、経済的に厳しい状況が続いた。

ロシアの通貨ルーブルは、2014年下期に対ドルで半分に下落し、2015年にはさらに20%値下がりした。2016年1月には史上最安値を付けたが、3月以降はルーブルが急反発し、プーチン大統領は「最悪期は過ぎた」と宣言したという。

長引く通貨安がロシア企業を蘇生させ、原油価格の反発も寄与して、5月6日に国際通貨基金(IMF)はロシア経済が最悪期を脱した可能性を指摘した。

5月下旬、ロシアは2013年以来となるユーロ建て国債を発行した。ロシア政府は国債発行で17億5000万ドルを調達し、借り入れ能力を示した。今年度予算では合計30億ドルを借り入れる計画だが、残りも調達できる見込み。なお、経済制裁の対象にロシア国債は含まれておらず、借り入れを助けることも公式的には禁じられていないという。

東京パラジウムは、7月28日に年初来の高値2352円を付け、とりあえず上昇は一服。

押し目を形成し、2500円を目指す展開になると予想する。

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